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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊 第三十話
 松井一真  - 2006/7/29 18:50 -
  
第三十話 ルナツー攻防戦
コロビウス作戦第二段階、すなわち、上陸戦が開始された
ルナツーに接近した六隻の揚陸艦は、敵の砲台の攻撃をかわしつつついに上陸、戦闘が開始された
日本戦車軍団第一揚陸艦隊 揚陸艦「大隈」
九龍少佐「改めて、本作戦の概要を説明する。今回我々はルナツー基地を奪回する。敵の兵力はざっと4000両。こちらの3200両と比べると結構な差だ。おまけに、航空戦で逃した海防艦六隻も行動を起こすかもしれない。だが、我々は精鋭部隊だ。きっと、このルナツーを奪回できる。以上、解散!」
揚陸艦が小口径砲で攻撃を開始した。沿岸砲台を叩き潰しながら前進、ついに上陸体勢に入った
そして、ついに上陸ハッチが開かれた
九龍少佐「上陸、かかれ!」
まさしく「War」の言葉が示すとおり、「ウォーーーーー!」という叫び声と共に連合軍は突撃を開始した
どこからか突撃喇叭(ラッパ)音まで響く。まさに大要塞だ
すると、1800両もの軽戦車が出迎えた
グンナ将校「奴らを包囲しろ!」
そして、連合軍は包囲された
フレイ隊長(第215大隊司令。車種:シャールB1)「手荒な歓迎ですな」
ホーボス隊長(第345大隊司令。車種:ティーガーIIヘンシェル砲塔)「まあ、大体の基地はこんなもんだ」
すると、揚陸艦から大量の航空機が飛来した
今回の揚陸艦には小型飛行機が離着陸できるスペースが存在するのだ
グンナ兵士A「隊長!敵機来襲!」
グンナ将校「何っ!?」
グンナ兵士B「さっきの艦上機です!」
グンナ将校「撤退したんじゃなかったのか!?」
グンナ兵士C「敵機急降下!」
グンナ将校「退避ーーーーーー!」
ボゴーーーーーーーーーーーン!
グンナ軍包囲部隊は壊滅した
ルナツー基地司令部
基地司令「ジノビエフ司令、どうやら第一陣は突破されたようだな」
ミハイル隊長(グンナ軍守備隊司令。車種:JS−2)「それぐらいはわかっております。何しろ今まで何度も戦った、キュワールの軍隊ですから」
基地司令「・・・そうだな。艦船の技術力では劣っても、陸戦能力はあるからな・・・」
ルナツー基地
九龍少佐「よし、前進だ!」
だが、T−26、T−30、T−50の大軍は未だに大量に現れている。倒してもきりが無いのだ
何両も突撃してくる。こちらが強力な戦車とはいえ、量が多くてはどうしようもない
更に後方からはBTの大軍が前進してくる。だが、日戦軍団、その特徴は機動戦法。履帯を外し、100km近い高速で接近するBTに対し、軍団の兵士は徹甲弾を放った
狙ったのはBT−2、機銃装備の旧型BTである
一発、二発、次々と命中し、ついに爆発した
九龍少佐「よし、一両やった!」
だが、もう1両が向かってきた
九龍少佐「誘導弾でも喰らえ!」
シュゴオオオオオオオオオオオオ!
九龍少佐は多目的ミサイルを放った。いわゆる「Qタンク装備用小型携帯ミサイル」だ
ミサイルは命中、装甲が脆いBTは一発だ
今度は榴弾兵だ。BT戦車数両が炎上した
すると、1両が被弾した
九龍少佐「何っ!?」
日戦軍団兵士A「向こうを見てください!砲台です!」
7.5cm砲、すなわち速射砲と呼ばれるものだ
九龍少佐「ちっ、アカの大軍か」←アカ:旧日本陸軍での、敵砲台のコードネーム。ちなみに、戦車は「クロ」。おそらく敵といえば黒と赤なのだろう
アコース隊長(第253中隊司令。車種:ナスホルン)「九龍少佐、私に任せてください。狙撃は得意です」
九龍少佐「アコース隊長、分かった!アカは頼んだぞ!」
アコース隊長は超ロングライフル(注:Qシュタイン連邦では超ロングバスターのことをこう呼ぶ。一部は威力を増しているらしい)を装備している。狙撃と支援は彼の特技だ
照準儀の中心に砲台が見える。さっきの奴だ
アコース隊長「喰らえ!」
ボゴン!
数秒後、砲台が爆発した
ボゴーーーーーーーン!
九龍少佐「アコース隊長、見事な命中弾ですな」
アコース隊長「このくらいは朝飯前ですよ」
多分、もしQQQQが交戦したという巨大怪獣が現れたとしても、高威力兵装を彼に撃たせれば1発で倒すことができるだろう。確か総司令部で一時期流行っていたゲームの最後が、ラスボスの怪獣に新兵器を命中させる奴だったはずだ。1発で当てた奴は少なかったと思う
前進してきた自走砲たちが次々と敵砲台を攻撃、破壊していく
7.5cm砲台は当然装甲が無い。そのためあっさりと破壊されているのだ
そして、部隊が前進した。だが、内部には驚くべき強敵があったのだ
後詰の戦車隊だ
多砲塔戦車T−28、主力中戦車T−34、同85、そして重戦車KV−1、KV−85
ミハイル・ジノビエフ司令の精鋭部隊である
何しろこちらの戦力はQシュタイン連邦軍を除いてはたいしたことの無い戦力であった
連合軍は苦戦を強いられた
しかもほとんどの敵が屋内に潜んでいたのだ
九龍少佐「厄介な敵だな・・・」
フレイ隊長「ここを突破しなければ勝てないんですがね・・・」
ホーボス隊長「だが、苦戦を強いられているな・・・」
パレンバン司令部
松井元帥「厄介だな。地下基地に大量の敵がいたとは・・・」
ボルナソス大佐「支援砲撃もうまくいきませんからね・・・」
松井元帥「だが、既にこちらは物量で勝っている。何とか、消耗戦に持ち込めればいいが・・・」
電波探信儀には多数の戦車が表示されている。かなりの数だ
だが、こちらの戦車のほうが多い。敵は戦力を二分したため減っているのだ
残存勢力での総力戦である
ルナツー基地
九龍少佐「くっ・・・やはり強い。T−34を数両やっただけだ・・・」
日戦軍団兵士B「自分はT−28をやりました・・・」
日戦軍団兵士A「私はKVを後ろから撃破しましたが・・・敵が多すぎます」
九龍少佐「何とかならんのか、この状況は!」
日戦軍団兵士C「隊長!T−28です!」
九龍少佐「・・・よし、これを使うぞ!」
九龍少佐はミサイルを発射した。遠距離からならあの重武装の攻撃も通用しない
爆発音と共にT−28は撃破された
その陰からT−34/85の姿が見える
九龍少佐「喰らえっ!」
ボゴン!
九龍少佐の放った徹甲弾は見事命中した
そして立て続けに命中する兵士たちの砲弾
とどめに榴弾を受けT−34/85は爆発した
これが後方のT−34にも打撃を与えたのは言うまでもない
その部隊の最後部にはミハイル・ジノビエフ司令の姿があった・・・
ミハイル隊長「・・・やはり数には勝てんか・・・」
グンナ兵士D「隊長!司令からの通信です!」
基地司令(通信)「こちら司令部、死守は困難だ。撤退しろ!」
ミハイル隊長「・・・司令!我々グンナは・・・」
基地司令(通信)「ジノビエフ君!君と君の大事な部下を死なせたくないのだ!早く撤退しろ!既に船団の準備は出来ている!」
ミハイル隊長「・・・了解、撤退します!」
かくして、ルナツーにおいての攻防戦は、グンナ軍の撤退で幕を閉じた
だが、双方の犠牲があまりにも多かった
ニビリア第215大隊
ルノーR35軽戦車200両破壊、150両損傷
ルノーR40軽戦車140両破壊、50両損傷
FCM36軽戦車40両破壊、40両損傷
ソミュアS35中戦車35両破壊、40両損傷
ルノーB1重戦車1両損傷(損傷率60%)
残存車385両

Qシュタイン第345大隊
III号中戦車L型150両破壊、250両損傷
IV号中戦車G型60両破壊、100両損傷
IV号中戦車J型70両破壊、90両損傷
V号中戦車パンターA型30両破壊、60両損傷
V号中戦車パンターF型25両破壊、40両損傷
VI号重戦車ティーガーB型II10両破壊、20両損傷(ホーポス隊長は無傷)
残存車905両

Qシュタイン第253中隊
I号4.7cm対戦車自走砲30両破壊、150両損傷
35R4.7cm対戦車自走砲50両破壊、100両損傷
7.5cm対戦車自走砲マルダーI10両破壊、25両損傷
IV号8.8cm対戦車自走砲ナースホルン1両損傷(損傷率30%)
残存車260両

日戦軍団第115中隊
九五式軽戦車80両破壊、120両損傷
九八式軽戦車70両破壊、20両損傷
二式軽戦車50両破壊、30両損傷
一式中戦車70両破壊、100両損傷
三式中戦車30両破壊、40両損傷
四式中戦車1両損傷(損傷率50%)
残存車500両

内惑星連合軍残存車計2050両

外惑星連合軍
ルナツー基地守備部隊
T−26軽戦車500両破壊、200両損傷
T−30軽戦車200両破壊、100両損傷
T−50軽戦車100両破壊、250両損傷
BT−2快速戦車120両破壊、60両損傷
BT−5快速戦車100両破壊、70両損傷
BT−7快速戦車90両破壊、90両損傷
T−28中戦車130両破壊、120両損傷
T−34中戦車60両破壊、100両損傷
T−34/85中戦車60両破壊、90両損傷
KV−1重戦車100両破壊、150両損傷
KV−85重戦車40両破壊、100両損傷
IS−2重戦車1両損傷(損傷率40%)

外惑星連合軍残存車計2500両(内1034両が連合軍によって捕獲)
辺り一体には戦車の残骸が無数に転がっていた・・・
九龍少佐「・・・総帥が言っていたな・・・これが、戦争だ、と・・・」
フレイ隊長「・・・・・・3200両の内、2050両しか生き残れなかったとは・・・」
ホーボス隊長「だが、ついに第二の月、ルナツーを取り戻したな・・・」
アコース隊長「・・・・・・・そうですね。作戦は、成功しました」
九龍少佐「・・・・・・ああ、任務が成功できた、それが唯一の報いだ・・・」
その後、司令部に入ったが、重要な書類の大半は焼却処分もしくは持ち去られていた。やはり「撤退」したからであろう
また、飛行場には航空機の姿はほとんど無く、多くはハンガー内で残骸と化していた
一部の機体が離陸していくのも見えたが、あえて追撃隊を出さなかった。おそらく、彼らの「本体」も輸送されているのだろう。そうでもなければ他のものと共に機体の処分に当たっていたはずだ
ルナツー攻略作戦、通称コロビウス作戦は、多大な犠牲を出しながらも成功した
パレンバン司令部
松井元帥「コロビウス作戦は成功した。よくやった、少佐」
九龍少佐(通信)「しかし、損害はかなりのものとなりました」
松井元帥「ああ、もっと輸送船が撃沈できれば、これほどの損害にはならなかったが・・・」
九龍少佐(通信)「そりゃ、敵さんも黙ってみていてはくれないでしょう」
松井元帥「・・・そういうものだな、敵も生きるのに必死だからな。諸君らも運が良かった」
九龍少佐(通信)「私も負傷しましてね、これから、医務室にでも行きますよ」
松井元帥「少佐、無理はするなよ」
九龍少佐(通信)「了解しました」
連合軍の反攻作戦、コロビウス作戦は無事成功した。そして、連合軍は兵器開発と共に、次の反攻作戦の準備を整えるのであった・・・
第三十話 終わり

引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第二十八話 松井一真 2006/7/22 8:56
  Re:宇宙戦艦紀伊 第二十八話 松井一真 2006/7/22 8:56
  Re:宇宙戦艦紀伊 第二十八話 ダークスピリッツ 2006/7/22 12:50
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十八話 松井一真 2006/7/22 13:19
   宇宙戦艦紀伊 第二十九話 松井一真 2006/7/27 18:41
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十九話 ダークスピリッツ 2006/7/27 20:59
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十九話 松井一真 2006/7/27 21:22
   宇宙戦艦紀伊 第三十話 松井一真 2006/7/29 18:50
   宇宙戦艦紀伊 第三十一話 松井一真 2006/7/31 11:49
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十一話 ダークスピリッツ 2006/7/31 17:56
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十一話 松井一真 2006/7/31 20:30
   宇宙戦艦紀伊 第三十二話 松井一真 2006/8/3 14:19
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十二話 ダークスピリッツ 2006/8/5 0:30
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十二話 松井一真 2006/8/5 7:41
   :宇宙戦艦紀伊 第三十三話 松井一真 2006/8/7 17:40
   Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話 松井一真 2006/8/7 17:40
   Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話 ダークスピリッツ 2006/8/7 19:54
   Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話 松井一真 2006/8/8 8:31
   宇宙戦艦紀伊 第三十四話 松井一真 2006/8/8 13:36
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十四話 ダークスピリッツ 2006/8/8 23:32
    Re:宇宙戦艦紀伊 第三十四話 松井一真 2006/8/9 8:02
   Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話 ダークスピリッツ 2006/8/8 23:28
   Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話 松井一真 2006/8/9 8:04

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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