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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、さくらがちる頃に。
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第五十話。終盤はちょっとしたオチです。第七艦隊はなぜルナツーにいけなかったかと言う理由を明記させるために・・・
第五十話 果てからの生還
ホンゴウ沖に停泊していたプロトン合衆国軍第一独立艦隊は、ロドリグ軍第一独立艦隊と共にキュワールを目指した
宇宙艦艇は地上基地から発進するもの(例:翔鷹型)と水上から発進するもの(例:大和型)があるが、内惑星連合の各星の艦艇はほとんどが水上から発進するものである
ゆっくりと上昇をはじめ、高度10000まで達する
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
カイト大尉「ブースター始動!」
副長「ブースター始動!」
大気圏脱出用のブースターが始動する
このときの速力は80Qktにも達する
クラシス「やはり、ブースターの速力は凄まじいな。『フライシャー』と『ロングショー』も改装が済めばこれぐらいは出るだろうな」
ただ、このブースター、船の建造時期により性能のばらつきがあるため、新型艦から先に大気圏を脱出することになる
従って、後から来る艦艇を待つために停止、または微速航行をすることになるのだ
数分後、無事全艦が集結した
カイト大尉「よし、全速前進!デュミナス軍宇宙基地を目指すぞ!」
クラシス「全艦、戦隊ごとの単縦陣を維持せよ!」
ベイト中佐「このまま、安全な航海が続きそうですな」
クラシス「デュミナス軍の基地についたら一旦の休憩、その後アマティス軍宇宙基地へ向かい、セイロンに入港する」
ベイト中佐「また、長い航海ですな」
それから、約3週間ほどが経過した
その頃、ルナツーの司令部では既に情報を入手していた
ルナツー司令部
平岡上等兵(車種:特二式内火艇 カミ(フロート無し))「司令、『新高』より入電です。『発 セイロン司令部 宛 ルナツー司令部。第一独立艦隊、デュミナス軍軍港に入港。補給の後セイロン方面に向かうと思われる』以上です」
松井元帥「了解。しかし、『新高』によって、通信はかなり楽になったものだな」
藤田上等兵「そうですね。しかし、第一独立艦隊がデュミナスに入港したということは、そろそろキュワールへ戻ってくるかもしれませんね」
松井元帥「だろうな。このまま、セイロンに寄港する可能性が高い」
勝山一等兵「おそらく、このままセイロンへ入港し、出航後ルナツーへと向かうかと思われます」
松井元帥「そうか。第一独立艦隊程度の規模なら、何とかなると思うが」
ドニゲッテル少将「友軍のロドリグとやらの艦艇はどうなんですかね?また派遣艦隊とか言って、艦隊を持ってくるんでしょうけど・・・」
松井元帥「まだベータの修理が済んでいないからな。しばらくはルナツーに停泊するはずだが・・・」
ユゴス少佐「こりゃ、厄介なことになりそうですね」
平岡上等兵「たしかに、ロドリグの派遣艦隊がルナツーに来たら、えらいことになりそうですね」
彼らは、あくまで既に判明しているロドリグの艦隊の「規模」により推測しているのである
しかし、ロドリグの艦艇はキュワールの艦艇より巨大であった
一方、ルナツー近海では、再び進出を開始した潜宙艦隊駆逐作戦が敢行されていた
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−58」
通信長「『鬼怒』より入電!『東海一号が敵潜宙艦を捕捉。数六。目標は友軍輸送船団と思われる』以上です!」
彼南少佐「了解、これより一番近い奴を叩くぞ」
探信儀には六隻の潜宙艦が発見されている
水雷長「魚雷の種類は?」
彼南少佐「誘導魚雷だ。ただし、八番および九番に囮魚雷を装填せよ」
水雷長「了解!」
水測長「敵潜宙艦、なおも前進中。輸送船団へ向かっております」
彼南少佐「敵も誘導魚雷を搭載しているはずだ。だとしたら・・・」
探信儀上には僚艦「伊−54」「伊−56」の姿と、六隻の敵潜宙艦、そして輸送船団と三機の「東海」が浮かび上がっている
二隻の僚艦は敵潜宙艦隊に別々の方角から迫っている
彼南少佐「・・・もしや、三隻ごとでバラバラに・・・」
水測長「艦長!敵潜宙艦三隻が反転!こちらに向かってきます!」
彼南少佐「予想通りだな。囮魚雷、テーーーッ!」
2発の囮魚雷が発射された
対するはグンナ軍、潜宙艦「M−305」であった
グンナ宇宙軍 潜宙艦「M−305」
水測長「艦長!敵潜宙艦二隻が接近!」
艦長「音響は?」
水測長「巡潜型の模様です!」
艦長「さっきの奴だな。まさかもう1隻潜んでいたとは・・・」
水雷長「魚雷発射準備、OKです!」
艦長「よし、一番および二番、撃て!」
誘導魚雷2発が発射された
目標は巡潜型潜宙艦2隻。彼らにとってはたやすい相手である
もっとも、M級潜宙艦と巡潜型潜宙艦では性能はほぼ互角なのだが
そして、轟音と共に二隻の潜宙艦は沈んだ
水雷長「音響消失!撃沈です!」
艦長「よし!このまま残りを・・・」
水測長「艦長!魚雷です!」
艦長「何っ!?どこからだ?!」
水測長「さっき沈んだはずの潜宙艦の方角から・・・」
艦長「ど、どういうことだ!?」
確かに、魚雷は命中し、潜宙艦は沈んだはずだ
音響でも確認できるのは、一隻ずつバラバラだったはず
潜んでいた一隻がいるとすれば、まさか、もう1隻が・・・
直後、ものすごい衝撃が艦内に伝わった
直撃だった
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−58」
水測長「敵潜宙艦撃沈!」
彼南少佐「まずは、一隻だな・・・」
水雷長「まさか囮に魚雷を放つとは・・・」
彼南少佐「こっちが機関停止していて、音響が掴みづらかったからだろうな。確かに、あの魚雷はこの巡潜型の最大速力で動いていたからな」
通信長「『伊−54』より入電、敵潜撃沈とのことです」
彼南少佐「これで、残るは四隻・・・」
続いて、「伊−56」が魚雷を発射。敵潜の撃沈に成功した
彼南少佐「さて、残りの艦艇だな」
一方、輸送船団の護衛には艦隊護衛艦「F−85」以下三十隻が付いていた
以前の教訓から、かなりの数の艦隊護衛艦を配備しているのだ
艦隊護衛艦「F−85」
艦長「目標、敵潜宙艦、ヘッジホッグ用意!」
ヘッジホッグ、プロトン合衆国とQタンク王国が使用していた対潜兵器である
無数の小型爆雷を射出、一発が何かに命中すると連続して同時に発射された他の小型爆雷も爆発すると言う凄まじい兵器である
ただ、Qシュタイン連邦製のものは、若干爆発の規模が大きく、さながら映画のワンシーンのように爆発する
水雷長「攻撃準備完了!」
艦長「撃ち方初め!」
艦首から一斉にヘッジホッグが発射される
日戦軍団製の新型の探信儀にも「Hedgehog」と表示される
その直下には「M−308」の表示があった
グンナ宇宙軍 潜宙艦「M−308」
水測長「敵艦、爆雷投下!」
副長「艦首から爆雷だと!?」
艦長「・・・新型爆雷だな・・・一発が命中すると、連続してほかも爆発するものだと聞いている」
「M−308」は回避を開始した
全弾の回避に成功したが、僚艦「M−309」に1発が命中した
「F−85」の探信儀には炸裂範囲が表示されている
そして「M−309」は一撃で沈没した
艦隊護衛艦「F−85」
水測長「敵潜宙艦を撃沈!」
艦長「狙っていた船ではないが・・・まあ良い」
水雷長「次の準備を行います」
艦長「了解、なるべく早く頼むぞ」
上空を「東海」が飛んでいく
「東海」機内
金山大尉(機長。車種:一式中戦車)「こちら東海一号、敵艦を捕捉。爆雷投下!」
松田中尉(爆撃手。車種:二式軽戦車)「爆雷投下!」
爆雷は「M−308」へ投下された
グンナ宇宙軍 潜宙艦「M−308」
水測長「また爆雷です!」
艦長「なかなかしぶといな・・・」
副長「航空攻撃のようですね・・・」
水測長「魚雷接近!」
副長「魚雷だと!?」
今度は魚雷である。哨戒に出ていた駆逐艦が発射したものだ
遂に避けきれず、「M−308」は爆沈した
残るは「M−307」。既に損傷を受けていた
グンナ宇宙軍 潜宙艦「M−307」
通信長「他艦との通信が途絶えました!」
艦長「・・・やむを得ん、攻撃中止!撤退だ!」
そして、「M−307」は撤退した
だが、既に「東海」から爆雷が投下されていたのだ
こうして、グンナ軍潜宙艦隊は壊滅した
ルナツー司令部
勝山一等兵「軽巡洋艦『鬼怒』より入電。『ルナツー近辺に潜宙艦六が出現。全艦を撃沈せり。これより帰投する』。以上です」
松井元帥「また来たようだな。まあ、これでしばらく、また潜宙艦を下げることになりそうだな」
平岡上等兵「『新高』より入電、『第一独立艦隊、デュミナスを出航、アマティス近辺を通過し、アマティス軍宇宙基地に向かうものと思われる』。以上です」
松井元帥「あれだな。セイロンからアマティス方面に行ったところにある基地だな。そろそろ、キュワールに近づいているようだな」
既に予定されている航路は判明している
この調子なら数週間後にはここにやってくるだろう
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「安全な航海だな」
カイト大尉「友軍第一独立艦隊も現時点で落伍艦ありません」
ベイト中佐「まあ、これから、危険なことはないだろうな」
大艦隊はアマティス軍基地へ接近している
プロトン通信兵「アマティス軍基地より入電『貴艦隊の入港を許可する』以上です」
クラシス「よし、各艦へ通達、これよりアマティス軍基地に寄港する」
そして、各艦は補給を受けた
何しろ大航海だ。補給は重要である
ほとんど上陸もなしに、再び大艦隊は出航した
次に寄港するのはセイロンである
クラシス「この方面はアマティス軍の領域だから、特に奇襲部隊もないようだな」
ベイト中佐「例の件でシルグノーム級も襲来しないそうですからね」
クラシス「このまま、巡航速度を保って前進だ」
そして、遂にセイロンに到着した
セイロン基地
セイロン基地司令「しかし、あれほどの軍艦がいるとは・・・」
ダークスピリッツ中佐「ロドリグのチョロQは大きいと言うが・・・」
確かにロドリグの艦艇は大きい
従って、コーラル級空母二隻(全長700m)は沖合いに停泊することとなった
クラシス「中佐、久しぶりです」
ダークスピリッツ中佐「久しぶりだな、コスナー大佐。あれほどの戦力を連れてくるとは思わなかった」
クラシス「自分も驚きです」
ダークスピリッツ中佐「それで、これからどこに行くのかね?」
クラシス「ルナツーです。元の基地に、帰還しなければいけませんからね」
ダークスピリッツ中佐「そうだな。皆、諸君の帰りを待っているだろう」
クロイツ大佐「ところで、コスナー大佐。自分の艦隊も、同行したいのですが・・・」
クラシス「え?ロドリグ第一独立艦隊をですか?」
ハリアス大佐「はい、本部からの指示で、できれば貴艦隊への同行を・・・」
クラシス「・・・了解、何しろ強大な戦力ですからな。それに、貴艦隊にはこれまで、世話になりましたから」
クロイツ大佐「では、自分は参謀を担当させていただきます」
かくして、第一独立艦隊の規模は空母三二、戦艦十七、重巡二六(うちプロトン所属二隻)、軽巡三(うちプロトン所属二隻)、航空巡四隻、駆逐艦二十七隻(うちプロトン所属六隻)の大艦隊となってしまった
こんな大艦隊の指揮を執らなければならないクラシス大佐も大変である
ルナツー司令部
平岡上等兵「『新高』より入電『第一独立艦隊を確認。映像を送信す』以上です」
映像を見ると、凄まじい数の艦艇が写っていた
ドニゲッテル少将「な、何だあれは?!」
松井元帥「・・・予想を超えている・・・大きさはさておき、凄まじい数ではないか!?」
ドニゲッテル少将「お、おい、まさかあれを寄港させるつもりかよ!ふざけんじゃねぇよ!」
松井元帥「クラシス・コスナーめ、やりよったな・・・」
そして、大艦隊が寄港することとなった
クラシス「司令、無事帰還しました」
エバンス大佐「帰還したのはいいけど、あの戦力は諸刃の剣だろ。寄港できる艦艇の数考えろよ・・・」
クラシス「いえ、向こうのほうが同行するというのは予想外でして・・・」
例によって、ほとんどの艦艇が沖合いに停泊することになったのは、言うまでもない
第五十話 終わり
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