|
第59話前編。スロットカーの話はこれが最新
第59話 死闘!敷島VSコンドラチェンコ 前編
軍団陸軍の司令官達は、敷島形装甲列車のうちの1編成「高島」に乗っていた
この編成と「三島」の2編成は軍団陸軍所有だ
元々は「試製四一式重装甲列車」の試作1号編成、2号編成だったが、帝国工廠で「敷島型」として採用された時に名前がついたものだ
当然ながら採用後は「試製」の文字は外された
ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン・・・
チハ大佐「装甲列車の旅と言うのもいい物だな。敵が襲ってきてもすぐ守れるし」
チリ元帥「しかし、スロットカーというものは、戦略マップに役に立つな。リモコンで動くし」
チハ大佐「しかもパンツァー3は私の車種ですからな」
チリ元帥「実はパンツァー26の試作品をもらってきたんだ。見せてやるぞ」
チハ大佐「お!五式中戦車チリ8.8cm砲版じゃないですか!」
チリ元帥「パンツァー27は7.5cm砲版だ。28は三式中戦車、29は四式中戦車、30は一式砲戦車になる。試作品をいくらかもらってきたから、すぐ戦略マップに使えるぞ」
シキ中隊長「私の車種はないようですね」
チリ元帥「それがだな、31は九七式指揮戦車だ!」
シキ中隊長「おお!遂に指揮戦車が認められましたか!」
チリ元帥「これは帝国会議で『パンツァーシリーズは戦闘車のみだ』というトレニオスによる反対意見を『パンツァーは戦車という意味。つまりは砲戦車や指揮戦車も戦車の一つ。大体25番に敷島を採用しているではないか!』と総統が言ったので採用されたのだ」
チハ大佐「敷島は役に立ちますね。名称表示も特に書いてないですが、ステッカーとしてつけることが出来ますし」
チリ元帥「うむ。で、今回のグッドウェイ攻略作戦は帝国軍の敷島隊と協力して行なう。噂ではQグリーンの秘密兵器が配備されているそうだ。気を引き締めて戦え!」
軍団兵士「了解!」
チハ大佐「では、今回の戦略はこうなっている」
軍団の指揮官達は、ビデオカメラを使って各車のモニターに戦略マップを映している
チリ元帥「まず敷島隊が突撃する。その後に帝国主力部隊が攻め込むと言う。そこに我々がやってきて支援する」
チハ大佐「そして沖では海軍が敵機動艦隊を壊滅させる為海上からの攻撃はなし。特三号の小隊で空挺攻撃する。更に敵は鉄路防衛を固めているはずだ。敷島隊と我々の高島、三島で攻撃する」
シキ中隊長「難しい作戦だが、一応突撃だ」
九五式大尉「私の部隊は揚陸艦で突撃だ!」
こうして、ダンケロリを走る装甲列車から、作戦開始命令が下った
ダンケロリの山から下りた列車はスゲージャンを通過、途中ヘリゴリラン鉄道の客車列車を駅で目撃、しばらく列車と併走、ヘリゴリラン鉄道はトンネルへ入っていった
ガラランタンの帝国艦隊は発進準備完了。アリエテンでは総統の乗ったJu輸送機が着陸していた
ベロリンで装備品を調達。ケーブコンビから一式陸攻が飛び立った
そしてグリドールにいる軍団第2機動艦隊に向かった
この艦隊の旗艦「海鳥」が降格処分で戦闘一時禁止令となっていた。従って同系艦「雷鳥」が旗艦となっていた
チハ大佐「雷鳥大佐、今回の作戦、頑張ってください」
雷鳥大佐「うむ。あんな奴の二の舞にはなりたくない。無駄な反乱は起こしたくないからな」
コロンダリーの村を越え、アヤシーブルでマッドタンクを乗せ、チョローブルで帝国軍の揚陸艦隊を見た
バラランジェ基地でマッドタンクが新兵器の「電波妨害砲」「50cm砲」を輸送列車に積んだ。また、トレニオスの乗った「重爆He111Z」が飛び立った。この後同機はグリシネに着陸した。セバストポイに高角砲を下ろし、大橋のあるチョベリングに到着。駅でマウス隊長を乗せた列車はグリシネへ
こうやって見ると寄り道ばかりのようだが、どれも軍事行動だ
また、ケーブコンビの一式陸攻(帝国軍所属)、バラランジェのHe111Zは今回のグッドウェイ爆撃に使用される模様
揚陸艦隊がグリシネに寄港した
ドニゲッテル少将「あの前進翼機も来たか」
チハ大佐「なんですか?それ」
ドニゲッテル少将「Ju287。とんでもないでっち上げ機だ」
チハ大佐「で、でっち上げ?!」
ドニゲッテル少将「なにせ、部品が寄せ集めだ。胴体がHe177、尾翼がJu388、主脚はJu352、前脚がプロトンのB−24だ!」
チハ大佐「そりゃでっち上げだ。まさに珍機」
ドニゲッテル少将「他にもDM−1のような三角機、迎撃隊に入っているプファイル、非対称偵察機Bv141、秋水にナッター・・・」
チハ大佐「珍機ぞろいだ。ナッターは45度発射に改造されたらしいが・・・」
ドニゲッテル少将「それだから桜花と運用方法が同じで役に立つんだ。ところで大量のMe262そっくりの橘花、あいつは迎撃隊か?」
チハ大佐「当然!爆撃任務に使えますが・・・」
ドニゲッテル少将「九五式大尉の上陸作戦に期待する。君の『三島』と『高島』も、敷島隊と突撃するそうじゃないか」
チハ大佐「うむ。その通りだ。ドニゲッテル殿。上陸作戦の成功は我々にかかっています。まずは我々です」
ドニゲッテル少将「うむ。次はあの島で会おう」←と言ってグッドウェイ島のほうを向く
チハ大佐「そうだな。生きていればな」
チト元帥「大佐、出発の時だ!作戦開始!」
チハ大佐「では、さらばだ。また会おう」
ドニゲッテル少将「うむ」
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ
三島、発車
敷島隊の50編成と、軍団の2編成が発車。先発突撃部隊発進
そして輸送艦で軍団、帝国それぞれの主力部隊発進
敵陣地
Qトルック兵士A「これがQグリーンから届いた物です」
ラナサヴィット少将「なかなか強そうではないか。まさに陸上戦艦だ」
Qトルック兵士B「これさえあれば敷島もなんでもかんでも炎上大破です!」
ラナサヴィット少将「そうだな。こりゃ連射砲か。敷島にはないシステムだな」
Qトルック兵士C「ただ、主砲を20.3cmと強化してしまったため、副砲が3cm機関砲と8.1cm砲になってしまいました」
ラナサヴィット少将「主砲さえ強ければ良いんだ!敷島隊50編成全て倒せば我々は昇進だぞ!」
Qトルック兵士A「その通りです!これで我々は大逆転です!」
重装甲列車敷島
ボルナンス大佐「敷島が出来てからは戦局が良くなってきたな」
Qシュタイン兵士A「そうですね。これは強いですね」
Qシュタイン兵士B「しかし、これでは暇ですな。また簡単に制圧だ」
ボゴーーーーン!
Qシュタイン兵士C「ひ、被弾!20.3cm弾と思われます!」
ボルナンス大佐「203mm!?」
Qシュタイン兵士D「し、新兵器だぁ!」
Qシュタイン兵士A「と、隣の線路に装甲列車!敵です!」
ラナサヴィット少将「はっはっはっは。いつまでも敷島に負けているわけではないぞ!」
ボルナンス大佐「あ、あいつはラナサヴィット!」
ラナサヴィット少将「この列車は最新兵器『コンドラチェンコ』だ!主砲は20.3cm、副砲に8.1cm砲を装備している!」
ボルナンス大佐「ほう、この敷島に勝とうとして、こんなデカブツを作ったのか!」
ラナサヴィット少将「Qグリーンから送られてきた新兵器だ!」
ボルナンス大佐「撃て!」
ボンボンボン!
ボゴーーーーン!
ラナサヴィット少将「くっ、卑怯な!」
ボルナンス大佐「戦闘は先手必勝!下らぬ紹介は後回しだ!」
ラナサヴィット少将「攻撃開始!」
ボンボンボンボンボンボンボンボンボボン!ズガガガガガ!
ボンボンボンボンボンボンボゴン!ボゴン!ボンボンボンボンズガガガガガガガ!
2編成は加速。遂に砲撃戦となった
Qトルック兵士A「連発射撃!」
ラナサヴィット少将「それにしてもこいつは強い。ん?機銃の発射音が鳴っているぞ」
Qトルック兵士B「こっちの速射砲じゃないですか?」
ラナサヴィット少将「いや、敷島のほうから鳴っている」
Qトルック兵士C「ええええええええええぇぇえぇぇぇぇぇぇぇ!!!?????」
そう、敷島は「敵国が機関砲を装備した列車を持っている」と言う情報を軍団スパイ部隊から聞き、兵員輸送車両、重機輸送車両、野砲輸送車両、探照灯車両、後部指揮車などを追加するとともに、兵員輸送車両屋根部に対空機関銃塔を搭載したのだった(今のところ第一陣の20編成まで完了)
「敷島」編成
追加前
警戒車−砲車−機関車−機関車−砲車−砲車−砲車−砲車−砲車−砲車−機関車−機関車−砲車−砲車−警戒車
追加後
警戒車−砲車−砲車−兵員輸送車−機関車−機関車−砲車−重機輸送車−重機輸送車−砲車−機関車−機関車−後部指揮車−野砲搭載車−探照灯車
砲車4両と後部警戒車は別編成(制圧部隊用)製造時に使用
このテストとして使用したのが、エセックス爆撃時の対空砲であった
ボゴン!ボゴン!ボゴン!
ボゴーーーーーン!
Qシュタイン兵士A「被弾!」
ウィーーーーーン
ボルナンス大佐「む、無数に砲台が出てきたぞ!」
ボン!ボン!ボン!ボン!ボン!ボン!ボン!ボン!
ボンボンボンボーーーーーーーン!
ズガガガガガ!
ボルナンス大佐「む、無数に曲射砲が!」
ボゴーーーーーン!
ラナサヴィット少将「喰らえ!」
ボン!
ゴオオオオオオオ
ボゴーーーーーーン!
ボルナンス大佐「くそぉ、こんなところで帝国最強列車がやられてたまるか!」
第59話 終り
|
|
|