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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、さくらがちる頃に。
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第二十四話完成。久々に長くなりました
第二十四話 デュミナスとの同盟
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「そうか、無事撃退したか」
チリ元帥(通信)「しかし、敵特務艦隊は突如キュワールに出現、帝国艦隊と共に瞬く間に消滅しました」
松井元帥「・・・・亜空間移動だろうな。そんな機能を持っているのはラファリエスぐらいしかないだろう」
チリ元帥(通信)「ラファリエスですか・・・」
松井元帥「・・・・・・・そろそろ反攻作戦も行われる頃だろう。通商破壊も潮時だろうな・・・」
日本戦車軍団では突如発見された亜空間移動に関してさまざまな議論を交わしていた
こんな機能を持つ船を大量生産されたらたまったものではない
まあ、とにかく敵の特務艦隊は脱出したのだ。プロトン合衆国を叩き潰した後に
連合の盟主、プロトン合衆国壊滅後は、Qシュタイン連邦やQタンク王国がキュワールを牽引している
だが、それですらさまざまな問題が発生している
そんな中、内惑星連合との同盟を結んだ
追い込まれたからにはやむを得ないことだ
日戦軍団通信兵「司令、伊−132より入電、『輸送船団多数を撃沈、艦隊護衛艦の手配を頼む』以上です」
松井元帥「そうか。132潜はパナイ少佐だったな。彼も良く頑張っておるな」
パナイ少佐ののる伊−132はマル四計画で補充された海大六型である
ちなみに、伊−101から伊−124までは従来の優秀型や海大七型が用いている。海大六型は伊−125から伊−140までだ
現在は伊−133や巡潜乙型改の伊−61などと組んで艦隊行動を行っている
潜宙空母こと潜特型の就役後はあまり目立たないが、とにかく活躍していることは確かだ
松井元帥「・・・・すまんな、パナイ・・・」
既に松井元帥は、彼がいずれ敵の前に散るであろう事は予感していたのだ
日本戦車軍団第一特務潜宙艦隊 潜宙艦「伊−400」
大宮大佐「しばらく我々の出航は控えたほうがよさそうだ」
大鳥少佐「どういうことですか?」
大宮大佐「・・・総帥の指示だ」
大鳥少佐「・・・・・・」
倉橋大尉(伊−400砲術長。車種:一式砲戦車)「ほとんど出番が無いのに、もっと出番がなくなっちまったなぁ・・・」
大宮大佐「だが、自分の命のほうが、大事だろう」
倉橋大尉「・・・CPUさえ残りゃぁな。生きて帰れるんだが・・・」
大鳥少佐「宇宙じゃ、無理でしょう・・・」
そして、司令官の立つ「お立ち台」にはPCのようなものがおかれている。「紀伊」の総司令室にあるものと同じだ
すなわち、データベースシステムだ
画面上には、グンナ軍の最新鋭艦のデータが書かれている
主力駆逐艦ナスカR級・・・170隻
全長160m
武装70cm超射程レーザー砲1基1門(艦首1基)
12.7cm連装レーザー砲3基6門(艦体上部2基、艦体下部1基)
25mm連装レーザー機銃6基12門(艦体上部左右舷2基ずつ、艦体左右側面部1基ずつ)
補助兵装:低出力電磁シールド搭載
グンナ旧式駆逐艦。連合軍大型艦艇に対抗するために作られたがグンナ軍戦艦の方が強力であったため大量に生産されていたものの指揮艦艇等の護衛に使われ旧式化していった。そして一番艦「ナスカ」が竣工してから3年近くたったCQ暦363年(当時は同盟軍がQW星に攻め込んでいた)、外惑星連合に正式に加盟しラファリエスから技術を給与される事になったのだ。
そこで大量に生産されていたナスカ級の80cm大型レーザー砲も搭載できる駆逐艦としては稀な大きな容積能力に目を付け、低速で低性能な80cmレーザー砲(波動砲のベースとなったもの)を取り外し、代わりにラファリエス製の70cmロングレーザー砲「RLG700」を搭載した。このRLG700Lと呼ばれるロングレーザー砲は従来の大型レーザー砲より砲身は細いが長砲身で貫通性が高く、ロックオン出来る距離が従来砲の5倍等の高性能を持つ。その際船体が30m程大型化した。かくして、ナスカ級は旧式艦から高性能艦に生まれ変わり、前線で配備される事になっている。
現在200番艦まで建造中
用語解説
・外惑星連合
デトロワ連邦を盟主とし、グンナやラファリエスなどが同盟を結ぶ。技術力は非常に高い。グンナを除きラファリエスから外側の星が同盟を結んでいるので「外惑星連合」とよばれる。ちなみに、谷甲州氏の「航空宇宙軍史」に登場する同名の連合との関係は全く無い
・RLG700
「R」は「Raphalies(ラファリエス)」、「LG」は「Laser Gun(レーザーガン)」の略、「700」は口径をミリメートル単位で記したもの。すなわち、ラファリエス軍700mmレーザー砲ということだ
大宮大佐「・・・グンナも強くなってきたものだ・・・パナイが心配だ」
大鳥少佐「パナイ少佐は潜宙艦隊司令兼艦長なんですよね、そういえば」
大宮大佐「彼のような兼任職の士官はよくやられるものでな・・・」
以前、指揮官兼艦長であったQトルックのスウィッグ大尉は、乗艦もろとも軍団に拿捕されたのである
倉橋大尉「あいつも、もっと火力のある船に乗ってりゃぁな・・・」
倉橋は大宮のかつてからの部下だ。もともとは航空戦艦「米利蘭土(戦艦メリーランドをベースに改装した航空戦艦)」の砲術長を務めていた。彼の砲撃は百発百中であった
だが、「乗せられる艦隊が無い」ということで第一特務潜宙艦隊に配属され、脇役に転じたが、意外にも浮上砲戦の機会が多かったのだ
ちなみに、第八艦隊司令となったレンネル中将だが、いまだに出撃のときはない
まあ、第五艦隊の赤城中将も出番は無かったが
第三艦隊、第六艦隊、第七艦隊も出撃のときは未だに無い
まあ、いずれは全艦隊がパレンバンとその周辺に展開する予定のようだが
大宮大佐「・・・・確かに、浮上砲戦が楽に出来るからな、現在は。だが、軍団総司令部では『深く潜ってもかわせないなら浮上せよ』って指示が出ているぞ」
無論、これは撃沈確実と見た場合である。急速浮上し、なるべく多くの乗員を生還させるという意味である
鳴神中将による「潜水艦訓練」はとにかくすごい
ほとんどの魚雷は深度290で消滅する。それを用いたのが「危なくなったら深度300まで潜れ」
波動砲搭載艦対策として「波動砲搭載艦はほとんどが爆雷を搭載していないため潜望鏡深度から攻撃せよ」など、対艦戦闘に関してはかなりの知識がある
何しろ鳴神自身、かつて敵の大艦隊のど真ん中を突破した名提督なのだ
大宮大佐「・・・しばらく、潜宙艦隊の出撃は無い、ということだな」
第二十四話 続く
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後半。初期の話にだけ出てきた連邦コンビが再登場
第二十四話 デュミナスとの同盟
さて、そろそろ内惑星連合の内容を公開しよう
まずは盟主、オルキスだ
第八惑星であるオルキスは、キュワールと同じく多数の国々から成り立っている
やはりこの国にも連合が存在し、軍部は連合が一括で担当している
したがって軍も「オルキス統合軍」となっている
そういった組織だから、艦艇も単艦での性能を重視した船を生産している。だからといって通信装備が無いわけではないが
現在は以下のとおりの特務艦隊を派遣している
オルキス統合軍特務艦隊(司令:ロレック准将 車種:スーパー・パットン)
旗艦:バーナント級超戦艦
その他戦力:超戦艦バーナント級1隻
高速戦艦エルガウィンR級2隻
高速戦艦エルガウィン級6隻
主力戦艦トリニダート級8隻
重巡洋艦ガストーニュ級10隻
駆逐艦ガートヴァル級20隻
計:48隻 航空機:不明
すなわち戦艦十七、重巡十(ただし、ガストーニュ級重巡はもともと軽巡として設計されていたという説もある)、駆逐艦二十である。航空母艦は存在しないが最近の戦艦には航空機を搭載出来るため航空機も存在すると思われる
「超戦艦」は無論、単艦性能を重視したオルキスならではである
続いてはアマティスだ
アマティスは宇宙大戦において初めてキュワールに艦隊を派遣した「第三国(今では連合側だが)」系の星である
第六惑星で、正式には「アマティス公国」。公国だけに船も赤い(おい)
Qタンク王国やQレース民国と同盟を結んでおり、技術提携を行っている
その技術は日戦軍団をないがしろにするほどであった
「派遣艦隊」を二個艦隊分派遣した
アマティス公国第1派遣艦隊(司令:ヘイワード大将 車種:チャレンジャー)
旗艦:アマティス級超戦艦(艦長:バウアー大佐 車種:チーフテン)
その他戦力:超戦艦アマティス級1隻
双胴戦艦ダグレント級4隻
航空戦艦グレイジャス級2隻
重巡洋艦ビッズワール級2隻
重巡洋艦フォーラスR級8隻
重巡洋艦フォーラス級10隻
駆逐艦コンスロート級20隻
駆逐艦ヘラート級30隻
計:78隻 航空機:448機
アマティス公国第2派遣艦隊(司令:ベッケン中将 車種:コメット)
旗艦:バミリオン級双胴大型空母
その他戦力:双胴大型空母バミリオン級1隻
超戦艦アマティス級2隻
重巡洋艦フォーラスR級20隻
駆逐艦ヘラート級40隻
駆逐艦コンスロート級30隻
計:94隻 航空機:1500機
さすがに大国だけあり、双胴艦が非常に多い
日本戦車軍団もこの影響を受けて超紀伊、通称「播磨」計画を再始動させたほどであった
この「播磨」計画に関しては後に語るとしよう
続いては第七惑星、デュミナスである
正式には「デュミナス王国」。軍も「王立○○軍(たとえば宇宙軍なら「王立宇宙軍」)」とされている
デュミナス軍も双胴艦を多く有しており、主に防御を重視した艦艇を建造している
彼らは通常艦隊と潜宙艦隊を派遣した
デュミナス王国第1派遣艦隊(司令:ジェガン准将 車種:ルクレール)
旗艦:オルテウス級超戦艦
その他戦力:超戦艦オルテウス級3隻
3胴戦艦アレギウス級12隻
主力戦艦ダーウィン級20隻
双胴戦艦ウィンダム級40隻
巡洋戦艦ブレナント級18隻
軽巡洋艦コーバック級10隻
駆逐艦イファルナ級40隻
駆逐艦タウロス級20隻
計:164隻 航空機:1736機
デュミナス王国第2派遣艦隊(司令:スカール少将 車種:ルクレール)
旗艦:ガイア級巨大潜宙艦
その他戦力:大型潜宙艦デストロイ級5隻
主力潜宙艦カラカス級10隻
計:16隻
このガイア級巨大潜宙艦は以下の通りのスペックを持つ巨大潜宙艦である
最新鋭弩級潜宙艦ガイア級・・・3隻
全長:480m
武装:61cm誘導魚雷発射管20基20門80発搭載(艦首12基、艦尾8基)
ミサイルVLS8連装発射管3基24門(艦体上部3基)
36cm連装レーザー砲4基8門(艦体上部4基)
75mm連装速射レーザー砲14基28門(艦体上部左右舷7基ずつ)
艦載機6機搭載(機種問わず)
デュミナス弩級潜宙艦。大型潜宙艦デストロイ級を率いて敵艦隊を中から撃破するという思想の元に建造された。潜宙艦としてはとてつもない巨体、火力、防御力を誇り、浮上しても巡洋戦艦並みの火力を誇る。これも派遣艦隊として派遣され特潜型に自信を持っていた日戦軍団の将校達を大変驚かせた。
現在8番艦まで建造中
すなわち潜特型をも超える巨大潜宙艦だ。ちなみに潜特型の全長は175m。かなりの差だ
ちなみに、Qタンク王国では更なる巨大潜宙艦を建造しているという噂があるが定かではない
もともとQタンク王国は潜宙艦技術を有していない国であったのだが
この三カ国がキュワールを支援するために艦隊を派遣したのである
ちなみに、この内惑星連合と対立する、デトロワ連邦を初めとする外惑星連合も存在する
第十惑星、デトロワ連邦は大量の艦艇を生産する大国である。ただし、艦艇単艦での性能は低い
第九惑星、ラファリエスは亜空間ドライブ機能を持った艦艇を生産している。前回、カルオス艦隊ともども消失したのはこの亜空間ドライブによるものである
第十一惑星、ファントムは体格(?)の大きいチョロQの住む大国である。高性能で巨大な艦艇を生産している
ちなみに、いずれにもまだいくつか、連合加盟星が存在するようだが詳細は不明である
Qシュタイン連邦第一艦隊 戦艦「ビスマルク」
サウラー中将「・・・これでは、我々の出番はなくなったも同然だな」
パラオ大佐「そうですな、しかし、それもまたいいものではないのですかね?」
サウラー中将「・・・・・・・・・・・内惑星連合か・・・」
パラオ大佐「全く、訳のわからない戦争になってしまいましたなぁ・・・」
サウラー中将「・・・新型VTOL機も開発しなければならんな。ハイドロサブジェネレートロケットとか」
パラオ大佐「そんなネタがあるとは思いませんでしたよ」
サウラー中将「いずれにせよ、この戦争が拡大したのは確かだな」
メーヴェ少将(通信)「こちら第三艦隊、哨戒を終了、これより帰還します」
サウラー中将「了解」
パラオ大佐「・・・司令、もしかしたら・・・」
サウラー中将「ああ、グンナの進撃が無いのは、もしかしたら裏でとある国と技術提携を行っているのかもしれんな・・・」
こうして、キュワール、グンナ間の戦争は、そのままエレミア星系規模へと発展していったのであった・・・
第二十四話 終わり
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ダークスピリッツ
- 2006/7/11 22:16 -
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これに合わせ少しずつQシュタインやニビリア等のQW各国も艦艇の強化を行っていく予定です。
なんか最近頭痛がして調子が悪い・・・。
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> これに合わせ少しずつQシュタインやニビリア等のQW各国も艦艇の強化を行っていく予定です。
>
> なんか最近頭痛がして調子が悪い・・・。
現在第二十五話の制作は難航中。潜宙艦の戦闘は意外と小規模になりますからね・・・
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ダークスピリッツ
- 2006/7/14 15:58 -
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> 現在第二十五話の制作は難航中。潜宙艦の戦闘は意外と小規模になりますからね・・・
艦隊戦と違って迫力があまり無いですからね・・・
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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.0.3705; .NE...@softbank219202220145.bbtec.net>
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> > 現在第二十五話の制作は難航中。潜宙艦の戦闘は意外と小規模になりますからね・・・
> 艦隊戦と違って迫力があまり無いですからね・・・
相手が水上艦艇(?)ならまだしも、今回は潜宙艦対潜宙艦ですからね・・・
かの有名な潜水艦小説はすごいですね。あそこまで潜水艦戦を迫力ある表現で書くとは・・・
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第二十五話。前半の船団は特に関係無し
第二十五話 潜宙艦隊壊滅
日本戦車軍団、その主戦力は言うまでもなく艦艇である
もともと島国であるグリシネの国防のために結成されたため、艦艇を主力としているのだ
そして、大型艦を主力とした艦隊を保有している
宇宙でもそれは変わらず、戦艦「紀伊」を主軸とした第一特務艦隊は今でもキュワールの守りとして配置されている
戦闘はパレンバン近辺のみだが
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「・・・外惑星連合が正式にグンナと同盟を結んだそうだ」
ティーガー元帥「そろそろ、帝国の進撃も来るでしょうね」
松井元帥「・・・・・・今まで対潜火力がほぼ無かった奴らだが・・・」
ティーガー元帥「・・・・通商破壊、そろそろ潮時ですな」
松井元帥「ああ、そろそろルナツーも奪回せねばならんしな」
日戦軍団兵士A「現時点では戦果多数とのことですが」
松井元帥「今のところはな。いずれどうなるかは分からない」
既に松井元帥は何らかの予感があったようだ
この日も、大量の潜宙艦が通商破壊に出かけていた・・・
輸送船団上空
哨戒機「東海」機内
操縦手「機長、敵船団です!」
機長「・・・かなりの数だ、護衛もいない」
音探手「潜宙艦もいないようです」
機長「よし、潜宙母艦に打電!『敵輸送船団を発見、位置、ルナツー近海150浬(浬=海里:果たして宇宙でこの言葉が通用するかどうかは疑問である)!』」
数分後、三個潜宙艦隊が到着した。普段とは違い指揮艦も参加している
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−168」
音探手「目標を探知、大型船多数!」
浦塩少佐「輸送船団だな。そろそろ潮時だと思っていたが・・・」
水雷長「どうしますか?」
浦塩少佐「通常魚雷を装填、雷撃準備にかかる!」
二十一隻の潜宙艦は戦闘体勢に入った
狼群戦法、すなわち、一隻が船団の注意を引き、その間に他の船が輸送船団の中央に突入、魚雷攻撃でさまざまな方角に襲い掛かるという戦法であった
このときは普段通り「伊−170」「伊−61」「伊−54」「伊−12」が囮となり各船団を狙うというものであった
わざわざ大軍を持ち込んだのは「もし敵の襲撃を受けた場合は乗員の『質』と艦船の『量』で対抗する」という戦法からである
普段は三隻一組なのだが・・・
音探手「艦長!目標多数接近!まだこちらに気づいていません!」
水雷長「雷撃準備完了!」
浦塩少佐「よし、行くぞ!撃て!」
無数の魚雷が発射された。他艦も続く
輸送船団 輸送船「T−195(注:T=TroopShipの略、輸送船)」
乗組員A「船長!敵の潜宙艦です!」
船長「何っ!?気づかれただと!?ラファリエスの潜宙艦隊はどこに行ったんだ!?」
乗組員B「少し前から発見できません!」
乗組員C「魚雷接近!」
船長「くそっ!なんてこった!」
直後、輸送船T−195は大爆発を起こしたのであった・・・
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−168」
音探手「敵輸送船撃沈!」
浦塩少佐「まずは一隻・・・」
輸送船団 輸送船「T−153」
乗組員A「T−195沈没!」
船長「奴らの襲撃か!?」
乗組員B「分かりません、しかしこの音響は海大型です!」
船長「畜生、厄介な相手に出会ってしまった!」
乗組員A「右舷に魚雷接近!」
船長「取り舵一杯!」
何とか魚雷を回避したが、次とばかりはどうしようもなかった
乗組員C「艦首方向に魚雷!」
船長「面舵一杯!」
無論、回避運動も無駄であった
かくして、T−153は沈没したのであった
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−58」
彼南少佐「よし、こっちも沈めた!」
水雷長「見事な戦果です!」
彼南少佐「無誘導魚雷でも、まだいけるようだな」
水雷長「さあ、次を狙いましょう!」
輸送船団 輸送船「T−187」
乗組員A「船長!T−153がやられました!」
船長「何だと!?」
乗組員B「そういえばラファリエスは護衛をよこすとか言ってましたが・・・」
船長「全く護衛が無かったではないか!あの詐欺師帝国め!今度あったら・・・」
乗組員C「魚雷接近!」
船長「面舵一杯!」
そして、輸送船T−187も続いた
一隻、また一隻と輸送船が沈んでいった
その中には燃料補給艦の姿もあった
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−132」
音探手「敵輸送船撃沈!」
パナイ少佐「よくやった!」
水雷手「艦長、このまま行けば殲滅できますよ!」
パナイ少佐「そうだな。今までどおり行けばの話だがな」
パナイ少佐は鳴神の部下ではなかった。グリシネ海軍出で日戦軍団に転属してきたのだ
そのため浦塩や彼南と比べると経験が浅いのだ
だが、パナイも自分なりに頑張っているのだ
そして、ついに艦長兼戦隊司令という浦塩達ですら達成できなかった快挙を達成したのであった
無論、ただの人材不足であったのだが、パナイとしてはうれしい事実であった
このとき彼が撃沈した輸送船は「T−197」であった
パナイ少佐「しかし見事だな。今まで、こんなに船を沈めたことは無いぞ」
水雷長「自分もです。艦隊あわせて三十隻は沈めてますよ」
パナイ少佐「ただ、今回気になるのは護衛艦がいなかったことだな」
音探手「確かに、疑問ですね・・・」
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−168」
浦塩少佐「浮上!浮上後は砲戦および漂流兵の救助を行う!」
砲術長「了解!」
普段どおり、彼らは輸送船団掃討の任務についた
ただ一つ、気になることがあったのだが・・・
浦塩少佐「・・・先任、どう思う?」
副長(先任将校)「・・・自分も、この状況は奇妙だと思います。何故、今まで何十回も攻撃を受けてきたのに、護衛がいないんでしょうか・・・」
無論、これはグンナの囮船団であった。だが、船団の乗組員はそれを全く知らなかったのだ
浦塩少佐「おい、漂流兵がいるぞ!救助しろ!」
通信手「了解!」
そして漂流兵多数を救出する結果となった(以後、各輸送船の乗組員は船名を表記する)
T−197乗組員「自分は何もわからないまま、護衛も無しにこの海域に船を進めました」
T−187乗組員A「自分もです。ただ軍部に『重要物資を搬送する』との指示を受けて・・・」
T−195乗組員A「私も、ただ『重要物資を輸送する。護衛はラファリエスが担当する』と・・・」
T−195船長「結局のところここであなた方の船に撃沈された次第です。何も、この作戦の意図がわからないんです」
おまけに、彼らの運んでいた「重要物資」の入ったはずの箱は、何も入っていなかったのだ
第二十五話 続く
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第二十五話中盤。本格的戦闘開始
第二十五話 潜宙艦隊壊滅
そして、三個潜宙艦隊はバラバラに帰還することとなった
何故バラバラかというと浮上時の襲撃を避けるためである
単艦ならばそう襲ってくることも無いだろう
だが、このときとばかりは襲撃を受けたのである
襲われたのは、パナイ少佐の「伊−132」以下六隻であった・・・
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−132」
水雷長「今回は大戦果でしたね」
パナイ少佐「うむ。やはり潜宙艦隊にも戦果はあるものだ」
掌砲長「では今回の戦果を祝って乾杯でもしますか」
そのとき、ブザーが鳴り響いた」
パナイ少佐「総員戦闘配置!」
音探手「敵の輸送船団です」
パナイ少佐「まだいるのか、珍しいな」
だがこの輸送船団、なんと護衛がいないのである
普段とは違う状況、しかもそれが2回も連続して起こったのである
これはさすがにパナイも怪しんだ
だが、せっかくの獲物を見捨てるわけには行かない、攻撃を開始した
輸送船団 輸送船「T−205」
船長「敵の潜宙艦が六隻・・・かなりの数だな」
乗組員A「おそらく、先ほど壊滅した船団を攻撃した部隊でしょうな」
船長「あれは二十一隻もいただろう」
乗組員B「散開して行動を開始しております!」
そして次々と魚雷を放った。普段と同じだ
ただ一つ違うのは、その船団に護衛がいないことであった
そのとき普段どおり、魚雷が輸送船に向かっていった
攻撃を受けたのは「T−135」であった
乗組員C「『T−135』沈没!」
続いて「T−149」
乗組員B「『T−149』沈没!」
そして「T−127」
乗組員A「『T−127』沈没!」
最後に「T−189」
乗組員D「『T−189』沈没!」
普段どおり、まずは4隻である
船長「・・・4隻もやられたか・・・」
同じ頃、これをモニターしていた「紀伊」がパレンバンにいた
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「・・・それで、パナイの部隊が船団を攻撃したのか」
ティーガー元帥「そうなっております」
松井元帥「・・・・グリシネ海大の教育ってそういうものだったのか・・・」
ティーガー元帥「どういうことです?」
松井元帥「護衛のいない船団は囮の確率が高い。一つ潰したら後は無視しろ、これがうち(=軍団)の教育だ」
ティーガー元帥「え?!パナイ少佐って・・・」
松井元帥「あいつは転属組だ。特務士官として派遣されてきた。ろくな奴来ないんだよな、こういう時って」
ティーガー元帥「・・・・・・・」
松井元帥「だが、パナイは結構有能なやつだ。使えると思って戦隊司令兼艦長にしたが・・・」
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−132」
音探手「四隻撃沈です!」
パナイ少佐「よし、次を狙うぞ!」
そして、彼らは更に6隻を狙った
「T−183」、「T−192」、「T−125」、「T−155」、「T−177」、「OT−81(OT=OilTanker、すなわち燃料補給艦)」の6隻であった
輸送船団 輸送船「T−205」
乗組員A「『T−183』、魚雷二発命中、沈没!」
乗組員B「『T−192』、魚雷四発命中、沈没!」
乗組員C「『T−125』、魚雷三発命中、沈没!」
乗組員D「『T−155』、魚雷七発命中、沈没!」
乗組員E「『T−177』、魚雷十発命中、沈没!」
乗組員F「『OT−81』、魚雷一発命中、爆沈!」
船長「・・・・もう6隻もやられたか・・・」
乗組員D「船長!ラファリエス特務潜宙艦隊、到着しました!」
船長「・・・禍転じて福と為す、か・・・」
ラファリエス特務潜宙艦隊 潜宙艦「ルアンガ」
レオハン大佐(ラファリエス特務潜宙艦隊司令。車種:レオパルト1A4)「よし、内惑星連合でもっとも恐ろしいとされる、軍団の潜宙艦隊を殲滅し、わがラファリエスの力を見せ付けるのだ!」
艦長「全速前進!」
副長「全速前進!」
「ルアンガ」以下10隻の潜宙艦隊が、一斉に行動を開始した
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−132」
パナイ少佐「何っ!?敵の潜宙艦だと!?」
音探手「超巨大潜宙艦一、巨大潜宙艦四、大型潜宙艦五・・・」
パナイ少佐「よし、攻撃を開始する。誘導魚雷だ!」
かくして、六隻の潜宙艦は誘導魚雷を装填した
水雷長「装填完了!」
パナイ少佐「撃てっ!」
第二十五話 続く
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第二十五話後半。パナイ少佐の経歴は浦塩達とは違っていた
第二十五話 潜宙艦隊壊滅
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「・・・そこで撃ったか・・・」
ティーガー元帥「何か、問題でも?」
松井元帥「彼の船には積んでなかったのだが、既に司令部から話が出ているのだよ、こいつらが出没する可能性がある、と・・・」
そう言って、松井元帥はスクリーンに潜宙艦の資料を浮かび上がらせた
最新鋭主力大型潜宙艦ワルグラ級・・・60隻(低出力電磁シールド搭載)
全長:160m
武装:53cm魚雷発射管8基8門(艦首6基、艦尾2基)
14cm単装レーザー砲3基3門(艦体上部3基)
20mm連装機銃10基20門(艦体上部左右舷5基ずつ)
最大潜行深度:350m
ラファリエス最新鋭主力大型潜宙艦。各国主力潜宙艦より大型で潜行深度も深い。大きさは潜特型とほぼ同等だが艦載機は無い模様
現在130番艦まで建造中
最新鋭主力巨大潜宙艦カナンガ級・・・15隻(低出力電磁シールド搭載)
全長:180m
武装:61cm魚雷発射管8基8門(艦首6基、艦尾2基)
15cm連装レーザー砲1基2門(艦体上部格納式1基)
14cm単装レーザー砲3基3門(艦体上部格納式3基)
20mm連装レーザー機銃12基24門(艦体上部6基ずつ)
最大潜行深度:400m
ラファリエス最新鋭主力巨大潜宙艦。ワルグラ級の拡大発展型で全長が180m、魚雷発射管は61cmに強化された。最大潜行深度は400mに達し、火力も高い
現在70番艦まで建造中
最新鋭主力超巨大潜宙艦ルアンガ級・・・1隻(中出力電磁シールド搭載)
全長:220m
武装:61cm魚雷発射管10基10門(艦首6基、艦尾4基)
15cm連装レーザー砲4基8門(艦体上部格納式4基)
25mm連装レーザー機銃14基28門(艦体上部左右舷7基ずつ)
最大潜行深度:420m
ラファリエス最新鋭超巨大潜宙艦。61cm魚雷(誘導魚雷搭載説あり)を十門と15cm連装レーザー砲4基を装備しており総合火力は重巡洋艦に勝る。最大潜行深度は400mを超え、ファントム以外では星系第1位の深さを誇る。同型艦も建造されているようだ
松井元帥「・・・私の推測では、パナイたちが出会ったのはこいつだ・・・」
ティーガー元帥「そんな・・・・」
松井元帥「うちの船は、こんな感じだな」
潜宙艦海大六型・・・八隻
全長:150m
武装:53cm魚雷発射管八基(艦首六、艦尾二)
10cm単装レーザー砲二基(後期型は12cm単装レーザー砲)
12.7mm単装レーザー機銃二基
解説:日本戦車軍団の潜宙艦。速力と航続力が高くなっている。後期型からは主砲が12cmに戻った
潜宙艦巡潜乙型・・・50隻
全長:150m
武装:53cm魚雷発射管八基(艦首六、艦尾二)
14cm単装レーザー砲一基
25mm連装レーザー機銃二基
艦載機一機(偵察機)
解説:日本戦車軍団の標準型潜宙艦。「伊−40」から「伊−45」までの6隻は機関を変更し速力が上がっている。「伊−54」、「伊−56」、「伊−58」は航続力が上がっている
ティーガー元帥「司令!でしたら、早急に帰還命令を!」
松井元帥「それは彼が魚雷を撃つ前に言うべきだった!私の判断ミスだ!畜生、私のミスでまた有能な部下を失ってしまった・・・・熱田に続いて二回目だ!」
ティーガー元帥「いや、まだ間に合います!」
松井元帥「ティーガー君!ルアンガ級の放つ魚雷をかわす事は不可能に近い!まして、わが隊の司令はグリシネ海大出のパナイだぞ!」
ティーガー元帥「さっき、彼は有能だと・・・」
松井元帥「ああ、確かにパナイは有能だ!だが、鳴神ほどではない!」
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−132」
通信長「艦長!『紀伊』より入電です!」
パナイ少佐「読め!」
通信長「『パナイ少佐、敵艦は強い、超弩級戦艦の力を用いない限り撃退は不可能、帰還されたし。生きて帰って来い』!」
そして、魚雷は敵艦に命中した
普通なら、撃沈できる四発である
音探手「命中!撃沈です!・・・いや!敵艦健在!」
そして、潜宙艦「伊−134」は狙われていた
ラファリエス特務潜宙艦隊 潜宙艦「ルアンガ」
レオハン大佐「四発か・・・普通の船ならこれぐらいで沈むだろうが・・・残念だったな、軍団の諸君。あの船の艦長の顔が、見てみたかったな・・・」
艦長「撃て!」
そして、無数の魚雷が放たれた
伊−134は必死に回避運動を取る
しかし、相手は誘導魚雷であった
深度300まで潜れば何とかなるはずだが、グリシネ海大出の伊−134の艦長はそれを知らなかった
そして、ついに沈んでいった・・・
限界深度を超えて・・・
日本戦車軍団潜宙艦の歴史、いや潜水艦の歴史にすらなかった、轟沈であった・・・
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「・・・無駄だったか・・・」
ティーガー元帥「司令!」
松井元帥「・・・パナイ、すまない。また私のミスで、部下を死なせてしまった・・・」
ティーガー元帥「司令、やむを得ません、我が艦隊を出航させるのみです!」
松井元帥「今第一特務艦隊を出しても、相手はルアンガ、どこに出るかわからないぞ!」
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−132」
音探手「艦長!艦尾方向から更に十隻!先の艦隊と戦力は同じです!」
パナイ少佐「何っ!?」
松井元帥(通信)「パナイ!もう無理だ!撤退しろ!」
パナイ少佐「そんな・・・我が日戦軍団が・・・」
松井元帥(通信)「私のミスだ。すまない。君たちだけでも生き残ってくれ。深度0まで急速浮上しろ!そうすれば、生還の糸口がつかめる!」
パナイ少佐「・・・・・」
松井元帥(通信)「急げ!もう魚雷は発射されんとしている!」
音探手「魚雷発射管の注空音!」←注空:潜水艦の場合「魚雷発射管の注水音」なんだが、宇宙だったら真空を入れるのだろう。ちなみにルアンガ級はスイムアウト式と思われる。なぜなら深度400で魚雷が発射できるからだ
松井元帥(通信)「早くしろ!魚雷が来るぞ!私は、せめて君だけは生かしたい!」
パナイ少佐「・・・・急速浮上!なるべく早くだ!」
そして、伊−132は急速浮上した
水測長「深度、250!」
音探手「敵艦、魚雷発射!」
水測長「深度240!」
発射された魚雷は二本、海大型を撃沈するのには妥当な数であった
水測長「深度230!」
パナイ少佐「・・・・・・」
伊−132は浮上していく。深度400から放たれた魚雷はそれに迫る
水測長「深度200!」
松井元帥(通信)「緊急浮上装置使用を許可する。急げ!今は一刻も早く乗員を救い出さなければならない!」
パナイ少佐「・・・緊急浮上装置、起動!」
緊急浮上装置、敵艦の魚雷が接近し、沈没確実の際に急速浮上させ乗組員を脱出させる装置である
何故緊急時でないと使用できないかというと、艦尾発射管に魚雷を集中させなければならないからだ
一斉に艦尾から魚雷を打ち出し、かなり離れたところで爆破、爆圧で前進するというものである
既に艦首の魚雷は使い果たしていた
そして艦尾から残りの魚雷が発射された
数秒後、大爆発を起こした。その勢いで伊−132は急速浮上する
速度計を見ると既に50Qktは超えていた
水測長「深度100!」
そしてありえない速力で、伊−132は浮上した
パナイ少佐「総員退艦!」
松井元帥(通信)「よくやった!」
そして、全員が退艦した数秒後、伊−132に誘導魚雷が命中。伊−132は沈没した・・・
既に、僚艦の姿は無かった・・・
ラファリエス特務潜宙艦隊 潜宙艦「ルアンガ」
レオハン大佐「・・・これで、殲滅だな・・・」
艦長「最後、敵旗艦が艦尾から魚雷を打ち出したときにはもうダメかと思いましたよ」
レオハン大佐「・・・確かに、本艦は中破している。もしこれ以上魚雷を喰らったら大変なことになっていただろう」
艦長「・・・しかし、あんな速度で浮上しておいて全く動かなかったとは・・・」
レオハン大佐「ハッチが開く音がした。おそらく、乗組員全員を生還させるための術であろう」
艦長「・・・・・・・さすが軍団、といったところですかな」
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「・・・全滅だ。たとえ伊−132の乗員が生還していようと、全滅は全滅だ・・・」
ティーガー元帥「・・・・・・・・」
松井元帥「ティーガー元帥、既に連邦潜宙艦隊は現場海域に急行中だな?」
ティーガー元帥「無論です。U−40を初めとする主力潜宙艦隊を派遣しております
目標海域、既に輸送船団はいなかった・・・
Qシュタイン第一潜宙艦隊 潜宙艦「U−100」
ミュンデ少佐「酷いな・・・一隻も残っていないぞ・・・」
通信長「艦長、伊−132の生存車です!」
ミュンデ少佐「よし、救出する」
各潜宙艦はパナイ少佐以下、伊−132生存車の救助に当たった
一方で、先の巨大潜宙艦の姿も見えた
各艦は救助後、直ちに魚雷を放ったが・・・
音探手「艦長!敵艦急速前進!」
ミュンデ少佐「何っ!?」
音探手「敵艦、レーダーより消失!」
ミュンデ少佐「・・・亜空間移動能力か!?」
キュワール連合軍最強の戦闘集団、日本戦車軍団初の全滅であった
そして、ラファリエスの潜宙艦は、これからも猛威を振るうのであった
第二十五話 終わり
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ダークスピリッツ
- 2006/7/16 1:57 -
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作中にあったラファリエス潜宙艦隊の亜空間ドライブは何故できたのかというと近くに第2特務艦隊がいたからです(設定の時に書き忘れました)
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> 作中にあったラファリエス潜宙艦隊の亜空間ドライブは何故できたのかというと近くに第2特務艦隊がいたからです(設定の時に書き忘れました)
一応、ラファリエスでは既にシルグノーム級が大量生産されているということでいいんですかね?
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第二十六話。今回も戦闘自体は小規模
第二十六話 JT18船団壊滅
ついに日本戦車軍団の潜宙艦隊が全滅するという大惨事が起こった
そして連合軍の通商破壊は終わった
噂によればグンナの旧式、Shch型も改良型が建造されているという
もはや日戦軍団単独で潜宙艦を作ることは不可能に近くなっているのかもしれない
あの潜特型ですら既に「大型潜宙艦」の類になってきているのだから
聞けば、あのラファリエスの潜宙艦隊が突如消失したのはやはり亜空間ドライブで、音探には感知されなかったが第二特務艦隊というシルグノームを初めとする艦隊がいたという
反攻作戦の開始も近いというのに、大変なことになったものだ
そして、その反攻作戦のために、内惑星連合の各艦艇がパレンバンに集結した・・・
パレンバン基地
松井元帥「たまには晩餐会というのも良いものだな。ずっと『紀伊』の司令室にいたからなぁ・・・」
日戦軍団兵士A「内惑星連合の艦艇はやはり強力ですな」
松井元帥「・・・今まで、これほど我が日戦軍団が活躍しなかったことがあっただろうか・・・」
日戦軍団兵士B「・・・・・総帥・・・」
松井元帥「このままではアマティスを初めとする内惑星連合各星との差が開き、我々の出番が・・・」
あの技術革新以来、「紀伊」は既に旧式艦と化していた
あれほど強かったというのに・・・
ティーガー元帥「・・・捷一号作戦から、何ヶ月になりますかねぇ・・・」
松井元帥「・・・もしや、このまま戦争、終わっちまうんじゃないかな」
ティーガー元帥「・・・特務艦隊という肩書きがありながらも、出番はたったの一回ですか」
松井元帥「・・・・・あれほど活躍していた通商破壊作戦も、前回の戦闘においては・・・」
少し前に偽装商船による通商破壊を行ったが、そのうちの一隻が敵巡洋艦に特攻、沈没したためにこちらも中止となった
彼らの眺める先には、内惑星連合の優秀な戦艦達の姿が見える
「紀伊」とは比べ物にならないぐらい大きい
「紀伊」の全長は480m、これは実はシルグノーム級と同じである
「紀伊」はAD兵器こそ搭載していないが、その他の火力ではかなり強力だ
現に、パレンバンではウルタンク艦を大量に撃沈し、敵第四艦隊を追い込んだほどだ
聞けば、あの「紀伊」より巨大な船は空母「バミリオン」で、現時点では六隻ほどしか竣工していないという
それよりも大きい「オルテウス」はデュミナスの象徴とも言える船だ
キュワールの象徴だった「紀伊」や「ビスマルク」と比べると、全長では「大和」と「紀伊」ぐらいの差があるようだ
ボルナソス大佐「・・・・・・・・・・キュワールってのは、小さな存在だったようだな・・・」
松井元帥「ああ、確かに、小さな存在だったようだ」
ガランタン大尉「しかし、我々の『ビスマルク』も強力な戦艦です。負けてはいられません」
松井元帥「そうだな。『紀伊』型二番艦『尾張』も進水式を迎えた。後少しだ」
だが、そんな中、再びキュワールを襲うラファリエスの潜宙艦があった・・・
パレンバン近海、あと三時間でパレンバンへ到着するJT−18船団。指揮官はセラム大佐
護衛に付くはクローゼ中佐が指揮を執る第五護衛艦隊。彼らが狙われたのである
JT−18船団 輸送船「105号」
セラム大佐(JT−18船団司令。車種:九五式軽戦車)「あと三時間か・・・しかし、やはり輸送船ってのは遅いものだな・・・」
乗組員A「仕方ないでしょう。結局のところ輸送船ですから」
乗組員B「理由になってないような・・・」
セラム大佐「高速輸送船の開発が進んでいるようだが・・・」
第五護衛艦隊 軽巡洋艦「エカンプ」
クローゼ中佐(第五護衛艦隊司令。車種:IV号戦車G型)「もう少しで到着するな。しかし、護衛艦隊って意外と退屈なんだな」
Qシュタイン兵士A「そういうものですね」
直後、音探に大量の反応があった
Qシュタイン兵士B「艦長!音探に感あり!」
艦長「・・・この辺りに友軍潜宙艦はいない。敵だな」
ラファリエス特務潜宙艦隊 潜宙艦「ルアンガ」
レオハン大佐「目標を捕捉。攻撃を開始する」
水測員「了解!」
水測長「敵はこちらに気づいていないようです」
艦長「これは好機だな。よし、魚雷装填急げ!」
彼らは深度100に潜み、雷撃体勢を取っていた
そして、ついに魚雷は発射された
贅沢にも誘導魚雷だ
日戦軍団は費用節約のために高価な誘導魚雷を用いず通常魚雷で雷撃を行っている。そもそも浮上砲戦を行うのは魚雷の節約のためであり、誘導魚雷で輸送船団を沈める余裕があるなら浮上砲戦は行わないのが普通である
第五護衛艦隊 軽巡洋艦「エカンプ」
艦長「何っ!?もう発射された!?」
直後、輸送船数隻が大爆発を起こした
Qシュタイン兵士B「・・・いったい、どうやって・・・」
Qシュタイン兵士A[・・・誘導魚雷ですね。あれは」
クローゼ中佐「ラファリエスだな。奴らだったら、それほどの余裕がある」
見るや、後方で艦隊護衛艦数隻が炎上している。撃沈されたようだ
艦長「・・・急げ、爆雷投下!」
副長「爆雷投下!」
次々と爆雷が投下される
だが、再び魚雷攻撃だ
艦長は思った
普通に考えて、潜宙艦の魚雷再装填には時間がかかる
たとえスイムアウト方式であってもそれは同じである
それなのに、通常砲弾とほとんど同じぐらいの射撃速度ではないか
何故、こんなに早く撃てるのだ
艦長「・・・何故だ、何故ここまで早く・・・」
クローゼ中佐「総員退艦だ、急げ!」
艦長「・・・総員退艦!」
直後、「エカンプ」は大爆発を起こした
轟沈であった
続いて、艦隊護衛艦が次々と沈んでいった
まさか、対潜戦闘に重視した軽巡や艦隊護衛艦が、こうも簡単に撃沈されるとは
残存艦艇も次々と沈んでいった
更に、先ほど誘導魚雷をあれほど贅沢にぶち込んだにもかかわらず浮上して砲撃戦を挑んできたのだ
おかしい、これでは誘導魚雷を切らして急速浮上したようなものだ
もしかしたらそうなのかもしれない
だが、相手は15cmレーザー砲八門を有する砲撃潜宙艦、勝ち目は無い
装甲板も厚い。次々と輸送船が沈んでいった
更に彼らの前に立ち向かったのは第二特務艦隊であった
ラファリエス第二特務艦隊 戦艦「サンドランス」
ファルツ准将(第二特務艦隊司令。車種:ナースホルン自走砲)「よし、残存船を殲滅する!AD兵器、撃ち方初め」
なんと豪勢に、輸送船団にAD兵器を叩き込んだのだ
JT−18船団 輸送船「105号」
セラム大佐「何っ!?まさか輸送船団にAD兵器だと!?」
艦長「くそっ・・・総員退艦準備急げ!」
そして、輸送船105号は大爆発を起こし沈没した
司令、艦長以下十数両が生き残ったのみであった・・・
そして、最後に生き残った106号も砲撃を受け爆発、沈没した・・・・
JT−18船団、壊滅・・・
二十四隻の船団と十二隻の護衛艦を殲滅することなど、ラファリエスにとっては楽勝であった
そして、この報告は瞬く間にパレンバン司令部に伝えられた・・・
パレンバン基地
松井元帥「晩餐会も終わったようだな、よし、今日は司令部で休むか」
日戦軍団兵士A「総帥!大変です!」
松井元帥「どうした!?」
日戦軍団兵士A「JT−18船団がラファリエス軍の艦艇の攻撃を受け、全滅!第五護衛艦隊も全滅しました!」
松井元帥「な、何だって!?」
日戦軍団兵士A「先ほど連邦第一潜宙艦隊によって救出されたセラム大佐以下生存車によれば、敵艦は超高速で戦域を離脱したとのこと!」
松井元帥「また亜空間ドライブか・・・」
今まで一度も攻撃を受けることの無かったJT−18船団が全滅したのである
今までに無い大惨事だ
これでは我々キュワールはどうなるのであろうか・・・
日戦軍団はどうなるのだろうか
このままではプロトン合衆国の二の舞になりかねない
司令室には、無惨な戦闘報告が書かれていた・・・
内惑星連合軍
日戦軍団JT−18船団(司令:セラム大佐 車種:九五式軽戦車)
旗艦:大型輸送船「105号」 轟沈(AD兵器の命中による。辛うじて司令以下数名が脱出成功)
大型輸送船「106号」 轟沈(ラファリエス艦の集中砲火による)
中型輸送船16隻 沈没
兵器輸送艦6隻 沈没
残存艦艇:0隻
Qシュタイン第5護衛艦隊(司令:クローゼ中佐 車種:四号中戦車G型)
旗艦:ケルン級軽巡「エカンプ」 沈没
艦隊護衛艦11隻 沈没
残存艦:0隻
内惑星連合軍 残存艦艇:0隻(全滅)
外惑星連合軍
ラファリエス特務潜宙艦隊(司令:レオハン大佐 車種:レオパルトI)
旗艦:ルアンガ級潜宙艦「ルアンガ」 小破
ルアンガ級1 中破
カナンガ級4 中破、3 小破、1 無傷
ワルグラ級1 大破(曳航)5 中破、2 小破、2 無傷
残存艦艇:20隻
ラファリエス第2特務艦隊(司令:ファルツ准将 車種:8.8cm対戦車自走砲ナースホルン)
旗艦:シルグノーム級「サンドランス」 無傷
シルグノーム級1 無傷
スカウカル級6 無傷
残存艦艇:8隻
外惑星連合軍 残存艦艇:28隻(全艦生存)
よりによって、自軍全滅、敵軍全艦生存という恐ろしい状況となってしまった
一方で、ガトランティスから帝国側へ、増援が接近していたのであった
第二十六話 終わり
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ダークスピリッツ
- 2006/7/16 23:22 -
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もの凄い勢いで攻撃するラファリエス軍ですがこの後一旦ラファリエス本星まで戻ってしまうのでしばらくこんな損害が出るような戦闘はないでしょう・・・
あと日戦軍団の艦艇ですが、紀伊を内惑星連合等の最新技術を参考にして建造した紀伊R(もしくは紀伊改)級を作りたいと思うのですがどう思います?
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> もの凄い勢いで攻撃するラファリエス軍ですがこの後一旦ラファリエス本星まで戻ってしまうのでしばらくこんな損害が出るような戦闘はないでしょう・・・
確かに。一連の戦闘で魚雷を使い果たしたみたいですからね
> あと日戦軍団の艦艇ですが、紀伊を内惑星連合等の最新技術を参考にして建造した紀伊R(もしくは紀伊改)級を作りたいと思うのですがどう思います?
そうですね、一番艦「紀伊」がしょっぱなからうまく行かなかったので、三番艦からは紀伊改として建造するのがいいですね
ちなみに何故二番艦は従来型かと言うと、既に建造が進んでいるからだったりしますが
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ダークスピリッツ
- 2006/7/17 19:34 -
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> 確かに。一連の戦闘で魚雷を使い果たしたみたいですからね
ラファリエス本星で補給した後もしばらく留まるつもりです
> そうですね、一番艦「紀伊」がしょっぱなからうまく行かなかったので、三番艦からは紀伊改として建造するのがいいですね
日戦軍団製のAD兵器を搭載する予定ですが名前を考えてくれますか?
> ちなみに何故二番艦は従来型かと言うと、既に建造が進んでいるからだったりしますが
あと日戦軍団の艦艇(潜宙艦以外)の性能はこちらで決めてしまってよろしいでしょうか?
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> > 確かに。一連の戦闘で魚雷を使い果たしたみたいですからね
> ラファリエス本星で補給した後もしばらく留まるつもりです
> > そうですね、一番艦「紀伊」がしょっぱなからうまく行かなかったので、三番艦からは紀伊改として建造するのがいいですね
> 日戦軍団製のAD兵器を搭載する予定ですが名前を考えてくれますか?
一応予定では3番艦「駿河」、4番艦「近江」なので駿河型となる予定です
> > ちなみに何故二番艦は従来型かと言うと、既に建造が進んでいるからだったりしますが
> あと日戦軍団の艦艇(潜宙艦以外)の性能はこちらで決めてしまってよろしいでしょうか?
既に一部艦艇は完成済みです。とりあえず「日本戦車軍団の艦艇」スレとして投稿します
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第二十七話。明らかに主力艦隊紹介で埋めました
第二十七話 大日本帝国現る
エレミア星系、その星系には無数の惑星が存在する
確認されているだけで、チョロQが住めるのは9つ。第一惑星の水星や第二惑星の金星にはチョロQが住めないのだ
一応、これらの惑星の解説は第二十四話を参照するとして、今回はその一つ、ガトランティスについて話すことにする
このガトランティス、正式名称不明で、チョロQが住んでいるらしいという話しか聞かれていない謎の星である
一応、外惑星連合に加盟しているようだが・・・
とにかく詳細は不明である
いずれにせよ、敵が多いのには変わりは無い
日本戦車軍団も強化することとなった
まずは各艦隊の解説である
・主力艦隊(日本戦車軍団では単に「第○艦隊」と表記)
日本戦車軍団第一艦隊 司令:大和元帥
旗艦 戦艦「大和」
大和型戦艦一隻
長門型戦艦二隻
金剛型戦艦二隻
信濃型空母二隻
鳳翔型空母一隻
祥鳳型空母三隻
高雄型重巡二隻
球磨型軽巡四隻
吹雪型駆逐艦十二隻
初春型駆逐艦十二隻
日本戦車軍団第二艦隊(再編後) 司令:大鳳中将
旗艦 空母「大鳳」
大鳳型空母一隻
雲龍型空母四隻
大和型戦艦二隻
金剛型戦艦二隻
妙高型重巡三隻
青葉型重巡一隻
天龍型軽巡二隻
神風型駆逐艦三隻
吹雪型駆逐艦二十三隻
日本戦車軍団第三艦隊 司令:天城少将
旗艦 戦艦「石見」
長門型戦艦一隻
龍驤型空母二隻
隼鷹型空母二隻
赤城型空母二隻
高雄型重巡四隻
川内型軽巡四隻
陽炎型駆逐艦十隻
秋月型駆逐艦十隻
日本戦車軍団第四艦隊 司令:鳴神中将
旗艦 戦艦「常陸」
長門型戦艦一隻
妙高型重巡二隻
川内型軽巡二隻
吹雪型駆逐艦八隻
初春型駆逐艦四隻
神風型駆逐艦八隻
秋月型駆逐艦四隻
日本戦車軍団第五艦隊 司令:赤城中将
旗艦 空母「赤城」
加賀型空母一隻
蒼龍型空母一隻
飛龍型空母一隻
翔鶴型空母二隻
金剛型戦艦二隻
利根型重巡二隻
長良型軽巡一隻
白露型駆逐艦六隻
吹雪型駆逐艦六隻
なお、第六艦隊以降は後に紹介する予定
・潜宙艦隊(基本的に日本戦車軍団は戦隊規模で潜宙艦を指揮する)
日本戦車軍団第一潜宙艦隊
第一戦隊 旗艦 特設潜宙母艦「靖国丸」
潜宙艦「伊−9」
巡潜乙型潜宙艦六隻
巡潜丙型潜宙艦六隻
第二戦隊 特設潜宙母艦「さんとす丸」
潜宙艦「伊−7」「伊−10」
巡潜I型潜宙艦五隻
潜宙艦「伊−6」
第三戦隊(「伊−168」所属艦隊)
旗艦 潜宙母艦「大鯨」
潜宙艦「伊−8」
海大VI型潜宙艦八隻(伊−168含む)
日本戦車軍団第二潜宙艦隊
第一戦隊 潜宙母艦「長鯨」
潜宙艦「伊−11」
機雷潜型潜宙艦四隻
巡潜乙型潜宙艦六隻
巡潜丙型潜宙艦六隻
第二戦隊 潜宙母艦「迅鯨」
潜宙艦「伊−12」
海大七型潜宙艦六隻
巡潜乙型潜宙艦六隻
L4型潜宙艦九隻
日本戦車軍団第三潜宙艦隊
第一戦隊 軽巡「鬼怒」
海大三型潜宙艦六隻
海中五型潜宙艦二隻
第二戦隊 軽巡「由良」
海大三型潜宙艦二隻
海大四型潜宙艦三隻
海大五型潜宙艦三隻
・特務艦隊(全指揮権は松井元帥にあるとされる)
日本戦車軍団第一特務艦隊 司令:松井元帥
旗艦 戦艦「紀伊」
阿賀野型軽巡二隻
陽炎型駆逐艦八隻
秋月型駆逐艦八隻
島風型駆逐艦八隻
更にこれに続き「機動艦隊」を新たに設立した
提案車はダークスピリッツ中佐だ。松井元帥との面識もあったのだ
彼は航空機、戦艦を用いた戦術が得意な優秀な戦術家である
一応、そのうちの一つ、第四機動艦隊を例として紹介する
日本戦車軍団第4機動艦隊 司令:元山少将
旗艦 空母「磐手」
正規空母赤城級1隻
中型空母蒼龍級2隻
主力戦艦扶桑級4隻
重巡洋艦青葉級8隻
駆逐艦神風級14隻
計30隻 航空機284機(艦載航空隊含む)
元山少将は航空屋の将校で、航空戦に関しては最強クラス、だが、さまざまな事情で閑職を転々としていたという
この艦隊にも含まれている扶桑型はかなりの数が生産されており、実は「戦艦屋」のレンネル中将の指揮する第八艦隊にも所属しているのだ
さて、これら日本戦車軍団の戦力を語ったところで本題に入る
パレンバンの司令部では、ついに「紀伊」のCIC張りの電子装備が装備されるようになった
Qシュタイン連邦製の電子機器が所狭しと並び、さながらどこかの特撮の防衛基地である
まあ、防衛基地であることには変わりないのだが、いるのは5〜6両ではない、何十両もいるのだ
日本戦車軍団諜報部からの通信も次々と入ってきたのだ
そんな中に奇妙な通信が入っていた
日戦軍団通信兵「司令、メサイアに潜入した諜報員から入電です。メサイアにガトランティス軍の艦隊が入港したとの事です」
松井元帥「そうか、ついにガトランティスが来たか・・・」
日戦軍団通信兵「そして司令、ガトランティスの正式惑星名はアークとの事。また、国名は『○○帝国』と見られています」
松井元帥「国名自体は分からないのかね?」
日戦軍団通信兵「はい、そうですが・・・」
松井元帥「分かった。引き続き調査を頼む」
日戦軍団通信兵「了解しました」
そして松井元帥は総司令室へ戻った
ボルナソス大佐「松井元帥もついに防備体制を強化したそうだな。さすがに、軍団の士官は違うな」
ティーガー元帥「今まで、幾多もの大戦を潜り抜けただけのことはあるな」
ボルナソス大佐「それと『機動艦隊』という空母を主力とした艦隊も編成したようだな」
ガランタン大尉「らしいですね。連邦本部も機動部隊を編成しているようですが・・・」
それから数分後、再び通信兵がやってきた
松井元帥も総司令室を出て通信室へ戻ってきた
日戦軍団通信兵「司令、どうやらアークの国名は『大日本帝国』のようです」
松井元帥「大日本帝国?」
ボルナソス大佐「聞いたことがあるような・・・」
ガランタン大尉「あれじゃないですか?日戦軍団の艦隊が、異次元転移現象を起こして異世界に転移した話があったじゃないですか」
松井元帥「あくまでチョロQの国家としての話だ、それではない」
ティーガー元帥「・・・日戦軍団関連だと思うのだが・・・」
松井元帥「よし、とりあえず我が軍団の歴史を調べてみるとしよう」
・日本戦車軍団
CQ暦207年建国の小国、グリシネ国から独立した組織
CQ暦220年代に起こったQトルック戦争後、モントレー陸軍元帥とのトラブルにより辞職した松井海軍元帥により設立。戦車部隊を用いた突撃戦法と、主戦力が全て日本戦車であったことから「日本戦車軍団」と呼ばれる。公式略称は「日戦軍団」
その元をたどればグリシネ建国前にあったQタンク王国付特殊部隊「日本戦車部隊」である
松井元帥「・・・『日本戦車部隊』か・・・」
ティーガー元帥「では『日本戦車部隊』を調べてみるとしますか」
・日本戦車部隊
CQ暦150年代に設立された日本戦車のみで編成された部隊
CQ暦120年建国のQタンク王国に付く特殊部隊である
当時としては珍しく宇宙開発を行っていた。ちなみに彼らの次に宇宙開発を行ったのがQシュタイン帝国(現Qシュタイン連邦)である
CQ暦168年についに宇宙船が竣工、大勢のチョロQを連れて一部の隊員が旅立ったが、未だに帰還していないという
松井元帥「・・・『未だに帰還していない』!?」
ティーガー元帥「帰ってこなかったということか!?」
松井元帥「・・・・・・・・・一体、これは・・・」
日戦軍団通信兵「司令!確か日本戦車部隊の宇宙派遣隊というと、宇宙船白鳳号を初めとする大量の宇宙船団が民間のチョロQ多数を連れて旅立った話ですよね?」
松井元帥「ああ、確かにそうだが・・・」
日戦軍団通信兵「ホニ大佐に問い合わせたところ、彼らが向かった方角はちょうどアークがある方向で、計画によれば『キュワールの民族を他星に移住させる』というものであり・・・」
松井元帥「・・・我々の祖先の一部が、アークへ移住したということか!?」
日戦軍団通信兵「どうやら、そのようです」
松井元帥「・・・まずいことになったぞ。我々は同族と戦わなければならない!」
ティーガー元帥「つ、つまり、大日本帝国は日本戦車軍団の士官の祖先の一部ということであり・・・」
松井元帥「大体、当たっているな。いずれにせよ我々ですら全長190mの駆逐艦を主力として建造できる。彼らの技術力は、おそらくそれ以上だ・・・」
日戦軍団通信兵「・・・・」
松井元帥「・・・できれば、同族との戦いは避けたいところだな・・・」
日本戦車軍団の新たな敵、大日本帝国は日戦軍団の同族であった。だがだからといって戦わないわけには行かない。日本戦車軍団はこれまで以上に防備体制
を整えることとなった・・・
第二十七話 終わり
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ダークスピリッツ
- 2006/7/20 23:25 -
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メサイア基地では大日本帝国の第1、第2、第3派遣艦隊が到着している予定(第二十七話現在)この後も大日本帝国は第4、第5、第6派遣艦隊を派遣する(自国が攻められる心配は無いため)。
他の外惑星連合
ラファリエス 艦隊を整え中。
デトロワ もう少しでQWに到着
ファントム もう少しでQWに侵攻予定
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