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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、さくらがちる頃に。
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第五十話。終盤はちょっとしたオチです。第七艦隊はなぜルナツーにいけなかったかと言う理由を明記させるために・・・
第五十話 果てからの生還
ホンゴウ沖に停泊していたプロトン合衆国軍第一独立艦隊は、ロドリグ軍第一独立艦隊と共にキュワールを目指した
宇宙艦艇は地上基地から発進するもの(例:翔鷹型)と水上から発進するもの(例:大和型)があるが、内惑星連合の各星の艦艇はほとんどが水上から発進するものである
ゆっくりと上昇をはじめ、高度10000まで達する
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
カイト大尉「ブースター始動!」
副長「ブースター始動!」
大気圏脱出用のブースターが始動する
このときの速力は80Qktにも達する
クラシス「やはり、ブースターの速力は凄まじいな。『フライシャー』と『ロングショー』も改装が済めばこれぐらいは出るだろうな」
ただ、このブースター、船の建造時期により性能のばらつきがあるため、新型艦から先に大気圏を脱出することになる
従って、後から来る艦艇を待つために停止、または微速航行をすることになるのだ
数分後、無事全艦が集結した
カイト大尉「よし、全速前進!デュミナス軍宇宙基地を目指すぞ!」
クラシス「全艦、戦隊ごとの単縦陣を維持せよ!」
ベイト中佐「このまま、安全な航海が続きそうですな」
クラシス「デュミナス軍の基地についたら一旦の休憩、その後アマティス軍宇宙基地へ向かい、セイロンに入港する」
ベイト中佐「また、長い航海ですな」
それから、約3週間ほどが経過した
その頃、ルナツーの司令部では既に情報を入手していた
ルナツー司令部
平岡上等兵(車種:特二式内火艇 カミ(フロート無し))「司令、『新高』より入電です。『発 セイロン司令部 宛 ルナツー司令部。第一独立艦隊、デュミナス軍軍港に入港。補給の後セイロン方面に向かうと思われる』以上です」
松井元帥「了解。しかし、『新高』によって、通信はかなり楽になったものだな」
藤田上等兵「そうですね。しかし、第一独立艦隊がデュミナスに入港したということは、そろそろキュワールへ戻ってくるかもしれませんね」
松井元帥「だろうな。このまま、セイロンに寄港する可能性が高い」
勝山一等兵「おそらく、このままセイロンへ入港し、出航後ルナツーへと向かうかと思われます」
松井元帥「そうか。第一独立艦隊程度の規模なら、何とかなると思うが」
ドニゲッテル少将「友軍のロドリグとやらの艦艇はどうなんですかね?また派遣艦隊とか言って、艦隊を持ってくるんでしょうけど・・・」
松井元帥「まだベータの修理が済んでいないからな。しばらくはルナツーに停泊するはずだが・・・」
ユゴス少佐「こりゃ、厄介なことになりそうですね」
平岡上等兵「たしかに、ロドリグの派遣艦隊がルナツーに来たら、えらいことになりそうですね」
彼らは、あくまで既に判明しているロドリグの艦隊の「規模」により推測しているのである
しかし、ロドリグの艦艇はキュワールの艦艇より巨大であった
一方、ルナツー近海では、再び進出を開始した潜宙艦隊駆逐作戦が敢行されていた
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−58」
通信長「『鬼怒』より入電!『東海一号が敵潜宙艦を捕捉。数六。目標は友軍輸送船団と思われる』以上です!」
彼南少佐「了解、これより一番近い奴を叩くぞ」
探信儀には六隻の潜宙艦が発見されている
水雷長「魚雷の種類は?」
彼南少佐「誘導魚雷だ。ただし、八番および九番に囮魚雷を装填せよ」
水雷長「了解!」
水測長「敵潜宙艦、なおも前進中。輸送船団へ向かっております」
彼南少佐「敵も誘導魚雷を搭載しているはずだ。だとしたら・・・」
探信儀上には僚艦「伊−54」「伊−56」の姿と、六隻の敵潜宙艦、そして輸送船団と三機の「東海」が浮かび上がっている
二隻の僚艦は敵潜宙艦隊に別々の方角から迫っている
彼南少佐「・・・もしや、三隻ごとでバラバラに・・・」
水測長「艦長!敵潜宙艦三隻が反転!こちらに向かってきます!」
彼南少佐「予想通りだな。囮魚雷、テーーーッ!」
2発の囮魚雷が発射された
対するはグンナ軍、潜宙艦「M−305」であった
グンナ宇宙軍 潜宙艦「M−305」
水測長「艦長!敵潜宙艦二隻が接近!」
艦長「音響は?」
水測長「巡潜型の模様です!」
艦長「さっきの奴だな。まさかもう1隻潜んでいたとは・・・」
水雷長「魚雷発射準備、OKです!」
艦長「よし、一番および二番、撃て!」
誘導魚雷2発が発射された
目標は巡潜型潜宙艦2隻。彼らにとってはたやすい相手である
もっとも、M級潜宙艦と巡潜型潜宙艦では性能はほぼ互角なのだが
そして、轟音と共に二隻の潜宙艦は沈んだ
水雷長「音響消失!撃沈です!」
艦長「よし!このまま残りを・・・」
水測長「艦長!魚雷です!」
艦長「何っ!?どこからだ?!」
水測長「さっき沈んだはずの潜宙艦の方角から・・・」
艦長「ど、どういうことだ!?」
確かに、魚雷は命中し、潜宙艦は沈んだはずだ
音響でも確認できるのは、一隻ずつバラバラだったはず
潜んでいた一隻がいるとすれば、まさか、もう1隻が・・・
直後、ものすごい衝撃が艦内に伝わった
直撃だった
日本戦車軍団 潜宙艦「伊−58」
水測長「敵潜宙艦撃沈!」
彼南少佐「まずは、一隻だな・・・」
水雷長「まさか囮に魚雷を放つとは・・・」
彼南少佐「こっちが機関停止していて、音響が掴みづらかったからだろうな。確かに、あの魚雷はこの巡潜型の最大速力で動いていたからな」
通信長「『伊−54』より入電、敵潜撃沈とのことです」
彼南少佐「これで、残るは四隻・・・」
続いて、「伊−56」が魚雷を発射。敵潜の撃沈に成功した
彼南少佐「さて、残りの艦艇だな」
一方、輸送船団の護衛には艦隊護衛艦「F−85」以下三十隻が付いていた
以前の教訓から、かなりの数の艦隊護衛艦を配備しているのだ
艦隊護衛艦「F−85」
艦長「目標、敵潜宙艦、ヘッジホッグ用意!」
ヘッジホッグ、プロトン合衆国とQタンク王国が使用していた対潜兵器である
無数の小型爆雷を射出、一発が何かに命中すると連続して同時に発射された他の小型爆雷も爆発すると言う凄まじい兵器である
ただ、Qシュタイン連邦製のものは、若干爆発の規模が大きく、さながら映画のワンシーンのように爆発する
水雷長「攻撃準備完了!」
艦長「撃ち方初め!」
艦首から一斉にヘッジホッグが発射される
日戦軍団製の新型の探信儀にも「Hedgehog」と表示される
その直下には「M−308」の表示があった
グンナ宇宙軍 潜宙艦「M−308」
水測長「敵艦、爆雷投下!」
副長「艦首から爆雷だと!?」
艦長「・・・新型爆雷だな・・・一発が命中すると、連続してほかも爆発するものだと聞いている」
「M−308」は回避を開始した
全弾の回避に成功したが、僚艦「M−309」に1発が命中した
「F−85」の探信儀には炸裂範囲が表示されている
そして「M−309」は一撃で沈没した
艦隊護衛艦「F−85」
水測長「敵潜宙艦を撃沈!」
艦長「狙っていた船ではないが・・・まあ良い」
水雷長「次の準備を行います」
艦長「了解、なるべく早く頼むぞ」
上空を「東海」が飛んでいく
「東海」機内
金山大尉(機長。車種:一式中戦車)「こちら東海一号、敵艦を捕捉。爆雷投下!」
松田中尉(爆撃手。車種:二式軽戦車)「爆雷投下!」
爆雷は「M−308」へ投下された
グンナ宇宙軍 潜宙艦「M−308」
水測長「また爆雷です!」
艦長「なかなかしぶといな・・・」
副長「航空攻撃のようですね・・・」
水測長「魚雷接近!」
副長「魚雷だと!?」
今度は魚雷である。哨戒に出ていた駆逐艦が発射したものだ
遂に避けきれず、「M−308」は爆沈した
残るは「M−307」。既に損傷を受けていた
グンナ宇宙軍 潜宙艦「M−307」
通信長「他艦との通信が途絶えました!」
艦長「・・・やむを得ん、攻撃中止!撤退だ!」
そして、「M−307」は撤退した
だが、既に「東海」から爆雷が投下されていたのだ
こうして、グンナ軍潜宙艦隊は壊滅した
ルナツー司令部
勝山一等兵「軽巡洋艦『鬼怒』より入電。『ルナツー近辺に潜宙艦六が出現。全艦を撃沈せり。これより帰投する』。以上です」
松井元帥「また来たようだな。まあ、これでしばらく、また潜宙艦を下げることになりそうだな」
平岡上等兵「『新高』より入電、『第一独立艦隊、デュミナスを出航、アマティス近辺を通過し、アマティス軍宇宙基地に向かうものと思われる』。以上です」
松井元帥「あれだな。セイロンからアマティス方面に行ったところにある基地だな。そろそろ、キュワールに近づいているようだな」
既に予定されている航路は判明している
この調子なら数週間後にはここにやってくるだろう
第一独立艦隊 重巡「フィンバック」
クラシス「安全な航海だな」
カイト大尉「友軍第一独立艦隊も現時点で落伍艦ありません」
ベイト中佐「まあ、これから、危険なことはないだろうな」
大艦隊はアマティス軍基地へ接近している
プロトン通信兵「アマティス軍基地より入電『貴艦隊の入港を許可する』以上です」
クラシス「よし、各艦へ通達、これよりアマティス軍基地に寄港する」
そして、各艦は補給を受けた
何しろ大航海だ。補給は重要である
ほとんど上陸もなしに、再び大艦隊は出航した
次に寄港するのはセイロンである
クラシス「この方面はアマティス軍の領域だから、特に奇襲部隊もないようだな」
ベイト中佐「例の件でシルグノーム級も襲来しないそうですからね」
クラシス「このまま、巡航速度を保って前進だ」
そして、遂にセイロンに到着した
セイロン基地
セイロン基地司令「しかし、あれほどの軍艦がいるとは・・・」
ダークスピリッツ中佐「ロドリグのチョロQは大きいと言うが・・・」
確かにロドリグの艦艇は大きい
従って、コーラル級空母二隻(全長700m)は沖合いに停泊することとなった
クラシス「中佐、久しぶりです」
ダークスピリッツ中佐「久しぶりだな、コスナー大佐。あれほどの戦力を連れてくるとは思わなかった」
クラシス「自分も驚きです」
ダークスピリッツ中佐「それで、これからどこに行くのかね?」
クラシス「ルナツーです。元の基地に、帰還しなければいけませんからね」
ダークスピリッツ中佐「そうだな。皆、諸君の帰りを待っているだろう」
クロイツ大佐「ところで、コスナー大佐。自分の艦隊も、同行したいのですが・・・」
クラシス「え?ロドリグ第一独立艦隊をですか?」
ハリアス大佐「はい、本部からの指示で、できれば貴艦隊への同行を・・・」
クラシス「・・・了解、何しろ強大な戦力ですからな。それに、貴艦隊にはこれまで、世話になりましたから」
クロイツ大佐「では、自分は参謀を担当させていただきます」
かくして、第一独立艦隊の規模は空母三二、戦艦十七、重巡二六(うちプロトン所属二隻)、軽巡三(うちプロトン所属二隻)、航空巡四隻、駆逐艦二十七隻(うちプロトン所属六隻)の大艦隊となってしまった
こんな大艦隊の指揮を執らなければならないクラシス大佐も大変である
ルナツー司令部
平岡上等兵「『新高』より入電『第一独立艦隊を確認。映像を送信す』以上です」
映像を見ると、凄まじい数の艦艇が写っていた
ドニゲッテル少将「な、何だあれは?!」
松井元帥「・・・予想を超えている・・・大きさはさておき、凄まじい数ではないか!?」
ドニゲッテル少将「お、おい、まさかあれを寄港させるつもりかよ!ふざけんじゃねぇよ!」
松井元帥「クラシス・コスナーめ、やりよったな・・・」
そして、大艦隊が寄港することとなった
クラシス「司令、無事帰還しました」
エバンス大佐「帰還したのはいいけど、あの戦力は諸刃の剣だろ。寄港できる艦艇の数考えろよ・・・」
クラシス「いえ、向こうのほうが同行するというのは予想外でして・・・」
例によって、ほとんどの艦艇が沖合いに停泊することになったのは、言うまでもない
第五十話 終わり
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ダークスピリッツ
- 2006/9/27 22:51 -
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結構公開まで長かったですね
話中にグンナ潜宙艦隊VS日戦軍団潜宙艦隊、日戦軍団所属の東海、Qシュタイン艦隊護衛艦隊の連合軍の戦闘がありますが余裕で勝ってますね
この話で戦力がかなり大きくなったプロトン第1独立艦隊はかなり活躍する予定です(特にコーラル級)
レイスト率いる第2独立艦隊ですがまだ登場は先になりそうです・・・。
ちなみにQタンク・Qレース宇宙軍航空機編が完成、載せときます。
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> 結構公開まで長かったですね
> 話中にグンナ潜宙艦隊VS日戦軍団潜宙艦隊、日戦軍団所属の東海、Qシュタイン艦隊護衛艦隊の連合軍の戦闘がありますが余裕で勝ってますね
久しぶりに圧倒的な戦闘を書きたかったので・・・
設定上、以前のラファリエス艦隊の来襲で中止された潜宙艦作戦も独立艦隊事件(シルグノーム級のシステム誤作動により第一独立艦隊が消失した事件)によりシルグノーム級がしばらく使用不能に陥ったことが判明し再開されたと言うことです
今回はあまり活躍していない「伊−58」を使いました
で、何故公開まで長かったか。単純な話、潜宙艦隊との戦闘に時間をかけただけです。あと第一独立艦隊関連だけだと短くなるので・・・
> この話で戦力がかなり大きくなったプロトン第1独立艦隊はかなり活躍する予定です(特にコーラル級)
遂に空母機動艦隊ですね。鳴神少尉活躍の時近し(?)
> レイスト率いる第2独立艦隊ですがまだ登場は先になりそうです・・・。
とりあえず、設定上レイストの階級は少将で。空軍時代からクラシスより腕がいいらしいです
> ちなみにQタンク・Qレース宇宙軍航空機編が完成、載せときます。
了解、設定資料に記録しておきます
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第五十一話完成。地底戦車は半ば無理矢理出したような感じになってしまいました
第五十一話 ベータ復興計画
ベータ基地は大破していた
そのため、重工作器具が使用できないでいた
だが、第五滑走路の発見により、設営隊を第五滑走路に向かわせたため、第五滑走路への着陸が可能となった
そんな第五滑走路へ、一機の輸送機が着陸してくる
RB−1コネストガだ
合衆国の航空隊が、二日に一度、一機のRB−1に補給物資を搭載させて向かわせているのだ
現在ライトウォーターにはこのRB−1が数機ほど配属されている
以下、ライトウォーターに配属される主要航空隊である
Qシュタイン連邦
第145航空隊
隊長:ボイス大佐(車種:II号自走榴弾砲ヴェスペ)
メッサーシュミットBf109戦闘機四十機
日戦軍団
第360航空隊
隊長:天道大尉(車種:三式中戦車)
他主要航空兵
島崎中尉(車種:一式中戦車)
局地戦闘機「雷電」三十機
第370航空隊
隊長:山村大尉(車種:特三式内火艇)
局地戦闘機「紫電」三十機
第381航空隊
隊長:島少佐(車種:四式中戦車)
一式戦闘機「隼」十五機
二式単座戦闘機「鍾馗」十五機
第81航空隊
隊長:川井少佐(車種:特四式内火艇)
零式輸送機二十機
一式輸送機十六機
九六式陸上攻撃機二十五機
一式陸上攻撃機二十機
プロトン合衆国
第1085航空隊(注:プロトン合衆国の輸送航空隊は4桁になる)
RB−1コネストガ八機
現在最大級の第八一航空隊は以前の空襲で十機ほどを失ったが再び配属されたのである
日本戦車軍団の技術力は凄まじい
無論、これ以外にも複数の航空隊が存在する
ベータ基地 第五滑走路
ホーポス大佐「よし、総員、荷降ろしかかれ!」
着陸したRB−1から次々と荷物を降ろしていく
搭乗員のプロトン兵士が言う
プロトン兵士A「これで修理が早まってくれれば、こちらとしてもありがたいんですがね」
副操縦士も降りてくる
プロトン兵士B「後は、大物が来てくれますからね」
ホーポス大佐「大物?一体どこの大物かね?」
プロトン兵士A「来てのお楽しみですよ。あと2週間ほどすればこちらに向けて発進するはずです」
Qシュタイン設営隊士官「大物となると、楽しみですな」
Qシュタイン設営隊兵士「隊長!荷降ろし完了しました!」
Qシュタイン設営隊士官「よし、次は補給だな」
Qシュタイン補給兵「了解!」
数両ほどの補給兵が給油ホースを持ってくる
しばらくして、燃料は満載になった
Qシュタイン補給兵「補給、完了しました」
プロトン兵士A「では、また今度」
ホーポス大佐「気をつけてくれ。最前線だからな」
プロトン兵士A「了解!」
2両は操縦席に戻り、すぐにエンジンを始動させる
プロトン兵士A「発動機回せ!」
そして、機は加速し、離陸していった
ルナツー司令部
松井元帥「平岡、ベータの状況は?」
平岡上等兵「補給によりよくなっているようです」
藤田上等兵「次は、我々ですね」
勝山一等兵「しかし、そろそろライトウォーターに艦隊を送らないとクラシス大佐が不憫ですね」
松井元帥「仕方ないだろう。あんなデカブツ連れてきたんだから。第七艦隊のスペースがなくなるだろうが」
ドニゲッテル少将「そのうち戦闘が起こってライトウォーター沖に展開するでしょう」
松井元帥「だろうな。ロドリグの艦艇の実力が見たいものだ。でかいからさぞ強い船だろうな」
藤田上等兵「第一設営隊より入電『整備はほぼ終了。ベータ出撃準備は完了す』以上です」
松井元帥「よし、そろそろ設営隊を出さねばな」
ようやく、設営隊の整備が完了したようだ
ライトウォーター基地では輸送機に多数の兵士が乗り込んでいく
例によって日の丸ドアだ
一式陸攻の機体をほぼ流用した一式輸送機は当然、日の丸部分の丸い扉から乗り込むのだ
十機の一式輸送機が次々とプロペラを回し始める
島村兵長「そろそろ発進だな、高田」
高田上等兵「ベータでは我々を待っているはずです。あっちでも頑張りましょう」
島村兵長「そうだな。ただ、山岡大佐はここに残るって言うからなぁ・・・」
西条中佐(設営隊副司令。車種:四式中戦車)「俺が不満か?」
島村兵長「いや、そういうわけではありません」
西条中佐「なら良いが。今度の任務では斎藤技術中佐も参加する。彼の指揮のもと、地底戦車の操縦を頑張ってくれ」
島村兵長「ここでの訓練も上手くいきましたからね。後は実戦です」
そして、十機の一式輸送機が一斉に離陸していった
それから数分後、ベータに十機の一式輸送機と定期輸送のRB−1が飛来した
RB−1が着陸し、続いて一式輸送機が着陸する
ホーポス大佐「大物とは、まさかこれかね?」
プロトン兵士A「はい、日本戦車軍団、第一設営隊です」
降りてきたのは、設営隊副司令西条中佐と、見覚えの無い一両の九七式中戦車改(ドーザー付)であった
Qシュタイン設営隊士官「そちらの方はどなたですか?」
斎藤中佐(車種:九七式中戦車改(ドーザー付)「斎藤技術中佐です。本日は設営隊特務士官として派遣されました」
西条中佐「工具類の扱いは、陸軍では彼がトップでして、そのため我々と同行しました」
Qシュタイン設営隊士官「・・・斎藤?前に、どこかで聞いたような・・・」
西条中佐「そういえばあの新兵器を、降ろさなければな」
斎藤中佐「そうですな。村山大尉!訓練どおり、地底戦車を発進させてください!」
村山大尉(車種:九七式観測戦車カソ)(通信)「了解!」
一式輸送機に続いて着陸した「蒼空改」から、一両の巨大な戦車が現れた
操縦席からは村山が降りてきた
村山大尉「六三式地底戦車です」
六三式地底戦車、全長20m、全幅3m、武装は90mmレーザー砲二基と、ミサイル発射機一基。ただし、重装甲に包まれており、一部では「怪獣とも互角に戦える」という
島村兵長「理論上、ほとんどの兵器を撃破することが出来ます。理由は単純、潜ってしまえばほとんどの兵器が通用しませんから。奇襲攻撃で撃破することができるんです」
高田上等兵「実はこいつ、蒼空のように巨大な輸送機でないと輸送できないんです。何せ全長20mですからね」
村山大尉「申し遅れました。自分が戦車長の村山です」
島村兵長「砲手兼操縦手の島村です」
高田上等兵「通信手の高田です」
斎藤中佐「さて、新兵器の紹介を行なったところで、西条副司令、例のものを頼みます」
西条中佐「了解。よし、次はあれだ!」
そう言って取り出したのはレーダーのようなものであった
斎藤中佐「こんなこともあろうかと、超音波探信儀を作っておきました」
西条中佐「・・・なんだ?その妙な科学車口調は・・・」
斎藤中佐「いや、やってみたかったので・・・」
西条中佐「まあいい、使ってみるとしよう」
超音波探信儀、いうまでも無く超音波を用いたソナーの一種である
村山大尉「・・・意外と、大規模な崩落危険地域は確認できませんね」
西条中佐「重工作器具が使えそうですな。よし、村山、戦車に戻って作業を開始せよ」
村山大尉「了解!」
村山達が六三式地底戦車に戻り、前進した
全長20m、全幅3mの戦車が動き出す
続いて設営隊が進む
斎藤の指示の下、修復作業が行なわれた
斎藤はベータ建設に関わった日戦軍団の技術士官である
そのため、要塞の内部に関しては全て熟知していた
作業は順調に進んだ
しかし、中心部は酷く破壊されており、非常に難航することとなった
六三式地底戦車とQシュタイン輸送班による共同作戦を行なった
輸送班により土を運び出し、あまりにも堅い岩は六三式地底戦車のレーザー砲で破壊する
しばらくすると消灯時刻となった。つまり「夜」である
キュワールの時間に合わせられている
デヴォリアの場合もう少し複雑なシステムになっているが、キュワールに近いためキュワールの時間に調整されている、はずである
無論、キュワールも惑星なのでどこの国の時間かは不明なのだが・・・
第五十一話 続く
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第五十一話後半。久々にパレンバンの司令部を書いてみました
第五十一話 ベータ復興計画
兵舎には負傷したホーポス大佐がいた
まだ負傷した傷が治らず、補修痕が残っている
設営隊の士官が入ってきた
彼の話によれば、日戦軍団設営隊副司令西条中佐以下日戦軍団設営隊と、日戦軍団技術士官の斎藤中佐が、十機の一式輸送機と一機の蒼空改で到着。新兵器等を用いて修復作業にあたっているとのことである
ホーポス大佐「・・・斎藤?」
Qシュタイン設営隊士官「はい、斎藤です。ここ、ベータ基地の施設の設計、建設を担当した方で、第一滑走路から第五滑走路の設計も担当されたそうです」
ホーポス大佐「で、その方はどこへ?」
Qシュタイン設営隊士官「日戦軍団の兵舎だったと思いますが」
ホーポス大佐「分かった、ありがとう」
そういうと、ホーポス大佐は日戦軍団兵舎の士官棟へ行った
そこにいたのは六三式の操縦手、村山大尉と、設営隊副司令である西条中佐、技術士官の斎藤中佐だった
西条中佐「ホーポス大佐!」
ホーポス大佐「斎藤中佐・・・」
斎藤中佐「どうかしましたか?」
ホーポス大佐「フレイ中佐の件は貴方のお陰で、無事パレンバンに搬送することが出来ました。ありがとうございます」
斎藤中佐「いや、自分もまさかあの資料が接収されずに残っていたとは思いませんでしたので・・・」
西条中佐「有り難き物とはこのことだったかな?」
村山大尉「そうかもしれませんね」
しばらく談笑した後、ホーポス大佐はQシュタイン連邦兵舎へと戻っていった
斎藤中佐「なかなか、いい方ではないですか」
西条中佐「そうだな。しかし、良くあの資料が残ってたものだな」
斎藤中佐「そうですね。そういえばそろそろ、第二滑走路の修理が済むそうですね」
西条中佐「ああ、これで戦闘機隊の正規配備が可能になる。まだ小規模だからな」
斎藤中佐「また練習が大変そうですな」
村山大尉「自分は潜ることは出来ますが飛ぶことは出来ません。飛行機は、やはり島さんに任せますか」
西条中佐「そうだな」
さて、舞台はパレンバンへと移る
かつて第五滑走路より飛び立ち、キュワールの航空機で最長飛行記録を成し遂げたパイロット、ノイン上等兵とルドルフ曹長は、航空教習所にいた
ノイン上等兵は、超大型航空機免許取得のために勉強していた
そしてルドルフ曹長は大型航空機免許取得のために勉強していた
あの事件以来、二両は親友になったのだ
そして、二両は図書室で航空資料を読んで勉強していた
そこに、基地司令のボルナソス大佐がやってきた
ボルナソス大佐「諸君、今日はどうかね?」
ルドルフ曹長「ボルナソス大佐!」
ボルナソス大佐「君達がここにいることを聞いてね。俺も昔、鉄道の教習所行ってたからな。懐かしいなぁ、あれは」
ノイン上等兵「確かボルナソス大佐は特急の運転ができると聞きましたが」
ボルナソス大佐「その通りだ。あれ以来良く鉄道シミュレーターをやってるな。っておい、話をそらすな」
ノイン上等兵「そうでしたね。上手くいってますよ。何しろ一度は操縦しましたからね。正規免許取得のために頑張らなくては」
ボルナソス大佐「そういえば、何で陸戦のルドルフ曹長がこんなところに?」
ルドルフ曹長「本日付けで航空兼任になりました。勉強、あまり好きではなかったんで、学生時代に戻ったみたいです」
無論、この理由だけではなく、ノインに勧められたのが大きな理由である
ボルナソス大佐「そうか。航空兼任か。ノイン上等兵もそうだったな。二両とも、がんばれよ」
ルドルフ曹長「はい!」
その後、二両は筆記試験に挑んだ
ノインは勉強熱心なので凄まじい速度で全ての項目に答えを書き入れた
そして、合格したのだ
負けじとルドルフ曹長も大型機免許筆記試験に合格。二両とも、実習期間に入ったのだ
司令室から、飛行場を眺めると、滑走路に並ぶ彼ら練習生の姿が見えた
ボルナソス大佐「あいつら、成長したな・・・」
ガランタン大尉「我々も戦場から離れて長くなりますね」
ボルナソス大佐「だな。敷島に乗ってた頃が懐かしい・・・」
ガランタン大尉「ここでの期間が長いですからな」
すると、司令室にT−35大統領が入ってきた
輸送作戦成功を記念してやってきたのだ
T35「ボルナソス君、久しぶりだな」
ボルナソス大佐「大統領閣下!」
T35「ルドルフ君達の件だが、無事任務が完了してよかったものだ。何しろ、二両とも超大型機免許は取ってなかっただろ。よくやったもんだよ」
ボルナソス大佐「いや、それは彼らに直接言っていただきたいですね」
T35「そういえば、ルドルフ君達は?」
ボルナソス大佐「あそこですよ。あの滑走路に・・・」
見るや、Fw−200の練習機型が発進していく
続いてJu−390が離陸していく
T35「そうか、航空教習所か。そういえば、あれらの機体は日戦軍団も使っているそうだな」
日戦軍団も、多目的飛行機としてFw−200を使っている。もっとも、ほとんど東海を使っているそうだが
ボルナソス大佐「そういえばあのBv238C、陸軍航空部隊に配属されることになったそうですね」
T35「ああ、数週間前の会議でそう決定された。何しろもともと所属不明だったからな。一緒に置かれていた戦闘機群は空軍第151航空隊所属になったそうだがな」
ボルナソス大佐「また、忙しくなりそうですな」
T35「そうだな。次はルナツーのほうに行く予定だ」
ガランタン大尉「最近、また色々とあったそうですね」
T35「さすがに、前みたいに敵機来襲は無かったがな」
ボルナソス大佐「・・・はたして、今度はどうなるのやら・・・」
彼らの見る先、滑走路では、無数の練習機が飛び立っていった・・・
第五十一話 終わり
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ダークスピリッツ
- 2006/10/1 22:14 -
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設定では一式輸送機10機のみだったものが本編だとそれ+地底戦車輸送用の蒼空改が増えてますね。
何気に斉藤中佐の喋り方は丁寧語が多いですね
航空教習所の練習機はFw−200がルドルフ曹長、Ju−390の方がノイン上等兵ですね。
あと無数の練習機・・・という事から他の実習生も一緒なんですね
次は五十二話。ガンドルフとトノスの防衛戦力はラファリエスとデトロワの増援により凄まじいものとなっております。
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> 設定では一式輸送機10機のみだったものが本編だとそれ+地底戦車輸送用の蒼空改が増えてますね。
> 何気に斉藤中佐の喋り方は丁寧語が多いですね
> 航空教習所の練習機はFw−200がルドルフ曹長、Ju−390の方がノイン上等兵ですね。
> あと無数の練習機・・・という事から他の実習生も一緒なんですね
地底戦車の全長は20mなので、それ以上となると蒼空しかなかったので・・・
ちなみに「改」というのは言うまでもなく陸上型です
斎藤中佐が敬語なのは、設定上斎藤中佐は特務士官だからなんです。特務士官というのは権力的には通常の士官に劣るそうなので
練習機ですがその通りです。いずれも、日本への輸出、ライセンス生産計画が存在した機体だったりするので日戦軍団でも使用されてます
以前見た作品で複数の九三式練習機が飛び立っていく映像があったので、大型機にそれをやらせてみました
> 次は五十二話。ガンドルフとトノスの防衛戦力はラファリエスとデトロワの増援により凄まじいものとなっております。
以前の作品のように戦略会議的な場面になりそうです。第一特務艦隊出撃も書く予定
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ダークスピリッツ
- 2006/10/4 0:30 -
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> 地底戦車の全長は20mなので、それ以上となると蒼空しかなかったので・・・
そうなると輸送できる日本実在機だと蒼空か現航空自衛隊のC−130しかいなくなってしまいますからね
> ちなみに「改」というのは言うまでもなく陸上型です
元は水上機なのでBV238と同じ扱いですね
> 斎藤中佐が敬語なのは、設定上斎藤中佐は特務士官だからなんです。特務士官というのは権力的には通常の士官に劣るそうなので
そうなんですか知らなかった・・・
> 練習機ですがその通りです。いずれも、日本への輸出、ライセンス生産計画が存在した機体だったりするので日戦軍団でも使用されてます
どちらも実在しなかったんだなこりゃ。Ju−290にいたっては生産参考機が日本にあったのに量産されなかった・・・。(ちなみにJu−290が元。Ju−390はJu−290の6発機型)
> 以前見た作品で複数の九三式練習機が飛び立っていく映像があったので、大型機にそれをやらせてみました
> 以前の作品のように戦略会議的な場面になりそうです。第一特務艦隊出撃も書く予定
第1特務艦隊は第五十四話にも登場、そして紀伊が大変な事になる予定です
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> > 地底戦車の全長は20mなので、それ以上となると蒼空しかなかったので・・・
> そうなると輸送できる日本実在機だと蒼空か現航空自衛隊のC−130しかいなくなってしまいますからね
で、C−130は宇宙用エンジン換装が済んでいないので蒼空を利用したということです
ちなみに、元ネタの地底戦車は24m。こちらの地底戦車は61式戦車の2倍ほどの大きさと言う設定なので20mにしました
> > ちなみに「改」というのは言うまでもなく陸上型です
> 元は水上機なのでBV238と同じ扱いですね
二式大艇も改良型を登場させる予定です
> > 斎藤中佐が敬語なのは、設定上斎藤中佐は特務士官だからなんです。特務士官というのは権力的には通常の士官に劣るそうなので
> そうなんですか知らなかった・・・
「ウォーシップガンナー2〜鋼鉄の咆哮〜」でも特務大尉の階級を持つ人物が登場しますが、教官だったために教え子の士官(少佐)は敬語で話しています(逆に特務大尉はため口)
> > 練習機ですがその通りです。いずれも、日本への輸出、ライセンス生産計画が存在した機体だったりするので日戦軍団でも使用されてます
> どちらも実在しなかったんだなこりゃ。Ju−290にいたっては生産参考機が日本にあったのに量産されなかった・・・。(ちなみにJu−290が元。Ju−390はJu−290の6発機型)
ついでに、Bu131練習機(和名「四式基本練習機」および「二式陸上初歩練習機 紅葉」)を輸入した際の話。陸海軍が別々にライセンス生産を行ったため、ヒトラーは「日本の陸海軍は敵同士なのか!?」と嘆いたんだそうな
> > 以前見た作品で複数の九三式練習機が飛び立っていく映像があったので、大型機にそれをやらせてみました
> > 以前の作品のように戦略会議的な場面になりそうです。第一特務艦隊出撃も書く予定
> 第1特務艦隊は第五十四話にも登場、そして紀伊が大変な事になる予定です
遂に紀伊大破!?凄まじい対空戦となりそうです
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第五十二話完成。後は第五十三話設定を待つのみです
第五十二話 暁の要塞
無事、ベータ方面への設営隊派遣が完了したため、次の任務となるガンドルフ、トノス攻略作戦を計画することとなった
そして、ルナツー基地司令部各員のベータ転任が決定された
松井元帥「・・・ところで、未だに両基地の状況が判明していないのだが・・・おそらく今まで占領した基地よりも強固な防衛網が構築されているであろう」
ドニゲッテル少将「所属艦艇もかなりの規模になっているでしょう」
ユゴス少佐「航空隊も、やはりライトウォーター以上に強化されているはずです」
松井元帥「・・・となると、あの真空がいるのか・・・」
藤田上等兵「一説によれば、岡山大尉は副飛行隊長を辞任したとのことです」
松井元帥「・・・新手がいると言うことだな」
勝山一等兵「新手ですか。厄介ですね」
松井元帥「そういえば諸君もベータ基地転任が決まったのか」
平岡上等兵「はい!またいっしょに働けますね!」
松井元帥「そうか、総司令官付の通信兵ってのは、結構名誉ある任務だぞ」
ドニゲッテル少将「・・・司令、忙しいですね」
ティーガー元帥「諸君もベータ転任が決定されたのでは無いのかね?」
ドニゲッテル少将「はっ!自分も、転任決定です。後任はヴェルク少佐です」
ティーガー元帥「やはり君は最前線の士官だな。ヴェルクの奴、またここになるのか・・・」
既に、港湾内では第一特務艦隊が出航準備を整えていた
ドニゲッテル少将以下、要塞本部の指揮官および通信隊は先に零式輸送機で向かう予定である
動く司令部と呼ばれる「紀伊」の司令室に、再び彼らが上っていく
松井元帥、そしてティーガー元帥であった
艦橋に並ぶチョロQたち、そして艦隊は出航した
機関改装で速力が上がっている艦隊。だが、それらは全てキュワール製である
「他の星で作られたものは絶対に使わない」、それが第一特務艦隊であった
松井元帥「機関微速、出航!」
ティーガー元帥「出航!」
遂に、艦隊が出航した
ちなみに、ルナツーに駐留していた第二艦隊は既にライトウォーターへと出航した
いずれは入れ替わりで第四艦隊と第七艦隊がこのルナツーにやってくるはずである
しばらく、第一独立艦隊は港に入っているが、どうなるかは分からない
なお、ルナツーは一時寄港先に過ぎない。第四艦隊はベータに、第七艦隊はライトウォーターに入港する予定である
パレンバンに駐留する第三、第五、第八、第九艦隊は追って出航。陸軍第一機動艦隊はライトウォーターに寄港。第四機動艦隊はライトウォーターに入港。第二特務艦隊も続いてルナツーへ入港予定。潜宙艦隊はいずれもルナツーに入港中。前線に出た艦隊はこれで全部だ
松井元帥「・・・しかし第五艦隊も急の出航だったからな。第一、第二、第三機動艦隊もそろそろ出航準備を整えさせなければ・・・」
いずれは、日本戦車軍団の戦力の大半を、この方面へと向ける必要性があるだろう
ティーガー元帥「ルナツー、また賑やかになりそうですね」
松井元帥「だが、所詮あそこは要塞基地ではないからな。港の規模も小さいし・・・」
ティーガー元帥「また第一独立艦隊の問題がありそうですね」
松井元帥「大体あれほどの戦力では我が特務艦隊のような『小戦力での柔軟性』に欠けるだろう。空母ばっかだから突撃戦法も出来ないし」
松井元帥は今まで自らの出番を奪ってきたも同然の第一独立艦隊の、更なる規模拡大に関して遺憾に思っていた
何しろ、第一特務艦隊は編成から現在まで、その戦力を変えることなくここまでやってきたのに、第一独立艦隊はこれで二度目となる艦隊再編を行っているのだ
それも、全てアマティスやロドリグの艦艇を流用し、プロトン合衆国製の二隻の駆逐艦はセイロンに置きっぱなしである
松井元帥は「あれではアマティスの独立艦隊では無いのかね?」と言ったこともある
ティーガー元帥「大丈夫ですよ、司令。柔軟性に欠ける奴らに、かつての戦法は使えません。機関変更と噴進砲の改装、兵装類の軽量化によって機動性が高くなった我が艦隊のほうが圧倒的有利です!」
松井元帥「ああ、今度こそ我々が戦局逆転の糧となる!」
やはり、第一特務艦隊のライバルは第一独立艦隊である
日本戦車軍団の象徴たる特務艦隊は、既にキュワールの主戦力である
今後の戦略の話を行いつつ、ベータへと寄港した
第五十二話 続く
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要塞情報関連。部隊の設定も行っております
第五十二話 暁の要塞
司令室には、ルナツー時代と同じQタンクたちが集まっていた
近くの航空管制塔にも複数のチョロQがいるようだ
そして、すぐに飛び込んできた情報は、敵基地の情勢であった
藤田上等兵「司令!この戦力は・・・一体・・・・」
画面上には凄まじい戦力が書かれていたのだ
ガンドルフ要塞基地
守備隊
カルオス帝国軍:第28師団:70000両
大日本帝国軍 :第35師団:35000両
ラファリエス軍:第85師団:258000両
合計:363000両
要塞防衛兵器
対空機銃
大日本帝国:第37高射機銃小隊 :25mm連装レーザー機銃:10基(ガンドルフ司令部周辺)
カルオス帝国:第52高射機銃連隊:13mm6連装バルカン砲:30基
:20mm連装機銃 :180基
:37mm単装高射機関砲 :80基
:47mm単装高射機関砲 :80基
:57mm単装高射機関砲 :80基
合計:460基
高射砲
カルオス帝国:第45高射砲中隊:8.8cm単装高射砲 :80基(有効射程 :12000m)
12.7cm連装高射砲 :100基(有効射程:15000m)
大日本帝国 :第58高射砲中隊:10cm長射程連装高射砲 :150基(有効射程:20000m)
12.7cm連装高射レーザー砲50基(有効射程:25000m)
合計:380基
対艦砲兵装
カルオス帝国:要塞砲部隊:8.8cm単装砲 :200基
12.7cm単装レーザー砲:150基
大日本帝国:要塞砲部隊: 36cm単装レーザー砲:250基
46cm単装レーザー砲:80基
150cm大口径レーザー砲「NLG1500」10基
合計:690基
他兵装
大日本帝国:第25特対空分隊:8連装誘導噴進砲発射機:9基(ガンドルフ司令部右側、左側、司令部屋上に設置)
計9基
要塞兵装合計:1539基(機銃:460、高射砲:380、要塞砲690、噴進砲:9)
所属航空隊
大日本帝国 陸軍:第999航空隊「凶風隊」(隊長:住田少佐 車種:四式中戦車)
最新鋭戦闘機「疾風」:10機
最新鋭戦闘機「真空」:6機
最新鋭戦闘機「雷風」一一型:3機
主要所属隊員
住田少佐(隊長) 搭乗機:雷風一一型
加藤大尉(副隊長) 搭乗機:雷風一一型
葛西大尉 搭乗機:雷風一一型
岡山大尉 搭乗機:真空
栗原中尉 搭乗機:真空
合計:19機
大日本帝国 陸軍:第121航空隊(隊長:高戸少佐 車種:五式中戦車)
九七式戦闘機:50機
新鋭戦闘機「隼」:50機
最新鋭戦闘機「捷風」一一型:30機
合計:130機
大日本帝国 陸軍:第125航空隊(隊長:山田中佐 車種:四式中戦車)
新鋭戦闘機「隼」:40機
最新鋭戦闘機「鍾馗」:40機
最新鋭戦闘機「飛燕」:60機
合計:120機
大日本帝国 陸軍:第232航空隊(隊長:高田少佐 車種:四式中戦車)
九七式陸上軽爆撃機:80機
九七式陸上軽爆撃機改:40機
九八式両用軽爆撃機:20機
最新鋭戦闘機「捷風」一一型:50機
合計:190機
大日本帝国 陸軍:第334航空隊(隊長:佐々木大佐 車種:五式中戦車)
九七式重爆撃機:40機
九七式重爆撃機二型:40機
百式重爆撃機「呑龍」:20機
最新鋭遠距離掩護戦闘機「遠風」:100機
合計:200機
大日本帝国 海軍:第587航空隊(隊長:松田中佐 車種:三式中戦車)
局地戦闘機「雷電」一一型:50機
最新鋭局地戦闘機「雷電」二一型:30機
合計:80機
大日本帝国 海軍:第532航空隊(隊長:田辺中佐 車種:四式中戦車)
九六式陸上攻撃機一一型:40機
九六式陸上攻撃機二一型:40機
一式陸上攻撃機一一型:40機
最新鋭両用戦闘機「紫電」一一型:60機
合計:180機
カルオス帝国 :第220航空隊(隊長:ヴァーゲン少佐 車種:IV号中戦車G型)
噴式戦闘機(機種不明):150機
合計:150機
航空隊 合計:1069機
駐留艦隊:不詳
トノス要塞基地
守備隊
グンナ帝国軍:第28大隊:6000両
Qグリーン軍:第75師団:13000両
ウルタンク軍:第97師団:19000両
デトロワ軍:第185師団:249000両
合計:287000両
対空機銃
グンナ帝国第31高射機銃部隊
Qグリーン連邦第48高射機銃部隊:25mm連装機銃:計450基(各3部隊兼用)
ウルタンク帝国第56高射機銃部隊
デトロワ第15高射機銃部隊:30mm連装レーザー機銃:250基
合計:700基
高射砲
グンナ帝国第32高射砲部隊:12.7cm単装対空砲:300基(各2部隊兼用。有効射程:15000m)
Qグリーン連邦第45高射砲部隊
デトロワ第18高射砲部隊:13cm単装対空レーザー砲:100基
合計:400基
対艦砲兵装
グンナ帝国、Qグリーン連邦、ウルタンク帝国要塞砲部隊:12.7cm単装レーザー砲:350基
デトロワ要塞砲部隊:15.5cm単装レーザー砲:200基
40cm単装レーザー砲:100基
100cm大口径レーザー砲DLG100015基
合計:565基
要塞兵装合計:1665基
所属航空隊:不詳(1000機以上の所属を確認)
駐留艦隊:不詳
ドニゲッテル少将「・・・一体、何なんだ?!これは・・・」
松井元帥「・・・我が日戦軍団の諜報部隊が、誤報を送ってくるとは信じがたい。これは事実であろう」
ユゴス少佐「・・・しかし、事実にしては・・・」
藤田上等兵「戦力が・・・多すぎではありませんか?」
松井元帥「・・・ベータの戦力を撤収させてこの2つの基地に向かわせたんだ。戦力が増えているのも無理は無い。だが・・・これは多すぎやしないか?」
ティーガー元帥「一体、奴らはどこからこれほどの戦力を・・・・・・」
松井元帥「・・・攻略に関しては、かなり苦戦しそうだな。今度陸戦部隊を更に派遣することとする。第231中隊と第117中隊、および第8師団を派遣することにしよう」
ドニゲッテル少将「・・・我々も、援軍を持ってくる必要がありそうですな。とりあえずパレンバンにいる大統領閣下にもお伝えしておく予定です」
松井元帥「すぐにパレンバンに回しておいたほうがいいと思う。平岡、頼むぞ」
平岡上等兵「了解!」
勝山一等兵「司令、ルナツー基地にて、無事ヴェルク少佐が着任しました」
松井元帥「分かった、後は6個艦隊が一斉にルナツーに現れるわけだな・・・」
勝山一等兵「第二艦隊、無事ライトウォーターに寄港しました」
松井元帥「よし、他国の艦隊もライトウォーターに向かっていると聞いたからな。これで、ルナツーが空いてくれれば、しばらく第一独立艦隊は港で整備ができるわけだな」
ティーガー元帥「沖合いに停泊していては整備が出来ませんからね」
松井元帥「・・・しかし、我々もただ単に、ルナツーにいたわけではなかったからな」
既に最大速力を向上させた「紀伊」は、50.8cmレーザー砲を新式(日戦軍団製六三式五〇糎光学砲(注:日戦軍団の口径表示は本来、小数点以下を切り捨てる))に置き換え、搭載するミサイル兵装を変更(六三式誘導噴進砲各種に変更)、そして、遂に完成した新型兵器「高威力噴進砲 震風」を、艦尾大型ミサイル発射機に搭載している
また、船体拡張改装で全長500mに拡張されている
以後、竣工する「駿河」「近江」はこの船体拡張を行った状態で建造されている
松井元帥「・・・高威力噴進砲、六三式誘導噴進砲『震風』。この威力を見るのは、いつになるやら・・・」
ティーガー元帥「意外と、近いかもしれませんね」
松井元帥「・・・もしかして、これほどの規模の大要塞に、ぶち込まなければならなくなるかもしれないな・・・」
両基地の防御兵装は、予想をも上回る規模であった
果たして連合軍は、これほど大規模な要塞を奪還することはできるのか・・・
第五十二話 終わり
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ダークスピリッツ
- 2006/10/6 22:14 -
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日戦軍団が大量に艦艇をルナツー、ライトウォーター両基地へ派遣していますね。ベータは今の所第1特務艦隊と小規模の哨戒艦隊のみです。
ユゴス少佐や藤田上等兵、松井元帥までもが驚いている要塞の戦力。これを行うのは簡単な事です。輸送を行ったのはラファリエス軍シルグノーム級部隊。そして輸送を行ったのはデトロワ軍輸送艦隊です。ラファリエスのシルグノーム級でデトロワ輸送艦隊を一瞬で輸送し、輸送終了の後再度亜空間ドライブでラファリエス本星に戻るといった具合です。
シルグノーム級は亜空間ドライブ艦ですしデトロワ軍は大型な輸送艦を多数配備させているので出来るのです。
次は第五十三話。この第五十二話の2、3日後に起こります。
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> 日戦軍団が大量に艦艇をルナツー、ライトウォーター両基地へ派遣していますね。ベータは今の所第1特務艦隊と小規模の哨戒艦隊のみです。
例の陸軍哨戒艇部隊ですね
いずれは以前パレンバンに置いてきた(ルナツー基地の規模が小さいため)第四艦隊を前線に再び持っていく予定です
> ユゴス少佐や藤田上等兵、松井元帥までもが驚いている要塞の戦力。これを行うのは簡単な事です。輸送を行ったのはラファリエス軍シルグノーム級部隊。そして輸送を行ったのはデトロワ軍輸送艦隊です。ラファリエスのシルグノーム級でデトロワ輸送艦隊を一瞬で輸送し、輸送終了の後再度亜空間ドライブでラファリエス本星に戻るといった具合です。
> シルグノーム級は亜空間ドライブ艦ですしデトロワ軍は大型な輸送艦を多数配備させているので出来るのです。
連合軍上層部は例の事件以来シルグノーム級の使用は中止されていると思っているようなので裏をかいた戦法と言うことですね
しかし、規模の小さいルナツーに明らかに5個艦隊規模の第一独立艦隊が入港したので色々と大変なことになっている模様
松井元帥による非難も尋常じゃ無いようで
> 次は第五十三話。この第五十二話の2、3日後に起こります。
設定上、第四、第七艦隊はこの第五十三話のあたりで入港する予定。入港通達が届いた後に残りの四個艦隊が出航するわけです
ちなみに、陸軍第二機動艦隊も存在しますが、まだ編成中だったりします。と言うことで陸軍の艦隊は哨戒艇部隊、潜航艇部隊(ライトウォーター駐留)、第一機動艦隊の3つのみです
なお、陸軍艦隊の設定も作る予定です
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