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第64話前編。軍団の軍法会議です
第64話 フォレストVSビサエル〜市街地の死闘〜 前編
軍団機動艦隊
空母瑞鶴の艦内では、グッドウェイ攻撃作戦時の閃電による秋水二機への同士討ちについての会議が行われていた
これは1機目は機体を退却させたが、二機目については震電が九八式による攻撃で閃電を妨害したのである
ざわざわざわ
疾風「えー、第二航空隊隊長閃電中将・・・」
震電「貴官は同士討ちとして次の二作戦行動中戦闘厳禁!」
烈風「以上により、第二航空隊は次の二作戦行動中は戦闘を禁ずる!」
P−43(第二航空隊所属)「そんな!我々は奮闘したのに何故!」
震電「まあ、閃電の部隊は捕虜と旧式機しかいないんだからな。旧式機といってもろくに戦えない奴とかだし、ベテランはこっちが持っている。そんな下士官をまとめる指揮官が同士討ちするようなクソでは話にならんのでな。ビッグウェイ奇襲、及びビッグウェイ駐留艦隊強襲の参戦を禁止する!しかし、第二航空隊には出番を与えさせてやる」
F2Aバッファロー「何ですか?」
震電「うむ。ニビリア軍、及びヒチニリア軍は今どこにいるか、分かるか?」
疾風「はい、確かチョロQアイランド本島・・・ってまさか!」
震電「うむ。その島唯一の都市、ノイズシティ奇襲に参戦させてやる」
閃電「そんな任務、ニビリアやヒチニリアに任せておけばいいだろうが!」
震電「閃電、甘いぞ。おまえは地理についての知識が殆ど無いな。橘花、教えてやれ」
橘花「はい。まず、ニビリアですが、海軍力はあるものの、主力艦隊の空母軍が修理中で、現在は軽空母数隻しか出すことが出来ません」
疾風「そしてヒチニリアですが、ニビリアとともに上陸したように、ヒチニリアにはろくに資源がありません。面積はあるものの、その大部分が砂漠で、面積が狭いながら資源がたくさんあるニビリアとは全く正反対です。勿論航空隊もろくに配備できません」
秋水「で、対するウルタンクですが、こちらは近頃エセックス隊が北方に出向き、ニビリア、ヒチニリア連合軍を攻撃しております。勿論ニビリアには戦闘機も爆撃機もありますが、さすがに彼らの『F8Fベアキャット』にはとてもかないません」
震電「以上の理由で、閃電、君たちはゲープコッチに向かってもらおう。そうそう、飛鳳を貸してやる。初めての主力空母だぞ」
閃電「そんな軍隊玉砕すればいい!」
震電「貴官はどこの所属かね!」
閃電「勿論日本戦車軍団海軍第二航空隊だ!」
震電「ならばこの軍団の創設の由来を知っているだろうが!」
閃電「なんだねそれは!どうせ祖国であるグリシネの軍隊が弱いからクーデターを・・・」
震電「我が軍は赤軍とは違うぞ!」
閃電「どちらにしろレジスタンスだろうが!」
震電「確かに抵抗組織だ!しかしプロトンレジスタンスのような、GKU及び独裁帝国軍へ立ち向かう組織だ!」
チリ元帥「航空隊は何をしていると思いきや、隊長同士の喧嘩かね」
震電「陸軍のチリ元帥ではないか!一つ、閃電の奴にこの軍団の創設の由来を教えてやれ!」
チリ元帥「うむ。では言おう。この軍団の創設理由は・・・」
CQ暦225年10月 グリシネ空軍、Qトルック空軍に敗北
震電「・・・我が迎撃隊が奮闘しても・・・」
秋水「やられてしまいましたか・・・」
チリ少尉(当時)「やはり構成されている戦車も弱いですからねぇ・・・」
CQ暦226年1月 プロトンによりグリシネ国奪回
チハ伍長(当時)「遂にグリシネが奪回されましたよ!」
チリ少尉「やったぞ!この日を待っていた!」
CQ暦226年 Qトルック降伏。Qトルック戦争に勝利
チハ伍長「遂にQトルック皇帝を倒したとの連絡が!」
チリ少尉「良し!また平和な時が訪れた!」
数日後・・・
チリ少尉「・・・ところで、我が隊は考えてみれば凄い戦力を持っていた。それなのに一度負けた。何故・・・?」
チハ伍長「うーむ・・・チト准尉殿も同じようなことを言ってましたよ」
チリ少尉「うむ。グリシネは小国だから、わずかな小隊しか持てないのだ」
チト准尉(当時)「しかもレラッフティ曹長は国王やら我々より上の士官にべた誉めされているくせに、もっと奮闘した我々はろくに誉めてもらえない。それどころか『おまえらの部隊が弱いから一度負けたのだ!』ですよ!」
チリ少尉「これではグリシネ第二部隊はただの雑魚ではないか!」
震電「全くだ!グリシネ空軍最強と言われた私が何故こんな事を言われなければならない!」
CQ暦233年 プロトン艦隊、Qグリーン艦隊を破る
チリ少尉「プロトン艦隊は凄いな」
チト准尉「この『大和』以下何十隻物の艦隊がいるからですよ」
CQ暦233年8月 大和率いるプロトン艦隊、ビサンノーブル派により王国追放
チリ少尉「また暗いニュースだな。最強プロトン艦隊が壊滅かね」
チト准尉「これではまずいですよ!」
チハ伍長「このまま小国にとどまっていては、最強戦車隊の名が腐ってしまいます!」
チリ少尉「チハ!いい事を言ったではないか!」
チヌ曹長(当時)「ならば自分達で組織を作りましょう!」
と言うことで出来たのが軍団陸軍であった・・・
CQ暦234年
キュラキュラキュラキュラキュラ
ジュウベエ「うーむ・・・このところやはり戦いをしておらぬ・・・」
・・・・・・キュラキュラキュラ
ジュウベエ「む!?履帯音?!さては・・・敵の気配がする」
ゲリラA「喰らえ!」
ボゴン!
ジュウベエ(M4中戦車・・・ミサイルを搭載・・・ゲリラか!)
ゲリラB「そこの弱そうな軽戦車!金を出せ!」
ジュウベエ「拙者は今は金など無い!」
ゲリラC「なら殺すのみだ!」
ゲリラ隊長「行け!そこの九五式雑魚軽戦車を殺せ!」
ボゴン!ボゴン!ボゴン!
ジュウベエ「くっ、ゲリラらしく卑怯な手を・・・ん?!」
ボゴン!
ヒューーーーーーーーー!
ボゴーーーーーーーーーーン!
ゲリラ隊長「何!?」
チリ元帥「たった1台のタンク、しかも軽戦車を何台もの中戦車で攻撃とは。卑怯な追い剥ぎどもめ!」
ゲリラA「何だ!またただの軽戦車か!」
チリ元帥「軽戦車?!私は五式中戦車のチリ元帥だ!しかもそこらの五式とは違う!」
ゲリラB「どっからどう見ても、ただの五式ではないか!」
チリ元帥「違う!先ほどの砲撃、通常の五式の砲弾とは、口径が違う!」
ゲリラC「何!?」
そして、やられたゲリラタンクの側面装甲には、紛れも無く8.8Qcm弾の弾痕が残っていた
ゲリラ隊長「口径を計ってみろ!」
ゲリラA「70Qmm・・・75Qmm・・・え!?75Qmmを越えた!?・・・88Qmm!?」
チリ元帥「その通り!つまりは帝国軍のティーガー重戦車の攻撃力をそのままに、機動力を上げたものだ!」
ゲリラ隊長「うるさい!どうせただの軽戦車サイズの中戦車だろうが!野郎ども!こいつを先にやっちまえ!」
チリ元帥「突撃!」
キュラキュラキュラキュラキュラキュラ
ゲリラ隊長「な、何!?こんなにたくさん!?」
チリ元帥「砲撃用意!」
ゲリラ隊長「こ、降参する!頼むから止めてくれ!」
チリ元帥「ほう、ならば・・・」
チト元帥「捕まえておきましょう」
その後・・・
チリ元帥「あのジュウベエとか言うやつ、なかなかではないか。背後から標的操縦車両を出しても見事に打ち抜く」
チト元帥「噂ではあの核兵器を解体したのは彼と6台の仲間なんだそうで」
チリ元帥「ブリテン大佐が言っていた『Qタロー』達だな」
さて、軍団海軍は・・・
大和元帥「まさかそろってプロトンをクビになるとは・・・」
武蔵元帥「我が艦隊は戦力が多すぎたんですよ」
長門元帥「そろって艦砲射撃で、敵を残滅したのに・・・」
大和元帥「長門、おまえは第八十八艦隊の部下を見捨てて逃げたと聞いたが」
長門元帥「いやいや、天城たちが勝手に突撃していったんですよ」
大和元帥「まあ、どちらにしろ俺たちはもう軍籍にはない・・・ん?何か内火艇が・・・」
武蔵元帥「もうすぐグリシネ国ですか・・・海上看板ですね」
大和元帥「どうせならグリシネ軍に入るか?」
武蔵元帥「しかしまた下士官からとなると・・・ん?日本戦車軍団!?」
大和元帥「戦車軍団となると、まだ海軍が出来ていないのでは!?」
信濃元帥「となると、我々が階級をそのままに丸ごと!?」
軍団本部
チリ元帥「そろそろ、海軍を作らねばな」
震電「我々も空軍落ちしてますからねぇ・・・あれ?戦艦が何隻か・・・」
チリ元帥「あの最強艦隊か!」
大和元帥「元プロトン海軍司令官、大和元帥だ」
チリ元帥「そろそろ海軍を作ろうと思っていたところですよ。階級はそのままで、入れてあげますよ」
こんな単純な理由で、軍団海軍は発足した。このしばらく後にニビリア沖海戦が起こったのである
チリ元帥「以上の理由だ」
震電「案外単純な出来かただがな」
チト元帥「で、プロトン軍はニビリアと同盟を組んでいます。勿論、プロトンとグリシネは同盟を組んでいます。と言うことは同盟国です」
震電「というわけで、第二航空隊仮隊長は・・・」
疾風「ベアキャット大尉です!」
第64話 続く
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