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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
以上、さくらがちる頃に。
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設定後編の完成を待たずに第六十八話完成。敗戦を書くのがすごい苦手なので・・・
第六十八話 震風、始動せり
ベータでの陸戦は終息に向かっていた
ドニゲッテル少将以下、基地守備隊主力が総攻撃をかけることになった
しかし、問題は沖合いの敵艦隊だ
これに関しては戦艦「カリフォルニア」を旗艦とするプロトン合衆国第一艦隊、空母「キアサージ」を旗艦とするニビリア共和国第一機動艦隊、空母「大鳳」を旗艦とする日本戦車軍団第二艦隊、戦艦「筑紫」を旗艦とする同第三艦隊、戦艦「紀伊」を旗艦とする同第一特務艦隊、そして例のデュミナス艦隊が相手取ることになったのだ
いや、正確には、もう一つ、艦隊がいる
グリシネ国第三巡洋艦隊だ
テキサス級巡洋戦艦「アナポリス」を旗艦とするこの艦隊、司令は厚木准将。今回、Qシュタイン連邦艦隊が戦力を温存することとなり、派遣されてきた艦隊である
松井元帥「・・・まあ、心配はいらんだろうな。旧式艦で編成された艦隊だから、敵もあまり狙ってこないだろう」
米沢大将「陸上部隊は我々とドニゲッテル少将が片付けます。艦隊は頼みましたよ」
大鳳中将「了解、これまでの分、数倍にして返してやりましょう!」
松井元帥「我々は厚木隊やデュミナス第一巡洋艦隊と共に敵左方を撃つ。右方はプロトン第一艦隊、ニビリア第一機動艦隊、デュミナス第二艦隊が相手する」
天城少将「支援に陸上航空隊がやってくるそうですが?」
松井元帥「ああ、香川の第七六一航空隊、あとはプロトン合衆国のオンボロだな」
大鳳中将「・・・オンボロ・・・ですか?」
松井元帥「見たところ、布張りの複葉機ぞろいだ。護衛こそメザシだが・・・」
とにかく、まずは艦隊を殲滅するだけだ。各指揮官は、それぞれの艦隊旗艦へと乗り込んだ
「紀伊」の艦橋には普段の幹部が集まっていた
もっとも、ティーガー元帥はまだライトウォーターにいるのだが・・・
松井元帥「・・・灰田、出航だ」
灰田大佐「両舷微速、前進!」
伊原少佐「両舷微速!」
そして、「紀伊」以下第一特務艦隊各艦が出航した
今度の作戦は、撤退する敵を追撃することだった
米沢から下った指示は、損害を抑えろ、ということだ
ドニゲッテル少将「各部隊、前進し敵を追撃せよ!」
大塚中尉「攻撃初め!」
我が軍の反撃だ。ここに居る全兵士が突撃を開始した
西田大佐「なるべく損害を抑えろ!」
一旦崩れると、早いものだ
艦隊の支援も無く、ただただ部隊は孤立、破壊されていく
ドニゲッテル少将「早いものだな・・・」
輸送船の姿が見える
自走砲がそれめがけて攻撃を行っている
そして、全敵部隊が輸送船に搭乗、撤退を開始した
アコース少佐「攻撃止め!」
ドニゲッテル少将「・・・やったな」
大塚中尉「我々にできるのは、ここまでですな」
ドニゲッテル少将「・・・あとは・・・任せましたぞ・・・」
彼らの目の前では、敵の大艦隊が撤退を開始していた
敵機が飛来したのは、そのときのことであった
「紀伊」の司令室に戦慄が走る
以前の戦闘で空母四を失っているため、航空戦力はわずかだ
しかし、果敢に奮戦している
見張り員A「四十五度方向、敵機接近!」
大嵐少佐「対空戦闘初め!」
遂に対空戦闘が始まった
松井元帥「・・・どこまでやれるか・・・」
別働隊の艦載機は、次々と敵機を叩き落している
そして、艦隊戦が始まっているという
松井元帥「我々も追いつかなければな・・・」
艦隊戦は連合軍優位のようだ
「グローゼウス」が距離38000から砲撃を開始。Qグリーン艦隊に損害を与えているらしい
八隻の戦艦が、Qグリーンの艦艇を次々と沈めていく
そして、ゆっくりとQグリーン艦隊に接近している
距離は20000に近づきつつあった
見張り員B「敵第二派接近!」
今度は空母に飛来した
二隻の隼鷹型空母めがけて、無数の航空機が攻撃を開始する
次々と被弾し、炎を噴き上げている
灰田大佐「何っ!?」
伊原少佐「一隻を集中砲火なんて・・・」
沈没は、必至と見られていた
司令がとっさに叫んだ
厚木准将(車種:五式中戦車)「横田!全速前進だ!」
横田大佐(戦艦「アナポリス」艦長。車種:四式中戦車)「えっ!?」
全速前進、その意味はわかっていた
本艦を犠牲にし、空母を守り抜く、ということであった
厚木准将「空母を守り抜くんだ!」
横田大佐「しかし・・・」
厚木准将「かの松井陸軍元帥の部下だぞ!」
厚木は元海軍士官だが、海軍へ陸戦指導に行っていた松井元帥から激励されていたことがあったのだ
横田大佐「叛乱軍の指揮官に情けは無用、と・・・」
本国軍の上層部は「日戦軍団、いや叛乱軍の戦力に関しては極力無視せよ」などと言っているほど、日戦軍団を嫌っていたのだが、厚木はそれを承知で指示を出したのだ
厚木准将「とにかくやるんだ!」
そのまま押されて、横田は言った
横田大佐「全速前進!」
一隻の戦艦が、隼鷹型空母の上に立ちふさがったのは、そのときのことだった
電探長「・・・司令!これは!?」
その戦艦の表示は・・・
松井元帥「『BB ANNAPOLIS』・・・厚木の奴・・・」
灰田大佐「・・・グリシネの上層部って、確か・・・」
松井元帥「・・・全員がそういうわけではない、ということだ」
「アナポリス」は火を噴いていた
松井元帥「・・・しかし、大丈夫なのか・・・?」
見張り員B「・・・炎上していますが、問題は無いようです」
松井元帥「・・・どうやら、本国の艦艇が空母郡の周囲に集まったようだな」
見れば、日戦軍団やグリシネの艦艇が、ことごとく敵機を叩き落していた
そのとき「紀伊」に無数の航空機が飛来した
灰田大佐「撃ち方初め!」
松井元帥「・・・『大鳳』は大丈夫なのだろうか・・・」
同時刻、「大鳳」にも敵機が多数飛来していたのだ
「大鳳」の銃座では、必至に機銃を撃ちつづける兵士たちの姿があった
機銃射手「畜生、ほとんど当たらねぇ!」
機銃旋回手「仰角八〇度!」
機銃射手「了解!」
そのとき、一機のIl−2Tに銃撃が命中した
機銃射手「やったぞ!」
機銃旋回手「次だ!」
機銃射手「右三十五度!」
機銃旋回手「仰角七十五度!」
銃塔が旋回する
次の敵機を狙うのだ
長砲身10cm高角砲も次々と射撃を行う
射手「喰らえ!」
見事命中、敵機を撃墜する
旋回手「次だ、仰角六十八度!」
射手「右二〇度!」
直後、爆風が砲塔を襲った
射手「何だっ!?」
六番高角砲射手(通信)「六番高角砲被弾!」
息絶え絶えであった。しかし、生存車が居るところからすれば、直撃弾ではないようだ
旋回手「・・・やられたか・・・」
一つ挟んで隣だ。飛行甲板に命中した爆弾のあおりを受けたのだろう
分隊長(通信)「左四〇度!」
旋回手「おっと、左四〇度だな・・・」
砲塔の旋回が完了する
射手「発射!」
見事命中した
直後、衝撃が走った
射手「飛行甲板か!?」
旋回手「またか・・・」
これで何発目だろうか
敵機撃墜の報告が入った
機銃旋回手「次はあいつだ!仰角九〇度!」
機銃射手「九〇度!?直角だぞ!」
機銃旋回手「やるしかない!」
急降下する二機のスホーイ。こいつを狙うのだ
銃身が直角になる。射撃準備完了だ
機銃旋回手「撃てっ!」
二機のスホーイめがけて、銃座からの攻撃が始まった
一機、火を噴く
機銃射手「やったぞ!」
その時、もう一機も火を噴いた
機銃旋回手「よし!次だ!」
しかし、その一機は爆散せず、向かってくる
機銃射手「・・・おい、あれ、見ろよ・・・」
機銃旋回手「・・・まさか・・・」
機銃分隊長が駆け込んできた
分隊長「十二番機銃!敵機が突っ込んでくるぞ!」
機銃射手「特攻ですか!?」
分隊長「知らんが、そうかも知れん!衝撃に備えろ!」
敵機、なおも接近する
艦橋でもそれは察知していた
艦長「取り舵一杯!」
「と〜りか〜じいっぱ〜い」という、どこか間の抜けた復唱が続く
船はゆっくりと左へ曲がっていく
敵機は急降下しながら右舷へと迫る
大鳳中将「・・・ダメだ、間に合わない!」
直後、右舷で大爆発が発生した
整備員(通信)「格納庫に被弾、炎上!」
どうやら、格納庫に直撃したようだ
整備員は必死に通信機を取り、艦橋へと繋げたのだ
直後、飛行甲板から炎が噴き上げた
十二番機銃でも、それは察知していた
機銃射手「・・・直撃か!?」
機銃旋回手「よりによって爆弾を複数積んでやがったのか・・・」
爆弾を複数積んだまま、舷側に突っ込んだ。そうとしか思えない規模だったのだ
その時、先の分隊長が駆け込んできた
分隊長「消火命令が出たぞ!急いで消火に当たれ!」
機銃射手・旋回手「了解!」
一旦、射撃は中止された
第六十八話 続く
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後半。この話以降は、連合軍に勝ち目のない負け戦が始まります。そろそろ「尾張」を出したいところ。ちなみに、第二特務艦隊(「尾張」を旗艦とする艦隊)は、構成は全く第一特務艦隊と同じです
第六十八話 震風、始動せり
機関室からの報告が入った。どうやら機関は無事らしい
「大鳳」に代わって、護衛の駆逐艦などが次々と敵機を撃墜していく
大鳳中将「・・・まずいことになったな・・・」
消火作業は長引きそうだ
先任士官「また、我々はやられ役ですかね?」
艦長「さあな・・・」
一時は「キュワール最強の戦闘集団」とまで呼ばれた彼らだが、いざ宇宙へ飛び出せばほとんど活躍できていない
考えてみれば、初の実戦であったベータ沖での戦闘も、「青葉」以下四隻を残して艦隊は全滅してしまったのだ。パレンバンでは第一特務艦隊が大活躍したが、それっきりである
さて、その第一特務艦隊旗艦「紀伊」は、航空攻撃を受けていた
先ほど、第一主砲塔被弾の報告が入った
艦隊戦の前に、主砲塔が一基使えなくなるとは
電探上には、ようやくグンナ第二艦隊の姿が見えた
あの影の薄い艦隊である
松井元帥「本艦以下第一特務艦隊はグンナ帝国第二艦隊に攻撃を開始する!全速前進!」
第一特務艦隊、現在総数三十四隻(戦艦一、重巡六、軽巡四、駆逐艦二十三)。対するグンナ帝国第二艦隊は六十隻(戦艦十六、空母二、重巡十八、軽巡八、駆逐艦十六)。圧倒的な戦力差だが、第一特務艦隊は日戦軍団では最強クラスの艦隊である。負けるはずはない
さらに、後方からはデュミナス第一巡洋艦隊が接近している。この艦隊と共同で戦えば戦力差も巻き返せる
松井元帥「第二、第三艦隊は厚木と共同で敵航空隊を引き付けている。我々が艦隊に肉薄するんだ」
砲撃戦が始まった
直後、デュミナス第一巡洋艦隊が追いついた
連合軍優位での戦闘である
ことごとく敵艦を撃沈していく連合軍艦隊
もはや「互角以上の戦闘」であった
一方、プロトン合衆国第一艦隊旗艦「カリフォルニア」では、皆が歓喜の声をあげていた
Qグリーン艦隊が撤退したのだ
ライル大将(第一艦隊司令。車種:M26パーシング)「諸君、よくやった。しかし敵はまだ残っている。次はカルオス帝国第二機動艦隊だ。友軍艦隊と共同で、これを撃破する!」
Qグリーン艦隊は空母の損失こそ無かったが、護衛艦艇の損失が大きく、撤退を余儀なくされたのだ
続いて狙うはカルオス帝国第二機動艦隊。以前連合軍主力艦隊と交戦した大艦隊だ
それゆえに、互角の戦闘となった
その時、デュミナス艦から巨大なミサイルが放たれた
ズィーモスだ
松井元帥が「やりすぎだ」と非難したズィーモス一斉射撃である
全長五〇Mの巨体が敵艦に迫る
そして、一発がレイゲル級空母に命中した
大爆発を起こすズィーモス
続いて、もう一発が命中、レイゲル級空母は沈没した
次々と命中弾が確認され、十数隻の艦艇が沈んだ
直後、無数の航空機が飛来した
友軍機だ
旧式爆撃機の大編隊である
これら旧式爆撃機の利点は、低速であるが故に狙いがつけづらいことにある
日戦軍団の三式指揮連絡機、Qシュタイン連邦のFi156のように、速力が遅い機体は高角砲では狙いがつけづらい上、戦闘機で攻撃しようとすると失速してしまうので攻撃が非常に難しいのだ
さらに、旧式爆撃機は布張りである
Qシュタイン連邦の輸送機(爆撃型もある)、Me323ギガントにも採用されたこの布張りは、防弾性が無い代わりにミサイルの誘導が困難なのだ
護衛のP−38が急降下し、爆弾を次々と投下していく
敵艦、ことごとく被弾し、炎上する
一方、グンナ第二艦隊と交戦する日戦軍団第一特務艦隊およびデュミナス第一巡洋艦隊は、グンナ第二艦隊を撃破した
続いて、カルオス第一機動艦隊と交戦した
今まで揚陸総指揮を担当していた艦隊である
そんな大艦隊が相手なので、連合軍は苦戦した
その時、多数の航空機が飛来した。無論、友軍である
第七六一航空隊である
九七式重爆、輸送船に迫る
機長「目標は輸送船だ。敵の陸上部隊を掃討すると思ってやれ」
爆撃手「了解!」
少々気が進まないが、任務は任務だ。松井元帥の直々の指示となってはやむを得ない
爆弾はことごとく命中、輸送船の甲板を火の海にした
大勢のタンクたちが、内火艇へと飛び降りていく
中には、爆炎に包まれる者もいる
次々と、炎上していく輸送船団
友軍機が数機ほど被弾し、墜落したそうだが、敵に与えた損害と比べると微々たるものであった
機長「よし、全弾投下終了。これより帰投する」
後部銃手「敵襲!」
後部銃手が叫んだ。敵の戦闘機だ
直ちに旋回機銃射撃が始まる
敵機、接近する
その時、敵機が銃撃を受け、爆発した
友軍の疾風だ
機長「よし、敵機は疾風に任せ、ここは後退する!」
同時刻、プロトン合衆国旧式爆撃機隊も敵襲を受けたが、P−38戦闘機によりことごとく撃退されたのは言うまでもない
「紀伊」の艦橋で、松井元帥は初めて、この指示を下した
松井元帥「『震風』、発射用意急げ!」
灰田大佐「『震風』発射用意急げ!」
続々と復唱される命令。今までにない、キュワール独自開発のAD兵器「震風」が遂に発射される事となったのだ
今まで開かれることの無かった、艦橋後部の大型VLSが開く
そこから、巨大なミサイルが顔を覗かせる
震風管制員「発射準備完了!」
目標は遠方の戦艦だ。今まで実戦射撃することの無かったこの兵器を発射し、キュワールの技術力を見せ付けるのだ
松井元帥「大嵐、発射時期は任せた」
大嵐少佐「了解!」
射程圏内に、敵戦艦が迫る
そして、射程圏内に突入した
大嵐少佐「テーーーッ!」
物凄い噴煙とともに、「震風」は放たれた
「震風」はまっすぐ敵戦艦へと迫る
電探手「命中まで5、4、3、2、1、今!」
直後、敵戦艦が、突如周囲の艦艇を巻き込み大爆発を起こした
命中だ
しかし、未だ健在である
松井元帥「70cm光学砲、目標前方の敵戦艦、撃ち方初め!」
普段どおりのとどめである
あれは「震風」の威力不足ではない。命中したのが重防御区画だったからであろう
そして、敵戦艦も、70cm砲の命中により、沈没した
空母「ドロス」の艦橋では、唖然とする士官達がいた
ドゴス・ギア級戦艦が、AD兵器と大口径レーザー砲を立て続けに喰らい、沈没したのだ
まさか、日戦軍団もAD兵器を所持していたとは・・・
参謀長「・・・司令、輸送船団の後退、完了しました」
艦隊司令のゲリスク大将は返答した
ゲリスク大将(車種:JS−4)「分かった、直ちに全艦艇を後退させよ」
この命令は、ベータ戦においての帝国軍敗退を意味したのだ
ゲリスク大将「・・・後少しだったんだがな・・・」
参謀長「・・・日戦軍団、侮りがたし、ですな・・・」
ゲリスク大将「いや、彼らだけではない。内惑星連合全体での結束力が、凄まじかったのだ・・・」
帝国軍全艦艇は、ガンドルフおよびトノスへと後退した
しかし、連合軍に悲劇が襲った
通信長「司令!Qタンク王国総司令部より、オルキス沖において友軍艦隊が壊滅したとの報告です!」
灰田大佐「何っ!?」
松井元帥「一体どういうことだ!?」
通信長「当初は1500隻程度であった敵艦艇が突如3倍に跳ね上がり、形勢は一気に不利になったとのことで・・・」
松井元帥「シルグノームか?!」
大嵐少佐「全く、恐ろしい奴らだ」
通信長「さらに、パレンバン沖にラファリエスの艦艇、約600隻程度が出現し、パレンバンに向かっているとのことで・・・」
伊原少佐「パレンバン!?」
松井元帥「奴ら、俺たちのいない隙に、パレンバンを狙いやがったか!」
航空参謀の角田少佐が、艦橋に戻ってきた
角田少佐「・・・司令、聞きました。これはもはや・・・」
松井元帥「・・・キュワールの最後だな・・・」
伊原少佐「・・・キュワールの・・・最後ですか?」
松井元帥「・・・ああ、俺たちは、きっとどこかの戦場で、この船と一緒にお陀仏だな・・・」
これは、帝国軍による、キュワール、いや、内惑星連合壊滅の、序章に過ぎなかった・・・
第六十八話 終わり
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ダークスピリッツ
- 2007/1/15 7:53 -
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まだ後編を書かないまま来ましたね六十八話^^;
実は各国兵器の設定を書いてから書く予定でしたが松井さんの方が先でしたね^:もう後編書いてもあまり意味ないので次は第六十九話を書きます。
今回もベータ沖での戦闘。ベータ編はこれで最後になります。次からは内惑星崩壊編に入ります。(もちろん内惑星連合はこれで終わるわけではありません)
そしてまたも大鳳中将やられ役・・・ではありませんね攻撃受けただけなので。(現に他の艦隊は活躍してるし)そして今回はグリシネ艦隊を登場&活躍させてみました。全てが日戦軍団批判側では無いと知らしめたかったので・・・。
さて今回もデュミナス第2主力艦隊が大活躍しています。グローゼウスの60.8cm砲の射程はなんと38000!他のアレギウス級も30000程度って所です。対してQグリーン艦は射程20000〜25000程度。ちょっと圧倒的だったかな?(史実の大和の46cm砲は射程40000〜42000ぐらい)
大鳳の機銃操作員が奮戦していますがもちろん宇宙空間なので宇宙で呼吸できる装置(酸素ボンベか?)みたいなものはつけている設定です。でも機銃の仰角が90度も取れるのかは謎ですが・・・。
その次に紀伊とデュミナス艦隊の艦隊戦。ここでも紀伊他連合艦艇が活躍しています。
そして震風初発射。70cm砲と合わせて敵戦艦を撃沈しています。
そして最終的に連合軍勝利という形で終わったベータ攻防戦。そして次の六十九話はベータ復興と共にパレンバン攻防戦を書きます。
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> まだ後編を書かないまま来ましたね六十八話^^;
> 実は各国兵器の設定を書いてから書く予定でしたが松井さんの方が先でしたね^:もう後編書いてもあまり意味ないので次は第六十九話を書きます。
一応、後編もお願いします。一部を編集してHTML化する可能性もあるので
> 今回もベータ沖での戦闘。ベータ編はこれで最後になります。次からは内惑星崩壊編に入ります。(もちろん内惑星連合はこれで終わるわけではありません)
まあ、個人的にはあまりにも圧倒的過ぎる戦局に納得がいかなかったりしますが、仕方ありませんな
ちなみに、どこが「納得いかない」のかというと、ベータの地底戦車の如く、パレンバンの装甲列車が活躍したりしないところですか。まあ、仕方ありませんな
しかし、今回はあまりにも消化試合な陸戦なので、今回もサブタイトルが手抜きになりそうです
注:「紀伊」の各話サブタイトルは、設定を見て「素晴らしい話が書けそうだ」と思えれば、「戦友、ベータに死す」「超戦艦の最後」のようなサブタイトルにしたりするんですが、どちらかが圧倒的過ぎて「消化試合的な戦闘になりそうだ」となると「潜宙艦隊壊滅」「帰還通達」のような、そのまんまなサブタイトルになったりします。まあ、描写は個人的に凝ってみたりしますが、それでも自分の心意気を表現するために、サブタイトルを使用してたりします
> そしてまたも大鳳中将やられ役・・・ではありませんね攻撃受けただけなので。(現に他の艦隊は活躍してるし)そして今回はグリシネ艦隊を登場&活躍させてみました。全てが日戦軍団批判側では無いと知らしめたかったので・・・。
> さて今回もデュミナス第2主力艦隊が大活躍しています。グローゼウスの60.8cm砲の射程はなんと38000!他のアレギウス級も30000程度って所です。対してQグリーン艦は射程20000〜25000程度。ちょっと圧倒的だったかな?(史実の大和の46cm砲は射程40000〜42000ぐらい)
> 大鳳の機銃操作員が奮戦していますがもちろん宇宙空間なので宇宙で呼吸できる装置(酸素ボンベか?)みたいなものはつけている設定です。でも機銃の仰角が90度も取れるのかは謎ですが・・・。
そういえば、日戦軍団第二艦隊などの日戦軍団の通常部隊って影が薄いんですよね。レンネル中将の第八艦隊あたりは活躍させたい奴なんですが。何しろ彼は今までろくなことが無かったという設定なので
実は、江素弐千さんの「Crusadar One」の劇中、レンネル中将は敵艦隊を深追いして自分の指揮下の戦艦「紀伊」「尾張」を沈めてしまった、という設定が予定されています
ちなみに、このときの件があの紀伊型宇宙戦艦の件に発展し、松井元帥の「いくら自分の嫌いだった船とは言え、最強の戦艦だった。ならば今度建造される宇宙戦艦にも『紀伊』の名をつけねばなるまい」という発言で、紀伊型宇宙戦艦が建造されたわけです
さて、機銃座ですが、「紀伊」が特攻する話が出るようなので、今回「大鳳」の十二番機銃座で25mm三連装高角機銃の描写を作ってみました。十番高角砲塔(長砲身10cm高角砲)も「男たちの大和」の影響で書いてみました
仰角九〇度は撃ってる本人も無茶苦茶だと思っているようです。確かに、銃身が垂直なのは弾薬の概念がないレーザー砲ならではの戦法です
ちなみに、日戦軍団所属隊員は車体後部に酸素供給装置を搭載しているという設定です。科学特捜隊やウルトラ警備隊の隊員服みたいな感じで
> その次に紀伊とデュミナス艦隊の艦隊戦。ここでも紀伊他連合艦艇が活躍しています。
> そして震風初発射。70cm砲と合わせて敵戦艦を撃沈しています。
> そして最終的に連合軍勝利という形で終わったベータ攻防戦。そして次の六十九話はベータ復興と共にパレンバン攻防戦を書きます。
「震風」、いままで名前だけだったキュワール初の独自開発AD兵器。「紀伊」では70cm砲があるので影は薄いですが、こういう大口径レーザー砲がない「摂津」などは「震風」が必殺兵器になるんですな
またもやベータ復興となります。パレンバンの陸戦は多分サブに回るかと
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ダークスピリッツ
- 2007/1/17 0:55 -
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> 一応、後編もお願いします。一部を編集してHTML化する可能性もあるので
了解っす。でもまだデトロワ編が終わらない・・・・。
> まあ、個人的にはあまりにも圧倒的過ぎる戦局に納得がいかなかったりしますが、仕方ありませんな
> ちなみに、どこが「納得いかない」のかというと、ベータの地底戦車の如く、パレンバンの装甲列車が活躍したりしないところですか。まあ、仕方ありませんな
すいません・・・でもパレンバン地上戦で少しでも活躍するようにします・・・。
> しかし、今回はあまりにも消化試合な陸戦なので、今回もサブタイトルが手抜きになりそうです
> 注:「紀伊」の各話サブタイトルは、設定を見て「素晴らしい話が書けそうだ」と思えれば、「戦友、ベータに死す」「超戦艦の最後」のようなサブタイトルにしたりするんですが、どちらかが圧倒的過ぎて「消化試合的な戦闘になりそうだ」となると「潜宙艦隊壊滅」「帰還通達」のような、そのまんまなサブタイトルになったりします。まあ、描写は個人的に凝ってみたりしますが、それでも自分の心意気を表現するために、サブタイトルを使用してたりします
なるべく互角にしたいのですが各方面戦力を見るとどうしても商家試合的な戦闘が多々あるようです・・・。
> そういえば、日戦軍団第二艦隊などの日戦軍団の通常部隊って影が薄いんですよね。レンネル中将の第八艦隊あたりは活躍させたい奴なんですが。何しろ彼は今までろくなことが無かったという設定なので
そういえば第8艦隊はパレンバンですか?パレンバンであれば次の戦闘に出す予定なのですが・・。
> 実は、江素弐千さんの「Crusadar One」の劇中、レンネル中将は敵艦隊を深追いして自分の指揮下の戦艦「紀伊」「尾張」を沈めてしまった、という設定が予定されています
> ちなみに、このときの件があの紀伊型宇宙戦艦の件に発展し、松井元帥の「いくら自分の嫌いだった船とは言え、最強の戦艦だった。ならば今度建造される宇宙戦艦にも『紀伊』の名をつけねばなるまい」という発言で、紀伊型宇宙戦艦が建造されたわけです
松井元帥って紀伊嫌いだったんだ・・・。
> さて、機銃座ですが、「紀伊」が特攻する話が出るようなので、今回「大鳳」の十二番機銃座で25mm三連装高角機銃の描写を作ってみました。十番高角砲塔(長砲身10cm高角砲)も「男たちの大和」の影響で書いてみました
> 仰角九〇度は撃ってる本人も無茶苦茶だと思っているようです。確かに、銃身が垂直なのは弾薬の概念がないレーザー砲ならではの戦法です
確か本物の25mm3連装は最大角度75°。
> ちなみに、日戦軍団所属隊員は車体後部に酸素供給装置を搭載しているという設定です。科学特捜隊やウルトラ警備隊の隊員服みたいな感じで
そうでもしないと宇宙じゃなくなっちゃいますね。(他の国も同様な物を装備してます)
> 「震風」、いままで名前だけだったキュワール初の独自開発AD兵器。「紀伊」では70cm砲があるので影は薄いですが、こういう大口径レーザー砲がない「摂津」などは「震風」が必殺兵器になるんですな
次の活躍に期待!
> またもやベータ復興となります。パレンバンの陸戦は多分サブに回るかと
僕としてはどちらもメインで行きたいと思っています。あと次の戦闘はパレンバン沖での海戦です。
ところでお願いがあるのですがこれまで登場したチョロQの紹介を書いて頂けないでしょうか?ここら辺で見ときたいです。(松井さん一人だキツイようだったら僕もなるべく手伝います)どうでしょうか?
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1月16日より、岐阜県においてスキー研修を敢行、本日、無事帰還せり
・・・やけに軍事的ですな。とりあえず、本日まで連絡が無かった理由を表記しました
> > 一応、後編もお願いします。一部を編集してHTML化する可能性もあるので
> 了解っす。でもまだデトロワ編が終わらない・・・・。
デトロワ、どうやら今度から大分交戦確率が高くなるようですな
> > まあ、個人的にはあまりにも圧倒的過ぎる戦局に納得がいかなかったりしますが、仕方ありませんな
> > ちなみに、どこが「納得いかない」のかというと、ベータの地底戦車の如く、パレンバンの装甲列車が活躍したりしないところですか。まあ、仕方ありませんな
> すいません・・・でもパレンバン地上戦で少しでも活躍するようにします・・・。
まあ、前回の地底戦車程度の活躍で充分なんですけどね
> > しかし、今回はあまりにも消化試合な陸戦なので、今回もサブタイトルが手抜きになりそうです
> > 注:「紀伊」の各話サブタイトルは、設定を見て「素晴らしい話が書けそうだ」と思えれば、「戦友、ベータに死す」「超戦艦の最後」のようなサブタイトルにしたりするんですが、どちらかが圧倒的過ぎて「消化試合的な戦闘になりそうだ」となると「潜宙艦隊壊滅」「帰還通達」のような、そのまんまなサブタイトルになったりします。まあ、描写は個人的に凝ってみたりしますが、それでも自分の心意気を表現するために、サブタイトルを使用してたりします
> なるべく互角にしたいのですが各方面戦力を見るとどうしても消化試合的な戦闘が多々あるようです・・・。
ちなみに、本作品初の「消化試合(?)戦闘」は第六話「旧友の再来」。このとき、Qターレット艦隊が登場しましたが、それっきり登場しなくなりましたね
> > そういえば、日戦軍団第二艦隊などの日戦軍団の通常部隊って影が薄いんですよね。レンネル中将の第八艦隊あたりは活躍させたい奴なんですが。何しろ彼は今までろくなことが無かったという設定なので
> そういえば第8艦隊はパレンバンですか?パレンバンであれば次の戦闘に出す予定なのですが・・。
パレンバンに停泊する、日戦軍団では最強クラスの艦隊、ということになっています
戦力は以前書いたとおり。ちなみに、あの陣形のモデルは小説「旭日の艦隊」に登場した旭日艦隊の戦力そのもの。機動部隊の癖に潜宙艦がいるのはそのため。
> > 実は、江素弐千さんの「Crusadar One」の劇中、レンネル中将は敵艦隊を深追いして自分の指揮下の戦艦「紀伊」「尾張」を沈めてしまった、という設定が予定されています
> > ちなみに、このときの件があの紀伊型宇宙戦艦の件に発展し、松井元帥の「いくら自分の嫌いだった船とは言え、最強の戦艦だった。ならば今度建造される宇宙戦艦にも『紀伊』の名をつけねばなるまい」という発言で、紀伊型宇宙戦艦が建造されたわけです
> 松井元帥って紀伊嫌いだったんだ・・・。
「Crusadar One」において、敵艦隊に撃沈された初代「紀伊」「尾張」。これらがあまりにも強すぎることと、何よりもこの船に乗っていたレンネル中将とバンタム大佐(レンネルの参謀)の性格が松井元帥に合わなかったことから「紀伊」を嫌っていた、という設定です
ちなみに、初代「紀伊」型戦艦は一応三番艦以降が建造され、その際に対空兵装を強化している、という設定です
> > さて、機銃座ですが、「紀伊」が特攻する話が出るようなので、今回「大鳳」の十二番機銃座で25mm三連装高角機銃の描写を作ってみました。十番高角砲塔(長砲身10cm高角砲)も「男たちの大和」の影響で書いてみました
> > 仰角九〇度は撃ってる本人も無茶苦茶だと思っているようです。確かに、銃身が垂直なのは弾薬の概念がないレーザー砲ならではの戦法です
> 確か本物の25mm3連装は最大角度75°。
「男たちの大和」の劇中に登場した九六式25mm三連装高角機銃はなんと最大仰角85度。ちなみに俯角は最大10度
> > ちなみに、日戦軍団所属隊員は車体後部に酸素供給装置を搭載しているという設定です。科学特捜隊やウルトラ警備隊の隊員服みたいな感じで
> そうでもしないと宇宙じゃなくなっちゃいますね。(他の国も同様な物を装備してます)
ちなみに、科学特捜隊やウルトラ警備隊のヘルメットは、何故か口が露出していても宇宙空間で平気だったりと、妙な形だったりします(その癖に専用宇宙服があったりと、よく分からん組織)
> > 「震風」、いままで名前だけだったキュワール初の独自開発AD兵器。「紀伊」では70cm砲があるので影は薄いですが、こういう大口径レーザー砲がない「摂津」などは「震風」が必殺兵器になるんですな
> 次の活躍に期待!
何しろ唯一のキュワール独自開発AD兵器。第六十八話では威力不足に見える描写があったので「当たり所の問題」としました
> > またもやベータ復興となります。パレンバンの陸戦は多分サブに回るかと
> 僕としてはどちらもメインで行きたいと思っています。あと次の戦闘はパレンバン沖での海戦です。
第八艦隊初出撃、そして壊滅か?(おい)
> ところでお願いがあるのですがこれまで登場したチョロQの紹介を書いて頂けないでしょうか?ここら辺で見ときたいです。(松井さん一人だキツイようだったら僕もなるべく手伝います)どうでしょうか?
現在第二十話あたりまで作って止まっています。日戦軍団中心で製作中です。帝国側のほうは序盤で出しすぎたので少々辛いです
とりあえず、日戦軍団は登場数の多い順に製作中。第一特務艦隊幹部って意外と少ないんだな・・・
何しろ最近登場した灰田大佐、大嵐少佐、伊原少佐を除いては、松井元帥とティーガー元帥、および角田少佐だけですからね
ちなみに、「敷島」のモデルの登場作「鉄路ゆかば」のシリーズ作品「甲鉄傳紀」シリーズ最新作が毎週月曜午後五時三〇分からテレビ東京系列で放送される某子供向け番組において放送されているようです
木炭エンジンで動く装甲自動車と、三名の乗員達を中心に描く熱砂の大陸横断ラリーの物語、作品名は「アームズラリー」とのこと
世界各国の装甲自動車(をモデルにした架空の装甲車)だけでなく、「敷島」に続く装甲列車や、T−35を髣髴とさせる多砲塔戦車が登場するとのこと
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第六十九話完成。まずはクリークの兵器試射。あのQタンクも登場
第六十九話 超兵器K−1号
クリーク王国、ヴァーレン軍事試験場
そこに並べられた、巨砲の群れ。それは、クリーク王国軍の新兵器であった
クリーク軍総司令官「・・・諜報主任、これに勝る敵兵装は知っているかね?」
諜報主任のシュラムが言う
シュラム(車種:T−35B(架空戦車))「いえ、自分は、ご存知ありませんが・・・」
クリーク軍総司令官「・・・いや、存在してはならんのだよ。我々は必ず敵に勝る兵装を持たなければならない・・・」
シュラム「・・・そろそろ、始まるそうですな」
クリーク軍総司令官「そうだな」
クリーク技術将校「まずは、広範囲光学兵装『デヴァイン・バスター』の試射を行います!」
「デヴァイン・バスター」。最新型80cmレーザー砲である。いわゆる波動レーザーの一種であり、桃色がかった紫色の光線を発する。命中直後、半径1000mを巻き込む大爆発を起こすのだ
轟音とともに光線が放たれる
標的に命中、大爆発を起こし、標的は「消滅」した
クリーク軍総司令官「・・・見事だ。これほどの威力を持つ80cm光学砲は、無いだろう・・・」
クリーク技術将校「続いて、拡散広範囲光学兵装『フォトン・ランサー』の試射を行います!」
「フォトン・ランサー」。プラズマ弾を打ち出し、目標上空で拡散、無数の子弾となり、広範囲に降り注ぐ。欠点は弾薬数の少なさであり、砲塔一基ごとに
五発から十発程度しか搭載出来ないことである
しかし、拡散後も、通常弾の半分程度の威力を維持しているのだ
ニビリアの拡散レーザー砲は、拡散後の威力は通常弾の四分の一程度なのだ
つまり、ニビリアの拡散レーザー砲の二倍程度の威力を持っているのだ
発射された光線は、目標上空で拡散、命中し、爆発した
クリーク軍総司令官「巡洋艦クラスの砲兵装で、これほどの威力を発揮できるとは。ここまでは、全て正式採用されているそうだな?」
シュラム「はい、しかし、試射は初めてだそうで・・・」
クリーク軍総司令官「技術科も自信満々だな」
クリーク技術将校「続いて、高威力広範囲光学兵装『スターライト・ブレイカー』の試射を行います」
「スターライト・ブレイカー」。口径250cmの巨大な砲身から、先の「デヴァイン・バスター」の五倍もの威力と爆発範囲を有する金色の光線を放つのだ
さすがに、爆発範囲の広さから、施設内でモニター越しに確認することとなった
沖合いに標的艦を並べ、発射。細い光が放たれたかと思うと、それを追うように金色の光線が放たれた。中心部の標的艦に命中後、まず光が見えた
続いて、巨大な煙が上がり、雲と化した。そして、地鳴りのような轟音が響いた
クリーク軍将校「・・・まるで、アニメか何かの光景ですな」
クリーク軍総司令官「・・・諜報主任」
シュラム「はい」
クリーク軍総司令官「何故、技術科の連中はここまで凄まじい威力の兵器を造っているか、分かるか?」
シュラム「・・・我々が、中立国だから・・・でしょうか?」
クリーク軍総司令官「・・・そのとおりだ。いかなる敵からも、我が国を守らなければならないのだ。それがたとえ、かつての盟友、キュワール連合だったとしても・・・」
かくして、新型光学兵装の試射は終了した
・・・しかし、それを見ていた、あるQタンクたちがいた
それは、都市部から大分離れた辺境の村、ヴァルトのQタンクであった
村一番の力持ち、メタロ・ペサンテは、山で普段どおり昼寝をしていた
しかし、それを邪魔するように、轟音があたりに響き渡った
メタロ・ペサンテ(車種:P40重戦車)「・・・うるさいなぁ・・・何だよぉ・・・」
彼の目の前には、巨大な煙・・・いや、「雲」と、爆発で巻き起こる炎が見えた
それは、沖合いの標的艦隊であった
メタロ・ペサンテ「な、何だありゃ!」
彼は一目散に、ふもとにある村へと走った
キュワール各地にいる、仲間たちに連絡するために・・・
辺境の村、ヴァルト。第三次キュワール大戦時、ゲリラたちの襲撃に遭っていた村である
当時のクリーク王国陸軍は統制が取れておらず、当時、諜報士官であったシュラムはゲリラたちの手引きをしていたのだ
しかも、ヴァーレンの市長、ライヒをも指揮下に加えていたのだ
元陸軍狙撃兵であったライヒは、シュラムとともにゲリラの手引きをしていたばかりか、自らの利益のためだけに、メタロ・ペサンテの「親友」を付け狙ったのだ
その、メタロ・ペサンテの「親友」は、かつてQシュタイン帝国が所持していた核兵器「ティーヴァ・ツヴァイ」を処分した、現Qタンク王国陸軍軍属扱いQタンク、Qタローであった
出世を狙って、戦場にやってきたが、連合軍は負け戦。そんな中、助けた負傷兵から、「ティーヴァ・ツヴァイ」の情報を聞く
その謎を探るべく、彼は元パンツァー王国軍精鋭兵のシュタイナー、元クリーク王国軍特務士官の鉄ジイ、そしてその元部下であるヴォドカ、流れ者のQタンクであるジュウベエ、アラモード、そしてメタロ・ペサンテとともに大陸各地で帝国軍やゲリラ兵、時には連合軍とも戦ったのだ
メタロ・ペサンテ「村長ぉぉ!」
山を降りて、真っ先に村長の前にやってきたメタロに、村長は言った
村長(車種:オチキス改(架空戦車))「どうしたんだ、メタロ?」
メタロ・ペサンテ「沖ででっかい炎が上がってたんだ!」
村長「・・・炎?まさか、帝国の攻撃か?」
メタロ・ペサンテ「戦艦も何も見えなかった、ただ、煙と、炎と、光が見えただけだったんだ!」
そこまで言って、メタロは気づいた
メタロ・ペサンテ「・・・まさか・・・クリークは・・・」
村民(車種:ルノーFT17改(架空戦車))「村長、一体メタロは何があって血相変えて降りてきたんですか?」
村長「・・・大変なことになったようだ・・・」
彼らは思った。クリーク王国が「ティーヴァ・ツヴァイ」を作り上げた、と・・・
Qタンク王国、ドガスデン通信所
日戦軍団の通信士官、日野中尉に呼ばれたQタローは、通信機を取った
Qタロー(車種:M4A3シャーマン)「メタロ、一体どうしたんだ?」
メタロ・ペサンテ(通信)「ああ、兄貴。クリーク王国が、『ティーヴァ・ツヴァイ』を造ったんだ!」
Qタロー「ティーヴァ・ツヴァイ?!」
メタロ・ペサンテ(通信)「山の上で、昼寝してたら、でっかい炎が、沖に・・・」
それを聞いて、日野中尉が叫んだ
日野中尉(車種:ヴィッカース・クロスレイ装甲車)「クリーク王国が、超兵器を作ったのか?!」
Qタロー「一体、どういうことなんだろう?」
メタロ・ペサンテ(通信)「俺にも分からないんだ」
Qタロー「そうか、じゃあ、こっちでも調べてみるから」
メタロ・ペサンテ(通信)「分かった。何か分かったら連絡するよ」
一旦、通信を終了した
日野中尉「Qタロー君、これはまずいことになったな・・・」
Qタロー「みんなにも連絡しておいたほうがよさそうだな・・・」
日野中尉「・・・クリークの諜報員に、気づかれないようにしとけよ」
Qタロー「分かってる。何しろ、クリークの諜報主任は、あのシュラムだからな・・・」
第三次キュワール大戦時、彼らはシュラムたちに狙われていたのだ。それ故、彼の恐ろしさを分かっている・・・
第六十九話 続く
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敵艦隊襲来。久々の登場となるあのベテランパイロットと、かつての失敗を恐れずに戦う猛将が登場
第六十九話 超兵器K−1号
方や、パレンバン要塞。沖合いに出現した大艦隊に対処すべく、プロトン合衆国第三艦隊、同第二警備総隊、ニビリア共和国第五艦隊、同第四機動艦隊、日本戦車軍団第五艦隊、同第八艦隊、グリシネ国第三艦隊が出撃した
対する外惑星連合軍は三個艦隊を派遣。再び、パレンバンで一大艦隊戦が繰り広げられることとなった
ボルナソス大佐「よし、長距離光学砲、攻撃用意!」
口径40cmの長砲身光学砲、総数十八門が、一斉に敵艦隊の方を向いた
ボルナソス大佐「撃ち方初め!」
一斉に砲撃が行われた
火を噴く敵艦隊
輸送船団護衛のため、後方に引き返すこととなった、第三潜宙艦隊指揮艦、軽巡「鬼怒」から、第三潜宙艦隊の各潜宙艦からの戦果報告が入った
数隻を撃沈、数隻に損傷を与える、という、陸上砲台としてはかなりの戦果を上げた
ガランタン大尉「各艦隊、砲戦距離まで到達!」
ボルナソス大佐「よし、撃ち方止め!」
誤射を避けるためだ。あとは、友軍艦隊がどれだけ、敵艦隊に損害を与えるか、である
中央を進むのは、戦艦「土佐」以下日戦軍団第八艦隊と、戦艦「ケルスール」以下ニビリア第五艦隊である
まず、この艦隊に向けて、ラファリエスの航空機が飛来した
まだ航空機配備が行き届いていなかったのと、艦隊幹部の事情により、第八艦隊の艦載機は旧式気味の零戦で構成されていた
そして、ニビリア第五艦隊所属航空隊は、MB152とMB155で構成されていた
数では勝るが、性能で劣っている
一方、第五艦隊はかの震電飛行隊長の指揮する精鋭航空隊を搭載していた
震電飛行隊長「よし、各機行動開始!」
普段は震電の艦上機仕様に搭乗する彼だが、航続力の都合によりこの日は電征に搭乗していた
無論、30mm機関砲二丁を有する甲型である
敵機の背後に付き、発射。撃墜した
格闘戦能力にも長ける高機動戦闘機ともあらば、さしものラファリエス機もかなわない。一機、また一機と撃墜されていく
震電飛行隊長「よし、次だ!」
敵爆撃機に迫る震電機。旋回機銃が果敢に応戦するが、効果は無い
射撃開始、敵機、火を噴き墜落する
友軍F4Fを狙う敵戦闘機。しかし、その背後に迫る烈風には気づかなかった
烈風の銃撃を受け、吹き飛ぶ敵戦闘機
続けて、烈風は急旋回し、別の敵機を狙う
震電の乗る電征も、敵機を追い、旋回した
航空戦はこちらの優勢である
震電機、敵機を狙う。敵機、回避運動をする
しかし、電征の格闘戦能力の前には、ほぼ無力であった
銃撃を受け、錐揉みになり墜落する敵機
敵編隊、いつのまにか急旋回、撤退を開始していた
震電飛行隊長「各機、敵機を追撃せよ!それと・・・赤城司令」
赤城中将(通信)「どうした?」
震電飛行隊長「攻撃隊の発進願います」
赤城中将(通信)「分かった。直ちに発進させる」
既に準備を整えていた攻撃隊が、飛行甲板から飛び立っていった
敵機を追撃するとともに、敵艦隊を一斉攻撃するのだ
攻撃終了後は、第八艦隊の援護に向かう予定である
しかし、その第八艦隊は、早くも敵機の攻撃を受けていた
「土佐」の艦橋で、艦長のバンタム大佐が叫ぶ
バンタム大佐「敵機を残らず叩き落せ!」
彼らは、自分の乗艦である「土佐」に絶対の自信を持っていた
自分たちが乗っていれば、「土佐」は沈まない。そう思っていた
防空銃座では、決死の対空戦が続けられていた
射手「左五〇度!」
旋回手「仰角六〇度!」
銃座が旋回し、銃身が上がっていく
射手「発射!」
狙いを定め、撃つ
敵機、炎上する
射手「よし、右二〇度!」
旋回手「仰角三〇度!」
再び、旋回する
射手「発射!」
後ろではミサイルが轟音を上げて敵機を追う
高角砲も炸裂する
射手「右二〇度!」
旋回手「仰角五〇度!」
またも旋回が始まる
しかし、一機を逃した
射手「やられたっ!」
旋回手「くそっ、敵さん、コツを掴んだか?!」
艦橋でも、それは察知していた
バンタム大佐「面舵一杯!」
先任将校「おもぉーかぁーじいっぱぁーい!」
どことなく間抜けな復唱が続く。「土佐」は右に旋回を始めた
一発はかわした。しかし、もう一発は間に合わなかった
右舷高角砲郡に「直撃」したのだ
バンタム大佐「被害報告!」
伝令兵「十一番、十三番、十五番高角砲被弾!使用不能!」
対空戦闘は続いた
そして、ようやく敵機が引いたところで、敵艦隊が接近した
ようやく、自慢の巨砲の見せ場である
戦艦二、航空戦艦二、重巡六、航空巡三、一斉に砲撃を始める
敵艦隊に数で劣るが、その火力は凄まじい
敵駆逐艦、主砲攻撃を受け火を噴く。後続、それに続く
敵重巡、真っ二つとなり沈む
さらに、炎上する敵軽巡に、後続の敵軽巡が衝突
二隻纏めて、主砲斉射を受け沈没した
続く敵重巡二も、一隻が主砲攻撃を受け炎上、もう一隻も主砲により沈没した
さらには、戦艦との一斉砲戦となったが、早くも二隻を撃沈した
戦況は、「紀伊」の艦橋にも伝わっていた
通信長「第八艦隊旗艦『土佐』より入電!『敵戦艦二、重巡三、軽巡五、駆逐艦二を撃沈!』」
松井元帥「さすが、バンタム大佐。砲戦指揮に関しては褒めてやろうか」
大嵐少佐「・・・砲戦指揮に関しては、ですか?」
松井元帥「以前、彼は対空戦の指揮を怠って、超弩級戦艦を二隻も撃沈された・・・」
第七次キュワール大戦、Qレース民国沖でのことである
レンネル中将の指揮下にあった第三艦隊は、最新鋭の戦艦二を有する主力艦隊であった
しかし、松井元帥の指示を無視し、敵基地へ独断で攻撃を開始。その際、潜水艦の魚雷攻撃を受け、戦艦二が損傷、続いて、航空攻撃と一斉ミサイル攻撃を受け、最新鋭戦艦二隻は炎上、瞬く間に沈没したのだ
その後、第一艦隊、第二艦隊での共同での攻撃が行われたが、この際にも最新鋭攻撃機が飛来、空母二を失っている
松井元帥「彼は大艦巨砲主義車だ。しかし、それが通じるところと、通じないところがある」
伊原少佐「しかし、単艦で十二隻も撃沈するとは、すごいですな」
松井元帥「・・・ただ、数では向こうの方が勝っているからな・・・」
また、第八艦隊のみならず、ニビリア第五艦隊も主砲一斉斉射により、多大な損害を与えていた
第六十九話 続く
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敗勢。戦友を失った通信兵たちが再登場。実はこの辺、ネタがいくつかあります
第六十九話 超兵器K−1号
ニビリア共和国第五艦隊旗艦、カイオ・デュイリオ級戦艦の「ケルスール」は、敵の集中砲火を受けていた
最初の陸上砲台の砲撃と、先の砲撃戦において六隻を撃沈したが、当然残りの四十四隻は健在、一斉砲撃を加えてきた
両用砲や、対シルグノーム用の実弾兵装も扱い、果敢に応戦する
ニゼール准将(ニビリア共和国第五艦隊司令。車種:シャールB1)「こっちは十三隻、日戦軍団を入れても十七隻。向こうは四十四隻。戦艦の数の差は歴然だ・・・」
艦長「連中、数で攻めてきますからな」
果敢に応戦する「ケルスール」だが、直後、電磁防壁を打ち破った46cmレーザーが、立て続けに命中した
機銃、両用砲、次々と吹き飛ぶ
さらに、40cmレーザーまでもが降り注ぐ
遂に、第一主砲塔までもが使用不能に陥った
艦橋員「第一主砲塔、被弾、使用不能!」
艦長「まだ主砲塔は残っている!目標、敵スカウカル級戦艦、砲撃初め!」
主砲斉射。レーザー、立て続けに敵艦に命中する
炎上、大破。いや、弾薬庫誘爆である
戦艦「ペンシルヴァニア」の艦内は凄まじい状況となっていた
各部署において被弾し、火を噴いていた
艦隊司令、石田少将が叫ぶ
石田少将(車種:五式中戦車)「くそっ、後退以外、選択肢は無いぞ!」
艦長「しかし、日戦軍団の連中は・・・」
石田少将「連中にかまっている時間は無い!後退するんだ!」
グリシネ国第三艦隊、後退を開始
行く先は、デヴォリアである
日戦軍団第五艦隊旗艦、空母「赤城」。航空攻撃を終えた機体が帰って来た
震電飛行隊長、艦橋へと登る
赤城中将「・・・震電隊長、どうした?」
震電飛行隊長「プロトン合衆国第三艦隊は、被害甚大との事です」
赤城中将「確かに、危険だな・・・」
震電飛行隊長「航空隊は、全機帰還しました。このまま、後退しましょう」
赤城中将「・・・分かった。直ちに後退する」
同時刻、航空攻撃を終えた日戦軍団第五艦隊および、プロトン第三艦隊が後退。状況は不利になっていた
方や、戦艦「土佐」の甲板から、凄まじい煙が噴出していた
「震風」であった
発射された「震風」はサンカリ級戦艦に直撃。一撃轟沈である
バンタム大佐「よし、第二射、目標は敵戦艦、撃て!」
主砲斉射で傷ついていた敵戦艦に対し、「震風」第二射。命中、撃沈した
バンタム大佐「第三射、目標は敵重巡、撃て!」
そして、順調に、三隻目の重巡を撃沈した
しかし、第四射発射直後、「土佐」を悲劇が襲った
なんと、「震風」発射機甲板に、敵弾が直撃。発射直後の「震風」もろとも大爆発を起こしたのだ
伝令兵「第五、第六、第七主砲塔、使用不能!」
後部主砲塔が炎上した
機関長(通信)「機関室もやられました!20kt程度しか出ません!」
最大速力、35ktの高速戦艦だが、これでは・・・
バンタム大佐「主砲、攻撃用意!」
先任将校「艦長!?」
レンネル中将「・・・やってみるか。限界まで・・・」
やはり「土佐」は不沈だと信じているのだ
一方、潜宙艦「伊−58」の艦橋では、艦長、彼南少佐が潜望鏡越しに敵艦を眺めていた
彼南少佐「よし、目標は敵戦艦。雷撃用意!」
魚雷は既に準備よし。順調である
敵戦艦、射程圏に侵入
彼南少佐「テーーーーッ!」
魚雷、一斉発射
第八艦隊の潜宙艦郡も続く
無論、向こうの潜宙艦の方が、建造時期が新しいので、性能も高い
魚雷、敵戦艦を直撃。敵戦艦は炎上する
彼南少佐「よし、面舵一杯、逃げるぞ!」
これで、こちらの任務は終了である。後は、「猛将」レンネルに任せよう
一方、「ケルスール」は電磁防壁使用不能、各種武装使用不能、大破していた
各方面から被害報告が来る
敵重巡、接近しつつある
艦長「残存主砲、目標は敵重巡、砲撃初め!」
ニゼール准将「状況、不利とみなし、我が艦隊は後退する!」
主砲斉射により、敵重巡を撃沈。「ケルスール」は後退を開始した
艦長「・・・司令」
ニゼール准将「・・・何だ?」
艦長「・・・一体、連中はどれぐらいの艦を所有してるんでしょうか・・・」
ニゼール准将「・・・我々の数倍、だろうな・・・」
艦長「・・・戦艦さえも消耗品、ですか・・・」
戦艦さえも消耗品。以前は、主戦力として優遇されていた戦艦さえも、もはや「消耗品」に過ぎなくなってしまった・・・
一体、この戦争はどうなっているのだろうか・・・
残る第八艦隊、戦艦「土佐」。前方には敵艦が迫りつつある
通信長、岡屋中尉が叫ぶ
岡屋中尉(車種:一式中戦車)「意見具申!司令、後退しましょう!」
どこぞかの無線手のような口である
レンネル中将「まだだ!ここで我々が後退するわけには行かない!」
岡屋中尉「しかし、司令!」
バンタム大佐「司令が言うんだ!まだ『土佐』は戦える!」
主砲斉射。敵軽巡にことごとく命中、撃沈する
しかし、残る三十八隻の戦艦を筆頭とする敵艦艇が、反撃を開始した
改利根型重巡洋艦、「高瀬」。第八艦隊の最新鋭重巡であり、実質上主要対空戦力である
艦長、島原少佐が叫ぶ
島原少佐(車種:四式中戦車)「司令!友軍艦隊は既に後退しました!我々も後退しなければ・・・」
レンネル中将(通信)「ここで我々が下がれば、パレンバンは誰が守るんだ!?」
先任将校の青池大尉が言う
青池大尉(車種:三式中戦車)「司令は、いつもそうじゃないですか!『まだ戦える!』と引き際を誤って、敵艦隊の集中砲火を受ける!それで、自分の部下をみすみす死なせたじゃないですか!」
Qレース沖での、超弩級戦艦沈没の件である
レンネル中将(通信)「貴様!元々俺の部下じゃないくせに!」
岡屋中尉(通信)「司令!」
元々から、第八艦隊は部内対立があったのだ
通信は、途絶した
島原少佐「上が上なら、こっちもこっちだ。森山、前方の敵艦艇を攻撃する」
砲術長の森山大尉、返答する
森山大尉(車種:一式砲戦車)「・・・了解、目標、敵駆逐艦」
島原少佐「よし、主砲攻撃用意!」
砲塔、敵艦の方向を向く
島原少佐「てっ!」
砲撃、敵軽巡にことごとく命中。敵駆逐艦、炎上し、沈没する
そのとき、すぐ後ろを進んでいた航空戦艦が炎上した
撃沈されたようだ
島原少佐「まずいぞ、こっちにも砲撃が来る」
集中砲火を受ける「高瀬」
しかし、操舵手の奮戦により、それを回避する
実質上「軽巡洋艦」に認定されてもおかしくない、この改利根型重巡洋艦は、機動力は通常の重巡より高い
森山大尉「攻撃始め!」
主砲斉射により、敵軽巡と駆逐艦を撃沈する
直後、戦艦より放たれた、46cmレーザーが命中した
損害、中破である
戦艦「土佐」の艦橋では、激論が繰り広げられていた
しかし、それが収束したのは、航空戦艦が撃沈されたことであった
レンネル中将「・・・そろそろ、潮時だな。よし、各艦艇、後退を開始せよ」
バンタム大佐「・・・撃沈総数は?」
記録員「戦艦四、重巡六、軽巡十、駆逐艦八。総数、二十八隻です」
「土佐」単艦でも二十八隻である。当然、艦隊全体ならばもっとすごい戦果であろう
初出撃でかなりの戦果を上げた第八艦隊は、デヴォリアへと後退した
一方、パレンバンでは住民の避難が始まっていた
大勢のチョロQ達が、港へと走っていく
ボルナソス大佐「・・・慌しくなったな」
ガランタン大尉「何しろ、敵さんの上陸が、今にも始まりそうなところですからな」
ボルナソス大佐「・・・勝山」
勝山上等兵「はっ!」
ボルナソス大佐「・・・おまえも、乗ってけ」
勝山上等兵「司令!?」
ボルナソス大佐「松井元帥からのせっかくの精鋭を、ここで失うわけにはいかない」
勝山上等兵「しかし、それでは、戦死した平岡さんに・・・」
ボルナソス大佐「・・・通信科の任務は、戦闘ではない。戦友からの情報を、正確に、上官に伝えることだ。貴様は、平岡の分まで、通信所にいなくてはならんのだ!」
勝山上等兵「・・・自分は、通信科である以前に、日戦軍団陸軍軍人です!」
ボルナソス大佐「だからだ!日戦軍団陸軍は、今までの突撃一本槍の連中とは違う、栄誉ある軍隊ではないか!基地司令からの命令だ!」
勝山上等兵「・・・了解しました!」
ボルナソス大佐「生きて、またここの地を踏んでくれ。松井元帥も、それに期待している!」
勝山上等兵「・・・了解!」
ボルナソス大佐「・・・ディール、勝山に続け。貴様も、モヴァークの分まで生きろ」
ディール二等兵「・・・了解!」
二両の通信兵を始めとする、若き司令部要員たちは、港に停泊する第八艦隊の潜宙艦「伊−1201」に乗艦、デヴォリアへと後退を開始した
ガランタン大尉「・・・司令、これでよかったんですか?」
ボルナソス大佐「・・・いいんだ。この戦い、俺達の玉砕は決まったも同然だ・・・」
ガランタン大尉「・・・玉砕、ですか・・・」
ボルナソス大佐「・・・玉砕は、俺たちまでにして欲しいな・・・」
すると、沖合いに、見慣れない戦艦の姿が見えた
ボルナソス大佐「・・・どうやら、おいでなすったようだ」
ガランタン大尉「そうですな・・・」
しかし、通信兵たちの代わりに電探席に座った、陸戦兵は言った
Qシュタイン兵士「司令、敵艦ではありません!艦籍は、クリークです!」
ボルナソス大佐「クリークだと!?」
ガランタン大尉「中立国じゃないか!」
Qシュタイン兵士「一体、どういうことなんでしょうか?」
彼らは、疑問に思った
軍事病院でも、避難が始まっていた
退院のとき近い九龍少佐は、部下とともに輸送船へと走った
担架に、フレイ中佐を乗せて、である
天城大尉「しかし、司令。一体、なんだって、クリークの艦隊が出てきたんでしょうか?」
九龍少佐「分からんが、キュワール連合軍の支援じゃないか?」
久村准尉「それは無いでしょう。連中は中立国ですから・・・」
九龍少佐「だからといって、かつての戦友を見捨てるほど、彼らは冷たくないはずだ」
飛行場から、プロトンの戦闘機が飛び立っていく
基地航空隊による「最後の抵抗」の始まりだろう
第六十九話 続く
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超兵器始動。ようやくサブタイトルから来るパロディが登場
第六十九話 超兵器K−1号
リゾニア合衆国、重巡洋艦「ソモトダラス」。避難船団護衛艦隊旗艦に抜擢され、パレンバンから輸送船の速力に合わせて後退を開始していた。そのときであった
通信長「艦長、クリーク艦から通信が入っております」
艦長「なんだ?」
セレナーデ中将(クリーク第二艦隊司令。車種:Strv.m/42)(通信)「こちらクリーク王国第二艦隊、貴艦隊は早急に撤退せよ。本艦隊が、注意を引き付ける!」
艦長「囮になる、ということか!?」
セレナーデ中将(通信)「これが、我々のできる、精一杯の支援だ!」
全民間チョロQ、および傷病車、乗船完了。撤退が開始された
一方、クリーク艦隊は、敵艦隊へ向かって前進を始めた
敵第三戦隊上空に、プロトン合衆国航空隊が飛来したのは、そのときであった
敵機、迎撃を開始する
第133航空隊飛行隊長、ラグラ中佐は、新鋭機P−60に搭乗している
性能は敵のGu−117戦闘機を越える。向かってきたのは、そのGu−117であった
敵機、機銃を放つ。しかし、P−60、回避する
そして、急旋回。敵機の後ろに付く
機銃、炸裂。敵機は炎上する
さらに、別のGu−117がロケット弾を連射する
全弾回避し、撃墜した
ラグラ中佐(車種:M26パーシング)「Gu−117、二機を撃墜!」
一機のP−40、敵機に近づく
敵機の銃撃をかわしつつ、攻撃を加える
敵機、火を噴き、墜落する
航空戦、熾烈を極める
しかし、敵機、遂に爆撃機に近づく
ラグラ中佐「突破されたか!?」
爆撃機、機銃で応戦する
そのとき、一機の爆撃機らしき機体が、敵機を追撃した
直後、機銃を放ち、敵機を撃墜した
ガンシップ、A−40である
飛行隊長、バスク少佐の機体だ
飛来する敵機をことごとく撃墜し、友軍爆撃機を防衛する
そして、爆撃隊が敵艦隊に襲い掛かった
爆弾、敵艦に降り注ぐ
敵艦、対空砲火を上げる
そのとき、一機のB−10が被弾した
両翼のエンジンが停止、火を噴いていた
しかし、そのまま空母へ向かい、急降下
そして、空母に突入した
大爆発とともに、空母は炎上、航行不能となった
爆撃機の猛攻は続く
そして、全機、攻撃が完了した
バスク少佐(車種:M10自走砲)「よし、攻撃完了。基地へ帰投する」
基地航空隊、帰還
あとは、クリーク艦隊の出番である
ラファリエス艦隊側も、連合軍艦隊が撤退を開始したことは察知していた
第一戦隊司令、ボルケン中将は、追撃用に計四〇隻の艦隊を出した
既に、予備艦隊まで発進している
ラファリエス兵士A「司令、クリーク艦隊が、単横陣を展開しています」
単横陣、つまり、横一列に並ぶことである
ボルケン中将(車種:ティーガーI)「単横陣?一体、どういうことだ?」
ラファリエス兵士A「波動砲でも使うんでしょうか?」
ボルケン中将「・・・警戒に越したことは無いな・・・」
無論、彼らは超兵器の存在を、知らなかったのだ
クリーク艦隊側は、「超兵器」の発射準備を行っていたのだ
セレナーデ中将「よし、発射準備完了。発射秒読み始め!」
艦長「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、『デヴァイン・バスター』、ファイヤ!」
一斉に、十五隻の戦艦から光線が放たれた
そして、敵艦隊の中央で炸裂した
炎上、沈没する敵艦艇
追撃艦隊旗艦の重巡の艦橋では、その威力に唖然としている幹部達がいた
艦長「・・・一体、あれは?」
ラファリエス兵士B「艦長!敵艦艇から攻撃!レーザーではありません!」
艦長「何っ!?レーザーではないだと!?」
レーザーではない、それは、プラズマであった
クリークの、超兵器であった
「紀伊」の艦橋で、それを見る幹部達がいた
松井元帥「・・・なんということだ・・・」
大嵐少佐「連中、ドンパチやらずに国内でゴタゴタやってたのは、こういうことだったのか・・・」
松井元帥「・・・こりゃ、敵さんは、もっと恐ろしい兵器を作るだろうな・・・」
大嵐少佐「だとすれば、クリークももっとすごい奴を作る・・・」
松井元帥「・・・これが、油を流しながら続ける、悲壮なる競争、という奴か・・・」
伊原少佐「テレビか何かの、受け売りですか?」
松井元帥「正解だ。いつの奴だったかな・・・」
通信長「・・・クリーク艦隊、損害ありません」
松井元帥「やはりな。圧倒的なものだ・・・ところで、クリーク艦隊が壊滅させたのは、追撃部隊だけか?」
通信長「分かりません。詳細が入り次第・・・」
松井元帥「・・・意外と、不便なんだな・・・」
この超兵器発射が、帝国側の超兵器開発に影響を与えたかどうかは、分からない
しかし、帝国側がもっと恐ろしい超兵器を開発することは、目に見えている
それでも、クリークは、超兵器開発を、止めないであろう
松井元帥「・・・超兵器を使わずして、平和を如何にして勝ち取るか・・・」
それが、連合の課題である・・・
第六十九話 終わり
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ダークスピリッツ
- 2007/3/25 16:14 -
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まだ後編作ってないですがお疲れ様です^^
今回出て来た新兵器はあるアニメの魔法(純粋に魔法じゃなくて超科学的な意味も含めている)を元ネタとしています。見たとき「これまんま波動砲じゃん!」と感動したからいっそ兵器にしちゃおうと思いクリークの新兵器という事にしました。
第三次キュワール大戦・・・アドバンス大作戦ですね。僕は持ってませんけど・・・。(よって出てくるチョロQ達は分からない;;)
どうやらQシュタインは昔「ティーヴァ・ツヴァイ」という核兵器を所持していた様子。それをクリークが作ったと勘違いしていたようですね。
パレンバン沖での艦隊戦。初登場のレンネル中将に花を持たせようと思い戦艦「土佐」を大活躍させてみましたが、ちょっと疑問。確かレンネル艦は「美濃」だったはず。何故「土佐」に?
後「ケルスール」も何気に活躍。グリシネは早々と撤退。まあ脇役ですからね
作中ニゼール准将とケルスール艦長が「戦艦さえも消耗品」と言っていますがラファリエス艦隊が大規模により戦艦も多いため2両の目(あるかな?)からは消耗品と見えてしまったようです。実際ラファリエス艦隊の規模に比べると戦艦結構少ないですし(艦隊600隻の内大体100隻ぐらい)。あと駆逐艦だけで200隻以上います。
QW中で多分クリークが最強です。しかも「デヴァイン・バスター」はエネルギー充填に波動砲より時間が掛かるので連射が出来ないのが難点という欠点があります。後クリークは中立国なのでラファリエス初め外惑星連合は超兵器出現にもあまり動じない様子。何故なら中立国=攻めて来る事はないからです。
後編は後で書いときます。
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> まだ後編作ってないですがお疲れ様です^^
> 今回出て来た新兵器はあるアニメの魔法(純粋に魔法じゃなくて超科学的な意味も含めている)を元ネタとしています。見たとき「これまんま波動砲じゃん!」と感動したからいっそ兵器にしちゃおうと思いクリークの新兵器という事にしました。
> 第三次キュワール大戦・・・アドバンス大作戦ですね。僕は持ってませんけど・・・。(よって出てくるチョロQ達は分からない;;)
> どうやらQシュタインは昔「ティーヴァ・ツヴァイ」という核兵器を所持していた様子。それをクリークが作ったと勘違いしていたようですね。
こっちもアニメネタで一つ。実は、今回登場した日野中尉の車種がヴィッカース・クロスレイ装甲車なのは、最近見ている短編アニメの主役メカ(装甲車)が、ヴィッカース・クロスレイ装甲車に似ているからだったりします
「アドバンス大作戦」は、今回登場したクリーク王国と、たびたび活躍しているゲール共和国、ヴァイナー連邦が同盟を結び、Qシュタイン帝国と戦争を繰り広げている中、主人公であり連合軍の雇われチョロQであるQタローは、戦場でたまたま出会った元パンツァー王国軍士官、シュタイナーとともに、負傷したクリーク王国軍士官、ブリテンを救出、帝国軍の攻撃をやり過ごすべく、元クリーク王国軍士官、鉄ジイが用意した洞窟に入り、話をしていたところ、ブリテンの任務は帝国軍の超兵器「ティーヴァ・ツヴァイ」に関わるものであることが発覚。負傷したブリテンに代わってQタローがクリーク王国の大都市、ヴァーレンに行く、と決意します。そこに、所属不明のQタンクだけに行かせるか、と、シュタイナーが同行、続いて、戦闘に不慣れな二両を支援すべく、鉄ジイも同行するようになります。そして、道中で他のQタンクたちと出会い、意気投合して、最終的に七両で、帝国軍の超兵器の謎を掴もうとします。しかし、その裏では、連合国の恐るべき野望が働いていた、というストーリーです
CCQシリーズでは唯一ゲームボーイアドバンスで発売され、BHE以外の会社で制作されているためか、Qシュタイン帝国は名前以外は全くの別物。T−35総統はその姿すら現れません(ただし、多砲塔戦車T−35は登場、それも主人公側についています。多砲塔という特徴を生かし、かなりの攻撃力を持っていますが、その分防御に問題がある、というキャラクターです)
以下、主要キャラクター解説(当然、ネタバレ)
Qタロー(車種:M4A3シャーマン)
連合軍雇われ(軍属?)Qタンク。初陣が既に連合軍敗勢についていたある戦場であり、それに文句をたれながらも、超兵器「ティーヴァ・ツヴァイ」の情報を聞きつけ、その調査のために大陸一帯の旅に出る。そして、行く先々で、連合国の陰謀が明らかになる。M4A3シャーマンは平均的な性能だが、平均的に低いのが難点
シュタイナー(車種:ティーガーIIヘンシェル砲塔)
元パンツァー王国軍騎士隊員(ただし、自称)。ある戦場でQタローに出会い、その性格から当初は敵対していたが、戦う中でQタローを戦友として認めていく。ティーガーIIは序盤としては強力な車両であり、終盤まで引っ張れる
鉄ジイ(車種:チャーチルMkIV)
元クリーク王国軍将校(ただし、劇中では明言されていない)。かつて、部下が上官といざこざを起こし、そのことが元で退役したという。兵器の性能や、軍事事情、戦術に詳しい、メンバー最年長。チャーチルMkIVは防御力が高く、命中率が高い
ヴォドカ(車種:T−35)
鉄ジイの元部下で、上官といざこざを起こした張本人。その性格上、街中では暮らせず、人里離れた小さな村で暮らしていた。鉄ジイの説得により、メンバーに入る。T−35は範囲攻撃ができるが、防御に問題あり
ジュウベエ(車種:九五式軽戦車)
己を鍛えるべく、旅を続けるさすらいのQタンク。たまたま立ち寄ったヴァーレンの街で、支配車ライヒの部下といざこざを起こし、Qタローらに助けられる。その後、Qタローらについていけば、自ずと戦いが待っていることを悟り、メンバーに入る。九五式軽戦車は機動力が高く、命中率が高いが、防御に問題あり
アラモード(車種:ルノーFT17(機銃装備))
自由気ままな一匹狼Qタンク。キザで芝居がかった口調で、フランス語を時々話す。最初、連合軍所属と思しきQタンクといざこざを起こしていたところをQタローらに助けられ、一度別れるが、ヴァーレンの街でライヒに捕らえられたQタローらを救出、メンバーに入る。ルノーFT17はパニック効果のある機銃を積んでおり、非常に使えるが、これまた防御に問題あり
メタロ・ペサンテ(車種:P40重戦車)
クリーク王国内の農村、ヴァルトで一番の力持ちQタンク。いわゆる「気は優しくて力持ち」であり、幽霊が大の苦手。Qタローと意気投合し、メンバーに入る。最後にメンバーに入るため、P40重戦車は高性能。主砲の威力は抜群。終盤まで装備を変えずに戦える
ブリテン(車種:クルセイダーMkI)
クリーク王国軍の将校。ある戦場で負傷し、動けなくなっていたところをQタローに助けられる。その後、終盤で再登場する。メンバーでは無いので戦闘は行わないが、ステージ1では戦闘に参加している
ライヒ(車種:チャーチルMkIV狙撃仕様)
クリーク王国の大都市、ヴァーレンの支配車。傲慢な貴族系Qタンクであり、私設軍隊を保有する。自らの豪邸は要塞になっており、多数の兵士が警備している。また、街の地下には闘技場を作っており、捕虜を戦わせている。典型的な悪役。武器商人でもあるらしい。敵タンクとしては強力であり、主砲はクラッシュ効果(発生するとそのタンクはどんなにHPが残っていても撃破される)を持っており大変強力
シュラム(車種:T−35B)
クリーク王国の諜報士官(劇中では明言されていないが、帝国の事情に詳しいところから、諜報員であることは確か)。ライヒを裏で支援している。軍隊やゲリラを使ってQタローらを執拗に追いかけ、戦争を長引かせようとした。T−35に似ているが、車体は架空のもので、砲塔も大型化されている
コルメス(車種:オチキスH35)
ゲール共和国に住んでいるQタンクで、アラモードの旧友。軍人ではないが、ミサイルを所持していることから、おそらく彼も戦闘を行うのであろう
登場チョロQ一覧から分かるとおり、他のCCQシリーズ(=BHE制作)とは違い、裏側での諜報戦が主体となっています。
で、この小説の設定では、Qシュタインは帝政時代(第三次キュワール大戦時)に、「ティーヴァ・ツヴァイ」という核弾頭ミサイルを保有していました。これの試作型(おそらく名前は「ティーヴァ・アインツ」)は、雪原をただの一発で砂漠にしたという熱量を持っていました
ちなみに、Qタローと日野中尉がいた通信所が、かつて藤田や平岡が所属していたところです
> パレンバン沖での艦隊戦。初登場のレンネル中将に花を持たせようと思い戦艦「土佐」を大活躍させてみましたが、ちょっと疑問。確かレンネル艦は「美濃」だったはず。何故「土佐」に?
> 後「ケルスール」も何気に活躍。グリシネは早々と撤退。まあ脇役ですからね
> 作中ニゼール准将とケルスール艦長が「戦艦さえも消耗品」と言っていますがラファリエス艦隊が大規模により戦艦も多いため2両の目(あるかな?)からは消耗品と見えてしまったようです。実際ラファリエス艦隊の規模に比べると戦艦結構少ないですし(艦隊600隻の内大体100隻ぐらい)。あと駆逐艦だけで200隻以上います。
第八艦隊旗艦の艦名が変わっているのは、実は、第六十二話で、西島大佐が乗っていた戦艦が「美濃」でした。あの「マッケンゼンII」に助けられた奴です。実は第八艦隊旗艦より設定は後なのに、第八艦隊旗艦のほうの艦名を調べずに、こっちの艦名を決めてしまったわけです。それで、色々と考えた結果「土佐」になりました。すなわち、単なるミスです
「戦艦さえも消耗品」、あれは外惑星連合の物量を示す台詞として入れました。実際のところ、ラファリエス艦隊の戦力はキュワール連合の艦隊と比率的には変わりませんね
今回、さり気に勝山とディールがパレンバンから脱出しています。負傷していたフレイ中佐も、九龍少佐らによって輸送船に乗せられています
平岡の一件以来、通信兵の扱いは慎重な物になっている様子
> QW中で多分クリークが最強です。しかも「デヴァイン・バスター」はエネルギー充填に波動砲より時間が掛かるので連射が出来ないのが難点という欠点があります。後クリークは中立国なのでラファリエス初め外惑星連合は超兵器出現にもあまり動じない様子。何故なら中立国=攻めて来る事はないからです。
さり気に、波動砲を意識した描写も入れました。終盤での松井元帥らの台詞は、今回のサブタイトルを意識した台詞です。当然、ウルトラマンネタです。今回は初代ではなくセブンのほう。再放送で、ウルトラセブンの「超兵器R1号」をやっていたので、今回のサブタイトルが「超兵器K−1号」、そして終盤の松井元帥の「・・・これが、油を流しながら続ける、悲壮なる競争、という奴か・・・」は、ウルトラセブンの劇中での台詞「それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ・・・」に由来。主人公の台詞であり、東西冷戦(注:昭和ウルトラシリーズは当然ながらいずれも東西冷戦中に制作された)を意識した台詞なんですな
ついでに、もう一つのパロディ、岡屋中尉の「意見具申!司令、後退しましょう!」は、先の短編アニメの第七話においての主人公(装甲車の無線手)の台詞「意見具申!車長、突っ込みましょう!」のパロディです。こちらは元が短編アニメなので、ほとんどの人に気づかれないネタですな。装甲艇村雲もこの短編アニメを意識した名前です
> 後編は後で書いときます。
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