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第78話中編。マケイルさんの小説での残虐行為・・・
第78話 軍団突撃戦車隊 中編
夜 パトラファック
パトラファックには幾度となく退却をさせられることとなったビラガド軍曹の元マジノライン守備隊、そしてバーミメアンから退却してきたスラフワク少尉の第37中隊、そして開戦当初からパトラファックを守っていたが、四一式爆弾投下で損害を負ったレコッバチ中尉の第25中隊がいる。かつてここはプロトン軍による大虐殺が起こった街である。ガソリンを大量にばら撒かれ、そのまま火をつけられ、住民や消防部隊、当時駐屯していた部隊の隊員を次々と焼殺、あたり一帯焦土と化した街にプロトンが侵攻、占領された。しかしその数年後、第四次キュワール大戦でプロトン軍が多大な損害を負っていた。負傷兵は後を絶たず、前線基地として使われていたマイシティには大量のプロトン兵がなだれ込んだ。マロンキャニオン戦では輸送艦で運ばれた装甲列車が使用された。既にPGT条約で連合陣営になっていたQトルック軍は大量のプロトン、グリシネの新兵器を目の当たりにしていた。第四次キュワール大戦はほんの数年で終戦し、そして圧倒的な速さでQグリーンは復活した。Qグリーン駐屯軍もカルオス軍により撤退させられた。Qトルックはいずれ帝国陣営で戦争をすべく、必死に軍事力を増加させていた。禁止されていたはずの徴兵や爆撃機、戦闘用潜水艦などが行われた(何か某独裁国家みたいだな)
その拠点として、大工業都市「パトラファック」では軍事品を生産、裏ではさまざまな新兵器が開発されていた。その中には核兵器も含まれていた。同時期に日本戦車軍団が結成された
そしてCQ暦235年、開戦。QグリーンはチョロQ王国各都市を空襲した。一部は高杉軍に撃墜されたが、爆撃は成功した。そしてCQ暦240年。海軍次官まで上り詰めたラーテが革命を起こした。翌年に軍団がこのパトラファックの原爆工場に「富士」で四一式爆弾を投下。皮肉にもQトルックは悲願の帝国陣営参戦となった。軍団は海軍をフル活用、軍団海軍は今まで第二次ニビリア沖海戦でQグリーン水雷艦隊を撃破、第三次ニビリア沖海戦でウルタンク航空隊を撃破、バスタンク沖海戦でウルタンク戦略爆撃機隊を撃破していた。更にはチョロ〜ン運河爆撃でウルタンクの水雷艇1隻を押し流している。乗員もいなかったためそのまま運河の河口で漂流、Qシュタインに鹵獲された
Qトルック宣戦布告後はというと、ブルーウェイ突入作戦、デスゴッド沖海戦、グッドウェイ沖海戦、ビッグウェイ沖海戦、トルック湾奇襲でQトルック海軍を次々と叩いている。グッドウェイ沖海戦では空母2隻を大破、駆逐艦10隻を撃沈させた。ビッグウェイ沖海戦にもなるとQQQQの戦艦隊がビッグウェイ地上施設を破壊し尽くし、一方で軍団艦隊がQQQQ軍の原子力空母「グッドウェイ」を撃沈していた。トルック湾奇襲では戦艦「ビスマルクII」、ポケット戦艦「アドミラル・ナフォギック」、駆逐艦5隻を撃沈、ポケット戦艦3隻を小破させた。しかしビスマルクIIの乗員は全員無事だった
総員退艦命令を出したのは司令官ではなく艦長だった。彼は後に艦隊司令官に昇進し、艦長はアドミラル・ナフォギックの元艦長が就任した
ビラガド軍曹「今まで我々は何度後退したことか。今度こそ奴らを弾いてみせる!」
スラフワク少尉「ここで敵を弾き返し、我々のバーミメアンを奪回して見せるぞ!」
レコッバチ中尉「Qトルック2番目の工業都市がやられたら、我々は不利になる。何としてでも防衛して見せるぞ!」
遂に3部隊が集結した
その時!
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
わーーーーーーーーーーーー!(Qトルック兵士の声)
レコッバチ中尉「何だ!?」
Qトルック警備兵「大変です!鉢巻アンテナの装甲列車がまた来ました!」
スラフワク少尉「敷島か!あいつめ、バーミメアンには現れなかったくせに!」
レコッバチ中尉「哨戒装甲列車を出せ!」
ビラガド軍曹「違う!試作装甲列車『BT−101』を出すんだ!」
レコッバチ中尉「鉢巻アンテナをつけた弱そうな列車なぞ哨戒列車で十分だろう!」
ビラガド軍曹「それが、奴、我々の最強列車『コンドラチェンコ』をも撃破したんです!」
レコッバチ中尉「コンドラチェンコを!?」
ビラガド軍曹「はい、その日には既に2編成もやられました!セネスト中佐のと、ラナサヴィット少将のが!」
レコッバチ中尉「通りでラナサヴィット殿が負傷して本土に帰還したわけだ。あの時帰ってきたのは確かルラット大佐の編成だけだったしな」
スラフワク少尉「ビラガドの部隊は敷島を、我々は敵主力を叩く!」
Qトルック通信兵「いや、敵主力部隊はいません!装甲列車だけです!」
レコッバチ中尉「何!?敵主力はいない!?」
敷島を先頭にパトラファックに突っ込んでくる敷島隊。後方から高島、三島が続く。そして三島の後方でQタンク軍が突き進む。第1特殊部隊は敷島隊より早く進撃を開始したためまだ霧島(三番編成)の側面にいる
そして遂にパトラファック近くまで到着!
チハ改少将「行くぞ!」
ガラララララ!(ドアが開く音(何か変・・・))
チハ改少将「降下!」
高速で爆走する三島から次々と飛び降りる第75特務連隊員。先頭にはチハ改少将
チハ改少将「突撃!」
三島の後方には新型の「比島」がいる。更に後部に何編成もの敷島型がいる
一番編成「敷島」
ボルナンス大佐「もうすぐパトラファックだ!全速、前進!」
レイザー大尉(車種:IV号戦車H型。敷島の操縦手)「全速!ノッチ10!」←実は敷島は前進10段、後進3段ある。ただ、後進はたいてい検車時にしか使われない
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
二番編成「八島」
ピクールガ中佐「前方、敷島加速!全速前進!パトラファック突入だ!」
ドロワル上等兵(車種:III号突撃砲G型。八島操縦手)「突撃!ノッチ最大!」←言い方は編成ごとに異なるらしい
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!
三番編成「霧島」
コピック中佐(車種:パンターG型。霧島列車長。ちなみに名前はマグスコピックに由来。相棒もマグス中佐だし・・・)「ノッチ最大!全編成に打電!『これよりパトラファックに突入する。ノッチ最大で前進せよ』!総員戦闘配置!」
カクトピスク曹長(車種:III号戦車J型。霧島主砲砲手)「了解!総員戦闘配置に着け!」
マグス中佐(車種:ケーリアン対空戦車。霧島副列車長兼通信長。コピック中佐の相棒)「突撃!総員パトラファック突入!」
霧島以降の全編成に「これよりパトラファックに突入する。ノッチ最大で前進せよ」入電。全編成が全速で前進。そのままパトラファックに飛び込んだ
そのまま砲撃を開始
ボンボンボンボンボンボンボンボンボンボンボン!
高速(時速100km)の速度の列車から打ち出される砲弾は速度を増し、次々と軍事施設に命中。角度45度で守備隊に攻撃。
警備装甲列車を次々と跳ね飛ばしていく。1発も撃たずに脱線する哨戒列車
最高時速120kmを誇る哨戒列車も続々と跳ね飛ばされる
勿論ながら、軽油の消費は巡航速度である80kmより多い。
前方の100mm副砲で哨戒列車を吹き飛ばし、157mm主砲、90mm砲、120mm砲で敵部隊を襲撃する
一方で、第75特務連隊は第1特殊部隊を抜かし、高速で工業都市に突っ込む
すると、夜間爆撃機が襲い掛かった
特務隊兵士A「敵爆撃機襲撃!対空砲、撃てーーー!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
第75特務連隊のタンクは一式中戦車に対空重機(対空ガトリング)、爆炎放射機をつけている
Qトルック将校「何だ!あのゲパルト対空砲に毛の生えたような奴は!どうせ機銃しか撃てないんだ!突撃!」
キュラキュラキュラキュラキュラ
Qトルック兵士が突撃していくが・・・
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ(爆炎放射器の音)
次々と火あぶりにされるQトルック兵士。軍団名物の一斉突撃打撃戦術である
ゴオオオオオオオオオオオオオオ
ズガガガガガガガガガガガガガガ
ボゴン!
続々と守備隊を撃破していく。すると、夜間爆撃機Ju−88によるアリエテン中将の飛行隊がやって来た
ヒューヒューヒューヒューヒューヒューヒュー!
ボゴーーーーーーン!
工業都市は次々と炎上
迎撃戦闘機が上がっていく
ズガガガガガガガガガガガガ!
第75特務連隊の防空機銃は実はというと対タンク用なのでかなり強力。迎撃機を全機撃墜した
特務隊兵士B「守備隊はかなりの数だ。お、消防隊だ。市民は無視だ」
特務隊兵士C「かつてのプロトンによる焼殺はかなりの損害を出したそうですし」
ディラット「軍団の特殊部隊、かなり頑張っているなぁ・・・」
グラン「初実戦なのにあそこまで、なかなかだな」
重戦車「おそらく、我々の良きライバルになるかと」
パトラファック司令部
ビラガド軍曹「BT−101発進!」
レコッバチ中尉「どうやら、私は敷島とやらをみくびっていたようだな。ここまで強いとは・・・」
スラフワク少尉「バーミメアンに現れなかったのが幸い・・・か?」
ビラガド軍曹「とにかく、早く次の前線基地となるロレッメガ闘技場に!」
レコッバチ中尉「うむ。BT−100形、全編成発進!」
BT−100形とは「Battle Train type 100」戦闘列車100形という意味である。装甲列車としてはまだ中規模だが、対敷島用にQトルックが試行錯誤して製造した列車である。ちなみにコンドラチェンコは「BT−570」と付けられている
パトラファックは赤い炎と黒い煙でまみれていた
そのまま夜が明け、見事に空が赤く染まった
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
軍団陸軍の誇る一式戦闘機「隼」、二式戦闘機「鍾軌」、三式戦闘機「飛燕」、四式戦闘機「疾風」、五式戦闘機による制空部隊、九九式襲撃機、九七式重爆、百式重爆「呑龍」、四式重爆「飛龍」等による爆撃部隊が到着した
更に軍団空軍のB−29J、B−32も到着した
迎撃機が次々と上がり、B−29J、B−32に立ち向かう
しかし、護衛機に撃墜される
更には下からの機関砲弾に気をつけなければならない。上からも下からも銃弾が迫っていた
一方で、三両の指揮官たちはロレッメガ闘技場近辺の前線基地「ロレッメガ基地」に避難すべく護衛をつけて後退していた。既に陸軍部隊はほんのわずかで、守備隊の殆どが海兵師団である
海軍は街は死守すべきだと考え、陸軍はもはやダメなら後退あるのみと考えている。そのため陸海軍は対立している。これを見たQグリーンの士官は「Qトルックの陸海軍は敵国同士のようだな」とまで言われたほど
第78話 続く
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