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雑談板 チョロQ小説板  

どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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宇宙戦艦紀伊 第三十五話 松井一真 2006/8/9 9:02
  Re:宇宙戦艦紀伊 第三十五話 ダークスピリッツ 2006/8/9 23:10
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十五話 松井一真 2006/8/10 8:01
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十五話 松井一真 2006/8/10 19:00
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十五話 ダークスピリッツ 2006/8/11 0:56
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十五話 松井一真 2006/8/11 8:32
   宇宙戦艦紀伊 第三十七話 松井一真 2006/8/13 15:10
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十七話 ダークスピリッツ 2006/8/13 20:45
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十七話 松井一真 2006/8/13 21:19
   宇宙戦艦紀伊 第三十八話 松井一真 2006/8/14 15:37
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十八話 松井一真 2006/8/14 15:37
   宇宙戦艦紀伊 第三十九話 松井一真 2006/8/18 14:03
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十九話 松井一真 2006/8/18 14:04
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十九話 ダークスピリッツ 2006/8/18 18:16
   Re:宇宙戦艦紀伊 第三十九話 松井一真 2006/8/18 22:02
   宇宙戦艦紀伊 第四十話 松井一真 2006/8/23 11:44
   Re:宇宙戦艦紀伊 第四十話 松井一真 2006/8/23 11:45
   Re:宇宙戦艦紀伊 第四十話 ダークスピリッツ 2006/8/23 19:11
   Re:宇宙戦艦紀伊 第四十話 松井一真 2006/8/23 19:34
   宇宙戦艦紀伊 第四十一話 松井一真 2006/8/27 21:24


宇宙戦艦紀伊 第三十五話
 松井一真  - 2006/8/9 9:02 -
  
第三十五話。今回は何故かネタを引っ張ってみました
第三十五話 独立艦隊消失す
ラファリエス沖、非戦闘宙域・・・
シルグノーム級戦艦「シルヴァートン」は、四隻のシンゴラ級駆逐艦と共に試験航海を行っていた・・・
戦艦「シルヴァートン」
艦長「そろそろ演習用の標的艦が現れる頃だが・・・」
副長「・・・艦長、全速で行った方がよさそうですが」
艦長「そうだな。今度の標的は動くようだ。よし、全速前進!」
副長「全速前進!」
だが、直後、周辺の空間が歪み始めた
艦長「な、何だ?!」
副長「お、おい!亜空間ドライブ開始とは言ってないぞ!」
艦長「早く止めろ!」
艦橋員「ダメです!停止不能!」
艦長「何っ!?停止不能!?」
艦橋員「亜空間ドライブ、開始します!」
ラファリエス軍司令部
ラファリエス兵士「司令!戦艦『シルヴァートン』亜空間ドライブを開始しました!」
司令官「何っ!?『シルヴァートン』、直ちに亜空間ドライブを停止し帰還せよ!」
ラファリエス兵士「システムに異常発生、停止不能とのこと!」
司令官「そんな馬鹿な!?」
ラファリエス兵士「『シルヴァートン』以下駆逐艦四、索敵圏外へ脱出!」
司令官「・・・・亜空間ドライブだな・・・」
戦艦「シルヴァートン」および駆逐艦四、消滅・・・
ルナツー基地近辺
重巡「フィンバック」を初めとする第一独立艦隊が演習を行っていた
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「久々の出航になるな。そろそろ演習の航空機が帰還する頃だな」
プロトン兵士A「艦長、航空機、帰還します」
カイト大尉「分かった。戦果を報告せよ」
プロトン兵士B「標的艦、十五隻中十隻撃沈、三隻大破、二隻中破。以上です」
カイト大尉「よし、後は我々が撃沈する」
クラシス「・・・カイト、レーダーに妙な影が見えるが・・・」
カイト大尉「そうですね、司令。一体これは・・・」
プロトン兵士A「艦長!前方の空間が歪んでおります!」
カイト大尉「何っ!?」
以前映像で見たことがある。亜空間ドライブだ
日戦軍団のRF−4偵察機のパイロットが必死に撮影したあの映像どおりであった
直後、高速で移動する一機の航空機、いや、航空機に良く似た形の一隻の戦艦と、四隻の駆逐艦の姿が浮かび上がった
艦種識別表を眺めると、まさにラファリエス軍の戦艦、シルグノーム級であった
ルナツー司令部
日戦軍団兵士「司令!大変です!」
松井元帥「どうした!?」
日戦軍団兵士「ルナツー沖に敵艦隊出現との事!」
松井元帥「数は!?」
日戦軍団兵士「戦艦一、駆逐艦四、偵察艦隊のようです」
松井元帥「付近の友軍艦艇は?」
日戦軍団兵士「第一独立艦隊のみです」
松井元帥「コスナー君の艦隊か。それなら援軍が無くてもいける。念のために第五駆逐艦隊に出航準備をするよう伝えておいてくれ」
ドニゲッテル少将「松井元帥、敵襲ですか?」
松井元帥「少将、今回の部隊は少々訳ありのようだな」
ドニゲッテル少将「どういうことですか?」
松井元帥「今まで出没した、索敵艦隊のデータを見てみろ」
ユゴス少佐「了解、今までに出現した索敵艦隊のデータを出します」
画面上には今までに出現した帝国側の索敵艦隊、もしくはそれに順ずる小艦隊のデータが表示された
ドニゲッテル少将「・・・ユゴス、これは・・・」
ユゴス少佐「はい、今までに出現した索敵艦隊およびそれに順ずる小艦隊は、哨戒艦隊に配備されているような指揮戦艦を除いて、全て巡洋艦と駆逐艦、もしくは広域偵察艦で編成されております」
松井元帥「すなわち、我が第一特務艦隊が遭遇した第一哨戒艦隊は哨戒艦隊とするには大規模すぎるので除くとして、索敵艦隊は全部巡洋艦以下の艦艇で編成されているというわけだ」
日戦軍団兵士「と、言うことは・・・」
大鳳中将「まさか戦艦一隻でこのルナツーを攻撃するわけ無いでしょう。現に、以前このルナツーを襲撃した偵察艦隊はあっさりと撤退しましたし・・・」
松井元帥「・・・事故だな」
元山少将「事故、ということは・・・」
松井元帥「・・・シルグノーム級のデータを出してくれ」
日戦軍団兵士「了解しました」

最新鋭高速亜空間移動戦艦シルグノーム級・・・6隻
全長:480m
武装:46cm連装レーザー砲6基12門(艦体上部3基、艦体左右側面部1基ずつ、艦体下部1基)
   75mm連装速射レーザー砲8基16門(艦体上部左右舷格納式4基ずつ)
   ミサイルVLS16連装発射管3基48門(艦体上部3基)
   ガロック発射管1基1門3発搭載(艦首1基)
   25mm連装レーザー機銃48基96門(艦体上部左右舷12基ずつ、艦体左右側面部12基ずつ)
   艦載機20機搭載
超電磁バリア搭載
解説:ラファリエス最新鋭超高速戦艦。星系初の亜空間ドライブ能力(簡単にいうとワープ能力)を備える艦で、他にも超電磁バリアという電磁シールドを搭載しておりレーザーの威力減少はもちろんミサイルも寄せ付けない画期的な電磁シールドだがどこかに弱点があるという・・・。
火力は主力戦艦なみのものを搭載し、そのワープ能力で敵艦隊の後方を移動しその強力な火力で奇襲をかけるという恐ろしい艦。 現在15番艦まで建造中

・亜空間ドライブ能力
周辺の空間を歪ませ、その空間の位置を指定の位置に「ずらす」能力。いわゆるワープ能力である。莫大なエネルギーを要するため現時点ではシルグノーム級にのみ搭載されているが、現在さまざまな惑星で実験されている
ミクロな空間の「泡」を内部のみ大きくして、その中に宇宙艦を入れて、それを再び小さくするという四次元航法も開発されている
だが、現時点ではこのシステムは故障が多く、まれにとんでもないところにワープしてしまうことがある

松井元帥「最後の一行だな。『まれにとんでもないところにワープしてしまうことがある』。今回のパターンだ。おそらく、ラファリエス沖で演習公開中に誤って亜空間ドライブを始動してしまい、そのまま暴走してここまで来たということだ」
ドニゲッテル少将「暴走したわけですか。超兵器とかにありますからね、そういうの」
松井元帥「ああ、そういえばあったな。グロースの件か」
グロース、すなわちレーザー戦艦「グロース・シュトラール」である
かつてQトルック帝国が巨大船体の試験用に、超強力な核融合炉を機関として建造した強力なレーザー戦艦であった
だが、日戦軍団艦隊と交戦中、突如妙な光と高熱を放ち暴走、数分後大爆発を起こし沈没したのである
ドニゲッテル少将「結局のところ、あの超強力な核融合炉は失敗に終わったそうですがね」
松井元帥「そりゃそうだ。拘束装置が必要な機械だなんて、どこかのロボットじゃあるまいし・・・」
ドニゲッテル少将「ゼットンもどきですか?」
松井元帥「むしろウルトラマンのほうが近いぞ。技はゼットンのほうが近いが」
ドニゲッテル少将「ウルトラマンとゼットンと超兵器を足して三で割ったものでいいんですかね?」
元山少将「確かにそうなのかもしれませんが・・・」
大鳳中将「しかし、高杉さんがいないのが残念ですな。彼がいればもっと話が弾んだろうに・・・」
松井元帥「いまは特撮やアニメの話をしている場合ではない。話を戻すぞ」
ユゴス少佐「それで、シルグノーム級ですが・・・」
松井元帥「どうなっている?」
ユゴス少佐「そろそろ第一独立艦隊の射程圏内に入るのですが、まだ撃ってこないのです」
松井元帥「やはり、演習中に敵地に来てしまったから慌てているのだろう」
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「何故こんなところに、たった四隻の駆逐艦を連れて現れたんだろうか・・・」
カイト大尉「とにかく、敵であることは確かです。先手必勝、攻撃を開始しましょう」
クラシス「・・・そうだな。相手はあのシルグノームだ。早めに手を打っておいたほうがいい」
カイト大尉「撃ち方初め!」
攻撃が開始された
まだ射撃準備が出来ていない演習艦隊は次々と被弾していく
戦艦「シルヴァートン」
副長「艦長、直ちに射撃命令を!」
艦長「いきなり実戦なんて、聞いてないぞ!」
艦橋員「駆逐艦『サンズ』沈没!」
副長「艦長!」
艦橋員「駆逐艦『サルダ』沈没!」
残るは「サーゴ」「サターリー」の二隻であった
だが、先ほどの攻撃で被弾しており、更に航空攻撃を受け、ついに爆沈した
副長「艦長、残りは本艦だけです!こうなったらやるしかありません!」
艦長「攻撃命令は出ていない!」
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「残りはシルグノーム級だな・・・」
カイト大尉「全く撃ってきませんね・・・」
こちらも攻撃するが、相手は電磁バリヤ装備、ほとんど効いていない
そこで、周囲を包囲することにした
カイト大尉「敵艦はまだ撃って来ません」
クラシス「よし、降伏勧告を打て」
通信長「了解しました」
戦艦「シルヴァートン」
艦橋員「敵艦より発光信号、『我、プロトン合衆国軍第一独立艦隊、貴艦は包囲された。直ちに本艦隊に降伏されたし』。以上です」
副長「・・・包囲されては、いくらシルグノーム級でも勝ち目はありません」
艦長「・・・副長、あれを忘れているな。亜空間ドライブ、始動!」
副長「艦長!さっき暴走したばかりのシステムを・・・」
艦長「今度は戻れるかも知れん!行くぞ!」
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
プロトン兵士A「艦長!敵艦、急速に前進!これは・・・」
クラシス「全艦、機関後進!敵艦から離れろ!」
プロトン兵士B「間に合いません!」
それから数秒後、ルナツー司令部では第一独立艦隊からの通信が途絶えた・・・
ルナツー司令部
日戦軍団兵士「司令!大変です!第一独立艦隊がレーダーから消失!」
松井元帥「やられたか!?」
元山少将「だとしたら、奴は自爆したとしか・・・」
大鳳中将「まさか・・・・」
松井元帥「・・・第五駆逐艦隊を出航させるしかないな」
ドニゲッテル少将「了解、第五駆逐艦隊に先ほどの件を伝えておきます」
かくして、第一独立艦隊が突如消失した地点に、第五駆逐艦隊が急行した
第五駆逐艦隊 軽巡「ハンティントン」
エバンス大佐「第一独立艦隊が消失したのはこの辺りだ。念入りに調査しろ!」
プロトン兵士C「しかし何も見えませんね・・・」
プロトン兵士D「本当にここであってるんですか?」
エバンス大佐「司令部の連中がたたき出した位置だ。あんなエリート集団が間違えるわけ無いだろう」
プロトン兵士C「何も見つかりません!」
プロトン兵士D「司令、確か第一独立艦隊が包囲した敵艦はシルグノーム級でしたよね?」
エバンス大佐「ああ、確かにそうだが・・・」
プロトン兵士D「もしかして、亜空間ドライブで消失したんじゃないんですか?」
エバンス大佐「・・・まずいことになったな。だとしたら、第一独立艦隊の現在位置はラファリエス近辺だろう」
プロトン兵士C「そんな遠いところから、ルナツーへ帰還できるはずがありません!」
ルナツー司令部
松井元帥「・・・やはりな、亜空間ドライブで消失、ということか」
ドニゲッテル少将「帰ってこられるはずがありません。これは亡失と認定しておきましょう」
松井元帥「・・・そうだな。それ以外に手は無い」
第一独立艦隊は亜空間ドライブにより消失した。ルナツー基地では当然ながら亜空間ドライブ能力を持たないプロトン艦では帰還不能と見て、亡失と認定した
第三十五話 終わり
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 1.1.4322)@ntaich043120.aich.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp>


Re:宇宙戦艦紀伊 第三十五話
 ダークスピリッツ  - 2006/8/9 23:10 -
  
独立艦隊消失。ルナツー側では亡失と認定した・・・。なわけですが第三十六話から必死の逃亡劇が始まりますね。ラファリエス近辺に戻ったシルグノーム級「シルヴァートン」はラファリエス司令部に帰還を果たします。
あと作中にウルトラマンとゼットンと超兵器を足して3で割った・・・はちょっとウケました^^
ゼットンってなんですか?怪獣?
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.0.3705; .NE...@softbank219202220145.bbtec.net>


Re:宇宙戦艦紀伊 第三十五話
 松井一真  - 2006/8/10 8:01 -
  
> 独立艦隊消失。ルナツー側では亡失と認定した・・・。なわけですが第三十六話から必死の逃亡劇が始まりますね。ラファリエス近辺に戻ったシルグノーム級「シルヴァートン」はラファリエス司令部に帰還を果たします。
今回はラファリエス司令部が初登場しました。といっても基地司令官の名称は不明ですが
> あと作中にウルトラマンとゼットンと超兵器を足して3で割った・・・はちょっとウケました^^
> ゼットンってなんですか?怪獣?
ゼットンは怪獣です。正式には「宇宙恐竜 ゼットン」。肩書きこそ「宇宙恐竜」ですが人型で、甲冑をモチーフにしたとされる真っ黒な身体。背中はゴマダラカミキリのような模様がついており、胸と口(というか顔の中央)の部分にはオレンジ色の発光体がついています。鳴き声は妙な電子音と機械音。「ウルトラマン生誕40周年忘れられない怪獣・宇宙人アンケート」で第一位を記録した最強の怪獣。ついでに二位があのバルタン星人です
身長は60m、体重は3万t、出身地は宇宙のどこかとされております。いかなる攻撃をも跳ね返す電磁バリヤー、通称「ゼットンシャッター」と口(?)から放つ摂氏一兆度の火の玉が主要武器。他にも「ゼットンナパーム」と呼ばれるナパームや、ウルトラマンのスペシウム光線のエネルギーを吸収して、波状光線にしてはじき返す戦法もあります
で、初代ウルトラマンに出てきたゼットンの紹介です
科特隊(科学特捜隊。初代ウルトラマンに登場する防衛隊。ちなみに別組織として「防衛隊」や「自衛隊」が存在する)の基地に潜入したゼットン星人(ゼットンを操る宇宙人。そのためゼットン星人と呼ばれる。見た目はウルトラQに登場したケムール人に酷似)が正体を見破られ、隊員のレーザー銃「マルス133」により攻撃され、「ゼットン」と言う声をあげ消えた後に、巨大な円盤から出現、科特隊基地を襲撃しました

そして当然ながらウルトラマン登場。基地へ接近するゼットンへウルトラマンはリング攻撃でゼットンを縛り付けます。しかし、火の玉攻撃で攻撃は失敗に終わりました
更に今度はゼットンが突如消え、ウルトラマンの背後に出現しました。いわゆるテレポートです
そしてウルトラマンの八つ裂き光輪攻撃もゼットンシャッターで防がれてしまいます
更に肉弾戦でもゼットンのほうが有利です
八つ裂き光輪に続いてウルトラマンはスペシウム光線を放ちますが、光線のエネルギーを吸収され、更にゼットンが放った波状光線でカラータイマーを破壊されついに倒されてしまいました

ちなみにそんなゼットンを倒したのは科特隊の新兵器、ペンシル爆弾。このペンシル爆弾がゼットンに直撃し、ゼットンは大爆発したのでした
何故ペンシル爆弾で倒されたかというと、ウルトラマン関連の情報は全てゼットン星人がデータを収集しており、そのためゼットンは対ウルトラマン戦では優位に立っていましたが、そもそもペンシル爆弾はゼットン戦の前日に完成したばかりの新兵器。データを収集できるはずも無く、倒されてしまいました
しかしここまで強いペンシル爆弾、結局一発しか作れなかったのか以後の作品には全く登場しないのでした。セブンに出てきたライトンR30(爆弾の名称。キングジョーを倒した)はメビウスにも出てきたのになぁ・・・
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 1.1.4322)@ntaich058145.aich.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp>


Re:宇宙戦艦紀伊 第三十五話
 松井一真  - 2006/8/10 19:00 -
  
> > 独立艦隊消失。ルナツー側では亡失と認定した・・・。なわけですが第三十六話から必死の逃亡劇が始まりますね。ラファリエス近辺に戻ったシルグノーム級「シルヴァートン」はラファリエス司令部に帰還を果たします。
> 今回はラファリエス司令部が初登場しました。といっても基地司令官の名称は不明ですが
> > あと作中にウルトラマンとゼットンと超兵器を足して3で割った・・・はちょっとウケました^^
> > ゼットンってなんですか?怪獣?
> ゼットンは怪獣です。正式には「宇宙恐竜 ゼットン」。肩書きこそ「宇宙恐竜」ですが人型で、甲冑をモチーフにしたとされる真っ黒な身体。背中はゴマダラカミキリのような模様がついており、胸と口(というか顔の中央)の部分にはオレンジ色の発光体がついています。鳴き声は妙な電子音と機械音。「ウルトラマン生誕40周年忘れられない怪獣・宇宙人アンケート」で第一位を記録した最強の怪獣。ついでに二位があのバルタン星人です
> 身長は60m、体重は3万t、出身地は宇宙のどこかとされております。いかなる攻撃をも跳ね返す電磁バリヤー、通称「ゼットンシャッター」と口(?)から放つ摂氏一兆度の火の玉が主要武器。他にも「ゼットンナパーム」と呼ばれるナパームや、ウルトラマンのスペシウム光線のエネルギーを吸収して、波状光線にしてはじき返す戦法もあります
> で、初代ウルトラマンに出てきたゼットンの紹介です
> 科特隊(科学特捜隊。初代ウルトラマンに登場する防衛隊。ちなみに別組織として「防衛隊」や「自衛隊」が存在する)の基地に潜入したゼットン星人(ゼットンを操る宇宙人。そのためゼットン星人と呼ばれる。見た目はウルトラQに登場したケムール人に酷似)が正体を見破られ、隊員のレーザー銃「マルス133」により攻撃され、「ゼットン」と言う声をあげ消えた後に、巨大な円盤から出現、科特隊基地を襲撃しました
>
> そして当然ながらウルトラマン登場。基地へ接近するゼットンへウルトラマンはリング攻撃でゼットンを縛り付けます。しかし、火の玉攻撃で攻撃は失敗に終わりました
> 更に今度はゼットンが突如消え、ウルトラマンの背後に出現しました。いわゆるテレポートです
> そしてウルトラマンの八つ裂き光輪攻撃もゼットンシャッターで防がれてしまいます
> 更に肉弾戦でもゼットンのほうが有利です
> 八つ裂き光輪に続いてウルトラマンはスペシウム光線を放ちますが、光線のエネルギーを吸収され、更にゼットンが放った波状光線でカラータイマーを破壊されついに倒されてしまいました
>
> ちなみにそんなゼットンを倒したのは科特隊の新兵器、ペンシル爆弾。このペンシル爆弾がゼットンに直撃し、ゼットンは大爆発したのでした
> 何故ペンシル爆弾で倒されたかというと、ウルトラマン関連の情報は全てゼットン星人がデータを収集しており、そのためゼットンは対ウルトラマン戦では優位に立っていましたが、そもそもペンシル爆弾はゼットン戦の前日に完成したばかりの新兵器。データを収集できるはずも無く、倒されてしまいました
> しかしここまで強いペンシル爆弾、結局一発しか作れなかったのか以後の作品には全く登場しないのでした。セブンに出てきたライトンR30(爆弾の名称。キングジョーを倒した)はメビウスにも出てきたのになぁ・・・

第三十六話完成。今回は短いです
第三十六話 漂流艦隊
ルナツー司令部
松井元帥「・・・それで、第一独立艦隊との通信はまだ取れないのか」
元山少将「はい、未だに、現在位置はつかめておりません」
松井元帥「・・・エバンス大佐、コスナー君の今までの戦歴は知っておるな?」
エバンス大佐「はっ、確かCQ暦241年の9月だったと思います。ウルタンク帝国軍のプロトン合衆国上陸作戦の際でしたね」
松井元帥「ウルタンク帝国の上陸作戦か・・・」
エバンス大佐「その時期に帝国軍将校を射殺したのがクラシス・コスナー大佐だったと思います」
松井元帥「そして後にプロトン合衆国空軍第六航空団第427航空隊に入隊。CQ暦350年以降の第七次キュワール大戦において多数の戦果を挙げる。といったところだな」
エバンス大佐「しかし彼の経歴に関しては全く以って不明であるそうです」
松井元帥「・・・噂ではどこかの施設で研究されていた、とかさまざまな説があるな」
第一独立艦隊消失から数時間が経過した
突如出現したシルグノーム級戦艦「シルヴァートン」の亜空間ドライブに巻き込まれ消失したとされるが、だとすれば帰還は不可能である
エバンス大佐「しかし、既に第一独立艦隊は亡失認定がされているではありませんか」
松井元帥「第一独立艦隊司令はあのコスナー君だ。そう簡単に、彼が死ぬと思うか?」
エバンス大佐「・・・・・・」
大鳳中将「いずれにせよ、いたとしてもラファリエス近辺ですからね・・・」
ふと、松井元帥はエレミア星系図を眺めた
さまざまな色の惑星が描かれている
そしてそれら惑星の周辺には多数の衛星が書かれている。その中のいくつかは基地であろう
松井元帥「・・・確認されているだけで、こんなに基地があるのか・・・」
そしてその中の一つに、紫色の惑星があった・・・
一方、第一独立艦隊。戦艦「シルヴァートン」の姿は見えず、艦隊だけが停止していた
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
艦橋の内部ではほとんどのチョロQが倒れている。たった1台、クラシスはようやく気がついた
クラシス「・・・こちら、第一独立艦隊。状況不明。謎の宙域に置いて孤立・・・おい、みんな大丈夫か?」
周りを見回すが、艦橋員の大半は倒れている
結局、起こすこととなった
周りの艦橋員のみで済ませることにしたのだが、各部署から報告が入っている
数分ほどで全員を起こすことに成功した
カイト大尉「・・・しかし、司令。負傷車もいる模様ですね」
クラシス「そうだな・・・しばらく医務室は大変だろうな・・・」
しばらくすると僚艦からも報告が入った
僚艦乗組員A(通信)「こちら『フォーレイ』、異常はありません」
僚艦乗組員B(通信)「こちら『カルボーネロ』、異常ありません」
クラシス「・・・全艦、無事なようだな・・・」
しかし全く以って謎だ。ルナツー司令部からの通信も無い
そのルナツー司令部にも、第一独立艦隊からの通信が全く来ないのである
ルナツー司令部
元山少将「・・・司令、未だに見つかりません」
松井元帥「京城、どう思う?」
京城大佐「自分は、通信距離の問題かと思われます」
松井元帥「つまり、どういうことかね?」
京城大佐「通信機に関しては通信可能距離にある程度の限界が存在したはずです」
松井元帥「ああ、確かそうだったな」
京城大佐「その限界を超えた位置に、いると思うんです」
松井元帥「・・・ラファリエス、か?」
京城大佐「分かりませんが、その可能性は高そうですね」
一方で、連合軍の艦隊の追撃を振り切った、戦艦「シルヴァートン」は・・・
戦艦「シルヴァートン」
艦長「まずいな・・・駆逐艦四隻を失って、これから、我々はどうしろというんだ?」
副長「艦長!本部より通信!」
基地司令官(通信)「・・・今回の件に関しては、まあいいだろう。敵の艦隊をわざわざこっちまで持ってきてくれるとは」
艦長「あ、あれは事故でありまして・・・」
基地司令官(通信)「いや、別に悪い意味ではない。敵の艦隊はもう既に帰還できない。弾薬の無駄だ、攻撃はしない」
艦長「そ、それで、我々はどうすれば?」
基地司令官(通信)「演習を終了し、帰還せよ。よくやった」
そこで、基地司令官からの通信は途絶えた
どうやら、処分は避けられたようだ
ルナツー司令部
松井元帥「・・・・通信はまだかね?」
元山少将「・・・まだです。報告は無し・・・司令!妙な通信を傍受しました!」
第一独立艦隊が数時間前に打電した通信であった
松井元帥「内容は?」
元山少将「・・・・ちら・・一・立・隊・・・不明。謎の・・・・孤立」
松井元帥「・・・・・・・・第一独立艦隊だな」
元山少将「えっ!?」
松井元帥「おそらく、こちら、第一独立艦隊、状況は不明。謎の宙域にて孤立。だな」
京城大佐「一体、何故分かったんですか?」
松井元帥「立と隊の2文字があるのは独立艦隊のみ。一があるから第一独立艦隊だろうと思ってな。状況は不明だが、現状かもしれんな・・・」
ドニゲッテル少将「やはり生きていましたか!」
ユゴス少佐「あの程度で全滅しては困りますからね」
エバンス大佐「しかし、消失してから既に半日近く経過しています」
松井元帥「・・・通信がここまで飛んでくるのに時間があったんだろう、そうだな?京城」
京城大佐「はっ、通信距離の限界を超えた場合、瞬時にではなくある一定の時間を経てから通信が届く、そういう風になっているはずです」
ようやく、第一独立艦隊の現存を確認した
だが、本当にそうであるかは不明だ
一方、第一独立艦隊・・・
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「ところで、現在の宙域だが・・・」
カイト大尉「周りを調べれば、何かあるはずです」
とりあえず、手分けして艦隊の周辺の状況を探ることにした
すると、巨大な紫色の惑星を確認した
プロトン兵士A「艦長!巨大な惑星です!紫色の奴です!」
カイト大尉「・・・確かに惑星だ!一体あれは・・・」
ふと、クラシスはセイロン基地に置かれていたアマティス軍の資料を思い出した
確かラファリエス星の色は紫色だったはず・・・
クラシス「急げ!全速前進であの惑星から離れるんだ!」
プロトン兵士B「ええっ!?一体どういうことですか!?」
クラシス「あれはラファリエス星だ!敵艦隊に捕捉される前に離脱するぞ!」
カイト大尉「全速前進!」
10隻の艦艇は全速でラファリエスを離脱した
ラファリエス司令部
ラファリエス兵士「敵艦、前進しました」
基地司令官「どうやら、気づかれたようだな。艦隊を出航させろ」
ラファリエス兵士「了解しました」
いくつかの艦艇がラファリエスを発進していく
ほとんどが旧式の艦艇であったが、追撃には向くのかは不明であった
これは、第一独立艦隊にとっては好都合であった
全速で離脱し、ようやくレーダー圏内からの脱出に成功したのであった
ラファリエス兵士「司令、敵艦隊、レーダーより消失!」
基地司令官「・・・逃げられたか・・・旧式艦では追いかけられん。全艦、帰還せよ!」
ルナツー司令部
松井元帥「・・・ラファリエス近辺か。やはり漂流だな」
元山少将「司令、またも妙な内容を傍受。第一独立艦隊の各艦の艦名が出ております」
松井元帥「全艦、無事だったのか」
京城大佐「おそらく、艦隊通信でしょうな」
松井元帥「しかし、帰って来れるかどうか・・・」
ドニゲッテル少将「確かにあの辺は敵地ですからね」
ユゴス少佐「生きて帰れるかどうか・・・」
松井元帥「とりあえず、生存は確認されたな。後はどうなるか・・・」
エバンス大佐「しばらくは亡失認定としておきますが」
松井元帥「ああ、とりあえずはな」
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「やはり本部からの通信は来ないな」
カイト大尉「この位置じゃあ時間がかかるでしょうな」
クラシス「そうだな。とりあえず針路上に問題は無いな・・・」
プロトン兵士A「敵艦隊、撤退していきます」
カイト大尉「よし、このまま前進するぞ」
第一独立艦隊は敵地からの脱出に成功した
だが、その先に何があるかは不明である。念のために戦闘準備を取ることにしたのだった・・・
第三十六話 終わり
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十五話
 ダークスピリッツ  - 2006/8/11 0:56 -
  
第三十六話 漂流艦隊
元の設定に加えてルナツー司令部の会話も多く入っていますね。
早く第三十七話設定つくらにゃ・・・

第三十七話ではデトロワ艦隊との小戦闘が行われます
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十五話
 松井一真  - 2006/8/11 8:32 -
  
> 第三十六話 漂流艦隊
> 元の設定に加えてルナツー司令部の会話も多く入っていますね。
> 早く第三十七話設定つくらにゃ・・・
一応、存在は判明しているが帰還は困難であろうと言う描写を見せました。京城大佐は航空隊長であるにもかかわらず通信機など電子機器の知識もあるようです
> 第三十七話ではデトロワ艦隊との小戦闘が行われます
デトロワ艦隊初登場ですね
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第三十七話
 松井一真  - 2006/8/13 15:10 -
  
第三十七話完成。ロドリグ軍の士官は敬語で話すことにしました
第三十七話 もう一つの友軍
ラファリエス近辺から突破し、無事敵艦隊の追撃を振り切った第一独立艦隊・・・
とりあえず周囲に敵の姿が無いのを見て、損傷艦の修理を行うことにした
ある程度の工作装備は搭載されているのだ
これで、敵の襲来にも耐えられるようになる
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「修理はどうなっている?」
プロトン兵士A「順調に進んでおります。機関を停止させる必要がありましたが、現在周辺に敵惑星および基地は存在しません」
プロトン兵士B「しかし、ラファリエスの近辺は敵しかいません。どうしましょうかねぇ・・・」
カイト大尉「とりあえず援軍がない今は敵を見つけたら強行突破するのみだな・・・」
クラシス「おそらく、主力艦隊は向こうに出払ってるからいないだろうが・・・」
カイト大尉「とりあえず修理が完了したら前進することにしよう」
しばらくたって、ようやく修理が完了した
プロトン兵士B「修理完了とのこと!」
クラシス「よし、機関再始動!」
艦隊は前進を開始した
とりあえず周りには何もない
艦隊だけが進んでいた
一方、ルナツー司令部では半日ほど遅れて届く通信を傍受していた
ルナツー司令部
元山少将「・・・・やはり、ラファリエス近辺のようですね」
松井元帥「ラファリエスからは必死に離れているようだが・・・」
元山少将「しかし、どうしますかね?あの近くには何もありませんが・・・」
松井元帥「・・・まずいな・・・」
ドニゲッテル少将「まずいって、何がですか?」
松井元帥「このままだとデトロワに接近する・・・」
ドニゲッテル少将「・・・・デトロワ?」
松井元帥「現在、外惑星連合に加盟している巨大な星であり、その詳細は不明・・・」
京城大佐「・・・外惑星連合というと・・・」
ユゴス少佐「敵ではないですか!」
松井元帥「・・・・ああ、結局のところ敵地だからな・・・」
だが、いまだ宇宙には謎が多い
デトロワの方角には敵しかいないとは限らないのだ
友軍がいるのかもしれない
一旦、松井元帥は通信司令室を出ることにした
向かった先は資料室であった
松井元帥「・・・やはり外惑星連合の『さらに外』の資料はないか・・・」
大鳳中将「司令、ここにいたんですか」
松井元帥「ああ、外惑星連合加盟惑星のあるところのさらに外に惑星があるはずなんだが・・・それに関する資料が全く無いのだ」
大鳳中将「あのあたりの惑星はチョロQが住めるものは無いんじゃないんですかね?」
松井元帥「・・・だが、そうとも限らんぞ」
大鳳中将「・・・・・・」
すると、通信兵が駆け込んできた
日戦軍団通信兵「司令!やりましたよ!」
松井元帥「何がかね?」
日戦軍団通信兵「マル五計画最終段階、超甲巡『新高』が竣工しました!」
松井元帥「よし、極秘裏に進めていた計画が、ようやく完成したか!」
超甲巡、「新高」。31cm連装砲を主砲とし、更に魚雷まで搭載する、大型巡洋艦である
通信装備も充実しており、今までのものよりかなり遠くの距離の友軍との通信も可能である
内惑星連合宙域から外惑星連合宙域まで通信可能という最新型通信機を搭載している
従って、艦名も「新高」となっている
先代「新高」も通信装備を充実させた通信指揮巡洋艦として活躍していたからだ
マル五計画は紀伊型戦艦、阿賀野型軽巡、陽炎型駆逐艦、夕雲型駆逐艦、秋月型駆逐艦、島風型駆逐艦がすでに完成しているが、続いて新高型重巡洋艦の完成に至り、日本戦車軍団の艦隊強化に繋がったのだ
現在キュワールに寄港している第七艦隊(司令:彩帆中将)に配属される予定である
一方でマル五計画の延長として新型戦艦も建造中である
予定では高火力を持つ攝津型戦艦、高速力と、戦艦としては珍しい水雷戦能力を持つ敷島型高速戦艦、伊勢型より多くの航空機を収納可能な薩摩型航空戦艦、特殊爆撃機の離着艦が可能な筑波型航空戦艦など、さまざまな種類の戦艦を予定している
更に平行して、超巨大双胴宇宙戦艦「播磨」計画も行われている
大鳳中将「司令、『新高』が竣工すれば、通信はかなり楽になりますよ!」
松井元帥「そうだな。まあ、現時点で第七艦隊の出航予定はないが、いずれは同型艦も第二艦隊に配属される予定だ。その時は、頼むぞ」
大鳳中将「了解しました!」
松井元帥「あとは、『紀伊』も同型の通信機に換装する予定だが、まだ届いていないのでな。今回の件はしばらく通信不能だな」
一方、第一独立艦隊は・・・
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「まだ何もないか」
カイト大尉「はっ、まだ何も見えません」
しばらく航行は続いた
その時、前方に緑色の巨大な惑星が見えた
クラシス「あれは・・・」
カイト大尉「・・・デトロワではないですか!?」
クラシス「確かにデトロワだ。ラファリエスから離れた方角からすればデトロワだ」
カイト大尉「全速で離脱しましょう!」
クラシス「よし、頼むぞ!」
カイト大尉「全速前進!」
前方に見える巨大な惑星、デトロワ
この惑星の脇を強行突破することにしたのだ
すると、前方に数隻ほどの艦艇が見えた
敵艦である
デトロワ第六哨戒艦隊 軽巡「ケープル」
コールド大佐(第六哨戒艦隊司令。車種:T−54)「あれは・・・アマティス艦隊?!」
艦長「くそっ、偵察艦隊だな!」
コールド大佐「総員、戦闘配置!」
カラバ級軽巡洋艦「ケープル」、ヤルーム級駆逐艦六隻、デヴォイ級偵察艦三隻で編成された第六哨戒艦隊が第一独立艦隊の前に立ちふさがったのだ
艦隊の規模は小さいが、損害は出るであろう
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「なるべく損害は小規模に抑えなければならん、強行突破だ!全速前進のまま応戦準備!」
カイト大尉「電磁シールドの出力を最大にします!」
敵艦隊も射撃を開始していた
だが、アマティス艦はシールドの厚さと速力が特徴である
そして、第一独立艦隊も射撃を開始した
そのまま恐ろしい速力で前進した
デトロワ第六哨戒艦隊 軽巡「ケープル」
コールド大佐「何っ!?そのまま前進して・・・」
デトロワ兵士A「敵艦隊、離脱しようとしています!」
艦長「威力偵察では無いのか?!」
コールド大佐「フォーラス級を主力としているのに、何故・・・」
デトロワ兵士B「駆逐艦『ヤーボロー』大破!」
デトロワ兵士A「敵艦隊、全速で本艦隊に突入!」
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「砲撃を続行し、突破する!」
プロトン兵士A「敵艦、炎上!」
プロトン兵士B「デトロワ艦の性能は我々に劣ります。このまま強行突破することは楽です」
カイト大尉「確かにデトロワは量で攻めるはずだ。数でも劣っているなら突破は容易だな」
デトロワ第六哨戒艦隊 軽巡「ケープル」
デトロワ兵士A「敵艦隊、突破しました!」
デトロワ兵士B「全速で離脱していきます!」
艦長「面舵一杯!追撃するぞ!」
コールド大佐「・・・追いつけるかどうかは疑問だな・・・」
第一独立艦隊は突破に成功した
しばらく全速で航行を続けていたが、敵艦隊の姿が見えなくなったのを見て、一旦停止、応急修理を開始した
一方第六哨戒艦隊は、追撃不可能と見て撤退を開始した
デトロワ司令部でも、わざわざ迷い込んだ艦隊を追撃する必要性はないと見て攻撃艦隊は出さなかった
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「また修理が必要になったな」
カイト大尉「まあ、仕方ないでしょうね」

戦闘結果
プロトン第1独立艦隊
旗艦フォーラスR級無傷
フォーラス級1小破
アスラートR級1中破、1小破
コンスロート級2小破、4無傷

残存艦艇10隻 航空機22機

デトロワ第6哨戒艦隊
旗艦カラバ級小破
ヤルーム級1大破、3中破、2小破
デヴォイ級2中破、1小破

残存艦艇10隻 航空機4機

そして修理が完了し、再び前進を開始した
それから、約1日が経過した
プロトン兵士A「現時点で異常はありません」
カイト大尉「そうだな・・・このあたりは未知の領域だ。しばらく警戒しなければいけないが・・・」
プロトン兵士B「司令!前方、巨大な惑星が!」
クラシス「なんだって!?」
その惑星は、先ほど見た2つの惑星より巨大であった
プロトン兵士C「・・・まさか、ファントム!?」
クラシス「いや、どこか雰囲気が違うぞ・・・」
プロトン兵士D「・・・確かに、ファントムとは違いますね。ファントムは灰色ですが、こちらはキュワールと同じく、青系の色をしております」
プロトン兵士C「しかし、敵か味方かは不明ですし・・・」
プロトン兵士A「司令!前方、所属不明艦隊接近!数は・・・巡洋艦および駆逐艦、計十五隻!」
カイト大尉「総員、戦闘配置!」
プロトン兵士B「・・・所属は不明、一体どんな攻撃をしてくるか、分かりませんよ・・・」
だが、それから数十秒経っても、攻撃はしてこなかった
プロトン兵士D「・・・所属不明艦、いまだ射撃は開始せず!」
プロトン兵士C「・・・艦長、所属不明艦より通信が入っております」
カイト大尉「分かった、回線開け」
所属不明士官(通信)「貴艦隊はキュワール所属の独立艦隊ですか?」
クラシス「・・・確かに、そうですが・・・一体、何故ご存知なのですか?」
所属不明士官(通信)「オルキス軍の、偵察艦隊が貴艦隊を捕捉しておりまして、アマティス司令部に問い合わせたところ、キュワール所属の艦隊が漂流しているとのことで・・・」
クラシス「・・・ということは、貴艦隊は内惑星連合所属ですか?」
所属不明士官(通信)「はい、内惑星連合所属、ロドリグ宇宙軍の哨戒艦隊です」
プロトン兵士A「ロドリグ!?」
プロトン兵士B「そんな星、聞いた事ありませんよ!」
プロトン兵士C「一体、どういうことですか?!」
クラシス「我々はそのような星は聞いたことがありませんが・・・」
ロドリグ軍士官(通信)「いまだ極秘同盟であったため、キュワールなど一部の星には通達されていなかったようです」
プロトン兵士D「脅かしやがって・・・」
プロトン兵士C「しかしよかった、友軍がこんなところにいたとは・・・」
クラシス「それで、貴艦隊が、我々に通信を行った理由は?」
ロドリグ軍士官(通信)「貴艦隊を保護するためです。まずは我々が先導しますのでついてきてください」
ロドリグ軍の小艦隊が反転した
第一独立艦隊はついていくことにした
一方でルナツー司令部には、とある通信がはいっていた
ルナツー司令部
日戦軍団通信兵「司令、アマティス軍司令部より入電、『内惑星連合所属、第十二惑星ロドリグが第一独立艦隊を保護』以上です」
元山少将「ロドリグ!?」
松井元帥「・・・どうやら、また友軍が増えたようだな・・・」
ようやく、第一独立艦隊の現在位置が判明した
大鳳中将「司令!これです!」
大鳳中将が通信司令室に入ってきた
ドニゲッテル少将「大鳳中将、一体それは?」
大鳳中将「数日前に運び込まれた、アマティス軍の資料です。まだ何も見てなかったんで分からなかったんですが、ここに書いてありました!」
確かに、第十二惑星ロドリグについていろいろとかかれていた

第十二惑星 ロドリグ:内惑星連合の1国。 ファントムと同じ大きさ、軍事力、技術力を持つ星で、艦艇はデュミナス宇宙軍艦艇をベースに改造、強化している。キュワール星救出作戦に乗じ、亜空間ドライブ艦の艦隊を発進させた。

松井元帥「何も隠すことなんてなかったのになぁ・・・」
大鳳中将「一体、何がしたかったんですかねぇ・・・」
とにかく、新たな友軍の存在が確認できたのだ。そして、第一独立艦隊も、無事、ロドリグ軍の基地へ寄港することとなったのであった
第三十七話 終わり
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十七話
 ダークスピリッツ  - 2006/8/13 20:45 -
  
デトロワ艦隊がでてきましたが艦艇の説明はまだ作成途中です。しばしお待ちください。
ロドリグは当初QW救出艦隊を出撃させる予定でしたがあまりにも遠い(太陽系でいうとQWが地球でロドリグが冥王星ぐらい)しトラブルを起こす可能性もあるのでまずオルキスに防衛強化艦隊を送る予定です。
第三十八話はライトウォーター沖の航空戦ですね。
初めて大日本帝国との会戦です。
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十七話
 松井一真  - 2006/8/13 21:19 -
  
> デトロワ艦隊がでてきましたが艦艇の説明はまだ作成途中です。しばしお待ちください。
> ロドリグは当初QW救出艦隊を出撃させる予定でしたがあまりにも遠い(太陽系でいうとQWが地球でロドリグが冥王星ぐらい)しトラブルを起こす可能性もあるのでまずオルキスに防衛強化艦隊を送る予定です。
> 第三十八話はライトウォーター沖の航空戦ですね。
> 初めて大日本帝国との会戦です。
デトロワ艦隊初登場。今回は米英艦から艦名を取りました。大量生産なので
実在の冥王星も姿が見えるだけで実体は判明していないそうなので、キュワールとしてもあんな遠い惑星にチョロQが住めるとは思っていなかったんでしょう
そういえば当初はシルグノームのような亜空間ドライブ艦を派遣する予定でしたね
それでオルキス派遣艦隊に変更されたようですが、この艦隊に第一独立艦隊がついていくことになった模様
さて、第三十八話ですが、第三十四話に続く大日本帝国軍との戦い。日戦軍団第116航空隊が初登場です
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第三十八話
 松井一真  - 2006/8/14 15:37 -
  
第三十八話完成。結局第116航空隊は脇役になりました
第三十八話 空母決戦
ルナツーに続いて、連合軍が攻略を開始したのはライトウォーターであった
以前、ベータ要塞陥落と同時期に、既に撤収を開始していた要塞である
そのため、連合軍の物資はほとんど残っていないはずである
だが、帝国軍がさまざまな物資を持ち込んで以前より強化しているはずである
ルナツー司令部
京城大佐「今回の任務は爆撃隊の護衛である。おそらく、敵も優秀な機体を配備しているであろう。そこで、今回は豊島少佐の第116航空隊も参戦することとなった。基本的にこちらのほうが数で勝っている。だが、いつ敵の増援が出るかは分からない。機動部隊が配備されているという説もある。ルナツー攻撃時より激しい攻撃が予想される。しっかり、爆撃機を守りぬけ。以上、各員の奮闘に期待する」
松井元帥「・・・京城、今回、何かが来る気がするな・・・」
京城大佐「はい、その件を考慮して、今回のブリーフィングを行いました」
松井元帥「・・・ところで豊島、君たちの機体はまだ古い。無茶はするなよ」
豊島少佐「はっ、了解しました!」
なにしろ、第116航空隊は烈風や零戦五二型こそいるものの、他は九五式および九六式艦戦なのである
エンジン部を換装したとはいえ旧式の戦闘機。こんなところにグンナのI−15やI−16がいるはずが無いので、苦戦を強いられるであろう
そんな不安がありながら、ライトウォーター攻略作戦は発動された
松井元帥「・・・本部で完成した電征がこっちに着いてから発動してほしかったなぁ・・・」
電征、日本戦車軍団の誇る艦上戦闘機である
陸軍において「キ64」として開発されていた戦闘機をベースとし、着艦用フック、新型照準機等を搭載。上昇能力が高く、防弾性も高い優秀な艦上戦闘機である
30mm機銃二丁のものと、12.7mm機銃六丁のものがある。基本的に30mm機銃装備型が多い
第六次キュワール大戦の緒戦において大活躍し、松井元帥まで搭乗したことがある超優秀機である
だが、宇宙化改造がまだ進んでいなかったため、現在は生産がようやく開始されたところである
松井元帥「だが、大日本帝国の航空機が来るよりは、マシかもしれないな・・・」
ドニゲッテル少将「松井元帥、最近忙しいですな」
松井元帥「そうだな。ドニゲッテル少将も暫定指揮官だからしばらくすると転属になるかも知れんぞ」
ドニゲッテル少将「そうですな。お互い、忙しくなりそうですな」
松井元帥「ところで元山、出航準備は出来たか?」
元山少将「無論です、いつでもどうぞ」
松井元帥「よし、ニビリア艦隊が出航したら直ちに我々も出航する」
元山少将「では、自分は『高千穂』に戻ります」
松井元帥「分かった。健闘を祈る」
元山達は軍港へと戻っていった
松井元帥「ところで、作戦の立案車は誰かね?」
ドニゲッテル少将「前回と同じハリヤー少佐です」
松井元帥「そうか。まあ、彼もコロビウス作戦が成功したから、更に自分達の活躍の機会を増やそうとでも考えているのか?」
ドニゲッテル少将「まさか、そういうものではないと思いますが・・・」
松井元帥「まあ、ルナツーとは違い要塞だ。だが、ライトウォーターはもともと手薄だったからな。だからハリヤー少佐もこういうのを立案したのだろう」
ドニゲッテル少将「・・・なにか、まずいものがあるんですか?}
松井元帥「いや、そういう意味ではない。だが、もしかしたら・・・」
ドニゲッテル少将「・・・松井元帥?」
ユゴス少佐「一体、何があったんですか?」
松井元帥「・・・後で話そう」
軍港には無数の艦艇が停泊していた・・・
日本戦車軍団第四機動艦隊 空母「高千穂」
日戦軍団兵士A「司令、ニビリア第八機動艦隊、出航していきます」
元山少将「よし、全艦、出航!」
艦長「機関微速!」
日戦軍団兵士B「今回の作戦、2度目となりますね」
元山少将「そうだな、大戦果を挙げたいところだ」
ニビリア第八機動艦隊 戦艦「ジャン・バール」
ボルテス准将(第八機動艦隊司令。車種:ルノーR40)「二度目の作戦参加だ。諸君の活躍に期待する」
艦長「機関微速!」
ニビリア兵士A「おそらくライトウォーターは手薄です。ルナツーと同じく小規模の海防艦隊程度でしょう」
ニビリア兵士B「楽に占領できそうです」
ボルテス准将「確かに、そう考えたいところだな」
エリア中佐(第122航空隊司令。車種:ソミュアS35)「司令、今回も頑張りましょう」
ボルテス准将「そうだな。だが、油断は禁物だぞ」
上空に飛来するQシュタイン軍第100爆撃隊、ニビリア軍第十爆撃隊、プロトン軍第342爆撃隊(コードネーム:デバステーター)は無数の編隊を作っていた
日本戦車軍団第四機動艦隊 空母「高千穂」
日戦軍団兵士A「そろそろ発艦予定宙域です」
元山少将「よし、全機発艦準備!」
基本的に空母からの航空機発艦は結構な時間を要する
まずはCPUの機体への搭乗、続いて機体をエレベーターで甲板へ上げ、更に飛行甲板上でも移動させて甲板上に多数の航空機を並べ、そしてようやく発艦するのである
だが、日戦軍団はこの作業が早い
すぐにエレベーターで九五式艦戦が上ってきた
基本的に発艦時に必要な速度が低い九五式のような旧式機が前の方に出るのだ
戦闘機と攻撃機の場合、重武装の攻撃機のほうが後ろに並ぶ
そして甲板上に無数の航空機が並んだ
艦長「発艦!」
先頭の九五式艦戦が発艦していく
数分後、全ての機体の発艦が完了した
続いてニビリア軍第八機動部隊、これもすぐに発艦していった
そして爆撃隊を追い越し、爆撃隊を先導するように進んでいった
ライトウォーター到着まで、残り20分・・・
第三十八話 続く
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十八話
 松井一真  - 2006/8/14 15:37 -
  
空戦部分。日戦軍団航空隊の活躍
第三十八話 空母決戦
ルナツー司令部
ドニゲッテル少将「・・・松井元帥、一体、何がまずいんですか?」
松井元帥「・・・数日前に諜報部からもたらされた情報では、グンナ帝国軍精鋭の第666航空隊が配属されたらしい」
ドニゲッテル少将「第666航空隊・・・いかにもやばそうな番号ですね」
松井元帥「皮肉にも司令の名前はミカエル大佐、車種はT−54だ」
ドニゲッテル少将「・・・ううむ、精鋭飛行隊が凄まじい名前になっているとは・・・」
松井元帥「当初はサイモン大尉の第23航空隊だけだと思っていたが・・・よりによってMig−17やMig−15を有するこの飛行隊が出現してしまうとは・・・」
ユゴス少佐「確かに、我々の機体はプロペラ機ですからね・・・」
松井元帥「しかも、どうやらライトウォーターに向けて、大日本帝国の機動部隊が出航したようだ。こいつらの航空隊も、出てくると見てよさそうだ・・・」
ドニゲッテル少将「・・・大日本帝国ですか?!」
松井元帥「ああ、話によれば、大日本帝国第五機動艦隊、司令は古田少将、車種は四式中戦車、艦載の航空隊である第110航空隊の隊長は佐藤少佐、車種は三式中戦車だ」
ユゴス少佐「・・・それで、主戦力は?」
松井元帥「零戦だ。無論、我々の零戦より強い・・・」
通信司令室の画面上には機動部隊の陣容と司令についての解説などが書かれていた・・・
そして、5分が経過した・・・
ライトウォーター到着まで、残り15分・・・
ニビリア航空兵A「ブレニム5より各機!前方に戦闘機隊多数!これより迎撃に入る!」
京城大佐「スカイシューター1より各機、ついに来たようだ。全員、気を引き締めてかかれ!」
そしてついに航空戦が始まった
一機のMB155が敵機とすれ違う、しかし、その機体は今までに見た機体ではなかった
プロペラが無く、ジェット推進であった
なんと、ライトウォーターにはジェット機が配備されていたのである
ニビリア航空兵B「こちらブレニム4、敵機にはジェット機が含まれている模様!」
直後、警告音が響く
ニビリア航空兵B「ミサイルアラート!」
MB155からフレアが展開される
無数のミサイルがフレアを追う
だが、最後の一発が機体を追ってきたのだ
そして、対空ミサイルが彼の機体に命中した
爆発と共に、彼の搭乗するMB155は墜落していった
エリア中佐「こちらブレニム1、ブレニム4がやられた!」
京城大佐「・・・厄介だな。ジェット戦闘機か・・・」
ニビリア航空兵C「こちらブレニム6、正体不明の敵機と交戦中!零戦に酷似!うわっ、後ろを取られた!くそっ、振り切れない!」
直後、銃撃音が響き、ブレニム6との通信が途絶えた
新竹大尉「零戦ですね・・・大日本帝国の航空隊が既に配属されている模様です」
フォインツ中佐「こちらシュトラール1、速度を上げ突入体勢に入る!」
京城大佐「了解!各機へ、後少しだ、最後まで守りぬけ!」
ハリヤー少佐「こちらテンペスト1、同じく突入体勢に入る!」
エリア中佐「こちらブレニム1、了解した!」
既にほとんどの機体が速度を上げ攻撃態勢に入った
だが、戦闘機隊は劣勢である
ニビリア航空兵D「こちらブレニム8、敵新鋭機と交戦!既にブレニム9および15が墜落!三機、二重反転式の・・・」
エリア中佐「くそっ、これで五機か!」
京城大佐「二重反転式・・・プロペラだな。だとしたら・・・奴しかない。キ64だ」
キ64。日本戦車軍団では二重反転式プロペラと串型エンジンを搭載し、高速力を発揮する新型高速戦闘機として作られ、六式高速戦闘機として採用された機体である
だが、大日本帝国のそれは、確か機首機銃が三丁、翼部機銃が六丁という変則的な構造である。3つ目の機首機銃がどこに積まれているのかが謎なのだが・・・
すると、後方からミサイルが接近していた
チャフをばら撒き、回避する
急旋回をし、敵機を見る。Mig−19、ファーマーである
すかさず別の機体がミサイルを放とうとする。しかし、既に僚機がその機体を狙っていた
銃弾を受け、その機体は墜落した
日戦軍団航空兵A「こちらスカイシューター3、フレスコを撃墜!」
続いて、京城が銃撃を開始する
敵ファーマーは爆発した
京城大佐「こちらスカイシューター1、ファーマーを撃墜!」
続いて新竹から報告が入る
新竹大尉「こちらスカイシューター2、フレスコを撃墜!」
日戦軍団航空兵B「こちらスカイシューター4、零戦を撃墜!」
どうやら、新竹の方はニビリア軍の機体と共同で撃墜したそうだ
スカイシューター4は既に被弾していた零戦を撃墜、こちらも共同撃墜である
すると、京城の前方には何機かの戦闘機が見えた
九五式、および九六式艦戦である
だが、大日本帝国の九五式艦戦は単葉である
どこかの博物館にでも展示されていそうな機体だ
八機ほどが確認できる
二機の九五式が高速で接近した
確か二機の戦闘機で一機の戦闘機を狙うのをロッテ戦法とか言ったはずだ。それ以外はどんな戦法だったかは忘れたが
だが、お互い通信機が発達している。すぐに僚機が駆けつけた
日戦軍団航空兵C「こちらスカイシューター5、援護します!」
京城大佐「よし、俺は前方の奴をやる。後ろの奴は任せたぞ!」
日戦軍団航空兵C「了解!」
二機は分かれて、敵機を狙った
上昇する敵機を狙い更に上昇。降下する時を狙って機銃攻撃を開始した
反転急降下攻撃は既に見切っている
確かクエゼリン大佐が第六次キュワール大戦時に行ったのが最初だったはずだ
京城大佐「こちらスカイシューター1、九五式艦戦を撃墜!」
日戦軍団航空兵C「こちらスカイシューター5、九五式艦戦を撃墜!」
続いて二機の九六式と二機の零戦。四機体制で攻めることにしたようだ
だが、既に二機が到着していたのだ
日戦軍団航空兵A「スカイシューター3および4、援護します!」
いや、それだけではない、新竹とスカイシューター6が到着した
新竹大尉「スカイシューター2および6、援護します!」
いくら優秀な機体といえど、ベテランにやられたらひとたまりもない
全機、散開して別々の機体を狙ったところを撃墜されたのであった
これで八機、全機を撃墜した
更に多数が飛来する。陸上機だ
京城大佐「散開して別々の機体を狙え!」
ニビリア航空兵A「こちらブレニム5、援護します!」
京城大佐「分かった。頼んだぞ」
ニビリア航空兵E「ブレニム7および10、援護します!」
三機のニビリア機が支援に到着した
無数の戦闘機隊との空中戦が始まった
さまざまな無線が飛び交っている
この空中戦は連合軍優位である
だが、眼下の爆撃機は違っていた
次々と入る敵機撃墜報告に紛れて入る損害報告の中には、爆撃機も入っていたのだ
新竹大尉「・・・隊長、自分は爆撃機の援護に向かいます!」
京城大佐「スカイシューター2、頼んだぞ!」
日戦軍団航空兵A「こちらスカイシューター3、飛燕を撃墜!」
日戦軍団航空兵D「こちらスカイシューター6、鍾馗を撃墜!」
見ると、He111が大爆発を起こし、墜落している
新竹大尉「・・・いたぞ!あれだ!」
三機の戦闘機の姿が見えた
見た目は日戦軍団の高速戦闘機、六式高速戦闘機に似ている
だが、明らかに機銃の数が違っていたのだ
これは第203航空隊隊長、住田大尉率いる三機の新型戦闘機「真空」であった
住田大尉(車種:四式中戦車)「よし、ハインケルを撃墜!」
副隊長「隊長!前方より敵機!」
住田大尉「よし、散開して攻撃体勢を取れ!」
ニビリア軍の戦闘機が迎撃に向かっていった
だが、それは次々と撃墜されていく
なんと新竹でも避けるのが精一杯であった
だが、前方に「真空」の姿を見る
新竹大尉「今までの機体の分だ!」
新竹は20mm銃弾を放つ
だが、航空電探は異常を捉えていた
新竹大尉「何っ!?」
上空、および背後から別の機体が接近していたのだ
新竹大尉「くそっ、サッチウェーブか!」
そう思い、直ちに回避運動に入ったが、遅かった
無数の銃撃を受け、ついに機体がバランスを崩した
操縦桿を引き、何とかバランスを立て直す新竹。だが、両翼からは火が吹き、爆発は時間の問題であった
新竹大尉「こちらスカイシューター2、やられました・・・」
京城大佐「分かった。戦闘続行不能と認め、離脱を許可する」
Qシュタイン航空兵「シュトラール15および23が墜落!」
フォインツ中佐「くそっ、被害甚大だ。これより撤退する」
ついに爆撃隊も撤退を開始した
日本戦車軍団第四機動艦隊 空母「高千穂」
日戦軍団兵士B「友軍爆撃隊の被害甚大、撤退します!」
元山少将「分かった、全機帰還せよ!」
日戦軍団兵士A「艦長!あれは!」
艦長「・・・零戦五四型・・・あの塗装は新竹だ!」
元山少将「炎上しているぞ・・・」
艦長「こちら第四機動艦隊所属、空母『高千穂』、近辺の友軍空母へ着艦されたし。以上」
その通信を聞いた新竹機は直ちに旋回、脚を出しつつ、ニビリア軍の空母「パンルヴェ」へ着艦体勢を取った
ニビリア第八機動艦隊 空母「パンルヴェ」
ニビリア兵士C「艦長!友軍の零戦が炎上して着艦体勢に入っております!」
艦長「あいつを死なせるわけにはいかん!消火班は直ちに飛行甲板へ上がれ!」
轟音を上げつつ、辛うじて着艦した一機の零戦
新竹の機体であった
ニビリア兵士D「消火、かかれ!」
接近してくる零戦に消化剤を噴射。鎮火に成功した
風防からCPUを取り出し、接舷した空母「高千穂」へと輸送していく
そして飛行甲板上にある不動のQタンクへと輸送した
CPUを「本体」へと入れると、不動のQタンクはエンジンを始動させた
新竹は帰還に成功したのであった
そして零戦が次々と着艦していく
1両のQタンクへと戻った京城大佐は新竹を探した
彼は無事だった
京城大佐「新竹!無事だったか!」
新竹大尉「無論です!敵機は撃墜しそこないましたが、自分は無事帰還いたしました!」
結局のところ、損害はかなりのものであった
全て、あの新型戦闘機によるものであった・・・
豊島少佐「自分の航空隊も攻撃に参加しましたが、ほとんどの奴が為す術もなく、新型機にやられてしまいました」
京城大佐「今回の空中戦、この損害の量からすれば凄まじいものだったようだな・・・」
ルナツー司令部
松井元帥「まさか撃墜されても戻ってくるとは思わなかったぞ」
京城大佐(通信)「自分もです。やっぱあいつはすごい奴ですよ」
松井元帥「本当にただもんじゃあないよなぁ・・・」
ドニゲッテル少将「ところで、また新型機が捕捉されたそうですね」
松井元帥「ああ、こいつか」

最新鋭戦闘機「真空」
最高速度:770km
馬力:2500hp
武装:20mm機関砲×9(機首固定×3、主翼固定×6)
   爆弾最大250kgまたはロケット弾18発
大日本帝国最新鋭戦闘機。串型エンジンを使い、強力な馬力で最高速度770kmを発揮する高速重戦闘機。運動性は「鍾馗」と同じくらいだが火力においてはこちらが凌駕している。
その火力は大型爆撃機でも普通に撃墜できる程。

ドニゲッテル少将「先ほど、諜報部から入ったそうですな」
松井元帥「ああ、本当のところもう少し早く入って欲しかったな・・・」
ライトウォーター攻撃作戦は失敗した。ルナツー司令部では、海上戦力の攻撃のために、日本戦車軍団の主力艦隊を用いた総攻撃を敢行することにしたのであった
第三十八話 終わり
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第三十九話
 松井一真  - 2006/8/18 14:03 -
  
第三十九話完成。ルナツー司令部での会議がメインって・・・
第三十九話 出航の時
第一独立艦隊は、ロドリグ軍サイファー基地に入港していた
クラシス「・・・しかし、大きいな。ここのチョロQは」
カイト大尉「はい、そうですね。前に、スカイラインを見ましたが、我々より大きかったですね」
クラシス「船も、デュミナスの船に似ているな」
カイト大尉「そうですね。しかし、デュミナスのそれより大きい。まるで軽巡洋艦ぐらい大きいですね」
基地司令「まあ、ここのチョロQはとにかく大きいからな。多分、君たちの1.5倍はあると思う」
クラシス「そうですか。しかし、ここまでデュミナスの船に似ているのは・・・」
基地司令「ああ、デュミナスと技術提携しているんだったな、確か。だが、戦艦以外の大型艦はうちの独自製作だ」
カイト大尉「それで、あれはなんと言う船なんですか?」
基地司令「あれはカリオス級と言って、デュミナスのアリア級を参考にして建造された船だ」
クラシス「確かに、アリア級に似ていますね」
基地司令「他にも、イファルナ級ベースのサーベ級、タウロス級を元にしたローレル級、そしてテレダイン級を大型化したヘイスト級などが存在する」
彼らは、ファントムのチョロQと同じく、普通のチョロQの1.5倍の大きさである
何故これほど大きいかは全くもって不明だ
どうやら、当初は亜空間ドライブ機能を搭載した船を用いてキュワール支援艦隊を送り込む予定だったらしい
だが、もしそれを行ったら、キュワール艦に攻撃を受ける可能性も否定できない
なぜなら、亜空間ドライブはラファリエスとロドリグのみが開発に成功しているからだ
ロドリグの存在は明らかにされていない。となると、敵側に当たるラファリエスのみと思われる
従って、もしロドリグ艦が亜空間ドライブで出現すると、シルグノーム級の改良型とみなされて攻撃されかねないのだ
そのため、キュワール支援艦隊派遣に関しては廃案になったのだ
駆逐艦たちは確かにデュミナスの艦艇に似ているが、大きい
その先陣を切って進む巡洋艦も大きい
最新鋭のフェンネル級と呼ばれるものはもはや戦艦サイズである
あれで「軽巡洋艦」なのだから恐ろしい
ちなみにAD兵器はズィーモスを用いているらしい
つまりは内惑星連合の星だ
考えてみれば、キュワール上でAD兵器の研究を行っているのはQシュタイン連邦と日本戦車軍団のみ。他はアマティスやデュミナスのAD兵器を流用しているのだ
そう考えると、Qシュタイン連邦や日本戦車軍団は凄まじい研究を行っていることになる
このサイファー基地は大規模なもので、ある程度の艦隊が配属されているようだ
そのために先の新型艦がいたようだ
この基地で補給を済ませ、それから、後のことについて考えることにした
一方で、ルナツー司令部では、ライトウォーター攻略作戦の敗因について話し合っていた
松井元帥「結局のところ戦力不足だろうな」
ドニゲッテル少将「自分は航空隊員の錬度にも問題があると思います」
ユゴス少佐「何よりもあれほどの優秀機がいるということがしばらく判明しなかったこともですな」
新竹大尉「自分はあの機体と交戦して思ったんですが、奴らは火力がありすぎます。三機そろっての戦闘も抜群でした。無数のニビリア機との空中戦も絶妙なものであり、さらにサッチウェーブも見事でした」
ドニゲッテル少将「敵ながらあっぱれ、かね?」
新竹大尉「その通りです」
京城大佐「何しろ今まで落とされたことの無い新竹を撃墜したんだからな。敵もすごい奴だ」
松井元帥「・・・・・・つまり、機体性能および搭乗員錬度、双方において敵のほうが優秀であった、ということか」
元山少将「早い話が、全てにおいて我々が劣っていたということです」
ハリヤー少佐「要塞とはいえ、防備が薄いと思った自分が馬鹿でした。よりによってガトランティス、いや大日本帝国の航空隊がいたとは・・・」
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十九話
 松井一真  - 2006/8/18 14:04 -
  
後半。機体紹介がほとんど
第三十九話 出航の時
松井元帥「・・・新竹、そういえば機内の録音機、残っていたか?」
新竹大尉「はっ、しっかり、全部録音されてました」
松井元帥「・・・とりあえず、聞いてみるとするか」
実は空中戦において、敵が行った戦法等を知るために、日戦軍団の機体にはガンカメラやレコーダーが搭載されているのだ
――――――――――――――――――――――――――
銃撃音が次々と響く
時たま響く無線報告
被害は甚大である
カメラからの映像も凄まじい
激しく動く機体。時たま見える、二重反転式プロペラの戦闘機
そして、突如新竹が叫んだ
新竹大尉「今までの機体の分だ!」
映像には銃撃と、二重反転プロペラの戦闘機が写った
だが、突如急旋回を始める機体
新竹大尉「何っ!?」
エンジン音、後ろ、そして上からである
新竹大尉「くそっ、サッチウェーブか!」
急旋回し、銃弾を回避する体勢に入るが、既に被弾音が頻発、ついには火を噴くような音まで響く
そして新竹の通信が続く
新竹大尉「こちらスカイシューター2、やられました・・・」
京城大佐「分かった。戦闘続行不能と認め、離脱を許可する」
そしてQシュタイン軍の無線連絡
Qシュタイン航空兵「シュトラール15および23が墜落!」
フォインツ中佐「くそっ、被害甚大だ。これより撤退する」
――――――――――――――――――――――――――
松井元帥「・・・空中戦に関する部分は、これだけだな」
新竹大尉「あっという間でした。もう一度、先のスペックデータを見せてください」
松井元帥「分かった」
画面上には先の映像で確認された「真空」の機影と、類似機として六式高速戦闘機および「電征」の写真が表示された
最新鋭戦闘機「真空」
最高速度:770km
馬力:2500hp
武装:20mm機関砲×9(機首固定×3、主翼固定×6)
   爆弾最大250kgまたはロケット弾18発
大日本帝国最新鋭戦闘機。串型エンジンを使い、強力な馬力で最高速度770kmを発揮する高速重戦闘機。運動性は「鍾馗」と同じくらいだが火力においてはこちらが凌駕している。
その火力は大型爆撃機でも普通に撃墜できる程。

松井元帥「現時点で確認できる搭乗員は、航空隊隊長の住田大尉、副隊長の岡山中尉、そして、栗原中尉の三両。いずれも、ガトランティス、いやアーク内での内戦において功績を上げた名パイロットだ」
ハリヤー少佐「一体、何故そんなことを知っているんですか?」
松井元帥「・・・本日諜報部からもたらされた情報と、アマティスからかっぱらってきた資料を照らし合わせて、断定したものだ」
フォインツ中佐「確かに、同族ならば潜入は容易、ですな」
松井元帥「もっとも、彼らもためらい無く新竹を撃墜した。同族が殺しあわねばならぬとは・・・」
ドニゲッテル少将「松井元帥、今は戦争なのです。そのようなことは、言っていられません」
松井元帥「そうだな、少将。本当に、戦争とは空しいものだな・・・さて、総員、この『真空』と呼ばれる新型戦闘機だが、最高速度においてこの機体に勝てるものは・・・こいつしかおらん」
といい、画面に表示させたのは、連合軍の最新鋭戦闘機群であった


両用ジェット戦闘機F−80シューティングスター・・・18000機
最高速度850km
推力2450kg
武装12.7mm機銃×6(主翼固定×6)
  空対空、艦ロケット弾×8(翼下固定×8)
プロトン、Qターレット、ゲール軍の主力戦闘機。これからの戦闘機として量産されている。

両用ジェット戦闘機F−84サンダージェット・・・15000機
最高速度960km
推力3280kg
武装12.7mm機銃×6(機首固定×6)
  空対空、艦ロケット弾×6(翼下×6)
プロトン、Qターレット、ゲール軍の新鋭戦闘機。F−80に勝る速度を持ち、量産予定である。

両用ジェット戦闘機F−86セイバー・・・2000機
最高速度1120km
推力2680kg
武装12.7mm機銃×6(機首固定×6)
  空対空、艦ロケット弾×6(翼下×6)
プロトン、Qターレット、ゲール軍の最新鋭戦闘機。まだ生産機数が少なく、エリート部隊にしか配備されていないが今後F−80、F−84に代わり主力機となる予定だ。

主力ジェット戦闘機MD450ウーラガン・・・4000機
最高速度940km
推力2270kg
武装20mm機関砲×4(機首固定×4)
  ロケット弾×6
ニビリア、クリーク軍の最新鋭戦闘機。性能的にはF−80とF−84の中間的性能を誇る。

特務戦闘機ミラージュ50・・・50機
最高速度2200km
推力7200kg
武装30mm機関砲×2(機首固定×2)
  対艦ミサイル×4、対空ミサイル×4、250kg重力爆弾×4
ニビリア、クリーク軍の最新鋭特務戦闘機。かなりの速度性能と旋回性能をもつ。軍の最高エリート部隊にしか配備されていない。

新鋭主力ジェット戦闘機ハインケルHe162ザラマンダー・・・4000機
最高速度860km
推力800kg
武装20mm機関砲×4(機首固定×4)
Qシュタイン、ヴァイナーの新型ジェット戦闘機。主に迎撃用として使われるため航続距離は短いが、加速性能が高く、敵爆撃機迎撃に威力を発揮する。両軍で使用中。


最新鋭両用ジェット戦闘機メッサーシュミットMe262・・・1000機
最高速度880km
推力1800kg(900×2)
武装30mm機関砲×4(機首固定×4)
  空対空ロケット弾×12
Qシュタイン、ヴァイナーの最新鋭ジェット戦闘機。旋回性能、火力、航続距離、防弾性能が優れている優秀機。艦上でも運用できる。両軍で使用中

最新鋭両用ジェット戦闘機ハインケルHe280・・・500機
最高速度930km
推力1900kg(950×2)
武装20mm機関砲×10(機首固定×4、主翼固定×6)
  空対空ロケット弾×10
Qシュタイン、ヴァイナーの最新鋭ジェット戦闘機。Me262にも勝る性能をもつ戦闘機だがまだ配備数が少ない。両軍で使用中

最新鋭両用ジェット戦闘機Me262改・・・100機
最高速度1080km
推力2000kg(1000×2)
武装30mm機関砲×4(機首固定×4)
  空対空ロケット弾×16
Qシュタイン、ヴァイナーの最新鋭戦闘機。プロトンのF−86に並ぶ性能をもつ。これから両軍で量産予定。

新鋭主力艦上戦闘機フォッケウルフTa152・・・25000機
最高速度780km
馬力2800hp
武装20mm機関砲×4(主翼固定×4)
  30mm機関砲×2(機首固定×2)
  空対空ロケット弾×4
Qシュタイン、ヴァイナーの新型艦上戦闘機。レシプロ機としては平均以上の性能を誇り、Mig−15とも渡り合うことができる。両軍で大量生産中

最新鋭主力艦上ジェット戦闘機フォッケウルフTa152改・・・50機
最高速度1150km
推力1800kg
武装20mm機関砲×4(主翼固定×4)
  30mm機関砲×4(機首固定×4)
  空対空ロケット弾×8
Qシュタイン、ヴァイナーの最新鋭ジェット戦闘機。Qシュタイン、ヴァイナー軍の中で最高の性能を誇る飛行機だがいかんせん配備数が少ない。これから少しずつ生産される予定。

局地戦闘機「震電」改
最高速度:970km
武装:30mm機関砲四丁
   空対空ロケット弾
解説:日本戦車軍団の局地戦闘機。震電にジェットエンジンを搭載し速度などを上げた

松井元帥「・・・残念だが、我が日本戦車軍団でも、速度800kmを超える機体はまだ震電改のみだ。だが、諸君らには新型機がまだたくさんおる」
ドニゲッテル少将「しかし、どの機体もこのルナツーはおろか、周辺の艦隊にすら配属されておりません!」
松井元帥「プロトン合衆国に関してはやむを得んな。まだデモは収まらない・・・」
連合軍では、新型戦闘機「真空」の対策に関して、色々と考えていたようだ
一方、ロドリグ軍サイファー基地
あれから数日ほどがたった
司令室に呼ばれたクラシスは基地司令官に今後の自分達の扱いについて質問した
クラシス「ところで基地司令、我々はキュワールに帰れるのでしょうか?」
基地司令「・・・ここからキュワールへは遠いからな。キュワールへはまだ無理だが、オルキスへ向けて防衛強化艦隊が送られることになった。その艦隊へ同行することが決定された。出航準備を、整えておいてくれ」
クラシス「・・・了解しました」
そういうと、クラシスは司令室を出た
クラシス「・・・未だキュワールへ帰れる時は、遠いな・・・」
それからさらに数日が経った
以下の艦隊が、ロドリグより出航することとなった
ロドリグ第1派遣艦隊(司令 ゼクス准将 車種:クロムウェル)
旗艦フェンネル級
軽巡洋艦フェンネル級1隻
軽巡洋艦アザレア級6隻
防空巡洋艦コロンバイン級6隻
駆逐艦カリオス級10隻
駆逐艦サーベ級10隻
計34隻 航空機104機(全て戦闘機)

プロトン第1独立艦隊(司令 クラシス大佐 車種:フェアレディZ33)
旗艦フォーラスR級(艦長 カイト大尉 車種:フェアレディZ32)
重巡洋艦フォーラス級1隻
軽巡洋艦アスラートR級2隻
駆逐艦コンスロート級6隻
計10隻 航空機22機

ロドリグ第1独立艦隊(司令 クロイツ大佐 車種:スカイラインR34)
旗艦フェンネル級
軽巡洋艦ストーク級1隻
軽巡洋艦アザレア級4隻
防空巡洋艦コロンバイン級4隻
駆逐艦ヘイスト級10隻
計20隻 航空機106機

オルキス派遣艦隊艦艇計64隻 航空機232機

なお、小規模なのは先遣艦隊という理由があるそうだ
そして、第一独立艦隊はサイファー基地を後にした
プロトン第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
カイト大尉「・・・司令」
クラシス「何だ?」
カイト大尉「確か、ロドリグの基地の名前ってサイファーでしたよね?}
クラシス「ああ、確かにそうだが・・・」
カイト大尉「昔、ゲームでそういう名前の人物が出てきた記憶があるんですが・・・」
クラシス「・・・俺もそう思う」
ロドリグの艦隊と共に、第一独立艦隊はオルキスへと向かった
未だ、キュワールへの道は遠い・・・
第三十九話 終わり
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十九話
 ダークスピリッツ  - 2006/8/18 18:16 -
  
ずっと前に設定しておいた機体たちが勢ぞろいですね
大日本帝国の「真空」ですがこの後第四十二話で配属替えさせられて第999航空隊として再登場します。構成は真空3機、疾風9機の計12機。機数が少ないのは超エリートしかこの航空隊に配属されてないためです。
そういえば大日本帝国にジェット機が無かったな・・・。
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第三十九話
 松井一真  - 2006/8/18 22:02 -
  
> ずっと前に設定しておいた機体たちが勢ぞろいですね
> 大日本帝国の「真空」ですがこの後第四十二話で配属替えさせられて第999航空隊として再登場します。構成は真空3機、疾風9機の計12機。機数が少ないのは超エリートしかこの航空隊に配属されてないためです。
> そういえば大日本帝国にジェット機が無かったな・・・。
日戦軍団もいずれは新型機が配属される予定です。とりあえず第117航空隊は主力機を「電征」に変更する予定
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第四十話
 松井一真  - 2006/8/23 11:44 -
  
第四十話完成。結局「紀伊」の活躍は少なめです
第四十話 特務艦隊再び
第一独立艦隊がサイファーを出航した頃のことであった
ほとんど止まっていた第一特務艦隊旗艦、「紀伊」の機関が始動した
艦橋へ駆け上がる何両ものチョロQ
そしてその艦橋には、90式戦車の姿があった・・・
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「全艦に通達。これより本艦隊はライトウォーター基地所属艦艇の攻撃任務に移る!」
以前の航空戦により、敵海上戦力の撃滅を優先したほうがいいと見て、ついに第一特務艦隊が出航することとなったのだ
捷一号作戦以来の大艦隊決戦である
ティーガー元帥「久々ですな、こうして艦橋に立つのも」
松井元帥「ああ、そうだな」
ティーガー元帥「機関微速で前進、出航せよ!」
日戦軍団兵士A「機関微速!」
そして「紀伊」が出航した
回航ではない、戦闘である
以下、本作戦の戦力である

日戦軍団第1特務艦隊(司令松井元帥車種90式戦車)
旗艦:紀伊型「紀伊」
軽巡洋艦阿賀野型2隻
駆逐艦陽炎型8隻
対空駆逐艦秋月型8隻
駆逐艦島風型8隻
計27隻 航空機80機

日戦軍団第2艦隊(司令大鳳中将車種三式中戦車)
旗艦:大鳳型「大鳳」
装甲空母大鳳型1隻
中型空母雲龍型4隻
戦艦大和型2隻
戦艦金剛型2隻
重巡洋艦妙高型3隻
重巡洋艦青葉型1隻
軽巡洋艦天龍型2隻
駆逐艦神風型3隻
駆逐艦吹雪型23隻
計42隻 航空機440機(偵察機含む)

日戦軍団第4機動艦隊(司令 元山少将 車種:八九式中戦車乙型)
旗艦:赤城型「高千穂」
正規空母赤城型1隻
中型空母蒼龍型2隻
主力戦艦扶桑型4隻
重巡洋艦青葉型8隻
駆逐艦神風型14隻
計30隻 航空機284機(艦載航空隊含む)

Qシュタイン第2巡洋艦隊(司令レオパルト大佐車種レオパルトIIA6)
旗艦:フォーミュラ級「バレンツ」(艦長ヘンス中佐車種V号中戦車パンターA型)
重巡洋艦トレニオス級5隻
重巡洋艦グラシュトライク級8隻
ミサイル重巡洋艦ディーングロウ級6隻
軽巡洋艦エムデン級8隻
駆逐艦レービリヒト・マース級12隻
駆逐艦パウル・ヤコビ級10隻
計50隻 航空機50機

日本戦車軍団第二艦隊 空母「大鳳」
大鳳中将「・・・ツラギ、本作戦は第四機動艦隊での参加となったか・・・」
ツラギ少佐の指揮する重巡洋艦「青葉」は、本作戦の主軸となるであろう第四機動艦隊の主戦力として引き抜かれたのだ
代わりに入ったのが「中淀」。当初は大淀型軽巡の予定だったそうだが、建造計画変更により重巡、それも兵装が小規模な青葉型となったそうだ
大鳳中将「・・・だが、この作戦、ツラギが離脱して正解だったかも知れんな・・・」
「大鳳」の周辺には、空母「早崎」「野崎」「剣崎」「鳳龍」の姿がある
いずれも緊急補充の雲龍型である
建造がとにかく行いやすい雲龍型は、一時期十隻ほどを一個艦隊に配属させる計画があったほどだ
なお、後ろに「崎」の付く艦名のものはもともと別の任務の船として配属される予定だったが、建造計画の変更により雲龍型として建造された船である
大鳳中将「航空屋、か・・・」
かの熱田についた仇名は「航空屋」であった。第六次キュワール大戦時、空母に魚雷を積んで自ら敵艦隊に向かっていき、壊滅的打撃を受けたそうだ
確か「戦艦に巨砲をつける意味などない。なぜなら戦艦は敵艦の上部構造物しか破壊できないからだ」とか語っていたはずだ
片やレンネル中将は、「航空母艦など意味はない。なぜなら不沈の戦艦を作ってしまえば空母は不要」などと語っていた
そして松井元帥は「戦艦はいらんとか、空母はいらんとか、そういう問題ではない。双方が存在してこそ、究極の艦隊が出来上がるのだ」と語っていた
この三両の対立は一時期凄まじいものとなったが、あの海戦で熱田が下がると、レンネルと松井元帥の戦いになった
今は第八艦隊司令としてグリシネにいるレンネルだが、果たしてどうなることやら
Qシュタイン連邦第二巡洋艦隊 航空巡「バレンツ」
レオパルト大佐「今回の作戦はかなりの難関だと思われる」
ヘンス中佐「確かに、相手は大規模艦隊ですからね」
レオパルト大佐「だが、勝たねばならんのだ」
ヘンス中佐「・・・そうですね。勝たなければ我々は壊滅。ルナツーも再び壊滅です」
レオパルト大佐「・・・しかし、あの恐ろしいシスター・レイはどこへ消えたのかが気になるな」
ヘンス中佐「・・・おそらく、今ごろ基地で整備でもしてるんでしょう。だって砲艦ですから」
レオパルト大佐「そうだろうな。あれほどの巨砲だからな」
ヘンス中佐「まあ、それはともかくとして、今回、敵艦隊の規模もすごそうですな」
レオパルト大佐「そうだな。最低限、あの機動部隊はいるだろうな」
第四機動艦隊 空母「高千穂」
元山少将「大規模な艦隊を相手にしなければならん。まだ第117航空隊は整備が完了していないからな。何しろ新竹機の損傷が酷い。今度電征が配属されたら、乗機を交代してもらわんとならんな。そうでもせんと、奴らに対抗できん」
ちなみに、電征はエンジンを強化した一二型などが存在する
防弾性能を強化した二二型なども予定されている
元山少将「まあ、本部から来るのは一一型の甲が主軸だったな。彼の戦法に合ういい機体だと思うが・・・運動性性能は零戦よりいいそうだな」
第四十話 続く
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第四十話
 松井一真  - 2006/8/23 11:45 -
  
戦闘。今回海防艦隊や駆逐艦隊はほとんど出番がありませんでした
第四十話 特務艦隊再び
そして、ついにライトウォーター近辺に到着した
日戦軍団兵士B「索敵圏内に敵機動部隊を捕捉!」
艦長「数は?!」
日戦軍団兵士B「空母六、戦艦十、重巡十、駆逐艦二十四!」
元山少将「よし、各機発艦用意!」
ついに敵艦隊を捕捉した
無数の航空機が飛行甲板に集合し、発艦していく
その数、約300機
対するは、大日本帝国第五機動艦隊である
大日本帝国第五機動艦隊 空母「蒼龍」
大日本兵士A「敵航空隊来襲!数は100機以上!」
古田少将「航空隊は全機攻撃態勢!急げ!」
だが、直援機は100機しかいなかったのだ
連合軍は数で勝る
その空中戦はほとんど量で押していた
ほとんどの帝国機が撃墜され、大量の航空機が突入してくる
大日本兵士B「敵機急降下!」
見るや、無数の航空機が急降下して爆弾を投下する体勢に入っていた
その中には九九式艦爆の姿もある
つまり、日本戦車軍団も攻撃に参加しているのだ
そして爆弾を投下し始めた
爆発音が響く
大日本兵士A「敵弾甲板に命中!」
古田少将「・・・酷いな、この状況は」
無数の爆弾が飛行甲板に命中し、既に離着艦は困難であった
古田少将「戦闘艦艇は前進し、敵航空機を攻撃せよ!」
護衛を担当する艦艇を前進させ、対空砲火で敵を撃墜するつもりである
大日本兵士B「敵航空隊、第二派接近!」
戦闘艦艇に次々と攻撃を仕掛ける航空機群
だがそれらは次々と墜落していく
大日本兵士C「敵航空隊、撤退していきます!」
やはり今回の航空隊は錬度が低かった
近辺に展開するベテラン航空隊が前回の戦闘で消耗したからだ
無論、大日本帝国側もだが・・・
しかし、砲撃戦ともなれば話は別だ。連合軍は帝国艦隊を押しつづけている
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「・・・大日本帝国の海防艦は侮れんぞ。重巡の主砲である20.3cm砲を搭載している」
ティーガー元帥「司令!敵艦発砲!おそらく先の20.3cm砲です!」
松井元帥「どうやら、来たようだな」
日戦軍団兵士A「司令!敵艦、大型ミサイル発射!」
松井元帥「雷星だ!」
電探上には、「RAI−SEI」とミサイルに注約が書かれている
AD兵器、雷星である
まだ日本戦車軍団ですら開発段階のAD兵器を開発しているのだ
小型艦艇からも「流星」と呼ばれるAD兵器が発射されている
松井元帥「全艦、回避運動を取れ!」
いくらミサイルとはいえ、誘導機構の部分にまで弾頭を搭載しているAD兵器は誘導性能が低い
おそらく命中率はいつぞやかの滑空爆弾なみであろう
そう、第五次キュワール大戦末期に開発された四三式滑空爆弾である
飛来した飛行船団を一撃で撃墜したあいつである
あの爆弾をベースに五六式誘導噴進砲や一式誘導噴進砲が開発され、現在のミサイルに至るわけだ
一隻の巡洋艦に流星が直撃、巡洋艦は爆沈した
戦艦部隊の損害はたいした規模ではなかった
しかし、問題は空母機動部隊であった
日本戦車軍団第二艦隊 空母「大鳳」
日戦軍団兵士B「空母『早崎』『剣崎』『鳳龍』沈没!」
直撃したのは、「雷星」だった
大鳳中将「何っ!?空母が・・・一撃で・・・」
あの空母群の内、「早崎」は装甲空母だ
そう簡単に沈められるはずが無い
それなのに、あの「雷星」は一撃で撃沈したのだ・・・
そして、「中淀」も回避運動を続けていたが、ついに直撃弾を受け、爆沈した・・・
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「・・・あの空母を撃沈するとは・・・」
ティーガー元帥「新型戦艦『筑波』がこちらに到着するまでは、我々はこれにはかないませんな」
松井元帥「・・・Qタンク王国のようにアマティスやデュミナスに頼ることなどしない。AD兵器は、我々キュワールのチョロQが開発しなければならない!」
ティーガー元帥「そして、それを搭載する戦艦こそが、『筑波』を初めとする戦艦というわけですね」
松井元帥「・・・実は『紀伊』にも搭載出来るぞ」
ティーガー元帥「えっ!?そんなシステムがあったんですか!?」
松井元帥「あれだ。艦尾甲板にある大型誘導噴進弾発射口。あそこに入る口径のミサイルを開発している。そいつが、うちのAD兵器だ」
しかし、話している暇は無かった
前方に見えた艦隊の一隻、薩摩型戦艦「安芸」が波動砲を発射したのだ
松井元帥「何っ!?波動砲だと!?」
狙われたのは、第四機動部隊であった
扶桑型戦艦を初めとする多数の艦艇が沈んでいった・・・
ティーガー元帥「司令、あの兵装を使う時です。艦体下部70cm砲!」
松井元帥「そうだな、さすがに大和の100cm波動砲ほどではないが、かなり強力だ。『肥前』『石見』にもできれば波動砲を発射するよう打電してくれ」
そして充填が始まった
日戦軍団兵士A「目標、前方敵大型戦艦!」
日戦軍団兵士C「エネルギー充填完了!」
松井元帥「よし、大型光学砲撃ち方初め!」
波動砲ほどではないがものすごい音が艦内に響く
そして凄まじい反動と共に、大型レーザー砲が発射された
大日本帝国第五機動艦隊 戦艦「安芸」
大日本兵士C「敵艦、波動砲発射!?」
艦長「あれが・・・波動砲だと?!」
大日本兵士D「艦首を向けずに波動砲を撃つとは・・・」
艦長「まさか・・・大型レーザー砲か!?」
直後、ものすごい爆発が「安芸」を襲った
そして、戦艦「安芸」は炎上した
辛うじて生き残った艦長が叫ぶ
艦長「総員、退艦!」
生存車はわずかだった
その甲板の上で兵士が叫ぶ
大日本兵士E「見ろ!『周防』もやられたぞ!」
香取型戦艦「周防」も被弾、爆沈したのだ
生き残った艦橋員たちは、艦長を引き連れて甲板を滑り降りる
大日本兵士D「・・・そんな・・・」
大日本兵士C「これが・・・キュワールの戦艦の・・・攻撃だと!?」
傾斜する甲板から、内火艇へと滑り降りる彼ら
艦長「・・・まさか、キュワールの軍艦があれほどの力を持っていたとはな・・・」
これにより、戦況は逆転した
連合軍の猛反撃が始まったのである
次々と沈んでいく敵艦艇
結局空母撃沈には至らなかったが、戦艦三を初めとする多数の艦艇を撃沈したのであった
だが、「早崎」「剣崎」「鳳龍」の損失は大きかった
他の艦艇も損害が大きく、両軍の艦艇は作戦続行は不可能と見て撤退した
日本戦車軍団第一特務艦隊 戦艦「紀伊」
松井元帥「損害が大きいな。これが大日本帝国の力と言うものか」
ティーガー元帥「我々も戦力増強が必要なようですな」
松井元帥「しかし、新型艦艇の到着はまだのようだな」
ティーガー元帥「はい、第七艦隊の出航がまだですからな」
松井元帥「・・・『尾張』等に関してはだが・・・」
ティーガー元帥「確か『尾張』は竣工したそうですね」
松井元帥「護衛艦艇を率いてパレンバンへ向かわせることにした。いずれは全紀伊型戦艦が集結することになるな」
こうして、ライトウォーター駐留艦隊攻撃作戦は終了した
そして、ライトウォーター基地攻撃作戦第三派がはじまることとなった
第四十話 終わり
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Re:宇宙戦艦紀伊 第四十話
 ダークスピリッツ  - 2006/8/23 19:11 -
  
大型レーザー砲は回る設定でしたか
日戦軍団が開発しているAD兵器。名前は何になるんでしょうね^^

第四十一話設定作成ようやく終了しました。
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第四十話
 松井一真  - 2006/8/23 19:34 -
  
> 大型レーザー砲は回る設定でしたか
> 日戦軍団が開発しているAD兵器。名前は何になるんでしょうね^^
形状が旋回砲塔っぽかったので旋回させました
あくまで「大型レーザー砲」であって「波動砲」ではないので旋回させました。結局「肥前」「石見」は波動砲を撃たずに終わりました
> 第四十一話設定作成ようやく終了しました。
確認しておきます
引用なし
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宇宙戦艦紀伊 第四十一話
 松井一真  - 2006/8/27 21:24 -
  
第四十一話。今日見た映画の影響で爆撃シーンを追加
第四十一話 爆撃の宇宙基地
ライトウォーター攻撃第一段階として、航空機による攻撃が敢行されることとなった
ルナツー司令部
松井元帥「補充も完了したからな。あとは『電征』だが・・・残念だがまだ到着しない」
京城大佐「はっ、本日はとりあえず補充された機体で何とかしておきます」
松井元帥「防衛艦隊も減っているはずだ。以上、後はよろしく頼む」
京城大佐「了解しました」
元山少将「司令、現在の敵情は?」
松井元帥「第二三航空隊および第二〇三航空隊がいるというのは以前と同じだな」
新竹大尉「となると、例の『真空』がいる可能性もあるわけですね」
松井元帥「ああ、性能で勝る電征二二型がまだ完成していないため、しばらく苦戦を強いられるだろうが、我慢してくれ」
新竹大尉「分かっております」
松井元帥「それと、九龍」
九龍少佐「はっ!」
松井元帥「今回も君の部隊が参加することとなった。ただ、今回は要塞だ、油断はするなよ」
九龍少佐「分かっております。戦場では油断は禁物ですからな」
松井元帥「よし、これよりライトウォーター攻撃作戦を発令する!」
そして司令部にいた多数のQタンクたちが司令部を後にし、各艦艇へと向かっていった
数分後、飛行場から多数の航空機が離陸していった・・・
ドニゲッテル少将「近頃、忙しいですな」
松井元帥「ああ、ルナツーに移転したかと思えば今度はライトウォーターだ。特務艦隊も楽じゃないよ」
ユゴス少佐「しかも、前線に行っても出番は一度か二度ほどですからな」
松井元帥「全くだ。まあ、しばらく我々日本戦車軍団は補充期間に入りそうだが」
ドニゲッテル少将「補充期間ですか?」
松井元帥「新型AD兵器を開発するんでな。既に第七艦隊、第八艦隊および筑波以下戦艦六隻を主軸とする第九艦隊をパレンバンに向かわせた」
日本戦車軍団製最新型AD兵器、名は「震風」。大型艦艇用の高威力噴進砲(日本戦車軍団ではミサイルを「噴進砲」、または「誘導弾」と呼ぶ)である
それを搭載せし戦艦「筑波」型は、長門型戦艦をベースとした新型ミサイル戦艦である
砲兵装は40.6cm三連装レーザー砲四基、非常時にはプロトン製のものを流用可能である
ミサイル戦艦のため当然ながら各種ミサイル兵装を搭載し、通常の16セルVLSが八基も搭載されているのだ
更にひときわ目立つ発射機からは新型AD兵器「震風」が発射される。場合によっては通常弾頭のV2ミサイルを搭載することが可能である
現在、紅鶴型空母、秋月型駆逐艦、改利根型重巡洋艦などと共に第九艦隊を編成し、パレンバンへ向かっている
パレンバンは現時点でも日本戦車軍団第四艦隊が停泊している。日本戦車軍団の宇宙方面進出基地となっているのだ
そこに第七、第八、第九艦隊が一挙に押し寄せてくるのだ。現時点でがら空きである(第四艦隊および防衛艦隊、そしてQシュタイン連邦やプロトン合衆国の艦隊が停泊しているが)パレンバンに日本戦車軍団の大艦隊が3つ停泊することにより、以前の賑わいを取り戻すわけだ
いずれにせよ、もともと要塞であるパレンバンはルナツーよりにぎわう場所なのだが
サーロイにて補給を済ませ、無事出航したと言う。彩帆が再び前線に来る日も近い
日本戦車軍団通信兵A「司令、第七艦隊旗艦、摂津より入電!」
彩帆中将(通信)「こちら第七艦隊、現時点で異常はありません」
松井元帥「そうか。こちらはライトウォーター攻略作戦が発令された。今度こそ、成功するだろうな」
彩帆中将(通信)「既に我が艦隊は主力戦闘機を電征へと替えております。比島さんも、久々の電征で喜んでおります」
松井元帥「しかし、比島も、いきなりの転属だったからな。第二艦隊がここまで進出し、打撃を与えられたが、運が悪けりゃ比島は空母共々沈んでたかもしれないからな。もしかして、転属は正解だったかもしれんな・・・」
一方、ライトウォーター沖、二個機動艦隊が既に接近していた
上空にはニビリア軍第十爆撃隊、Qシュタイン軍第100爆撃隊、プロトン軍第342爆撃隊が飛行している
ニビリア共和国第八機動艦隊 空母「パンルヴェ」
「パンルヴェ」の飛行甲板には若干の焦げ目があった
先の戦闘での新竹機の残したものだ
その上には多数の戦闘機群が集結している
艦長「発艦!」
轟音を上げつつ、発艦する航空機群
以前の戦闘で消耗したにもかかわらず、既に補充が完了しているのだ
補給線の防衛のために潜宙艦が出張っているのだ
話に寄れば通商破壊のため襲来した潜宙艦を、日本戦車軍団の潜宙艦「伊−58」が捕捉、直ちにルナツーから発進した対潜哨戒機「仙狩」によって見事撃沈したとのことである
他にも哨戒機「東海」が複数の潜宙艦を捕捉、潜宙艦「伊−400」の猛雷撃により全艦撃沈に成功したとのことである
どうやらこれらは全て旧式の潜宙艦であり、大日本帝国の新型艦ではなかったそうである
小判鮫の異名を持つ六三式対潜特殊魚雷の威力を持ってすれば、新型艦は数発で撃沈できると言うが・・・
日本戦車軍団第四機動艦隊 空母「高千穂」
元山少将「よし、全機発艦せよ!」
第116、第117航空隊が発艦していく
京城大佐「スカイシューター1より各機、目標は戦闘機隊、直ちに攻撃を開始せよ!」
既に前方には大量の戦闘機が飛来していたのだ
今回は連合軍優位である
前方の機体はラボーチキンである
爆撃機を狙うことに集中しているようだ
機体を急旋回させ、攻撃態勢にかかる
射撃開始、無数の銃弾がラボーチキンを襲った
敵機は墜落した
京城大佐「よし、スカイシューター1、ラボーチキンを撃墜!」
ふと、何機かの機体が友軍爆撃機を狙っている
京城大佐「まずい、突破されたか!?」
だが、機内では既に攻撃態勢に入っていた
フォインツ中佐「よし、旋回機銃始動!撃て!」
艦載用の20mm三連装機銃である
He−177グライフの搭載する重武装である
日本戦車軍団にはめったに無い機銃を大量に搭載した機体なのだ
エラン大尉「デバステーター1、攻撃を開始する!」
今度の機体はB−24、リベレーターである
凄まじい爆弾搭載数を誇る重爆撃機だ
中型のB−25、大型で操縦性に勝るB−17、それらと組み合わせての総攻撃である
ニビリアもNC223の改良型、NC223IIを配備していた
ハリヤー少佐「攻撃初め!」
対するはグンナ軍および大日本帝国軍対空砲、機関砲部隊である
だが、ほとんど抵抗も出来ないまま、爆弾の雨を受けることとなった
ライトウォーター要塞
大日本兵士A(栗田隊長(曹長))「くそっ!一機も落とせねぇ!」
大日本兵士B(池川兵長)「グンナ軍地上部隊からの連絡も無いぞ!」
近藤大佐(ライトウォーター基地所属第十中隊司令。車種:90式戦車)(通信)「こちらライトウォーター司令部!やむを得ん、皆、最後まで戦い抜いてくれ!」
大日本兵士A「栗田より本部、了解!」
広末中佐(ライトウォーター基地所属第十五砲撃支援中隊司令。車種:99式自走155mm榴弾砲)(通信)「広末より栗田、悪いな、空を飛んでるやつらに、俺達の砲撃は当たりゃしねぇ。何とか持ちこたえてくれ!」
グンナ兵士A(通信)「こちらグンナ軍地上部隊!状況は劣勢!」
コロゾフ中佐(ライトウォーター基地防衛部隊司令。車種:IS−4戦車)(通信)「援軍は無いが何とかしてくれ!}
グンナ兵士B(通信)「既に一部部隊からの通信が途絶え・・・」
大日本兵士C(川田上等兵)「くそっ!劣勢だ!」
大日本兵士A「俺達に退却は無い!最後まで死守するぞ!」
大日本兵士D(大中上等兵)(通信)「大中より各員、こっちもほとんどやられた!」
大日本兵士C「そうか、持ちこたえろ!」
大日本兵士D(通信)「川田、お前も死ぬんじゃないぞ!」
直後、彼らめがけて爆弾が投下された
大日本兵士A「まずい!避けろ!」
直後、銃座に爆弾が直撃したのだ
大日本兵士C「・・・おい、皆大丈夫か!?}
あたりに、生存車はほとんどいなかった・・・
大日本兵士C「栗田!池山!」
だが、周りの兵士からは返事が無い
大日本兵士C「おい、誰か返事をしてくれ!」
ライトウォーター上空
京城大佐「・・・凄まじい光景だ。だが、こうでもしないと、俺たちも生き残れない・・・みんな、必死なんだ・・・」
直後、エンジン音が近くで響いた
飛燕だ。奴らの新型機である
京城大佐「くそっ、まだいたのか!」
既に敵機は後方へ去っていた
180度ループ、続いて180度ロール。すなわちインメルマン・ターンだ
上方の敵機を狙い、射撃開始
敵機は回避運動を取るが、銃撃を受け墜落した
京城大佐「よし、次だ!」
九七式戦闘機だ。以前のライトウォーター戦と比べると錬度が落ちている
だが、物量でかかってくる
新竹大尉「スカイシューター2、援護します!」
二機で同時攻撃である
大編隊を次々と撃墜していく
ほとんどを撃墜した
一方、地上は凄まじい事態となっていた
ライトウォーター要塞
生き残った川田上等兵は周りを見ていた
大日本兵士C「・・・くそっ、みんな死んじまったのか!?」
プロペラが4つついた飛行機が飛来していた
グライフである
反転して司令部へ戻ろうとした
銃座の近くに戦友、大中上等兵が倒れているのを見た
大日本兵士C「・・・おい、しっかりしろ!」
だが、奴は起きなかった
B−25が接近してくる
大日本兵士C「おい!大中!しっかりしろ!大中!」
彼らは容赦しなかった
250kg爆弾の直撃を受け、川田上等兵はついに爆死したのであった・・・
ライトウォーター上空
京城大佐「・・・機銃座が炎上したか・・・」
眼下には何両もの九七式中戦車の姿が有った
銃座の兵士は悲惨な役であった
既に全てが炎を上げて倒れていたのだ
京城大佐「同胞同士・・・殺しあわなければならないのか・・・」
ライトウォーター司令部
近藤大佐「川田!応答しろ!栗田分隊、応答しろ!」
広末中佐「池川!大中!応答しろ!」
大日本兵士E(吉田一等兵)「・・・だめです、栗田分隊の大半からの通信が途絶えました・・・」
近藤大佐「・・・栗田・・・」
広末中佐「吉田、現状は?」
大日本兵士E「・・・地上部隊は栗田隊の三基が壊滅、残りは無事ですが、ほとんどが・・・」
近藤大佐「そうか・・・」
コロゾフ中佐「・・・うちの部隊も損害が酷い。上陸戦は必至だな」
近藤大佐「・・・・・・」
日本戦車軍団第四機動艦隊 空母「高千穂」
京城大佐(通信)「スカイシューター1より司令部、作戦は成功、これより帰還します」
元山少将「了解、スカイシューター1、帰還せよ」
ライトウォーター攻撃作戦は成功した
複数の揚陸艦がライトウォーターへ接近、上陸戦が始まろうとしていた
第四十一話 終了
引用なし
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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