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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊 第十五話
 松井一真  - 2006/5/15 19:31 -
  
第十五話完成。当然ながら十六話と同時公開。またも潜宙艦隊が奮戦
第十五話 不明艦隊の来襲
パレンバンの基地では、観艦式を終えて再び戦闘配置に戻った物がいた
軽巡「鬼怒」、その指揮下には潜宙艦が八隻。六隻は標準的な巡潜型、残りは呂号潜だ
日本戦車軍団第二潜宙艦隊 潜宙艦「伊−58」
彼南少佐(伊−58艦長。車種:61式戦車)「敵艦隊、動向いまだ無し」
日戦軍団兵士A「気になるのは敵の本土襲撃艦隊ですね」
彼南少佐「そうだな。だが、しばらく襲撃はないだろう。気になるところだから追撃を続行する」
日戦軍団兵士B「偵察機の準備が出来ました」
彼南少佐「発進は待っておけ。なるべく、敵艦隊から離れてから行う」
日戦軍団兵士A「・・・敵潜を探知!」
彼南少佐「撃沈しておいたほうがいいだろうな・・・」
パレンバン観艦式直前にも、グンナ軍の潜宙艦隊が展開しサーロイ〜パレンバン航路の封鎖作戦を行っていたが、観艦式後にも敵潜が出張ってきたようだ
日戦軍団兵士A「艦種、ウルタンクのS型です!」
彼南少佐「まあ、楽に戦えるだろうな・・・よし、今日は誘導魚雷を積んでいないため通常魚雷で攻撃する」
巡潜乙型である伊−58、まだ誘導魚雷が搭載されていないのだ
これ以外にも軽巡が指揮をとる第二潜宙艦隊の各潜宙艦は誘導魚雷未搭載のものが多い
1番と2番から魚雷が放たれた
敵潜宙艦は旋回を始めた
1発を回避、しかしもう1発が命中した
轟音と共に、潜宙艦は沈没した
日戦軍団兵士B「敵潜、撃沈!」
彼南少佐「よし、一度潜宙母艦に帰還する」
まだ、帝国には対潜ソナーがないのだ。その分、ソナーを配備している連合軍側は若干上手である
このとき、伊−58はルナツー〜ベータ航路の敵輸送船団を次々と撃沈し、敵哨戒網を突破、敵軍の本土攻撃艦隊の追撃に当たっていたが、たまたま通商破壊用の敵潜宙艦と遭遇、残っていた魚雷で撃沈したのだ
当然、パレンバン〜ルナツー間は浮上と潜航を繰り返しての航行であった
一方で、未だにルナツー近辺に潜伏する潜宙艦もいた・・・
Qシュタイン第一潜宙艦隊 潜宙艦「U−100(VIIB型)」
ミュンデ少佐(U−100艦長。車種:IV号戦車H型)「よし、敵輸送船団を捕捉した」
Qシュタイン兵士A「雷撃準備完了!」
ミュンデ少佐「よし、目標、前方の輸送船。一番、てっ!」
圧搾空気音と共に、魚雷が放たれた
真空を行く魚雷でも圧搾空気を用いるのだ
続いて、爆発音
Qシュタイン兵士B「敵輸送船、撃沈!」
ミュンデ少佐「目標、敵輸送船。二番、てっ!」
突然の被害報告に敵輸送船団は困惑した
海防艦が手当たり次第にミサイルをぶち込むが、そもそもロックオンしていないため当たるはずもあるまい
そして致命的な欠陥。彼らの海防艦に爆雷はないのだ
続いて、U−100は急速浮上、砲術長が艦首側の主砲で次々と海防艦を攻撃
ようやく上がってきたと思った海防艦が近づいて主砲射撃の準備をするが、既にU−100の主砲は射撃準備を完了させていた
轟音と共に次々と沈む海防艦
たまたまルナツーに近かったため海防艦が展開していたのだが、むしろ敵海防艦を削るのには好都合であった
続いて僚艦、「U−99」、「U−101」が沈んだ輸送船の陰から浮上、海防艦を次々と沈めていった
あらかた敵海防艦を沈めてから、3隻は輸送船団に降伏勧告を送った
輸送船団は降伏した
これにより敵の機密物資が手に入る可能性があるのだ
すなわち「ガンドルフ」の件のお返しだ
ミュンデ少佐「砲術長、よくやった」
砲術長「こういうときぐらいしか、主砲を撃つ機会がありませんからね」
ミュンデ少佐「もしお前が日戦軍団に配備されていたら、新型潜宙艦の砲術長となって、彼らの特技である浮上砲戦で活躍できただろうに」
砲術長「しかし、軍団もすばらしいですが、やはり連邦宇宙軍のほうがいいものです」
3隻の潜宙艦は戦隊旗艦「U−40」の指示を受け、新たに送り込まれた艦隊護衛艦(捕獲した輸送船団護衛のために派遣された)と共にルナツーを去ったのであった
さて、ここで舞台を正反対の方角に移す
キュワール本土から、遠く離れた基地
かつての戦闘で陥落したメサイア基地よりも離れ、果たして何のために建設されたかも謎な前進基地
その基地の名は「セイロン」
もはや銃後の基地で、艦隊も旧式駆逐艦で編成された艦隊を残すのみであった
その方向には第四惑星とされる巨大な惑星が存在すると思われるが、いまだこのセイロンから哨戒艦が発進したことはない
そんな平和な基地での出来事であった・・・
Qタンク第8駆逐艦隊 駆逐艦「コーモス」
バルチャー大佐(第八駆逐艦隊司令兼コーモス艦長。車種:カビナンター)「よし、異常はないな・・・」
Qタンク兵士A「そうですね。まあ、こんなところに敵が来るはずがありませんね」
バルチャー大佐「まったく。こんな僻地に配備されたから観艦式に出られなかったじゃないか」
Qタンク兵士B「向こうが観艦式で騒いでいる間、我々は僻地でくだらない索敵ですか・・・」
第八駆逐艦隊はとにかくこんな状況であった
当然辺境であるがゆえに捷一号作戦の参加も出来なければそもそもパレンバンに行くことすら難関。セイロン基地はそんな場所だ。観艦式に参加できなかったバルチャー大佐たち各員は何故こんな艦隊に配属されたんだと嘆いた
そんな中、突然、レーダーに奇妙な反応が写った
軍艦だ。それも2隻はとてつもなく大きい
巨大艦が二隻、巡洋艦級が三隻、駆逐艦級が十隻。大艦隊とは言わないながらもかなりの規模だ
だが、こちらの戦力は巡洋艦一、駆逐艦十七.勝てるはずが無いのだ
しかし、そこでセイロン基地司令から送られた通信は、とんでもないものであった
バルチャー大佐「司令、所属不明艦隊接近!指示願います」
セイロン基地司令(通信)「よし、攻撃を開始せよ!」
バルチャー大佐「そんな、まだ所属も分かっていないのに!」
セイロン基地司令(通信)「こちらの方面に連合軍艦隊は出ていない!だとしたら敵ではないのかね?!」
バルチャー大佐「敵でもなく味方でもない可能性も否定できません!」
セイロン基地司令(通信)「クリーク軍の軍艦がこの近海を航行している事実はない!」
そう、司令官からの指示は、所属不明艦隊を攻撃せよとのことであった
さすがに上官にはさからえない。彼らは戦闘配置についた
バルチャー大佐「射程圏内に入ったら射撃を開始せよ!」
所属不明艦はまだ撃ってこない
巨大な戦艦がいるというのに
まさか、中立国か?とも思ったが、攻撃命令が出たからには撃つほかあるまい
そして、射程圏内に到達した
Qタンク兵士B「射程圏内に到達!」
バルチャー大佐「撃ち方始め!」
次々と放たれるレーザー
しかし、所属不明艦に命中する直前、拡散していったのだ
Qタンク兵士A「レーザー、拡散しています!」
バルチャー大佐「何っ!?拡散レーザーなど搭載していないぞ」
Qタンク兵士C「まさか、電磁バリアでは?!」
バルチャー大佐「電磁バリアだと!?」
Qタンク兵士B「どうやら有効弾にはなっていないようですね・・・」
そう、所属不明艦は電磁バリアを搭載していた
これは日本戦車軍団製「電磁防壁」のように、直接レーザーの一部をはじき返すのではなく、レーザーを拡散させて威力を弱めるタイプである
日戦軍団製電磁防壁はいまだ宇宙艦艇で搭載されているものは特務艦隊の各艦のみである。それでも駆逐艦数隻が捷一号作戦中に撃沈されたが
そして、彼らはミサイル攻撃を開始した
バルチャー大佐「まさか防御フィールドみたいなのはないだろう。ミサイル攻撃開始!」
案の定、防御フィールドはなかった
それにより、所属不明の駆逐艦数隻を撃沈した
しかし、所属不明艦は見慣れない大型ミサイルを撃ち始めたのだ
Qタンク兵士C「敵艦、巨大ミサイル発射!」
バルチャー大佐「何っ!?」
そして、轟音と共に駆逐艦数隻が撃沈されたのだ
バルチャー大佐「そんな馬鹿な!なんなんだ、あの巨大ミサイルは!」
これにより第8駆逐艦隊の駆逐艦四隻が撃沈された
同じく哨戒に出ていた第四駆逐艦隊も5隻が撃沈された
それに続いて三隻が弾薬庫引火で沈没した
被害は一方的であった
そして、駆逐艦「コーモス」もその巨大ミサイルを被弾した
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーン!
バルチャー大佐「被害報告!」
Qタンク兵士A「火災発生、さらに機関損傷、舵もやられました!」
そう、「コーモス」は大破していたのだ
やむを得ず、バルチャー大佐は艦を自沈させることを決定した
中破の駆逐艦「エールマー」に旗艦を移し、ミサイルを発射した
そして「コーモス」は沈没した
かくして、Qタンク哨戒艦隊は所属不明の謎の艦隊により壊滅的打撃を受けたのであった
その謎の艦隊とは、エレミア星系第四惑星「アマティス」の艦隊であった
アマティス第一派遣艦隊 戦艦「ダグレント」
艦長「・・・攻撃的ですな」
派遣艦隊司令「しかし、話せば分かるであろう。彼らだって幾多もの戦いを繰り広げたのだから」
艦長「そうですな。第三惑星では幾度とない大戦が起こっているという話があります」
派遣艦隊司令「・・・そういえば、君はアファレートの伝説を知っているか?」
艦長「なんですか?それは」
派遣艦隊司令「第三惑星の裏にあるとされる謎の世界だ。第三惑星、すなわちキュワールのものですら真相を解明できたものは少ないという」
艦長「・・・・気になるところですね」
派遣艦隊司令「だからこそキュワールの者と同盟を結び、キュワールの謎というものを探っていきたいものだ。我々チョロQたちの謎を、な」
アマティス兵士「キュワールの艦隊、撤退していきます」
派遣艦隊司令「よし、追撃を開始する」
かくして、彼らアマティス軍の艦隊はセイロンへと迫っていたのであった
第十五話 終わり

引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第十五話 松井一真 2006/5/15 19:31
  宇宙戦艦紀伊 第十六話 松井一真 2006/5/15 19:33
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十六話 松井一真 2006/5/15 19:45
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十六話 ダークスピリッツ 2006/5/16 1:22
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十六話 松井一真 2006/5/16 18:22
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十六話 ダークスピリッツ 2006/5/17 17:17
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十六話 松井一真 2006/5/17 18:17
   宇宙戦艦紀伊 第十七話 松井一真 2006/5/20 10:50
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十七話 松井一真 2006/5/20 11:02
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十七話 ダークスピリッツ 2006/5/20 11:57
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十七話 松井一真 2006/5/20 12:02
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十七話 ダークスピリッツ 2006/5/20 12:45
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十七話 松井一真 2006/5/20 13:00
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十七話 ダークスピリッツ 2006/5/21 17:49
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十七話 松井一真 2006/5/21 18:16
   宇宙戦艦紀伊 第十八話 松井一真 2006/5/27 8:40
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十八話 松井一真 2006/5/27 11:02
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十八話 ダークスピリッツ 2006/5/27 20:47
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十八話 松井一真 2006/5/27 21:23

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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