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チリ元帥「中編だ」
チハ大佐「海軍の航空隊員って、こんなことしてたんですか」
第61話 ウルタンク、遂にプロトン上陸 中編
シュパシュア沖62km
エセックス「前の爆撃失敗の借りを返すときが来たぞ!第2艦隊空母総員、護衛機発艦!」
ブオオオオオオオオオオオオオオ(レシプロ機のエンジン音)
護衛機は未だにヴォートF4Uコルセアと、グラマンF6Fヘルキャット、同じくF4Fワイルドキャットと言ったものだが、第1艦隊のCV−100からの冥龍隊もいた
プロトン沖30km
原子力空母エンタープライズ「全員、待機地点集合完了!」
空母キティーホーク「さて、索敵機を出すぞ」
ブオオオオオオオオオオオ
プロトン軍は偵察機「E−2Cホークアイ」を射出した
この機体は通常の偵察機より航続距離は短いが、装甲が厚く、どんな弾をも弾き返す
王国西側 リベージュ海岸(リベージュダース北西。GKU連合軍上陸予定地)
バンダス少佐「敵地では戦友ロドスシルト殿が戦っていると聞いたな。もうチョロ〜ンは陥落するだろう。ともなれば、次はウルタンクだが、ここで戦力が消えるとなると、援護としては最適だな」
タルタ中将「うむ。そもそもこうなったのはビサンノーブルのせいだがな。さてと、エンタープライズからの通信を待つか」
北上する軍団艦隊 空母赤城艦内
九七艦攻「撃て!」←と言いながら小さい玉を落とす
コン
九七艦攻「やったぞ!ミズーリを撃沈したぞ!」←実はこれ、とある映画の真似
零戦五二型「ではこれは?」
零戦二一型「空母エンタープライズ!」
零戦五二型「はずれ!正解は空母赤城。君の帰艦だろうが!」←これも真似
烈風「楽しんでいられるのは今の内だからな。発艦命令が出たら、すぐに甲板に出ろ」
GKU艦隊
CV−100「さて、戦闘機の次は爆撃機だ」
爆撃機射出。爆撃機もSBDドーントレス、SB2Cヘルダイバー、TBDデバスデーダー、TBFアベンジャーなどの機体だが、一部はF/A−18ホーネットなど、ジェット機もあった(数は少ない)
アドミラル・グズネツォフ「しかし、Qグリーンは空母が少ないもんだ。しかもエリートは俺とミンスク隊長だけか。俺も甲板は通常の空母と違うし。しかも俺はヘリ担当。戦闘機やら爆撃機やらは隊長や他の空母軍かよ」
ミンスク「まあまあ愚痴を言うなよグズネツォフ君、あんたのヘリはエリート揃いだろ。ハインドは的がでかいのが難点だが」
Qグリーン、カルオス、チョロ〜ン、Qトルック、それぞれ攻撃隊を射出
プロトン沖20km
大和元帥「間に合ったみたいだな」
瑞鶴中将「彩雲を射出します」
大和元帥「うむ」
軍団艦隊も偵察機「彩雲」を射出した
雪風少将「プロトン艦隊は10km北にいるようです。北西に移動しましょう」
大和元帥「そうだな。奴らはプロトンの西側を通って、防備の少ない方角から通るはずだ」
数分後 GKU艦隊上空
彩雲「敵艦隊発見。どうやら先ほどの潜水艦隊の通信より増えているようです」
大和元帥(通信)「援軍か?」
彩雲「あれはQグリーンのアドミラル・グズネツォフですね。あれ?何隻か同じ物がいますね」
大和元帥(通信)「他には?」
彩雲「カルオス軍の巡洋艦数隻、Qグリーンの駆逐艦、チョロ〜ンの水雷艇、謎の歩兵が大量に乗っかった小型艇、Qトルックの駆逐艦と巡洋艦がそれぞれ何十隻かです」
大和元帥(通信)「分かった。すぐ空母に戻ってくれ。撮影を忘れずにな」
彩雲「了解!」
彩雲はそれぞれの艦艇をカメラで撮影した
F4Fワイルドキャット「ん?敵の偵察機だーーー!」
冥龍「何!?攻撃開始!」
ズガガガガガガガガガガ!ズガガガガガガガガガ!
P−40ウォーホーク「全く当たりません!速過ぎます!」
冥龍「よし、俺が行く!」
かなりの高速で迫る冥龍。しかし彩雲はロールなどを使い見事に回避。冥龍はそれでも追いかける。何しろそれまで機密だった零型まで撮られたからだ。いくら性能が劣るとは言え、兄弟分であり、おまけに20mm機関砲改が何丁もついているものである(だから「パルスガン」)
冥龍「なんてこった!速過ぎる!くそっ、燃料も少ない!」
既に増層の燃料も尽きた冥龍は、諦めてCV−100に戻った
空母瑞鶴艦上
震電「良くやった!どれ、写真を見せてくれ」
6隻の空母に乗り込む航空機は、コピー印刷された写真を見た
空母赤城艦内
烈風「これが敵の空母『CV−100』か・・・ん?!なんじゃこりゃーーー!」
零戦三二型「隊長!何が見つかったんですか!?」
烈風「これを見てくれ!甲板に見慣れない戦闘機が!」
零戦二一型「何ーーー!?」
空母信濃艦内
橘花「これが信じられるか?奴らがエンテ型だぞ・・・」
火龍「しかも冥龍と同じあの特徴的な垂直尾翼のマーク。冥龍隊の隊員だ!」
空母瑞鶴艦内
震電「エンテ型ならXP−55と言うのがあるぞ」
零戦五二型「いや、XP−55ではないですよ。だってこんなにたくさん機関砲が・・・」
震電「XP−55ではないとすれば・・・一体?」
空母蒼龍艦内
彗星「しかし、このエンテ型だけではない。護衛艦や艦隊護衛機もかなりの数だ。我々の主力艦隊だけで太刀打ちできるかどうか・・・」
流星改「プロトンにQシュタイン、ニビリアとグリシネ、Qタンク・・・こんなに無数の防衛隊がいるんだぞ」
天山「まあ、輸送艦が数隻沈んだところで、奴らは何か目的を変更するはずだ。奴ら、主力部隊を導入しているらしいしな」
空母飛龍艦内
陣風「で、これが護衛機達か・・・まあ彩雲のキャッチフレーズといえば『我に追いつくグラマン無し』だからな」
天雷「おいおいこの逆ガル翼のは『ヴォートF4Uコルセア』だぞ。グラマンじゃないだろ!」
月光「しかし、良く艦上に乗せるな。ロッキードP−38ライトニングを・・・」
陣風「ペロハチは強いからな」
月光「陣風君はペロハチと言うのか。俺はメザシと言うぞ」
陣風「どっちでもいいがな」
空母加賀艦内
九七艦攻「我々のような機体で太刀打ちできるかどうか・・・」
九九艦爆「まあ、援護もそれなりにあるからな」
九七艦攻「どうせ囮機だろうなぁ・・・」
九七式二号艦攻「いやいや、新型護衛機と一緒に第一派だろう!」
九九艦爆「おおっ!それはいいな!加賀搭載機は何故か戦闘機だけ新しいからな!」
空母翔鶴艦内
雷電「とりあえず攻撃作戦の準備は出来たな」
紫電「後は発進だけです!」
南山「総員、甲板へ上れ!」
海上
大和元帥「お、あれは友軍の攻撃機か・・・」
武蔵元帥「そろそろ発進できるでしょう」
大和元帥「うむ。では総員発艦!攻撃作戦を開始する!なるべく輸送艦を狙え!」
既に防衛艦隊とGKU艦隊とは20kmの差だった
しかも徐々に近づいて来る
GKU艦隊
F4Fワイルドキャット「さっきの偵察機により遂に完全に発見された!」
F6Fヘルキャット「って事は、そろそろ敵機が・・・」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
F8Fベアキャット「来たぞーーーー!」
CV−100「艦内の機体は総員発進!何でもいいから出るんだ!」
九七艦攻「攻撃開始ーーーーーーー!」
ボゴーーーーーーーーン!
ミンスク「ウルタンク軍輸送艦が3隻沈没!我が軍の輸送艦が1隻、カルオス軍1隻、チョロ〜ン軍3隻、元帝国軍2隻沈没!」
天山「プロトン軍到着!」
次々と攻撃を喰らって沈没する輸送艦
アイオワ「くそっ!このままでは全滅だ!主力部隊がいなくなってしまう!せめて精鋭と優秀な指揮官のいる部隊だけは!」
CV−100「よし、それらを北東に退却させるぞ!」
GKU各国は、それぞれの主力部隊の1/2を退却させた
ただ、元帝国は1隻も戻さなかった。このまま突撃するつもりだったのだ
第61話中編 終わり
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