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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:宇宙戦艦紀伊第七十話設定中編その3
 ダークスピリッツ  - 2007/6/4 23:04 -
  
その頃地上では遂にQシュタイン守備隊も敗れラフォールス少佐含む撤退兵が第2防御陣地に撤退してきた。その数300両程。そのほとんどが怪我車だったので要塞内部に運ばれていった。しかしラフォールス少佐と数両の部下は第2陣地に残って一緒に戦う事を告げた。そして遂に4000両程の敵部隊が突き進んできた。そしてその後ろから敵の70門程の火砲が次々と第2陣地に向け砲撃を開始した。しかしこちらからも25門程の火砲が反撃していた。それにあわせ敵も28cm連装破壊砲まで持ち出し、凄まじい砲撃戦となった。しかし第2陣地は矢矧中佐の指導で鉄筋コンクリートで陣地内を囲み多数の機銃座、砲座等を防壁上に取り付け(砲座の一部は陣地内)、兵舎や司令部も鉄筋コンクリートで強化され要塞化されていたので28cm砲の砲撃にも耐えていた。そして4000両もの敵部隊が突撃を行ってきた。それにあわせこちらも敵部隊側に備え付けていた8丁程の機関銃と兵士の砲撃で応戦。200〜400mという近距離で激戦が展開された。また溝口分隊にも1丁の三年式重機関銃が与えられ寺島曹長が機銃手となった。敵部隊が近づいてきたが寺島曹長の重機関銃がそれに抗する。いくら戦車Qといえども大量の機関銃弾を浴びせられれば死んでしまうのだ。また寺島曹長をフォローするように他の分隊員も奮戦、また矢矧中佐も先頭に立ち指揮を執っていたので戦況は膠着状態であった。
ケファルス大佐はまたも2000mという後方から砲撃を行っていた。ケファルス大佐の車種はSU−85駆逐戦車。その主砲である51.6口径85mm対戦車砲D−5Sは85mm高射砲から改良されたもので貫通力は500mで180mm、1000mでも165mmの貫通力を誇る(徹甲弾)。また2000mでの貫通力も140mmと強力で大抵の戦車は一撃で破壊できる力を持っている。なので2000mという長距離からも高い威力を持っているのだ。
狙撃部隊はケファルス大佐の他にもSU−85駆逐戦車2両、SU−76対戦車自走砲3両が所属しており計6両の部隊であった。またそれとは別に司令官直属部隊としてケファル大佐の周りを20両程の兵士が囲んでいた。そして対戦車部隊と共に一通り援護射撃をしたあとケファルス大佐が狙撃部隊全員に砲撃目標を限定させ砲撃命令を出した。目標は機銃座、砲台、指揮官であった。そして自らも照準を狙撃モードにし目標を探した。傍らでは目標を発見したのかSU−85駆逐戦車が砲撃を行っていた。そして目標を探し、発見した。防壁上に存在する12cm榴弾砲だった。照準を榴弾砲に定め砲撃、弾は数秒後榴弾砲に着弾し榴弾砲は兵士数両を巻き込みながら爆発した。そして次の目標は果敢に射撃している1丁の三年式重機関銃だった・・・。
溝口分隊は防壁上から果敢に攻撃を行い、迫り来る数倍(溝口分隊が担当する区画は溝口分隊含む4個分隊40両に対し敵は2個小隊200両以上)もの敵を相手にして奮戦していた。しかし隣で射撃を行っていた12cm榴弾砲が謎の遠距離砲撃を受け沈黙し更に周辺に配置していた火砲や機銃が次々と遠距離砲撃を受け損傷あるいは破壊されていった。不安になった溝口少佐は近くで射撃している寺島曹長に退避するように命令しようとした時遠くからかすかではあるがあの不気味な砲撃音が聞こえてきた。溝口少佐は間に合わないと思って寺島曹長に突っ込んで突き飛ばした。しかしそこへ85mm高速徹甲弾が飛び込んできた。そして溝口分隊隊員が見ているそばで溝口少佐を巻き込みながら機銃は爆発。少佐の姿は見えなくなった。そして黒煙が晴れた後そこには全身に傷を負いながらも呻いている溝口少佐の姿があった。そこへ止めとばかりに敵IV号中戦車J型3両が動けない溝口少佐に砲撃した。2発は当たらない軌道だったが1発は命中確実だった。そこへ飛び出した1両の一式中戦車があった。それは田辺曹長だった。田辺曹長は溝口少佐と75mm砲弾の間に立ちはだかった。そして砲弾は田辺曹長に命中し正面装甲を突き破り中で爆発。田辺曹長からは黒煙が吹き出た。直に他の隊員が駆け寄ったが「早く隊長を連れて退避してください」といった後また敵弾が迫ってくるのを感じ「自分はここで食い止めます。早く!」といって敵に砲撃し始めた。それを聞いた佐藤大尉は「俺と寺島、宇野沢は隊長を運ぶんだ。残りはここで敵の進撃を食い止めろ。無理はするな。死ぬんじゃないぞ!」と言って溝口少佐を抱えながら防壁を降りて本部の医務室へ向かった。しかし萬屋大尉達と共に残った田辺曹長は既に死の時が近づいていた。正面装甲を突き破って内部で爆発した砲弾のせいで内部回路はズタズタにされ油(人間でいう血液みたいな物)は所々から飛び出していた。永続的に来る激痛を耐えながら田辺曹長は戦った。異常に気付いた萬屋大尉がお前も医務室へ行った方が良い、と言ったが田辺曹長は「いや、もう自分は助かりません。しかしどうせ死ぬなら戦って死んだ方がいいです。」と断り更に攻撃を続けた。萬屋大尉は仲間を助けられない悔しさを押し殺しながら田辺曹長に近い所で戦っていた・・・。

そのころ連隊司令部では延々として堕ちぬ第2陣地に向け24cm精密射撃砲を発射しようとしていた。司令部から第2陣地まで距離は約6kmあったが誤差は数cm未満とされていた。そして3門の内1門が砲撃。目標は味方から劣勢との報が入っていた溝口分隊が守る防壁だった・・・。

溝口分隊全車へ矢矧中佐から通信が入ったのは24cm精密射撃砲発射の約10秒前であった。内容はパレンバン司令部からそこへ超長距離砲が砲撃を行うそうだ。早く退避しろ!というものだった。しかし通信が終わった直後はるか遠くから発射音が響き凄まじい速度で24cm砲弾が向かってきた。とても退避の間に合いそうもなかった。萬屋大尉は死を覚悟したがそこへ田辺曹長が掴みかかった。そして田辺曹長のうおおお!という声と共に萬屋大尉は本部の方向へ投げ飛ばされた。そして大尉は本部近くの地面に転がり落ちた。そして起き上がった大尉が見たものは炎と煙を上げながら崩れ行く防壁の姿だった・・・。
瓦礫の中から立ち上がったのは佐軒准尉だった。見回すと黒煙で良く見えなかったがよーく見てみると自分達がいた高さ10m程の防壁がものの見事に崩れていた。段々意識がはっきりしてくると他の隊員の安否を確認するべく周りを捜索しはじめた。そして後ろから「佐軒准尉!」と声が掛かった。後ろを振り返ると同じ溝口分隊隊員である伊沢一等兵(車種一式中戦車)が居た。またその横には同じ溝口分隊隊員の鳥井一等兵(車種一式中戦車)が立っていた。2両とも全身傷だらけだったが無事なようだった。しかしもう一両の隊員と瀕死の重傷を負っていた田辺曹長が見つからない。敵の攻撃が迫る中探していると瓦礫の間から砲身が見えた。急いで3両で瓦礫をどけてみるとそこには変わり果てた姿の田辺曹長がいた・・。佐軒准尉は相棒の名を呼びながらゆすってみたが反応は無い。既に絶命していた。そして声にならない声をあげ敵のいる方向へ突っ込んでいった。伊沢、鳥井両一等兵が止めたが遅かった。そして声は砲声へと変わって言いった・・・。
そしてもう一両の隊員である池内一等兵(車種三式中戦車)は爆風で吹っ飛ばされ地面に転がり落ち気絶していたが気が付いた時には敵が近づいてきていた。その数1個小隊150両程。捕まるわけにはいかないのでとにかく全速で崩落地点まで逃げた。そしてそこから猛スピードで出て来た影とすれ違いながら崩落地点に居た伊沢、鳥井両一等兵と合流する事に成功した。

超射程砲及び破壊砲の攻撃と沖の艦艇からの砲撃も始まったので矢矧中佐は撤退を考えていた。これ以上損害を出したくないという思いもあった。そして高須少佐に言った所少佐も同意見だったので全軍に陣地放棄と撤退命令が出され殿軍は矢矧中佐率いる第113中隊だった。そして第115中隊も栗原少佐の指導の元撤退が開始されていた。重傷を負った溝口少佐も担架に乗せられて運ばれた。しかしここで重大な事が溝口分隊所属の3両の兵士(伊沢、鳥井、池内これまで名無しだったトリオ)から告げられた。それは田辺曹長の戦死と佐軒准尉の突撃である。田辺曹長の遺体は3両が運んできていたが佐軒准尉の方は通信を切っていたため連絡不能状態であった。なので残念ながら准尉を放置して撤退せざるを得なかった。そして第2陣地はラファリエス軍に占領された・・・。

佐軒准尉は半ば発狂しながら主砲を乱射しながら敵に突っ込んでいった。突然の事に対峙していた敵1個小隊150両は完全に混乱し次々と兵士が撃破されていった。佐軒准尉は「よくも田辺を・・・てめえら全員殺してやる!!」とか言いながら次々と近くに居るラファリエス兵を撃破していった。そしてたった一両で1個小隊150両を壊滅させてしまった。しかし撤退する奴らも全員撃破したので第1陣地の近くにまで来てしまっていた。意識も正常になってきており第2陣地に戻ろうとしたが車体がうまく動かなかった。どうやら相当疲れてしまったらしい。しかし倒れる事は出来ない。何故ならここは既に敵占領下なのだ。そして何とか動こうとした瞬間数度の砲声と共に十数両程の敵戦車が現れたどうやら先ほどの小隊の生き残りのようだった。そして「これだけやってただですむと思うなよ!」と言い一斉に攻撃を仕掛けた。しかし佐軒准尉も最後の力を振り絞り敵弾をかわし逆に数両の敵兵を撃破していた。しかし動きが鈍った所を撃たれてキャタピラと内部回路(人間でいう血管?)を損傷し完全に行動不能となった。そして止めを刺されそうになった直後撃とうとした敵兵が爆発した。見ると1個分隊10両の兵士が猛スピードで突き進んできていた。全車相当な速度だった。その気迫に押された敵部隊は悔しそうにしながら撤退していった。そして分隊長だと思われるパンター中戦車D型が「大丈夫か?」と駆け寄ってきた。しかし佐軒准尉は既に気力も体力も尽きていたのでそのまま意識を失った。数両の兵士が心配そうに近づいてきたが分隊長が生きている、と言って担いで本隊まで運んでいく事にした。(次話に続く)

そしてパレンバン要塞表面部は激闘の末ラファリエスが勝利し新しい揚陸艦から増援部隊が上陸を開始していた・・・。


所変わってベータ要塞。現在進行形で平岡二等兵はパニクっていた。そして何とか心を落ち着かせ平岡一等兵に今のお前の状態は俗に言う幽霊というやつか?と聞いてみた所平岡一等兵は「どうやらそのようだ」と答えた。そしてどうやら今の所平岡二等兵にしか見えていないようだった。そして仕事が終わり兵舎へと戻る時に幽霊になった平岡一等兵と色々な事を話した。死ぬまでの事や死んでからどうしてたのかという事とかを話してる(もちろんそのまま話してると他の兵士からコイツ狂ってるんじゃないか?と思われる可能性があるので近距離通信で話していた)と前から1両の90式戦車が向かってきた。松井元帥だ。平岡二等兵はすぐさま挨拶と同時に敬礼をした。松井元帥も挨拶で返したがその兵士の後ろに居る物に目が行った。半透明で透けているそのQタンクはもう生きていなくこれが幽霊という物かと松井元帥はすぐに納得したがその幽霊を忘れるわけが無かった。そして幽霊に向かって「平岡か?」と聞いた。すると平岡と思われる幽霊は驚き「自分が見えるのですか!?」と聞き返した。松井元帥は歓喜の表情で「見えるとも」と返した。そして2両は思わぬ再会を喜んだ。しかしその数分の間平岡二等兵は取り残されていた。そして松井元帥はこのベータ要塞には今だ多数の戦死者の霊がうろついていると平岡一等兵から聞かされた。何故平岡一等兵だけが見えるのかというとこの世に未練と存在感がありすぎるからである。そして3両で話しながら兵舎に着いた。どうやら幽霊平岡は平岡二等兵からあまり離れる事が出来ない状態なのでそこで松井元帥と別れる事になった。そしてその夜兵舎のベッドに横たわりながら平岡二等兵は「俺なんか大変な事に巻き込まれてる?」とか考えていた。

後編へ続く。

引用なし
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宇宙戦艦紀伊第六十七話設定前編 ダークスピリッツ 2006/12/11 22:56
  Re:宇宙戦艦紀伊第六十七話設定中編 ダークスピリッツ 2006/12/14 0:31
   Re:宇宙戦艦紀伊第六十七話設定中編その2 ダークスピリッツ 2006/12/19 18:16
   Re:宇宙戦艦紀伊第六十七話設定中編その2 ダークスピリッツ 2006/12/23 19:37
   Re:宇宙戦艦紀伊第六十八話設定前編 ダークスピリッツ 2006/12/31 21:57
   Re:宇宙戦艦紀伊第六十八話設定中編 ダークスピリッツ 2007/1/1 0:14
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   Re:宇宙戦艦紀伊第六十九話設定前編 ダークスピリッツ 2007/3/14 0:51
   Re:宇宙戦艦紀伊第六十九話設定中編 ダークスピリッツ 2007/3/18 14:13
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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