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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、さくらがちる頃に。
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第七話完成。予想と比べると多少長めになりました
第七話 トノス陥落
ついに連合軍の要衝、ガンドルフ及びトノスが陥落した
もはや連合軍の敗退は確実と化した
第三次キュワール大戦以来、全く無かった敗勢である
だが、極秘裏に建造されている日戦軍団の宇宙戦艦は、もはや完成は目前である
ニビリア 秘密ドック
松井元帥「・・・ほう、もうここまで出来たのか・・・」
ニビリア技術将校「はっ、後少しで進水式(進空式か?)が出来ます」
松井元帥「この分なら、パレンバン辺りには間に合うだろうな。連合軍はもはや敗勢だ。なるべく早く、竣工していただきたいものだ。といっても、突貫工事で欠陥戦艦ってのは勘弁してくれよ」
ニビリア技術将校「了解しました!」
松井元帥「あと、兵装だが、連邦技術研究所にこの後向かう。テレダイン元帥も同行することとなっている。以上だ」
ニビリア軍事司令部
松井元帥「さっき船体を見てきたところだ。さすが海軍国家、もうすぐ進水と聞いたぞ」
テレダイン元帥「宇宙艦艇となっても、基本的には通常艦と構造は同じ、機関に関しても、最新型が使えますよ」
松井元帥「そういえば、Qシュタインの方で主砲が完成したそうだ。試射のほうを見に行くことになっているのだが」
テレダイン元帥「ああ、そういえば、試射にいくと言ってましたね」
松井元帥「そろそろ、輸送機の発進時刻だ。飛行場に行こう」
テレダイン元帥「そうですね。そろそろ向かいましょう」
かくして、両元帥は「紀伊」開発関係車の待つ連邦技術研究所へ向かった
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
松井元帥「何しろQシュタイン連邦の誇る大口径砲だ。よっぽどすごい威力なんだろうな」
テレダイン元帥「そうでしょうね。これで敗勢の連合軍も逆転が可能ですね」
松井元帥「そうだな、パレンバン辺りで奮戦が可能だろうな」
Qシュタイン連邦技術研究所
ボルゾル元帥「松井、テレダイン両元帥、お待ちしておりました」
松井元帥「ボルゾル元帥、今日は張り切っているようだな」
ボルゾル元帥「はい、何しろ我が軍の誇る50.8cmの試射ですからね」
松井元帥「そうだな。レーザー砲とはいえ、発射の迫力はすごいものだろうな」
ボルゾル元帥「絵には、なりませんけどね」
松井元帥「レーザーだから、仕方ないんじゃないか?」
Qシュタイン技術将校「閣下!準備が出来ました!」
ボルゾル元帥「よし、すぐに発射準備かかれ!」
松井元帥「ほう、砲台の発射準備もあるのか」
ボルゾル元帥「あそこが視察台です」
松井元帥「分かった」
トレニオス少尉「発射の指示は私が行います」
松井元帥「少尉、そういえば技術研究所の方に行ったのか」
トレニオス少尉「はい、やはりキエロク州秘密研究所時代の功績あってのことでしょうかねぇ?」
かくして、全員が視察台に並んだ
T35「これより、50.8cm光学主砲の試射を行う!全員、念のために対閃光処置をして置くように!」
Qシュタイン技術将校「発射まで、5、4、3、2、1」
トレニオス少尉「撃てっ!」
ボゴォォォン!
轟音、そしてレーザーが発射された。瞬時に標的に命中、標的は大爆発した
松井元帥「すごい威力だ。これならばグンナの一個艦隊は叩き潰せますな」
ボルゾル元帥「そうですな。いやぁ、連合軍の反撃ももうすぐですねぇ」
T35「71cmの方も完成は目前だ。また今度、試射を行う予定だ」
だが、その一方で悲報も届いていた。すなわち、トノスの陥落だ
松井元帥は日戦軍団第三艦隊を派遣したが、とき既に遅し、連合軍全艦艇全滅の報を聞き、急遽ライトウォーターへ寄港した
日戦軍団第三艦隊 重巡「高雄」
彩帆中将(第三艦隊司令。車種:61式戦車)「よりによって連合軍の艦艇が全滅するとは・・・相手はザクス航空兵と聞いたが?」
日戦軍団兵士A「らしいですよ。あの、秘匿航空隊で有名になった」
日戦軍団兵士B「秘匿なのに有名って・・・」
彩帆中将「まあいい、ライトウォーターに寄港する」
一方で、トノス基地から撤収した多数のチョロQが輸送船団で航行していた。だが、連合軍艦艇全滅、日戦軍団に護衛要請は下っていなかったため、丸裸である
輸送船団 輸送船「ダヴェンポート」
カンタネントル中将(トノス要塞司令。車種:M4A3シャーマン)「護衛なしでここまでたどり着いたとはな・・・」
Qターレット兵士A「しかし、そろそろまずいでしょうね・・・」
Qターレット兵士B「レーダーに敵艦探知!戦艦4、巡洋艦8、駆逐艦22と推定!」
カンタネントル中将「まずいな、護衛無しでは・・・」
追っ手が駆けつけたのだ。よりによってグンナ宇宙軍主力艦隊である第一艦隊と第二艦隊が、損害が少ない艦艇で攻めて来たのだ
カンタネントル中将「全速前進!なるべく散開し、敵艦の攻撃に備えろ!」
Qターレット兵士A「敵艦より入電『輸送船団全艦船に告ぐ。直ちに停船せよ』以上です!」
カンタネントル中将「そんなもの、受けてたまるか!俺達はライトウォーターに意地でも寄港してみせる!前進を続けろ!進路そのまま!」
Qターレット兵士C「敵艦、発砲!」
ボゴーーーーーーーン!
Qターレット兵士B「撃沈されました!」
何しろ戦艦四、巡洋艦八、駆逐艦二十二である、勝ち目は無い
Qターレット兵士A「敵艦、波動砲発射!」
カンタネントル中将「取り舵一杯!」
Qターレット兵士C「回避成功!」
ボゴーーーーーーーーーーーン!
カンタネントル中将「また一隻やられたか・・・」
輸送船は次々と撃沈されていった。当然である
まるで、かつての通商破壊作戦だ
護衛の無い輸送船団など、楽勝以外の何者でもなかった・・・
輸送船団 輸送船「コロビウス」
乗員A「敵艦発砲!」
乗員B「くそっ、避けきれるか!?」
乗員C「無理だ!やられるぞ!」
民間チョロQA「畜生!俺達はここで終わりかよ!」
民間チョロQB「なるべく爆発箇所から離れるんだ!」
民間チョロQC「退避ーーー!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーン!
輸送船団 輸送船「ダヴェンポート」
Qターレット兵士A「『コロビウス』沈没!」
大型輸送船一、中型輸送船二、兵器輸送船三、武装輸送船二、次々と沈没していった
Qターレット兵士B「敵艦、波動砲発射!」
カンタネントル中将「面舵一杯!」
Qターレット兵士A「回避成功!」
時たま発射される波動砲、必死の回避運動、辛うじて被弾こそ免れたが、「ダヴェンポート」も小破の損害を負った。そのときだった
Qターレット兵士B「司令!前方に艦隊発見!重巡十二、駆逐艦十六の模様!艦影からQレース所属艦と思われます!」
Qターレット兵士C「前方の艦艇より入電!『我、Qレース第六艦隊、これより貴船団の護衛にかかる!我々は敵艦隊の攻撃阻止にかかる、貴船団は先行せよ』!」
カンタネントル中将「何っ!?攻撃阻止だと!?」
Qターレット兵士A「波動砲を搭載した大型戦艦四隻が相手なのに、無茶ですよ!」
Qターレット兵士C「友軍艦隊、前進し、本船とすれ違っていきます!」
残存輸送船、その数21隻はひたすら前進した
Qレース第六艦隊 重巡「モントピーリア」
ファーゴット少将(第六艦隊司令。車種:シルビアS14)「たとえ無謀でも、輸送船団を逃がすため、これ以上民間のチョロQを死なせてたまるか!」
パトリック大佐(モントピーリア艦長。車種:サバンナRX−7)「全速前進!波動砲は極力回避だ!」
最後尾の輸送船の電探には、ウルタンク所属の救援艦隊の姿も見えていた。だが、第六艦隊は前進、帝国艦隊を攻撃した
輸送船団 輸送船「ダヴェンポート」
カンタネントル中将「Qレース艦隊旗艦に打電!『貴艦隊の勇戦に敬意を示す。我々は全速で戦域を離脱する』以上!」
Qターレット兵士C「了解!」
Qターレット兵士A「・・・あんな巨大な戦力相手に・・・」
Qレース第六艦隊 重巡「モントピーリア」
パトリック大佐「急げ!なんとしてでも、輸送船団を離脱させるんだ!」
ファーゴット少将「全艦、前進!」
Qレース兵士A「全速前進!」
グンナ第一艦隊 戦艦「グンナ」
グンナ兵士A「前方に敵艦隊進出!」
マンスク大佐(グンナ艦長。車種:T−34/76)「輸送船団を逃がすつもりか。まあいい、これ以上の深追いは危ない。敵艦隊と戦うぞ!」
グンナ兵士B「これより本艦隊は敵艦隊との交戦に入る!」
Qレース第六艦隊 駆逐艦「エグリントン」
Qレース兵士B「敵艦、波動砲発射!」
艦長「全速前進!」
Qレース兵士B「回避成功!」
Qレース兵士C「敵艦、波動砲発射!」
艦長「面舵一杯!」
Qレース兵士C「回避成功!あっ、もう1発、来ます!」
艦長「面舵一杯!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
波動砲の直撃を受け、「エグリントン」は沈んだ
生存車はほんの数台であった
グンナ第一艦隊 戦艦「グンナ」
グンナ兵士A「ウルタンク特務艦隊到着!」
マンスク大佐「よし、すぐに敵艦隊を殲滅して、輸送船団を叩き潰すぞ!」
グンナ兵士B「艦長!重巡『チェスマ』『レスプブリカネツ』沈没!第二艦隊の『プロフィンテルン』も沈没!」
マンスク大佐「どれもこれも、ペトロバブロフスク級ではないか!」
グンナ兵士B「駆逐艦も7隻ぐらいやられました!」
艦隊上空(?)
Qレース航空兵A「やはり我が軍は敗勢か」
Qレース航空兵B「仕方ないんじゃないか?特攻同然の攻撃しかけて、巡洋艦を三隻と駆逐艦を七隻沈めただけだ」
Qレース航空兵A「しかもウルタンクまで来た、こりゃ、終わりだな・・・」
激戦は続いた。ウルタンク軍増援艦隊も損害を負った
駆逐艦二が轟沈、その他の艦艇も損害を負った・・・
その一方で、連合軍の損害、輸送船「コロビウス」以下八隻+拿捕一隻、駆逐艦「エグリントン」以下六隻+拿捕一隻であった
日本戦車軍団総司令部
松井元帥「・・・拿捕されただと?」
チリ元帥「はっ、輸送船一が拿捕されたとの報告が入りました」
松井元帥「艦名は?」
チリ元帥「沈没報告は無いながらライトウォーターに到着しなかったのは・・・兵器輸送船『ガンドルフ』です!」
松井元帥「あれか!改名を目前にしていた・・・」
チリ元帥「はい、兵器輸送船、と言うことは・・・」
松井元帥「まずい!機密兵器が乗っていたら、その事実が・・・」
チリ元帥「厄介な事態になりましたね。総旗艦『長門』出撃のとき近し、ですか?」
松井元帥「いや、『長門』は本土に置く予定だ。そういえば、第4艦隊司令の鳴神中将はどこに?」
チリ元帥「同艦隊旗艦『常陸(長門型)』におられますが?」
松井元帥「分かった。今から『常陸』に向かう」
日戦軍団第4艦隊 戦艦「常陸」
松井元帥「鳴神君、久しぶりだな」
鳴神中将(第4艦隊司令。車種:二式軽戦車)「総帥、お久しぶりです」
松井元帥「君の第4艦隊も出撃が近そうだな」
鳴神中将「そうですね。第二艦隊の熱田中将とともに、再び帝国相手に戦いたいものです」
松井元帥「そうだな。だが、熱田もそこまで持つか?」
鳴神中将「彼なら、やってくれるでしょうね」
松井元帥「・・・そうだろうな、奴なら、帝国と渡り合えるだろう。出来れば、彼は生かしておきたいが・・・」
かくして、トノス撤退作戦は成功した。だが、輸送船「ガンドルフ」の拿捕と言う問題点も生じていた・・・
そして、帝国の主力艦隊がベータへと接近していた・・・
第七話 終わり
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ダークスピリッツ
- 2006/4/14 23:36 -
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竣工
↑質問ですけどこの熟語はなんてよむのですか?
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> 竣工
> ↑質問ですけどこの熟語はなんてよむのですか?
「しゅんこう」、すなわち、船などが完成すると言う意味です。よく橋とかの端(ギャグじゃない)に「○○年○月○日竣工」とか書かれています
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ダークスピリッツ
- 2006/4/15 21:50 -
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> > 竣工
> > ↑質問ですけどこの熟語はなんてよむのですか?
> 「しゅんこう」、すなわち、船などが完成すると言う意味です。よく橋とかの端(ギャグじゃない)に「○○年○月○日竣工」とか書かれています
しゅんこうでしたか「さいく」だと思った・・。(全然違えー
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> > > 竣工
> > > ↑質問ですけどこの熟語はなんてよむのですか?
> > 「しゅんこう」、すなわち、船などが完成すると言う意味です。よく橋とかの端(ギャグじゃない)に「○○年○月○日竣工」とか書かれています
> しゅんこうでしたか「さいく」だと思った・・。(全然違えー
現在第八話「名将の最後」を製作中。連邦第四艦隊旗艦は「アントン・シュミット」、同第八駆逐艦隊旗艦は「ボツダメ」と命名しました。しょっぱなから波動砲の集中砲火です。過去のデータを見る限り、グワダン級には波動砲は無かった気がしますが、おそらく後のデータで増設されたんでしょうね。一応、第八駆逐艦隊が日戦軍団第二艦隊の盾となって敵艦隊に肉薄、波動砲攻撃を受け壊滅、第二艦隊旗艦「衣笠」は十発以上の波動砲を回避する最高記録を達成するも直撃弾を受け轟沈。臨時艦長のチハ大佐以下数両が脱出に成功したが、熱田中将は自ら火災の消火のために突っ込んでいった・・・と言う予定。まあ、「衣笠」は不沈を誇った日戦軍団の優秀な巡洋艦だし、十発以上の波動砲を回避してもいいか、ってことで。というか、今まで波動砲を回避できた船っていたっけ?
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ダークスピリッツ
- 2006/4/16 0:03 -
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> 現在第八話「名将の最後」を製作中。連邦第四艦隊旗艦は「アントン・シュミット」、同第八駆逐艦隊旗艦は「ボツダメ」と命名しました。しょっぱなから波動砲の集中砲火です。過去のデータを見る限り、グワダン級には波動砲は無かった気がしますが、おそらく後のデータで増設されたんでしょうね。一応、第八駆逐艦隊が日戦軍団第二艦隊の盾となって敵艦隊に肉薄、波動砲攻撃を受け壊滅、第二艦隊旗艦「衣笠」は十発以上の波動砲を回避する最高記録を達成するも直撃弾を受け轟沈。臨時艦長のチハ大佐以下数両が脱出に成功したが、熱田中将は自ら火災の消火のために突っ込んでいった・・・と言う予定。まあ、「衣笠」は不沈を誇った日戦軍団の優秀な巡洋艦だし、十発以上の波動砲を回避してもいいか、ってことで。というか、今まで波動砲を回避できた船っていたっけ?
俺の設定では熱田中将は辛くも脱出に成功したが、カルオス軍により捕虜にされる設定でしたが死んでしまうんですか?
波動砲回避10発とか強えー
現在第十話設定構想中。久しぶりのヴァイナー連邦主役話です
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> > 現在第八話「名将の最後」を製作中。連邦第四艦隊旗艦は「アントン・シュミット」、同第八駆逐艦隊旗艦は「ボツダメ」と命名しました。しょっぱなから波動砲の集中砲火です。過去のデータを見る限り、グワダン級には波動砲は無かった気がしますが、おそらく後のデータで増設されたんでしょうね。一応、第八駆逐艦隊が日戦軍団第二艦隊の盾となって敵艦隊に肉薄、波動砲攻撃を受け壊滅、第二艦隊旗艦「衣笠」は十発以上の波動砲を回避する最高記録を達成するも直撃弾を受け轟沈。臨時艦長のチハ大佐以下数両が脱出に成功したが、熱田中将は自ら火災の消火のために突っ込んでいった・・・と言う予定。まあ、「衣笠」は不沈を誇った日戦軍団の優秀な巡洋艦だし、十発以上の波動砲を回避してもいいか、ってことで。というか、今まで波動砲を回避できた船っていたっけ?
> 俺の設定では熱田中将は辛くも脱出に成功したが、カルオス軍により捕虜にされる設定でしたが死んでしまうんですか?
そこは奇跡の名将熱田中将、見事生還します。日戦軍団の兵士はタフな奴です。戦死認定がされた後も生き続ける辺り、とんでもない奴ですが
> 波動砲回避10発とか強えー
鋼砲ではこれが出来なければ1/144ぼるけんくらっつぁー(強襲揚陸艦デュアルクレイターが射出する波動砲を積んだ小型艇)に勝てない・・・
> 現在第十話設定構想中。久しぶりのヴァイナー連邦主役話です
ヴァイナーというとCCQAではあっさりとQシュタイン軍に殲滅された辺り、一番の脇役でしたが・・・今回はかなり活躍しそうです
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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 1.1.4322)@ntaich072142.aich.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp>
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ダークスピリッツ
- 2006/4/16 14:47 -
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> そこは奇跡の名将熱田中将、見事生還します。日戦軍団の兵士はタフな奴です。戦死認定がされた後も生き続ける辺り、とんでもない奴ですが
カルオス軍に救助?されたあと一度メサイアに運ばれて事情聴取みたいなもの?をされて当然熱田中将は無言。カルオス軍は連合軍の情報は得られなかったものの熱田中将の優秀さは知っていたので精神操作電波通称「マインドコントロールパルス」を使って熱田中将を日戦車軍団にいる時の記憶を失わせ、新たにカルオス軍将官としての記憶を入れ、熱田中将にカルオス軍艦隊を与え、パレンバン戦に投入した・・。
のような設定じゃ駄目でしょうか?
> 鋼砲ではこれが出来なければ1/144ぼるけんくらっつぁー(強襲揚陸艦デュアルクレイターが射出する波動砲を積んだ小型艇)に勝てない・・・
波動砲を積んだ小型艇・・・波動艇?
> ヴァイナーというとCCQAではあっさりとQシュタイン軍に殲滅された辺り、一番の脇役でしたが・・・今回はかなり活躍しそうです
ちなみにヴァイナー、ゲールは連合側になり、クリークは中立国としているようです。
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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.0.3705; .NE...@softbank219202220122.bbtec.net>
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> > そこは奇跡の名将熱田中将、見事生還します。日戦軍団の兵士はタフな奴です。戦死認定がされた後も生き続ける辺り、とんでもない奴ですが
> カルオス軍に救助?されたあと一度メサイアに運ばれて事情聴取みたいなもの?をされて当然熱田中将は無言。カルオス軍は連合軍の情報は得られなかったものの熱田中将の優秀さは知っていたので精神操作電波通称「マインドコントロールパルス」を使って熱田中将を日戦車軍団にいる時の記憶を失わせ、新たにカルオス軍将官としての記憶を入れ、熱田中将にカルオス軍艦隊を与え、パレンバン戦に投入した・・。
> のような設定じゃ駄目でしょうか?
そしてすごいことに、戦友彩帆中将と直属の上官だった松井元帥が・・・って、とんでもないですね。熱田はとにかく変わった奴です。まあ、「マインドコントロールパルス」なるものに生じた欠陥に伴い、結局のところ終盤戦で熱田は日戦軍団に復帰した・・・って、どこまでやらす気だ
> > 鋼砲ではこれが出来なければ1/144ぼるけんくらっつぁー(強襲揚陸艦デュアルクレイターが射出する波動砲を積んだ小型艇)に勝てない・・・
> 波動砲を積んだ小型艇・・・波動艇?
そしてこいつ、1/144の名前が示すとおり、「ヴォルケンクラッツァー」という、波動砲を積んだ超巨大戦艦の模型です。すごすぎる・・・
> > ヴァイナーというとCCQAではあっさりとQシュタイン軍に殲滅された辺り、一番の脇役でしたが・・・今回はかなり活躍しそうです
> ちなみにヴァイナー、ゲールは連合側になり、クリークは中立国としているようです。
あまり仲はよくないんですが、何かと共通な敵が出来ると協調するらしいです
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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 1.1.4322)@ntaich018036.aich.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp>
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待望の第八話。今回、航空戦は無し。日戦軍団の重巡「衣笠」がメインです
第八話 名将の最後
ついに敵主力艦隊がベータへと接近した。これを食い止めるはフォート准将率いる連邦第四艦隊、そして連邦第八駆逐艦隊、プロトン合衆国第二艦隊及び第五艦隊、熱田中将率いる日戦軍団第二艦隊である
だが、敵はあのファーゴット元帥の第四艦隊、フォージャー元帥の第二機動艦隊である
さらに第5特務艦隊、カルオス帝国第1戦艦隊、Qグリーン第二艦隊と第四機動部隊が含まれている
合衆国艦隊には「紀伊」の真実は知らされていないため、全将兵の士気が落ちていた
辛うじて日戦軍団第二艦隊で保たれているが、タイラル少佐の第八駆逐艦隊もやはり士気が落ちていた
日戦軍団第二艦隊 重巡「衣笠」
熱田中将「何?合衆国艦隊の士気が落ちた?全く、あの腰抜けどもめ!俺達には最終兵器があることを忘れたのか!?」
日戦軍団兵士A「さすがに遠い前線には届いてなかったんでしょうね」
熱田中将「まあよい、本日はベータ基地にチト元帥殿とチヌ元帥殿が観戦に来ておられる。チハ大佐に至っては臨時副指令兼臨時艦長(正規艦長は松井元帥の命令でパレンバンにいる)として本艦に乗艦されておる。松井総帥とチリ元帥殿は多忙のため来られないと言っていた。やむを得んだろうな。彼らも『紀伊』の準備で忙しい」
日戦軍団兵士B「司令、本日我々と組むのはQシュタイン連邦第八駆逐艦隊です」
熱田中将「ほう、タイラルの艦隊か。士気が落ちてるんなら、我々が奮戦するのみだな」
要塞左翼を任された第二艦隊と第八駆逐艦隊。一方要塞右翼を担当するのはあの第四艦隊だ。メーヴェ大佐の元上官、フォート准将が指揮を執っている
Qシュタイン第四艦隊 重巡「アントン・シュミット」
フォート准将(第四艦隊司令。車種:III号戦車F型)「こっちに来るのはおそらく最精鋭だ。我々がなんとしても食い止める!」
レイク中佐(アントン・シュミット艦長。車種:I号戦車B型)「全速前進!」
Qシュタイン兵士A「全速前進!」
Qシュタイン第八駆逐艦隊 駆逐艦「ボツダメ」
タイラル少佐(ボツダメ艦長。車種:I号戦車F型)「日戦軍団の第二艦隊がいるとはいえ油断は禁物だ。たとえ敗勢に傾いても、最後まで軍人としての職務を全うするように、以上!」
第八駆逐艦隊司令「全艦、前進せよ!」
Qシュタイン兵士B「・・・」
Qシュタイン兵士C「転属届け出せばよかった・・・」
Qシュタイン兵士D「全く、お前はすぐ逃げようとするな・・・」
Qシュタイン兵士C「だってこの場合やばいでしょ。わが身大事だ」
Qシュタイン兵士D「帰るべき場所がなくなるんだぞ。それでいいのか?この船にいる以上、俺達は国を守るために戦うしかないんだ」
Qシュタイン兵士C「・・・・・・」
Qシュタイン兵士B「まあ、沈みそうになったら艦長が『総員、退艦!』と叫ぶはずだ。それを聞いたら、すぐ脱出すればいい」
日戦軍団第二艦隊 重巡「衣笠」
熱田中将「・・・第八駆逐艦隊は本当に大丈夫なのかね?」
日戦軍団兵士A「さあ・・・わかりませんね・・・」
チハ大佐「そういえば司令、こんな話があるんですよ」
熱田中将「なんだね?大佐」
チハ大佐「・・・プロトン軍も、紀伊に匹敵する、いや、紀伊以上の宇宙戦艦を建造しているって話ですよ」
熱田中将「なんだって?!」
チハ大佐「諜報部隊からの報告では、バチェリット基地のドックが1箇所、巨大宇宙タンカーの建造場所とされていましたが、そこに紀伊以上の巨大宇宙戦艦があったと言う情報があります」
熱田中将「さすが我々の諜報部隊。情報が早いな」
チハ大佐「もう竣工は直前とのことです。もっと早く起工してりゃ、ベータ防衛で戦果を挙げられたんでしょうけどね」
熱田中将「パレンバンで出ても、紀伊に出番を取られるだけだろうな」
日戦軍団兵士C「司令!電探に感あり!戦艦六、重巡八、軽巡八、駆逐艦二十二!あっ、さらに戦艦一、空母十二、重巡三、軽巡六、駆逐艦二十!航空機多数発進!」
諜報部からの報告では、それはQグリーン軍の戦艦部隊と空母艦隊であろう。後方からカルオス艦隊も接近しているはずだ
熱田中将「くそっ、青葉型に艦載機なし、やられたな・・・」
チハ大佐「第八駆逐艦隊は艦載機二十四機。圧倒的不利です」
熱田中将「だが、我々も、最期まで戦わねばならん!諸君、死を覚悟して戦ってもらいたい!」
チハ大佐「全速前進!」
熱田中将「第八駆逐艦隊へ打電!『本艦隊はこれより敵艦隊との戦闘に入る!貴艦隊は支援されたし』以上!」
Qシュタイン第八駆逐艦隊 駆逐艦「ボツダメ」
Qシュタイン兵士B「艦長!友軍巡洋艦『衣笠』より入電!『本艦隊はこれより敵艦隊との戦闘に入る!貴艦隊は支援されたし』!」
第八駆逐艦隊司令「我々が加わったところでどうにかなるのか?だが、支援要請が下ったからには行くしかあるまいな。全速前進!」
Qシュタイン兵士D「全速前進!」
Qシュタイン兵士C「艦載機で脱出したいな・・・」
Qシュタイン兵士D「いい加減にしろよ」
タイラル少佐「まあ諸君、日戦軍団に続いていくぞ」
日戦軍団第二艦隊 重巡「衣笠」
チハ大佐「第八駆逐艦隊、しっかりついてきます!」
熱田中将「よし、そのまま前進を続ける!」
日戦軍団兵士A「司令!前方、敵艦が本艦に艦首を向けています!」
熱田中将「まさか、小型波動砲か!?」
グリーン級戦艦には小型ながら波動砲が搭載されている。おそらくそれの発射態勢に入ったのだろう
さらに後方からのカルオス艦隊の戦艦、グワダン級も大口径砲を積んでいる
日戦軍団兵士B「敵艦、波動砲発射!」
チハ大佐「取り舵一杯!」
見事、波動砲が右舷脇を掠めていく。回避成功だ
熱田中将「お見事、大佐」
チハ大佐「臨時とはいえ、艦長ですからね」
Qシュタイン第八駆逐艦隊 駆逐艦「ボツダメ」
第八駆逐艦隊司令「・・・よし、敵艦隊に肉薄する。日戦軍団艦隊を追い越すぞ!」
タイラル少佐「司令!無茶ですよ!」
第八駆逐艦隊司令「だが、ともに『紀伊』を作っていくのだ。ここで両国の絆を深めるのみだ!」
日戦軍団第二艦隊 重巡「衣笠」
チハ大佐「第八駆逐艦隊、前進していきます!」
熱田中将「盾になるつもりか!?」
Qグリーン第二艦隊 戦艦「ツェザレヴィッチ」
グノーム中将「なんだ!?Qシュタインの駆逐艦が向かってくるぞ!」
ロジェスト大佐「あいつら、ムキになって突っ込んできたとでも言うのか!?」
Qグリーン兵士A「波動砲、発射準備完了しました!」
ロジェスト大佐「よし、俺達が狙うのは仇敵日戦軍団!突っ込んでくる艦隊は無視して、あの重巡を狙う!」
グノーム中将「各艦、攻撃初め!」
日戦軍団第二艦隊 重巡「衣笠」
日戦軍団兵士A「カルオス軍の戦艦、Qシュタイン軍駆逐艦に向け発砲!」
熱田中将「連邦艦隊はカルオスに任せ、我々を狙うつもりか・・・」
チハ大佐「おそらく、そうでしょうね」
日本戦車軍団総司令部
松井元帥「戦闘状況はどうなっている?」
チリ元帥「はっ、今のところ、それぞれに損害は無い模様です!」
日戦軍団通信兵A「要塞右翼では第四艦隊と敵艦隊の熾烈な戦いが繰り広げられています!」
松井元帥「ほう、各方の主力艦隊、すごい戦いだな」
チリ元帥「要塞正面ではプロトン艦隊と敵艦隊が交戦中!しかし、被害は増す一方です!」
松井元帥「・・・熱田、すまない・・・」
日戦軍団通信兵B「・・・司令?」
Qシュタイン第四艦隊 重巡「アントン・シュミット」
フォート准将「よし、敵艦撃沈!」
レイク中佐「珍しく、すごい戦果ですね」
Qシュタイン兵士A「この分なら、あの波動砲のバケモノ戦艦も撃沈できますね」
グンナ第四艦隊 戦艦「テリンブルグ」
フィンテルン大佐「よし、目標、敵重巡、波動砲、攻撃用意!」
グンナ兵士A「安全装置解除よし!目標艦首前方!閃光防御よし!発射準備完了!発射まで5、4、3、2、1、発射!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
フィンテルン大佐「何だ!?」
グンナ兵士A「艦長!波動砲に被弾!波動砲が大爆発、本艦はこのままでは沈没します!」
フィンテルン大佐「畜生、これで2度目かよ・・・総員、退艦!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーン!
発射直前の波動砲にレーザーが命中、波動砲は粒子逆流で大爆発を起こし、「テリンブルグ」全体を巻き込んで爆発した。フィンテルン大佐以下、わずかなタンクが脱出に成功した
Qシュタイン第四艦隊 重巡「アントン・シュミット」
Qシュタイン兵士A「艦長!敵グンナ級戦艦、爆発しました!」
フォート准将「波動砲は諸刃の剣、もしそこに命中したら、大爆発を起こすようだな・・・」
プロトン第二艦隊 戦艦「アーカンソー」
ルックス少佐(アーカンソー艦長。車種:M60A2)「畜生、なんてことだ!」
ミグレイ大佐(第二艦隊司令。車種:M60A3)「こっちは損害ばかりじゃないか!」
プロトン兵士A「あっ!敵空母沈没!駆逐艦も次々と沈んでいきます!」
ミグレイ大佐「おお、空母が次々と沈んでいくぞ!」
グンナ第二機動部隊 空母「ザクス」
フォージャー元帥「くっ・・・空母が三隻も!?」
フレスコ中将「厄介ですね・・・」
プロトン艦隊は、かなりの戦果を挙げた。だが、それなりに損害もあった・・・
カルオス第一戦艦隊 戦艦「トロンヘイム」(以後、カルオス軍の戦艦はヨーロッパの地名をつける)
シュタール中将(第一戦艦隊へ転属した)「ほう、なかなかやるようだな。ドゴス・ギア級を一隻、アイリッシュ級を一隻、撃沈したとは・・・」
カルオス兵士A「司令、波動砲発射準備完了です!」
シュタール中将「よし、撃て!」
カルオス兵士B「発射まで5、4、3、2、1、発射!」
Qシュタイン第八駆逐艦隊 駆逐艦「ボツダメ」
Qシュタイン兵士B「敵艦、波動砲発射!」
タイラル少佐「面舵一杯!」
Qシュタイン兵士D「回避成功!」
Qシュタイン兵士C「危なかった・・・」
Qシュタイン兵士B「さらに波動砲接近!」
タイラル少佐「取り舵一杯!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
Qシュタイン兵士C「うわああぁぁぁぁぁ!」
Qシュタイン兵士B「貴様、大丈夫か!急いで脱出するぞ!」
Qシュタイン兵士C「良かった、生きてた・・・」
Qシュタイン兵士D「急ぐぞ!」
タイラル少佐「総員、退艦!」
Qシュタイン兵士B「そういえば、司令は!?」
第八駆逐艦隊司令「・・・敗軍の将に脱出は不要。諸君らは先に行け。私は、火災消火のために向かう」
Qシュタイン兵士C「司令・・・・」
タイラル少佐「・・・・・・」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
駆逐艦「ボツダメ」沈没。司令は艦と運命を共にし、タイラル少佐達は脱出に成功した
第八話 続く
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後編。本当は十発全部の回避シーンを書きたかったんですが(3行増やすだけだし)、しつこいのであえて途中のシーンを減らしました。衣笠つながりで亡国のイージスみたいになってる・・・
第八話 名将の最後
日戦軍団第二艦隊 重巡「衣笠」
チハ大佐「全速前進!」
日戦軍団兵士C「回避成功!」
日戦軍団兵士B「さらに波動砲接近!」
チハ大佐「取り舵一杯!」
日戦軍団兵士A「回避成功!」
日戦軍団兵士C「波動砲接近!」
チハ大佐「面舵一杯!」
日戦軍団兵士D「回避成功!」
チハ大佐「・・・こいつら、何隻波動砲搭載艦を持ってやがるんだ!」
熱田中将「大佐、敵は総攻撃をかけてるんだ。止むを得んだろう」
日戦軍団兵士A「敵艦、波動砲発射!」
チハ大佐「面舵一杯!」
日戦軍団兵士C「回避成功!」
日戦軍団兵士D「波動砲接近!」
熱田中将「全速前進!」
日戦軍団兵士B「回避成功!」
日戦軍団兵士A「さらに波動砲接近!」
チハ大佐「取り舵一杯!」
日戦軍団兵士C「回避成功!」
このとき、回避した波動砲総数は10発を超えていた、しかし、敵はさまざまな場所に波動砲を見越し射撃していた
チハ大佐「何!?死角なし、だと!?」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
日戦軍団兵士A「やられました!」
チハ大佐「総員、退艦!司令も、一緒にお願いします!」
熱田中将「いや、いい」
チハ大佐「しかし、司令はここで死ぬわけには・・・」
熱田中将「・・・捕虜になるよりかは、ここで沈んだほうが良い。敗軍の将に、脱出と言う言葉無し・・・」
チハ大佐「総帥は、船と共に沈むことは犬死に同然だと・・・」
熱田中将「ならば、私は発生した火災を止める!それが、祖国のためだ!」
チハ大佐「・・・では、私も!」
熱田中将「貴様には、まだ奴らを止めるという任務が残っている!私がもし、捕らえられたなら、私の能力を買って艦隊司令とするだろう。そのときでも良い、たとえ敵同士でもいい、この戦争の真理を、確かめてもらいたい!」
チハ大佐「・・・・・・・了解しました!」
プロトン第二艦隊 戦艦「アーカンソー」
ミグレイ大佐「くそっ、ある程度沈めたが、こちらの損害もかなりのものだ、撤退!」
ルックス少佐「面舵一杯!撤退だ!」
日戦軍団第二艦隊 重巡「青葉」
ツラギ少佐(青葉艦長。車種:96式装輪装甲車)「・・・・・・・『衣笠』が、一発で・・・」
日戦軍団兵士E「なんて火力だ・・・」
日戦軍団兵士F「内火艇、向かってきます!」
かくして、残存乗員収容作業が行われた
ツラギ少佐「・・・・で、司令は?」
チハ大佐「・・・火災を止めに行きました・・・」
ツラギ少佐「戻って、来なかったのか!?」
チハ大佐「はい・・・」
日本戦車軍団総司令部
大和元帥「熱田ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
松井元帥「熱田、すまない。貴官を死に追いやったのは、この私であろう・・・」
チリ元帥「・・・・」
ベータ要塞
チト元帥「熱田中将以下、重巡洋艦衣笠の英霊に対し、敬礼!」
チヌ元帥「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
かくして、ベータ基地とライトウォーター基地は陥落した。全残存兵が撤退し、ついに帝国軍は最後の要衝、パレンバンへ迫っていた
日本戦車軍団総司令部
松井元帥「熱田・・・」
チリ元帥「司令、諜報部より入電。プロトン軍の最新鋭秘匿戦艦が出航していったとのことです」
松井元帥「そうか。『紀伊』もそろそろ竣工だろ。急がねばな・・・」
チリ元帥「では、工作部のほうへ行くので」
ガチャ!
バタン!
松井元帥「・・・熱田・・・この分は、紀伊で、返さねばな・・・貴官に・・・空母艦隊の指揮を任せたかった・・・」
この日、熱田中将が消息を絶った。軍団上層部では戦死認定がされたが、その最期に関しては誰も見ていなかったと言う
熱田と思しきタンクが艦外へ放り出されるところを見たという兵もいた
だが、分かっていることは一つ。帝国側は、かつて連合軍諜報部によって発見された、巨大な砲艦をルナツーへ向かわせていると言うことだった・・・
第八話 終わり
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第九話。「シスター・レイ」がメイン。というか、ほとんど軍団だ・・・
第九話 ルナツー陥落す
パレンバンの手前にある基地、ルナツー。ベータ、ライトウォーター陥落により、最前線基地となっていた
だが、その基地に巨大な砲艦が向かっていた
艦名、「シスター・レイ」。その戦闘能力は未知数であるが、巨大な波動砲を装備している
ルナツー基地
ヴェルク少佐(元メサイア基地副指令、ルナツー基地暫定司令。車種:ポルシェティーガー)「何っ!?超兵器が向かっている!?」
サウラー中将(通信)「ああ、報告によれば、巨大な砲台を持つ砲艦が接近しているとのことだ。ニビリアとQターレットの艦隊が停泊している。少佐は、総統命令でパレンバンへ移転。基地司令はQターレットの物が担当することになっている」
ヴェルク少佐「了解しました」
その後、ウルタンクの大規模な二個艦隊が接近しているとの報告を受けた
二ビリア第三巡洋艦隊、Qターレット第九駆逐艦隊、第十三駆逐艦隊が出航した
ニビリア第三巡洋艦隊 重巡「シチリア」
ラピート中佐「相手はウルタンクの大艦隊だ。たとえ艦数で勝るとはいえ、油断は禁物だ」
ニビリア兵士A「射程圏内に入りました!」
ニビリア兵士B「敵艦、発砲!」
ウルタンク第三巡洋艦隊 戦艦「ネブラスカ」
バドウン少佐「全速前進!全艦射撃開始!」
バス大佐「よし、攻撃開始!」
かくして、砲戦が始まった
連合軍三個艦隊に対し、ウルタンクは第三巡洋艦隊のみ。連合軍としては、初勝利が望める戦いであった
そのためか、今まで以上に各員は奮戦した
Qターレット第九駆逐艦隊 駆逐艦「ウェルズ」
リンガエン大佐(第九駆逐艦隊司令。車種:M4A2シャーマン)「よし、攻撃開始!」
艦長「撃ち方始め!」
ボゴォォォォン!
Qターレット兵士A「命中!」
艦長「よし!」
リンガエン大佐「この分なら、珍しく勝てそうだぞ!」
艦長「司令、『珍しく』は余計ですよ」
リンガエン大佐「そうだったな」
Qターレット第十三駆逐艦隊 駆逐艦「ポープ」
パラウ大佐(第十三駆逐艦隊司令兼ポープ艦長。車種:M4A4シャーマン)「第九駆逐艦隊が射撃を開始した!こっちも射撃を開始する!」
ボゴォォォォン!
Qターレット兵士B「前方、敵艦隊も攻撃を開始しています!」
パラウ大佐「そうだな。だが、状況は我々が有利だ。戦艦は1隻だけ、巡洋艦相手ならニビリア艦隊がいる。圧勝とはいえないが、互角に戦えるだろうな」
Qターレット兵士C「砲撃、命中しました!敵駆逐艦を撃沈!」
パラウ大佐「よし!」
ウルタンク第三巡洋艦隊 戦艦「ネブラスカ」
ボゴーーーーーーン!
バス大佐「どうした!?」
ウルタンク兵士A「駆逐艦『ダンツィヒ』沈没!」
バス大佐「くそっ、敵艦隊は士気が低下したんじゃなかったのか!?」
バドウン少佐「勝機があるからですかねぇ?」
今回、連合軍は善戦した。「ダンツィヒ」を始め、「ナルヴィク」「ブレスト(いずれもエーリッヒ・ギーゼ級)」、さらに巡洋艦の「ヤングスタウン」「バッファロー」「ポーツマス」「デイトン」を撃沈した
日本戦車軍団総司令部
松井元帥「そうか、善戦中か」
チリ元帥「これだったら、壊滅的打撃を与えることが出来るんですが・・・」
松井元帥「だめだ、あの砲艦がある以上、彼らの敗北は決まっている・・・」
チリ元帥「負けが決まっているのに、戦わねばならないとは・・・」
松井元帥「こいつらが陽動艦隊であることを知っていながら・・・」
ガチャ!
鳴神中将「総帥!本艦隊は、いつ出撃できるのですか!?」
松井元帥「・・・『紀伊』竣工まで待っていただきたい。鳴神君」
鳴神中将「しかし、自分は早く、熱田の仇を討ちたいのです!」
松井元帥「だから『紀伊』竣工まで待つんだ。『常陸』では奴らに勝てん。奴らの火力は恐ろしいからな。何発回避しても撃ってくる波動砲。あの大艦隊は側面から接近できる速力が無いといけない。悔しいが、『衣笠』にはそれが無かった。『常陸』も機関を『紀伊』と同等のものに換装できれば良いのだが・・・」
鳴神中将「艦隊総旗艦『大和』はどうなんですか!?」
松井元帥「・・・試作艦を出撃させるのか。それも良いもんだが・・・やはり『紀伊』が完成目前ならば、完全体の『紀伊』を出撃させるべきだろう。悔しいが、ルナツーは見捨てるしかないようだ」
鳴神中将「・・・・」
松井元帥「そういえば、ライトウォーターにいた彩帆の艦隊はどうなった?」
チリ元帥「無事、パレンバンに寄港したとのことです」
松井元帥「そうか。では、『紀伊』竣工次第、そちらに第四艦隊と第一特務艦隊(『紀伊』の艦隊。『紀伊』『阿賀野』『矢矧』及び陽炎型、秋月型、島風型が八隻ずつ。二個水雷戦隊+戦艦といったところ。第四特務艦隊まで同編成(紀伊型一、阿賀野型二、駆逐艦が八隻ずつ))を送る」
日戦軍団通信兵「総帥!第二艦隊残存艦艇、無事寄港しました!」
松井元帥「『青葉』と『神風』だな。チハ大佐との回線を開いてくれ」
日戦軍団通信兵「了解しました」
チハ大佐(通信)「こちら第二艦隊臨時副指令チハ大佐。総帥、熱田中将の件は・・・」
松井元帥「それに関してはよい。チト元帥とチヌ元帥はどうなった?」
チハ大佐(通信)「輸送船団にて無事寄港したとのことです」
松井元帥「そうか。それはよかった。現在、司令は誰になっている?」
チハ大佐(通信)「『青葉』艦長、ツラギ少佐です」
松井元帥「ツラギか。なら、大丈夫だな。彼ならやってくれる。よし、ツラギ少佐に伝えておけ。第二艦隊は修理後直ちにグリシネ日戦軍団ドックに寄港、艦隊を再編する」
チハ大佐(通信)「了解しました」
ピッ
松井元帥「・・・熱田がいない空母艦隊、か・・・」
チリ元帥「なんか、寂しいですね・・・」
松井元帥「だが、彼も名誉の戦死だ。場合によっては、生きているかもしれんが・・・」
チリ元帥「そういえば、諜報部からの入電がありませんね」
ガチャ!(注:日戦軍団総司令部、総司令室のドアは半自動式で、開けた後数十秒後には閉まる仕組みになっている)
ホニ大佐「総帥!大変な情報が入りました!」
松井元帥「何だ!?」
ホニ大佐「熱田中将が、生存している可能性があるとのことです!」
松井元帥「それは、どういうことかね?」
ホニ大佐「重巡『衣笠』の爆沈時、艦外へ放り出されたのはやはり熱田中将です!」
松井元帥「そうか、となると、敵の捕虜としてながら生存している可能性がある、と言うことか」
ホニ大佐「そういうことです」
松井元帥「分かった。引き続き調査を頼む」
ホニ大佐「了解しました!」
バタン!
松井元帥「ルナツーが陥落したら・・・次はパレンバンか。『紀伊』もそろそろ、竣工のはずだな」
現在、日戦軍団第二艦隊(重巡「青葉」、駆逐艦「神風」の2隻のみ)は連合軍残存艦艇及び輸送船団と共にベータを脱出、パレンバンへ寄港していた。パレンバンでの修理後、空母「大鳳」以下六隻及び戦艦「石見」「肥前(いずれも大和型)」、重巡三(妙高型)、軽巡二(天龍型)、駆逐艦二十三(従来の吹雪型)と合流、大空母艦隊とする予定である。司令は当初は熱田中将の予定だったが、彼の戦死(名目上)に伴い、同じく空母艦隊司令として活躍した大鳳中将が総指揮を取ることとなった。艦載機部隊司令はベテランパイロット、比島中将である
Qターレット第十三駆逐艦隊 駆逐艦「ポープ」
パラウ大佐「よし、そのまま前進!奴らにとどめを刺すぞ!」
Qターレット兵士B「全速前進!」
Qターレット第九駆逐艦隊 駆逐艦「ウェルズ」
リンガエン大佐「第十三駆逐艦隊が前進していくぞ!我々も前進だ!」
艦長「了解!」
Qターレット兵士A「・・・司令、何か変な気がしません?」
リンガエン大佐「何故だ?」
Qターレット兵士A「トノスを襲撃したウルタンク艦隊と比べると、小規模すぎる気がしませんか?」
リンガエン大佐「そうだな。だが、それは補給の問題ではないかね?」
艦長「まさか、ほとんど戦わなかったような奴が、補給に時間を食うことがあるか!」
Qターレット兵士A「ですが・・・」
ニビリア第三巡洋艦隊 重巡「シチリア」
ラピート中佐「Qターレット艦隊に続け!」
ニビリア兵士A「全速前進!」
ニビリア兵士B「・・・司令、妙な気がするんですが」
ラピート中佐「・・・ん?ウルタンク艦の速度が落ちている気がするのだが・・・」
ニビリア兵士A「敵艦、転進、撤退していきます!」
ラピート中佐「そんな馬鹿な、まだあいつら、十八隻残っているはずじゃ・・・」
ウルタンク第三巡洋艦隊 戦艦「ネブラスカ」
バス大佐「そろそろ潮時だな。撤退だ!」
バドウン少佐「面舵一杯!」
バス大佐は面舵一杯を指示、直ちに撤退した
実は、連合軍の艦隊が死力を尽くして戦った艦隊は囮だったのだ
もともとろくな扱いされなかったバス大佐、それでも戦艦に乗って前線任務である。この作戦を承認した
かくして、超巨大波動砲艦「シスター・レイ」は射撃準備を完了させた」
この「シスター・レイ」の護衛には、ザムス・ギリ級戦艦二、レオナルド級巡戦二、セント・ルイス級軽巡六、エーリッヒ・ギーゼ級駆逐艦八、ザムス・ナーダ級駆逐艦八の第六艦隊と、オルサ級大型砲艦六、オーダチェ級中型砲艦十の第一砲撃艦隊(シスター・レイ級巨大波動砲艦も所属)である
超巨大波動砲艦「シスター・レイ」
ウルタンク将校「よし、囮艦隊が帰還した、シスター・レイ、チャージ開始!」
ウルタンク兵士B「シスター・レイエネルギーチャージ開始。残り5、4、3、2、1、ルナツー照準に入ります!」
ウルタンク将校「よし、シスター・レイ、全門照射開始ーーーーー!」
ウルタンク兵士C「了解!シスター・レイ、発射!」
ドシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
轟音と共に、シスター・レイの主砲、12000cm波動砲(通称「シスター・レイ」)及び5000cm波動砲(通称「サブ・シスター・レイ」)が発射された
ニビリア第三巡洋艦隊 重巡「ヴェスヴィオ(イタリア領内の火山から)」
ニビリア兵士C「前方にかなりの粒子を探知!とてつもない規模です!」
艦長「何!な、なんだあれは・・・」
ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
轟音、そして、重巡「ヴェスヴィオ」は一瞬にして炎上した
前方にいた重巡「シチリア」も炎上。二隻は轟沈した。いや、それらだけではなかった
第九駆逐艦隊旗艦、「ウェルズ」も炎上、爆沈した。リンガエン大佐は無事だったが、艦長は戦死した
一方、「シチリア」に至っては、ラピート中佐のみが生還、他全員は戦死すると言う最悪の事態となった
そして、ルナツーも崩壊した
ヴェルク暫定司令は先に脱出していたため助かったが、後任のQターレット軍の司令官は直撃により戦死した
かくして、ついに大気圏外に残った連合軍基地は要塞、パレンバンのみとなった
その一方で、そのパレンバン近海を警戒していた、指揮戦艦「アイランド」以下第一哨戒艦隊が、新型の戦艦らしき船の攻撃を受けた
大型レーザーの直撃を受け、指揮戦艦「アイランド」は瞬時に轟沈、周囲のナスカ級駆逐艦も次々と沈没した
戦艦「ラフィーニ」と指揮戦艦「キャニオン」は、残存する数隻の艦艇を率いて撤退した
これが、宇宙戦艦「紀伊」の最初の戦闘だった・・・
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
ティーガー元帥「アイランド級指揮艦、撃沈!ナスカ級駆逐艦、撃沈!」
松井元帥「初出撃としては、かなりの戦果ですな」
ティーガー元帥「そろそろ、本隊と合流しますか」
松井元帥「そうですね。全速前進!本隊と合流せよ!」
ティーガー元帥「全速前進!」
かくして、彼らは前方を航行する日戦軍団第四艦隊と合流。パレンバン寄港艦隊と合流すべく、パレンバンへと向かった・・・
第九話 終わり
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> 第九話 ルナツー陥落す
> パレンバンの手前にある基地、ルナツー。ベータ、ライトウォーター陥落により、最前線基地となっていた
> だが、その基地に巨大な砲艦が向かっていた
> 艦名、「シスター・レイ」。その戦闘能力は未知数であるが、巨大な波動砲を装備している
> ルナツー基地
> ヴェルク少佐(元メサイア基地副指令、ルナツー基地暫定司令。車種:ポルシェティーガー)「何っ!?超兵器が向かっている!?」
> サウラー中将(通信)「ああ、報告によれば、巨大な砲台を持つ砲艦が接近しているとのことだ。ニビリアとQターレットの艦隊が停泊している。少佐は、総統命令でパレンバンへ移転。基地司令はQターレットの物が担当することになっている」
> ヴェルク少佐「了解しました」
> その後、ウルタンクの大規模な二個艦隊が接近しているとの報告を受けた
> 二ビリア第三巡洋艦隊、Qターレット第九駆逐艦隊、第十三駆逐艦隊が出航した
> ニビリア第三巡洋艦隊 重巡「シチリア」
> ラピート中佐「相手はウルタンクの大艦隊だ。たとえ艦数で勝るとはいえ、油断は禁物だ」
> ニビリア兵士A「射程圏内に入りました!」
> ニビリア兵士B「敵艦、発砲!」
> ウルタンク第三巡洋艦隊 戦艦「ネブラスカ」
> バドウン少佐「全速前進!全艦射撃開始!」
> バス大佐「よし、攻撃開始!」
> かくして、砲戦が始まった
> 連合軍三個艦隊に対し、ウルタンクは第三巡洋艦隊のみ。連合軍としては、初勝利が望める戦いであった
> そのためか、今まで以上に各員は奮戦した
> Qターレット第九駆逐艦隊 駆逐艦「ウェルズ」
> リンガエン大佐(第九駆逐艦隊司令。車種:M4A2シャーマン)「よし、攻撃開始!」
> 艦長「撃ち方始め!」
> ボゴォォォォン!
> Qターレット兵士A「命中!」
> 艦長「よし!」
> リンガエン大佐「この分なら、珍しく勝てそうだぞ!」
> 艦長「司令、『珍しく』は余計ですよ」
> リンガエン大佐「そうだったな」
> Qターレット第十三駆逐艦隊 駆逐艦「ポープ」
> パラウ大佐(第十三駆逐艦隊司令兼ポープ艦長。車種:M4A4シャーマン)「第九駆逐艦隊が射撃を開始した!こっちも射撃を開始する!」
> ボゴォォォォン!
> Qターレット兵士B「前方、敵艦隊も攻撃を開始しています!」
> パラウ大佐「そうだな。だが、状況は我々が有利だ。戦艦は1隻だけ、巡洋艦相手ならニビリア艦隊がいる。圧勝とはいえないが、互角に戦えるだろうな」
> Qターレット兵士C「砲撃、命中しました!敵駆逐艦を撃沈!」
> パラウ大佐「よし!」
> ウルタンク第三巡洋艦隊 戦艦「ネブラスカ」
> ボゴーーーーーーン!
> バス大佐「どうした!?」
> ウルタンク兵士A「駆逐艦『ダンツィヒ』沈没!」
> バス大佐「くそっ、敵艦隊は士気が低下したんじゃなかったのか!?」
> バドウン少佐「勝機があるからですかねぇ?」
> 今回、連合軍は善戦した。「ダンツィヒ」を始め、「ナルヴィク」「ブレスト(いずれもエーリッヒ・ギーゼ級)」、さらに巡洋艦の「ヤングスタウン」「バッファロー」「ポーツマス」「デイトン」を撃沈した
> 日本戦車軍団総司令部
> 松井元帥「そうか、善戦中か」
> チリ元帥「これだったら、壊滅的打撃を与えることが出来るんですが・・・」
> 松井元帥「だめだ、あの砲艦がある以上、彼らの敗北は決まっている・・・」
> チリ元帥「負けが決まっているのに、戦わねばならないとは・・・」
> 松井元帥「こいつらが陽動艦隊であることを知っていながら・・・」
> ガチャ!
> 鳴神中将「総帥!本艦隊は、いつ出撃できるのですか!?」
> 松井元帥「・・・『紀伊』竣工まで待っていただきたい。鳴神君」
> 鳴神中将「しかし、自分は早く、熱田の仇を討ちたいのです!」
> 松井元帥「だから『紀伊』竣工まで待つんだ。『常陸』では奴らに勝てん。奴らの火力は恐ろしいからな。何発回避しても撃ってくる波動砲。あの大艦隊は側面から接近できる速力が無いといけない。悔しいが、『衣笠』にはそれが無かった。『常陸』も機関を『紀伊』と同等のものに換装できれば良いのだが・・・」
> 鳴神中将「艦隊総旗艦『大和』はどうなんですか!?」
> 松井元帥「・・・試作艦を出撃させるのか。それも良いもんだが・・・やはり『紀伊』が完成目前ならば、完全体の『紀伊』を出撃させるべきだろう。悔しいが、ルナツーは見捨てるしかないようだ」
> 鳴神中将「・・・・」
> 松井元帥「そういえば、ライトウォーターにいた彩帆の艦隊はどうなった?」
> チリ元帥「無事、パレンバンに寄港したとのことです」
> 松井元帥「そうか。では、『紀伊』竣工次第、そちらに第四艦隊と第一特務艦隊(『紀伊』の艦隊。『紀伊』『阿賀野』『矢矧』及び陽炎型、秋月型、島風型が八隻ずつ。二個水雷戦隊+戦艦といったところ。第四特務艦隊まで同編成(紀伊型一、阿賀野型二、駆逐艦が八隻ずつ))を送る」
> 日戦軍団通信兵「総帥!第二艦隊残存艦艇、無事寄港しました!」
> 松井元帥「『青葉』と『神風』だな。チハ大佐との回線を開いてくれ」
> 日戦軍団通信兵「了解しました」
> チハ大佐(通信)「こちら第二艦隊臨時副指令チハ大佐。総帥、熱田中将の件は・・・」
> 松井元帥「それに関してはよい。チト元帥とチヌ元帥はどうなった?」
> チハ大佐(通信)「輸送船団にて無事寄港したとのことです」
> 松井元帥「そうか。それはよかった。現在、司令は誰になっている?」
> チハ大佐(通信)「『青葉』艦長、ツラギ少佐です」
> 松井元帥「ツラギか。なら、大丈夫だな。彼ならやってくれる。よし、ツラギ少佐に伝えておけ。第二艦隊は修理後直ちにグリシネ日戦軍団ドックに寄港、艦隊を再編する」
> チハ大佐(通信)「了解しました」
> ピッ
> 松井元帥「・・・熱田がいない空母艦隊、か・・・」
> チリ元帥「なんか、寂しいですね・・・」
> 松井元帥「だが、彼も名誉の戦死だ。場合によっては、生きているかもしれんが・・・」
> チリ元帥「そういえば、諜報部からの入電がありませんね」
> ガチャ!(注:日戦軍団総司令部、総司令室のドアは半自動式で、開けた後数十秒後には閉まる仕組みになっている)
> ホニ大佐「総帥!大変な情報が入りました!」
> 松井元帥「何だ!?」
> ホニ大佐「熱田中将が、生存している可能性があるとのことです!」
> 松井元帥「それは、どういうことかね?」
> ホニ大佐「重巡『衣笠』の爆沈時、艦外へ放り出されたのはやはり熱田中将です!」
> 松井元帥「そうか、となると、敵の捕虜としてながら生存している可能性がある、と言うことか」
> ホニ大佐「そういうことです」
> 松井元帥「分かった。引き続き調査を頼む」
> ホニ大佐「了解しました!」
> バタン!
> 松井元帥「ルナツーが陥落したら・・・次はパレンバンか。『紀伊』もそろそろ、竣工のはずだな」
> 現在、日戦軍団第二艦隊(重巡「青葉」、駆逐艦「神風」の2隻のみ)は連合軍残存艦艇及び輸送船団と共にベータを脱出、パレンバンへ寄港していた。パレンバンでの修理後、空母「大鳳」以下六隻及び戦艦「石見」「肥前(いずれも大和型)」、重巡三(妙高型)、軽巡二(天龍型)、駆逐艦二十三(従来の吹雪型)と合流、大空母艦隊とする予定である。司令は当初は熱田中将の予定だったが、彼の戦死(名目上)に伴い、同じく空母艦隊司令として活躍した大鳳中将が総指揮を取ることとなった。艦載機部隊司令はベテランパイロット、比島中将である
> Qターレット第十三駆逐艦隊 駆逐艦「ポープ」
> パラウ大佐「よし、そのまま前進!奴らにとどめを刺すぞ!」
> Qターレット兵士B「全速前進!」
> Qターレット第九駆逐艦隊 駆逐艦「ウェルズ」
> リンガエン大佐「第十三駆逐艦隊が前進していくぞ!我々も前進だ!」
> 艦長「了解!」
> Qターレット兵士A「・・・司令、何か変な気がしません?」
> リンガエン大佐「何故だ?」
> Qターレット兵士A「トノスを襲撃したウルタンク艦隊と比べると、小規模すぎる気がしませんか?」
> リンガエン大佐「そうだな。だが、それは補給の問題ではないかね?」
> 艦長「まさか、ほとんど戦わなかったような奴が、補給に時間を食うことがあるか!」
> Qターレット兵士A「ですが・・・」
> ニビリア第三巡洋艦隊 重巡「シチリア」
> ラピート中佐「Qターレット艦隊に続け!」
> ニビリア兵士A「全速前進!」
> ニビリア兵士B「・・・司令、妙な気がするんですが」
> ラピート中佐「・・・ん?ウルタンク艦の速度が落ちている気がするのだが・・・」
> ニビリア兵士A「敵艦、転進、撤退していきます!」
> ラピート中佐「そんな馬鹿な、まだあいつら、十八隻残っているはずじゃ・・・」
> ウルタンク第三巡洋艦隊 戦艦「ネブラスカ」
> バス大佐「そろそろ潮時だな。撤退だ!」
> バドウン少佐「面舵一杯!」
> バス大佐は面舵一杯を指示、直ちに撤退した
> 実は、連合軍の艦隊が死力を尽くして戦った艦隊は囮だったのだ
> もともとろくな扱いされなかったバス大佐、それでも戦艦に乗って前線任務である。この作戦を承認した
> かくして、超巨大波動砲艦「シスター・レイ」は射撃準備を完了させた」
> この「シスター・レイ」の護衛には、ザムス・ギリ級戦艦二、レオナルド級巡戦二、セント・ルイス級軽巡六、エーリッヒ・ギーゼ級駆逐艦八、ザムス・ナーダ級駆逐艦八の第六艦隊と、オルサ級大型砲艦六、オーダチェ級中型砲艦十の第一砲撃艦隊(シスター・レイ級巨大波動砲艦も所属)である
> 超巨大波動砲艦「シスター・レイ」
> ウルタンク将校「よし、囮艦隊が帰還した、シスター・レイ、チャージ開始!」
> ウルタンク兵士B「シスター・レイエネルギーチャージ開始。残り5、4、3、2、1、ルナツー照準に入ります!」
> ウルタンク将校「よし、シスター・レイ、全門照射開始ーーーーー!」
> ウルタンク兵士C「了解!シスター・レイ、発射!」
> ドシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
> 轟音と共に、シスター・レイの主砲、12000cm波動砲(通称「シスター・レイ」)及び5000cm波動砲(通称「サブ・シスター・レイ」)が発射された
> ニビリア第三巡洋艦隊 重巡「ヴェスヴィオ(イタリア領内の火山から)」
> ニビリア兵士C「前方にかなりの粒子を探知!とてつもない規模です!」
> 艦長「何!な、なんだあれは・・・」
> ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
> 轟音、そして、重巡「ヴェスヴィオ」は一瞬にして炎上した
> 前方にいた重巡「シチリア」も炎上。二隻は轟沈した。いや、それらだけではなかった
> 第九駆逐艦隊旗艦、「ウェルズ」も炎上、爆沈した。リンガエン大佐は無事だったが、艦長は戦死した
> 一方、「シチリア」に至っては、ラピート中佐のみが生還、他全員は戦死すると言う最悪の事態となった
> そして、ルナツーも崩壊した
> ヴェルク暫定司令は先に脱出していたため助かったが、後任のQターレット軍の司令官は直撃により戦死した
> かくして、ついに大気圏外に残った連合軍基地は要塞、パレンバンのみとなった
> その一方で、そのパレンバン近海を警戒していた、指揮戦艦「アイランド」以下第一哨戒艦隊が、新型の戦艦らしき船の攻撃を受けた
> 大型レーザーの直撃を受け、指揮戦艦「アイランド」は瞬時に轟沈、周囲のナスカ級駆逐艦も次々と沈没した
> 戦艦「ラフィーニ」と指揮戦艦「キャニオン」は、残存する数隻の艦艇を率いて撤退した
> これが、宇宙戦艦「紀伊」の最初の戦闘だった・・・
> 日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
> ティーガー元帥「アイランド級指揮艦、撃沈!ナスカ級駆逐艦、撃沈!」
> 松井元帥「初出撃としては、かなりの戦果ですな」
> ティーガー元帥「そろそろ、本隊と合流しますか」
> 松井元帥「そうですね。全速前進!本隊と合流せよ!」
> ティーガー元帥「全速前進!」
> かくして、彼らは前方を航行する日戦軍団第四艦隊と合流。パレンバン寄港艦隊と合流すべく、パレンバンへと向かった・・・
> 第九話 終わり
訂正。第二艦隊駆逐艦は「神風」のみではなく「神風」「旗風」「疾風」の3隻でした
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第十話。艦名はほとんど適当
第十話 同盟軍大気圏突入
ルナツー基地の崩壊は、連合各国を震撼させた
ルナツー戦において生還した艦隊は第十三駆逐艦隊の二隻(ポープ以下駆逐艦二)と第九駆逐艦隊の駆逐艦「グウィン」、そしてニビリア第三巡洋艦隊の「アルベリコ・ダ・バルビアーノ(略称アルベリコ)」、駆逐艦五のみだった
この艦艇群は日戦軍団第一特務艦隊及び第四艦隊と合流しパレンバンへ寄港、ある程度の補給を終えた後に独自に各国のドックへ寄港した
この撤収艦隊は、連合各国のある程度の損傷を負った艦艇と、艦数がかなり少ない艦隊がそれぞれ本土(キュワール)に帰還すべく編成され、その中には日戦軍団第二艦隊(重巡「青葉」、駆逐艦「神風」「旗風」「疾風」)も含まれていた
これらの残存艦艇の撤退後、ついに偵察機から報告が入った
グンナ、Qグリーン、ウルタンクの大艦隊が、パレンバンへ接近中とのことであった
これらは彼らが占領したライトウォーターとベータより出航していた
だが、「紀伊」以下第一特務艦隊と、「常陸」以下第四艦隊が到着、之によりベータ撤退艦隊のうち、戦力が少なかった第二艦隊が撤退しても、その倍以上の戦力がパレンバン防衛に当たることとなったのである
ここには、メーヴェ大佐の第三艦隊、フォート准将の第四艦隊、そして再編を遂げたレオパルト中佐(メサイア戦の功績により昇進)の第二巡洋艦隊も停泊していた
とにかく、かなりの数がパレンバンに迫っているのである
だが、そんな中、カルオス軍は行動が沈静化したように見えた
熱田中将はカルオス艦に捕まったのではないか?など、さまざまな話があった
一方で、そのカルオス艦隊が、パレンバン防衛網を避けて、大気圏へ迫っていると言う報告が入ったのは、各艦艇の補給中の出来事であった
日戦軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「なんだって?!」
ホニ大佐(通信)「はっ、たった今、カルオス軍の巡洋艦四、駆逐艦二十の艦隊が、パレンバン防衛網をすり抜けて大気圏へ向かっているとの報告が入りました!」
松井元帥「補給中の隙を突かれたか・・・」
ホニ大佐(通信)「しかし、大丈夫です。準備万端な艦隊が、まだ存在しますよ」
松井元帥「第一艦隊を出すとでも言うのかね!?」
ホニ大佐(通信)「いえ、既にKGV連合が手を打ったようですよ」
松井元帥「そうか。巡洋艦が4隻と駆逐艦が20隻、KGVでも対処可能か」
たとえ小規模であっても、パレンバンを突破されたことは士気低下に繋がる可能性があった
これ以上の士気低下は避けねばならない。「紀伊」が到着した以上、何とかして士気を上げて行かなければならなかった
軌道上へと接近するカルオス艦隊。その一方でも、別働隊がパレンバンへ向かっている。パレンバンへ主力艦隊が、本土方面は連合国小艦隊が対抗することとなった
パレンバン攻撃艦隊を抑えたら、第一特務艦隊は本土方面へ向かい、本土へ接近する敵艦隊を叩く予定である
第二艦隊の再編は目前である
松井元帥「パレンバンを叩いてくるであろうと思って、ほとんどの戦力がこっちに出払っている。後は小国の艦隊に任せるだけか・・・」
日戦軍団第二艦隊 重巡「青葉」
ツラギ少佐「まもなく、グリシネ日戦軍団ドックへ到達する。長い船旅が、やっと終わったな」
チハ大佐「ようやく、終わったか。だが、休んでいる時間は、そうなさそうだぞ。だが、久々の上陸だ。全員、ゆっくりしてくれたまえ。召集命令が下るまで自由だ!」
乗組員全員「はい!」
チハ大佐「長い戦いがあったのに、上陸と聞いて元気になったか。ははっ、いい奴らだ。さて、私も司令部に戻る。臨時指揮ご苦労だった」
ツラギ少佐「ありがとうございます、大佐殿」
チハ大佐「私も、臨時副司令だったわけだからな。熱田中将殿はどうなったんでしょうなぁ・・・」
日戦軍団第二艦隊の四隻は無事寄港に成功。大鳳司令の着任まで多少の時間を要する。熱田はいないが、念願の空母艦隊だ。これは特務艦隊の支援を行う艦隊である
現在100隻以上の同型艦を誇る吹雪型宇宙駆逐艦、それらを護衛とし、各種空母を主戦力とする。さらに巡洋艦や戦艦で守りを固める。これが空母艦隊である
現在は「赤城」以下第五艦隊(空母六、戦艦二、重巡二、軽巡一、駆逐艦十二)のみだが、いずれは増やす予定である。その第1派が第二艦隊であった
ちなみに、第一艦隊の旗艦は「大和」へ変更された
大和型宇宙戦艦は、姿形こそ第七次キュワール大戦まで奮戦した武勲艦「大和」に類似している(設計図まで同型)が、46cm砲塔はレーザーであり、15.5cm砲塔も同じくレーザー砲、煙突は飾りであり(VLS発射装置搭載予定)、12.7cm高角砲も形状が全く同じでパルスレーザーであった。水上艦の「大和」と全く同じ兵装なのは25mm機銃のみ。さらに艦首中央の錨鎖口も、最終兵器「波動砲」の発射口となった
見た目的には戦艦「大和」と宇宙戦艦「ヤマト」を足して2で割ったような形状、である。といっても、約99%が水上の戦艦大和であり、グリシネで水上に浮かぶ姿はまるで、既に戦いを終えて記念艦となっている「大和」であった
同型艦は「武蔵」。3番艦として計画されていた「信濃」はお約束、もとい、航空戦力強化で装甲空母へと変更された
艦載機は零式艦上戦闘機五二型、九九式艦上爆撃機、九七式艦上攻撃機(宇宙型はAGMを搭載)が七機ずつで、レーザー化による弾薬庫スペース減少により、格納庫が拡大された。だが外見はどう見ても「大和」だ。当然、乗艦するのは、海軍時代から大和に座乗していた大和元帥だ
戦略家ではあるが、どこか熱い一面があり、大艦巨砲主義に走っていた時期もあった。だが、それでも空母艦隊とともに大奮戦、沈没していった先代「紀伊」「尾張」とは違い、大活躍していた
なお、軍団では元来、沈没艦の艦名は引き継がないとされていたが、「宇宙艦艇にはそんなものは関係ない」と、「紀伊」「尾張」が採用されたのである。
ちなみに、計画されていた拡大型の艦名は「播磨」であったとされる。だが、今では「紀伊」型で精一杯だ
そして、ついに通達が届いた
日本戦車軍団総司令部
ホニ大佐「司令!Qシュタイン連邦の衛星から入電!『大気圏へ降下する敵艦隊捕捉!数、軽巡二、駆逐艦八』!」
松井元帥(通信)「二個艦隊が向かっているんじゃなかったか?」
ホニ大佐「『さらに敵艦隊探知!軽巡二、駆逐艦十二』!」
松井元帥(通信)「予想通りだ。よし、すぐにヴァイナー宇宙軍司令部へ打電!『敵艦隊来襲!出撃可能な艦艇は出撃されたし』!」
カルオス第五駆逐艦隊 軽巡「モビール」
タイニー大佐(第五巡洋艦隊司令。車種;IV号戦車F2型)「ある程度施設を攻撃して撤退してくるだけだ。結構楽な任務だな」
ベクトル中佐(モビール艦長。車種:III号戦車D型)「しかも、敵の警備艦隊はパレンバンに出張っている。こりゃ、これ以上の好機はないですね」
その一方で、ヴァイナーからは二個艦隊が出航していた
ヴァイナー第一駆逐艦隊 軽巡「ファイアドレイク」
シュベストフ大佐(第一駆逐艦隊司令。車種:JSU−152)「全速前進!なんとしてでも、カルオス艦隊の侵攻を止めるんだ!」
ナドリア中佐(ファイアドレイク艦長;車種;SU−45)「全速前進!」
ヴァイナー兵士A「司令!前方に敵艦隊接近!」
シュベストフ大佐「よし、しばらく前進しろ!」
ヴァイナー第二駆逐艦隊 軽巡「フェアファクス」
マルティ大佐(第2駆逐艦隊司令。車種:JS−2)「第一駆逐艦隊に続け!」
カルディナ少佐(フェアファクス艦長。車種:T−30)「全速前進!」
かくして、今まででもっとも本土に近い戦闘が始まった
艦数は同じだが、カルオス軍のムサイ級は優秀であった
ヴァイナー第一駆逐艦隊 軽巡「ファイアドレイク」
シュベストフ大佐「何っ!やられただと!?」
ヴァイナー兵士B「はっ、敵は恐ろしい火力を誇っています」
ナドリア中佐「互角、とは行かないようですね・・・」
ヴァイナー第二駆逐艦隊 軽巡「フェアファクス」
マルティ大佐「T字戦法は使えるか?」
カルディナ少佐「少々、無理があるようですね・・・」
マルティ大佐「だが、前方を取った、妨害が可能だな」
ヴァイナー第二駆逐艦隊 軽巡「フェッセンデン」
トーラス中佐(フェッセンデン艦長。車種:T−26)「よし、面舵一杯!」
急旋回を開始した「フェッセンデン」、帝国艦の攻撃を回避した
状況はほぼ互角だが、押され気味である
何とかして、ここで連合軍初勝利を掴みたい
ルナツーも勝てると思われたが、結局シスター・レイで壊滅的打撃を受けると言う結果になったという
となると、今度はヴァイナーがやるしかない
だが、相手はムサイだ。どこまで戦えるか・・・
ヴァイナー第2駆逐艦隊 駆逐艦「イッチェン」
艦長「敵艦に肉薄する!」
ヴァイナー兵士A「敵艦、発砲!」
艦長「面舵一杯!」
ヴァイナー兵士B「回避成功!」
艦長「よし、射撃開始!」
ヴァイナー兵士A「艦長!さらに敵艦発砲!」
艦長「くっ・・・間に合わないな」
ボゴーーーーーーーン!
ヴァイナー第2駆逐艦隊 軽巡「フェッセンデン」
ヴァイナー兵士C「『イッチェン』『イシュリエル』沈没!」
トーラス中佐「ちっ、相手も二隻やったが・・・」
辛うじて駆逐艦2隻を撃沈したが、こちら側は七隻が撃沈された
そして、「フェッセンデン」もムサイ級の攻撃を受けた
トーラス中佐「くっ、さすがに相手が強いか・・・」
直後、爆音が「フェッセンデン」に響いた
トーラス中佐「何だ!?」
ヴァイナー兵士C「艦長!本艦の被害甚大!」
トーラス中佐「・・・・このままでは沈没するな・・・総員、退艦!」
ヴァイナー第2駆逐艦隊所属 軽巡 「フェッセンデン」 沈没
直後、後方からヴァイナー艦ではない、別の連合国艦船が接近していた
ゲール第四駆逐艦隊 軽巡「デトロイト」
フォドラル大佐(第四駆逐艦隊司令。車種:M4A1シャーマン)「こちらゲール第四駆逐艦隊、これより貴艦隊を援護する!」
バラジス中佐(デトロイト艦長。車種:M3スチュアート)「全速前進!」
ゲール共和国の第四駆逐艦隊が支援に駆けつけたのだ
普段は仲が良くない三国、だが、いざ戦争となると同盟を結ぶ変な国々である
だが、それでも何かとすごい奴らだ(錬度は良くないが)
この駆逐艦隊の接近に伴い、戦況は逆転した
カルオス第五駆逐艦隊 軽巡「モビール」
カルオス兵士A「敵増援出現!」
タイニー大佐「ちっ、これは不利になったな・・・」
ベクトル中佐「奇襲で士気を低下させようという作戦は失敗か・・・」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーン!
カルオス兵士B「中破!」
タイニー大佐「くそっ、戦況は不利だ、退却!全艦退却だ!」
ベクトル中佐「取り舵一杯!」
第十話 続く
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後編
第十話 同盟軍大気圏突入
ゲール第四駆逐艦隊 軽巡「デトロイト」
バラジス中佐「敵艦隊、撤退していきます!」
フォドラル大佐「・・・見ろ、一隻落伍している。優秀なムサイ級だ。あれを拿捕すれば相当の戦力になると思う。それに、ムサイ級の弱点を知ることも出来そうだ。あいつに降伏勧告を送れ」
バラジス中佐「了解しました」
カルオス第五駆逐艦隊 軽巡「マスカランジ」
カルオス兵士C「機関損傷!主力艦隊は全速で撤退していきます!」
フーヴァー少佐(マスカランジ艦長。車種:III号戦車J型)「・・・本艦にかまわず先行せよ、と打電しろ」
カルオス兵士D「了解!」
カルオス兵士E「敵軽巡より入電!『貴艦の勇戦に敬意を示す。しかし艦隊主力から落伍した今、貴艦の撤収は不可能に近い。直ちに停船し降伏されたし』以上!」
フーヴァー少佐「何っ!?降伏勧告だと!?」
副長「降伏など出来るはずがありません!我々がレイオガル側に負けるわけにはいけないんです!」
フーヴァー少佐「副長、状況を理解できているのかね!」
副長「しかし、今出しえる速力で、敵艦隊を引き離せるはずです!」
フーヴァー少佐「そんな馬鹿な話があるか!たとえ俊足を誇るムサイ級でも、機関が損傷していれば、連合軍の軍艦にだって速力は劣る!」
副長「機関長!どういうことだ!何で機関が損傷したんだ!貴様のメンテナンスに問題があったんだろ!」
機関長「いえ、そんなはずは・・・」
副長「機関がやられたんだ!絶対そうだ!」
フーヴァー少佐「そうやって他車に責任を押し付けるのが、我が国のやり方か!?」
副長「うるさい!艦長が口出しする問題ではありません!」
フーヴァー少佐「誰か、精神注入棒でも持って来い!」
機関長「・・・すいません、精神注入棒って・・・」
フーヴァー少佐「金属バットでいい!」
機関長「いえ、そんなものがあるはずが・・・」
副長「とにかく今出しうる速度で前進!」
フーヴァー少佐「ちっ、これでも喰らえ!」
フーヴァー少佐は、機関長が持っていた整備用具箱で副長を殴った
機関長「・・・副長は気絶されました」
フーヴァー少佐「全く、世話の焼ける奴だ。機関長、念のため道具箱を後で洗っておけ」
航海長「とりあえず降伏勧告を受諾しますか」
フーヴァー少佐「そうだな。副長が復活する前にな」
通信長「貴艦の降伏勧告を受諾する!」
フーヴァー少佐「機関停止!白旗を揚げろ!」
ゲール第四駆逐艦隊 軽巡「デトロイト」
バラジス中佐「敵艦、降伏しました!」
フォドラル大佐「よし、一応、敵艦を包囲しておけ!」
かくして、軽巡「マスカランジ」は降伏した
殴られた副長はゲール沖で復活したが、まだ降伏に納得がいかなかったためか、機関長や通信長に袋叩きにされたという話がある
果ては部下であるはずの先任伍長までもが、副長を海上へ放り投げたほどだ。オチは艦長がカルオス帝国の独裁的な標語プレートを投げつけたり、主計長と炊事班が生ゴミを放り投げたりと、まるで降伏してナチ派と反ナチ派とで対立するUボートのような状況であった
日戦軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「本当に、まるでUボートだな」
ホニ大佐(通信)「まあ、これで敵の奇襲作戦は失敗したわけですね」
松井元帥「そうだな。そろそろ、紀伊が敵主力艦隊に主砲を向ける時が来るのか・・・」
ティーガー元帥「敵哨戒艦隊はどうやら、あの突入艦隊の戦力の一部だったようですね」
松井元帥「別働隊の一部だったのか」
ティーガー元帥「ただし、任務を敵新兵器捜索に変更していたようですが」
松井元帥「で、その新兵器『紀伊』に叩き潰された、ってわけか」
ホニ大佐(通信)「どうやら、後発の部隊がいる模様ですが、しばらくは向かってこないでしょうね」
松井元帥「となると、本隊であるパレンバン攻撃隊か・・・」
宇宙図を見ると、ほとんどの基地が帝国の占領下に当たる赤色で塗られている
これは松井元帥が陥落時に赤く塗っているもので、「紀伊」に持ち込んだのである
そして青塗りで残されていたのは、キュワール本土、パレンバン要塞、そして、まもなく連合参戦となるクリークの基地「サーロイ」を始めとするわずかな基地群であった
第十話 終わり
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ダークスピリッツ
- 2006/4/22 20:31 -
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一応拿捕したムサイ級は今後ヴァイナー連邦所属艦として降伏したフーヴァー少佐が引き続き艦長として登場する予定です。それにしても通信長や機関長に袋叩きにされたり先任伍長に海に放り投げられた副長って・・・・(笑)
第十一話ですがここで熱田中将の洗脳会話シーンがはいるんですか?
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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.0.3705; .NE...@softbank219202220122.bbtec.net>
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> 一応拿捕したムサイ級は今後ヴァイナー連邦所属艦として降伏したフーヴァー少佐が引き続き艦長として登場する予定です。それにしても通信長や機関長に袋叩きにされたり先任伍長に海に放り投げられた副長って・・・・(笑)
元ネタは「新・紺碧の艦隊」一巻のアルティン副長。ナチス一派で、艦長のコーイング大尉は反ナチ。最新式Uボート「U−1411」で、エセックス級空母「持国天(艦名から分かるが日本海軍所属)」を攻撃する任務に当たっている途中、日本潜水艦隊の攻撃を受ける。副官に次席少尉(名前が出てこない)が登場する
艦尾から魚雷を発射し、間一髪で日本艦の魚雷を破壊するが、自艦も艦尾に損害を受け潜水不能。日本艦隊の空母の降伏(正式には、ロンメル元帥(東部戦線での作戦中、ヒトラーの陰謀を知り、中国に部下共々亡命)による連邦共和国側へ亡命)勧告を受諾、しかしアルティン副長だけが、艦首の主砲に駆け寄り応戦準備をする。そこで水雷手が海へ放り投げ、ソナー員(ポーランド出身で、先の戦闘でアルティンに「このポーランド人め!」と罵られた)が「総統陛下が命じ、我ら従う」とかかれたプレートを投げつけ、炊事係がとどめに残飯を放り投げるというオチ。炊事係は「鱶(鮫の別名)のえさになれて、総統もさぞお喜びでしょう」とまで言っていました
単に「Qタンクだと残飯投げたり出来ないよな・・・」と思ったのと、炊事係だったか炊事長だったか思い出せなかったのでこうなっただけ
実際、この戦闘では最後の魚雷迎撃の際、恐怖のあまり叫ぶアルティンをスパナで殴って気絶させてます
> 第十一話ですがここで熱田中将の洗脳会話シーンがはいるんですか?
まあ、一応そういう予定です。尋問のみを書く予定ですが。あいにくあの手の機械に関しては・・・
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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 1.1.4322)@ntaich254118.aich.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp>
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ダークスピリッツ
- 2006/4/23 21:02 -
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エセックス級空母「持国天(艦名から分かるが日本海軍所属)」を攻撃する任務に当たっている途中、日本潜水艦隊の攻撃を受ける。副官に次席少尉(名前が出てこない)が登場する
な、何故エセックス級が日本軍所属なんだ????????!!!(オチツケ
> 単に「Qタンクだと残飯投げたり出来ないよな・・・」と思ったのと、炊事係だったか炊事長だったか思い出せなかったのでこうなっただけ
タンクだからご飯食わないですからね
> 実際、この戦闘では最後の魚雷迎撃の際、恐怖のあまり叫ぶアルティンをスパナで殴って気絶させてます
それが精神注入棒・・・。
> > 第十一話ですがここで熱田中将の洗脳会話シーンがはいるんですか?
> まあ、一応そういう予定です。尋問のみを書く予定ですが。あいにくあの手の機械に関しては・・・
マインドコントロールパルスのことですか?あれはいわば精神&記憶組み換え装置みたいなものですね。実際アニメでやっていたのを採用したんですが起動音は「ブウウウウウウウウウウウウウウン」←みたいな感じでした。
カルオス軍将校「アレを使うしかないな、おい!アレをもってこい!」
カルオス軍兵士「はい!」
カルオス軍将校「よし、それを熱田殿に付けろ」
カルオス軍兵士「ハッ!」
カルオス軍将校「熱田殿失礼します」
熱田中将「な、何をするんだ!」
カルオス軍将校「なに、ちょっと精神を操作するだけですよ。マインドコントロールパルス起動!」
カルオス軍兵士「了解!起動します!」
ブウウウウウウウウウウウウウウウウウン
熱田中将「うっ、頭の中にへんな意識が流れ込んでくる・・・うわーーーーーーー!?」
カルオス軍将校「よし、成功だな。貴官の所属は?」
熱田中将「・・・・・・私はカルオス宇宙軍中将・・・・。名前は・・・・。熱田だ・・・・・。」
こんな感じですか?
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> エセックス級空母「持国天(艦名から分かるが日本海軍所属)」を攻撃する任務に当たっている途中、日本潜水艦隊の攻撃を受ける。副官に次席少尉(名前が出てこない)が登場する
> な、何故エセックス級が日本軍所属なんだ????????!!!(オチツケ
米軍の飛行機や戦車がロシアに給与されたのと同じで、日米が同盟を結んだためエセックス級四隻を輸入、うち一隻(持国天)の機関などを撤去しハリボテ空母(奇想母艦、もしくは珍兵器)に改装しています
> > 単に「Qタンクだと残飯投げたり出来ないよな・・・」と思ったのと、炊事係だったか炊事長だったか思い出せなかったのでこうなっただけ
> タンクだからご飯食わないですからね
オイル食ってるよな、そういえば・・・
> > 実際、この戦闘では最後の魚雷迎撃の際、恐怖のあまり叫ぶアルティンをスパナで殴って気絶させてます
> それが精神注入棒・・・。
たまたま「男たちの大和」を読んでいて思いついたネタです。金属バットもネタの一部
> > まあ、一応そういう予定です。尋問のみを書く予定ですが。あいにくあの手の機械に関しては・・・
> マインドコントロールパルスのことですか?あれはいわば精神&記憶組み換え装置みたいなものですね。実際アニメでやっていたのを採用したんですが起動音は「ブウウウウウウウウウウウウウウン」←みたいな感じでした。
> カルオス軍将校「アレを使うしかないな、おい!アレをもってこい!」
> カルオス軍兵士「はい!」
> カルオス軍将校「よし、それを熱田殿に付けろ」
> カルオス軍兵士「ハッ!」
> カルオス軍将校「熱田殿失礼します」
> 熱田中将「な、何をするんだ!」
> カルオス軍将校「なに、ちょっと精神を操作するだけですよ。マインドコントロールパルス起動!」
> カルオス軍兵士「了解!起動します!」
> ブウウウウウウウウウウウウウウウウウン
> 熱田中将「うっ、頭の中にへんな意識が流れ込んでくる・・・うわーーーーーーー!?」
> カルオス軍将校「よし、成功だな。貴官の所属は?」
> 熱田中将「・・・・・・私はカルオス宇宙軍中将・・・・。名前は・・・・。熱田だ・・・・・。」
> こんな感じですか?
分からないので適当に組み込んでおきます。「あれを使うしかない!」で止まってるし・・・
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第十一話。ラピート中佐再び
第十一話 パレンバン前夜
「紀伊」はついにサーロイ基地へ寄港、パレンバンへ向かっていた
一方で帝国艦隊もルナツーを出航、パレンバンへと接近していた
パレンバン要塞
ボルナソス大佐(パレンバン要塞司令。車種:ブルムベア中期型)「パレンバンに移ってかなりの時間になるな、大尉」
ガランタン大尉(パレンバン要塞参謀。車種:IV号戦車F2型)「そうですね。そういえばレイザー大尉はどうなったんですかね?」
ボルナソス大佐「命令が下るまで、Qシュタイン国鉄の特急の運転をしているらしい。ドロワルもそうらしいぞ」←Qシュタイン国鉄:第四次キュワール大戦後、Qシュタイン鉄道省改めQシュタイン国有鉄道に。いずれは民営化が計画されているとか、いないとか(当然、そうなるとSR。QRだとシーキュと被る)
ガランタン大尉「そういえば敷島列車隊の操縦手は、平時は国鉄特急の運転手、戦時は敷島列車隊の操縦手、でしたね」
Qシュタイン兵士A「大統領閣下、到着されました!」
T35「ボルナソス大佐、開戦から一年が経ったな。早いものだ」
ボルナソス大佐「そして、帝国の侵攻も早いものですね」
T35「そうだな。状況も悪化してきている。昨日、ヴァイナー海上空で帝国艦隊とヴァイナー、ゲール連合艦隊が交戦、帝国艦隊の軽巡一を拿捕、駆逐艦九を撃沈した」
ボルナソス大佐「で、拿捕した巡洋艦はどうなったんですか?」
T35「大破していたが、直せば使い物になるそうだ。直して、ヴァイナー艦体に編入するらしい」
ボルナソス大佐「リゾニアには来ないんですか」
T35「そうだな。珍しいな。まあ、リゾニアも軍備が少ない。そろそろ、プロトン軍が新手の艦艇を入れてくれるはずだが・・・」
ボルナソス大佐「ところで、ムサイ級を手に入れたとなれば、船の弱点も分かるのでは?」
T35「そういうことだ。現在、連合各国が調査している。トレニオスも呼ばれたよ」
ボルナソス大佐「内地も騒がしくなってきましたね」
T35「うむ。私も色々と忙しいのだが、激励にやって来れた所だ。まあ、この間に少し、危なかったがな」
聞けば、ユンカースJu−88で移動中、敵ヤコブレフ戦闘機の強襲を受けたが、軍団所属の零戦に救援され、無事だったという
T35「護衛にメッサーシュミットが付いていたが、あいにく、メッサーの航続力では途中までしか護衛できなくてな。まあ、死傷車が出なかった分、マシだったところだ」
ボルナソス大佐「そうですねぇ・・・」
松井元帥(通信)「こちら日本戦車軍団総帥兼第一特務艦隊司令、松井元帥。現在ニビリア護衛艦隊及び第四艦隊とともにサーロイを出航、パレンバンへ急行中!」
T35「おお、松井元帥か。ようやく、竣工したようだな」
松井元帥(通信)「T35大統領閣下ですか。そういえば激励のためパレンバンへ行ったと聞きましたね」
T35「いやぁ、危うくあの時は撃墜されるかと思ったぞ」
松井元帥(通信)「あれは本艦の艦載機です。第一哨戒艦隊をサーロイ沖で潰したんですが、それ以外にも演習を行ってましてね。航空機運用演習の際、ついでに零戦に偵察命令を出したんですが、たまたま、閣下のユンカースが攻撃を受けているのを発見したそうでしてね」
T35「ほう、演習のさなかにですか。偶然だったな」
松井元帥(通信)「ところで、そちらはどうなっているのですか?」
T35「だいぶ騒がしいな。ボルナソス大佐が言うには、戦いのときが近いと聞き、航空隊も強化のために頑張っているそうだ」
松井元帥(通信)「そうですか。ルナツーとサーロイ、比べればルナツーのほうがパレンバンに近いですからね。こちらがパレンバンにたどり着く前に、向こうが先にパレンバンに着くと思うので、時間稼ぎが必要になりますねぇ」
T35「そうだな。そういう面では、今回の戦いも厳しいな」
松井元帥(通信)「では、これで通信を切ります。なるべく、全速力で向かいます!」
T35「ああ、なるべく早く頼む」
ピッ!
ガランタン大尉「閣下、そろそろ航空演習が始まります」
T35「そうか、ではそろそろ飛行場に向かうか」
一方、要塞内部の軍事病院では、ルナツー戦で辛うじて生還したが、重傷を負ったラピート中佐が入院していた
ボアン大尉「中佐殿、見舞いに参りました」
ラピート中佐「おお、ボアン大尉か」
ボアン大尉「もうすぐパレンバンも、帝国が迫っているとのことで」
ラピート中佐「そうか。ところで、テレダイン元帥は来られないのか?」
ボアン大尉「はい、今ようやくサーロイを出たところで・・・」
ラピート中佐「・・・紀伊の護衛艦隊に乗っているのか。しかし、大変になってきたものだ」
ボアン大尉「そうですね。そろそろ少将殿が着かれる頃ですが」
メルカバ少将(パレンバン所属陸上部隊司令。車種:メルカバIV)「中佐、先に大尉に向かってもらったが・・・」
ラピート中佐「ああ、メルカバ少将殿。久しぶりです」
メルカバ少将「中佐、どうやら敵巨大波動砲を喰らって生還したのは、貴官だけのようだな」
ラピート中佐「・・・そうですね。第二の月の名を冠すルナツーを守り抜けなかった敗軍の将が残り、そして・・・」
メルカバ少将「中佐・・・」
ラピート中佐「・・・・・・・・だが、それが戦争というものなんでしょうね。兵器開発競争は避けては通れません」
メルカバ少将「・・・・・・」
ラピート中佐「さてと、262空の演習が始まるんですよね」
メルカバ少将「ああ、そろそろ、向かったほうがいいな。中佐はまだリハビリの時期じゃないから、行くことは出来んらしいが、頑張って、復帰してくれ」
連合各国はパレンバンへ主戦力を集中していた。これは帝国側もそうであった
カルオス帝国軍 戦艦「ジェルフォー」
カルオス将校「熱田中将、日戦軍団の新兵器とは、いかなるものなのかね!」
熱田中将「貴様ら叛徒に言うものではない」
カルオス将校「何だとっ!?」
熱田中将「・・・捕虜になるならば、自決したほうがマシだったかもしれんな・・・」
カルオス将校「あっ!」
熱田は所持していた爆弾を爆破させようとした。だが、将校に止められた
カルオス将校「貴様には死なれるわけにはいかんのだ!」
カルオス兵士A「司令、どうしますか?」
カルオス将校「例の物をもってこい!まだテストすら行ってないが、使うのみだ!」
カルオス兵士B「はい!」
カルオス将校「よし、それを中将に付けろ」
カルオス兵士A「ハッ!」
カルオス将校「中将殿、失礼します」
熱田中将「な、何をするんだ!」
カルオス将校「なに、ちょっと精神を操作するだけですよ。マインドコントロールパルス起動!」
カルオス兵士C「了解!起動します!」
ブウウウウウウウウウウウウウウウウウン
熱田中将「うっ、頭の中にへんな意識が流れ込んでくる・・・うわーーーーーーー!?」
カルオス将校「よし、成功だな。貴官の所属は?」
熱田中将「・・・・・・私はカルオス宇宙軍中将・・・・。名前は・・・・。熱田だ・・・・・。」
・・・カルオス帝国の技術力は恐ろしいものである。それは、チョロQの精神をも操作する
それ故に、カルオス帝国に叛乱の二文字はないのである
第十一話 続く
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後編。潜宙艦が初登場
第十一話 パレンバン前夜
一方、その眼下では、それを見ていた潜水艦がいた・・・
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−168」
音探手「艦長!奇妙な音響探知!艦首前方、敵旗艦です!」
浦塩少佐(伊−168艦長。車種:61式戦車)「何だとっ?!」
音探手「はっ、旗艦より先ほど奇妙な音響を探知、その音と共に、先ほどまでしていた物音が沈黙しました!」
浦塩少佐「・・・・・怪しいな・・・」
音探手「敵駆逐艦、ミサイル発射!」
浦塩少佐「くっ・・・気づかれたか・・・」
水雷長「どうします?この数では魚雷を撃っても・・・」
浦塩少佐「急速潜航!深度三〇〇まで潜れ!」
操舵手「そこまで潜れるんですか?」
浦塩少佐「大丈夫だ!海大ならそこまで行ける!」
音探手「ミサイル、そのまま誘導魚雷と化して、本艦に接近中!」
操舵手「深度250・・・260・・・270・・・」
音探手「衝突まで10、9、8、7」
操舵手「深度280・・・」
音探手「6、5」
操舵手「深度290・・・」
音探手「4、3」
操舵手「深度300!」
音探手「2、1、0!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーン!
音探手「敵魚雷、消滅しました!」
浦塩少佐「ふう・・・危なかったな・・・」
パレンバン要塞飛行場
シュゴオオオオオオオオオオオオオオオ!
T35「ようやく配備されたジェット機、か」
ボルナソス大佐「はい、ニビリア軍精鋭飛行隊に配属された最新鋭機です」
T35「ガンドルフに導入され、ある程度の戦果を挙げたそうだな」
ボルナソス大佐「はい。それにしても、わがほうのメッサーシュミットにも勝る勢い、すごい機体ですね」
既にQシュタインもMe−262の生産に成功している。だが、同じく先行生産機であるF−86はかなり高性能だ
T35「だが、まだ少ないらしいな。フューリアスで輸送されてきたと聞いたが」
ボルナソス大佐「そういえば、他国軍空母で輸送されたって話は聞いてますね」
そのとき、T35大統領の近くに、プロトンから派遣されたロドスシルト少佐が近づいた
ロドスシルト少佐「・・・T35大統領閣下、少々、奇妙な事柄があるのですが」
T35「何かね?」
ロドスシルト少佐「スパイは、一般的にはその最期まで通信機を外すなと言われていますが・・・」
T35「そうだな。射殺のときまで、敵の全てを見せるためだが・・・」
ロドスシルト少佐「奇妙な機械音と共に、一部の通信機が謎の爆発を遂げているんです」
T35「何っ!?」
ロドスシルト少佐「おかしくありません?見つからない位置に隠し持った通信機が、奇妙な機械音で爆発するなど・・・」
T35「まさか、敵は新兵器を!?」
ロドスシルト少佐「しかも健在でいるはずなのに、です」
T35「・・・・・・・・・・・・」
ボルナソス大佐「松井元帥殿から通信です」
松井元帥(通信)「・・・・閣下、厄介な話です。カルオス軍の艦隊を索敵していた潜宙艦『伊−168』より、敵戦艦『ジェルフォー』より奇妙な機械音を探知したとのことです」
T35「な、なんだって?!」
松井元帥(通信)「なお、『伊−168』に関しては、敵の対潜魚雷を見事かわし、生還したとのことです」
T35「さすが、鳴神の教え子だな」
鳴神中将はかつて潜水艦隊を率いた名将である。それゆえに潜宙艦の訓練の際にも出席することがある。伊−168の艦長は鳴神中将の教え子である浦塩少佐だ
松井元帥(通信)「ちなみに、これに伴い、戦艦『ジェルフォー』以下カルオス帝国艦隊は、グワジン級大型戦艦二、ドゴス・ギア級戦艦四、アイリッシュ級戦艦四、チベ級重巡十、ミンスク級駆逐艦二十五であることが判明しました」
T35「そうか。司令に関しての情報は?」
松井元帥(通信)「・・・・・・・・・不明です。数日前までカルオス軍のとある提督が担当していましたが、彼が第二艦隊司令に転属したと、諜報部から入電が入り・・・」
T35「・・・・・厄介だな・・・」
ちなみに、伊−168は海大VI型である。本来、海大は海軍大型の略であり、宇宙を行くのなら宇宙軍ではないのかといわれるが、日戦軍団では海軍が宇宙を担当しているのだ
ただし、陸軍も潜宙艇や哨戒艇を配備していたりするのだが
日本戦車軍団第四艦隊 戦艦「常陸」
鳴神中将「そうか、そりゃ、すごい冒険だったな」
浦塩少佐(通信)「司令の言ったことがうまいこと使えましたよ。危なくなったら深く潜れ、魚雷はそこまで追って来ない、見事にそのとおりでしたよ」
鳴神中将「しかし、敵も対潜ミサイル、それもアスロックみたいな奴を配備してくるようになったとは。さすがに帝国だな」
浦塩少佐(通信)「先ほど司令部に定時通信と共に、探知した奇妙な音響に関して話しておきました」
鳴神中将「奇妙な音響?」
浦塩少佐(通信)「はい。敵軍のグワジン級戦艦『ジェルフォー』より、奇妙な機械音を探知したと、音探員から聞いたので」
鳴神中将「・・・・・・・・・」
浦塩少佐(通信)「その後です。突然敵がミサイルを叩き込んできましたよ」
鳴神中将「ほう、そこで、深度300まで潜ったのかね」
浦塩少佐(通信)「はい。さすが、日戦軍団の潜宙艦は違いますね。みんな深度300まで潜れるんですから」
鳴神中将「そういえば連邦さんのUボートも結構使えるらしいな」
浦塩少佐(通信)「どうやら、やはり深度300まで潜れる新式が登場したそうですね。今度のパレンバン連合宇宙軍観艦式に参加できれば、見てみたいところですね」
鳴神中将「うむ。だが・・・厄介だな。奇妙な音響か・・・」
とにかく、ようやく潜宙艦が活躍するようになったのだ。浦塩少佐の活躍に期待したいところだ
一方では、帝国軍の進撃速度はおそらく連合軍新型艦隊に勝ると思われ、連合軍は小艦隊で時間稼ぎをすることを決定したのだ
この艦隊にはメサイア戦で重巡「ガルスター」で大奮戦したレオパルト中佐の第二巡洋艦隊が所属している
さらに同第一駆逐艦隊、プロトンの二個艦隊も参加することとなっている
こうして、連合軍最大の大海戦の火蓋が、切って落とされようとしていた・・・
第十一話 終わり
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ダークスピリッツ
- 2006/4/26 22:35 -
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これででてくるカルオス艦隊の司令は熱田中将だったということで第十三話でみんな驚くでしょうね
第十三話設定構想中ですが、各国の戦艦隊といってしまったので艦艇詳細を先に進めてから書きます。なにしろまだQレース、Qタンク、Qターレット、ヴァイナーが残ってますからね(ヴァイナーについてはインペリアル級とフェイト級以外はQシュタイン艦を使う予定。Qレースも戦艦以外はQタンク艦を使う予定。)あと航空機ですがニビリア、クリーク編を終了させたら次はQシュタイン、ヴァイナー編、更にその次はQタンク、Qレース編と続いていきます。最低艦艇詳細でQレースが終了したら書く予定です。
あと紀伊艦隊&第4艦隊の規模が小説の中ではみずらいので返信でもう一回書いてくれませんか?お願いします<(__)>
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> これででてくるカルオス艦隊の司令は熱田中将だったということで第十三話でみんな驚くでしょうね
ちなみに、前任の司令は既にカルオス第二艦隊に転属しています
> 第十三話設定構想中ですが、各国の戦艦隊といってしまったので艦艇詳細を先に進めてから書きます。なにしろまだQレース、Qタンク、Qターレット、ヴァイナーが残ってますからね(ヴァイナーについてはインペリアル級とフェイト級以外はQシュタイン艦を使う予定。Qレースも戦艦以外はQタンク艦を使う予定。)あと航空機ですがニビリア、クリーク編を終了させたら次はQシュタイン、ヴァイナー編、更にその次はQタンク、Qレース編と続いていきます。最低艦艇詳細でQレースが終了したら書く予定です。
> あと紀伊艦隊&第4艦隊の規模が小説の中ではみずらいので返信でもう一回書いてくれませんか?お願いします<(__)>
第一特務艦隊(「紀伊」の艦隊)
旗艦 戦艦「紀伊」
阿賀野型軽巡二隻
陽炎型駆逐艦八隻
秋月型駆逐艦八隻
島風型駆逐艦八隻
日本戦車軍団第四艦隊
旗艦 戦艦「常陸」
長門型戦艦一隻
妙高型重巡二隻
川内型軽巡二隻
吹雪型駆逐艦八隻
初春型駆逐艦四隻
神風型駆逐艦八隻
秋月型駆逐艦四隻
また、その他登場した艦隊の戦力
日本戦車軍団第二艦隊(再編後)
旗艦 空母「大鳳」
大鳳型空母一隻
雲龍型空母四隻
大和型戦艦二隻
妙高型重巡三隻
青葉型重巡一隻
天龍型軽巡二隻
神風型駆逐艦三隻
吹雪型駆逐艦二十三隻
日本戦車軍団第五艦隊
旗艦 空母「赤城」
加賀型空母一隻
蒼龍型空母一隻
飛龍型空母一隻
翔鶴型空母二隻
金剛型戦艦二隻
利根型重巡二隻
長良型軽巡一隻
白露型駆逐艦六隻
吹雪型駆逐艦六隻
日本戦車軍団第一潜宙艦隊
第一戦隊 旗艦 特設潜水母艦「靖国丸」
潜宙艦「伊−9」
巡潜乙型潜宙艦六隻
巡潜丙型潜宙艦六隻
第二戦隊 特設潜宙母艦「さんとす丸」
潜宙艦「伊−7」「伊−10」
巡潜I型潜宙艦五隻
潜宙艦「伊−6」
第三戦隊(「伊−168」所属艦隊)
旗艦 潜宙母艦「大鯨」
潜宙艦「伊−8」
海大VI型潜宙艦八隻(伊−168含む)
・・・・第一潜宙艦隊、明らかに日本海軍第六艦隊そのままです
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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 1.1.4322)@ntaich107026.aich.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp>
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