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では、第58話後編です
第58話 エセックス爆撃 ゲープコッチ編
一方、ゲープコッチ島
ブオオオオオオオオオン!
ズゴーーーーーーー!
ドラオガ「なんていう速さだ!ついて行けん!」
ダコタン「どうなってるんだ!」
ビダルト「予想外だ!」
ブドバチ「挟み撃ちも出来ん!」
フォレスト「何だ。勝てんのか。つまらんな」
ブラックヒヨコ団との激闘は、結局フォレストの勝利に終わった
フォレスト「何か面白くなかったな」
秘書「フォレスト様が速いだけでは?」
フォレスト「うるさい!」
ミゼット「買ってきましたよ。スロットカーを」
秘書「そうですか」
ミゼット「あと、サービスでこれをもらったんですが・・・ブスロパさんもいまいち分からないようです。売れないからくれるって」
それはコピタン60より薄いクリーム色(殆ど白)のセダンタイプスロットカーだった
秘書「こ、これは!!コピタン75ではないですか!」
ミゼット「何ですか?それ」
秘書「ニビリア工業の傑作、コピタンシリーズは最高80まであったんですが、この中で一番珍しいのが75なんです!資源の王国ニビリアが第4次キュワール大戦中、ミサイル注文のディスカウントで浮いたお金で、一部の店で売られていたものです!ブズカズさんはこれをもっていたようですが」
ミゼット「で、特徴は?」
秘書「超高速ギア(星3個半)を搭載しているんです!このギアをつけているのはコピタン75だけです!この次の作品、コピタン77以降は中速ギアを使っていたんです」
ミゼット「そりゃすごいですね」
秘書「実はと言うと、Qシュタイン帝国の『スロットカーファンクラブ』で30台限定で抽選されていたようですが・・・」
ミゼット「秘書さんはブズカズさんと同じくらいスロットカーを知っているようですね」
秘書「彼にも分からないような物も知ってます。パンツァーシリーズと言う軍隊系ショップでしか売られていないスロットカーとか」
ニャキータウン沖
ケーニヒ「遂に宮殿が70周年か」
シュティーゲ「ケーニヒ様もゲトラ宮殿も、年を取りましたな」
ラルフ「ゲトラワークスで良かった!」
ヘリコスト「宮殿70周年記念パーティを宮殿ではなく旅客船『ゲトラスペシャル』号にしたのは、まさかみなさんにくつろいでもらうためですかな?」
ケーニヒ「その通りだ!しかし、キスババ家がまだ来ないが・・・」
シュティーゲ「後ろにいるボートがどう見てもキスババ家のボートなんですが・・・」
ラルフ「げっ!かなり近づいているぞ!」
ケーニヒ「半潜航装置を使え!」
ザバーーーーーン
ブオオオオオオオオ
ボートは半潜航装置を利用した直後にスピードを上げ、そのまま低速走行中のゲトラスペシャルのプールにたどり着いた
ザバーーーー
ケーニヒ「我がゲトラスペシャルにようこそ」
わーーーーー
ケーニヒ「な、何だ!」
ヘリコスト「アニアファンの集団です!ゲェッ!ありゃ前にストーカー行為&セクハラ行為未遂で警察署に連れてかれた奴ら!」
ケーニヒ「私が許さん!」
ノラヒカ「止めろストーカー野郎ども!」
市民A「うるさいレース馬鹿オヤジ」
市民B「レースを辞めたバカ野郎!」
市民C「しかもあんな落ちぶれレースに出ている貧乏人!」
ノラヒカ「うるさーーーい!そもそもあの譲ちゃんがレースに出たのは俺の説得があったからだ!しかも俺が説得したその父親がレース連盟の理事だぞ!」
市民A「変な形している遊園地で見るようなレーシングカーがかかわってるわけ無いだろ!」
ノラヒカ「どこが遊具だ!」
ケーニヒ「も、もめないでくれ(汗)」
ノラヒカと市民50台とのもめあいは続いた
ケーニヒ「そこの50台!今すぐ出なさい!」
ノラヒカ「全く。せっかくのパーティがめちゃくちゃだな」
ケーニヒ「昔は『三本槍』といわれていたが・・・」
ノラヒカ「そうだな」
ノラヒカ「ノルキアがな・・・ん?ありゃノルキアだ!」
ケーニヒ「緑色のフェラーリ250GTO!確かに彼だ!」
ノラヒカ「そんな馬鹿な!生きていたとは!」
ノルキア「お、久し振り!」
ノラヒカ「久し振りだな。あれから20年経ったな」
ケーニヒ「これで三本槍がそろったな」
ノラヒカ「そうだな。ん?軍艦だ」
ゲトラスペシャル号は半潜航が可能で、更に対艦攻撃用の46cm砲三門を搭載している
アニア「最近はああいうのが多くて困ってたのよ」
ケーニヒ「そうでしたか。全く。貴族にあんな不届き物が」
ヘリコスト「貴族のくせに隣町の奴には一銭もお金を渡さないんですよ」
ケーニヒ「私はフォレスト君が言っていたからポクイーのザメル兄弟に普段1000円渡しているぞ」←ここでは「G」の事を「円」にしています
ニェーボ「近頃金をチョコ工場に寄付している、オレ」
アニアの父「アニアがレースに出てから、レースは変わったな。全てはノラヒカ君が私を説得したからだな」
ノラヒカ「キスババ家は昔はただの『理事の子』なだけでしたが、今はあんな不届きな奴までいるファン多数のワークスになりましたな」
オーストリ「同じ町のレーサーとして誇りに思っております。しかし、レースではいつでも本気ですよ」
ノルキア「ところでその軍艦、どう見てもニャキーの港(近頃開港した)に向かっているようだけど・・・」
ノラヒカ「しかし、あれは日本戦車軍団の輸送艦だな。旭日の旗が付いていたからな」
ケーニヒ「と、言うことは、我がゲトラ隊への砲弾供給だな」
シュティーゲ「貿易最高〜♪」
ノラヒカ「ゲトラ隊?」
ケーニヒ「ノラヒカ殿には話していなかったか。我が最強の対空砲部隊だ。40mm機関砲、20mm機関砲、8.8cm砲、7.7mm機関銃、12.8cm砲の5種類を持っている。我が宮殿の倉庫に転がっていた物をラフネク君やゼルタフ君、更にはフートバル殿と一緒に修理したものだ。私の部下が操作している」
ピー、ピー、ピー
ケーニヒ「ゲトラスペシャルだが?」
チハ大佐「ケーニヒ船長だな?砲弾の供給が完了したので、至急、港に来てくれ」
ケーニヒ「うむ」
ヘリコスト「なんでしたかな?」
ケーニヒ「軍団の将校からだ。港に来てくれとのこと」
ヘリコスト「分かりました。おーい!港まで頼むぞ」
船員「了解!」
ニャキー港
チハ大佐「ケーニヒ男爵、久し振りですな」
ケーニヒ「チハ大尉・・・いや、大佐殿、あの時の対空砲、修理しましたぞ」
チハ大佐「うむ。しかし何故私は君にあんな手紙を書いたか。知らないだろう」
ケーニヒ「全く分からんな」
チハ大佐「実は今日、このニャキータウンに空襲が来るのです!」
ケーニヒ「何いいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!?????」←かなり強調
フォレスト「ケーニヒ、スロットカーするか?」
ケーニヒ「今はそれ所ではない!空襲だ空襲!」
フォレスト「空襲!?こりゃいかんぞ。秘書、手伝え!」
秘書「何ですか?」
フォレスト「カレー対空砲を作れ!」
秘書「りょ、了解!」
チハ大佐「では、物資を全て下ろしたようなので、私はこれで戻ります」
ケーニヒ「うむ。次に会うのは平和になってからになって欲しい物だな」
翌朝、ゲープコッチ沖上空
B−29A(ゲープコッチ爆撃隊指揮官)「何!グリシネ爆撃失敗!?」
B−25「どうもそのようです。一番機機長が最後に出した通信です」
B−29A「くそっ。こうなればこの空襲だけは成功させてやる!」
ブオオオオオオオオオオオ
フォレスト「よし!完成だ!お?!ちょうどいいところに敵機だ!」
ケーニヒ「やはりこの町だけの爆撃か。政治家を殺す為か?」
シュービンデ「わひはここにいるぞ」
チャーランキ「今戻ったぞ」
ベーカニ「議員は皆いますよ」
アイズ「なんでバラートがこんなところにいるんだ」
バラート「それは後で話すから、それどころか空襲が成功しちまったらやばすぎだぜ!」
アイズ「だからこの銃で爆撃機を倒せって事だね」
バラート「その通りだ!」
ズガガガガガガガガガ
ノラヒカ「本当に、死んだと思ったら、生きていたとはな」
ケーニヒ「ゲトラ隊、機銃発射!」
ノラヒカ「良し、ノルキア、撃つぞ!」
ノルキア「おう!」
ズガガガガガガガ!ボン!ズガガガガガガガ!
ズナヨミ「会社存続はニャキーにかかっている!撃て!」
ズガガガガガガガガガガガガガガ
しかし、非情にも爆撃は始まってしまう
洋菓子屋内
シェーネ「外は騒がしいわね」
シェルン「何かあるのですかね?」
洋菓子屋上空には爆弾が!
ヒューーーーー
ニェーボ「洋菓子屋のシェーネを守る為に爆弾を撃つ、オレ」
オブサフ「シェルンを守る為だ!」
ズガガガガガガガガガガガ
ボーーーーン!
爆弾は高高度で爆発。爆風で屋根のレンガが落ちたが、崩壊は免れた。シェーネもシェルンも無事だ
ニェーボとオブサフは2台を洋菓子屋から出し(洋菓子も)、ポクイーに連れて行った
フォレスト「あいつら戦時中というのに・・・」
こんな中、帝国軍の揚陸艦がポクイーに到着!
ゴルヒチン隊が到着した
ゴルヒチン大尉「新生ゴルヒチン隊の力を見せてやる!」
ケーニヒポルシェ少尉(VK4502(P)=ティーガーIIポルシェ案181式(後部にポルシェ砲塔がついた電気戦車。エレファントと同じモーターを利用したため出力不足で終わった戦車))「今回の相手は爆撃機ですよ。我々ではかないません!」
ゴルヒチン大尉「うるさい!とにかくやってみせる!」
ニャキータウン
ズガガガガガガガガガ
ボゴーーーン!
ヌーシュ「このままじゃ町が壊滅だ!」
カミタケカミカゼ「ダス、ダルフ、ドッホ、ニヒト、ヘアザイン?!」←そんなことあるのかぁ!と言う意味のドイツ語(HG4公式ページより)
ケーニヒ「こんなに大勢いるのに、なんでやられないんだ!」
ブオオオオオオオオオオ
ケーニヒポルシェ少尉「隊長、戦車砲対空射撃なんて無理じゃないですか?」
ゴルヒチン大尉「無理でもやってみせる!生まれ変わった我が狙撃隊の力見せてやる!」
ボゴン!
ブオオオオオオオオオオオオ(墜落)
ボゴーーーーーン!
ケーニヒ「何?!一撃で敵機を!?」
ゴルヒチン大尉「Qシュタイン軍、到着!」
ケーニヒ「ゴルヒチン殿か。狙撃の腕もすごいと聞いたが・・・」
B−29B「て、敵に狙撃隊あり!味方が落ちていきます!」
B−29A「この作戦も失敗か・・・」
ボゴーーーーン!
B−29B「また墜ちていく・・・」
ケーニヒ「よし、このまま戦うぞ!」
ズガガガガガガガガガガ
ヘリコスト「ゲトラ隊の力を見せてやりますぞ!」
ズガガガガガガガガガ
ボゴーーーーン!
B−29A「さ、作戦失敗!退却!」
この作戦では99%の機体が墜落、ニャキーも一部の家が炎上するがカレリが到着した
カレリ「消火開始だ!撃てーー!」
シューーーーーーーーー
ノラヒカ「町が燃える事が無くて良かったな」
ケーニヒ「我がゲトラ隊もすごいだろう!」
わーーーー!
ノラヒカ「ん?全く、また奴らだ。喰らえ!」
ズガガガガガガガガガガ
ケーニヒ「おいおい、撃つなよ!」
ノラヒカ「あんな奴らぐらい空襲で燃えても良かったんだ!ノルキアはサーキットで散り、バラートは病院で散り、それなのに奴らはどこでも散らないんだ!」
ケーニヒ「だから撃つな!それどころが、ニェーボにも当ってないか?」
ノラヒカ「しまった!まあいい、ムリチカが来たことだし」
ケーニヒ「それでいいのかよ!」
フォレスト「よし!スロットカー大会を始めるぞ!」
秘書「じゃあ私はコピタン75で出ますよ」
ブズカズ「じゃあわしはイロザー20じゃ」
トールチ「僕はギロス39で出るぞ」
ニェーボ「オレはロッフム33で出るぞ」
スロットカー大会はかなり白熱した。何しろ障害物がたくさんあるレースコースだったからだ
ゲープコッチの平和は、守られた
第58話 終り
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