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第2話 「ミグレイ」後編
占領帝国軍サンドポリス基地 管制塔
管制塔のガラス越しに、サンドポリス軍港が見える。停まっているのはたった二隻だ。
グンナ通信兵「熱源接近!恐らく連合艦隊かと思われます!」
グンナ上官「帝国サンドポリス護衛艦隊出動!帝国342航空隊発進!何がなんでも食いとめろ!」
しかし時期が悪かったのか、帝国の戦艦はたった二隻で、連合艦隊には太刀打ちできそうになかった・・
サンドポリス沖
空母
クラシス「全艦隊、艦砲射撃、開始!目標は占領帝国軍サンドポリス基地通信塔だ!」
パゴオオォオォオォパゴオォォオォオォズガアアァアァァァ
クラシス「航空隊発進!サンドポリス飛行場を焼き払え!」
戦艦アイランド 司令塔
艦長「これ以上好き勝手はさせんぞ、連合共!」
グンナ通信兵「この状況でそんな事言えますか!?」
まさに「ドン」と演出音が付きそうなぐらいに連合艦隊が現れた。
戦艦アイランド、撃沈―
戦艦キャニオン 司令塔
艦長「いやいやいやいや早いよオイ!撤退できるムードじゃないよね!?」
副艦長「かなり!」
戦艦キャニオン、撃沈―
サンドポリス飛行場
作業兵1「まさか戦局ひっくり返るなんて事ぁ無いよな!?」
作業兵2「たぶn・・」
ズガガガガガガガガガガァン
作業兵3「爆撃だぁ!」
グンナ兵1「発進する前にやらr」
チュドオオォォオォォォ・・
グンナ兵2「敵の狙いは王国情報本部か!」
サンドポリスに連合艦隊が到着、揚陸艦より大量の連合陸軍兵士が降りてきた!
クラシス「連合軍所属クラシス精鋭部隊も連合陸軍を応援する!突撃!」
連合陸軍兵士の圧倒的な多さで進軍していく!
クラシス「(建物の陰に隠れる)・・・・」
グンナ兵「(道路で停止する)・・・・」
キュルルルルル
クラシス「甘い!」
ズガアァアァァァァ
戦局は連合軍優勢だった。シカアァシ
シュイイィイィィイィィィィイィィィィィィ・・・
ミグレイ大尉「あれは・・スホイSu−37・・ロシア機!?」
クラシス「おかしい・・グンナ帝国航空隊も米軍戦闘機なのに・・」
Qグリーン兵「我らはQグリーン残党軍!過去の栄光を取り戻すべく最前線に来てやったぞ!」
クラシス「Su−37・・そうか、Qグリーンか!」
連合兵1「戦局はまだこっちの方が有利だ!あんな敗戦国、潰してしまえーー!」
クラシス「(主砲転換!強力砲弾Mk2解除!対空ポジトロンMk3装備!)失せろぉ!」
ドシュウウウゥゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウゥゥゥゥゥウ
Qグリーン兵「ガハアアァッ」
ズガアアァァァァ
連合軍は三つ巴の戦いの中で勝ちぬいた・・
クラシス「終わったか・・」
一週間後 サンドポリス
クラシス「あんだけ激しい戦闘の後に、なんと一週間で電力が復活するとは・・」
連合兵1「凄い夜景ですね・・」
若者1「おい見ろよアレ兵隊っぽくね?」
クラシス「ん?」
若者2「ぽいねぽいねー」
若者1「ギブミーチョコレート(裏声で)」
クラシス「( ゚Д゚)・・・」
BAR
クラシス「あーあ、次の任務来ないかなー?」
カラァンロォンラン・・
マスター「いらっしゃいませ・・」
ミグレイ大尉「やぁクラシス大佐。」
クラシス「・・?」
ミグレイ「覚えているかな?」
クラシス「・・あぁ。思い出した。ミグレイ一等兵。」
ミグレイ「今は、大尉だ。あの時は助かったよ。」
クラシス「ええ、確か―」
時は第五次キュワール大戦の半ばでしたね。
その頃帝国同盟軍がプロトン本土に上陸し、バチェリット近郊にまで進軍していました。
クラシス「なぁザクス、警報出てるんじゃない?」
ザクス「よっしゃ学校休み!」
クラシス「そういう問題かよ」
その時、プロトン陸軍一個小隊が後退してきましたよね。
プロトン兵1「くそ、こいつらはこのままバチェリットを制圧するつもりか!」
ミグレイ一等兵「リック二等兵!もうすぐ救護班が来る!歯ぁ食いしばれ!」
プロトン兵2「歯ぁ食いしばれの・・意味・・間違・・ってる・・ぞ・・」
ウルタンク兵1「虫の息だな青虫共!」
スパララララララ!パシュブシュッ
プロトン兵2「ガアアアアァァァァァァァッ」
ミグレイ一等兵「・・!おいリナルド、リックはもう駄目だ!増援部隊も間に合わない・・」
プロトン兵1「ここまでか・・」
ウルタンク兵2「ギヴアップのようだな。さぁ、俺流の最も残酷な殺し方d」
その時、俺は何故か銃口を向けていましたね。死んだあんたの仲間の銃で。
何故かは分からないけど、俺は銃口をその薄汚いタンクに向けていました。
ウルタンク兵2「どこのガキかぁ知らないが小僧・・お前には撃てんぞ・・」
クラシス「だ、黙れ!」
スパァン!
ウルタンク兵2「ァ゙!」
スパァン!
ウルタンク兵2「ォ゙!」
フルオートにとっさに切り替えました。
スパララララララララララ!
ウルタンク兵2「ァゎバッ!」
チュドオオオォオォォオォォ・・・
クラシス「・・・ゼェ・・・ハァ・・・」
ウルタンク兵1「ヒイイイイィィイィィィィ」
スパァン!
ミグレイ一等兵「そして君は成人し、陸軍に正式入隊。」
クラシス「自分にも撃つ事が出来る、撃てば誰かを殺す、でも誰かを守れる、そう気付いた。」
ミグレイ一等兵「あの後、君の友人はどうなったんだね?」
クラシス「行方不明ですね。まぁ戦争をナマで見て普通でいられるチョロQなんていない。」
その時、テーブルのグラスが波打ってるのに気付いた。
クラシス「・・・地震?」
次の瞬間、グラスが赤く光った。それは、窓から見える爆発がグラスに写った色だった。
クラシス「奇襲だ!連合陸軍、戦闘配備に付け!」
こうして、今日も彼は最前線に立つ。
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