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第68話。ある意味パールハーバー!?1隻の戦艦の内部で、銃声が鳴り響く!
第68話 トルック・ハーバー 前編
この話は真珠湾攻撃とは関係ありません(おい)
グッドウェイ諸島が占領され、遂にQトルックは本島と南島だけとなってしまった
しかし、海軍力は健在で、原子力空母グッドウェイの沈没後もなおも原子力空母を作ろうとしていた。更には一部で某ゲームの「超兵器」のような巨大戦艦建造計画があると言う噂まである
その軍港のあるところは湾になっていた
そのため「トルック湾軍港」などと呼ばれていた
現在このトルック湾軍港に戦艦「モイゼ(鼠の意味。補佐であるマウスに由来)」ポケット戦艦「アドミラル・ラーテ(ラーテって指揮官!?)」、「アドミラル・ナフォギック(何故陸軍指揮官まで!?)」などを主体とする主力艦隊が集まっていた(モイゼはビスマルクII級、アドミラル・ラーテ及びアドミラル・ナフォギックはドイッチュランド級(同型艦:アドミラル・シェーア、アドミラル・グラフ・シュペー)
ポケット戦艦「アドミラル・ナフォギック」艦内
ナフォギック元帥「まさか陸軍の私の名が海軍の軍艦の名前になるとは・・・」
Qトルック兵士A「しかも「アドミラル」つまり司令長官扱いですからね」
ナフォギック元帥「まあ、陸軍最高指揮官だから司令長官でいいのだが」
Qトルック兵士B「ラーテ閣下も司令長官扱いですが」
ナフォギック元帥「うむ。まあ、アドミラル・ラーテは閣下が海軍次官だった頃に建造された奴だろ」
ラーテはCQ暦240年までは海軍次官だったが、トルック革命により見事政権を獲得した、まさに「独裁者」である
流石に鍵十字とかそういうのは無いが
この主力艦隊が一斉集結、軍団艦隊を叩こうとしていた
一方、軍団艦隊は、トルック湾軍港奇襲の準備をしていた
これは第一艦上航空隊(第一航空隊〜第五航空隊までの航空隊に分けられている)が軍港方面に向かい、港湾施設と飛行場を破壊して帰っていくというものである。主力艦隊もなるべく撃沈せよ、と言う命令だ
震電「・・・以上だ」
秋水「何か某有名奇襲作戦ですね」
震電「まあ、既に奴らには宣戦布告しているからな、先に偵察機を出し、その後方から奇襲隊を進める」
空母瑞鶴艦上
ブオオオオオオオオオオオオオオオオ
烈風「彩雲隊、射出完了!」
震電「奇襲部隊、発艦用意!」
ブロロロロロロロロロロロロロロロロロ
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
震電「発進完了か。第二派、第三派用意!」
次々と発進していく奇襲隊
軍港
ナフォギック元帥「で、向こうに見えるのが軽巡『ピゴチック』か。新型照準機を装備していると聞いたな」
Qトルック兵士A「そうです。従って殆ど目標に命中すると」
ナフォギック元帥「だから『ピゴチック』なのか」
Qトルック海軍兵士A「で、あれが新型駆逐艦『Z75』です。対潜水艦誘導魚雷が付いております」
ナフォギック元帥「ほう、これまた使えるみたいだな」
Qトルック海軍兵士A「そして、水雷戦闘に重点を置いたミサイル搭載駆逐艦『Z95』です」
この艦隊には新鋭艦が多かった
ナフォギック元帥「この敵戦艦『長門』そっくりの奴は何だ」
Qトルック海軍兵士A「これが我が艦隊の旗艦『ビスマルクII』です。対空兵装が強化されております!」
Qトルック兵士A「すごいですね。あれ?あの航空戦艦は?」
Qトルック海軍兵士A「新型戦艦『トルックスペシャル』です!現在極秘で作られている『STBS』戦艦の試作型です!」
ナフォギック元帥「と、言うことは、新兵器は航空戦艦か」
ブオオオオオオオオオオ
Qトルック兵士C「大変です!敵偵察機が上空を飛行、退却していきました!」
ナフォギック元帥「何!?海軍に連絡!主力艦隊を出せ!おそらく航空機の奇襲だ!」
Qトルック兵士A「そういえば海軍の兵士が『最近やたらと小型Uボートを見かける』と言っていました!」
ナフォギック元帥「潜航艇!?」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオ
Qトルック兵士A「て、敵奇襲隊です!」
ナフォギック元帥「しゅ、主力艦隊はどうなっている!」
Qトルック兵士A「未だ、軍港内で留まっています」
ナフォギック元帥「すぐにビスマルクIIに行く!」
ビスマルクII艦橋内部
艦隊司令官(車種:ゲパルド対空戦車)「大体、奇襲なんかあるわけ無いだろうが。既に奴らは宣戦布告しているのだぞ!そんな大掛かりなことをするわけ無いだろう!」
Qトルック海軍主力艦隊は、そのまま軍港に留まっていた
ナフォギック元帥「違う!沖を見てみろ!レシプロの航空隊が・・・」
艦隊司令官「それはBf109とスツーカが演習でもしているのだろう」
ナフォギック元帥「とにかく沖を!」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
九七艦攻「奇襲に成功セリ!」
天山「攻撃、開始ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
ヒューヒューヒューヒューヒューヒューヒューヒューヒューヒュー!
艦隊司令官「ほれ、標的艦・・・違う!この艦めがけて降ってくるぞ!」
ナフォギック元帥「だから奇襲隊だといったのに!」
ボゴーーーーーーーン!
Qトルック海軍兵士A「ティルピッツ被弾!」
ボゴーーーーーーーーン!
Qトルック海軍兵士B「シャルンホルスト被弾!」
ボゴーーーーーーーーン!
Qトルック海軍兵士C「プリンツオイゲン被弾!」
ボゴーーーーーーーーーン!
Qトルック海軍兵士D「Z78被弾!大破!」
ボゴーーーーーーーン!
Qトルック海軍将校「指令!艦隊が大損害ですよ!遂にZ92が大破、炎上しています!」
ナフォギック元帥「それ見ろ、部下にまで文句言われてるぞ」
艦隊司令官「うるさい!かくなる上は・・・」
ボゴーーーーーーーーーーーン!
Qトルック海軍兵士E「アドミラル・ナフォギック大破!」
ナフォギック元帥「何!?自沈させるつもりか!」
艦隊司令官「陸軍の指揮官の名の艦なんぞ、要らんわ!」
ボゴーーーーーーーーーーーーン!
Qトルック海軍将校「ア、アドミラル・ナフォギック沈没・・・いや、自沈・・・何てことを・・・指令!」
ナフォギック元帥「貴様!自分の艦隊の艦を、喧嘩ごときで自沈させやがって・・・」
艦隊司令官「指揮官は私だ」
ナフォギック元帥「海軍なんぞ、今までどんな損害を受けたと思う!空母グッドウェイを筆頭に、戦艦トルック、軽巡サヌヮットバー、軽巡バーミメアン、駆逐艦Z57ロレッメガ、駆逐艦Z58カダ、駆逐艦Z61、Z62、Z63、Z64、Z70、Z71、Z73、Z76、Z81、Z83が沈没!空母4隻が大破!U653、U876、U987、その他多数潜水艦も沈没!これらは全て軍団海軍の戦果だ!一方我々陸軍は、島を占領されつつも、早い内に退却した為数十両の損害だけですんでいる!」
艦隊司令官「陸軍が主体じゃない!わが国は島国ではないか!」
ナフォギック元帥「うるさい!」
ボゴーーーーーーーーーーーーン!
Qトルック兵士A「ビ、ビスマルクII被弾!」
艦隊司令官「ふっ、どうせこの艦は沈む。貴様も一緒に死んでもらおう」
ナフォギック元帥「何!?艦と共に沈むつもりか!」
艦隊司令官「その通りだ。どうせこの戦艦がなくなれば、我々も生きていては・・」
ナフォギック元帥「南方のティルピッツIIはどうした!モイゼもいるじゃないか!」
艦隊司令官「どうせあいつらも、敵Uボートに・・・」
ナフォギック元帥「さっきまで強気でいたくせに!」
ボゴーーーーーーーーーーン!
Qトルック兵士A「ビスマルクII傾斜!」
Qトルック海軍兵士A「アドミラル・ラーテ被弾!」
ボゴーーーーーーン!
Qトルック海軍兵士B「トルックランド被弾!」
ボゴーーーーーーン!
Qトルック海軍兵士C「ドイッチュランド被弾!」
ボゴーーーーーーーーーン!
Qトルック海軍兵士D「モイゼ被弾!」
ボゴーーーーーーーーーーン!
Qトルック海軍兵士E「ビスマルク被弾!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
艦隊司令官「こら!独断で迎撃するな!」
Qトルック海軍将校「何!?諦めムードなのはあんただけなんだよ!現在海軍最強のこの戦艦を、航空機ごときで撃沈されてたまるか!」
ボゴン!
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ナフォギック元帥「陸軍第18守備隊に告ぐ!高射砲、迎撃体勢!空軍に『迎撃機発進せよ』打電!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ボン!ボン!ボン!
ラナサヴィット少将「こちらコンドラチェンコ!高射砲、発射!」
ボゴン!ボゴン!
トロゴファ大将「ナフォギック元帥!援護にきました!」
Qトルック海軍兵士A「ティルピッツIIより連絡!トルック湾に寄港します!」
艦隊司令官「寄港を許可・・・」
Qトルック海軍将校「ティルピッツIIに打電!『現在トルック湾は奇襲を受け、寄港不可!』」
艦隊司令官「何!?貴様、海軍の有終の美を飾ろうと思わんのか!」
Qトルック海軍将校「何がだ!ただのボロ負けじゃないか!行動可能艦に連絡、直ちに軍港を脱出せよ!」
ナフォギック元帥「遂には部下に反逆されているではないか!」
艦隊司令官「うるさい!かくなる上は貴様を殺すのみ!おい観測員、こいつを殺せ!」
ビスマルクII観測員「誰が殺すか!友軍を殺すなぞ、海軍ではクソのすることだ!艦と共に散るなぞ、犬死にだ!」
艦隊司令官「何!?貴様も裏切るのか!こうなれば、自分で殺すのみ!喰らえ!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
艦隊上空
Bf109T(いわゆる艦上戦闘機バージョンのメッサーシュミット)「何だ!?ビスマルクIIの艦内で銃撃戦をしているぞ!」
Bf109F「まさか、反逆!?」
Me262「急げ!敵が迫ってきたぞ!」
橘花「まずは噴式戦からだ!」
零戦五二型「やはり、トルックも迎撃機が来たか!」
ビスマルクIIは次々と爆弾と魚雷を受ける
急いで軍港を脱出するが・・・
艦隊司令官「この!陸軍野郎め!」
ズガガガガガガガガガガガガガガ!
ナフォギック元帥「海軍のクソ野郎め!」
ズガガガガガガガガガガガガガガ!(砲塔上部に付いた機銃で攻撃)
ボゴン!
アドミラル・ナフォギック艦長「指令!さっきはよくも我が艦を自沈させて・・・」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーン!
艦隊司令官「何!?おまえまでこんな事を!」
ゴオオオオオオオオオオオオ
Qトルック海軍兵士F「ビスマルクII、火災発生!浸水発生!」
ズガガガガガガガガガガ!
艦橋内部のガラスが次々と割れていった
第68話 終わり
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