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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊 第十九話 松井一真 2006/5/28 18:13
  Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話 松井一真 2006/5/28 18:21
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話 ダークスピリッツ 2006/5/29 17:10
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話 松井一真 2006/5/29 19:09
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話 ダークスピリッツ 2006/5/30 18:49
   Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話 松井一真 2006/5/30 19:02
   宇宙戦艦紀伊 第二十話 松井一真 2006/6/8 22:17
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十話 松井一真 2006/6/8 22:18
   宇宙戦艦紀伊 第二十一話 松井一真 2006/6/12 18:27
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話 松井一真 2006/6/12 18:27
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話 ダークスピリッツ 2006/6/15 23:23
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話 松井一真 2006/6/16 17:50
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話 ダークスピリッツ 2006/6/17 17:22
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話 松井一真 2006/6/17 20:14
   宇宙戦艦紀伊 第二十二話 松井一真 2006/6/24 16:32
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十二話 ダークスピリッツ 2006/6/25 1:34
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十二話 松井一真 2006/6/25 13:20
   宇宙戦艦紀伊 第二十三話 松井一真 2006/7/4 19:11
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十三話 ダークスピリッツ 2006/7/4 21:09
   Re:宇宙戦艦紀伊 第二十三話 松井一真 2006/7/5 18:10


宇宙戦艦紀伊 第十九話
 松井一真  - 2006/5/28 18:13 -
  
第十九話完成。目立たないけど対空戦車も出てきます
第十九話 リベージュダースの惨劇
一方で、ウルタンク帝国軍の爆撃隊は、リベージュダースへと向かっていた
第一派、第003航空隊、ピアッジョP108爆撃機二十機、同改良型十五機、フィアットG50戦闘機四十機
対する連合軍、第425航空隊。これはあの第427航空隊とほぼ同時期に作られたにもかかわらず最新鋭機が未だに配備されていない航空隊である
今回出撃したのはF8Fベアキャット戦闘機八機、F9Fパンサー戦闘機四機だ。そしてリベージュダース周辺には従来からの7.5cm高射砲十二機、Qシュタイン連邦製8.8cm高射砲六基、そして日戦軍団製10cm成層圏高射砲三基による高射砲部隊、そしてM42ダスターやゲパルトなどで編成された陸上対空部隊が配備されている
部隊司令は従来からこの地域を担当していたバンダス少佐である
リベージュダース
バンダス少佐「よし、全部隊配備完了!」
プロトン通信兵「現在バチェリットでは連合軍航空隊とグンナ軍航空隊が交戦中のようです」
バンダス少佐「こっちに来るのは少ないらしいが、防空戦力も少ない。どう守り抜けばいいのか・・・」
プロトン交通も運行停止をすることなく、市内線を走らせていた
本線もバチェリット周辺以外は稼動中だ。従ってナルドニック〜バチェリット〜ザンブニール間が封鎖されているわけだが、コールデクト支線の起点はザンブニール、プロトン海岸線の起点はナルドニック。一応、全線が稼動しているのだ
だが、首都中枢部が存在するバチェリット周辺が封鎖されているのは厄介な話だ。バチェリット発の列車が出て行ってからバチェリット駅は空っぽらしい。電車区の車両も民間チョロQ輸送用として借り出されていった。それらの車両はナルドニック車両工場に留置されているらしい
バンダス少佐「本線を警備している装甲列車からの連絡がまだだな・・・」
プロトン通信兵「そろそろ定時連絡の時期ですね」
しばらくのところ、安泰であった
何度も聞いた、路面電車のモーター音が響く
プロトン通信兵「装甲列車より入電。『現時点では異常なし』。定時連絡です」
しかし、定時連絡が終わった直後、緊急入電が入った
プロトン通信兵「司令!装甲列車より緊急入電!『ウルタンク帝国軍爆撃機、リベージュダースへ針路を取り接近中』!」
バンダス少佐「ついにきたか。よし、我が対空部隊の威力を見せてくれる!」
一方で飛行場からは準備が出来た第425航空隊、F8Fベアキャット八機およびF9Fパンサー四機が出撃した
プロトン航空隊長(名称未定)「スカーフェイス1より各機、目標は重爆だ。なんとしてでもリベージュダースを守りぬけ!」
だが、当然ながらこれら十二機が攻撃隊に壊滅的打撃を与えるのは当然不可能である
ウルタンク航空隊長「迎撃機は十二機、たいしたものではない。これより攻撃を開始する!」
ブオオオオオオオオオオオオオオオ!
直ちにG50戦闘機が十二機の戦闘機に向かった
プロトン航空兵「急げ!1機でも多く落とせ!」
プロトン航空隊長「スカーフェイス2、無理はするなよ!」
プロトン航空兵「言われなくても分かっている!」
シュゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!
だが、その空中戦は無謀なものであった
プロトン航空隊長「喰らえ!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ボゴーーーーーーーーン!
G50戦闘機数機の撃墜には成功したが、計八機が撃墜された
もはや太刀打ちできるはずがなかった
プロトン航空隊長「スカーフェイス5もやられた!くそっ、撤退だ!」
結局のところ護衛戦闘機を数機撃墜したのみで第425航空隊は撤収した
残るは高射砲陣地であった
日本戦車軍団総司令部
松井元帥(通信)「我が10cm成層圏高角砲の威力を見せてもらう!」
ホニ大佐「合衆国地上部隊、攻撃を開始!」
松井元帥(通信)「よし。これで持ちこたえてくれればいいのだが・・・」
リベージュダース
バンダス少佐「撃ち方始め!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ボゴン!ボゴン!ボゴン!
二十一基の高射砲と十四基の機銃、更には数十両に及ぶ対空戦車から大量の弾幕が放たれた
無論、7.5cm高角砲や機銃群は当たらない
このとき成果を見せたのは軍団製10cm成層圏高射砲とQシュタイン製8.8cm高射砲であった
10cm高射砲は秋月型防空駆逐艦に搭載されていたものの改良型であり、対重爆用に開発されたものだ。リベージュダースには三基のみが配備されていた
8.8cm高射砲は六基配備されている。これらの攻撃は絶大な威力であった
爆撃隊は高度10000の高高度から爆撃を行っていた
だが、8.8cm高射砲は高度12000まで届き、10cm高射砲に至っては18000まで届くのである
プロトン兵士A「撃てっ!」
ボゴン!
ボゴォォォン!
プロトン兵士B「エンジン部に命中、撃墜を確認!」
プロトン兵士A「よし!」
バンダス少佐「戦闘機の機銃掃射がない限り大丈夫だろうな」
彼ら高射砲部隊が恐れていたのは戦闘機の機銃掃射と小型爆撃機の急降下爆撃であった
地上砲台であるがゆえに移動は難しい。それに装甲車両(大型の装甲車。主にチョロQが2〜5両搭乗して操縦する)とは違い装甲板が無い。そのために急降下してくる敵機には弱いのである
プロトン兵士B「これで確か・・・三機はやりましたね」
プロトン兵士A「・・・だめだ、数が多すぎる。いくら軍団の誇る高射砲でも数が少なければ・・・」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
プロトン兵士B「敵機、急降下!」
プロトン兵士A「何っ!?戦闘機か!?」
彼らは近くの銃座に飛びつき対空射撃を開始した
ズガガガガガガガガガガガガガ!
ボゴォン!
プロトン兵士A「撃墜!危なかったな・・・」
だが、既に爆撃機は市街地に突入していたのだ
そして爆弾が投下された
ボゴーーーーーーーーーーーーーーン!
バンダス少佐「突入されたか・・・」
ヒューーーーーーーーーー!
プロトン兵士C「退避ーーー!」
ボゴーーーーーーーン!
バンダス少佐「全員、市街地から離れろ!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
プロトン兵士D「敵機、機銃掃射を開始!」
ボゴーーーーーーーーン!
プロトン兵士D「電車に直撃しました!」
バンダス少佐「畜生・・・」
プロトン兵士C「やつらめ、なんてことを・・・」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
爆撃機だけではなく戦闘機まで攻撃を仕掛けてきたのだ
機銃弾は見事路面電車に命中、電車は大破し乗員乗客多数が死亡した
バンダス少佐「・・・民間車を狙うなんて・・・」
プロトン兵士C「一昔前には考えられなかった話ですね・・・」
バンダス少佐「一昔じゃないだろ。二昔ぐらいは前の話だろ。既に第五次キュワール大戦ではこんな悲惨な戦いが行われていた・・・」
すると、装甲列車からは艦上機が接近中との入電が入った
プロトン兵士C「第二派接近!」
バンダス少佐「対空射撃だ!急げ!」
ボゴン!ボゴン!ボゴン!
プロトン兵士A「くそっ、相手が艦上機じゃ分が悪いな・・・」
プロトン兵士B「しかし撃墜数も多い・・・敵機急降下!」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオ!
プロトン兵士A「喰らえ!」
ボゴン!
だが、撃った直後、敵機が射撃を開始したのだ
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
プロトン兵士A「退避!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
敵戦闘機と10cm高射砲が爆発を起こした
プロトン兵士A「くそっ、ここまでか・・・」
次々と射撃を開始する友軍対空砲部隊。今度は7.5cm高射砲も射撃を行った
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
バンダス少佐「撃て!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ボゴン!ボゴン!
ボゴォン!
バンダス少佐「よし、撃墜!」
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
バンダス少佐「くそっ、また高射砲がやられたか・・・」
激戦は続いた。民間のチョロQが逃げ惑う中、ウルタンクは残虐な急降下爆撃と機銃掃射を行った
そして時計台めがけて爆弾が投下された
ヒューーーーーーーーーーーー!
時計塔と周辺施設には民間チョロQが大量に避難していたのだ。だが、もはや逃げるすべはなかった
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
時計塔と施設は炎上、大爆発を起こした。内部のチョロQの大半が爆死した
プロトン兵士C「くそっ、何機落とせばいいんだ!」
プロトン兵士D「奴ら、何でこんなところに・・・」
バンダス少佐「とにかく撃ちまくれ!」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
ボゴン!ボゴン!ボゴン!
銃座からだけではなかった。無数のM42やゲパルトからも銃撃が加えられていた
SAM搭載車による対空射撃も行われた
だが、ウルタンクの爆撃機を殲滅することは出来なかった
被害は甚大であった
高射砲十三基が大破、戦闘機八機が撃墜され、死傷者は1万台以上に達した
バンダス少佐「・・・街の9割が奴らに焼かれちまったな・・・」
プロトン兵士D「・・・・・・」
バンダス少佐の傍らには、黄色いM3グラント戦車の砲塔と、長い襷が落下していた。そして大使像のあった土台の脇にはM3グラント戦車の車体が変わり果てた姿で落下していた。すなわち、今まで破壊されることのなかったQタンク大使像まで破壊されることとなったのである
それは、これまで以上に激しい戦いのあった証拠だった
プロトン兵士B「・・・・・・これから国も忙しくなるでしょうね・・・」
バンダス少佐「そうだな・・・・・」
日本戦車軍団総司令部
総司令部のTVには、リベージュダースの痛々しい姿が映されていた。バチェリットの時以上であった
プロトン広報士官「・・・また、リベージュダース市内の九割が炎上し、死傷者は1万台以上に昇っています。鉄道の被害も甚大であり・・・」
松井元帥(通信)「・・・・・・・・・損害、甚大だな」
ホニ大佐「・・・・・・・」
松井元帥(通信)「・・・連合国は瓦解しかねんな・・・」
ホニ大佐「・・・確かに、プロトン合衆国が消えれば連合国はバラバラですからね・・・」
松井元帥(通信)「野党の攻勢があって忙しくなるだろうな・・・今度の大統領選、どうなるんだろうな・・・」
ホニ大佐「・・・・・・・・・・・」
松井元帥(通信)「・・・そういえば最近Qタンクとアマティスの間の通信がやけに増えている気がするぞ。これは何かある。確実にな」
ホニ大佐「・・・助けは他の星ですか・・・」
松井元帥(通信)「もはやわれわれだけで勝てるやつらじゃなくなったのかも知れんな。我々は奴らを過小評価していたようだ。だが、これからの戦い、勝たねばならない。この戦いで散っていった1万台近いチョロQたちのためにも!」
そして、強行爆撃を行った爆撃機は、戦艦「ニマスト」率いるカルオス第一特務艦隊に付属する回収用空母群に収容されることとなった
この艦隊のパプア級空母は大型爆撃機の着艦が可能な要塞空母である。こんな空母を30隻も建造したカルオス帝国は恐ろしい国であった
かくして、プロトン大空襲作戦は帝国の圧倒的物量により達成されたのであった
そして、連合軍の反撃も遅れることとなった
第十九話 終わり
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話
 松井一真  - 2006/5/28 18:21 -
  
宇宙戦艦紀伊 予告編
壊滅的打撃を受けたプロトン合衆国。しかし、その脇では、ヴァイナー連邦に帝国艦隊が迫っていた
ヴァイナー将校「各艦へ告ぐ。目標は帝国艦隊。なるべく多く撃沈しろ!」
ヴァイナーはゲールと共同でQグリーン、グンナ艦隊の攻撃にかかった
ボゴーーーーーン!
ヴァイナー兵士A「消火急げ!」

ゲール将校「くそっ、さすがにグンナがいるだけのことはある・・・」
ゲール兵士「奴ら、どれだけの物量を・・・」

松井元帥(通信)「今度はヴァイナーか・・・」
ホニ大佐「今回も酷いらしいですよ」

ヴァイナー兵士B「畜生!奴ら、どれだけたくさんの船を!」
消防車「なんど消してもまた攻撃を仕掛けてくる!」
ヴァイナー兵士C「まさかこんなところで連合は終わりなのか!?」

ヴァイナー広報士官「・・・これにより、我が国の都市二つが壊滅し・・・」
松井元帥(通信)「都市二つか・・・」
ホニ大佐「これはまずいですね・・・」
宇宙戦艦紀伊 第二十話 ヴァイナー襲撃 製作中

なんかもはやなんなのか分からなくなってる・・・
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話
 ダークスピリッツ  - 2006/5/29 17:10 -
  
次はヴァイナー連邦。
小国だけあって敵が来ないと思っていた所突然グンナ、Qグリーン連合艦隊が来襲。ゲールと共同で迎撃にかかったが圧倒的な物量の前に撤退するという感じです。
設定はただいま製作中。なんせ中間テスト中なので・・・。(国語、社会はまあまあ出来たけど数学が死んだ;;)
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話
 松井一真  - 2006/5/29 19:09 -
  
> 次はヴァイナー連邦。
> 小国だけあって敵が来ないと思っていた所突然グンナ、Qグリーン連合艦隊が来襲。ゲールと共同で迎撃にかかったが圧倒的な物量の前に撤退するという感じです。
> 設定はただいま製作中。なんせ中間テスト中なので・・・。(国語、社会はまあまあ出来たけど数学が死んだ;;)
今回は設定もなかったので予告編もたいしたものではありませんでした
ちなみに第十九話、一日で書き終えました。意外と対空戦闘は簡単に書けました
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話
 ダークスピリッツ  - 2006/5/30 18:49 -
  
> 今回は設定もなかったので予告編もたいしたものではありませんでした
> ちなみに第十九話、一日で書き終えました。意外と対空戦闘は簡単に書けました
艦隊戦の方が大規模かな?
あとプロトン第1独立艦隊のあの話(ダークスピリッツ中佐に呼ばれてセイロンにいった時の事)
ですが第二十一話間に入れてくれませんか?
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第十九話
 松井一真  - 2006/5/30 19:02 -
  
> > 今回は設定もなかったので予告編もたいしたものではありませんでした
> > ちなみに第十九話、一日で書き終えました。意外と対空戦闘は簡単に書けました
> 艦隊戦の方が大規模かな?
> あとプロトン第1独立艦隊のあの話(ダークスピリッツ中佐に呼ばれてセイロンにいった時の事)
> ですが第二十一話間に入れてくれませんか?
分かりました。とりあえず次は第二十話。ヴァイナー連邦の艦隊戦ですね
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第二十話
 松井一真  - 2006/6/8 22:17 -
  
第二十話完成。潜宙艦関連の設定が入っています
第二十話 ヴァイナー襲撃
合衆国壊滅に伴い、独立艦隊以外の合衆国主力艦隊は本国へ撤退することとなった
すなわち、最強の戦艦の異名までついたプロトン級戦艦は一度も実戦に参加しないまま本土へ撤収することとなったのであった
一方で独立艦隊はパレンバンへ駐留することとなったわけだが、宇宙軍本部の存在するザンブニールでは現在空母2隻の建造が難航している
理由は単純、バチェリットとリベージュダースに資材と搭載予定だった武装が行ってしまったからだ
搭載予定の武装の内高角砲がいくつか補充として各都市へ輸送されたのだ
一方で、日本戦車軍団は最新鋭高速フリゲート艦を開発中である。この高速フリゲート艦は今までの船にはない超高速で移動し、接近しつつミサイルと魚雷で攻撃するという特殊な船である
潜特型潜宙艦も完成し、無事演習中である。演習後は特務潜宙艦隊に編入されるという
そして、帝国艦隊の第二派が接近していた
目標はヴァイナー連邦。すなわち東方連合の国家である
Qタンク大陸には7つの国が存在する
北から順にQターレット王国、Qタンク王国、Qシュタイン連邦、ヴァイナー連邦、ゲール共和国、クリーク王国、パンツァー王国である
Qターレット王国はグンナ大陸に最も近い連合国であり、そのために第七次キュワール大戦では重要戦略拠点になった。最初にグンナと交戦したのもこの国であり、日戦軍団の支部が存在する(ちなみに日戦軍団支部はQターレット以外にQシュタイン、リゾニアなど日戦軍団と今まで共同作戦を展開した国々の大半に存在する)
Qタンク王国はキュワール初のQタンク国家として知られる歴史ある国だが、今はたいした活躍もなく、東方連合第二の国である
Qシュタイン連邦は言わずもがなキュワールの超大国である。面積ではプロトンを大幅に上回るキュワール最大の連邦国家である
そのため連合の盟主であるプロトン合衆国に並ぶ地位を持つ
そしてヴァイナー連邦。Qシュタインの友好国のためQシュタイン連邦製の兵器が用いられている
ゲール共和国はプロトン合衆国の友好国である。ヴァイナーとの共同戦線が幾度か続けられている
クリーク王国も一応連合国だが宇宙艦艇が不足気味のため現在は補給のみを行っている。中立国だ
すなわち、Qタンク大陸で有力なのはQタンク王国およびQシュタイン連邦のみである。一応日本戦車軍団支部がQシュタインとQターレットに存在するが、あくまで「支部」である。当然、本部はグリシネである
そして今回の帝国艦隊第二派、現在Qタンク、Qシュタイン、Qターレット、そして日戦軍団は多方面作戦展開中で残るはヴァイナーとゲールだけであった
ヴァイナー連邦第三艦隊 戦艦「リュッツオウ(最近ドイツ艦名が枯渇気味)」
ヴァイナー通信兵「敵艦隊はなおもヴァイナーへ接近中、戦艦、空母多数、重巡二十八、駆逐艦三十前後!」
ヴァイス少将(第三艦隊司令。車種:IV号戦車H型)「かなりの数だな。我々だけで防げるか・・・」
テラス大佐(リュッツオウ艦長。車種:マルダーI自走砲)「陸上砲撃ともなれば戦艦が脅威ですね。我々は戦艦を叩きましょう」
ヴァイナー連邦は第三艦隊および第四駆逐艦隊、ゲール共和国は第二駆逐艦隊をこの戦闘に派遣している
第三艦隊には戦艦が六隻存在するが、リュッツオウ以外の各艦は全てシュレージェン級であった。とはいえシュレージェンでも充分強いのだが
ヴァイス少将「しかし、相手は強力だろうな。一部の艦隊を日戦軍団やQシュタインの潜宙艦が抑えているが、彼らがいなければもっと多い艦隊がいただろうな・・・」
テラス大佐「彼らには感謝しなければいけませんな」
対するはグンナ帝国第二艦隊。すなわち、今までザクスの第一艦隊に付属するオマケのような艦隊だったがついにメインで登場するようになったのだ
艦隊司令は不明だが、おそらく優秀な士官であろう
そして砲撃戦が始まった
グンナ艦の発砲が当然先であった。射程距離では向こうのほうが長い
先陣を切って突撃してくるペトロバブロフスク級に照準を合わせる
テラス大佐「撃ち方初め!」
ボゴン!
ヴァイス少将「各艦へ告ぐ。目標は帝国艦隊。なるべく多く撃沈しろ!」
ボゴン!ボゴン!
ボゴーーーーーーーーーン!
ヴァイナー兵士A「敵艦、撃沈!」
まずは一隻を撃沈した
圧倒的火力を持つグンナ級戦艦が大量にいる。まずはそれらを攻撃すべきだ
テラス大佐「よし、次の目標は敵大型戦艦、主砲、射撃用意!」
主砲を敵グンナ級戦艦に向ける
すると敵は温存すべきであろう波動砲の射撃をするのか、艦首を向けている
ヴァイナー兵士A「射撃準備完了!」
テラス大佐「撃てっ!」
ボゴォン!
敵は波動砲のチャージを始めた
だが、既に波動砲めがけてレーザーが飛来していたのだ
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
大爆発を起こし敵戦艦は沈没した
続いてデーベルン級。グンナ艦は赤いはずだが、一部で同艦に酷似した緑色の軍艦を見たという噂もある
松井元帥は「キュワールやグンナ以外のどこかの戦艦が索敵活動を行っていたと思われる」と語っていた
角張った形状のデーベルン級の火力は巡洋戦艦としては高い、速力は「紀伊」型戦艦とほぼ同等とされる
これに関してはシュレージェン級戦艦二隻が同時に攻撃した
36cm連装砲四基を搭載するシュレージェン級が二隻同時でデーベルン級を狙っているのだ
同時に十六発もの36cmレーザーが発射される
集中砲火を受けデーベルン級は爆沈した
シュレージェン級には「紀伊」型と同じ70cm巨大レーザーが搭載されているが、当然奥の手、使用は「大艦隊に対抗するときもしくは圧倒的不利な状況に追い込まれたとき」とされている。耐久性に難があるようだ
続いてコンスロート級が突撃してくる
松井元帥が言うには「形状は違うが同名の船がアマティスにいる」んだそうだ
形こそ違うが、全く同じ艦名の船が敵味方の陣営に所属しているというのは奇遇だ
とにかく、アマティスのコンスロートはグンナのそれより優秀である
何しろ一時期かのザクス司令が座乗していたとはいえ、大戦初期の駆逐艦だ。大戦中期から現れたアマティスのコンスロートには劣るであろう
そして、このコンスロート級駆逐艦も接近戦で撃沈されていった
すると、ゲール共和国軍の軽巡洋艦から報告が入った
ヴァイナー通信兵「第二駆逐艦隊旗艦より入電。『我、敵空母を捕捉、これより攻撃にかかる』。以上です」
ヴァイス少将「機動部隊を見つけたようだな。所属はどこだ?」
ヴァイナー通信兵「Qグリーンとのことです」
ヴァイス少将「そうか。Qグリーンか。それほど強くは無いだろうな・・・」
第二十話 続く
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第二十話
 松井一真  - 2006/6/8 22:18 -
  
後半。データベースシステム初登場
第二十話 ヴァイナー襲撃
一方でこの戦闘をモニターしていた「紀伊」では、松井元帥が敵の大艦隊に関する情報を探っていた・・・
日戦軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「確か、現在Qグリーン軍が持っている航空母艦は・・・」
そのデータベースの画面上には次々と空母の情報が掲載されていた
最新鋭中型空母アキーラ級・・・16隻
全長:280m
武装:15.5cm連装レーザー砲4基8門(艦体上部4基)
   12.7cm連装両用レーザー砲4基8門(艦体左右側面部2基ずつ)
   ミサイルVLS8連装発射管2基16門(艦体上部2基)
   25mm連装機銃24基48門(艦体上部左右舷6基ずつ、艦体左右側面部6基ずつ)
   艦載機50機搭載
解説:ウルタンク・Qグリーン最新鋭中型空母。各国の中型空母と比べると若干火力が高い。30隻ほど建造する計画があるとされる

松井元帥「・・・・・確かこいつを見かけたという情報があるな・・・」

新鋭正規空母インドミタブル級・・・22隻
全長:300m
武装:14cm連装レーザー砲3基6門(艦体上部3基)
   12.7cm連装両用レーザー砲4基8門(艦体左右側面部2基ずつ)
   ミサイルVLS10連装発射管2基20門(艦体上部2基)
   25mm連装機銃24基48門(艦体上部左右舷6基ずつ、艦体左右側面部6基ずつ)
   艦載機70機搭載
解説:ウルタンク・Qグリーン新鋭主力空母。やはり普通の性能の空母で弱点も無い秀でた所もないある意味強い空母。35番艦まで建造中

松井元帥「・・・・・この装甲空母もいたはずだな・・・」

最新鋭正規空母サラトガ級・・・10隻
全長:320m
武装:20cm連装レーザー砲4基8門(艦体上部4基)
   12.7cm連装両用レーザー砲4基8門(艦体左右側面部2基ずつ)
   ミサイルVLS10連装発射管2基20門(艦体上部2基)
   25mm連装レーザー機銃24基48門(艦体上部左右舷6基ずつ、艦体左右側面部6基ずつ)
   艦載機90機搭載
解説:ウルタンク・Qグリーン最新鋭主力空母。巡洋艦の主砲、レーザー機銃を搭載し、火力が高い空母で搭載機数も高い優秀艦。18番艦まで建造中

松井元帥「レキシントンも確かいたはずだ・・・」
日戦軍団の技術力は非常に高い
既に潜特型を初めとする潜宙艦などでデータを収集しているのだ
無論、今までの戦闘データも用いられている
そんな中で、諜報部から入ったばかりの最新鋭の情報の中に、恐るべき巨大空母の情報が記されていたのだ
松井元帥「・・・まさか・・・Qグリーンの空母ってこいつでは・・・」
ティーガー元帥「司令?どうしましたか?」
松井元帥「ティーガー元帥!急げ!すぐにリュッツオウに回線を繋げ!このままではゲール艦隊がやられる!」
そしてその画面上にはこう記されていた
最新鋭巨大空母ジブラルタル級・・・3隻
全長:440m
武装:20cm連装レーザー砲5基10門(艦体上部5基)
   14cm連装両用レーザー砲6基12門(艦体左右側面部3基ずつ)
   ミサイルVLS12連装発射管3基36門(艦体上部3基)
   25mm連装レーザー機銃32基64門(艦体上部左右舷8基ずつ、艦体左右側面部8基ずつ)
   艦載機180機
解説:ウルタンク・Qグリーン最新鋭大型空母。火力が高く、同盟軍キュワール侵攻時にはQグリーン軍に3艦とも所属しておりその豊富な艦載機搭載数を使って何故か護衛艦隊とヴァイナー爆撃に向かっている。8番艦まで建造中

20cm連装砲、すなわち、重巡洋艦並みの火力。そして報告によれば防御力は通常の戦艦とほぼ同等
このバケモノ空母ならば、ゲールの艦隊を自艦の火力のみで殲滅することが出来るであろう
ましてそんなバケモノが3隻もいるのだ
松井元帥「・・・諜報部には感謝せねばならないな・・・」
ティーガー元帥「司令!リュッツオウと繋がりました!」
松井元帥「分かった、通信機をよこせ!」
ヴァイナー連邦第三艦隊 戦艦「リュッツオウ」
ゲール将校(通信)「くそっ、さすがにグンナがいるだけのことはある・・・」
ゲール兵士(通信)「奴ら、どれだけの物量を・・・」
ヴァイス少将「ゲール艦隊も苦戦しているようだな・・・」
ヴァイナー通信兵「司令!『紀伊』より通信が!」
松井元帥(通信)「ヴァイス少将、聞こえるか!私だ!松井元帥だ!」
ヴァイス少将「はっ、こちらヴァイナー連邦第三艦隊司令、ヴァイス少将です!」
松井元帥(通信)「前置きは後だ!それより大変だ!Qグリーン機動部隊主戦力はバケモノだ!ジブラルタル級、その火力は重巡に匹敵する!」
ヴァイス少将「な、何ですって!?」
松井元帥(通信)「すぐにゲール艦隊旗艦に報告し・・・」
ヴァイナー通信兵「司令・・・先ほど第二駆逐艦隊の全駆逐艦との通信が途絶えました・・・」
ヴァイス少将「・・・・・どういうことだ!?」
ヴァイナー通信兵「旗艦より入電!『我、敵巨大空母の攻撃に向かうも護衛艦艇および空母自身の火力により壊滅す。総員退艦を・・・』」
ヴァイス少将「・・・・どうした?」
ヴァイナー通信兵「旗艦との通信が途絶えました・・・」
松井元帥(通信)「間に合わなかったか・・・・」
直後、遠方、Qグリーンの大艦隊のど真ん中で大爆発が起こった
それはゲール第二駆逐艦隊旗艦が沈没する瞬間であった・・・
彼らが与えた損害は空母「ニュージーランド」小破、他戦艦二中破であった・・・
そして圧倒的火力による攻撃が始まった
Qシュタイン連邦製の艦艇の誇る強大な戦闘能力も物量の前には無用であった・・・
ボゴーーーーーン!
ヴァイナー兵士A「消火急げ!」
テラス大佐「くっ・・・・・」
被害は甚大であった・・・
ヴァイナー艦隊、戦艦二、重巡六、駆逐艦十五、沈没・・・
ゲール艦隊、軽巡二、駆逐艦十四、全滅・・・
そして連合軍の艦隊は撤退した
帝国艦隊の総攻撃は熾烈であった・・・
日本戦車軍団総司令部
松井元帥(通信)「今度はヴァイナーか・・・」
ホニ大佐「今回も酷いらしいですよ」
松井元帥(通信)「先ほどゲール軍の艦隊が全滅したという報告が入った。艦隊司令と旗艦の艦長は生還したそうだが・・・」
ホニ大佐「ヴァイナーの都市が攻撃を受けているそうですが」
松井元帥(通信)「総旗艦の艦隊を出すわけにもいかんな・・・」
ヴァイナー連邦 都市
ボゴーーーーーーーーン!
ヴァイナー兵士B「畜生!奴ら、どれだけたくさんの船を!」
消防車「なんど消してもまた攻撃を仕掛けてくる!」
ヴァイナー兵士C「まさかこんなところで連合は終わりなのか!?」
総攻撃はあまりにも熾烈であった。彼らの消火活動空しく、都市は壊滅していった・・・
消防車「ダメだ!もう間に合わん!」
救助隊員「しかし、なんとしてでも助けなければ・・・」
ヴァイナー兵士B「あんたに死なれるわけには行かないんだ!」
ヴァイナー兵士C「なんてこった・・・・」
そしてヴァイナー軍主要都市5つの内、2つが壊滅した。あたり一体が瓦礫の山であった
死車3万台、負傷車10万台。かなりのものだった
日本戦車軍団総司令部
ヴァイナー広報士官「・・・我が軍の損害は戦艦二、重巡六、駆逐艦十五沈没、戦艦三、重巡三、駆逐艦五中破、戦艦一、重巡一、駆逐艦一小破。帝国艦隊は我が国の都市を攻撃後撤収。これにより、我が国の都市二つが壊滅し、死傷者は10万台を軽く超え・・・」
松井元帥(通信)「都市二つか・・・」
ホニ大佐「これはまずいですね・・・」
松井元帥(通信)「・・・だが、迎撃体勢がうまく行っていなかったのと敵の戦力情報が届いていなかったことが原因だろうな・・・」
一方でパレンバンでは第一独立艦隊が寄港していた
第一独立艦隊 駆逐艦「フライシャー」
カイト大尉「司令、セイロン基地駐留の第一特務艦隊より通信です。発信車はダークスピリッツ中佐です」
クラシス「ダークスピリッツ中佐?聞いたことがあるような・・・」
カイト大尉「あれじゃないですか?かなり前に空軍のバチェリット基地視察に来た・・・」
クラシス「ああ、あのダークスピリッツ司令か!かなり前のことなんで忘れていた。すまん」
ダークスピリッツ中佐はかつてQタンク王国空軍に所属しており、以前バチェリット基地視察で第427航空隊の各員と会っていたのだ
サーラ「で、通信の内容はどういうもので?」
カイト大尉「はっ、回線開きます」
ダークスピリッツ中佐(通信)「久しぶりだな諸君。本国が壊滅し、艦艇不足で困っていると聞いたので通信をよこした」
声の主、ダークスピリッツ中佐は日戦軍団の士官に似た古風の士官である。Qタンク王国でもかなり珍しい。大使もそのような方だと聞いたが・・・
クラシス「ダークスピリッツ中佐、一体今まで何を・・・」
ダークスピリッツ中佐(通信)「本国で艦隊の整備を行っておったが、特務艦隊に回されて今はセイロンにおる。しかし諸君らも育ったものだな。まさか艦隊の上層部にいるとは・・・そうそう、いいものをやるから、セイロンに来てくれ」
ナギ「通信、終了しました。まったく中佐殿は変わった方で」
クラシス「・・・・いいもの?」
ハヤト「艦艇不足で困っていると聞いたので・・・ということは艦艇と思うが・・・」
クラシス「艦艇か。それもアマティスと同盟を結んだQタンク王国のこと。かなりのものだと思うな」
カーター「で、どうする?もう帰る港も無いし・・・」
クラシス「大尉、今すぐセイロンへ向かってくれ」
カイト大尉「了解しました」
かくして第一独立艦隊はセイロンへと向かった。第二独立艦隊も報告を受けセイロンへ向かうこととなった・・・
第二十話 終わり
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宇宙戦艦紀伊 第二十一話
 松井一真  - 2006/6/12 18:27 -
  
第二十一話完成。熱田中将再び登場
第二十一話 連合各国の情勢
連合各国は動揺していた
帝国艦隊の次期攻撃目標がニビリア共和国だったからである
ニビリアはQシュタイン連邦と並ぶ技術大国であり、面積こそ小さいものの資源は豊富で、プロトン合衆国とは建国当初から交易が行われている
そしてカルオス艦隊は北上していた・・・
カルオス帝国第一特務艦隊 戦艦「ニマスト」
戦艦ニマストの司令官室では、熱田中将と謎の士官が通信機で会話していた。謎の士官は国籍不明で強力な艦隊を保有している
熱田中将「・・・・・なんだって?!アマティスが!?」
????(通信)「ああ、本当だ。アマティス軍およびデュミナス軍がキュワール救出のために大艦隊を出航させた」
熱田中将「・・・・・・・・・アマティスは敵に回すと恐ろしい国だな・・・・」
????(通信)「そこで我々も手を打っておいた」
熱田中将「一体、どういうことだ?」
????(通信)「最新鋭亜空間移動高速戦艦、シルグノーム・クラス。こいつを主軸とする艦隊をそちらに向かわせる。三日でつくはずだ」
熱田中将「三日?!一体諸君らはどんな機関を開発したのかね!?」
????(通信)「『亜空間移動』。すなわち遠い場所へ一瞬で移動することが出来る。分かりやすく言えばワープだ」
熱田中将「ワープ機能・・・・」
????(通信)「とにかく、キュワールにとどまりつづけるのは危険だ。我が艦隊が到達した後に直ちに我々と共に脱出する」
熱田中将「・・・了解した」
そういうと、熱田は通信を切った
司令官室をノックする音が聞こえた
熱田中将「入れ」
ドアが開き、通信士官が入ってきた
カルオス通信兵「司令、一体どなたと話していたので?」
熱田中将「ラファリエスの特務士官だ。これから本艦隊はプロトン北沖上空に移動する」
カルオス通信兵「ニビリア攻撃作戦はどうなるのですか?」
熱田中将「中止だ。とにかくアマティスとデュミナスがいるからにはいくら我々でも勝ち目は無い。『紀伊』とやらもいるからな・・・とにかくラファリエスの艦隊を待たねばならない。やつらの艦隊、あと三日でつくそうだ」
カルオス通信兵「三日?!ラファリエスからここまでとなると、何ヶ月もかかるはずでは?!」
熱田中将「奴らの技術力だ。とんでもない技術を持ってやがったよ」
熱田はたまたま入ってきた通信士官にことの全てを語った
当然、その士官も驚いていた
熱田中将「話が長くなったな。何か飲むか?」
カルオス通信兵「司令が出すんですか?」
熱田中将「たまにはいいだろう、そういうことも」←ちなみに日本戦車軍団時代も良くこういうことがあったようだ
カルオス第一特務艦隊は、ラファリエスの援軍を待ちながら、北上していった・・・
一方でプロトン合衆国。2都市が崩壊し、野党の攻勢が活発化していた・・・
プロトン合衆国 大統領官邸
プロトン大統領「・・・もはや戦争が出来る状態ではないな・・・」
ロッキード元帥「・・・・・・・・迎撃戦力を残していなかったことが原因でしたね・・・」
リピーレド元帥「いえ、これは戦争だから仕方が無いのです!次からは反撃のために!」
ロッキード元帥「リピーレド、残念だがもはや我が国はどうにもならんよ」
リピーレド元帥「ロッキード!一体それはどういう話だ!?」
ロッキード元帥「反戦デモが各地で起こっているんだぞ!こんなときに戦争など出来るか!」
コムニエム軍曹「我々は『キュワールの警察』なんですよ!そんな我々がこんなところで・・・」
ロッキード元帥「コムニエム!だったら貴様一両で戦ってみろ!今戦うことがどんなに無理なことか!」
フェレックス大将「我々は戦うために軍部に入ったんですよ!」
ミフェイドビッチ大佐「最後の一兵まで戦い抜かなければ他国に示しがつきません!」
ロッキード元帥「貴様らは何を学んできたのだ!今まで六つものキュワール大戦に従軍しているというのに、諸君らは進歩しておらんではないか!」
コムニエム軍曹「・・・・・・・・」
スピシュード中佐「・・・・元帥、もう止めましょう・・・・」
リピーレド元帥「・・・・・そうだな、本国の命令ともなれば従わざるを得ない・・・」
ロッキード元帥「すまんな、リピーレド。本国の命令なんだ」
リピーレド元帥「ロッキード・・・・・」
プロトン大統領「独立艦隊以外の全艦艇を撤収させる。できれば、この目でプロトン級の威力を見てみたかったな・・・」
ロッキード元帥「同感です・・・・」
プロトン合衆国はもはや戦争続行が不能となったためにキュワール防衛をQタンク同盟各国(Qタンク王国、Qターレット王国、Qシュタイン連邦、ヴァイナー連邦、ゲール共和国)および日本戦車軍団、ニビリア共和国に託し戦線を離脱した
一方でグリーンアイランド(グリーン民主共和国)側もキュワール防衛ライン構築のためにレイスト級駆逐艦による防衛艦隊を編成した
そしてニビリア共和国では・・・
ニビリア共和国 国王居城
ニビリア国王「プロトンの損害が甚大のようだ。彼らは戦闘続行が不可能と見て戦線を離脱するらしい。士気も低下していたからな・・・」
テレダイン元帥「仕方ないでしょうな。リベージュダースの犠牲車の数からすれば、撤退はやむを得ないでしょう」
ニビリア国王「帝国艦隊が我が国へ接近していると聞いたが?」
テレダイン元帥「そのために護衛艦隊を先にパレンバンから引き上げたんですよ。日戦軍団はしばらく駐留するそうですが」
ニビリア国王「彼らにはまだ特務艦隊がいる。いざというときには頼りになる奴らだ」
現在ニビリア共和国ではエチゼン級戦艦を初めとする大規模な艦隊でタルタ海上空を警戒している
時たま小規模な索敵艦隊が現れたりするものの現状では戦闘は行われていない
ボアン大尉「しかしプロトンはもう終わりでしょうかね。まさか『キュワールの警察』があっさりと敗退とは・・・」
テレダイン元帥「帝国の技術力はいつの間にやら上昇したものだな」
ボアン大尉「そうですね。昔はここまで強くなかったのに・・・」
ニビリア国王「ところで全防衛艦艇は配置についたのだな?」
テレダイン元帥「はっ、全艦、準備は完了しました」
ニビリア国王「よし、外郭防衛網を担当するQタンク同盟各国のためにもしっかり最終防衛線を構築せねば・・・」
Qシュタイン連邦 大統領官邸
T35「連合各国の結束のためには我々Qタンク同盟各国が頑張らなければならないな」
ナルマルガム中将(本土防衛部隊司令。車種:ミーネンロイマー)「そうですね、大統領閣下」
T35「そのためには同盟各国および日本戦車軍団が共同で防衛線を構築しなければいけないな」
ナルマルガム中将「現在潜宙艦による索敵網および艦隊による防衛網を構築中とのことです」
T35「昔から防衛だけはすごかったからな・・・」
現在QシュタインをはじめとするQタンク大陸各国はキュワール防衛のために主戦力をパレンバン近辺に展開中である
日本戦車軍団、Qターレット王国、ヴァイナー連邦、ゲール共和国はそれぞれQシュタイン連邦を支援するように主戦力を展開している
T35「ところで新兵器の件は?」
トレニオス少尉「はっ、新型艦艇の建造は順調です。この調子ならばキュワール近辺の防衛は完璧なものとなります」
T35「まあ、現状では大丈夫だろうな。帝国艦隊も攻撃を止めているようだし」
トレニオス少尉「次はいつ来るのやら、ですね」
T35「なるべく遅く来て欲しいものだがな・・・」
ナルマルガム中将「そういうものですね」
ヴァイナー連邦 大統領官邸
ヴァイナー大統領「都市が2つ壊滅したが、いまだ士気は維持できているそうだな」
ヴァイナー将校「はっ、隣国ゲール共和国も奮戦しております」
ヴァイナー大統領「しかしなぜプロトン合衆国は急に戦力を撤収させたのか?」
ヴァイナー将校「あちらさんは野党が強いですからね。いままでこんなことも少なかったみたいですし」
ヴァイナー大統領「そういえば我が国はいつも貧乏くじ引いてたな」
ヴァイナー連邦、常に酷い扱いを受けていた気がする国である
第三次キュワール大戦ではクリーク、ゲールと共に戦いながら、最も損害が酷く、Qシュタイン帝国(当時)への派遣部隊は全滅してしまったという
以後の大戦でも戦闘に参加してはいたものの損害はかなりのものであった
ヴァイナー大統領「しかし今度こそ活躍のときが来たな」
ヴァイナー将校「そうですな。今こそQタンク同盟の力を見せるときですね」
第二十一話 続く
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話
 松井一真  - 2006/6/12 18:27 -
  
第二十一話後半。「紫の艦隊」の正体があっさり判明しているような・・・
第二十一話 連合各国の情勢
Qタンク王国 国王居城
Qタンク国王「それでアマティス軍は援軍をよこしてくれるのかね」
Qタンク大使「そうなっている様子です」
Qタンク国王「さすが大使、海外にも詳しいな」
Qタンク大使「それでセイロン基地ですが、前線基地となる可能性が強まりましたので強化する必要が出てきました」
Qタンク国王「確か、ヴァイナーが新たに基地を建設すると聞いたが」
Qタンク大使「はっ、その通りです。セイロン基地近辺にもう一つ作るそうです」
Qタンク国王「いずれにせよ防備する方角が増えたということだな・・・」
セイロン基地
クラシス「中佐殿、一体この艦艇は・・・」
ダークスピリッツ中佐「アマティス軍の新型艦だ。特別に君たちに分けてやろうと思ってな」
クラシス「フォーラスR級でしたっけ?重巡としては最強クラスじゃないですか」
ダークスピリッツ中佐「うむ。アマティス軍の主力艦艇だ」
クラシス「しかし1隻とはいえ、こんな主戦力を・・・」
ダークスピリッツ中佐「アマティスの生産能力はすごい。既にこの船を20番艦まで建造している」
クラシス「20隻ですか!?」
ダークスピリッツ中佐「そう。これの一つ前のフォーラス級をあと一隻、残りは軽巡のアスラートR級二隻とコンスロート級六隻だ」
クラシス「コンスロート?!」
サーラ「それってたしか、グンナの・・・」
ダークスピリッツ中佐「名前は同じだが形は別物だ。何が理由か、名前が被ってな」
ハヤト「まさかそんな異国の船に、今まで戦ってきたグンナの船と同じ名前があったとは・・・」
ダークスピリッツ中佐「まあ、そういうものだな。これで艦隊の艦載機は、スマッジIIが二十二機だ」
クラシス「スマッジII・・・」
スマッジII、20mm機関砲六丁と空対空ミサイル六発を積む、最高速度マッハ2.9の戦闘機である
性能はかつてクラシス達が搭乗していたF−16ファイティングファルコンを凌ぐ性能である
ダークスピリッツ中佐「そろそろ、演習の開始時刻だな」
クラシス「そうですね。よし、総員戦闘配置!」
プロトン第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「よし、主砲撃ち方初め!」
ボゴォン!
フォーラスR級を初めとするアマティス艦艇の性能は優秀であった
なおこれに伴い「フライシャー」を初めとする艦艇は換装のためにしばらくドック入りとなった。これらの駆逐艦は大改修を行いかなりの戦力とする予定である
シュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
クラシス「スマッジIIか、かなり優秀な機体ではないか」
ダークスピリッツ中佐「そりゃ、アマティス製だからな・・・」
クラシス「やはり彼らの力は素晴らしいものだ」
しかし、しばらくすると奇妙な艦艇を捕捉した
ナギ「司令、奇妙な船を電探に捕捉しました」
カーター「結構大規模な艦艇です」
クラシス「・・・・どれ、望遠鏡は?」
カーター「ここにありますが・・・」
彼らが見たものは、巨大な紫色の艦艇であった
サーラ「これは・・・」
ハヤト「見たこともない船だ、きっと攻撃を仕掛けてくるぞ!」
クラシス「面舵一杯!これより本艦隊はセイロンに帰投する!」
そして第一独立艦隊はセイロンへ帰還した
後に分かったことだが、それはラファリエスの軍艦で、キュワールに向かっていることが判明した
ラファリエスはカルオス艦隊救援のためにキュワールに向かっていたのだ
セイロン基地
ダークスピリッツ中佐「これはまずいな・・・ラファリエスまでこの戦いに加わるとは・・・」
クラシス「一体ラファリエスとはどんな奴らで?」
ダークスピリッツ中佐「詳しいことは分からんのだが・・・アマティスと対立しているそうだ」
その一方でアマティスとデュミナスは救援のために艦隊を出航させた
どれも優秀な艦艇である
これらが帝国側の艦艇と交戦するのも近いと見られている
その一方でクリーク王国からキュワールに発せられたのはとんでもない情報だったのだ
クリーク王国 国王居城
クリーク国王「我がクリーク王国は、この戦争には介入せず、中立国としての現状を維持していきます」
ブリテン「・・・・・・・・まさか、同盟国の都市が二つも破壊されたというのに・・・」
クリーク兵士「何かあるんでしょうかね?」
ブリテン「元来我がクリーク王国およびゲール共和国、ヴァイナー連邦は対立しているからな。共通の敵がいれば協力するんだがな・・・」
クリーク兵士「共通な敵というと・・・」
ブリテン「そう、帝国だ。だが、今回の戦争だけは、どうやら違うようだな・・・」
クリーク王国は中立国としての現状を維持すると通達したのだ。これは連合各国を驚かせる結果となったのである
日本戦車軍団総司令部
チリ元帥「ただいま帰還しました」
松井元帥(通信)「よし。現状の報告を」
チリ元帥「はっ、キュワール内部では中立国のクリーク王国と壊滅したプロトン合衆国を除いてほぼ全ての国がキュワール防衛網を構築、今まで戦闘に参加していなかったGIを初めとする各国も防衛の準備を整えているとのことです」
松井元帥(通信)「GIもかね?また珍しいことが起こったものだ」
チリ元帥「そしてキュワール以外ですが、連合側にはアマティスおよびデュミナスが救援艦隊を派遣、セイロン基地からの通信ではラファリエス軍がカルオス艦隊救援のためにキュワールへ接近中、ワープ機能を用いれば三日でつく距離とのこと」
松井元帥(通信)「オルキス、ガトランティス、デトロワ、ファントムはどうなっている?」
チリ元帥「オルキスは独立艦隊をキュワールに向かわせ、ガトランティスは主力艦隊を派遣しております。また、デトロワとファントムは中立ですが、いずれもラファリエス側、すなわち帝国側につく可能性が出ております」
松井元帥(通信)「厄介だな・・・・ファントムは星系最強と呼ばれているからな。我々の船でも太刀打ちできるかどうか・・・」
かくして、エレミア星系内に大戦争の予感が広まっていたのであった・・・
第二十一話 終わり
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話
 ダークスピリッツ  - 2006/6/15 23:23 -
  
二二話ですがアマティス、Qタンク、デュミナス、ラファリエスの艦艇が登場するので先にアマティス、デュミナス、ラファリエスの兵器を設定してから第二二話設定を行います。
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話
 松井一真  - 2006/6/16 17:50 -
  
> 二二話ですがアマティス、Qタンク、デュミナス、ラファリエスの艦艇が登場するので先にアマティス、デュミナス、ラファリエスの兵器を設定してから第二二話設定を行います。
とりあえず今回も戦闘はあるんですかね?
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話
 ダークスピリッツ  - 2006/6/17 17:22 -
  
> > 二二話ですがアマティス、Qタンク、デュミナス、ラファリエスの艦艇が登場するので先にアマティス、デュミナス、ラファリエスの兵器を設定してから第二二話設定を行います。
> とりあえず今回も戦闘はあるんですかね?
は、間違えた戦闘があるのは第二十三はでした;;
よって二十二話は戦闘無しです。
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第二十一話
 松井一真  - 2006/6/17 20:14 -
  
> > > 二二話ですがアマティス、Qタンク、デュミナス、ラファリエスの艦艇が登場するので先にアマティス、デュミナス、ラファリエスの兵器を設定してから第二二話設定を行います。
> > とりあえず今回も戦闘はあるんですかね?
> は、間違えた戦闘があるのは第二十三はでした;;
> よって二十二話は戦闘無しです。
了解、これより制作を開始します(おい)
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第二十二話
 松井一真  - 2006/6/24 16:32 -
  
第二十二話完成。現時点でもっとも短い話になりました
第二十二話 新たなる星
さて、改めてエレミア星系の構造を紹介しよう
このエレミア星系は恒星エレミアを中心とし、無数の惑星が集まっている構造になっている
現時点で、チョロQが住んでいるものは大きいもので9つある
第一惑星はガトランティス。現時点では派遣艦隊をキュワールに向けて進撃させているのみで、戦闘は行っていない
第二惑星はグンナ。今までキュワールと激しく戦った、帝国勢力が住む星である
第三惑星はキュワール。無論、今まで幾多もの大戦があり、謎の世界「アファレート」へと繋がる入り口があるとされる星である
第四惑星はアマティス。キュワール、グンナ以外で初めて、この宇宙大戦へ関わった星である
第五惑星はラファリエス。現時点で、アマティスと対立する星である
第六惑星はデュミナス。アマティスと同盟を結び、キュワールと共同で対帝国戦線に参加している
第七惑星はオルキス。現在、独立艦隊がキュワールへと向かっている
第八惑星はデトロワ。星系最大であり、強大な技術力を誇る
第九惑星はファントム。エレミアから一番離れているが、惑星自体はかなり大きい
この9つの惑星が2つの陣営に分かれて戦うことも近くなっているのだ
セイロン基地
クラシスとダークスピリッツ中佐はラファリエスについて話していた
クラシス「それで、そのラファリエスに関しての情報は?」
ダークスピリッツ中佐「・・・アマティスと対立している国、というのは前に言ったな?」
クラシス「はい、そうでしたが・・・」
ダークスピリッツ中佐「彼らの技術力はアマティスをも超える。既にシルグノーム級とい特殊な艦艇を配備しているのだ」
クラシス「シルグノーム級?」
ダークスピリッツ中佐「亜空間移動能力・・・分かりやすくいえばワープ能力を備えている特殊艦だ」
クラシス「ワープ能力!?」
すると、話を聞いていたバルチャー大佐が割り込んできた
バルチャー大佐「中佐!一体、そのワープ能力とはどういうものなんだ!?」
ダークスピリッツ中佐「・・・大佐殿、厄介な相手です。ワープ能力、承知のとおり、我々の船には到底追いつけない速力で、亜空間を移動する能力です」
バルチャー大佐「説明されても、全く分からんのだが・・・」
ダークスピリッツ中佐「要するに、恐ろしい速力を発揮できる、ということです。計算すればラファリエス〜キュワール間を数週間で移動できるとのことで・・・」
バルチャー大佐「何?!」
クラシス「数週間・・・」
ダークスピリッツ中佐「アマティスの特務士官からもたらされた情報では、彼らは帝国軍のキュワール侵攻部隊救援のためにわざわざ最新鋭のシルグノーム級を配備した大艦隊を派遣しているとのことです」
バルチャー大佐「要するに、主力艦隊をいきなり敵地へ派遣したことになるな・・・・」
クラシス「しかし、そんな船が来るとなると、本当に厄介なことになりましたね」
この新型艦は、ラファリエスの誇る技術力により建造されたもので、「恒星間航行能力」まで兼ね備えているのだ
一見航空機のような形状のシルグノーム級だが、その形状ゆえにかなりの速力を発揮できるのだ
日本戦車軍団総司令部
チリ元帥「先ほど、情報部のホニ大佐から今まで手に入れた情報を聞いたところです」
松井元帥(通信)「そうか。今度の戦い、我々特務艦隊でも苦戦しそうだ。まさか実戦二度目でこんなことになろうとは」
まさか彼らも、タイトルに書かれていながら、パレンバン以来全く活躍していない超弩級戦艦の存在には驚いているだろう
恐るべき戦闘能力を誇りながらも実戦はパレンバン戦のみ。まさかこんな兵器があったものか
それに準ずる性能の船に至っては一度たりとも戦闘を行っていないという皮肉さえあるのだ
チリ元帥「しかし、これから戦闘が少なくなりそうなパレンバン方面に第一特務艦隊を置いて何をするんですか?」
松井元帥(通信)「アマティスとデュミナスだけでは不安だからな。我々とQシュタインが、パレンバン方面の防衛および各基地の奪回に当たらねばならない」
何でも、キュワール以外で超弩級戦艦に値する艦艇のほとんどが「紀伊」の性能を超えているという。じゃあ「紀伊」の存在は何だったのだろうか
チリ元帥「しかし、第一特務艦隊、もっと活躍すると思ったんですが・・・」
松井元帥(通信)「そうも行かないんだろうな。まあ、中立国のクリークがどうなるかが疑問だが・・・」
チリ元帥「そういえば通商破壊作戦は続いているようですね」
松井元帥(通信)「うむ。今のところ、ルナツー〜トノス方面を攻撃している。もっともルナツー自体が壊滅的打撃を受けたところなんだが・・・」
チリ元帥「まあグンナの技術なら復興したでしょう」
松井元帥(通信)「それで基地機能が回復したら厄介だ。だから復興物資を積んだ船団を攻撃しているわけだが・・・あいにく、護衛の駆逐艦が多くてな。ついに第一特務潜宙艦隊を派遣するに至った」
チリ元帥「潜特型の艦隊ですか!?」
松井元帥(通信)「ああ、あの艦隊だ。彼らなら、撃破は容易であろう」
第一特務潜宙艦隊 潜宙艦「伊−400」
大宮大佐(第一特務潜宙艦隊司令。車種:九七式中戦車)「よし、全艦、行動開始!索敵装置起動準備急げ!」
索敵装置、すなわち、最新型データリンクシステムである
伊−400は潜宙艦のため、普段はこのシステムを切っているのだ
音探手「準備完了!索敵装置、起動!」
索敵装置の画面上には無数の輸送船団と、伊−400が映し出されている。護衛の駆逐艦は次々と向かってくる
エーリッヒ・ギーゼ級、ウルタンク軍の駆逐艦だ。しかし、武装欄を見ると、対潜爆雷が追加されていた
対潜型、といったところか
既にこの型はいくつか建造されているらしい。本家対潜用駆逐艦のカルロ・ミラベロ級やガッビアーノ級はまだ大量生産に至っていないため、エーリッヒ・ギーゼ級やザムス・ナーダ級に対潜能力を追加したものが建造されているようだ
大鳥少佐(伊−400艦長。車種:九七式中戦車チハ改)「六二式誘導魚雷を一番から十二番まで装填!」
伊−400は艦首に八、艦尾に四、魚雷発射管がある
艦尾のものは独特の旋回式だ。この艦尾側には艦載機のカタパルトが存在する
前方に接近する三隻の駆逐艦。いずれもエーリッヒ・ギーゼ級だ
輸送船団護衛艦隊 駆逐艦「アルディア」
艦長「敵潜宙艦は結構でかいそうだな」
副長「これなら、撃沈は容易でしょう」
音探手「敵艦を捕捉、深度210、速力6kt、艦尾方面を移動中!」
艦長「よし、爆雷投下!」
第一特務潜宙艦隊 潜宙艦「伊−400」
音探手「敵艦、爆雷投下!」
大鳥少佐「よし、全速前進!」
次々と投下されていく爆雷。三隻の駆逐艦は後方へ過ぎていく
大鳥少佐「九番は敵一番艦を、十番は敵二番艦を、十一番は敵三番艦を狙え!」
既に艦尾魚雷発射管は三隻の駆逐艦を射程圏内に捉えていた
大鳥少佐「てーーーーっ!」
三本の魚雷が発射された
それぞれが別々の駆逐艦を狙って向かってくる
輸送船団護衛艦隊 駆逐艦「アルディア」
音探手「敵艦魚雷発射!」
艦長「何っ!?あれほどの爆雷を避けるだと!?」
副長「魚雷、後方より接近中!」
艦長「機銃で迎撃しろ!」
すると、後方の駆逐艦が爆発した。魚雷が命中したようだ
副長「・・・『リベールラ』より応答ありません!」
通信手「『シューレ』、沈没!」
次々と沈んでいく駆逐艦、魚雷はなおも接近してくる
そしてついに、艦尾に命中した
爆発音と共に、「アルディア」も沈んでいった・・・
第一特務潜宙艦隊 潜宙艦「伊−400」
音探手「敵駆逐艦三隻、撃沈!」
大宮大佐「・・・よし、輸送船団を攻撃する!」
第一特務潜宙艦隊、十数隻の潜宙艦で構成されているが、このとき戦闘に参加したのはわずか三隻であった
だが、それでありながらも航空攻撃、砲撃、雷撃の三本立てで敵輸送船団を壊滅させたのであった
大鳥少佐「とりあえず、降伏した船はそのままパレンバンへ回航する」
大宮大佐「また、Qシュタインに護衛艦の手配をしてもらわんとな・・・」
セイロン基地
アマティス兵士「中佐殿!大変な通達が入りました!」
ダークスピリッツ中佐「読み上げろ!」
アマティス兵士「デトロワ、ファントム、およびラファリエスがアマティス、デュミナス、オルキス、キュワール各国に正式に宣戦布告!これよりデトロワ

、ファントム、ラファリエスの艦艇は敵艦と認定されます!」
ダークスピリッツ中佐「・・・どうやら本当に敵となったようだな・・・」
クラシス「大変なことになりましたね・・・」
セイロン基地司令「全艦艇に告ぐ、これより敵艦隊迎撃作戦を発令する!総員、戦闘配置につけ!」
ついに、セイロン基地駐留の各艦艇に艇艦隊迎撃任務が下った
エレミア星系での大戦争が、始まろうとしていた・・・
第二十二話 終わり
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第二十二話
 ダークスピリッツ  - 2006/6/25 1:34 -
  
こちらは第二十三話設定を書くためにラファリエス艦の設定を考え中。
ラファリエス兵器の設定が完了したら第二十三話設定を書く予定です。


あとガトランティスは詳細があまり知られていない星で実は第1惑星では無いという設定です。
第1惑星と誤認されていますが真の第1惑星は無人星の水星、第2惑星は同じく無人星の金星、そして第3惑星のガトランティス(ガトランティスとはアマティスなどの惑星が名づけた物で真名はアークという)と続く。
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第二十二話
 松井一真  - 2006/6/25 13:20 -
  
> こちらは第二十三話設定を書くためにラファリエス艦の設定を考え中。
> ラファリエス兵器の設定が完了したら第二十三話設定を書く予定です。
とりあえずしばらく製作は中止と言う事で
>
> あとガトランティスは詳細があまり知られていない星で実は第1惑星では無いという設定です。
> 第1惑星と誤認されていますが真の第1惑星は無人星の水星、第2惑星は同じく無人星の金星、そして第3惑星のガトランティス(ガトランティスとはアマティスなどの惑星が名づけた物で真名はアークという)と続く。
旧設定では第一惑星だったので・・・
一応、従来の設定に水星および金星を足した数でいいんですかね?
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第二十三話
 松井一真  - 2006/7/4 19:11 -
  
第二十三話。最近話が多少短め
第二十三話 エレミア星系大戦争拡大
ラファリエスの大艦隊がセイロンに接近してきた
ついに、セイロン基地での初の大規模戦闘が繰り広げられることとなったのだ
セイロン基地
クラシス「今回の作戦は、Qタンク王国特務艦隊およびアマティス軍第四巡洋艦隊と共に、敵大艦隊を迎撃することだ」
ダークスピリッツ中佐(車種:メルセデスベンツ)「日本戦車軍団諜報部によれば、数日前から捕捉していたシルグノーム級四隻を含む特務艦隊と、シクロール級二隻を初めとする巡洋艦隊がこちらに向かってきているようだ」
ベングリオン中佐(戦艦「インコンパラブル」艦長。車種:ベングリオン)「強力な敵だが、我々の艦艇も強化されている。互角に渡り合えるはずだ」
セリエ大佐(アマティス軍第四巡洋艦隊司令。車種:キミーラ)「我々の電磁シールドの性能は他星艦艇に勝る。防御力に関しては大丈夫だ」
今回、連合軍が投入する艦艇は計六十四隻である。帝国側は百二隻と、こちらより少し多い
そして最も重要な戦力はダークスピリッツ中佐のQタンク王国特務艦隊である
戦艦一、重巡九、軽巡八、駆逐艦十六、しかも戦艦はダグレント級である
一方でプロトン第一独立艦隊も重巡二、軽巡二、駆逐艦六の戦力である。従来型の駆逐艦二隻は改装中なので編入されなかった。まあ、改装されるならばレイストR級という仮名が与えられるところだろうが
レイスト級駆逐艦は全長120m、12.7cm単装レーザー四基、12.7mm単装機関砲八基、ミサイルVLS連装二基。コンスロートはこいつより100m長いのだ
戦力不足なのでレイスト級もしばらく使いたいところだが、コンスロート級とほぼ同等の戦闘能力にするにはまず船体を拡大する必要性がある。現在、それを行っている
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「ほう、アマティスが戦闘を開始したか・・・」
ティーガー元帥「よりによって、我々のほうが僻地になってしまいましたね」
松井元帥「・・・いずれ、グンナの再攻勢が来る。そのときこそ、我が艦隊の威力を見せるときだ」
ティーガー元帥「ところで、レイスト級二隻の改装に関してですが・・・」
松井元帥「我が日戦軍団の技術士官を派遣して、改装に当たらせている」
ティーガー元帥「艦艇の技術力では、Qタンク同盟各国はキュワールでトップクラスですからね」
松井元帥「アマティスの電磁防壁もなかなか強力らしいな。我々も負けてられん」
既に日戦軍団の全艦艇には電磁防壁が装備されている。わざわざパレンバンへ輸送船団を派遣したのだ
途中、潜宙艦の襲撃を受けたが、艦隊護衛艦の奮戦あって、被害は輸送船数隻に留められた
この「艦隊護衛艦」、今までにも何度か出てきた言葉だが、Qシュタイン連邦独特のものである
グルンシュタット級と同等の船体に、10.5cm連装レーザー砲二基、37mmレーザー機銃二基、20mm単装レーザー機銃四基、そして対潜爆雷と機雷投射機を搭載している
艦名は無く、F○○と言うようにFの後に番号が付くようになっている
この「F」というのは「フロッテンベグライター」、すなわち「艦隊護衛艦」の略である
現在100隻ほどが建造されており、そのほとんどがパレンバン基地に所属している
ちなみに魚雷艇は小型のものはSナンバー、大型のものはTナンバーで表記されている
いずれも輸送船奇襲用や小型艇掃討用に用いられる
松井元帥「しかし、艦隊護衛艦の戦果は凄まじい。輸送船団の護衛ながらも、潜宙艦撃沈の報告がかなりの数に昇っているな」
すると、通信が入った
松井元帥「こちら第一特務艦隊、何だ?」
浦塩少佐(通信)「こちら伊−168、輸送船団を襲撃し、その大半を撃沈、降伏した数隻を護衛しつつ帰還します。艦隊護衛艦の手配願います」
またも輸送船団撃破報告だ。だが、近頃の報告では敵艦もそれなりに爆雷を搭載して攻撃を仕掛けてくることが多くなった。被撃沈報告は無いが、あってもおかしくない状況だ
松井元帥「了解した。直ちに手配する」
そう言った後に通信を切った。今回残った輸送船は5〜6隻だという
しかし日戦軍団潜宙艦隊もすごいところまで行ったものだ
現在ではルナツー近海のみならず、ライトウォーター近海まで接近する場合もあるのだ
ちなみにQシュタイン連邦潜宙艦隊も出撃している。こちらもかなりの戦果を挙げている
おそらく帝国艦隊の進撃がないのも彼らのお陰であろう
さて、舞台をセイロン基地近辺に戻す
ラファリエス軍特務艦隊 戦艦「シルグノーム」
ラファリエス通信兵「アマティス艦隊接近!64隻です!」
トラスク大佐(ラファリエス特務艦隊司令。車種:レオパルトIIA6)「よし、亜空間ドライブシステム、起動用意!」
コーデリア中佐(戦艦「シルグノーム」艦長。車種:ティーガーIIヘンシェル砲塔)「司令!第二巡洋艦隊はどうするんですか!?」
トラスク大佐「中佐、主目標はキュワール侵攻艦隊の救援であることを忘れたか!?」
コーデリア中佐「しかし、シュバイツァー大佐を見捨てるわけには・・・」
トラスク大佐「シュバイツァーも分かってくれるはずだ。急げ!」
コーデリア中佐「・・・・了解!亜空間ドライブシステム起動!」
シルグノーム級の亜空間ドライブシステムはそれを中心に他艦艇を展開することにより陣形ごと亜空間ドライブを行うことが出来る。それゆえに、使用の権限は艦隊司令にあるのだ
Qタンク特務艦隊 戦艦「インコンパラブル」
Qタンク通信兵「敵艦隊、接近・・・」
そのとき、Qタンク軍通信兵は驚くべきものを見た
戦艦4を筆頭とする特務艦隊が突如消滅したのだ
Qタンク通信兵「司令!敵特務艦隊が消滅しました!」
ダークスピリッツ中佐「消滅だと!?」
ベングリオン中佐「新型爆弾か!?」
Qタンク通信兵「いや、あの宙域には友軍艦艇はおろか、軍団の潜宙艦すらいません!」
ダークスピリッツ中佐「・・・亜空間ドライブを発動されたか・・・」
ベングリオン中佐「・・・敵が減ったのはいいことだ。総員、戦闘配置!」
事実、シュバイツァー大佐の第二巡洋艦隊だけでは連合軍の艦隊には勝てないのだ
プロトン第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「・・・敵の航空隊か。よし、俺は一旦、索敵をかねて航空機で出撃する!」
カイト大尉「了解しました!」
かくして、機は出撃した
敵艦隊上空に航空隊が展開している
クラシス機は僚機と共に前進する。最新鋭機スマッジだ
クラシス「各機へ告ぐ、私は戦闘機を攻撃する、2から10も続け。他はなるべく爆撃機を攻撃しろ!」
二十二機の戦闘機がラファリエス軍航空隊へ向かっていった
既に空中戦は始まっている
だが、見るからに連合側が劣勢であった
敵機が接近した
見慣れない形状だ。スマッジもだが
そしてAAMを発射。機関砲でも良かったが、第427空時代の勘を取り戻すにはやはりAAMである
敵機は爆散した
そして次の機体を狙う
だが、なかなか撃墜できない。敵機は強い
眼下では連合軍艦艇が次々とズィーモスを発射している
総攻撃である
話を聞けば、ズィーモスは「アサルトドローン兵器」の一種であり、日本戦車軍団が研究していた「高威力噴進(=ミサイル)兵器」とほとんど同じらしい
かなりの威力を持つミサイルを発射するのだが、誘導機構を犠牲としたために命中精度が低いのだ
アマティスやデュミナスはズィーモスと呼ばれるものを用いているが、ラファリエスは「ガドフ」というものを用いている
ちなみに、このズィーモス、あまりの大きさに1隻に四発しか搭載出来ないらしい
ラファリエス第二巡洋艦隊 戦艦「セイダー」
ラファリエス兵士A「司令!敵艦はズィーモスを大量に発射しております!」
シュバイツァー大佐(第二巡洋艦隊司令。車種:パンターG型)「何っ!?AD兵器を次々と・・・」
すると、脇を行く戦艦「セント・ロー」に大量のズィーモスが接近していたのだ
ラファリエス兵士B「『セント・ロー』、次々と回避しております!」
シュバイツァー大佐「耐えられるか・・・・」
ラファリエス第二巡洋艦隊 戦艦「セント・ロー」
艦長「くそっ、なんて数だ!」
ラファリエス兵士C「回避成功!」
ラファリエス兵士D「艦長!第二派接近中!」
艦長「迎撃を続けろ!」
だが、ついに命中、大爆発を起こした
ボゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!
生存車は、ただ1台もいなかったという・・・
艦隊上空(?)
クラシス「・・・・なんて威力だ。一撃であれほどの威力を持つとは・・・」
見れば友軍艦も次々と沈んでいく。我が独立艦隊も1隻が被弾、沈没したそうだ
ほぼ同時刻、キュワールに謎の艦艇が接近した
カルオス帝国第一特務艦隊 戦艦「ニマスト」
カルオス兵士「司令、ラファリエス艦隊が到着しました」
熱田中将「そうか、早いな・・・確かセイロンでは敵艦隊が戦闘を開始していたはずだ・・・」
トラスク大佐(通信)「言ったはずだ、これが『亜空間ドライブ』だ」
熱田中将「・・・・・・・これを駆使すれば連合軍など物の数ではないようだな」
トラスク大佐(通信)「そのとおりだ。これを駆使すれば、内惑星など・・・」
そして、ラファリエス特務艦隊を中心に、帝国艦隊は集結した
上空には敵機が潜んでいたが、全く気づいていなかったという。それは日戦軍団の偵察機、彩雲だった
雲の中に紛れていたのだ
だが、しっかりとカメラで艦隊を捉えていた
このときは友軍RF−4も支援のため到達していた
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
日戦軍団航空兵A「敵艦隊、集結しています」
チリ元帥(通信)「分かった。しかし妙だな・・・・なぜ敵地でこんな陣形を・・・」
日戦軍団航空兵B「こちらRF−4、支援を開始する。二機で、敵機を捉えるぞ」
チリ元帥(通信)「何か特殊な兵器を始動するかもしれない、注意しろ!」
すると、敵艦隊が恐るべき速度で前進したのだ。後方から追っていたRF−4偵察機でも追いつけないぐらいだった
そのためにRF−4はジェットエンジンを全開にした
日戦軍団航空兵B「なんとしてでも、この大艦隊の実態を捉える!」
チリ元帥(通信)「無茶はするな!」
そして、敵艦隊は突如消失したのだ
日戦軍団航空兵B「敵艦隊、消失しました!」
チリ元帥(通信)「消失だと!?」
日戦軍団航空兵A「そんな馬鹿な話があるか!?」
その後、その映像は軍団資料室にしっかり保管されたという
一方セイロン基地近辺、連合軍は善戦していた
ラファリエスの艦隊を次々と打ちのめしていった
ラファリエス第二巡洋艦隊 戦艦「セイダー」
ラファリエス兵士A「被害甚大です!既に残存艦艇は本艦を含め25隻です!」
シュバイツァー大佐「・・・よし、撤退する」
かくして、第二巡洋艦隊は撤退した
だが、ラファリエス軍による帝国艦隊救出作戦は成功した
それから数日後、連合軍を支援することとなった、内惑星連合のアマティス、デュミナス、オルキスが、艦隊の主力を派遣したのであった・・・
第二十三話 終わり
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第二十三話
 ダークスピリッツ  - 2006/7/4 21:09 -
  
日戦軍団大活躍ですね
しかし第二十五話で遂に違う形でいつ撃沈されてもおかしくないという予想が当たることになってしまいます・・・。
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第二十三話
 松井一真  - 2006/7/5 18:10 -
  
> 日戦軍団大活躍ですね
> しかし第二十五話で遂に違う形でいつ撃沈されてもおかしくないという予想が当たることになってしまいます・・・。
何せ相手がラファリエスですからね。しかし、潜宙艦の沈没シーンってどう書けばいいんだろうか
それはともかく第二十四話を制作します
引用なし
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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