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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊 第二十八話 松井一真 2006/7/22 8:56
  Re:宇宙戦艦紀伊 第二十八話 松井一真 2006/7/22 8:56
  Re:宇宙戦艦紀伊 第二十八話 ダークスピリッツ 2006/7/22 12:50
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十八話 松井一真 2006/7/22 13:19
   宇宙戦艦紀伊 第二十九話 松井一真 2006/7/27 18:41
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十九話 ダークスピリッツ 2006/7/27 20:59
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十九話 松井一真 2006/7/27 21:22
   宇宙戦艦紀伊 第三十話 松井一真 2006/7/29 18:50
   宇宙戦艦紀伊 第三十一話 松井一真 2006/7/31 11:49
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十一話 ダークスピリッツ 2006/7/31 17:56
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十一話 松井一真 2006/7/31 20:30
   宇宙戦艦紀伊 第三十二話 松井一真 2006/8/3 14:19
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十二話 ダークスピリッツ 2006/8/5 0:30
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十二話 松井一真 2006/8/5 7:41
   :宇宙戦艦紀伊 第三十三話 松井一真 2006/8/7 17:40
   Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話 松井一真 2006/8/7 17:40
   Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話 ダークスピリッツ 2006/8/7 19:54
   Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話 松井一真 2006/8/8 8:31
   宇宙戦艦紀伊 第三十四話 松井一真 2006/8/8 13:36
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十四話 ダークスピリッツ 2006/8/8 23:32
    Re:宇宙戦艦紀伊 第三十四話 松井一真 2006/8/9 8:02
   Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話 ダークスピリッツ 2006/8/8 23:28
   Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話 松井一真 2006/8/9 8:04


宇宙戦艦紀伊 第二十八話
 松井一真  - 2006/7/22 8:56 -
  
第二十八話。またも新手登場(おい)
第二十八話 ルナツー奪回前夜
連合軍の損害があまりにも大きく、しばらく実行できていなかった作戦があった
ルナツー奪回作戦である
既に捷一号作戦後に計画されていたものだが、いっこうに進まなかったのだ
何しろ、敵が増えている現状だ。そう簡単に攻撃は出来ない
そしてルナツー奪回作戦の作戦名はQシュタイン連邦軍月面宇宙基地にちなみ「コロビウス作戦」となった
既に敵の警備は凄まじいものとなっている。何しろ今まで幾度となく妨害してきたものの、ついに数週間前、日本戦車軍団の潜宙艦隊が壊滅、更にそれに続きJT18船団壊滅が続いたため潜宙艦隊の行動は停止、おそらく今まで以上に大量の物資が行き渡っている
パレンバン司令部
松井元帥「・・・最近はあんなに入っていた戦果報告も無く、司令部も静かになったな・・・」
ボルナソス大佐「しかし、コロビウス作戦の計画に関しては進行中です」
松井元帥「そうか。まあ、今度とばかりは総攻撃だ。うちの機動部隊の実力が見てみたいものだ」
今回の作戦は元山少将の第四機動艦隊およびボルデス准将のニビリア第八機動艦隊、更に陸上のニビリア第十爆撃隊、Qシュタイン第100爆撃隊を用いて行われる
ちなみに第四機動艦隊には第117航空隊が、ニビリア第八機動艦隊には第122艦載航空隊が搭載されている
各戦力は以下のとおりである
ニビリア第8機動艦隊(司令:ボルテス准将 車種:ルノーR40軽戦車)
旗艦クールベ級
主力戦艦クールベ級1隻
重巡洋艦トレント級6隻
駆逐艦ブーラスク級12隻
戦闘空母ジョフレ級2隻
計22隻 航空機136機(艦載航空隊含む)

ニビリア第122艦載航空隊(隊長:エリア中佐 車種:ソミュアS35中戦車)
主力戦闘機VG−30・・・10機
主力戦闘機MB155・・・20機
計30機

日戦軍団第4機動艦隊(司令:元山少将 車種:八九式中戦車乙型)
旗艦赤城級
正規空母赤城級1隻
中型空母蒼龍級2隻
主力戦艦扶桑級4隻
重巡洋艦青葉級8隻
駆逐艦神風級14隻
計30隻 航空機284機(艦載航空隊含む)

日戦軍団第117航空隊(隊長:京城大佐 車種:60式自走無反動砲)
艦上戦闘機零戦二一型・・・40機
艦上戦闘機零戦五二型・・・30機
艦上戦闘機零戦六四型・・・10機
計80機

・パレンバン航空基地
ニビリア第010爆撃航空隊(隊長:ハリアー少佐 車種:ルノーR40軽戦車)
大型爆撃機ブロックMB162・・・30機
大型爆撃機ファルマンNC223・・・40機
高速爆撃機LeO451・・・20機
計90機

Qシュタイン第100爆撃航空隊(隊長:フォインツ中佐 車種:五号駆逐戦車ヤークトパンター)
中型爆撃機ドルニエDo17・・・50機
中型爆撃機ハインケルHe111・・・30機
中型爆撃機ユンカースJu88・・・20機
計100機

京城大佐は比島中将の部下で、以前から活躍していた航空隊長である。今回は戦闘機隊の隊長を任されたのだ
ちなみに日戦軍団航空隊は百の位で所属機(0で混成、1で艦上戦闘機、2で攻撃機、3で陸上戦闘機、4で爆撃機、5で偵察機など)、十の位で所属基地、(1と2が基本的に艦隊。3でグリシネ本土、4〜5でQシュタイン連邦など。ちなみに7がリゾニア、9がプロトン合衆国となっている)、一の位が通し番号となっている(1〜2が「艦隊」となっているのは通し番号を意識してである)
一方、揚陸艦「アルビオン」「オーシャン」「イオージマ」「キアサージ」「大隈」「下北」の六隻は各軍の地上部隊を輸送することとなっている
「アルビオン」および「オーシャン」が輸送するニビリア陸軍第215大隊はフレイ隊長以下1600両で構成されている
「イオージマ」と「キアサージ」が輸送するQシュタイン陸軍第345大隊はホーポス隊長以下1250両、第253中隊はアコース隊長以下350両で構成されている
「大隈」、「下北」の二隻が輸送する日戦軍団陸軍第115中隊は九龍少佐以下800両で構成されている
これら計3200両が敵ルナツー基地を総攻撃するのである
松井元帥「九龍君、これが君の初任務になるな」
九龍少佐(第115中隊司令。車種:四式中戦車)「そうなりますね、総帥」
松井元帥「私も陣頭指揮ができるほど暇ではないのでね。君に800両の中隊を預けることとなった。作戦に関してはチハ大佐から聞いたとおりだ。以上、健闘を祈る!」
九龍少佐「はっ、味方部隊と協力し、必ず、ルナツー基地を奪還して見せます!」
松井元帥「うむ、その意気だ、九龍君」
九龍少佐「では、直ちに『大隈』へ向かいます!」
松井元帥「分かった。では」
九龍少佐は司令室を後にした。何しろ陸軍の将校は今まで戦えなかっただけあって張り切っている。本当のところ、チハ大佐のような歴戦の名将に任せたかったところだが、あいにく彼らはグリシネ司令部にいる。パレンバンにいるものでもっとも有力なのが九龍少佐だったのだ
第二十八話 続く
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 1.1.4322)@ntaich253128.aich.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp>


Re:宇宙戦艦紀伊 第二十八話
 松井一真  - 2006/7/22 8:56 -
  
後半。唐突に第八話の場面が登場
第二十八話 ルナツー奪回前夜
松井元帥「さて、うちの戦力でも調べてみるか」
赤城型航空母艦・・・二十隻
全長:400m
武装:20cm連装レーザー砲四基(上部二基、下部二基)
   20cm単装レーザー砲八基(上部四基、下部四基)
   12cm連装高角レーザー砲二十基
   25mm連装レーザー機銃三十基
   艦載機九十機(機種問わず)
解説:日本戦車軍団の戦闘空母。20cm砲十六門を持ち、対艦火力も高い。艦載機は九十機と多い。船体は当初企画されていた天城型巡洋戦艦とほぼ同等

蒼龍型航空母艦・・・三十隻
全長:380m
武装:12.7cm連装レーザー高角砲十二基
   25mm連装レーザー機銃三十六基
   艦載機七十機
解説:日本戦車軍団の中型空母。戦闘空母となった赤城、加賀とは違い「機動部隊の中核」として量産性を高めた。だが改良型の「飛龍」「雲龍」の建造により建造は三十隻にとどまった

扶桑型戦艦・・・二十隻
全長:350m
武装:36cm連装レーザー砲十二基(上部六基、下部六基)
   15cm単装レーザー砲二十基(舷側部片舷十基ずつ)
   12.7cm連装高角レーザー砲八基(舷側部片舷上部四基ずつ)
   25mm連装レーザー機銃二十四基
   艦載機六機(機種問わず)
解説:日本戦車軍団の主力戦艦。金剛型ほどの高速は無いが、それなりに速い。そのため機動艦隊にも所属している

青葉型重巡洋艦・・・十六隻
全長:240m
武装:20.3cm連装レーザー砲四基(上部三基、下部一基)
   12cm単装高角レーザー砲八基(艦体舷側、片舷四基)
   25mm対空三連装機銃十二基(上部舷側及び下部舷側。いずれも片舷三基)
   ミサイルVLS16連装発射機二基(艦体上部)
解説:日本戦車軍団が開発した重巡洋艦。単装レーザーの古鷹型(後、連装レーザーに換装されたため青葉型の半同型艦になった)の発展型である。基本的にはトレニオス級と変わらず、全長が10m長くなり、その分兵装数が増加している。もっとも、主砲の数は変わらないが

神風型駆逐艦・・・三十五隻
全長:165m
武装:12.7cm連装レーザー砲6基(上部四基、下部二基)
   25mm連装対空機銃10基
   53cm宇宙連装魚雷発射管二基
   ミサイルVLS発射機16連装一基(上部)
解説:日本戦車軍団がグルンシュタット級をベースに開発した駆逐艦。当初の予定は単装砲だったが、連装砲の開発に成功したため連装砲を使用した。やはりグルンシュタット級より10m長い。最近の改装では船体を5m延長し軍団駆逐艦で唯一装備していなかった宇宙魚雷を装備した

松井元帥「青葉と神風以外はまあ優秀な艦艇だな。青葉や神風も波動砲の集中砲火さえ受けなければやられる艦艇ではないからな・・・」
ふと、松井元帥はベータ戦で沈んだ「衣笠」を思い出した・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日戦軍団第二艦隊 重巡「衣笠」
チハ大佐「全速前進!」
日戦軍団兵士C「回避成功!」
日戦軍団兵士B「さらに波動砲接近!」
チハ大佐「取り舵一杯!」
日戦軍団兵士A「回避成功!」
日戦軍団兵士C「波動砲接近!」
チハ大佐「面舵一杯!」
日戦軍団兵士D「回避成功!」
チハ大佐「・・・こいつら、何隻波動砲搭載艦を持ってやがるんだ!」
熱田中将「大佐、敵は総攻撃をかけてるんだ。止むを得んだろう」
日戦軍団兵士A「敵艦、波動砲発射!」
チハ大佐「面舵一杯!」
日戦軍団兵士C「回避成功!」
日戦軍団兵士D「波動砲接近!」
熱田中将「全速前進!」
日戦軍団兵士B「回避成功!」
日戦軍団兵士A「さらに波動砲接近!」
チハ大佐「取り舵一杯!」
日戦軍団兵士C「回避成功!」
日戦軍団兵士D「か、艦長!敵艦多数が波動砲発射!回避し切れません!」
チハ大佐「何!?死角なし、だと!?」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
日戦軍団兵士A「やられました!」
チハ大佐「総員、退艦!司令も、一緒にお願いします!」
熱田中将「いや、いい」
チハ大佐「しかし、司令はここで死ぬわけには・・・」
熱田中将「・・・捕虜になるよりかは、ここで沈んだほうが良い。敗軍の将に、脱出と言う言葉無し・・・」
チハ大佐「総帥は、船と共に沈むことは犬死に同然だと・・・」
熱田中将「ならば、私は発生した火災を止める!それが、祖国のためだ!」
チハ大佐「・・・では、私も!」
熱田中将「貴様には、まだ奴らを止めるという任務が残っている!私がもし、捕らえられたなら、私の能力を買って艦隊司令とするだろう。そのときでも良い、たとえ敵同士でもいい、この戦争の真理を、確かめてもらいたい!」
チハ大佐「・・・・・・・了解しました!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
松井元帥「熱田・・・結局のところ、戦争の真理というものは・・・分からないものだな・・・」
確か「衣笠」には熱田以外にも艦内に取り残されたものがいたはずだ。何しろ波動砲の直撃だ。生きれ返れなかったものもいるだろう
「青葉」に乗っていたツラギ少佐によれば、生き残った乗員もわずかであったという
松井元帥「・・・今回の作戦、初の機動部隊作戦となるな・・・第二艦隊では無いが・・・」
ふと、飛行場を見ると、既に大量の航空機が停止している
近くではブリーフィングを行う兵たちの姿があった
飛行場
京城大佐(第117航空隊司令。車種:60式自走無反動砲)「今回の目標はルナツー航空基地である。昨日、ついにルナツー奪還作戦、コロビウス作戦が発令された。我々に課せられた任務は、敵戦闘機の駆逐である。推定するに百機以上の戦闘機が駐留していると思われる。厳しい戦いが予想されるが、諸君らは経験を積んでいる。友軍陸上部隊が上陸するまでの辛抱だ。敵機の機種はおそらく、旧式のミグ(=Mig−1)とラボーチキンだ。最新鋭機は艦隊に出しているからおそらく無い。まあ、もともとシスター・レイで崩壊した基地だからな。我々の機体すら残ってない。一応、我々の支援にはニビリア共和国第122艦載飛行隊が回っている。だが、熟練兵は少ないらしい。ほとんどの機体を我々が落とさないといけないということだ。何度も言うが、諸君らにはできると思っている。無論、私も航空戦に参加する。以上、健闘を祈る!」
京城大佐は戦闘機による格闘戦が得意である。何しろ比島の部下である
第七八航空隊も比島中将の訓練によりあそこまで鍛え上げられたのだ。とにかく比島中将はすごい
航空兵たちはすぐに愛機のあるハンガーへと向かっていった
「Clsadar One」の作中にある通り、航空機にはチョロQのコア部に当たる「CPU」のみが入るシステムとなっている
そのCPUを航空機に挿入する機械は非常に大型なため、ハンガーを必要としているのだ
だが、橋本派の機体は何故か脱出時にチョロQが入っている。一体これはどういうシステムでチョロQがワープするのかは不明である
一旦の飛行演習の後、空母に着艦、空母に輸送した「本体」に一度戻り、作戦海域まで休む予定だ
だが、陸上爆撃隊は直行だ。大変である
既に爆撃機は発進体制に入っていた
エンジンが回りだした
レシプロ機独特の轟音を上げながら、Qシュタイン連邦軍主力爆撃機、ハインケルHe111が離陸していく
それに続き多用途双発機、ユンカースJu88、中型爆撃機、ドルニエDo17が離陸していく
最後にハンガー内に待機していた艦上戦闘機隊。既にチョロQ輸送トラックは発進していた。これからパレンバン港に駐留する艦隊にパイロット「本体」を輸送するのだ
ふと見ると、飛行場には大量のチョロQがいて、発進していく航空機を見送っている
彼らの後ろでは既に大量のチョロQ輸送トラックが発進し、艦隊へ向かっているのだ
ボルナソス大佐「彼らも、大変だな・・・」
ガランタン大尉「何しろ、航空機の戦いこそ、本当の死を覚悟した戦いですからね」
ボルナソス大佐「撃墜されたが最後、帰還の可能性は低い」
ガランタン大尉「・・・そういう、戦いなんですね・・・」
ボルナソス大佐「だが、彼らはそれを任務としている。そういうものだ」
かくして、コロビウス作戦第一段階、対空砲陣地および警備艦隊撃破が始まったのであった
第二十八話 終わり
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第二十八話
 ダークスピリッツ  - 2006/7/22 12:50 -
  
すいません、ニビリア陸軍215大隊の構成は1600両じゃなくて800両だったはずですが・・・ミスですね
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.0.3705; .NE...@softbank219202220145.bbtec.net>


Re:宇宙戦艦紀伊 第二十八話
 松井一真  - 2006/7/22 13:19 -
  
> すいません、ニビリア陸軍215大隊の構成は1600両じゃなくて800両だったはずですが・・・ミスですね
下のQシュタイン連邦軍の「1600台」を見まちがえたようです。同じく間違えて日戦軍団を800両のはずが3200両(これは下の全兵士合計と間違えた)と書いてしまい製作中に書き直しましたがまだ残っていました
とりあえず九龍少佐だけ何故か階級が判明しております
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 1.1.4322)@ntaich038117.aich.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp>


宇宙戦艦紀伊 第二十九話
 松井一真  - 2006/7/27 18:41 -
  
第二十九話。空戦主体のはずだが、最近空戦のネタが切れているので短くしました
第二十九話 突入せよ!新生ルナツー基地
ついにコロビウス作戦が開始された
ルナツー基地へ大量の航空機が飛来する
第一派、Qシュタイン連邦軍第100爆撃隊(コードネーム:シュトラール(SCCQの「爆撃の閃光都市」から、「爆撃」で「閃光」だからシュトラール。確か「光」とかそういう意味だった気がする))が攻撃を開始した
フォインツ中佐(第100爆撃隊隊長。車種:ヤークトパンター)「シュトラール1より各機へ、目標は敵地上施設!攻撃を開始せよ!」
フォインツ中佐の搭乗する機体はHe−111だ。昔から爆撃機といえばこれであった
双発で中型、扱いやすい機体なのでニビリア軍までもが鹵獲機を用いていたほどであった。第二次キュワール大戦時、あらかた使える機体が無かったニビリア空軍が、鹵獲したQシュタイン帝国製He−111を用いてグルンシュタットを爆撃したという話がある
Ju−88中型爆撃機が続々と急降下を開始した
ルナツー基地
対抗する機関砲部隊、13mm連装機銃40基、25mm連装機銃20基、25mm連装レーザー機銃10基、37mm連装機関砲10基、47mm連装機関砲10基、57mm連装機関砲10基の計100基である
グンナ兵士A「敵機、急降下!」
グンナ将校「撃て!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ついに対空火器が始動した。一部の機体が墜落していく。だが、何機かのJu−88が爆弾を投下した
グンナ兵士B「敵機、爆弾投下!」
グンナ将校「退避!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
グンナ将校「畜生、一基やられた!」
だが、今度は遠方で爆発音が響いた
さっきJu−88を撃墜したレーザー機銃が爆発していた
ロケット砲による攻撃だった
だが、彼らにそれを見ている余裕は無かった
上空から別のJu−88が急降下していたのだ
グンナ将校「逃げろ!機銃掃射だ!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
近くにあった大口径57mm機関砲が大爆発を起こしていた
グンナ将校「な、なんてことだ!」
上空
フォインツ中佐「よし、第二段、攻撃開始!」
前衛の機関砲部隊はこれにより次々と破壊されていった
日戦軍団第四機動艦隊 空母「高千穂」
元山少将(第四機動艦隊司令。車種:八九式中戦車乙型)「よし、各機出撃!友軍爆撃隊を支援する!」
ついに日本戦車軍団初の航空攻撃が始まった
日戦軍団兵士A「各機発艦!」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
京城大佐「発艦!」
そして80機の戦闘機が次々と発艦していった
実はQシュタイン連邦軍の爆撃隊はほとんど囮部隊であった
ニビリア第十爆撃隊と第122艦載飛行隊、そして日本戦車軍団第117航空隊が本隊であった
すでにボルテス准将およびエリア中佐の指揮の下、第122艦載飛行隊が発艦、第十爆撃隊に追いつくべく全速で進んでいった
それに続き第117航空隊。コードネームは「スカイシューター(87式自走高射機関砲のコードネーム。もっとも「ガンタンク」のほうが有名らしいが)」
京城大佐「スカイシューター1より各機、任務は攻撃隊の援護、各機散開!」
この「攻撃隊の援護、各機散開!」は、昔から用いられている。実は第六次キュワール大戦時のクエゼリン大佐の言葉が語源らしい
すなわち、日本戦車軍団の戦闘機隊は攻撃隊の援護が多いということだ
ルナツー基地
イマノフ少佐(ルナツー基地所属対空砲部隊司令。車種:T−80軽戦車)「何っ!?機関砲部隊がやられただと!?」
グンナ兵士C「司令、更に敵機来襲!今度は・・・ニビリアと日戦軍団です!」
イマノフ少佐「こ、こんなときに日戦軍団だと!?」
グンナ第五海防艦隊 海防艦「ブールン」
シルバ大佐(第五海防艦隊司令。車種:T−34)「まずいな・・・既に友軍部隊の一部が壊滅している・・・」
グンナ兵士D「司令!敵航空隊、本艦隊に接近!」
シルバ大佐「攻撃開始!」
ブールン以下六隻は連合軍爆撃隊に攻撃を開始した。だが、そもそもツズラート級はオンボロである。ブールンは改ハーバード級で、若干優秀だが他はツズラートなのだ
そのため数隻が被弾してしまったのだ
シルバ大佐「・・・沈没艦が出る前に撤退したほうがいい。ここは一旦引くぞ」
かくして、第五海防艦隊は撤退した
このとき戦った第五海防艦隊が、宇宙大戦で初めて主力艦隊と戦った海防艦隊となった。もっとも、相手は陸上爆撃隊と艦上戦闘機隊だが
第117航空隊所属、新竹大尉機は前方に敵戦闘機、Mig−1を捕捉した
新竹大尉「こちらスカイシューター2、敵機を捕捉!」
京城大佐「分かった。各機、敵機の迎撃に当たれ!」
80機の戦闘機は一斉に迎撃にかかった
新竹は上昇するMig−1を狙い、機銃攻撃を行った
普通、上昇する機体を狙うのは難しい。だが、日戦軍団の照準儀は優秀であり、見越し射撃が楽にできるようになっている
まず、一機を撃墜した
続いて、もう一機を狙う
今度は既に重爆を捕捉し降下体勢に入っている
これまた見越し射撃だ
今回はAAM搭載機がいないため、このような機銃を用いた格闘戦が主体となっている
だが、ここにいるグンナ機はなにかと性能が低い気がする
そしてもう一機を撃墜した
京城大佐「スカイシューター2、ルナツーの敵機は旧式のようだな」
新竹大尉「そのようですね。おそらく、敵さんも我々が襲ってくるとは思わなかったんでしょう」
すると、前方に見えたNC223が爆発した
京城大佐「何っ!?やられたか!」
新竹大尉「迎撃を続行します!」
友軍の爆撃機が撃墜された。精鋭の飛行隊がいるというのに
だが、敵機の姿は確認できず、どうやら対空砲がやったようだ
しかし今度はラボーチキンLa−7が接近。攻撃を開始した
MB155が迎撃に参加するが、ほぼ互角。被撃墜も多い
しかもLa−3やMig−1も次々と迎撃に参加している
京城大佐「このままでは友軍が危ない!行くぞ!」
新竹大尉「了解、攻撃開始!」
運良く、第117航空隊には気づいていないらしい
背後を狙い、攻撃を開始した
敵機の前には、MB155の姿があった
いわゆるサッチウェーブだ
一機が囮となり敵をひきつけ、もう一機が敵の背後から攻撃するという戦法だ
眼下に見える対空砲は7.6cm対空砲20基、8.5cm対空砲20基、長砲身8.5cm対空砲15基、10cm対空砲15基、12.7cm対空砲10基の計80基で編成されているそうだ
だが、数基は既に大破、炎上している
ルナツー基地
イマノフ少佐「くそっ、ほとんど届かない!」
グンナ兵士C「厄介な相手ですね・・・」
ボゴーーーーーーーーーーーーーン!
グンナ兵士E「また一基やられました!」
イマノフ少佐「・・・しかし、我々も不利だな・・・」
グンナ兵士C「もし上陸されても、ジノビエフ司令がやってくれるでしょう」
ジノビエフ、すなわちミハイル・ジノビエフ司令である
ルナツー基地駐留の陸上部隊司令で、増加装甲とロケットランチャー、および拡散ミサイル弾を装備している
イマノフ少佐「だが、我々がある程度支援部隊を潰さなければまずいだろう」
だが、再び高射砲が破壊された
見れば、ほとんどの対空兵装が破壊されていた
以下、戦闘結果である

内惑星連合軍
ニビリア第010爆撃航空隊
ブロックMB162・・・10機墜落
ファルマンNC223・・・14機墜落
LeO451・・・6機墜落
残存機60機

ニビリア第122艦載航空隊
VG−30・・・6機墜落
MB155・・・13機墜落
残存機11機

Qシュタイン第100爆撃航空隊
ドルニエDo17・・・24機墜落
ハインケルHe111・・・12機墜落
ユンカースJu88・・・10機墜落
残存機54機

日戦軍団第117艦載航空隊
零戦二一型・・・8機墜落
零戦五二型・・・6機墜落
零戦六四型・・・3機墜落
残存機63機

艦隊に損害なし

内惑星連合軍残存艦艇計52隻 航空機422機

外惑星連合軍
ルナツー基地対空砲部隊
7.6cm対空砲19基破壊
8.5cm対空砲20基破壊
長砲身8.5cm対空砲14基破壊
10cm対空砲13基破壊
12.7cm対空砲9基破壊
残存5基

ルナツー基地機関砲部隊
13mm連装機銃34基破壊
25mm連装機銃20基破壊
25mm連装レーザー機銃9基破壊
37mm連装機関砲8基破壊
47mm連装機関砲10基破壊
57mm連装機関砲8基破壊
残存11基

グンナ第135航空隊
La−7・・・12機墜落
MIG−1・・・38機墜落
La−3・・・29機墜落
残存機41機

グンナ第5海防艦隊
旗艦「ブールン」無傷
ツズラート級1中破、3小破、1無傷
残存艦6隻

外惑星連合軍残存艦艇計6隻 航空機41機 対空砲、機関砲計16基
そして、ついに揚陸艦「大隈」「下北」「アルビオン」「オーシャン」「イオージマ」「キアサージ」がルナツー基地に接近した
日本戦車軍団第一揚陸艦隊 揚陸艦「大隈」
九龍少佐「よし、準備が出来次第、上陸する!急げ!」
そして、宇宙大戦初の陸上戦闘が始まろうとしていた・・・
第二十九話 終わり
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Re:宇宙戦艦紀伊 第二十九話
 ダークスピリッツ  - 2006/7/27 20:59 -
  
ここで出てきたグンナ戦闘機は旧式、でも主力戦闘機という設定でルナツー基地に限らず他の基地にも多数配備されてます。(MIG−17や19等の最新鋭機は本土もしくはメサイア基地に配備)

コードネームに使われていたスカイシューターというのは87式自走高射機関砲の事なんですね。ガンタンクの方はガンダムのあれを思い出す・・・。(確かに似てなくもないが)

あと空戦にはいろんな戦法があるんですよね?サッチウェーブは初めて知った・・・。(というかあまり戦法は知らない)
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Re:宇宙戦艦紀伊 第二十九話
 松井一真  - 2006/7/27 21:22 -
  
> ここで出てきたグンナ戦闘機は旧式、でも主力戦闘機という設定でルナツー基地に限らず他の基地にも多数配備されてます。(MIG−17や19等の最新鋭機は本土もしくはメサイア基地に配備)
まあ、零戦にかかれば圧勝のようですが
> コードネームに使われていたスカイシューターというのは87式自走高射機関砲の事なんですね。ガンタンクの方はガンダムのあれを思い出す・・・。(確かに似てなくもないが)
公式の愛称が「スカイシューター」、部内での通称は「ガンタンク」、また「ハエ叩き」という案もあったんだそうな
おそらく「ガンタンク」なのはその形状が由来かと。戦車で、上に2つ銃があるので・・・
ちなみにこの87式、ゲパルトがスティンガーミサイルを搭載するため、こちらも地対空ミサイルを搭載する計画があるんだそうな
> あと空戦にはいろんな戦法があるんですよね?サッチウェーブは初めて知った・・・。(というかあまり戦法は知らない)
サッチウェーブ、確か米軍が鹵獲した零戦との模擬空戦時に思いついた奴だったと思います
他には「見越し射撃」、「急降下」など、空戦にはさまざまな戦法があるようです
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宇宙戦艦紀伊 第三十話
 松井一真  - 2006/7/29 18:50 -
  
第三十話 ルナツー攻防戦
コロビウス作戦第二段階、すなわち、上陸戦が開始された
ルナツーに接近した六隻の揚陸艦は、敵の砲台の攻撃をかわしつつついに上陸、戦闘が開始された
日本戦車軍団第一揚陸艦隊 揚陸艦「大隈」
九龍少佐「改めて、本作戦の概要を説明する。今回我々はルナツー基地を奪回する。敵の兵力はざっと4000両。こちらの3200両と比べると結構な差だ。おまけに、航空戦で逃した海防艦六隻も行動を起こすかもしれない。だが、我々は精鋭部隊だ。きっと、このルナツーを奪回できる。以上、解散!」
揚陸艦が小口径砲で攻撃を開始した。沿岸砲台を叩き潰しながら前進、ついに上陸体勢に入った
そして、ついに上陸ハッチが開かれた
九龍少佐「上陸、かかれ!」
まさしく「War」の言葉が示すとおり、「ウォーーーーー!」という叫び声と共に連合軍は突撃を開始した
どこからか突撃喇叭(ラッパ)音まで響く。まさに大要塞だ
すると、1800両もの軽戦車が出迎えた
グンナ将校「奴らを包囲しろ!」
そして、連合軍は包囲された
フレイ隊長(第215大隊司令。車種:シャールB1)「手荒な歓迎ですな」
ホーボス隊長(第345大隊司令。車種:ティーガーIIヘンシェル砲塔)「まあ、大体の基地はこんなもんだ」
すると、揚陸艦から大量の航空機が飛来した
今回の揚陸艦には小型飛行機が離着陸できるスペースが存在するのだ
グンナ兵士A「隊長!敵機来襲!」
グンナ将校「何っ!?」
グンナ兵士B「さっきの艦上機です!」
グンナ将校「撤退したんじゃなかったのか!?」
グンナ兵士C「敵機急降下!」
グンナ将校「退避ーーーーーー!」
ボゴーーーーーーーーーーーン!
グンナ軍包囲部隊は壊滅した
ルナツー基地司令部
基地司令「ジノビエフ司令、どうやら第一陣は突破されたようだな」
ミハイル隊長(グンナ軍守備隊司令。車種:JS−2)「それぐらいはわかっております。何しろ今まで何度も戦った、キュワールの軍隊ですから」
基地司令「・・・そうだな。艦船の技術力では劣っても、陸戦能力はあるからな・・・」
ルナツー基地
九龍少佐「よし、前進だ!」
だが、T−26、T−30、T−50の大軍は未だに大量に現れている。倒してもきりが無いのだ
何両も突撃してくる。こちらが強力な戦車とはいえ、量が多くてはどうしようもない
更に後方からはBTの大軍が前進してくる。だが、日戦軍団、その特徴は機動戦法。履帯を外し、100km近い高速で接近するBTに対し、軍団の兵士は徹甲弾を放った
狙ったのはBT−2、機銃装備の旧型BTである
一発、二発、次々と命中し、ついに爆発した
九龍少佐「よし、一両やった!」
だが、もう1両が向かってきた
九龍少佐「誘導弾でも喰らえ!」
シュゴオオオオオオオオオオオオ!
九龍少佐は多目的ミサイルを放った。いわゆる「Qタンク装備用小型携帯ミサイル」だ
ミサイルは命中、装甲が脆いBTは一発だ
今度は榴弾兵だ。BT戦車数両が炎上した
すると、1両が被弾した
九龍少佐「何っ!?」
日戦軍団兵士A「向こうを見てください!砲台です!」
7.5cm砲、すなわち速射砲と呼ばれるものだ
九龍少佐「ちっ、アカの大軍か」←アカ:旧日本陸軍での、敵砲台のコードネーム。ちなみに、戦車は「クロ」。おそらく敵といえば黒と赤なのだろう
アコース隊長(第253中隊司令。車種:ナスホルン)「九龍少佐、私に任せてください。狙撃は得意です」
九龍少佐「アコース隊長、分かった!アカは頼んだぞ!」
アコース隊長は超ロングライフル(注:Qシュタイン連邦では超ロングバスターのことをこう呼ぶ。一部は威力を増しているらしい)を装備している。狙撃と支援は彼の特技だ
照準儀の中心に砲台が見える。さっきの奴だ
アコース隊長「喰らえ!」
ボゴン!
数秒後、砲台が爆発した
ボゴーーーーーーーン!
九龍少佐「アコース隊長、見事な命中弾ですな」
アコース隊長「このくらいは朝飯前ですよ」
多分、もしQQQQが交戦したという巨大怪獣が現れたとしても、高威力兵装を彼に撃たせれば1発で倒すことができるだろう。確か総司令部で一時期流行っていたゲームの最後が、ラスボスの怪獣に新兵器を命中させる奴だったはずだ。1発で当てた奴は少なかったと思う
前進してきた自走砲たちが次々と敵砲台を攻撃、破壊していく
7.5cm砲台は当然装甲が無い。そのためあっさりと破壊されているのだ
そして、部隊が前進した。だが、内部には驚くべき強敵があったのだ
後詰の戦車隊だ
多砲塔戦車T−28、主力中戦車T−34、同85、そして重戦車KV−1、KV−85
ミハイル・ジノビエフ司令の精鋭部隊である
何しろこちらの戦力はQシュタイン連邦軍を除いてはたいしたことの無い戦力であった
連合軍は苦戦を強いられた
しかもほとんどの敵が屋内に潜んでいたのだ
九龍少佐「厄介な敵だな・・・」
フレイ隊長「ここを突破しなければ勝てないんですがね・・・」
ホーボス隊長「だが、苦戦を強いられているな・・・」
パレンバン司令部
松井元帥「厄介だな。地下基地に大量の敵がいたとは・・・」
ボルナソス大佐「支援砲撃もうまくいきませんからね・・・」
松井元帥「だが、既にこちらは物量で勝っている。何とか、消耗戦に持ち込めればいいが・・・」
電波探信儀には多数の戦車が表示されている。かなりの数だ
だが、こちらの戦車のほうが多い。敵は戦力を二分したため減っているのだ
残存勢力での総力戦である
ルナツー基地
九龍少佐「くっ・・・やはり強い。T−34を数両やっただけだ・・・」
日戦軍団兵士B「自分はT−28をやりました・・・」
日戦軍団兵士A「私はKVを後ろから撃破しましたが・・・敵が多すぎます」
九龍少佐「何とかならんのか、この状況は!」
日戦軍団兵士C「隊長!T−28です!」
九龍少佐「・・・よし、これを使うぞ!」
九龍少佐はミサイルを発射した。遠距離からならあの重武装の攻撃も通用しない
爆発音と共にT−28は撃破された
その陰からT−34/85の姿が見える
九龍少佐「喰らえっ!」
ボゴン!
九龍少佐の放った徹甲弾は見事命中した
そして立て続けに命中する兵士たちの砲弾
とどめに榴弾を受けT−34/85は爆発した
これが後方のT−34にも打撃を与えたのは言うまでもない
その部隊の最後部にはミハイル・ジノビエフ司令の姿があった・・・
ミハイル隊長「・・・やはり数には勝てんか・・・」
グンナ兵士D「隊長!司令からの通信です!」
基地司令(通信)「こちら司令部、死守は困難だ。撤退しろ!」
ミハイル隊長「・・・司令!我々グンナは・・・」
基地司令(通信)「ジノビエフ君!君と君の大事な部下を死なせたくないのだ!早く撤退しろ!既に船団の準備は出来ている!」
ミハイル隊長「・・・了解、撤退します!」
かくして、ルナツーにおいての攻防戦は、グンナ軍の撤退で幕を閉じた
だが、双方の犠牲があまりにも多かった
ニビリア第215大隊
ルノーR35軽戦車200両破壊、150両損傷
ルノーR40軽戦車140両破壊、50両損傷
FCM36軽戦車40両破壊、40両損傷
ソミュアS35中戦車35両破壊、40両損傷
ルノーB1重戦車1両損傷(損傷率60%)
残存車385両

Qシュタイン第345大隊
III号中戦車L型150両破壊、250両損傷
IV号中戦車G型60両破壊、100両損傷
IV号中戦車J型70両破壊、90両損傷
V号中戦車パンターA型30両破壊、60両損傷
V号中戦車パンターF型25両破壊、40両損傷
VI号重戦車ティーガーB型II10両破壊、20両損傷(ホーポス隊長は無傷)
残存車905両

Qシュタイン第253中隊
I号4.7cm対戦車自走砲30両破壊、150両損傷
35R4.7cm対戦車自走砲50両破壊、100両損傷
7.5cm対戦車自走砲マルダーI10両破壊、25両損傷
IV号8.8cm対戦車自走砲ナースホルン1両損傷(損傷率30%)
残存車260両

日戦軍団第115中隊
九五式軽戦車80両破壊、120両損傷
九八式軽戦車70両破壊、20両損傷
二式軽戦車50両破壊、30両損傷
一式中戦車70両破壊、100両損傷
三式中戦車30両破壊、40両損傷
四式中戦車1両損傷(損傷率50%)
残存車500両

内惑星連合軍残存車計2050両

外惑星連合軍
ルナツー基地守備部隊
T−26軽戦車500両破壊、200両損傷
T−30軽戦車200両破壊、100両損傷
T−50軽戦車100両破壊、250両損傷
BT−2快速戦車120両破壊、60両損傷
BT−5快速戦車100両破壊、70両損傷
BT−7快速戦車90両破壊、90両損傷
T−28中戦車130両破壊、120両損傷
T−34中戦車60両破壊、100両損傷
T−34/85中戦車60両破壊、90両損傷
KV−1重戦車100両破壊、150両損傷
KV−85重戦車40両破壊、100両損傷
IS−2重戦車1両損傷(損傷率40%)

外惑星連合軍残存車計2500両(内1034両が連合軍によって捕獲)
辺り一体には戦車の残骸が無数に転がっていた・・・
九龍少佐「・・・総帥が言っていたな・・・これが、戦争だ、と・・・」
フレイ隊長「・・・・・・3200両の内、2050両しか生き残れなかったとは・・・」
ホーボス隊長「だが、ついに第二の月、ルナツーを取り戻したな・・・」
アコース隊長「・・・・・・・そうですね。作戦は、成功しました」
九龍少佐「・・・・・・ああ、任務が成功できた、それが唯一の報いだ・・・」
その後、司令部に入ったが、重要な書類の大半は焼却処分もしくは持ち去られていた。やはり「撤退」したからであろう
また、飛行場には航空機の姿はほとんど無く、多くはハンガー内で残骸と化していた
一部の機体が離陸していくのも見えたが、あえて追撃隊を出さなかった。おそらく、彼らの「本体」も輸送されているのだろう。そうでもなければ他のものと共に機体の処分に当たっていたはずだ
ルナツー攻略作戦、通称コロビウス作戦は、多大な犠牲を出しながらも成功した
パレンバン司令部
松井元帥「コロビウス作戦は成功した。よくやった、少佐」
九龍少佐(通信)「しかし、損害はかなりのものとなりました」
松井元帥「ああ、もっと輸送船が撃沈できれば、これほどの損害にはならなかったが・・・」
九龍少佐(通信)「そりゃ、敵さんも黙ってみていてはくれないでしょう」
松井元帥「・・・そういうものだな、敵も生きるのに必死だからな。諸君らも運が良かった」
九龍少佐(通信)「私も負傷しましてね、これから、医務室にでも行きますよ」
松井元帥「少佐、無理はするなよ」
九龍少佐(通信)「了解しました」
連合軍の反攻作戦、コロビウス作戦は無事成功した。そして、連合軍は兵器開発と共に、次の反攻作戦の準備を整えるのであった・・・
第三十話 終わり
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第三十一話
 松井一真  - 2006/7/31 11:49 -
  
第三十一話完成。今回も戦闘は小規模です
第三十一話 ルナツー警戒戦
コロビウス作戦成功により、キュワール連合軍はルナツーへ進駐することとなった
その第一派として、Qシュタイン連邦軍第二巡洋艦隊および第六駆逐艦隊がルナツーへ行くこととなった
Qシュタイン連邦第二巡洋艦隊 航空巡洋艦「バレンツ」
レオパルト大佐「しかしイルティス、メーヴェ少将殿共々、我々はかなり昇進しておるな」
イルティス大尉「そうですね。ついには航空巡洋艦まで配属されるとは」
ヘンス中佐「しかも今度は前衛となるとは・・・」
レオパルト大佐「我が艦隊も主力となったわけか。巡洋艦隊だが」
ハーケン中佐(第六駆逐艦隊司令。車種:IV号戦車G型)「こちら第六駆逐艦隊。現時点で異常は無い」
レオパルト大佐「了解。警戒を続けてくれ」
第二巡洋艦隊の戦力は、航空巡洋艦「バレンツ」、重巡「ファルツ」「ナッサウ」以下十九、軽巡八、駆逐艦二十二である
この「バレンツ」はフォーミュラ級航空巡洋艦の三番艦である
武装は20.3cm連装レーザー砲三基、六連装ミサイルランチャー八基、25mm連装機銃十六基
艦載機は十八機である
第六駆逐艦隊は軽巡「カクトピスク」、駆逐艦九である。だが、駆逐艦五はグルンシュタット級である
今回のヘンス中佐異動により、「ファルツ」艦長はゲルティング中佐になったという
彼は重巡「ガルスター(第一話で沈没)」乗艦時以来の戦友である
一方でパレンバン総司令部。第二派となる艦隊の準備を行っていた
パレンバン司令部
松井元帥「そろそろ、我々も拠点をルナツーに移さないといかんな」
ボルナソス大佐「はっ、これからしばらくお別れとなりますな」
松井元帥「そうだな、大佐。終戦後、生きていたら合えるだろう」
ボルナソス大佐「・・・もしかしたら、意外にもあっちに転属になるかもしれませんがね」
松井元帥「じゃあヴェルク少佐はどうなるのかね?」
ボルナソス大佐「・・・そういえば彼の存在を忘れていましたね・・・」
松井元帥「まあ前任が戦死しているからな。その前の司令であるヴェルク少佐が担当する可能性も高いが・・・君の可能性も否定できんぞ。ルナツーはシスター・レイで破壊された後の復興時に以前以上にハイテク化されている」
ボルナソス大佐「・・・・・・・」
松井元帥「昔から、そっちの方面でもよく出来たらしいではないか」
結局のところ、ルナツー基地新司令に関しては今のところ決定されていないようだ
何しろ今はデヴォリア司令部建設に忙しいからだ
キュワール各国、無論内惑星連合の各星からも技術士官が派遣されて建設されている
次はライトウォーター、ベータの奪回作戦である
作戦名はいまだ未定である
さて、舞台は再び、航空巡「バレンツ」へ戻る
Qシュタイン連邦第二巡洋艦隊 航空巡洋艦「バレンツ」
レオパルト大佐「とりあえず、第二派の到着まで警戒を続けることとなっている」
イルティス大尉「かなりの時間となりますね・・・」
松井元帥(通信)「こちらパレンバン司令部、ルナツー方面派遣艦隊第二派、準備完了、これより私も『紀伊』に戻り艦隊の指揮を行う。以上」
レオパルト大佐「・・・しばらくしたら我々の警戒任務も終わるようだな。それまで警戒を怠るな」
Qシュタイン通信兵「司令!敵艦隊接近!軽巡一、駆逐艦十三!」
ヘンス中佐「総員、戦闘配置!」
目標はグンナ軍第五駆逐艦隊である
軽巡「マッケンゼンIV」を初めとする艦隊である
この「マッケンゼンIV」という艦名だが、当然「マッケンゼン」から「マッケンゼンIII」までも存在すると思われている
本来は重巡につけられるべき艦名だが・・・
まあ、マッケンゼンIV艦種である改ニュルンベルグ級は20cmレーザー砲を搭載しているのだが
そして砲撃戦が始まった
敵駆逐艦一隻を攻撃、撃沈した
敵の攻撃をかわしつつ次々と攻撃にかかる
数隻の船が損傷する
レオパルト大佐「優勢だな。だが相手はグンナ。どこかに伏兵がいるはずだ・・・」
Qシュタイン通信兵「司令!電探に新たな艦が!」
レオパルト大佐「予想通りだな」
軽巡「リューべ」以下グンナ帝国第二駆逐艦隊および駆逐艦「コルブリーナ」以下Qグリーン第四偵察艦隊である
このうち第四偵察艦隊は以前クラシス・コスナー大佐(当時中佐)が交戦した艦隊であり、偵察艦も当時からの「ビストロイ」に加え、「スメルチ」が配備されている
この二隻には広域電探が搭載されており、通常艦より広範囲を見渡すことができるのである
Qグリーン第四偵察艦隊 駆逐艦「コルブリーナ」
ヤルヌイ大佐「よし、『ビストロイ』と『スメルチ』は艦隊より分かれて索敵活動を行い、残りの二隻は本艦に続け!」
「コルブリーナ」以下三隻が第二駆逐艦隊に続いて攻撃にかかった
挟み撃ち状態となり、数隻が被弾、沈没した
見れば、最新型のディーングロウ級巡洋艦が轟沈している。どうやらミサイルに誘爆したようだ
グンナ帝国第二駆逐艦隊 軽巡洋艦「リューべ」
ミクーリン大佐(第二駆逐艦隊司令。車種:T−44)「目標を捕捉、攻撃を開始せよ!」
第二駆逐艦隊は「リューベ」と十五隻の駆逐艦で編成されている。かなりの強敵だ
Qシュタイン連邦第二巡洋艦隊 航空巡洋艦「バレンツ」
レオパルト大佐「・・・くそっ、やはり物量戦か」
イルティス大尉「どうしますかね?」
ヘンス中佐「また一隻やられたようです!」
レオパルト大佐「・・・・よし、これを行うしかない。『マッケンゼンII(注:グンナ軍の同名艦とは関係ない)』以下軽巡八およびパウル・ヤコビ級十は分離して第六駆逐艦隊と共に敵第五駆逐艦隊およびQグリーン第四偵察艦隊を攻撃し、本艦および『ファルツ』以下重巡十六、駆逐艦十は敵第五駆逐艦隊を狙う!」
Qシュタイン連邦第六駆逐艦隊 軽巡「カクトピスク」
ハーケン中佐「何?艦隊を分離させて敵艦隊を狙う?」
レオパルト大佐(通信)「ああ、そうすれば敵三個艦隊を一気に狙うことができる」
ハーケン中佐「だが、その分、片方がやられたら・・・」
レオパルト大佐(通信)「案ずるな、既に我々には二個艦隊ある」
ハーケン中佐「おい、第六駆逐艦隊だけで、敵の艦隊と戦えるはずが・・・」
レオパルト大佐(通信)「我が艦隊の軽巡八と駆逐艦十を出す、これでどうだ」
ハーケン中佐「分かった、そうすれば確かにまともに戦えそうだ」
レオパルト大佐(通信)「よし、では、これより艦隊を二分して攻撃を開始する!」
グンナ帝国第二駆逐艦隊 軽巡洋艦「リューべ」
グンナ兵士A「司令、敵艦隊が分離しています。一体何をする気でしょう」
ミクーリン大佐「おそらく、我々を狙う艦隊と、第五駆逐艦隊を狙う艦隊に分離したのだろう」
グンナ兵士B「我々の戦法に気づいたようですね」
ミクーリン大佐「まあいい、第四偵察艦隊からまだ入電がない、しばらく攻撃を続ける」
Qグリーン第四偵察艦隊 駆逐艦「コルブリーナ」
ヤルヌイ大佐「敵が二分したようだな・・・まだ『ビストロイ』から入電は無いのか?!」
Qグリーン兵士A「まだ無い模様です」
ヤルヌイ大佐「分かった、戦闘を続行する」
Qシュタイン連邦第二巡洋艦隊 航空巡洋艦「バレンツ」
ヘンス中佐「敵駆逐艦撃沈!」
レオパルト大佐「よし、戦況は逆転したようだぞ」
イルティス大尉「やはり艦隊を分けたことで、逆転が出来たようですね」
レオパルト大佐「そうだろうな。だが、すでにこちらにも損害はあるようだな」
この艦隊を二分するという戦法で、Qシュタイン連邦軍は見事逆転した
敵駆逐艦十一を撃沈、一隻を大破させたのだ
一方で、「ビストロイ」「スメルチ」は広域電探で敵情を探っていた
Qグリーン第四偵察艦隊 偵察艦「ビストロイ」
Qグリーン兵士B「・・・・敵の数が多いな・・・」
Qグリーン兵士C「ああ、これでは再占領は無理と考えたほうがよさそうだ」
艦長「よし、旗艦に打電、『ルナツー再占領は不可能と確定す』以上!」
Qグリーン第四偵察艦隊 駆逐艦「コルブリーナ」
Qグリーン兵士A「艦長、ビストロイより入電、『ルナツー再占領は不可能と確定す』、以上です」
艦長「やはり無理だったか・・・よし、グンナ艦に打電後、撤収する」
ヤルヌイ大佐「リューベおよびマッケンゼンIVに打電、『ルナツー再占領は不可能と確定、貴艦隊も撤収されたし』以上」
グンナ帝国第二駆逐艦隊 軽巡洋艦「リューべ」
グンナ兵士A「司令、コルブリーナより入電です」
ミクーリン大佐「読み上げろ!」
グンナ兵士A「『ルナツー再占領は不可能と確定、貴艦隊も撤収されたし』以上です!」
ミクーリン大佐「分かった、損害も増えているようだ。撤収し戦力を再編する!」
こうして、帝国軍は撤退した
Qシュタイン連邦第二巡洋艦隊 航空巡洋艦「バレンツ」
Qシュタイン兵士「敵艦、撤退していきます!」
ヘンス中佐「何とか、持ちこたえたようだな」
Qシュタイン兵士「艦長、派遣艦隊の第二派が到着したようです。一旦警備を終えて帰還しましょう」
ヘンス中佐「了解、これよりルナツーへ帰還する」
レオパルト大佐「・・・こういう戦いが、これから増えるだろうな・・・」
イルティス大尉「そうですね」
Qシュタイン連邦第二巡洋艦隊、第六駆逐艦隊は、第二派となる別の艦隊に警備任務を受け渡し、ルナツーへ帰還することとなった
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「よし、無事敵を撤退させたようだな」
ティーガー元帥「どうやら威力偵察だったようですね」
松井元帥「ああ、これからもこういう艦隊が出てくるかも知れん、警戒を続けなければいけないな」
ティーガー元帥「そろそろデヴォリア司令部が完成するそうですね」
松井元帥「そうだな。また色々と忙しくなるだろうな」
そして第一特務艦隊も、ルナツーへ向けて進むこととなった
第三十一話 終わり
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十一話
 ダークスピリッツ  - 2006/7/31 17:56 -
  
ちなみにこのグンナ&Qグリーン艦隊は後方にグンナ主力艦隊が控えていたので再占領可能と判断すれば一気に奇襲を掛けて再度占領するというものだったそうです。(結局無理になったが)
第三十二話はデヴァリア要塞都市完成ですね一応、設定デヴァリア基地の設定だけ書いときます
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十一話
 松井一真  - 2006/7/31 20:30 -
  
> ちなみにこのグンナ&Qグリーン艦隊は後方にグンナ主力艦隊が控えていたので再占領可能と判断すれば一気に奇襲を掛けて再度占領するというものだったそうです。(結局無理になったが)
> 第三十二話はデヴァリア要塞都市完成ですね一応、設定デヴァリア基地の設定だけ書いときます
一応作中でも、第四偵察艦隊の「ビストロイ」「スメルチ」が重要な役割であることが書かれています。グンナ艦隊側まで「第四偵察艦隊からの入電はまだか」という言葉が出るくらいですからね
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第三十二話
 松井一真  - 2006/8/3 14:19 -
  
第三十二話完成。ヴァイナー軍再登場
第三十二話 新たなる基地デヴォリア
Qシュタイン連邦、艦隊司令部
第一艦隊旗艦を戦艦「ティルピッツ」に変更し、戦艦「ビスマルク」を特務艦隊旗艦に変更することを決定した
フルト元帥「特務艦隊の設立に伴い、第一艦隊旗艦を『ティルピッツ』に変更する」
サウラー中将「ついに我々にも特務艦隊ですか」
フルト元帥「ああ、総司令部から直々の指示でな」
サウラー中将「しかし、我々の手であのシルグノームとやらを撃沈できないんですかね?」
フルト元帥「確かにカルオス艦隊を離脱させ、オマケにJT18船団を壊滅させたあの艦隊は恐るべき存在だ。だが、奴らの弱点を探らなければならないからな」
サウラー中将「・・・・・」
フルト元帥「たしか、松井元帥ですらその『シルグノーム級の弱点』をまだ見出せていないらしい」
パラオ大佐「厄介な相手ですね・・・」
サウラー中将「自分は、ああいう複雑なシステムは故障等が発生すると思います」
フルト元帥「だろうな。そういう可能性もある」
パラオ大佐「いっそのこと大艦隊で包囲するのはどうですか?」
サウラー中将「それはいくらなんでも問題だろ。特攻に近い」
フルト元帥「・・・今は作戦会議の場ではない、これぐらいにしておこう」
サウラー中将「で、我々はデヴォリアに行くことになっているんですよね」
フルト元帥「ああ。デヴォリア完成記念の式典に出ることになっている」
パラオ大佐「フルト元帥閣下にとっては初の式典参加ですね」
フルト元帥「おい、私は本土での捷一号作戦成功記念式典に出たぞ」
サウラー中将「ああ、そういえばそうだったようですね。自分達はパレンバンにいたので・・・」
フルト元帥「とにかく、デヴォリアに行くんだな。急いで出航しないと式典に間に合わなくなるぞ」
パラオ大佐「そうですね。すぐに準備に取り掛かりましょう」
一方セイロン近辺、そこには小惑星が浮かんでいた
その小惑星の周りに無数の工作艦が集まり、何らかの作業を行っていた
直径5〜6kmの小惑星の内部に、なにやら施設のようなものを作っているようだ
その惑星の名はデヴォリア。ヴァイナー連邦軍の宇宙基地だ
ヴァイナー連邦軍の、とはいっても、キュワール各国はおろかアマティスやデュミナスからも工作艦が派遣され、近くの小惑星を基地に改装していたのだ
そのため、予定より早く基地が完成することとなったのだ
パレンバンの司令部からも、基地司令ボルナソス大佐やガランタン大尉、果ては第一特務艦隊の松井元帥まで完成式典へ出ることとなっている
その基地の歴史は、数ヶ月前にさかのぼる
ヴァイナー軍総司令部
ヴァイナー大統領「プロトン合衆国が壊滅した今、Qシュタイン連邦をはじめとするQタンク大陸同盟各国が共同で戦わなければならない。しかも今となっては、敵はグンナ一つではないのだ」
ヴァイス少将「閣下、現在我々キュワール連合軍の基地は、グンナ方面に集中しており(パレンバンおよびサーロイ(中立国のため補給限定))、アマティス方面にはセイロンしか存在しません。いくらその方面に三つもの惑星があっても、ダイレクトに襲撃されては勝ち目はありません」
テラス大佐「確かに、戦略的にはセイロンだけでは不安ですね・・・」
シュベストフ大佐「少将殿、もし作るならセイロンのような哨戒基地ではなく、パレンバンのような要塞にしなければなりませんな」
ナドリア少佐「セイロンの武装は確かに少ないですからね」
ヴァイナー大統領「確かに、外郭部の防衛はこれからの課題となるな。よし、我々が基地を造ることにしよう」
こうして、新基地の建設が決定された
まずはベースとなる小惑星である。各宙域を調査し、セイロン近辺で、基地となるような若干大きめの小惑星を探すことにした
かなりの数を探した結果、直径5〜6kmほどのものを発見したため、これを基盤とすることを決定した
ヴァイナー軍総司令部
マルティ大佐「デヴォリア基地の建設が開始されたそうです」
ヴァイナー大統領「そうか、ようやく進んだようだな」
ヴァイス少将「武装に関してはとりあえず我が国でまかなうこととしております」
ヴァイナー大統領「とりあえずそれで何とかなるようだが、もし間に合わなかったら軍団に頼むとしよう。作業の早さはキュワール一だからな」
そしてキュワール各国から大量の工作艦が出撃することとなった
何しろ中規模の基地を建設するのだ。それも大至急である
デヴォリア建設予定宙域
ヴァイナー建設兵A「しかし今までにない話だな。我がヴァイナーが要塞を造るなんて」
ヴァイナー建設兵B「俺は俺達が作らなければならんと思うが」
ヴァイナー建設兵A「ん?いったいなんでだ?」
ヴァイナー建設兵B「だって他の国々は忙しいじゃないか」
ヴァイナー建設兵A「だが俺達でも間に合わないだろ」
ヴァイナー建設兵B「だから他の国々からも一部工作部隊を派遣することになってるんじゃないか」
ヴァイナー建設兵A「さっきと矛盾してないか?」
ヴァイナー建設兵B「上の決定だから仕方ないだろ」
急いで建造しなければならないためキュワールだけではなくアマティスやデュミナスからも工作艦を派遣することにしたのだ
現時点でパレンバンに並ぶ強力な要塞にしなければならない。何しろ重要拠点にするからだ
武装はキュワール各国製のさまざまな武装を搭載することにした
最大のものでヴァイナー連邦製50.8cmレーザー砲、最少のものでヴァイナー連邦製13mmガトリング砲
他にもプロトン、日戦軍団、アマティスなどから大量の武装を購入している
また、アマティス製80cmレーザー「ALG800」も搭載予定である
前線では既に日戦軍団の潜宙艦隊が壊滅し、JT18船団が全滅した頃であった
ヴァイナー軍総司令部
ナドリア少佐「友軍の損害も増えているようですね」
ヴァイナー大統領「我々も援軍を出さねばならなくなるだろうな。宇宙軍本部も大変だろ」
テラス大佐「だから元帥閣下はこの会議に出られないんですよ」
シュベストフ大佐「何しろ無敵の日本戦車軍団の艦隊が壊滅したんですからね。為す術も無く」
ヴァイス少将「俺もまさか軍団が敗れるとは思わなかったぞ」
マルティ大佐「しかも1隻も沈められずに・・・」
ヴァイナー大統領「とにかく我々も急いで要塞を造らなければならないな」
ヴァイス少将「・・・そういえば、防御の件ですが」
ヴァイナー大統領「ああ、そういえばその問題点があったな」
ヴァイス少将「アマティスから電磁シールドを持ってくることにしたそうです」
ヴァイナー大統領「そうか。それなら防御が厚くなるな」
ヴァイス少将「さらにシャッターを用いて出入り口を封鎖、砲弾等の破片から市街地を防衛できます」
ヴァイナー大統領「よっぽどのことが無い限り破壊されんのだな?」
ヴァイス少将「はっ、アマティス側もそう言っておりました」
ヴァイナー大統領「これで防衛も完璧だな」
マルティ大佐「航空機に関しては計250機収容可能な飛行場を3つ建設し、計750機を搭載出来るようにしました」
ヴァイナー大統領「そうか。攻撃に関しても万全だな」
それからしばらく後、コロビウス作戦成功の後のことであった
ついにデヴォリア基地が完成したのだ
ここでデヴォリア基地の全貌を紹介しよう
直径5〜6kmの小惑星の中に、ドーム状の空間が存在し、その内部にキュワール本土のものとほとんど変わらない街が作られている
住宅、病院、ビル、レストラン、ゴミ収集所、学校等々がしっかり建設されている
また、港とは通路で繋がっており、緊急時にはシャッターが封鎖されその上から2重にアマティス製広域シールドが都市全体の外郭部に広がり、砲撃や爆撃による爆風、更に砲弾等の破片等から都市部を守る構造になっている。
また、要塞表面は軍港や砲台、基地司令部等の軍事施設が展開されている。
飛行場は3つ存在し、それぞれ250機の航空機が配備可能で計750機もの航空機を配備することができる。
武装は以下のとおりである
対空銃座
13mm6連装ガトリング砲50基(ヴァイナー製)
25mm連装機銃40基(ヴァイナー製)
25mm連装レーザー機銃40基(ヴァイナー製)
37mm連装機関砲40基(ヴァイナー製)
40mm4連装機関砲30基(プロトン製)
計:200基
対空砲座
7.5cm対空砲30基(プロトン製 有効射程8000m)
8.8cm対空砲30基(ヴァイナー製 有効射程12000m)
長砲身10cm対空砲25基(日戦軍団製 有効射程18000m)
12.7cm対空レーザー砲25基(アマティス製 有効射程18000m)
計:110基
砲台
7.5cmレーザー砲40基(プロトン製)
15.5cmレーザー砲30基(日戦軍団製)
20.3cmレーザー砲30基(日戦軍団製)
長砲身38cmレーザー砲20基(ヴァイナー製)
長砲身46cmレーザー砲15基(日戦軍団製)
長砲身50.8cmレーザー砲10基(ヴァイナー製)
計:145基
また、アマティス製長砲身80cmレーザーキャノン「ALG800」が完成したらそれも装備する予定である
したがって現在は専用のスペースが確保されている
そして記念式典が開かれた
デヴォリア基地
ヴァイナー大統領「ついに我々の誇る大要塞デヴォリアの完成に至り、我々の防備は更に固くなったと思われる。現在この外惑星方面の我々の防衛基地はデヴォリアとセイロンの2つしかないが、これからも建設を予定しているとの事だ」
松井元帥「しかしヴァイナーもすごいですな。我々がまだ挑戦していないことに挑み、見事成功するとは・・・」
ヴァイナー大統領「しかし君たちの工作部隊が無ければ多分ダメであっただろう」
松井元帥「いや、むしろアマティスやデュミナスのほうではないでしょうかね?」
ヴァイナー大統領「いずれにせよ我々はまだまだですな」
松井元帥「そうですな。これからも頑張らなくてはなりませんな」
ボルナソス大佐「司令、そろそろ観艦式が始まります」
松井元帥「そうだな。さて、閣下も行きましょうか」
ヴァイナー大統領「そうですな。君たちの最新鋭艦艇を久々に見たいところです」
そして、盛大な観艦式が行われた
更に航空隊の展示飛行なども行われた
こうして、ヴァイナー連邦軍の宇宙基地、デヴォリアが完成し、外惑星方面の防備は強化されることとなったのである
第三十二話 終わり
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十二話
 ダークスピリッツ  - 2006/8/5 0:30 -
  
香川県から今日戻ってきました^^ムチャクチャ暑かったです^;
作中にもでてきましたがヴァイナーは更に要塞を建造予定の様子。実は構想はもう出来てたりします。
あともう2つ予定しています。一つはデヴァリアより前方に、もう一つはアマティスとの星境?みたいな所に1つの予定です。

シルグノーム級の弱点。それは意外な所にあるようです・・・フフフ(QWの軍艦にはない武装かもしれない)
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十二話
 松井一真  - 2006/8/5 7:41 -
  
> 香川県から今日戻ってきました^^ムチャクチャ暑かったです^;
> 作中にもでてきましたがヴァイナーは更に要塞を建造予定の様子。実は構想はもう出来てたりします。
> あともう2つ予定しています。一つはデヴァリアより前方に、もう一つはアマティスとの星境?みたいな所に1つの予定です。
とりあえずアマティス方面の基地は増強されるようですね
> シルグノーム級の弱点。それは意外な所にあるようです・・・フフフ(QWの軍艦にはない武装かもしれない)
果たしてどこなのでしょうか・・・
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:宇宙戦艦紀伊 第三十三話
 松井一真  - 2006/8/7 17:40 -
  
第三十三話完成。今回は長いです
第三十三話 ルナツー復興計画
デヴォリア基地完成に伴い、キュワールの防備はいっそう固くなった
そしてもう一つの前線基地、ルナツーには大艦隊が集結しつつあった
Qシュタイン連邦第一特務艦隊 戦艦「ビスマルク」
クラウス中将(Qシュタイン第一特務艦隊司令。車種:ティーガーII)「こちら第一特務艦隊、これよりルナツーへ寄港する」
Qシュタイン連邦第一特務艦隊、新型航空戦艦バイエルン級を含む大艦隊である
日戦軍団の第一特務艦隊とは比べ物にならない規模である
というのも日戦軍団の第一特務艦隊は司令部的な一面があるためなのだが
フォークト大佐(ビスマルク艦長。車種:カノーネ駆逐戦車)「現時点では異常なし。このまま寄港します」
彼らはQシュタイン連邦の古参兵である
だが、今までの戦闘においては常に後方での基地司令を担当していたためほとんど目立っていなかったのだ
今回の第一特務艦隊編成においてようやく前線部隊に所属することとなったのである
そしてQシュタイン連邦もようやく遊撃部隊である特務艦隊を編成したのだ
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「こちら日本戦車軍団第一特務艦隊、現時点で異常なし。これより寄港する」
ティーガー元帥「ようやく、到着しましたな」
松井元帥「そうだな。これで前線だ。久々に暴れまわれるかも知れんぞ」
二十七隻の艦艇は、友軍艦艇と共にルナツーへ向かった
日本戦車軍団第二艦隊 空母「大鳳」
大鳳中将「このまま第一特務艦隊に続いて寄港する」
第二艦隊、言うまでも無く再編部隊である
かつてベータ沖で壊滅した第二艦隊は、一旦本土へ帰還した後に空母機動部隊へ再編したのだ
日戦軍団兵士A「『青葉』のツラギ少佐より入電、『敵潜宙艦に注意しつつ寄港する』以上です」
大鳳中将「潜宙艦か・・・確かに、潜んでいる可能性は高いな。第三派の潜宙艦隊がまだだからな・・・」
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「とりあえず反攻作戦は成功したが、次はライトウォーターか」
ティーガー元帥「そうですね。厄介な相手が来そうです」
松井元帥「そうだな。しかし、今回も支援にデュミナスが駆けつけたようだな」
今回、ルナツーに駐留することが決定された艦隊の中にはデュミナス軍第一巡洋艦隊の姿があった
旗艦は双胴巡洋戦艦「ブレナント」
他にも強力な艦艇が多数配備されている
双胴巡洋戦艦ブレナント級5隻
重巡洋艦アイビスR級10隻
重巡洋艦ストロング級8隻
軽巡洋艦フリートR級12隻
駆逐艦アリア級14隻
駆逐艦イファルナ級10隻
すなわち、戦艦六、重巡十八、軽巡十二、駆逐艦二十四である
航空機は総数304機。かなりの数である
デュミナス第一巡洋艦隊 巡洋戦艦「ブレナント」
トクエル准将(第一巡洋艦隊司令。車種:アヴェンジャー自走砲)「よし、各艦へ通達、これより寄港する」
デュミナス兵士「これで第二派の全艦隊ですね」
トクエル准将「そうだな。Qタンクの艦隊はデヴォリア方面の防衛を担当しているからいないそうだが」
デュミナス兵士「第一独立艦隊はこっちに来たようですね」
トクエル准将「しばらくはあっちはQタンクとアマティスに任せよう」
一方で、プロトン合衆国ではようやく反戦デモが鎮圧されてきたため、第五駆逐艦隊を派遣することを決定した
軽巡「ハンティントン」以下、駆逐艦十一の小艦隊である。以前第一、第二巡洋艦隊と共にプロトン攻撃艦隊と戦ったが撤退した艦隊である
艦隊司令官はホルス大佐からエバンス大佐に交代している
第五駆逐艦隊 軽巡「ハンティントン」
エバンス大佐(第五駆逐艦隊司令。車種:M24チャーフィー)「こちら第五駆逐艦隊、現時点では異常なし、寄港する」
プロトン兵士A「久々のルナツーですね」
エバンス大佐「そうだな、といっても我々が寄港していたのは極わずかの時期だったが」
プロトン兵士B「ようやくの出航でしたからね、今回は」
エバンス大佐「確かにそうだな。デモが長かったからな」
今回の派遣は軍部の強行的な一面もあったとされるが定かではない
いずれにせよプロトン合衆国が戦列に復帰したのは確かである
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「プロトン合衆国の戦列復帰に関してはうれしいところだが、今まで音沙汰が無かったのに唐突に戦列復帰とは・・・」
ティーガー元帥「まあ、確かに気になるところですが、戦力も増えますし、これでいいんじゃないんですかね?」
松井元帥「そうだな。ところで、ラピート中佐率いるニビリア第八巡洋艦隊もいるようだな」
ティーガー元帥「そうですね。彼は以前もルナツーにいましたね」
―――――――――――――――――――――――――――――――
ニビリア第三巡洋艦隊 重巡「シチリア」
ラピート中佐「Qターレット艦隊に続け!」
ニビリア兵士A「全速前進!」
ニビリア兵士B「・・・司令、妙な気がするんですが」
ラピート中佐「・・・ん?ウルタンク艦の速度が落ちている気がするのだが・・・」
ニビリア兵士A「敵艦、転進、撤退していきます!」
ラピート中佐「そんな馬鹿な、まだあいつら、十八隻残っているはずじゃ・・・」
ウルタンク第三巡洋艦隊 戦艦「ネブラスカ」
バス大佐「そろそろ潮時だな。撤退だ!」
バドウン少佐「面舵一杯!」
ウルタンク兵士A「面舵一杯!」
バス大佐「・・・囮か。私はあれ以来、この任務ばかりだな」
バドウン少佐「今回は劣りは劣りでも、重要な任務ですな」
超巨大波動砲艦「シスター・レイ」
ウルタンク将校「よし、囮艦隊が帰還した、シスター・レイ、チャージ開始!」
ウルタンク兵士B「シスター・レイエネルギーチャージ開始。残り5、4、3、2、1、ルナツー照準に入ります!」
ウルタンク将校「よし、シスター・レイ、全門照射開始ーーーーー!」
ウルタンク兵士C「了解!シスター・レイ、発射!」
ドシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
ニビリア第三巡洋艦隊 重巡「ヴェスヴィオ」
ニビリア兵士C「前方にかなりの粒子を探知!とてつもない規模です!」
艦長「何!な、なんだあれは・・・」
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
―――――――――――――――――――――――――――――――
松井元帥「重巡『シチリア』『ヴェスヴィオ」以下多数が轟沈、生還したのは第十三駆逐艦隊の「ホープ」以下二隻と第九駆逐艦隊の駆逐艦「グウィン」、そしてニビリア第三巡洋艦隊の『アルベリコ・ダ・バルビアーノ』および駆逐艦五・・・」
ティーガー元帥「確かラピート中佐は漂流していたところを『アルベリコ・ダ・バルビアーノ』に救助されたそうですね」
松井元帥「確かあの時我々は、前進していた敵哨戒艦隊を月面基地近辺で迎撃したんだったな」
―――――――――――――――――――――――――――――――
第一哨戒艦隊 指揮戦艦「アイランド」
乗組員A「艦長!先ほど奇妙な音響を探知しました!」
艦長「何だと!?」
乗組員B「なにやら、レーザーの発射音のような・・・」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
乗組員A「DD−801『オーレル』、被弾!大破・・・やられました!」
艦長「何?!」
乗組員B「レーザー発射音!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
乗組員A「DD−802『リュービン』、大破!」
艦長「な、何故・・・」
乗組員C「一体、どうなってるんだ?」
副長「艦長!アレは・・・・」
艦長「まさか、あれがマル5艦・・・」
乗組員B「敵艦発砲!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
第一哨戒艦隊 指揮戦艦「ラフィーニ」
艦長「そんな・・・・アイランドが撃沈された・・・・」
副長「どうなってるんですか?」
艦長「・・・射程外だ。我々からは届かないところから撃っている・・・」
副長「そ、そんな!」
艦長「撤退だ!撤退!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
乗組員「DD−803『ヴィーハー』、沈没!」
―――――――――――――――――――――――――――――――
松井元帥「・・・あの時、我々は大型レーザー砲を戦艦『アイランド』に放った。あれで敵の指揮系統は破壊されたかに見えた。だが、どうやら別の戦艦『ラフィーニ』が艦隊をまとめて撤退したようだな」
ティーガー元帥「・・・この船には敵艦内での音響を探知することも可能ですからね」
松井元帥「まあ、逃げる相手を追い掛け回すのは不利だ。あの時戦局は悪化していた。ベータでの大攻防戦で既に戦力が減っていたからな。だが、それで修理に回ったグンナ艦艇の代わりに、あの艦隊が出てきたようだな」
第三十三話 続く
引用なし
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Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話
 松井一真  - 2006/8/7 17:40 -
  
第三十三話後半。基地司令はドニゲッテルにしました
第三十三話 ルナツー復興計画
ここで、現時点でルナツーに寄港している艦艇を紹介する
プロトン合衆国第五駆逐艦隊(司令:エバンス大佐 車種:M24軽戦車)
旗艦:トレントン級軽巡「ハンティントン」
駆逐艦レイスト級3隻
駆逐艦クラーク級8隻
計12隻

プロトン合衆国第一独立艦隊(司令:クラシス大佐 車種:フェアレディZ33)
旗艦:フォーラスR級重巡「フィンバック」(艦長:カイト大尉 車種:フェアレディZ32)
重巡洋艦フォーラス級1隻
軽巡洋艦アスラートR級2隻
駆逐艦コンスロート級6隻
計10隻 航空機22機

ニビリア共和国第八巡洋艦隊(司令:ラピート中佐 車種:M15/42中戦車)
旗艦:デュケーヌ級
重巡洋艦トレント級3隻
軽巡洋艦アルベルト級4隻
軽巡洋艦デュゲイ級4隻
駆逐艦ブーラスク級8隻
計20隻 航空機16機

Qシュタイン連邦第二巡洋艦隊(司令:レオパルト大佐 車種:レオパルトIIA6)
旗艦:フォーミュラ級航空巡「バレンツ」(艦長:ヘンス中佐 車種:V号中戦車パンターA型)
重巡洋艦トレニオス級5隻
重巡洋艦グラシュトライク級8隻
ミサイル重巡洋艦ディーングロウ級6隻
軽巡洋艦エムデン級8隻
駆逐艦レービリヒト・マース級12隻
駆逐艦パウル・ヤコビ級10隻
計50隻 航空機50機

Qシュタイン連邦第六駆逐艦隊(司令:ハーケン中佐 車種:IV号中戦車G型)
旗艦:ケルン級軽巡「カクトピスク」
旧式駆逐艦グルンシュタット級5隻
駆逐艦レービリヒト・マース級4隻
計10隻 航空機2機

Qシュタイン連邦第一特務艦隊(司令:クラウス中将 車種:VI号重戦車ティーガーII)
旗艦:ビスマルク級大型戦艦「ビスマルク」(艦長:フォークト大佐 車種:カノーネ駆逐戦車)
大型戦艦ビスマルク級1隻
航空戦艦バイエルン級4隻
巡洋戦艦シャルンホルスト級6隻
主力戦艦シュレージェン級6隻
重巡洋艦グラシュトライク級8隻
軽巡洋艦エムデン級10隻
駆逐艦レービリヒト・マース級10隻
駆逐艦パウル・ヤコビ級10隻
計56隻 航空機228機

日戦軍団第一特務艦隊(司令:松井元帥 車種:90式戦車)
旗艦:紀伊型戦艦「紀伊」
軽巡洋艦阿賀野型2隻
駆逐艦陽炎型8隻
対空駆逐艦秋月型8隻
駆逐艦島風型8隻
計27隻 航空機80機

日戦軍団第二艦隊(司令:大鳳中将 車種:三式中戦車)
旗艦:大鳳型装甲空母「大鳳」
装甲空母大鳳型1隻
中型空母雲龍型4隻
戦艦大和型2隻
戦艦金剛型2隻
重巡洋艦妙高型3隻
重巡洋艦青葉型1隻
軽巡洋艦天龍型2隻
駆逐艦神風型3隻
駆逐艦吹雪型23隻
計42隻 航空機440機(偵察機含む)

デュミナス第1巡洋艦隊(司令:トクエル准将 車種:アヴェンジャー17ポンド対戦車自走砲)
旗艦:ブレナント級双胴巡洋戦艦「ブレナント」
双胴巡洋戦艦ブレナント級5隻
重巡洋艦アイビスR級10隻
重巡洋艦ストロング級8隻
軽巡洋艦フリートR級12隻
駆逐艦アリア級14隻
駆逐艦イファルナ級10隻
計60隻 航空機304機

ルナツー駐留艦隊計287隻 航空機1142機
また、陸上戦力に関しては、以前配備されていた砲台の代わりに、日本戦車軍団製長砲身10cm高角砲120基を配備することにした
これには工作部のセリ大佐も「一気に120基も生産するんですか!?」と驚いた程であった
結果、秋月型駆逐艦に搭載予定だったものまで用いたので、駆逐艦の生産数が下がったという問題が発生したのである
ちなみに、第三派となる艦隊は日戦軍団およびQシュタイン連邦の潜宙艦隊である
一方で、ルナツー司令部には前任が殉職したためQシュタイン連邦軍のドニゲッテル少将が担当することにした
ルナツー司令部
ドニゲッテル少将「初の前線基地配備だな」
ユゴス少佐「そうですね。ザンブニール以来ですね」
ドニゲッテル少将「もう少し、兵装の配備が必要だが・・・艦隊もいるな」
ユゴス少佐「後発の部隊がまたやってくるそうですね」
ドニゲッテル少将「らしいな。これでこっちの防備も完璧なものになるだろうな」
こうして、ルナツーに大艦隊が集結した。これにより前線部の防備が強化されたのであった
第三十三話 終わり
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Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話
 ダークスピリッツ  - 2006/8/7 19:54 -
  
日戦軍団は当初第1特務艦隊のみの予定だったんですが第8艦隊までありながら特務艦隊しか出てないのはなんかな〜と思って第2艦隊もルナツー配備ということにしました。
何故第2艦隊なのかというとなんとなくです(オイ

次回は大日本帝国潜宙艦初登場ですね
引用なし
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Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話
 松井一真  - 2006/8/8 8:31 -
  
> 日戦軍団は当初第1特務艦隊のみの予定だったんですが第8艦隊までありながら特務艦隊しか出てないのはなんかな〜と思って第2艦隊もルナツー配備ということにしました。
> 何故第2艦隊なのかというとなんとなくです(オイ
再編艦隊としてかなり有力ですからね。あれ?ルナツー戦に参加した第四機動艦隊はどうなったんですか?
> 次回は大日本帝国潜宙艦初登場ですね
既に制作を開始しております。しかし第三十三話は難航の末に過去シーンの流用。とりあえず設定が違っていたプロローグを何とか処理しましたが
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第三十四話
 松井一真  - 2006/8/8 13:36 -
  
第三十四話完成。今回は高性能探知装置を搭載したためいっそのこと戦闘中に大日本帝国潜宙艦であることを判明させました
第三十四話 帝国潜宙艦隊出現
ルナツー司令部には、パレンバンと同等の通信機材が集められていた
もともとここは補給基地であったため、要塞のような強固な防御兵装は無かった
そのために長砲身10cm高角砲が集められたのである
一方で、残存していたグンナ軍の兵装類は、全て兵器研究所に集められてグンナ帝国軍対空兵装の研究が行われている
戦闘機こそ爆破処分されたが、砲台類は残されていたのだ
だが、破損が酷いものもあり、やはり研究は難航したのであった
ルナツー司令部
松井元帥「本日は両舷上陸でな。まあ、最近まともな艦隊がこないからパレンバンでも両舷上陸だったがな」
ドニゲッテル少将「いやぁ、松井元帥は暇なようですね」
松井元帥「これでも部下の通信を毎日聞いてるんだぞ。まあそれが暇つぶしなんだろうけどな」
ドニゲッテル少将「通信が暇つぶしになるとは、やはり民間部隊ですな」
松井元帥「そうだな。諸君らみたいに国が存在するわけでもない。もっとも、グリシネは亡国ではないが」
ドニゲッテル少将「・・・話に聞きましたよ。工作部のセリ大佐が今回の防衛兵装に関してかなり驚いていたと」
松井元帥「何しろうちの高角砲しか配備しないんだもんな。何でそっちのハチハチは無いんだよ」
ドニゲッテル少将「8.8cmのほうは生産が難航しているんだ。プロトンのほうにも輸出しなきゃあかんし・・・」
松井元帥「そうそう、本日第三派の潜宙艦隊が到着したようだな。まずはパナイの奴に哨戒任務を担当させることにしたよ」
ドニゲッテル少将「パ、パナイ少佐!?」
松井元帥「ああ、あいつだが」
ドニゲッテル少将「前にヘマをやらかして潜宙艦隊を壊滅させた奴ですよ!なんであいつを・・・」
松井元帥「まあ、そういうな、少将。彼にもう一度チャンスをやろうと思う」
ドニゲッテル少将「チャ、チャンスですか?」
松井元帥「今度のあいつの船は『伊−65』だ。巡潜乙型、改二のやつだ」
巡潜乙型、改二。伊−15から始まる巡潜乙型の内、伊−40から伊−45までが速力等を向上させた巡潜乙型改であり、更なる改良型である伊−54以降のものを巡潜乙型改二と呼ぶ。この改二は伊−400と同じ探知システムを搭載しており、索敵性能が向上されている
巡潜甲型改二と同じく、広域探知を用いて敵艦を発見し、誘導魚雷で敵艦を撃破するという長距離戦法を用いる船となっている
ただし、海大型の一部の潜宙艦にはこのシステムは未搭載であり、以前パナイが乗っていた伊−132はまさにそれであった
ドニゲッテル少将「今回は巡潜ですから、前のあいつと比べりゃマシですが・・・」
松井元帥「前のあいつよりマシってなんだ。海大型は問題のある船かね?」
ドニゲッテル少将「いえ、そういう意味ではなく、探知装置の話であり・・・」
松井元帥「そうだったな。グリシネ海軍の奴に探知装置は難しいだろうと思っていたからな。だがやはり乗員の命のために金はかさむが搭載すべきであった・・・」
ドニゲッテル少将「費用の問題だったんですか?!」
松井元帥「ああ、ちょっとな。今回の船を建造するために少し渋ってな。だが。積んでいてもルアンガが相手ではな・・・」
ユゴス少佐「ルアンガ級巨大潜宙艦・・・」
ドニゲッテル少将「我々の艦隊を次々と撃破していった恐るべき船・・・」
松井元帥「だが、それらには必ず弱点があるはずだ。それを見つければ楽に倒せるはずだ」
ドニゲッテル少将「当然、それは我々にも当てはまるということですな」
松井元帥「そうだな。まあ、完璧な兵器というものは存在しないのだよ。それが兵器である限り・・・」
ユゴス少佐「松井元帥・・・・」
松井元帥「・・・では、ここで潜宙艦隊の通信を待つことにしよう」
ドニゲッテル少将「上陸中ですからな」
松井元帥は、一旦通信室でパナイ少佐たちの通信を待つことにした
同じ第三派で到着した浦塩達は上陸中である
今回はパナイに単独任務を取らせたのだ
彼が以前の戦闘でどれだけ成長したかを確かめるためであった
何しろグリシネは宇宙での戦闘経験が無いのだ。こうやって鍛えさせる以外に手は無い・・・
そしてルナツー近辺、ライトウォーター方面・・・
六隻の潜宙艦が哨戒任務についていた
潜宙艦「伊−65」、「呂−85」「呂−86」「呂−105」「呂−125」「呂−143」で編成された潜宙艦隊である
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−65」
パナイ少佐「現時点では異常なし。この状況が何時間続いているのか・・・」
副長「確かに、長いですな・・・」
水測長「艦長!奇妙な艦艇確認!潜宙艦です!」
パナイ少佐「数は!?」
水測長「六隻・・・友軍の潜宙艦のようです」
パナイ少佐「なんだ、友軍かね。そう脅かすな」
通信長「・・・いや、この宙域には我々しか友軍はおりません!」
パナイ少佐「・・・・・敵ということか!?」
通信長「そういうことになるようです」
すると、新しく搭載されていた探知装置の画面に敵艦の種類が表示された
副長「・・・S型、および巡潜一型・・・」
パナイ少佐「旧式艦ではないか、これなら楽に・・・」
副長「いや、これを見てください」
画面上には潜宙艦の艦型と、スペックデータが書かれていた

最新鋭偵察潜宙艦ハ−9型(S型)・・・170隻
全長:120m
武装:53cm魚雷発射管6門18発搭載(艦首4門、艦尾2門)
   25mm連装レーザー機銃4基8門(上部左右舷2基ずつ)
   57mm連装両用機関砲3基6門(上部3基)
解説:大日本帝国最新鋭の哨戒潜宙艦。航続距離を長くするために艦を大型化して、武装も強化された。
中でも最新鋭57mm機関砲は初速、連射共に早く(毎秒350発)威力も高い。この型には主に先行量産型が装備されている。
現在250番艦まで建造中

長距離潜宙艦イ−1型(巡潜1型)・・・130隻
全長:155m
武装:53cm魚雷発射管8門26発搭載(艦首6門、艦尾2門)
   25mm連装レーザー機銃6基12門(上部左右舷3基ずつ)
   12cm連装両用レーザー砲3基6門(上部3基)
   偵察機1機搭載
解説:大日本帝国長距離潜宙艦。S型に匹敵する航続距離を持ち、全体的な性能も高い。
現在190番艦まで建造中

パナイ少佐「そんな・・・この巡潜乙型とほぼ互角ではないか!」
副長「厄介な相手ですね・・・」
パナイ少佐「迷っている暇は無い、誘導魚雷を装填せよ!」
大日本帝国 潜宙艦「波−97」
奥田中佐(波−97艦長兼潜宙艦隊司令。車種:三式中戦車)「敵艦の種類は?」
副長「巡潜乙型および中型、数は我々と同じ6隻です!」
奥田中佐「互角な相手だな。もっとも、我々の魚雷は高速魚雷だが」
日本戦車軍団の魚雷はおなじみの高速、誘導式の魚雷である
だが、帝国海軍の魚雷は無誘導でありながらかなりの高速である
副長「では無誘導高速魚雷を装填します」
奥田中佐「よし、装填初め!」
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−65」
水雷長「艦長!魚雷装填、完了しました!」
パナイ少佐「よし、一番から六番、てっ!」
26本の魚雷が一斉に発射された
だが、それとほぼ同時に、10本以上の魚雷が次々と襲い掛かったのだ
水測長「艦長!魚雷接近、10本以上!」
パナイ少佐「何っ!?」
副長「一体、どういうことだ!?」
水測長「・・・・200ktの超音速魚雷です!」
パナイ少佐「200ktだと!?」
200kt、日本戦車軍団が開発している超音速魚雷の速力である
現時点で日戦軍団の魚雷は160ktほどである
だが、大日本帝国はすでに200ktの超音速魚雷を開発していたのだ
パナイ少佐「深度300まで潜れ!」
副長「深度300まで潜航!」
6隻の潜宙艦は潜航を開始した
だが、「呂−143」は間に合わなかった
必死に潜航したが、間に合わず甲板に高速魚雷が命中、爆沈した
水測長「『呂−143』沈没!やられました!」
一方、こちら側の魚雷が敵艦隊へ接近した
パナイ少佐「何発当たるか・・・」
そして、敵潜宙艦二に複数の魚雷が命中した
水測長「魚雷命中!」
パナイ少佐「戦果は!?」
戦果報告には以下の文章が書かれていた

敵潜宙艦隊
旗艦:波−97 損傷なし
伊−95 中破
伊−96 中破
伊−97 損傷なし
伊−98 損傷なし
伊−99 損傷なし

パナイ少佐「『伊−95』および『伊−96』が中破・・・」
水測長「艦長、魚雷全部、回避成功しました」
パナイ少佐「よし、魚雷再装填はどうか?」
水雷長「既に完了しております」
パナイ少佐「攻撃用意!」
だが、探知装置を見れば、6隻の潜宙艦は高速力で撤退を開始していた
パナイ少佐「・・・『呂−143』の仇を取れなかったのは残念だが、撤退だ。これより帰還する」
5隻の潜宙艦隊はルナツーへ帰還した
ルナツー司令部
松井元帥「・・・大日本帝国の潜宙艦隊か・・・」
ドニゲッテル少将「また一隻やられましたな」
松井元帥「今度は呂号だ。補充はたやすい。問題は船ではない・・・」
ドニゲッテル少将「乗組員ですね」
松井元帥「ああ、こればっかりはな・・・」
ユゴス少佐「・・・・確かに、そればかりはどうしようもありませんね」
松井元帥「・・・また色々と大変なことになるだろうな・・・」
ついに大日本帝国の潜宙艦が接近した。日戦軍団は新たな強敵に手を焼くこととなった・・・
第三十四話 終わり
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Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話
 ダークスピリッツ  - 2006/8/8 23:28 -
  
> 再編艦隊としてかなり有力ですからね。あれ?ルナツー戦に参加した第四機動艦隊はどうなったんですか?
それは占領時既に寄航中という設定です
> 既に制作を開始しております。しかし第三十三話は難航の末に過去シーンの流用。とりあえず設定が違っていたプロローグを何とか処理しましたが
もう完成してますね流石です
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十四話
 ダークスピリッツ  - 2006/8/8 23:32 -
  
お疲れ様です
第三十四話。設定に関しては当初大日本帝国の方が少し戦力が多くなる予定でしたがいつの間にか互角になってました^;
パナイ少佐、ドニゲッテル少将に何かと言われてますがこれで更なる成長をしてくれればいいですね。

さて次は三十五話独立艦隊失踪ですね。完成を楽しみにしております(__)
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十四話
 松井一真  - 2006/8/9 8:02 -
  
> お疲れ様です
> 第三十四話。設定に関しては当初大日本帝国の方が少し戦力が多くなる予定でしたがいつの間にか互角になってました^;
> パナイ少佐、ドニゲッテル少将に何かと言われてますがこれで更なる成長をしてくれればいいですね。
とりあえず今回は前回の時に懲りたために探知装置を搭載して挑んだという設定なので戦闘中に大日本帝国潜宙艦であることが判明したことにしました
パナイ少佐の「この巡潜乙型と互角ではないか!」というのは自分で設定した巡潜乙型の設定を見ずに、コピーした大日本帝国潜宙艦の設定のみを見て書いたので少々不正確な感じがしましたが後に魚雷発射管の数を調べるときに見た結果、ほとんど互角であることが判明しました
ドニゲッテル少将はSCCQでの口調からああいう奴になりました。ちなみにユゴス少佐は影が薄いのであんな扱いです
> さて次は三十五話独立艦隊失踪ですね。完成を楽しみにしております(__)
とりあえずまずはラファリエス艦隊が突如ルナツー沖に出現する場面から作っております
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Re::宇宙戦艦紀伊 第三十三話
 松井一真  - 2006/8/9 8:04 -
  
> > 再編艦隊としてかなり有力ですからね。あれ?ルナツー戦に参加した第四機動艦隊はどうなったんですか?
> それは占領時既に寄航中という設定です
第一派回航艦隊と第二派回航艦隊は書いてあっても攻撃艦隊が「寄港中の艦隊」内に書いてなかったので・・・
とりあえず他の航空艦隊も寄港中ですね
> > 既に制作を開始しております。しかし第三十三話は難航の末に過去シーンの流用。とりあえず設定が違っていたプロローグを何とか処理しましたが
> もう完成してますね流石です
珍しく一日で完成させました。既に「この巡潜乙型と互角ではないか!」まで第三十三話完成日に書き上げ、残りの部分をその翌日に仕上げたために見事に一日で完成させました
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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