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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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短編小説 二両の提督
 松井一真  - 2010/2/22 22:01 -
  
今年最初のチョロQ小説は、まさかの短編小説でした。

キュワールシリーズ短編 二両の提督

薄暗い司令室に、無線機からの声が響き渡る
「第一五三師団、応答せよ!」
それは、かつての戦友からの声だった
しかし、応答するつもりはない
なぜなら、彼らはもはや敵でしかないのだから
「第一五三師団、直ちに帝国総本部指揮下に復帰せよ。さもなくば殲滅する」
無線機越しに響く声が変わる
この声は恐らく、本土防衛部隊総司令官の声だ
「・・・貴様らに、この『帝國の不死鳥』が倒せるとでも?」
無線機のマイクを握る戦車が、不敵な笑みと共に答える
廃工場を改造した司令部には、黒光りするチョロQが数台
私と、その副官ヤークト少佐
その傍らで武器の手配をしているのは、戦友のポルシェ元帥
そして、今無線機のマイクを握り、悪しき帝国の指揮官と話しているのは「帝國の不死鳥」。そう、彼だ
彼の家系は伝統的なレース家系であったのだが、厳密には分家である。「東の大陸」へ移った彼の祖先はQタンクとなり、かつて「王国」を苦しめた
本家の方は・・・「黄金の不死鳥」の異名を持つ、伝説の名レーサー。方やこっちは悪の帝国の片棒を担いでいる
その「悪しき伝統」を断ち切るため、彼は十数年前の戦争で放棄された建物に立て篭もったのだ
「・・・すまんな。俺のけじめにつき合わせて」
私は傍らに居る彼にそう言った
「それを言いたいのはこっちの方だ。『伝統』を断ち切るのは、俺だって同じだ」
本来総本部直属部隊所属の彼が、第一五三師団という一介の師団の指揮官である私と組んでいるのは、私と彼がかつてからの戦友だったからである
そしてなによりも、「悪しき伝統」を断ち切るという同じ志があるからだ

私が彼と出会ったのは、第一次キュワール大戦が開戦したころだった
私の家系は代々帝国側の家系であり、キュワール全土を「解放」すべく行動するということとなっていた
その過程で、QシュタインはQタンクを攻撃した
戦況は互角。しかし、Qタンク王国軍の作戦によって、私の指揮する部隊は壊滅状態に陥った
「こちら第八二一中隊、状況は劣勢です!」
「こちら第八三二中隊!敵の戦力が大きい!」
各方面から苦戦の報告が届いた
救援は困難と思われた
しかし、そのときであった
突然敵の部隊が、謎の部隊の強襲を受けた
瞬く間に砲撃を受け、壊滅する敵部隊
直ちに反転して、撤退していく
「よし、直ちに前進しろ!」
そして、その部隊の指揮を執っていたのは、見慣れない黒い戦車
流線型の車体に、やけに大きな前照灯
そしてその車体上部には、これまた流線型の小さな砲塔が載っていた
彼こそが、噂の「帝國の不死鳥」だったのだ
もっとも、それに気づいたのはそれから数週間後のことだったのだが
彼の考えも、私と同じだった
『キュワールの平和のため、キュワール全土を解放する』
そのために、私と彼は、命をかけて戦ったのだ
第二次キュワール大戦時、私と彼はQターレット戦線の指揮を執った
プロトンの噂の切れ者指揮官と戦うことは無かったが、いずれは戦うときが来るだろうと思っていた
しかし、現実にはその前に停戦を迎えた
そしてこの大戦でも、私と彼は大陸戦線の指揮を任された
キュワールの解放のために・・・

しかし、それは全て解放という名の侵略だった
それに気づいた我々は、今ここに居るのだ
「・・・しかし、『黒騎士』と呼ばれたあんたが、まさかクーデターとはな」
薄暗い司令室で、私は彼に言った
「君こそ『ドガスデンの虎』と呼ばれた猛将だろう」
彼はそう返した
私も前線における奮闘から、いつしか異名を授かるようになっていた
「だが、それが災いして、俺は弟子を失った。あいつが悪いんじゃない、上層部が悪いのに・・・」
CQ暦210年代、私の弟子、ドニゲッテル少将は、ザンブニール戦での敗戦を理由に更迭された
少将はザンブニール付近の平原地帯で敵の攻撃を食い止めていたのだが、敵には噂の切れ者が居たようである
少将の部隊が本隊と戦っている間に、別働隊が迂回してザンブニールに突入していたのだ
ザンブニールにこちらの別働隊が配備されていれば、話は別だった
現に、少将はそれを具申していた
しかし、増援は来なかった・・・
「我々は、過去の罪を償わなければならない。それが、このクーデターだ」
傍らで砲の手配をするポルシェ元帥が言った
「解放という名の侵略」の一番槍を担っていたのが我々なら、その罪を背負うのも我々。償うのも、勿論我々の仕事だ
そのためには、まず我が祖国を変える必要があるのだ
私達がいるのは「前の大戦」で壊滅した廃工場だ。「鉄壁の砦」と呼ばれたこの工場は、特殊部隊の鮮やかな攻撃によって破壊された
あたりは森林地帯だが、かといってこの森林を出るとほとんど木の生えない草原となり、やがて荒々とした砂漠になる
その周辺は小規模な戦闘が行われていたそうで、いくつかのQタンクの遺体が回収されたことがある
この基地を拠点にすると決めたのは、彼だった
廃工場だが元は軍事施設だ。軍事物資が運ばれていても問題は無い。そして何よりも、元々戦略的価値の無かった場所。立地条件も近場に港町があるから問題は無い
精鋭一個師団の後ろ盾もある。明らかにこちらが優位だ
その証拠に、無線機はしばらく沈黙していた
大方、説得の術を失い、攻撃の方法を模索しているところであろう
「・・・覚悟、決めたか?」
その沈黙の中で、彼はそう言った
「・・・どういう意味だ?」
私は聞き返した
「決まっているだろう。恐らく、奴らはここに攻め込むつもりだ。どうなるかは・・・分かっているだろう?」
同胞殺し。そう言うことか
「ああ、勿論だ」
私は、そう答えた
沈黙が打ち破られたのは、それから数分後のことであった
「やむを得ん、突入する!」
「司令、いいんですか?!相手は『帝國の不死鳥』ですよ!?」
「そんなもの、所詮はT−35時代の遺物に過ぎん!突撃ぃぃ!」
無線機から、「敵」の声が聞こえた
「・・・どうやら、向かってくるらしいな」
彼は、窓の外を見ながらそう呟いた
「・・・同胞を殺すことになるのか。仕方あるまい、行くぞ!」
そう言って、私はポルシェ元帥に合図を出した
「撃ち方始めぇ!」
ポルシェ元帥が叫ぶ
砲台が一斉に砲撃を始める
敵戦車、上部から砲撃を受け爆発する
機関銃の射線が、森林を突き進む敵部隊へと降り注ぐ
何両かが蜂の巣と化して、火を噴く
それをかいくぐり、一両のIV号戦車が向かってくる
部下の一両が、迫撃砲を構える
銃弾が、付近の壁に命中する
噴煙と共に、迫撃砲が放たれる
砲弾は見事IV号戦車に直撃、爆発する
さらに後続のIII号戦車が向かってくる
砲台からの一撃により、二両が吹き飛ぶ
しかし、残った数両がこちらに砲撃してきた
砲弾が辺りの壁に命中する
その間、彼はずっと窓の外を見ていた
ふと見ると、壁を無理矢理よじ登ろうとする戦車の姿があった
それらは全て機関銃によって叩き落されたが、その間、別働隊が門から突入しようとしていた
「第二陣地!門周辺の敵を狙え!」
ポルシェ元帥が直ちに指示を出す
直ちに別の陣地が、別働隊を攻撃する
猛砲撃が、敵別働隊に浴びせられる
炎上するI号戦車
II号戦車が砲台に向けて機関砲を放つ
しかし、反撃を受け炎上、横転する
II号自走榴弾砲が、こちらに向かって砲撃する
しかし、砲台からの一撃により撃破された
現在、状況はほぼ互角である
向こうが攻めてくれば、こちらは砲台からの一斉射撃で対応する
そして向こうが引けば、こちらは追撃に数発を発するにとどめる
戦線は膠着状態に陥った
続く
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Re:明けましておめでとう御座います
 松井一真  - 2010/1/23 23:03 -
  
> わかりました。とりあえず時間の合間を縫って設定を考えておきます。
>
> つきましては、松井さんに兵器関連の設定を一任したいと思うのですが、どうでしょうか?(QW・グンナ同盟以外の各惑星)

了解しました。頑張ってみます。

> それとこれまで出てきた設定(特にあの大規模すぎる独立艦隊)は少し修正を加えて置きたいと思います。

従来のアマティス艦とプロトン艦で構成されたのがプロトン独立艦隊で、ロドリグ艦は単にロドリグから派遣された三個艦隊ぐらいにしておけば何とかなりそうです。

> 時間は掛かるかと思いますが、これからもよろしくお願いします<(_ _)>

こちらも就職戦線が迫りつつあります。その合間を縫って、何とか執筆を続けていきたいです。
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Re:明けましておめでとう御座います
 ダークスピリッツ  - 2010/1/20 5:28 -
  
わかりました。とりあえず時間の合間を縫って設定を考えておきます。

つきましては、松井さんに兵器関連の設定を一任したいと思うのですが、どうでしょうか?(QW・グンナ同盟以外の各惑星)

それとこれまで出てきた設定(特にあの大規模すぎる独立艦隊)は少し修正を加えて置きたいと思います。

時間は掛かるかと思いますが、これからもよろしくお願いします<(_ _)>
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Re:明けましておめでとう御座います
 松井一真  - 2010/1/4 23:18 -
  
> 明けましておめでとう御座います。

すでに三が日も過ぎてしまいましたが、おめでとうございます。
今年が最後になるというので、駅伝の蒲田第一踏切の部分を見てました。見切れてる主任さん。
来年からは蒲田要塞の二重高架・・・あまり絵にならないなぁ、蒲田要塞も好きだけど。

> 新年からこんな事を言うのは何なんですが、宇宙戦艦紀伊の話です。
>
> 実は私、蒼月颯という名前で現在東方プロジェクト×軍事小説を執筆、投稿しており、そちらに集中してしまっている結果、宇宙戦艦紀伊を考える時間が全くといっていいほど無い状況です。

東方ですか。かくいう僕も弾幕シューティングは好きでして、何作か所持しています。弟がやってるだけで、僕はやってませんが。
実は「青き名将」第十六話で「とうほう違い」でつい「ポンポン砲の弾幕」をやろうとしてしまったことがあります。結局ぼやかしてますが。奇しくも「弾幕」と「BGMに定評」という共通点が(ほぼこじ付けじゃないか)。キャラクター的には東映に共通点が多数(おい)。正直それをネタにして弟と笑ってます(弟はあまり知らない)。

> しかも紀伊自体も終わりが全く見えてこない状況。正直そうなるまで話を混乱させてしまった私が全面的に悪いのですが、正直完結させる自信がありません。
>
> どうしたらいいでしょうか?

とりあえず始めたからには終わらせるのが礼儀ですから、なんとか完結させましょう。張りすぎた伏線をなんとか回収して、足りない部分を外伝で補完させる、という手法が必要となりそうです。大日本帝国を巡るドラマで物語が佳境を迎えそうですが、その前に航空兵たちの話を終わらせたい。

こちらも三作並行執筆(一作はほぼ休止状態ですが)という状態の中、迫り来る就職戦線。リアルに苦戦が予想されますが、なんとか就職したいところです。安定した鉄道関係が狙い目だけど、競争は激しそう。
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明けましておめでとう御座います
 ダークスピリッツ  - 2010/1/4 21:25 -
  
明けましておめでとう御座います。

新年からこんな事を言うのは何なんですが、宇宙戦艦紀伊の話です。

実は私、蒼月颯という名前で現在東方プロジェクト×軍事小説を執筆、投稿しており、そちらに集中してしまっている結果、宇宙戦艦紀伊を考える時間が全くといっていいほど無い状況です。

しかも紀伊自体も終わりが全く見えてこない状況。正直そうなるまで話を混乱させてしまった私が全面的に悪いのですが、正直完結させる自信がありません。

どうしたらいいでしょうか?
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青き名将(仮題) 第十六話 あとがき
 松井一真  - 2009/12/31 23:45 -
  
「行く年来る年」の鐘の音に合わせて投稿。
あとがき:遅れに遅れたから今年中には書き上げるぞ!の意気込みで書き上げた第十六話。結局ものすごくギリギリでした。前回から半年以上経ってます。本当は七月公開の予定だったのに。結局九月〜十一月分の三話が未完成(八月分は一〇月公開の「紀伊」第七十五話で穴埋め)なので、また急ごしらえで短編作るかもしれません。「紀伊外伝」も筋書きが思いつき次第進めます。来年公開分、すなわち次回から作品タイトルの「(仮題)」を取ろうと思います。
今回もSCQ第五十五話〜第五十六話に相当しますが、冒頭のカルオス帝国の内乱はSCQ第五十七話にあったカルオス軍の内乱がモチーフとなっています。
その冒頭の内乱。地名はエースコンバット5に出てきたユークトバニア(ロシアをモチーフとした架空の国家)のバストーク半島から取ってます。
ここでさりげなく初登場するカゾフ兵長。SCQでは第八十五話で初登場し、リゾニア合衆国建国に尽力したチョロQとなっていますが、このときはゲリラ鎮圧部隊の隊員。今回は出ていませんが、第四話で少しだけ登場したドドルハ軍曹もこのゲリラ鎮圧部隊に参加しています。

会議室。試作光学兵器を搭載した攻撃機。たった一行で片付けられる割には随分恐ろしい機体ですが、勿論これは平成の某水爆大怪獣映画に登場したメーサー攻撃機がモチーフ。今後も別用途で出てきて活躍するかも。
今回の唐突(?)過ぎるQQQQ主役回は、ある意味では設定資料集「謎の国家QQQQ」の活用編ともいえます。今まで名前しか出ていなかったQQQQの幕僚達がさまざまな方面で大活躍。前回登場したイルソン中将とかも同じく名前のみ登場だった幕僚の再活用だったりします。
今回真っ先に登場した軽巡「天塩」の面々もその一つ。四条大佐は元々空母艦隊の指揮官という設定でしたが、空母艦隊の指揮官が蔵元将軍に統一されてからは出番がなくなっていました。
そしてフォード少佐とフランクリン大尉はこれまた名前のみ登場の指揮官。前回のあとがきで書いた「フランクリン」は彼です。別個に「セオドア」という海軍将校がいるので、結局ルーズベルト大将の由来がどちらなのかわからなくなっています。
この爆雷攻撃から「G」上陸までの一連の流れは勿論54年版の某水爆大怪獣映画(以下「54年版」)がモチーフ。「有刺鉄条網」という聞きなれない響きもそのまま使ってます。

「G」上陸。この場面でしか登場していない長原中佐と高羽少佐ですが、ちゃんと生き残ってますのでご安心を。因みにサーチライト車が光を当てると云々は、54年版にあった「光を当ててはいけません!ますます怒るばかりです!」のくだりから。サーチライト車が光を当てるまでは熱線を一発も撃ってませんな。

高杉大佐。こちらも下の名前が未設定の兄弟の「弟」がパイロット、「兄」が陸軍の指揮官という設定です。京城兄弟の下の名前の設定さえまだ出来てないのに、またもや兄弟キャラの登場・・・というか、この兄弟はかなり前から出てるんですがね。

有安軍の登場。総司令官の有安元帥は司令部にいるので、副司令官のシュンジ大佐が指揮を執ってます。有安軍も設定のみの登場で、もちろん今回登場したシュンジ大佐とショウタ中佐は今回がシリーズ初登場。設定されてから早六年。随分長い空白でした。

チハ大佐の登場。本来の怪獣映画だったら博士の役割でしょうか。前回が平成風だったのに今回が昭和風だから少し違和感が生じます。ここでチハ大佐がウルタンクの航空隊に付いて触れてますが、ほとんどスルーされていることがラストに繋がっています。リピーレド元帥、重要事項を聞き流すってさりげなくとんでもない奴。

アーチャーフィッシュ。実在の同名艦は、空母「信濃」を撃沈した艦で、図らずして「第二次大戦で最も大きな艦を沈めた潜水艦」の称号を手にしています。
OVA版の「旭日の艦隊」で、原作小説の架空潜水艦に代わってドイツの潜水空母と戦っており、SCQにおいてもそれに似たポジションで登場していました。今回の登場もこれに由来しています。そして今回も試験航行がからんでいるという偶然も。

市民の場面。これは54年版で、国電に乗っていたダンサーが「空襲で疎開してやっと戻ってこれたところなのにまた疎開しなければならないの?」と言う場面と、こちらはカットされて脚本のみのシーンですが、都電が来るのを待ちながら「倒す方法は無いのか?」、「どのみち俺達は死刑宣告を受けたようなものだよ」と会話するサラリーマンの場面があり、これらのオマージュです。
自動放送に付け足す駅員。非常時とかにはよくありますな。特に事故などが発生した際の京急は凄まじい物だと聞いています。さすがに今回のように「本来停車するはずの駅を通過して運行」はありませんが。ちなみに逆は名鉄にあります(事故発生により本来通過するはずの国府・伊奈に停車など)。

メーサー砲。勿論怪獣映画の常連兵器ですね。西田大尉をここで登場させたのは勿論車種が61式戦車だから。
続いて放たれるロケット砲は、怪獣映画の常連の自走ロケット砲に由来。
「グライセン」。そういえばジェット機だったなぁと思い、今回ジェット機として登場させてます。モチーフがスーパーXだし。

川本中将。いわゆる橋本派の指揮官。前回は「第四軍指揮官」としていましたが、今回第四一師団の指揮官となっています。流石に「軍」は規模が大きすぎた。
この第四一師団に所属する自走砲も、某水爆大怪獣映画の昭和後期作品のいくつかに登場していたミサイル自走砲に由来。
これ以降も高杉派と橋本派の対立が続きますが、流石に本作の主役はプロトン王国で、QQQQ側のスピンオフも予定しているのであまり書いてません。多分QQQQのスピンオフでこれを書く時は三部作になるかと。

誘導先が火山。84年版の水爆大怪獣映画(以下「84年版」)に由来してますが、実は本家は見たこと無いです。空の大怪獣も火山噴火を誘発させて云々という展開でしたが。
撃退後のビスカイト中将の台詞は前回の台詞と引っ掛けています。84年版の次の作品で、小笠原諸島付近での諜報機関の小競り合いが原因で怪獣が復活するという展開があったような気がするので。

忘れられてたウルタンク軍の攻撃。ビスカイト中将とロドスシルト少佐が行動してなければ間違いなく会議が解散されていたと思います。フェレックス大将まで忘れてたことが判明し、プロトン陸軍の状況認識の薄さが良く分かります。

さて、最後に今回のサブタイトルについて。サブタイトルは某水爆大怪獣映画にあった「大怪獣総攻撃」に由来しますが、本作における「大艦隊」はウルタンクの機動部隊とQQQQの第六・第八艦隊です。第六・第八艦隊は総攻撃を行っており、またウルタンク軍も総攻撃の準備を行っているので今回のサブタイトルをこれにしました。

さて、次回は本当に総攻撃。その間、プロトン王国は如何なる行動をとるのか。そしてビットレイクの悲劇は再発してしまうのか!?
引用なし
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Re:青き名将(仮題) 第十六話
 松井一真  - 2009/12/31 22:15 -
  
終結。そういえば怪獣映画の怪獣って結構呆気ない最後多いなぁ。

第十六話 大艦隊総攻撃
「グライセン」は建物の少ないところまで来たところで旋回し、海岸線へと向かった
しかし、この間にも、派閥違いが立ちはだかった
この付近には川本中将率いる第四軍が展開しており、先の戦闘で打撃を受けた有安軍に代わって「G」を撃滅しようと待ち伏せていた
榴弾砲や各種大口径火器などを有し、さらにミサイル自走砲まで有している精鋭部隊は、高杉元帥の派閥と対立する橋本派の部隊だった
「派閥軍隊」。これがQQQQ軍の実情だった
政治派閥に直結し、政治家の意向に左右される軍隊。それがQQQQの軍である
故に、正規軍の大規模クーデターという可能性さえも秘めている
QQQQ兵士E「『G』がミサイル自走砲の射程圏内に突入しました。攻撃の許可を願います!」
双眼鏡を持つ兵士が報告する
川本中将「グライセンの現状は?」
傍らの副官に問う
副官「こちらの存在には気づいていないようです」
どうやら偽装が功を奏したようだ
高性能レーダーを有する「グライセン」を欺けるステルス偽装は、このときも絶大な威力を発揮した
川本中将「よし、偽装を外せ。すぐに撃てるようにしてあるな?」
QQQQ兵士E「勿論です!」
複数の兵士が偽装に取り付き、偽装を取り外す
偽装を外すと、そこには長い砲身が突き出し、さらに砲塔上に連装ミサイル発射機を有する自走砲が現れた
このとき、「グライセン」のレーダースクリーンには、突然自走砲を示す光点が出現した
「HASHIMOTO Grand Force Missile−Tank」。その文字が、光点の周囲を埋め尽くした
川本中将「撃てぇ!」
砲塔上のミサイル発射機から、各二発のミサイルが発射される
QQQQ兵士F「主砲、攻撃始め!」
それに続いて、主砲の大口径砲が咆哮する
その集中砲火が「G」に瞬く間に襲い掛かった
爆炎に包まれる「G」
自走砲の攻撃はさらに続けられる
QQQQ通信兵D「大変です!本部から攻撃中止命令です!」
通信兵が駆け込んでくる
川本中将「構わん!どうせ本部の指揮官は近衛だろう!我々の上官は浜田大将だとでも言っておけ!」
QQQQ通信兵D「しかし・・・」
そのとき、激震が臨時司令部を襲った
川本中将「何事だっ!?」
QQQQ兵士E「『G』の反撃です!」
爆炎を拭い去り、「G」が熱線で反撃したのだ
榴弾砲の果敢な反撃も空しく、「G」の熱線は陣地の各所を粉砕していく
砲身が飴のように垂れ下がり、炎上するミサイル自走砲
QQQQ兵士F「退避!退避だ!うわぁぁぁ!」
爆発とともに、炎上する兵士
川本中将「・・・なんだ、これは・・・!」
周辺一帯が焼け野原と化し、彼らのいる臨時司令部付近だけが生き残っていた
そして、その生き残った臨時司令部に向かって、「G」が進んでいた
川本中将「おいっ、急いで逃げるぞ!」
副官「ダメです!間に合いません!」
「G」が臨時司令部のほうを注視する
直後、その背中が青白く光る
しかし、その発光は、背後からの砲撃により消えた
背中に立ち昇る硝煙
川本中将「・・・なんだっ!?」
臨時司令部をフライパスする戦闘機
確かあれは・・・日戦軍団から入手した最新鋭機だっただろうか
QQQQ兵士E「友軍の空母航空隊です!急いで退避しましょう!」
沖合いに展開していた、空母「白龍」を旗艦とする第八艦隊の艦載機だった
航空機の一機が通信文を投下する
「攻撃作戦は一時中断。沖合いにて第八艦隊が『G』を撃滅する。ただちに退避せよ 以上」
川本中将「よし、全部隊、退避急げ!」
副官「了解!」
川本中将以下、第四軍の残存勢力は、ただちに撤退。QQQQ陸軍の対「G」攻撃は、これで終了となった

さて、誘導作戦を妨害された「グライセン」は、一旦の燃料補給の後再び飛び上がった
いざ飛び上がってみれば、第八艦隊の艦載機が「G」を袋叩きにしていた
このままでは、誘導作戦の続行が困難である
しかし、第八艦隊艦載機が補給に戻るために、撤退を開始する
「グライセン」はその隙を突いた
一度見失った空中戦艦を再確認した「G」は、ただちにそれを追跡した
QQQQ通信兵C「『G』がこちらに気づきました!追って来るようです!」
QQQQ兵士D「・・・梃子摺らせてくれたな・・・」
それも、味方にである
シン少尉「仕方が無いだろう。これがQQQQの実情なんだ」
そのとき、高高度から数機の戦闘機が急降下してきた
第八艦隊の艦載機だ
シン少尉「まだ諦めきれてないのか?!」
QQQQ兵士D「もう海岸線だぞ!」
QQQQ通信兵C「第六艦隊に応援を呼びましょうか?」
少し迷った後、シン少尉は答えた
シン少尉「・・・よし、頼む!」
QQQQ通信兵C「了解!」
勿論、本気で落としに行くわけではない。あくまで牽制である
こんなところで内乱戦はしたくない。これ以上の犠牲は払いたくないのだ
それから数分後、第六艦隊の艦載機が応援に駆けつけた
第八艦隊航空隊は、第六艦隊航空隊を攻撃する
こちらもある意味では囮作戦だ
この間も、「G」は終止「グライセン」を追跡していた
そして、火山島の沖合いまで到着した
後方でいまだ続けられる、航空隊同士の派閥対立を尻目に、「グライセン」と「G」は火山へと一目散に突き進む
シン少尉は火口のほうに機首を向けると、操縦桿を引き起こした
これで「G」の視点を完全に上空に向けることが出来る
「G」は「グライセン」を注視して、そのまま火山島へと突き進んだ
火山島の沖合いには、状況を見守る第六、第八艦隊と、連合軍の哨戒艦隊
「グライセン」が火口をフライパスした数十秒後、轟音が「グライセン」の後方に響き渡った
咆哮とともに、火口へ転落する「G」
その視点は、最後まで「グライセン」へと向けられていた

火山島の沖合いに展開する軽巡「天塩」からは、火口へ転落する「G」の姿が確認できた
フォード少佐「・・・火山への影響は?」
フランクリン大尉「ほとんど無いそうです。だからこそ、この作戦が通ったそうですよ」
四条大佐は、ただ火山のほうを見つめていた
煙は見えず、雲も無く
ただ青い海原と、小さな火山島、そして連合軍の大艦隊だけが、そこに浮かんでいた
その上空を、無数の航空機がフライパスする
それぞれの母艦に戻る艦載機たちだ
攻撃目標が「自滅」したことで、第八艦隊航空隊は母艦へと帰投することとなった
そしで作戦目標を達成した第六艦隊航空隊も、母艦へと帰投するのであった
四条大佐「・・・仕方がないとはいえ・・・少し可哀想なことをしたな」
フォード少佐「・・・はい」
「まだ倒れないのか」といわれつづけた大怪獣は、火山島という自然の猛威に敗れ去った
完全に死んだとは、まだ言い切れない
しかし、火山に転落したことで、その活動を停止させることは出来た
QQQQと「G」の戦いは、このとき終わったのだ

その状況をモニターしていたクラウドポリスの幕僚達に、安堵の空気が立ち込めた
イソロク中将「・・・やりましたな」
近衛元帥「・・・そうだな。なんとか『G』を撃滅することが出来た」
ここに集結した幕僚達も、ほんの数分前まで激論を繰り広げていた
その結果、多大なる犠牲を払いつつも、辛うじて「G」の撃退に成功した
しかし、その間に露呈したのは、QQQQ特有の派閥対立であった
有安元帥「・・・しかし、我々の作戦において、最大の障害となったのが、まさか自国の軍とはな・・・」
高杉元帥「・・・仕方があるまい。建国当時からの、伝統だからな」
その言葉を最後に、会議室は沈黙に包まれた

キョウビーチャの臨時司令部も、同じような状況となっていた
プロトン通信兵A「『パーシバル』から報告です。『怪獣が火山から這い上がってくる様子は無い模様。怪獣の撃退に成功。QQQQの各艦隊は撤収を開始』。以上です」
その報告を聞き、ビスカイト中将は呟いた
ビスカイト中将「・・・あの怪獣が、また起き上がってこないとは限らない。もし、再びQQQQに派閥対立が起こり、あの近くが戦場となれば、きっと・・・」
それからしばらくの間、会議室で発言をする幕僚はいなかった
ただ黙々と、兵士達が地図や駒を片付けていた
ビスカイト中将が、兵士の一両に小声で指示を出す
地図が片付けられてしばらく後、机にチョロ〜ンとグリシネ、そしてチョロQアイランドの地図が敷かれた
それを見たロドスシルト少佐は、机を離れ、退室しようとする
スピシュード中佐「ロドスシルト少佐?!」
フェレックス大将「・・・一体どこへ行くんだ?!」
問い掛ける幕僚達に対し、ロドスシルト少佐は無言で退室した
それからしばらく後、図上演習の駒を持って戻ってきた
グリシネ沖に、いくつかの駒を置く
それは、重爆撃機の駒だった
ロドスシルト少佐「・・・忘れていませんか?グリシネ沖に、敵航空隊が飛来したとの報告」
フェレックス大将「あっ!」
リピーレド元帥「そういえば!」
思い出したように、幕僚達が答える
ロドスシルト少佐「この騒ぎに乗じて、ウルタンクが動き出したようです。QQQQ陸軍の独断行動の時に、もう一つの入電が入っていました。それが・・・これです」
ロドスシルト少佐は、ゲープコッチ沖にいくつかの駒を置いた
それは、複数の空母と艦上機の駒だった
ロドスシルト少佐「・・・ですよね、チハ大佐?」
会議室の隅で直立するチハ大佐に聞く
チハ大佐「・・・そのとおりです」
それまで黙っていたチハ大佐が答える
怪獣対策の混乱に乗じ、連合軍の警戒網をかいくぐったウルタンクの機動部隊は、チョロQアイランド沖に展開。航空隊をゲープコッチ島へと送り込んだ
さらに陸軍航空隊が、グリシネ本土を強襲した
プロトン通信兵B「グリシネから緊急入電!『重爆撃機多数を擁する航空隊が領空に侵入!現在交戦状態に突入』、以上です!」
その報告に、ざわめく幕僚達
大艦隊の総攻撃は、始まったばかりなのだ
第十六話 終わり
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Re:青き名将(仮題) 第十六話
 松井一真  - 2009/12/31 22:14 -
  
メーサー作戦発令。この辺、昭和と平成のチャンポンです。

第十六話 大艦隊総攻撃
同時刻、ノースポート市街地
駅のホームで、列車を待つ市民達
ホームは喧騒に包まれているが、一応近くにいるチョロQ同士の会話はできる
どこからか「また逃げなければならないのか」という声が聞こえた
どうやら空中戦艦の空爆の時に逃げてきたチョロQのようだ
市民A「核弾頭二発を受けても倒れないという怪獣を、どうやって倒すというんだろうな」
市民の一台が、隣にいるもう一台に話し掛ける
市民B「さっき通ってった自走砲。あれを使うって噂を聞いたぞ」
隣の一台が答える
市民C「自走砲って・・・あの二両連結のあれか?」
傍らで聞いていたもう一台が聞く
市民B「ああ、そうだ。Qシュタインが開発した新兵器だそうだ」
市民C「へぇ、新兵器か。随分と大きかったな」
市民A「そりゃそうだ。怪獣倒すんだもの」
三台が話をしていたのは、駅に向かう途中ですれ違った自走砲である
二両連結で、後部車両に砲塔を有し、さらにその砲塔から延びる砲身の先端には巨大なパラボラアンテナがつけられていた
新型の熱線砲車だという噂があるが、真偽は不明である
市民C「しっかし、あれだな。その怪獣が現れたのは、軍の核実験だろ。それをまた軍の都合で倒すってのもなぁ」
市民の一台が、鋭い発言をする
確かに、あの怪獣が現れたのは軍の核実験、すなわちQQQQの都合である
その怪獣をQQQQの都合で倒さなければならない。なんとも身勝手な話ではないのか
市民B「そうは言っても、その巻き添えを食うのは俺達なんだよ。このまま軍が何もしなければ、俺達は言葉無き死刑宣告をされたようなものだ」
市民C「・・・そうだけど、なんかやりきれねぇな・・・」
そのとき、構内にチャイムが鳴り響いた
「まもなく一番線に、電車が参ります。白線の内側までお下がりください」
駅員「えーサウスポート方面、快速列車です。臨時列車が続行で参ります。落ち着いてご乗車ください。現在当地区において非常事態宣言がされております」
自動放送のアナウンスに、駅員が付け足す
轟音とともに、列車がやって来る
郊外にあるこの駅は落ち着いているが、市街地では混乱状態に陥っているらしい
臨時列車の度重なる続行運転はそこから来ているようだ
快速列車も、臨時で市街地を通過するほどだった

それから数時間後、ノースポート市街地にサイレンが鳴り響いた
日戦軍団兵士A(通信)「第一班、配置よし!」
日戦軍団兵士B(通信)「第二班、配置よし!」
日戦軍団兵士C(通信)「第三班、配置よし!」
各方面の部隊から、一斉に報告が入る
部隊の指揮官、西田大尉が、各部隊に指示を出す
西田大尉(車種:61式戦車)「よし、『G』の接近を確認出来次第、陣地内の全熱線砲で砲撃を行え。奴が退いたら、そのままグライセンが誘導を行う。頼むぞ!」
日戦軍団兵士(通信)「了解!」
各方面の部隊から、一斉に返答が届く
日戦軍団通信兵「報告!『G』がノースポート市街地に突入しました!」
通信兵が、斥候からの通信を報告する
現在、この部隊に配属された最新式熱線砲車は、Qシュタイン帝国と日戦軍団が共同で開発した新兵器だ
元々は特殊弾頭弾迎撃兵器として開発されたものだが、急遽怪獣対策として導入された
二両連結式で、歩兵戦闘車を思わせる装甲車両の後部に、巨大な熱線砲塔を持つ砲車が連結されている
砲車の車体上には、巨大なパラボラアンテナを有する熱線砲塔が搭載されている
この熱線砲車が、ノースポート市街地の各所に、四両一個班が五班、計二〇両が配備されている
威力に関しては今のところ未知数だが、「G」を撃退することができるだろうか
日戦軍団兵士A(通信)「こちら第一班!『G』の接近を確認!射程圏まで引きつけます!」
前線部隊から、新たな報告が入る
西田大尉「相手は飛び道具を持っている。警戒しろ!」
日戦軍団兵士A(通信)「了解!」
その直後、通信機からの声は聞こえなくなった
代わりに、地響きが通信機越しにこだました
遠方から響く地響きは、「G」の足音か
そして他のどの生き物の鳴き声とも似つかぬ轟音は、「G」の咆哮か
その無言の攻防が数十秒続いた後、再び通信機から声が聞こえ始めた
日戦軍団兵士D(通信)「射程圏内に突入!」
日戦軍団兵士A(通信)「よし、熱線砲照射始め!」
それは、それまで怪獣に一方的に攻撃されていた連合陸軍の、反撃の始まりだった

その命令とともに放たれた熱線は、真っ先に「G」の胴体に直撃した
照射された五つの熱線の放つ光は、建物のガラスに反射してまばゆい光を放つ
「G」は今までとは違う咆哮を上げる
日戦軍団兵士D「効いているようです!」
日戦軍団兵士A「よし、続けろ!」
熱線の照射は「G」に容赦なく浴びせられ、「G」の各所に直撃する
西田大尉「ロケット砲、撃ち方始め!」
さらに畳み掛けるように、陣地に配置されていたロケット砲が咆哮を上げた
大型トラックの荷台に二八連装噴進砲を搭載した自走ロケット砲は、元々陣地攻撃用に開発されたものだった
こちらは各班ごとに十五両が配備されている
噴射煙により、周辺が一瞬だけ曇る
その攻撃は、間違いなく「G」に命中していた
さらに熱線砲の攻撃も相まって、「G」に打撃を与えた
そのとき、「G」が一瞬仰け反った
日戦軍団兵士D「班長!『G』が後退を始めました!」
日戦軍団兵士A「よし、グライセンに出撃要請急げ!」
日戦軍団兵士D「了解!」
兵士の一両が、無線機へ向かっていく
西田大尉(通信)「こちら本部、こちら本部。第一班応答せよ!」
無線機のマイクを持って、兵士が駆けつける
班長が、そのマイクを取る
日戦軍団兵士A「こちら第一班、こちら第一班。『G』が後退を開始。グライセンに出撃要請願います!」
西田大尉(通信)「こちら本部、了解。すぐに飛行場に連絡する」
日戦軍団兵士A「了解!」
通信は一旦、そこで切れた
なおもロケット砲と熱線砲の攻撃が続けられ、「G」は後退を続ける
数十秒後後、付近にジェット機の轟音が響き渡った
QQQQ空軍の誇る空中戦艦、「グライセン」だ

「グライセン」の操縦席には、リベンジに燃えるシン少尉の姿があった
シン少尉「先ほどは倒せなかったが・・・今度こそ!」
「G」をフライパスし、ロケット弾を発射する
ロケット弾は「G」に直撃し、火花を上げる
「G」は「グライセン」のほうへ振り向き、熱線を発射する
それを確認したシン少尉は、操縦桿を倒した
熱線が「グライセン」を掠めて飛んでいく
「グライセン」はそのまま、大通りを一直線に進む
「G」はそれを追って真っ直ぐに進んでくる
QQQQ通信兵C「『G』が追ってきます!」
QQQQ兵士D「誘導作戦は大成功だな」
シン少尉「そのまま海岸線まで前進する。見失うなよ!」
チハ大佐が指摘した「執念」は現実の物となった
誘導作戦の第一段階は見事成功。「グライセン」はそのまま、郊外へと向かった
その間、シン少尉は計器を眺めていた
操縦室内には地図が広げられ、ノースポート沖の火山島まで真っ直ぐの線が引かれていた
眼下の景色は大都会の大通りから、草原へと変わったが、「G」は変わらず付いてきた
時折発せられる熱線をかわしつつ、「グライセン」は「G」へロケット弾を叩き込みながら、「G」を火山島へと誘導していた
第十六話 続く
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Re:青き名将(仮題) 第十六話
 松井一真  - 2009/12/31 22:14 -
  
作戦。そういえば図上演習っぽいのやってる怪獣映画って少ないなぁ。

第十六話 大艦隊総攻撃
一方、激戦は地上でも行われていた
熱線の爆発により、崩れる地面
崩落に巻き込まれ、倒れる兵士
現在この地域では、シュンジ大佐率いるQQQQ精鋭部隊が「G」に地上から攻撃していた
しかし、状況は圧倒的劣勢を強いられており、精鋭部隊は壊滅的打撃を受けていた
QQQQ兵士C(通信)「こちら第582中隊!状況は劣勢!『G』の熱線の威力はかなりの物です!」
数量の戦車が、「G」に遠距離から砲撃する
その砲撃は「G」に直撃し、硝煙を上げる
しかし、「G」の背が青白く光るや否や、青白い熱線が戦車隊を襲った
QQQQ兵士C(通信)「『G』が熱線の発射態勢に入りました!あっ!青い閃光が・・・」
轟音とともに、通信が途絶える
QQQQ通信兵B「・・・第582中隊、壊滅!」
通信士の報告を聞き、シュンジ大佐は愕然とした
彼は信じていた。自分の住む国、QQQQの実力を
絶対にどの国にも負けない強い力。それこそがQQQQの軍事力だと
しかし、勝てない。キュワール最強のQQQQの力をもってしても勝てない、恐ろしい敵
ショウタ中佐「大変です!空軍爆撃飛行隊が壊滅、撤退したとの報告が入りました!」
副官のショウタ中佐が、通信文を持って駆けつける
シュンジ大佐「・・・なんてことだ・・・」
キュワール最強のはずの空軍が敗れる。動きは遅く、図体も大きい。航空機の格好の的のはずだった奴に
シュンジ大佐「ショウタ・・・嘘だろ、そんなこと」
改めて、ショウタ中佐に問いただす
ショウタ中佐「いえ、事実です。どうしてもというなら・・・上空をご覧下さい」
それを聞き、シュンジ大佐は天幕を出て上空を見上げた
QQQQの記章をつけた急降下爆撃機が、「G」に向かって急降下していく
しかし、「G」の背中が青白く発光するや否や、それと同じ色の熱線が放たれる
一撃で吹き飛ばされ、爆発四散する急降下爆撃機
「G」にはいくつもの硝煙が立ち昇るが、ダメージは僅かのようだ
やはり、撤退の報告は本当だった
最強のQQQQ空軍が敗れる。異形の恐ろしい怪物に
目の前の現状に、シュンジ大佐は落胆した
第二防御陣地、壊滅・・・

通信文を持って、一両のM3軽戦車が駆け込んできた
プロトン通信兵B「第二防御陣地、壊滅!」
リピーレド元帥「何ぃっ!?」
その報告を聞き、リピーレド元帥は驚愕した
ロドスシルト少佐「・・・さらに電撃を加えても倒れないというのか・・・」
フェレックス大将「現在の怪獣の予想針路は?!」
プロトン通信兵B「そのままノースポート市街地へと前進しています。ノースポートの壊滅は避けられません!」
壊滅。突然海から現れた異形の怪物によって、一つの大都市が壊滅する
そのようなことがあり得るのか
いや、空想の産物と思われていた「怪獣」が現実に存在することが明らかになった以上、それも考えられる
「怪獣」の能力は、その筋のチョロQによればオーソドックスなものであるらしい
核の影響で誕生し、放射能を有する熱線を放射する。事実、第一防御陣地付近に放射能が検知されたという
そんな怪物が、ノースポートへと襲来するのだ
現在QQQQ空軍の航空隊が、改めて怪獣を攻撃している
効果が薄いことは明らかだが、それでも牽制になるのだから撃っているだけマシなのだという
頼みの綱となるQシュタイン帝国軍の作戦は、一体どういうものなのだろうか
プロトン通信兵A「QQQQから通信です。『ノースポートに非常事態宣言が発令。住民の退避を急いでおり、陸上部隊を展開中』とのことです!」
報告に寄れば、怪獣は既にノースポート付近へと接近。QQQQ陸空軍の攻撃をもろともせず前進している
これを撃滅できるのは、Qシュタイン帝国の作戦しかない
フェレックス大将「そういえば、Qシュタイン帝国軍の作戦についてだが・・・」
リピーレド元帥「そうだ!忘れていたぞ!Qシュタインの作戦はどうなったんだ!?」
会議室の扉を、豪快に開ける一両の九七式中戦車
チハ大佐「それに関しては、私が説明しましょう」
日戦軍団陸軍、第一一中隊司令、チハ大佐
一個中隊指揮官としては異例なほど、単独で姿を見せることが多い彼は、かつてはグリシネ陸軍の名将であった
ある事件がきっかけで「民兵」へと移り、前線で指揮を執っている
チハ大佐とともに入室してきた九五式軽戦車が、地図に戦車の形をした駒を置く
その地図はノースポート市街地の拡大地図であった
地図の郊外に当たる部分に、映画の商品だった怪獣の模型を置く
チハ大佐「怪獣はこのまま、ノースポート市街地へと向かう物と思われます」
そういって、怪獣の模型をノースポートのほうへと進める
チハ大佐「そこで、新開発の熱線砲車を、ノースポート市街地の各所に配置します」
戦車の駒の脇に、熱線砲車に見立てた自走砲の駒を置く
チハ大佐「熱線砲車の攻撃によりダメージを受けた怪獣は、恐らくは一時後退するはずです。そこで・・・」
九五式軽戦車が、グライセンを模した空中戦艦の駒を持ってくる
チハ大佐「グライセンが誘導役を買って出ます」
スピシュード中佐「誘導役!?」
チハ大佐「はい。誘導役です」
一度は怪獣を倒すほどの実力を持っていた「グライセン」を「誘導役」とする
一体、どこへ「誘導」するというのだ
チハ大佐「沖合いにある火山島まで誘導し、火口に落とします」
それは、大方の予想を覆す作戦であった
高い技術力を持つQシュタイン帝国ならば、強力な超兵器を持って怪獣を撃滅する物だと思われていた
しかし実際は、「グライセン」を用いて怪獣を火山島まで誘導し、火口に落とすという至極原始的なものであった
リピーレド元帥「意外と単純な作戦なんだな。その割には随分と準備に時間がかかったが」
チハ大佐「グライセンに特殊装備を搭載するのに手間取っておりました。それと・・・グリシネ沖に、ウルタンク帝国の大規模航空部隊が接近しているとの報告が入りまして、そちらの対応にも追われていました」
その報告を聞き、幕僚達はざわめき始めた
フェレックス大将「ウルタンクの航空部隊!?」
スピシュード中佐「もしこのままどこかの町が襲撃されれば、大損害は免れませんね・・・」
チハ大佐「落ち着いてください。航空隊は恐らく、グリシネに向かう物と思われます。それに関してはわが海軍の航空隊が対応することとします。グリシネは空軍国家です。本国軍の実力も相当なものです」
連合軍が怪獣の襲来により、その対応に追われている隙を突いて、ウルタンク帝国軍は陸軍航空隊をグリシネへと進めていた
Qシュタイン帝国軍のQトルック攻撃において重要な補給拠点となるグリシネを叩けば、一時的とはいえ補給が滞り、高い技術力を持つQトルック軍の反攻を促すことができる。そう考えたウルタンク帝国幕僚の発案であった
チハ大佐「話を怪獣対策に戻しますが、グライセンを使う理由は、もうひとつあります。グライセンが一度怪獣に大ダメージを与えているからです」
スピシュード中佐「・・・一体、どういう意味ですか?」
チハ大佐「実は現在の怪獣の移動経路は、グライセンの飛行ルートとほぼ一致しています」
兵士の一両が、グライセンの飛行ルートを地図に描く
それに続いて、チハ大佐が怪獣の移動経路を描く
チハ大佐「何故そのようなことができるかは分かりませんが・・・一度手傷を負わせた相手を最後まで追跡するという執念を、逆に利用するというわけです」
フェレックス大将「・・・それでは、最初の熱線砲による攻撃は?」
チハ大佐「無論、グライセンが来るまでの足止めです・・・質問は、以上でしょうか?」
チハ大佐の発言の直後、会議室は沈黙に包まれた
フェレックス大将「・・・我々は、黙って状況を見守ることしか出来ない。そう言うことだな?」
チハ大佐「・・・はい、そういうことです」
チハ大佐は、この作戦説明の結論を、プロトンの幕僚達に述べた

ゲープコッチ島沖、一隻の潜水艦が、哨戒任務についていた
プロトン王国所属、潜水艦「アーチャーフィッシュ」。建造されたばかりの最新鋭艦で、試験航海を兼ねてゲープコッチ島沖を航行していた
通信士「こちら潜水艦『アーチャーフィッシュ』。現時点において周辺海域に異常なし」
定時の連絡を終えた通信士は、マイクを置いて休憩に入った
副長「北方海域で怪獣が出たそうですね」
艦長「どうもそうらしいな。連合軍が総出でかかっているようだが・・・まだ倒せていないみたいだ」
怪獣の出現についての報告は、勿論海軍にも伝わっていた
当初はこの海域には水上艦艇が警戒に当たっていたのだが、怪獣の襲来に伴い防備の強化が必要になるとして、北方海域に引き抜かれたのだ
戦時下とはいえ、泥沼の戦況とあっては、流石に現場は疲弊してくる
哨戒任務に当たっている彼らも、先の通信士のようにヘッドセットを置いて休憩しているものもいる
しかし、流石に水測員だけは、きちんとレシーバーを当てて周辺の探知に当たっていた
水雷長「しかし、あれですね。核弾頭でも倒れない怪獣だなんて、どうやって倒せばいいんですかねぇ?」
航海長「聞いた話じゃ、火口に落として動けなくするらしいぞ」
そのとき、乗員たちの雑談を遮るように、水測員が叫んだ
水測員「所属不明艦探知!恐らく駆逐艦・・・いえ、かなりの数の艦艇が!」
艦長「何っ!?」
実はこのとき、ウルタンク軍は二重に渡って攻撃計画を立てていた
陸軍航空隊がグリシネ本土を空爆しているうちに、海軍の機動部隊が補給線の中心となっているゲープコッチを爆撃、連合軍に打撃を与えるというものであった
「民兵」は陸軍航空隊の攻撃は察知していた物の、海軍の攻撃は察知できていなかった
艦長「本部に至急電だ!『ゲープコッチ沖に敵機動部隊出現!空母多数、ゲープコッチ攻撃に向かう物と思われる』!急げ!」
通信士「了解!」
通信士席に腰掛けて休んでいた通信士が、急いで無電を打つ
ゲープコッチにはチョロQアイランド解放作戦の準備のため待機するヒチニリア陸軍がいる。なんとしてでも被害は避けたい
果たして、間に合ってくれるのか
第十六話 続く
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Re:青き名将(仮題) 第十六話
 松井一真  - 2009/12/31 22:13 -
  
交戦。昭和風の雰囲気を出してみた。

第十六話 大艦隊総攻撃
空は晴れ渡り、海は穏やか
しかし、海面には、無数の白波が立っていた
QQQQの駆逐艦たちが、海を埋め尽くすかのように並んでいる
それらは散開して、いくつかの隊列を作る
指揮を執る軽巡洋艦「天塩」には、戦隊指揮官四条大佐と、同艦艦長フォード少佐が座乗している
QQQQ兵士A「目標、前方の海上数海里!後少しです!」
ヘッドセットを被った水測員が言う
前方に白波は無いが、そこに敵がいることは明らかだった
海底から響き渡る地響きは、勿論潜水艦が立てるものではない
「天塩」のソナーは、それをしっかり感知していた
四条大佐「よし、爆雷投下準備!」
フォード少佐「爆雷投下、用意!」
フランクリン大尉「爆雷投下用意!」
副長のフランクリン大尉が復誦する
複数の隊列が、一つのポイントに向かって前進する
QQQQ兵士A「目標地点到達まで、5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・」
フォード少佐「投下!」
フランクリン大尉「投下ぁぁ!」
艦尾の爆雷投下軌条から、次々と爆雷が投下される
水雷戦隊が通り過ぎてしばらく後、海面から巨大な水柱が上がった
再び爆雷が投下される
時間差で調整した爆雷は、海底近い深度で爆発する
再び上がる水柱
あまりにも盛大に上がるが、怪獣に効果があるとは思えない
何しろ、これまでの波状攻撃を、全て耐えぬいたのだから

ノースポート州沿岸部、第一防御陣地
既に空は赤く、日が沈みつつある
大量のクレーン車が、無数の鉄塔を組み立てている
M5牽引車が、野砲を牽引する
土嚢を積むチョロQたち
積みあがった土嚢の後方に、重機関銃を配置する
陣地付近にはショベルカーやモーターグレーダーなどの重機の姿が見える
そしてその傍らには、変電所のような建物があった
これが今回の作戦の主軸である、通電指揮所だ
長原中佐(車種:チャーチルMkIII)「第一管区、起動試験!」
高羽少佐(車種:T−34/76)「第一管区起動!」
指揮官は第一軍に属する長原中佐と高羽少佐である
発電機の起動音が鳴り響き、「第一管区」のランプが点く
QQQQ兵士B「起動試験、よし!」
「第一管区」のランプが消え、発電機の起動音が止まる
高羽少佐「第二管区起動!」
今度は「第二管区」のランプが点き、発電機の起動音が響く
怪獣の上陸地点に応じて、各管区に電力を供給、電撃にて「G」を殲滅するのだ
大方起動試験が完了し、通信兵が無線機を取る
QQQQ通信兵A「有刺鉄条網の起動試験完了!後は『G』を待ち受けるだけです!」
窓の外に見える無数の鉄塔の後方には、155mm榴弾砲の姿がある
その付近に積まれた土嚢の影には、重機関銃が配備されている
第一防御陣地の防備は、完了した

クラウドポリス、怪獣対策本部
急遽設立された怪獣対策本部に、多数の幕僚が集結する
近衛元帥「ひとまず我々にできる防備は完了しました。後は海空軍の出方次第といったところ、ですな」
ルーズベルト大将「今まで時間稼ぎをしてきましたからね。『G』が深いところに潜ってくれて助かった」
既に三重の防御線が構成され、準備を整えている
一つは長原中佐率いる第一二一連隊。第一防御陣地の指揮を執り、有刺鉄条網作戦の要を成す。この他に第一軍に属する三個師団が布陣している
もう一つは有安軍の参謀、シュンジ大佐率いる第二〇一連隊。QQQQ本土防衛部隊の精鋭で、万が一突破された場合の防波堤となる
そしてもう一つが川本中将率いる第四一師団。ノースポート近辺に布陣する最後の砦だが、こちらの指示を聞いてくれるかどうかは分からない
有安元帥は当初さらに部隊を増派する予定だったが、多方面への防備が手薄になることから中止となった
QQQQ通信兵B「司令!有刺鉄条網の展開完了とのことです!」
イソロク中将「了解した。水雷戦隊は引き続き『G』を攻撃、ほんの僅かでもダメージを与えるんだ」
大規模な戦力を配備しての一大防衛網。果たして、「G」を倒すことはできるのか

キョウビーチャ、臨時司令部
通信文を持った兵士が、司令部に駆け込んできた
プロトン通信兵B「QQQQ第二艦隊特別混成郡より入電!『爆雷攻撃を敢行するも効果は見られず。有刺鉄条網の展開は完了したためこれに望みを託す』、以上です!」
リピーレド元帥「完成したのか!?」
プロトン通信兵A「はい、その報告です」
机の上に置かれた地図には、鉄条網の展開された地域を示す線が引かれている
既にこの地域周辺は住民の退去が完了しており、残っているのは主力の三個師団だけだという
ふと、QQQQ時刻に合わせられた時計を見てみると、既に夜になっていた
怪獣が発見されたのは昼だったから、既に五時間以上戦っている計算になる
勿論、これからさらに長い戦いになることは、予想はついている

夜間、第一防御陣地
辺りは闇に包まれ、司令部付近にはサーチライトを搭載した装甲車が待機していた
沖合いの海が、突然荒れ始めた
長原中佐「おいでなすったな」
高羽少佐「第三管区、起動!」
起動音とともに、発電機が動き始める
同時に、隊員達が陣地まで飛び出す
荒れ始めた海に、徐々に大きな波が立ち始める
その波はさらに大きくなり、やがてその中心が割れた
そこから、トカゲとも恐竜ともつかない、異形の怪物が現れた
あれが「G」か
QQQQ将校「撃ち方始めぇ!」
配置された榴弾砲が、一斉に撃ち始める
その砲撃を受け、一旦「G」は立ち止まる
雷鳴のような咆哮が、辺りにこだまする
一帯からの砲撃は、一瞬だけ陣地を照らし、すぐまた暗闇が陣地を覆う
陣地の陰から、サーチライトが照らされる
その光は、「G」の顔を照らした
再び、咆哮がこだまする
QQQQ将校「撃てぇ!目を狙うんだぁ!」
その命令とともに、陣地に光る閃光
それを意にも介さず、「G」は前進する
QQQQ兵士A(通信)「効果ありません!」
長原中佐「砲撃はいい!とにかく有刺鉄条網まで近づけるんだ!」
砲声は通電指揮所にも響き渡っている
そして、遂に「G」が鉄塔へと手を掛けた
閃光と共に、仰け反る「G」
しかし、即座に転進し、鉄塔へ熱線を吹き付けた
配電盤の「第三管区」の文字が不規則に点滅する
直後、閃光と共に鉄塔が倒壊した
QQQQ兵士A(通信)「第三管区、鉄塔一基倒壊!」
高羽少佐「何っ!?」
そのとき、司令室内に轟音が響き渡った
「G」の咆哮だろうか
直後、付近で爆発が起こった
窓の外を見ると、また一つ鉄塔が倒壊していた
大勢の隊員達が退避していく
長原中佐「総員退避だ!急げぇ!」
そう言って、書類を纏める長原中佐
QQQQ兵士B「早くしてください!」
兵士の一両がトラックに飛び乗り、エンジンを掛ける
再び轟音が響く
遠雷のような爆発音
既に指揮系統は混乱。有刺鉄条網作戦は失敗に終わった

眼下に見えるは、異形の怪物
既に何度、飛行場とここを往復しただろう
慣れない対地攻撃任務の命令が入って早三日。二時間ほど前まで海岸にいたはずの「G」は、今自分たちの目の前にいる
この大戦が始まってからという物、どうにもわけのわからない敵たちと戦うことが多すぎる
開戦当初に戦った国籍不明機。後になってQトルックではないかという噂まで立った
あの時に撃墜された雪辱は、勿論忘れていない
既にあの怪物によって、大勢の隊員が倒れた
その敵は、自らが討たなければならない
飛行隊隊長、高杉大佐は、部下に指示を出した
高杉大佐「各機、散開して『G』を攻撃しろ!爆弾が無くなれば機銃掃射でもいい!とにかくやれ!」
七機の戦闘機は、一斉に旋回し、「G」へと向かう
一機が、「G」へ肉薄し、対地爆弾を投下する
見事命中、「G」の背中に火花が上がる
しかし、「G」は構わずに前進する
上空をフライパスする戦闘機
「G」は振り返り、戦闘機を視界に捉える
そのとき、もう一機の戦闘機が爆弾を投下した
再び命中弾、火花とともに咆哮を上げる「G」
間髪いれずに、さらに一発
その巨体の各所に火炎が立ち昇り、消える
高杉機も、「G」に肉薄する
機銃を叩き込んだ後、爆弾を投下、上昇してフライパスする
高杉大佐「これでどうだ!」
しかし、「G」の背後に上った煙が消えたとき、その背中が青白く光った
高杉大佐「熱線来るぞ、避けろぉ!」
凄まじい爆発のような音とともに、発せられる青白い光線
高杉の機体に、青白い熱線が迫る
高杉大佐「あんな怪物に、やられてたまるか!」
急旋回し、熱線をかわす
その間にも、別の機体が「G」に対地爆弾を投下する
再び「G」の胴体に命中し、火花を上げる
QQQQの戦闘機は、対地爆弾を二発搭載できる
今、その二発を使い果たした機体は、今までより鋭い機動で熱線をかわしつつ、機銃を叩き込んだ
高杉機も二発目の爆弾を投下し、機銃掃射の体勢に入った
そのとき、「G」が高杉機のほうを向いた
高杉大佐「しまった!」
急いで操縦桿を倒し、急降下する高杉機
「G」の脇腹を掠めるようにして飛び去る高杉機
背後に響き渡る爆発音と、熱線の噴射音
急降下爆撃機が、「G」へ襲い掛かる
高杉大佐「今のうちに退避だ!体勢を立て直すぞ!」
「G」の周囲に噴煙が上がり、爆発音が響き渡る
高い命中精度を誇るQQQQの爆撃飛行隊だが、「当たっても効果が薄い」のでは意味はほとんど無い
さらに、いざ爆弾を投下すれば身軽ではあるが速度の遅い機体ゆえ、真っ先に「G」に捉えられた
青白い熱線が、急降下爆撃機の編隊を貫通する
航空隊の攻撃は、失敗に終わった
第十六話 続く
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青き名将(仮題) 第十六話
 松井一真  - 2009/12/31 22:12 -
  
今年最後の投稿です。良いお年を。

第十六話 大艦隊総攻撃
カルオス帝国領、バストーク地方
レイオガルとの国境が近いこの地方には、多数の部隊が駐留していた
しかし、レイオガル、カルオス両国軍の主力部隊が突如として「消失」するという事件があってから、この地方における緊張状態は事実上解かれている
それゆえ、銃後の落ち着いているようで落ち着いていない雰囲気が取り戻されている
しかし、その奇妙な平和も、終わる時が来た
ある都市の一角で、突如噴煙が巻き起こる
進撃する戦車隊
あたり一帯で響き渡る銃声
一両のAMX−13が、土嚢の陰に隠れる
弾着の音
カルオス将校「第283小隊は一旦回り込め!かなり大規模なゲリラだ!」
同じく土嚢の陰に隠れるルノーR35が叫ぶ
付近に弾着、派手に土煙を上げる
AMX−13が土煙をかいくぐり、その先の建物の陰へ回りこむ
銃声は途絶えることを知らず、所々でこだまする
建物の陰に隠れたAMX−13、カゾフ兵長は、この街で突然発生したテロ事件の鎮圧に当たっていた
被害はそれ程大きくないが、戦力の大半が「消失」しているカルオス軍内部において、突然発生した事件の衝撃は大きかった
付近の町に駐留する陸軍一個中隊を派遣し、事態の鎮圧に当たったが、テロを引き起こした集団はかなりの大規模勢力であった
ただのゲリラとは違う。一体何者なのか
事態を大きく見た陸軍総司令部は、ルノー少佐率いる本土防衛の精鋭、第201中隊を派遣することとなった
カゾフ兵長もその一台だ
突如、付近に銃声
壁に命中する弾丸
そのほうへ向かって、無反動砲を撃つ
命中、大爆発を起こす
その噴煙の陰から、一両のFCM36が現れる
どうやら問題のゲリラ兵らしい
しかし、その姿に、カゾフ兵長は見覚えがあった
カゾフ兵長「貴様は・・・ベルリエ!?」
それを聞いたFCM36は、持っていた軽機関銃を降ろした
ベルリエ上等兵(車種:FCM36軽戦車)「班長・・・どうして!?」
軽機関銃を持ったFCM36は、かつて同じ分隊に属していたベルリエ上等兵だった
数週間前の演習から消息を絶っていたのだが、よもやゲリラ勢力に属していたとは・・・
カゾフ兵長「聞きたいのはこっちだ!何故貴様はこんなことをしている!」
遠方で爆音が響く
ベルリエ上等兵「・・・妙だとは思いませんか!?皇帝陛下も、ゾルドルク閣下も、デスゴッド大陸に行ってから音沙汰が無い・・・レイオガル軍に殺されたに違いありません!」
数年前、「死神の大陸」と仇名される北方の大陸に挑んだカルオス帝国軍主力部隊は、レイオガル軍主力部隊との交戦を最後に消息を絶った
カゾフ兵長「その確証は無い!キュワール最強の我が国の、皇帝陛下が敗れ去ることなど・・・!」
カルオス軍本土防衛部隊の内部では、「レイオガル軍に殲滅されたのだ。ただちにジャクリオンガルパゴスを爆撃し報復するべし」と考える物と、「レイオガル軍も消息を絶っている。もしかしたら別の事情があるのでは」と考える物に分かれていた
ベルリエ上等兵「・・・では、何故我が国の同盟国は、いとも簡単に敗れ去ったのですか!?」
再び遠方に爆発音
機関銃の銃声が響く
CQ暦241年の「カルセオリア」作戦失敗以来、GKU三大帝国軍は守勢に転じている
「東の民兵」の猛攻、Qシュタイン帝国軍の思わぬ防衛戦略、そしてプロトン軍の突進作戦と車海戦術。それによる物だった
チョロ〜ン帝国軍は、巧みな防衛戦略と空中戦艦によって辛うじて凌いでいるが、それでも重要拠点キョウビーチャを失っている
既にGKU陣営は、勝機を失っているとも言えた
カゾフ兵長「・・・理屈はもういい、こんなことをすれば、我が祖国は・・・」
ベルリエ上等兵「これをしなければ、祖国は間違いなく、崩壊します!」
付近で爆発
通りを見ると、ルノーR35が部下を率いて突撃していく
再び遠方で銃声
そのほうを振り返ったあと、カゾフ兵長は言った
カゾフ兵長「武器に頼ることしか出来ないのか!?」
その言葉を聞き、ベルリエ上等兵は沈黙した
カゾフ兵長「祖国の崩壊を止めるには、武器を頼るしかないというのか!?」
爆発音が再び響く
カゾフ兵長「・・・もう少し、手段はあったはずだ!」
すると、カゾフ兵長の付近に榴弾が着弾した
叛乱将校「・・・言いたい事はそれだけか?」
少佐の階級章をつけた、一両のAUF−1
どうやらこのゲリラ部隊の指揮官らしい
叛乱将校「奇麗事が通じるような時代でもない。現にカイオグル閣下は、QQQQの非業なる病院空爆の折に戦死されたのだ!」
カゾフ兵長「まだそうとは決まっていない!ドドルハ軍曹の報告では、消息不明と・・・」
叛乱将校「消息不明から既に何年経った?」
弁論を遮るように、将校が言う
叛乱将校「既に四年が経過している。仮に生きていたとして、四年も経って、発見されないはずがないだろう」
確かにそうであった
行方不明の将校が四年も経って生存が確認される。南方の孤島ならいざ知らず、猛空爆が行われた軍事病院。死んだと見るほうが有力であった
叛乱将校「・・・戦争とは、こういうものだ」
そのとき、付近の建物が爆発した
慌てて退避するカゾフ兵長
そしてその噴煙が収まったとき、二両のタンクの姿はなかった
カゾフ兵長「・・・・逃げられたか」
CQ暦241年、春。キュワール最強と謳われた帝国は、大混乱に満ちていた
同年正月の「カルセオリア」作戦失敗、二月以降のチョロ〜ンの泥沼戦、ウルタンクの報告にあった謎の巨大生物。帝国勢力には不利な情勢が続いた
それが生んだ物は各都市での叛乱事件。度重なるテロ。そしてQQQQによる散発的な攻撃
主力部隊の喪失に始まるカルオス帝国内の混乱は、ピークに達していた
この情勢自体はレイオガル王国も似たようなもので、テロ事件には至らないものの部内でのいざこざが相次いでいる
ノースグリーンに、平和は訪れるのか

一方、キョウビーチャに設営された臨時司令部では、怪獣に対する航空攻撃の戦果が発表された
試作光学兵器を搭載した攻撃機による攻撃を試したが、こちらも効果は薄かったようだ
ロドスシルト少佐「・・・一体どうすれば・・・」
会議室に置かれた資料を見ながら、ロドスシルト少佐が言う
ビスカイト中将「・・・そういえば、Qシュタイン帝国軍の作戦の準備は完了したのか?」
プロトン通信兵A「・・・いえ、まだ完了していないようです」
リピーレド元帥「怪獣は着実にノースポートに近づいているんだぞ!こんなんで大丈夫なのか?!」
リピーレド元帥が騒ぎ立てる
フェレックス大将「落ち着いてください!・・・現場の指揮官が落ち着かなくてどうするんですか!?」
そのとき、無線機を取った通信兵が、新たな情報を報告した
プロトン通信兵A「クラウドポリスより入電です!『沿岸部に有刺鉄条網を展開、電撃により怪獣を仕留める』・・・以上です!」
問題の生物は海から現れた。海洋動物は電撃に弱い。この理論で沿岸部に電線を張ったようだ
通じるかどうかは分からないが、少なくとも足止めにはなるだろう
報告によれば、「事態は海軍のみでは収拾がつかない」として、陸軍総司令部の近衛元帥、空軍幕僚本部のヨシツネ大将が着任したという
他、本土防空本部司令の富樫元帥、陸軍本土防衛隊司令の有安元帥などの幕僚が集結、怪獣対策に全力を尽くすとのことだ
ビスカイト中将「QQQQの幕僚達が雁首構えて待ち構えているわけだ。これで怪獣を撃退できなければQQQQの軍事力はハリボテということになるぞ」
勿論、QQQQの軍事力がキュワール連合軍において強力なものであることを承知しての発言である。怪獣を後一歩のところまで追い詰めているQQQQならば、撃退できないはずが無い、という意味だ
フェレックス大将「・・・問題は、QQQQ内部の派閥対立といったところかな」
派閥対立。これが、QQQQの軍事力をほぼ無力化せしめている要素である
現在の与党、高杉派はいわゆる穏健派で、貿易重視の政策をとっている
だが野党、橋本派は、「キュワール最強の国家」を旗印に、軍備重視の政策をとっている
戦時下とあって、現在は橋本派がやや優位で膠着状態となっている
さらに橋本派を後援する木内派などの派閥や、一部では強大な武装組織が潜んでいるという噂さえもある
ノースグリーン大陸南東部に位置するチョロ〜ン系の国家、元帝国と接しているというさらに荒唐無稽な噂まで上がっているが、橋本派を打ち崩すほどの勢いは持っていない
橋本派のほうは全て高杉派によるデマで、高杉派は従来より戦果捏造を行っていたと「噂」を逆手に取った作戦で反撃している
戦時下でありながらも国内の対立が激しいため、核弾頭を保有する軍事大国QQQQはあまり動き出せないようだ
緒戦の段階ではノースグリーン強襲など思い切った行動をとっていたが、ことごとく失敗したためか最近はそうでもない
カースゲース進駐、A−307事件、本土空襲、そして今回の怪獣の出現
我が国プロトンも核保有国となったわけだが、やはりこのような受難がいずれ襲うのだろうか
第十六話 続く
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Qタンク王国の艦艇 総括
 松井一真  - 2009/12/21 20:03 -
  
「剣」DVDを最終回まで見ました。最近のライダーもシリアス路線でやって欲しいけど「電王」が売れすぎたからなぁ。
一応冬休みが始まりましたが、就職活動が忙しいので休んでられません。そんな感じで二ヶ月も総括を滞納。小説も進まない。
航空機編とは異なり、実際の同名艦との照合が困難な艦艇編総括は意外と難しい。
今回もより世代が古い方面へ向かっているが、果たして。

・駆逐艦編
主に12cm単装両用砲、53.3cm魚雷(三連装あるいは四連装)発射管、12.7mm連装機銃、同四連装機銃、あるいは40mm多連装機関砲「ポンポン砲」などを搭載している。対潜兵装として爆雷を搭載している物も多数見られる。
単装の「ポンポン砲」ってあったのか?と思ったら、どうやら初期のポンポン砲は単装だったらしい。一般的に見られる八連装のものは、結構後の物。
最高速力は基本的には36〜7kt程度。ただし、戦隊指揮艦となるコドリントン級は38ktを発揮できる。
指揮能力を有する大型駆逐艦は比較的武装が多く、対空戦闘において高い火力を発揮できそうだ。

・防護巡洋艦/軽巡洋艦編
「防護巡洋艦」ってカテゴリーの分け方が難しいなぁ。本来は「装甲は薄いが内殻部に空洞を確保しておく巡洋艦」なんだろうけれど、Qタンク王国では「防御力を重視した小型巡洋艦」という類別のようだし。
こちらも23.4cmあるいは15.2cm砲を主兵装としている。主に23.4cm砲を甲板上、15.2cm砲をケースメイトで配置しているが、アラガント級のように15.2cm砲を甲板上に配置(23.4cm砲は搭載せず)したものや、パワフル級のように対空火器を重視した物も存在する。
対空火器は両用砲。初期は7.6cmや12cm口径が主流だったが、後に10.2cm砲が主流となる。他にもポンポン砲があったが、パワフル級以降は12.7mm機銃に統一されている。
魚雷はアラガント級やトパーズ級以降の艦艇に搭載。搭載していない艦も砲撃重視になっており火力は高い。
速力は22ktのものから30ktのものまで結構ばらつきが多い。パワフル級は戦闘能力が高いので、もしかしたら主役級の扱いを受ける艦があるかも。
「軽巡洋艦」へとカテゴリーが変更されたのはブリストル級以降。機動性を重視して主武装を15.2cm砲に統一。その分後期の防護巡洋艦に対し防御力で劣る。

・装甲巡洋艦編
こちらも本来は「ちゃんとした装甲を有する巡洋艦」なわけだが、こちらは火力重視の巡洋艦といった感じか。
雷装は無く、砲撃戦を主体としている。
こちらも23.4cm砲を主砲としており、さらに25.4cm砲を搭載した艦も存在する。
防護巡洋艦同様、15.2cm砲を副砲としてケースメイト配置している。
デューク・オブ・エジンバラ級以降は主砲を25.4cm砲と大型化している。さらにマイノーター級は戦艦並みの火力を有している。
このマイノーター級は三胴艦であり、双胴艦の後部に機関室に当たる船体を連結している。
対空火器は12.7mm機銃と40mmポンポン砲、そして7.6cm両用砲が主流。モンマス級からはポンポン砲を12.7mm四連装機銃へ、さらにウォーリア級からは両用砲を19.1cm砲としている。
速力は主に26〜7kt。オーランド級は21ktとやや鈍足。極めつけはマイノーター級の32.5kt。それまでの巡洋艦と比べあまりにも速い。
今のところ「重巡洋艦」に類別された艦は存在しない。

・戦艦編
本作の要となる戦艦も、第二次大戦前辺りまでの艦が多い。やっぱり「紀伊」自体もマル五計画の艦名から八八艦隊計画のほうに変更するべきか。その方がサポートの長門型が分かりやすい。

主兵装は早い段階で30.5cm砲に統一。実際の弩級艦は「中口径砲(=副砲)を廃し、主砲を一直線に並べた比較的高速な戦艦」あるいは「片舷砲力が基準の2倍以上の高速艦」という定義だったはず。実は日本でも同時期に計画された薩摩型戦艦をそうする計画だったが、実際には準弩級艦と呼ばれる砲配置に変更されている。そのため、弩級艦について特に革新的と感じたところは無かったとか。要するに速くて強い艦というだけで。「超弩級戦艦」のカテゴリーがいまいち分かりづらいのもそう言った所以がありそう。
ドレッドノート級以前の艦は15.2cm砲あるいは23.4cm砲を副砲として配置しているが、ドレッドノート級以降は廃しているので、本作においてドレッドノートは副砲の(一時的な)廃止という影響を残している模様。
インディファティカブル級以降は偵察機の搭載が可能。戦艦なので弾着観測あるいは個艦防衛が主な任務?
オライオン級以降は強力な大口径砲「アクティブキャノン」を装備。口径は初期は76.2cm、アイアン・デューク級以降は85cm連装となってる。
対空火器は7.6cm両用砲と12.7mm機銃。これに加えドレッドノート級までは40mmポンポン砲を装備、インヴィンシブル級以降は従来の12.7mm機銃を四連装とし、ポンポン砲の代わりに20mm連装機関砲を加えている。
速力はドレッドノートまでは18〜23kt。以降もほぼ同じだが、巡洋戦艦は30kt以上の速力を発揮できる。

・航空母艦編
「空母」というカテゴリーを最も早い段階で開発しながらも、その数自体はあまり多くなかった英国。その流れを汲んでQタンク王国も軽空母が主体となっている。

軽空母は10.2cm両用砲、20mm連装機関砲、12.7mm四連装機銃を対空火器として装備、ペガサス級は20機、アーガス級は25機の艦載機を搭載できる。
現在配備されている唯一の正規空母であるフューリアス級も、搭載対空火器自体は同様だが、18インチ(45.7cm)連装砲を自衛用に搭載しているのが大きな違い。そのため艦載機も他国正規空母と比べ少なめの45機となっている。
開発中の最新鋭軽空母、イーグル級はアーガス級の拡大発展型で、戦艦の船体をベースに設計されている。自衛用に23.4cm砲を搭載しているのが大きな特徴で、搭載対空火器もフューリアス級とほぼ同様だが、艦載機数はアーガス級と同じ25機。一方速度面はアーガス級より鈍足で戦闘速力は26.5ktとなっている。
その他の艦の速力は、軽空母がいずれも28kt、フューリアス級は34.5ktとなっている。

・潜宙艦編
戦況が悪化している状況下で、ある意味では要となるだろう潜宙艦。まだ構想段階ですが、外伝において潜宙艦開発物語とかを企画してます。
世代の旧式化に応じて、日戦軍団の準レギュラー潜宙艦だった「伊−168」と「伊−58」の登場が困難になってしまいました(今回の最新艦という設定のL級は1917年竣工、「伊−168」の竣工は1932年)。日戦軍団は大日本帝国との兼ね合い上数世代ほど先行させるのでなんとかなるにしても、QシュタインのUボート(VII型が複数隻、名前つきで登場している)も同じような状態となってしまったので、これらをどうするべきかは検討中。重要な要素を担っているわけではないけれど出番の多い艦だし。既に初期の話と最近の話では設定に大いなる矛盾を抱えているので、これらの矛盾は完結(いつになるかは分かりませんが)次第改訂版を執筆する予定です(就職してからも定期的に書ける見込みはありませんが)。

基本的に潜宙艦の搭載兵装というのは一本化されるもので、45.7cm魚雷発射管の他は10.2cm両用砲と12.7mm機銃(J級以降は20mm機関砲)を搭載している。
K級以降は搭載魚雷が53.3cmと大型化。また、K級は備砲に15.2cm連装砲が追加されている。このK級はアマティスの技術供与を元に建造された物で、それをさらに改良した物がL級である。
L級は備砲こそ従来と同じ10.2cm単装砲のみだが、機動性は従来の中型潜宙艦を凌駕している。
浮上時速力は小型の物は15〜6kt、J級は22.5kt、K級は28kt、L級は21ktとなっている。
潜航時は10kt〜14.5ktで、基本的にはほとんど同じくらい。

・海防艦/モニター艦/通報艦/特殊艦編
本編に出るかどうかも分からない艦たち。海防艦って構想段階から設定されてたけれど、今までまともに本編に出てないですね。Qシュタインでの海防艦にあたる「艦隊護衛艦」はたびたび出てるんですが。

海防艦。というか「海防戦艦」なんですが。「海防戦艦」は海防艦の中で戦艦並みの武装を有する物と聞いたことがあります。無理矢理外洋に連れて行って足手まといになったこともありますね(バルチック艦隊の「アドミラル・セニャーウィン」などの海防戦艦)。
基本的に武装は戦艦とほぼ同様で、コロッサス級は30.5cm砲、キャンパーダウン級は38.1cm砲を主兵装としている。ただし、艦砲射撃支援あるいは基地防衛が主任務のためか、対空火器は比較的少なめとなっている。副砲は15.2cmのケースメイト砲である。
速力も旧式の戦艦とほぼ同等で、コロッサス級は18.5kt、キャンパーダウン級は23.1kt。

モニター艦。「モニター」は砲撃重視の海防艦で、基本的に砲撃支援用の艦。Qタンク王国の物も同様で、強力なアクティブ・キャノンを船体下部に格納している。
ハンバー級のみ、主砲が25.4cm砲と巡洋艦クラスだが、それ以外の艦の兵装は戦艦に類しており、海防戦艦の発展系となっている。
また、エレバス級はアクティブ・キャノンのほか、高濃度粒子収束砲「カラドボルグ」を装備、高い火力を有するが、戦艦と比べると鈍足である。
対空火器は海防戦艦よりは多く、戦艦とほぼ同じくらいである。
ただし、武装を大量に積み込んだ分、速力は14〜18ktと海防戦艦以上に鈍足となっている。

通報艦。索敵任務を主体とした艦で、実は防護巡洋艦はその発展系である。Qタンク王国の通報艦は駆逐艦並みの武装を有しており、護衛艦としても運用されている。
兵装は12cm両用砲(アドヴェンチャー級のみ10.2cm両用砲)、53.3cm魚雷発射管、20mm連装機関砲、連装爆雷投射機。
速力は28kt(アクティブ級は29kt)。ちなみに、アクティブ級にアクティブ・キャノンは搭載されていない。あしからず。

さて、キュワールの列強各国がこぞって開発している特殊戦艦。Qタンク王国の物は「ヴィクトリア」と呼ばれる要塞戦艦。38.1cm三連装砲、12cm連装両用砲、20mm連装機関砲、12.7mm四連装機銃など一般的な武装や、大抵の特殊戦艦が有している高威力噴進弾のズィーモス発射管の他に、76cm三連装砲「ローレライ」、120cm連装高濃度粒子収束砲「カラドボルグ」、406cm連装高濃度プラズマ収束砲「ラグナロク」といった桁外れな大きさと威力を持つ巨砲を有している。凄まじい火力を有しているが、発射にはある制約が存在する。
巨大な飛行甲板を有し、搭載可能な一四〇機の航空機を短時間で発艦させることができるが、上層部の方針によって未だに搭載の目処は経っていない。

特殊戦艦は、最初に開発された「紀伊」は基本的に個性はあまり無いけれど汎用性の高いタイプで、キュワール連合各国の特殊戦艦は各々の個性にあわせた要素に特化したタイプと見ることができる。


さて、二ヶ月も滞納していた「Qタンク王国の艦艇 総括」。年内に纏めることが出来てよかった。実は「装甲巡洋艦編」から「航空母艦編」まで一晩でやったのに、「駆逐艦編」と「防護巡洋艦編」だけで二ヶ月も掛けてます。
「青き名将(仮題)」は「G」の撃退までのシナリオに苦心、「CCQ小説」は要塞の猛威をどう描くか、「紀伊外伝」は何処から手をつければいいのか分からないといった状態で、また短編小説でお茶を濁す可能性もあります。とりあえず年内に一つ書き上げます。
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お知らせとお詫びとこれから
 おすなのかたまり  - 2009/11/15 23:40 -
  
どうも、お久しぶりです。
おすなのかたまりです。

今さらですが、表向きだけスパムを掃除しました。(過去記事にはまだいます……)
以前よりは全然見やすくなったでしょう。というか、むしろこれが当然なんですけど。

まず、相変わらず放置しててすんませんでした。
使ってくれている人がいる以上、もう少しちゃんと見るようにします。

そして、こんな放置されている残りカスのようなところ(笑)を使ってくれてありがとう。
松井一真さん、ダークスピリッツさんの両名に感謝です。

余談ですが、……実はこの掲示板の管理パスワードを忘れてて少し困ってました(笑
仕方ないので、設定ファイルを直接改変してパスワードを初期化する、
っていう強引な方法を取らざるを得ませんでしたが……。
この掲示板のファイル構造を知らずに無理やり記事を削除した結果、
デフォルト掲示板 (通常は非表示なので関係ないですが) の記事が壊れました(笑
元々、記事を投稿するような場所ではなかったので、投稿制限をかけて放置しました。うん。
あ、チョロQ掲示板はちゃんと管理画面からスパムを削除したのでご安心を。多分、大丈夫。

ところで、最近、別のところでようやくウェブ サイトをリニューアルしました。
ここのトップ ページ (http://osuna.s9.xrea.com/) から飛べると思うので、暇なら是非どうぞ。
とは言っても、まだ中身はあんまりないんですけど、少しずつ充実していく、と思ってます。
そうなるよう祈りつつ……。(やれよ、とかのツッコミOKです。大歓迎です)

そいでは。
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<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.5) Gecko/20091102 Firefo...@r-118-105-148-155.g207.commufa.jp>


Re:Qタンク王国の航空機 総括
 ダークスピリッツ  - 2009/11/7 18:32 -
  
総括どうもです。遂に第一次大戦機が本格参入しているQタンク王国空軍ですが、一応技術水準の最高点は1935年に設定しています。1935年までに配備や初飛行がなされていた機体を今回の設定に反映しています。逆に最低点は1918年辺り。大体ソッピース・キャメルが活躍していた時代ですね。


日本戦車軍団は技術革新が進んでいると思いますので、大体1940年〜太平洋戦争開戦辺りで設定してみてはどうでしょうか?大日本帝国機はそれより5年程度古い水準で行きますので。


あと、この場をお借りして第七十六話の大まかすぎるあらすじを(爆)

まず最初は神聖グリシネ王国軍関係で一つ。感じ的にはグリシネ王国から王統派の政治家や貴族を亡命させる手筈として、日本戦車軍団の潜宙艦の協力を要請するみたいな感じで。

その次に外惑星連合軍の会議(議場はラファリエス宙域)で決まったQW本星侵攻延期の件で大日本帝国の話を一つ。

今この辺りまで決まってます。後どうしましょうか?とりあえずグリシア帝国及びグンナ帝国がエラム及び、ベータ基地への再侵攻の準備を整え、上からの命令を待っている状態です。
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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i60-47-144-2.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Qタンク王国の航空機 総括
 松井一真  - 2009/11/5 23:21 -
  
最近は一真つながりで「仮面ライダー剣」にはまってます。

これで第四版となるQタンク軍航空機。遂に第一次大戦機が本格登場。これって日戦軍団でやると輸入機ばかりになって面白みが無いんだよなぁ。大日本帝国との被り防止を兼ねて、日戦軍団だけはやや兵器設定の時系列を進めてよろしいでしょうか?

さて、当初から航空隊の出番が薄かったQタンク軍。遂に航空隊が空軍に統合されました。まともに「空軍」が出てきたのがグリシネだけなのでちょっと新鮮。

・陸上戦闘機編
時期も時期だけに複葉機が大半。しかし、スピットファイアやハリケーンなどの優秀な単葉機も登場しています。

ソッピース・キャメル。実は第一次大戦機でその名前を知っている数少ない機体の一つです。名前の由来は出っ張った機銃の銃身がラクダのコブのようだったことからだとか。
フューリー。こいつはどうやら大戦間の機体のようで、1931年に部隊配備とのこと。
グラディエイター。複葉機としてはかなり優秀で、前線から引いてからも連絡機として運用されたとか。ただ、当の主力戦闘機としての立場は結構短かったそうな。
ハリケーン。実はフューリーの発展系で、スピットファイアと比べるとやや旧態依然とした設計。ただ、簡素な構造ゆえに生存性は高かったとか。
スピットファイア。ハリケーンと同時期の機体で、次から次へとバージョンアップが行われた機体。
ホワールウィンド。東宝怪獣映画でお馴染みのヘリコプター(H−19)・・・じゃなくて、双発戦闘機のほう。エンジンに恵まれず、火力でもハリケーン、スピットファイアに劣り、戦闘爆撃機に変わってみれば今度はボーファイターの台頭と、とにかく散々な機体。

・艦上戦闘機編
陸上機の大半が艦載性能を有しているので、艦載機自体の数は少なめ。

フルマー。爆撃機ベースの艦上戦闘機。英国機らしく機関銃を八丁積み込んでいます。
トーネード。実際のトーネードはテンペストの原型となったホーカー社の機体ですが、本作においてはデファイアントの機関銃を前方に集中したもの。因みにデファイアント自体もごく短期間の間は迎撃機として活躍したとか。

・爆撃機/雷撃機編
英国の雷撃機といえばソードフィッシュ。ソードフィッシュといえば複葉機。勿論、今回登場している機体も大半が複葉機です。

リポン。輸出先で1944年まで使われた機体ですが、その設計は旧式化した前任の流用部分が多数。一方本国ではさらに優秀なソードフィッシュの台頭で早々と主役の座を降りています。
シャーク。これまた水上機型は息が長かったのに、あっさりソードフィッシュに更新されてしまった機体。
ソードフィッシュ。その戦果だけを見ればかなり優秀な機体に見えますが、要するにドイツやイタリアの軍艦が艦隊行動に適さなかっただけで、ツェルベルス作戦においては大損害を被っています。
スクア。引き込み脚、可変ピッチプロペラなどを採用した革新的な機体ですが、意外と現役期間が短かったそうな。ケーニヒスベルグ撃沈などの功労機。
アルバコア。ソードフィッシュの後釜を予定し、脱出用のボートまで搭載された機体ですが、バラクーダとアベンジャーの台頭で現役期間は短かったようです。

・陸上爆撃機編
一転して陸上爆撃機は大半が単葉機。

ハート。デザインはオーソドックスであるものの、優秀な性能を示した機体。速度はブルドッグに勝ったため、複座戦闘機仕様もあったとか。
ヴィルデビースト。沿岸防衛が主任務で雷撃も可能。実戦では偵察に使用されたり、シンガポールで僅かながら雷撃・爆撃を行ったとか。
ヘンドン。全金属・布張り低翼単葉、固定脚という、当時の英国機としては革新的な構造を持っていた機体。英空軍初の単葉双発爆撃機でしたが、ウェリントンなどの登場により僅か十五機で製造は打ち切られています。
ウェルズレイ。水平爆撃、急降下爆撃のみならず、地上支援、偵察、負傷兵後送、雷撃と様々な用途を要求された物の、結局のところ軽爆撃・偵察機として採用された機体。エジプト〜オーストラリア間の無着陸飛行に成功した高性能機。
ブレニム。元々は新聞社の専用機だった物が、空軍の要望で爆撃機に転じ、さらに戦闘機や偵察機にもなった汎用機。
バトル。複座、低翼、単葉と一見新しい設計に見えるものの、布張りの部分があったり、半引き込み脚だったりと所々で旧式な設計も残る。防御力はたいしたことが無かったが、大量に生産された。末期には半数以上が撃墜される大損害を被ったことも。
ウェリントン。ウェルズレイと似た構造を持つ大型爆撃機で、後任のランカスターが登場した後も生産されつづけた優秀機。
ハンプデン。ウェリントンよりやや早めに初飛行。視界も良好、安定性に優れ、速力も高いものの、胴体が狭く飛行中の乗員の配置転換が不可能という大型機としては致命的な欠点も。最初は爆撃に投入されましたが、数年後には哨戒機として運用されたそうです。

・大型爆撃機編
大型機ともなれば、流石に単葉機メイン。しかし、高翼機の姿もあったりします。

ハロー。複葉機から単葉機への過渡期の機体ゆえに、高翼だったり固定脚が大きかったりと旧式な部分も。爆撃/練習機として設計され、当初から輸送機への転用を予定していたとか。爆撃任務を解かれた後には空中機雷の試験運用に当たった後、輸送機に転じました。
ホイットレー。アームストロング・ホイットワース社の機体で初めてモノコック構造を採用、そして同社の機体で最も多く生産された機体。ウェリントンやハンブデンとともに爆撃任務で活躍。
スターリング。英国初の単葉四発爆撃機。しかし性能はあまり思わしくなく、ランカスターやハリファックスの台頭により早々と引退していきます。その後はグライダー曳航や輸送機として活躍しています。

・偵察機編
基本的に水上機・飛行艇がメイン。偵察以外の任務にも運用可能な機体が多い。

ウォーラス。水陸両用の哨戒機で、複葉の主翼の間にエンジン一機という当時の飛行艇らしいデザインをしている。本来の主任務は救難機で、空軍では救難機として運用された。
アンスン。溶接鋼管構造、布張り、低翼単葉と旧式設計の機体。強固で信頼性が高かったことから人気があり、練習機、哨戒機、輸送機と様々な分野で活躍。
シーフォックス。着弾観測と偵察支援を用途とする水上機で、前部操縦席が開放型、後部座席が密閉式という珍しい機体。ソードフィッシュとともに巡洋艦に搭載された。
ストランラー。沿岸哨戒用の飛行艇で、主翼操舵面以外は全金属構造。第二次大戦時は十五機が運用された。

・輸送機編
複葉機、高翼機がメインながらも、高い搭載量を誇る。

DH86。元々はオーストラリア向けの旅客機で、木製布張り、四発の複葉機。操縦席は初期は三座だったが後に四座に改められている。軍部でも機上作業練習機や輸送機として活躍。
エンボイ。双発木製、布張りの輸送機。当時の英国機としては異例の生産数を誇った。英空軍に導入された最初の機体は、初代王室専用機となっている。こちらも原型は旅客機で、日本でも旅客機として購入した物を輸送機に転用している。
ボンベイ。兵員・貨物輸送を主な用途としながら、爆撃機としても運用可能な機体。北アフリカ戦線でその性能を活かして活躍した。
DH88。恐らく架空機で、DH86の単葉型。目下開発中で、完成次第H.P.45とともにQタンクの主力輸送機となる。

・特殊機編
現時点で導入されているのはカリバーン一種のみ。

このカリバーンは、パレンバン駐留艦隊襲撃作戦「菊号作戦」で初めて投入され、敵艦隊に打撃を与えた。高い防空火力や速度性能を誇る、まさに「超兵器」と呼ぶにふさわしい機体。

現在、作品執筆は色々と行き詰まってます。「青き名将(仮題)」は怪獣の描写に苦戦、「紀伊」外伝は登場チョロQの命名に苦戦、CCQ小説のほうはそもそもストーリーが思いつかない。
そんな感じなので、グリシネ国についての解説を書いてます。各幕僚の経歴や詳細設定などを予定。
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Re:Qタンク王国軍航空機 偵察機・輸送機・特殊機
 ダークスピリッツ  - 2009/10/26 1:08 -
  
Qタンク王国軍航空機

哨戒飛行艇フェリクッストウ・F5
全長15.2m
馬力1220hp(610×2)
最高速度189km(降下制限速度不明)
航続距離3000km(最大搭載時4500km)
武装7.7mm機銃×4(機首・後上方旋回各2丁)
  爆弾・爆雷最大500kg(110kg×4、250kg×2)
Qタンク王国海軍哨戒飛行艇。基地沿岸の対潜哨戒任務等に従事する哨戒飛行艇。長い時間低速で飛行するため低速安定性と航続性能に優れる。現在各基地に配備中。

最新鋭水陸両用哨戒飛行艇スーパーマリン・ウォーラス
全長11.4m
馬力850hp
最高速度240km(降下制限速度不明)
航続距離1900km(最大搭載時2900km)
武装7.7mm機銃×4(機首固定×2、後方旋回×2)
  爆弾・爆雷最大500kg(110kg×4、250kg×2)
Qタンク王国海軍最新鋭水陸両用哨戒飛行艇。主に大型艦艇の搭載機として運用されているが、陸上基地にも配備され対潜哨戒や偵察・捜索救難等の任務に従事している。現在一部の基地・艦艇に配備中。

最新鋭沿岸哨戒機アブロ・アンスンMk.I
全長13.0m
馬力1000hp(500×2)
最高速度330km(降下制限速度700km)
航続距離2600km(最大搭載時3900km)
武装7.7mm機銃×2(後上方旋回×2)
  20mm機関砲×2(機首固定×2)
  爆弾・爆雷最大250kg(110kg×2、250kg×1)
Qタンク王国軍最新鋭沿岸哨戒機。連絡機や軽輸送機・捜索機としても使用できる汎用機。頑丈な構造と、操縦が容易な事から操縦士には人気である。この沿岸哨戒機型には他の型より強力な武装が施されているのが特徴。現在一部の基地に配備中。

開発中最新鋭水上偵察機フェアリー・シーフォックス
全長10.8m
馬力640hp
最高速度285km(降下制限速度650km)
航続距離1400km(最大搭載時2100km)
武装7.7mm機銃×2(機首固定×1、後方旋回×1)
  爆弾最大120kg(60kg×2)
Qタンク王国海軍開発中最新鋭水上偵察機。艦載専用の水上偵察機として開発されており、偵察や、弾着観測等の任務に使用される予定である。また、艦載専用のため生産機数はそんなに多くないものと思われる。現在試験中。

開発中最新鋭哨戒飛行艇スーパーマリン・ストランラー
全長17.8m
馬力2200hp(1100×2)
最高速度306km(降下制限速度700km)
航続距離4000km(最大搭載時6000km)
武装7.7mm機銃×5(機首旋回1丁、前上方・後上方旋回各2丁)
  爆弾・爆雷最大750kg(110kg×6、250kg×3、500kg×1)
Qタンク王国海軍開発中最新鋭哨戒飛行艇。F5の後継機として開発されている長距離哨戒飛行艇。速度や航続性能・索敵能力等各種性能が大幅に向上している。現在試験中。

Qタンク王国軍航空機

新鋭大型輸送機ハンドレページ・H.P.42
全長29.3m
馬力3160hp(790×4)
最高速度295km(降下制限速度不明)
航続距離6000km(最大搭載時10000km)
武装なし
  兵員最大30両または貨物最大5000kg積載可能
Qタンク王国空軍新鋭4発大型輸送機。民間の旅客機を軍用に転用したもので、速度性能や機動性は低いが、長大な航続距離と大きなペイロードを有する。現在一部基地に配備中。

最新鋭小型輸送機デ・ハビランド・DH86A
全長16.1m
馬力2000hp(500×4)
最高速度312km(降下制限速度不明)
航続距離2600km(最大搭載時3900km)
武装なし
  兵員最大15両または貨物最大1000kg積載可能
Qタンク王国空軍最新鋭4発小型輸送機。低速のため近〜中距離の輸送任務や傷病兵輸送等の後方任務に従事している。現在一部の基地に配備中。

最新鋭小型輸送機エアスピード・AS.6JMエンボイ
全長12.5m
馬力900hp(450×2)
最高速度348km(降下制限速度700km)
航続距離2000km(最大搭載時3000km)
武装7.7mm機銃×2(後上方旋回×2)
  兵員最大5両または貨物最大500kg積載可能
Qタンク王国空軍最新鋭双発小型輸送機。H.P.42と同じく民間の旅客機を軍用に転用したもので、近距離の連絡任務や将官等軍部高官の移動等にも使用されている。現在一部の基地に配備中。

最新鋭中型輸送/爆撃機ブリストル・ボンベイMk.I
全長23.1m
馬力2400hp(1200×2)
最高速度339km(降下制限速度700km)
航続距離4200km(最大搭載時6300km)
武装7.7mm機銃×3(機首旋回×1、尾部旋回×2)
  爆弾最大2500kg(250kg×10、500kg×5、1000kg×2)
  または兵員最大25両または貨物最大3000kg
Qタンク王国空軍最新鋭双発中型輸送機兼爆撃機。主に輸送機として運用される事を目的として開発されているが、爆撃機としても運用できるように爆弾槽や防御機銃を持つ。現在一部基地に少数配備。

開発中最新鋭大型輸送機ハンドレページ・H.P.45
全長34.3m
馬力6400hp(1600×4)
最高速度445km(降下制限速度750km)
航続距離8600km(最大搭載時13900km)
武装7.7mm機銃×6(機首・後上方・尾部旋回各2丁)
  兵員最大70両または貨物最大10000kg積載可能
Qタンク王国空軍開発中最新鋭4発大型輸送機。H.P.42の後継機として開発されている近代的な大型輸送機で、H.P.42の2倍もの搭載能力と長大な航続距離を持つ。現在開発中。

開発中最新鋭大型輸送機デ・ハビランド・DH88ソーフィル
全長46.2m
馬力8720hp(2180×4)
最高速度614km(降下制限速度950km)
航続距離10600km(最大搭載時19000km)
武装20mm機関砲×4(後上方旋回×2、尾部旋回×2)
  兵員最大200両または貨物最大35000kg積載可能
Qタンク王国空軍開発中最新鋭4発大型輸送機。Qタンク王国の航空技術とアマティス公国の航空技術を結集して開発されている大型輸送機。戦闘機なみの速度で35tもの貨物を輸送可能な高速輸送機であり、現在開発が進んでいる。現在開発中。

特殊作戦機

最新鋭超大型爆撃機QTK・カリバーンMk.I
全長84m
馬力40320hp(5040×8)
最高速度700km(降下制限速度不明)
航続距離28000km(最大搭載時52000km)
武装20mm機関砲×16(前上方・後上方・後下方・前下方旋回各4丁)
  30mm機関砲×12(左右主翼上方・尾部旋回各4丁)
  爆弾最大50トン(250kg×200、500kg×100、1000kg×50)
  または2000kg大型爆弾25発(胴体内×25)
Qタンク王国空軍最新鋭六発超大型爆撃機。圧倒的なスペックを誇る大型爆撃機で、クリーク王国の各種新兵器と共に『超兵器』とまで呼ばれている。その性能は既存の戦闘機を大きく上回る速度性能、ハリネズミのような防御火器、最大50トンもの爆弾搭載能力等驚異的な戦闘能力を誇る。現在2機のみデヴォリア基地に配備、1機が本土にて製作中。
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Re:Qタンク王国軍航空機 陸上大型爆撃機
 ダークスピリッツ  - 2009/10/26 1:07 -
  
Qタンク王国軍航空機

最新鋭大型爆撃機ハンドレページ・ハローMk.I
全長26.2m
馬力2060hp(1030×2)
最高速度342km(降下制限速度700km)
航続距離6000km(最大搭載時9000km)
武装7.7mm機銃×5(機首旋回1丁、後上方・尾部旋回各2丁)
  爆弾最大3500kg(250kg×14、500kg×7、1000kg×3)
Qタンク王国空軍最新鋭大型爆撃機。サイドストランドやオーヴァーストランドの後継機として開発された双発大型爆撃機。長大な航続距離を持ち搭載能力も大きいが、これは輸送機や哨戒機等にも転用できるようにしたためである。現在はその航続距離を生かして長距離爆撃機や哨戒機として生産、配備が始まっている。現在一部の基地に配備中。

最新鋭大型爆撃機ハンドレページ・ハローMk.II
全長28.2m
馬力2560hp(1280×2)
最高速度372km(降下制限速度750km)
航続距離6000km(最大搭載時9000km)
武装7.7mm機銃×6(機首・後上方・尾部旋回各2丁)
  爆弾最大5000kg(250kg×20、500kg×10、1000kg×4)
Qタンク王国空軍最新鋭大型爆撃機。ハローMk.Iの後期生産型であり、エンジン出力が高められ、爆弾槽も大型化している。現在一部の基地に少数配備。

最新鋭大型爆撃機アームストロングホイットワース・ホイットレーMk.III
全長22.7m
馬力2300hp(1150×2)
最高速度390km(降下制限速度750km)
航続距離5200km(最大搭載時7800km)
武装7.7mm機銃×5(機首旋回1丁、後上方・尾部旋回各2丁)
  爆弾最大3500kg(250kg×14、500kg×7、1000kg×3)
Qタンク王国空軍最新鋭大型爆撃機。ヘンドンの後継機として開発された双発重爆撃機。ウェリントンより機動性・防御火力は劣るが、より大型で爆弾搭載能力に優れる。現在一部の基地に少数配備。

開発中最新鋭大型爆撃機アームストロングホイットワース・ホイットレーMk.V
全長23.6m
馬力3200hp(1600×2)
最高速度450km(降下制限速度800km)
航続距離6000km(最大搭載時9000km)
武装7.7mm機銃×8(機首・後上方・尾部・後下方旋回各2丁)
  爆弾最大4500kg(250kg×18、500kg×9、1000kg×4)
Qタンク王国空軍開発中最新鋭大型爆撃機。ホイットレーMk.IIIの強化改良型。1600hpクラスの強力な発動機を搭載し、後部胴体を延長する事で爆弾槽や燃料容積が拡大した。また防御火力や速度性能も大幅に上昇し、次期主力重爆として現在試験中である。現在試験中。

開発中最新鋭大型爆撃機ショート・スターリングMk.I
全長27.8m
馬力6600hp(1650×4)
最高速度455km(降下制限速度800km)
航続距離6400km(最大搭載時9600km)
武装7.7mm機銃×8(前上方・後上方旋回各2丁、尾部旋回4丁)
  爆弾最大6500kg(250kg×26、500kg×13、1000kg×6)
  または2000kg大型爆弾3発(胴体内×3)
Qタンク王国空軍開発中最新鋭大型爆撃機。空軍初の4発重爆撃機として開発されており、既存の双発爆撃機を凌駕するペイロード・航続性能・防御能力を持つが、現在開発中の大型特殊爆弾が搭載出来ない等の欠点も存在する。現在開発中。
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Re:Qタンク王国軍航空機 陸上爆撃機
 ダークスピリッツ  - 2009/10/26 1:07 -
  
Qタンク王国軍航空機

中型爆撃機ハンドレページ・O/400
全長19.2m
馬力1120hp(560×2)
最高速度196km(降下制限速度不明)
航続距離2500km(最大搭載時3750km)
武装7.7mm機銃×3(機首・後上方・後下方旋回各1丁)
  爆弾最大1000kg(250kg×4、500kg×2、1000kg×1)
Qタンク王国空軍双発中型爆撃機。低速だが、優秀な爆弾搭載能力を持ち、現在Qタンク王国空軍の主力中型爆撃機である。現在各基地に配備中。

中型爆撃機ビッカース・ビミー
全長13.9m
馬力1320hp(660×2)
最高速度230km(降下制限速度不明)
航続距離2800km(最大搭載時4200km)
武装7.7mm機銃×3(機首・後上方・後下方旋回各1丁)
  爆弾最大1000kg(250kg×4、500kg×2、1000kg×1)
Qタンク王国空軍双発中型爆撃機。O/400の次に開発された中型爆撃機。400より小型だが、同等の爆弾搭載能力と、400を上回る速度・機動性能を持つ。現在各基地に配備中。

中型爆撃機ボールトンポール・サイドストランド
全長14.6m
馬力1320hp(660×2)
最高速度265km(降下制限速度600km)
航続距離2400km(最大搭載時3600km)
武装7.7mm機銃×3(機首・後上方・後下方旋回各1丁)
  爆弾最大1000kg(250kg×4、500kg×2、1000kg×1)
Qタンク王国空軍双発中型爆撃機。ビミーの次に開発された中型爆撃機。このサイズの機体としては高い機動性能を持つ。現在各基地に配備中。

新鋭軽爆撃機ホーカー・ハート
全長9.0m
馬力710hp
最高速度338km(降下制限速度650km)
航続距離1400km(最大搭載時2100km)
武装7.7mm機銃×3(機首固定×2、後方旋回×1)
  爆弾最大250kg(110kg×2、250kg×1)
Qタンク王国空軍新鋭軽爆撃機。王国空軍の複葉軽爆撃機。高い機動性と操縦安定性を持ち、空戦も行う事の出来る優秀な爆撃機。現在各基地に配備中。

新鋭軽爆撃/雷撃機ビッカース・ヴィルデビースト
全長11.2m
馬力835hp
最高速度275km(降下制限速度600km)
航続距離2000km(最大搭載時3000km)
武装7.7mm機銃×3(機首固定×2、後方旋回×1)
  爆弾最大500kg(110kg×4、250kg×2、500kg×1)
  または航宙魚雷1本(胴体下×1)
Qタンク王国空軍新鋭軽爆撃/雷撃機。王国空軍の複葉軽爆撃機。ハートより速度性能は劣るが、同等の機動性及び優秀な兵装搭載能力を有し、魚雷を搭載しての雷撃も可能。現在一部の基地に配備中。

新鋭中型爆撃機ボールトンポール・オーヴァーストランド
全長14.9m
馬力1760hp(880×2)
最高速度310km(降下制限速度640km)
航続距離2700km(最大搭載時4000km)
武装7.7mm機銃×4(機首・後下方旋回各1丁、後上方旋回2丁)
  爆弾最大1500kg(250kg×6、500kg×3、1000kg×1)
Qタンク王国空軍新鋭双発中型爆撃機。サイドストランドの後継機として開発された中型爆撃機。サイドストランドより大型・高出力化し、空気抵抗の低減等により複葉中型機ながら時速300kmオーバーを達成している。現在一部の基地に配備中。

新鋭中型爆撃機フェアリー・ヘンドン
全長19.4m
馬力2100hp(1050×2)
最高速度335km(降下制限速度700km)
航続距離4400km(最大搭載時6600km)
武装7.7mm機銃×6(機首・後下方旋回各1丁、後上方・尾部旋回各2丁)
  爆弾最大2000kg(250kg×8、500kg×4、1000kg×2)
Qタンク王国空軍新鋭双発中型爆撃機。オーヴァーストランドの次に開発された新型双発爆撃機。主脚こそ固定脚だが、近代的な装備と外見を持ち、性能もオーヴァーストランドを大幅に凌駕している。現在一部の基地に配備中。

最新鋭軽爆撃機ホーカー・ハインド
全長9.2m
馬力940hp
最高速度384km(降下制限速度650km)
航続距離1400km(最大搭載時2100km)
武装7.7mm機銃×3(機首固定×2、後方旋回×1)
  爆弾最大500kg(110kg×4、250kg×2、500kg×1)
  または89mmロケット弾8発(主翼下×8)
Qタンク王国空軍最新鋭軽爆撃機。ハートの強化改良型として開発され、速度性能や兵装搭載能力が上昇し、対地攻撃能力も向上している。現在一部の基地に配備中。

最新鋭軽爆撃/偵察機ビッカース・ウェルズレイ
全長12.0m
馬力1130hp
最高速度408km(降下制限速度700km)
航続距離3600km(最大搭載時5400km)
武装7.7mm機銃×4(機首固定×2、後方旋回×2)
  爆弾最大1000kg(250kg×4、500kg×2)
Qタンク王国空軍最新鋭軽偵察爆撃機。爆撃や偵察・哨戒等に使用される偵察爆撃機。長大な航続距離と優秀な爆弾搭載能力を持つ。現在一部の基地に配備中。

最新鋭軽爆撃機ブリストル・ブレニムMk.I
全長13.1m
馬力2080hp(1040×2)
最高速度448km(降下制限速度750km)
航続距離2700km(最大搭載時4000km)
武装7.7mm機銃×4(機首・後上方旋回各2丁)
  爆弾最大500kg(110kg×4、250kg×2、500kg×1)
  または89mmロケット弾10発(主翼下×10)
Qタンク王国空軍最新鋭双発軽爆撃機。元は民間機だったが性能が優れていたため高速爆撃機へと転用されている。武装や装甲等の追加により、速度性能は原型より落ちているが、それでも良好な機動性・速度性能を持つ。現在一部の基地に配備中。

開発中最新鋭軽爆撃機フェアリー・バトルMk.I
全長12.9m
馬力1175hp
最高速度429km(降下制限速度750km)
航続距離2400km(最大搭載時3600km)
武装7.7mm機銃×3(主翼固定×2、後方旋回×1)
  爆弾最大500kg(110kg×4、250kg×2、500kg×1)
  または89mmロケット弾8発(主翼下×8)
Qタンク王国空軍開発中最新鋭軽爆撃機。ハインドの後継機として開発されている近代爆撃機。全体的にハインドを上回る性能を持つ。現在試験中。

開発中最新鋭中型爆撃機ビッカース・ウェリントンMk.I
全長19.8m
馬力2300hp(1150×2)
最高速度408km(降下制限速度750km)
航続距離5300km(最大搭載時7900km)
武装7.7mm機銃×8(機首・後上方・尾部・後下方旋回各2丁)
  爆弾最大2000kg(250kg×8、500kg×4、1000kg×2)
Qタンク王国空軍開発中最新鋭中型爆撃機。ヘンドンの後継機として開発されている最新型双発爆撃機。大圏構造という特殊な構造を持ち、優れた耐久性・防御能力を持つ。現在試験中。

開発中最新鋭中型爆撃機ハンドレページ・ハンプデン
全長18.2m
馬力2300hp(1150×2)
最高速度439km(降下制限速度750km)
航続距離4500km(最大搭載時6700km)
武装7.7mm機銃×6(機首・後上方・後下方旋回各2丁)
  爆弾最大2000kg(250kg×8、500kg×4、1000kg×2)
  または航宙魚雷2本(胴体下×2)
Qタンク王国空軍開発中最新鋭中型爆撃機。ウェリントンと同時期に開発されており、機動性や操縦安定性に優れるが、死界が多く、居住性が悪いのが欠点。現在試験中。
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Re:Qタンク王国軍航空機 艦上爆撃機・雷撃機
 ダークスピリッツ  - 2009/10/26 1:06 -
  
Qタンク王国軍航空機

艦上雷撃機ソッピース・クックー
全長8.7m
馬力450hp
最高速度211km(降下制限速度不明)
航続距離800km(最大搭載時1200km)
武装7.7mm機銃×2(機首固定×1、後方旋回×1)
  航宙魚雷1本(胴体下×1)
または爆弾最大500kg(250kg×2、500kg×1)
Qタンク王国海軍艦上雷撃機。王国海軍初の艦上雷撃機。頑丈な機体と良好な機動性を持つ。現在各基地・艦艇に配備中。

艦上雷撃機ブラックバーン・リポン
全長11.2m
馬力720hp
最高速度233km(降下制限速度不明)
航続距離1300km(最大搭載時1900km)
武装7.7mm機銃×2(機首固定×1、後方旋回×1)
  航宙魚雷1本(胴体下×1)
または爆弾最大750kg(250kg×3、500kg×1)
Qタンク王国海軍艦上雷撃機。王国海軍の艦上雷撃機。クックーの後継機として開発され、良好な安定性能を持つ。現在各基地・艦艇に配備中。

新鋭艦上雷撃機ブラックバーン・バフィン
全長11.7m
馬力715hp
最高速度249km(降下制限速度500km)
航続距離1500km(最大搭載時2200km)
武装7.7mm機銃×3(機首固定×2、後方旋回×1)
  航宙魚雷1本(胴体下×1)
  または爆弾最大750kg(250kg×3、500kg×1)
Qタンク王国海軍新鋭艦上雷撃機。リポンの強化改良型として開発された新型雷撃機。リポンに比べ各種性能が向上している。現在一部基地・艦艇に配備中。

新鋭艦上雷撃機ブラックバーン・シャークMk.II
全長10.8m
馬力910hp
最高速度282km(降下制限速度550km)
航続距離2000km(最大搭載時3000km)
武装7.7mm機銃×3(機首固定×2、後方旋回×1)
  航宙魚雷1本(胴体下×1)
  または爆弾最大1000kg(250kg×4、500kg×2、1000kg×1)
Qタンク王国海軍新鋭艦上雷撃機。バフィンの後継機として開発された新型雷撃機。全般的にバフィンより優秀な能力を持ち、1トン爆弾の搭載も可能となっている。現在一部基地・艦艇に配備中。

最新鋭艦上雷撃機フェアリー・ソードフィッシュMk.I
全長11.1m
馬力900hp
最高速度262km(降下制限速度550km)
航続距離1800km(最大搭載時2700km)
武装7.7mm機銃×3(機首固定×2、後方旋回×1)
  航宙魚雷1本(胴体下×1)
  または爆弾最大750kg(250kg×3、500kg×1)
Qタンク王国海軍最新鋭艦上雷撃機。当機は実用性を考慮し複葉・布張りの保守的、前時代的な設計の元作られているが、そのためたいへん操縦性が良く、搭載エンジンの信頼性も高い事からパイロット達の評判も良い。また布張りの機体は攻撃を受け損傷しても穴があくだけで強度が低くならず空中分解しないため生存性が高いというメリットもある。現在一部基地・艦艇に配備中。

最新鋭艦上雷撃機ブラックバーン・シャークMk.III
全長10.8m
馬力1010hp
最高速度309km(降下制限速度600km)
航続距離2200km(最大搭載時3300km)
武装7.7mm機銃×3(機首固定×2、後方旋回×1)
  航宙魚雷1本(胴体下×1)
  または爆弾最大1000kg(250kg×4、500kg×2、1000kg×1)
Qタンク王国海軍最新鋭艦上雷撃機。シャークMk.IIの強化改良型であり、最終生産型。1000hp級のエンジンを搭載し、複葉雷撃機としては非常に優秀な性能を持つ。現在一部基地・艦艇に配備中。

最新鋭艦上爆撃機ブラックバーン・スクアMk.II
全長10.9m
馬力1090hp
最高速度402km(降下制限速度650km)
航続距離2400km(最大搭載時3600km)
武装7.7mm機銃×5(機首固定×2、主翼固定×2、後方旋回×1)
  爆弾最大250kg(110kg×2、250kg×1)
Qタンク王国海軍最新鋭艦上急降下爆撃機。全金属製単葉引き込み脚の近代爆撃機。爆撃任務が主だが、戦闘機としての性能も有しており、ある程度の空戦も可能。現在一部基地・艦艇に少数配備。

開発中最新鋭艦上雷撃機フェアリー・アルバコア
全長12.1m
馬力1280hp
最高速度294km(降下制限速度600km)
航続距離2500km(最大搭載時3750km)
武装7.7mm機銃×3(機首固定×2、後方旋回×1)
  航宙魚雷1本(胴体下×1)
  または爆弾最大1000kg(250kg×4、500kg×2、1000kg×1)
Qタンク王国海軍開発中最新鋭艦上雷撃機。ソードフィッシュの後継機として開発されている最新型雷撃機。速度性能や航続距離等ではソードフィッシュを上回っているが、機動性や操縦性・安定性で著しく劣り、ソードフィッシュ及びシャークを交替する事は出来ないと言われている。
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Qタンク王国軍航空機 陸上・艦上戦闘機
 ダークスピリッツ  - 2009/10/26 1:05 -
  
Qタンク王国軍 航空機:海軍・陸軍双方が独自に航空部隊を編成していたが、近年合併しRAF(ロイヤル・エア・フォース)と呼ばれる空軍が編成されている。しかし、航空機よりも艦艇を優先する軍部の政策により規模は小さく、新設された空母艦隊も少なく、行動は不活発である。


Qタンク王国軍航空機

主力戦闘機ソッピース・キャメル(艦艇搭載可能)
全長6.0m
馬力300hp
最高速度225km(降下制限速度不明)
航続距離850km(増槽使用時1350km)
武装7.7mm機銃×2(機首固定×2)
Qタンク王国空軍主力戦闘機。王国空軍の主力複葉戦闘機。速度は低いが、非常に高い機動性を持つ。しかし、そのために意図的に安定性が削られており操縦の難しい機体となっている。現在一部の基地・艦艇に配備中。

主力戦闘機ソッピース・スナイプ(艦艇搭載可能)
全長6.2m
馬力500hp
最高速度255km(降下制限速度不明)
航続距離950km(増槽使用時1450km)
武装7.7mm機銃×2(機首固定×2)
  10kg軽爆弾4発(主翼下×4)
Qタンク王国空軍主力戦闘機。王国空軍の主力複葉戦闘機。キャメルの後継機であり、キャメルを更に上回る高機動性を持つ。速度性能は相変わらずだが、機体安定性は改善され、キャメルよりも扱いやすくなっている。現在各基地・艦艇に配備中。

新鋭戦闘機ブリストル・ブルドック
全長7.9m
馬力800hp
最高速度340km(降下制限速度550km)
航続距離1000km(増槽使用時1500km)
武装7.7mm機銃×2(機首固定×2)
  爆弾最大60kg(10kg×6、30kg×2)
Qタンク王国空軍新鋭戦闘機。王国空軍の新鋭複葉戦闘機。技術の進歩により、性能はスナイプを凌駕しており、量産性も優れていたため主力戦闘機として複数が生産・配備されている。現在各基地に配備中。

新鋭戦闘機ホーカー・フューリーMk.I
全長8.6m
馬力990hp
最高速度440km(降下制限速度650km)
航続距離1000km(増槽使用時1500km)
武装7.7mm機銃×4(機首固定×2、下翼根本×2)
  爆弾最大60kg(10kg×6、30kg×2)
Qタンク王国空軍新鋭戦闘機。王国空軍の新鋭複葉戦闘機。上昇力と速度性能に重点が置かれた迎撃戦闘機として開発され、優れた上昇力・操縦性を持つ優秀な戦闘機。現在一部の基地に配備中。

新鋭戦闘機グロスター・グラディエーター(艦艇搭載可能)
全長8.6m
馬力1040hp
最高速度447km(降下制限速度650km)
航続距離1000km(増槽使用時1500km)
武装7.7mm機銃×4(機首固定×2、下翼根本×2)
  爆弾最大60kg(10kg×6、30kg×2)
Qタンク王国空軍新鋭戦闘機。王国空軍の新鋭複葉戦闘機。機動性と速度性能に秀でた格闘戦闘機。現在一部の基地・艦艇に配備中(艦艇配備機はシーグラディエーターと呼ばれる)。

最新鋭戦闘機ホーカー・フューリーMk.II
全長8.6m
馬力1230hp
最高速度496km(降下制限速度720km)
航続距離1400km(増槽使用時2100km)
武装7.7mm機銃×4(機首固定×2、下翼根本×2)
  20mm機関砲×2(下翼内×2)
  爆弾最大60kg(10kg×6、30kg×2)
Qタンク王国空軍最新鋭戦闘機。王国空軍の最新鋭迎撃戦闘機。Mk.Iの改良型であり、性能や武装が大幅に強化され、王国空軍最後の複葉戦闘機としてふさわしい能力を持つ。現在一部の基地に配備中。

最新鋭戦闘機ホーカー・ハリケーンMk.IA(艦艇搭載可能)
全長9.8m
馬力1080hp
最高速度528km(降下制限速度740km)
航続距離1300km(増槽使用時2000km)
武装7.7mm機銃×8(主翼固定×8)
  爆弾最大120kg(30kg×4、60kg×2)
Qタンク王国空軍最新鋭戦闘機。王国空軍の最新鋭戦闘機。単葉低翼引き込み脚等近代的な外見を持つ戦闘機だが、布張り等従来の戦闘機と同じ面も見られる。テストの結果ブルドック等これまでの複葉戦闘機を大幅に凌駕し、修理やパイロットの脱出も容易な事から、新主力機として生産が進められている。現在一部の基地・艦艇に少数配備(艦艇配備機はシーハリケーンと呼ばれる)。

最新鋭戦闘機スーパーマリン・スピットファイアMk.II
全長9.1m
馬力1175hp
最高速度566km(降下制限速度780km)
航続距離1600km(増槽使用時2400km)
武装7.7mm機銃×8(主翼固定×8)
  爆弾最大220kg(110kg×2)
  または89mmロケット弾6発(主翼下×6)
Qタンク王国空軍最新鋭戦闘機。王国空軍の最新鋭戦闘機。ハリケーンよりも空戦性能に優れ、ハリケーンと共に新主力機として生産が進められている。現在一部の基地に少数配備。

試験中最新鋭双発戦闘機ウェストランド・ホワールウィンド
全長10.0m
馬力1920hp(960×2)
最高速度589km(降下制限速度800km)
航続距離2700km(増槽使用時4100km)
武装20mm機関砲×4(機首固定×4)
  爆弾最大500kg(110kg×4、250kg×2、500kg×1)
  または89mmロケット弾8発(主翼下×8)
Qタンク王国空軍試験中最新鋭双発戦闘機。王国空軍の最新鋭双発護衛戦闘爆撃機。爆撃機の護衛を行う長距離戦闘機で、火力と防御力・速度に重点が置かれている。現在先行量産機少数が配備。

開発中最新鋭戦闘機ホーカー・ハリケーンMk.IIB(艦艇搭載可能)
全長9.8m
馬力1280hp
最高速度560km(降下制限速度780km)
航続距離1400km(増槽使用時2100km)
武装7.7mm機銃×12(主翼固定×12)
  爆弾最大500kg(250kg×2、500kg×1)
  または89mmロケット弾8発(主翼下×8)
Qタンク王国空軍開発中最新鋭戦闘機。ハリケーンMk.Iの改良型であり、7.7mm機銃12丁の強火力を有するが、空戦能力はスピットファイアより低いため、戦闘爆撃機としても運用が予定されている。現在開発中。

Qタンク王国軍航空機

新鋭艦上戦闘機ホーカー・ニムロッド
全長8.4m
馬力990hp
最高速度411km(降下制限速度650km)
航続距離900km(増槽使用時1400km)
武装7.7mm機銃×2(機首固定×2)
  爆弾最大60kg(10kg×6、30kg×2)
Qタンク王国海軍新鋭艦上戦闘機。王国海軍の新鋭艦上戦闘機。フューリーを元にして開発されており、性能も似通っている所があるが、機動性以外ではこちらの方が若干下回っており、生産数は多くない。現在一部の艦艇に配備中。

最新鋭艦上戦闘機フェアリー・フルマーMk.I
全長12.2m
馬力1480hp
最高速度518km(降下制限速度850km)
航続距離2000km(増槽使用時3000km)
武装7.7mm機銃×8(主翼固定×8)
  爆弾最大500kg(250kg×2、500kg×1)
  または89mmロケット弾10発(主翼下×10)
Qタンク王国海軍最新鋭艦上戦闘機。王国海軍の最新鋭副座艦上戦闘機。一撃離脱戦法に重視した設計となり、機動性は低いが、重武装重防御を誇り、800km以上の降下速度での攻撃が可能。現在一部の艦艇・基地に配備中。

最新鋭艦上戦闘機ボールトンポール・トーネード(P94)
全長9.7m
馬力1280hp
最高速度590km(降下制限速度780km)
航続距離1500km(増槽使用時2200km)
武装7.7mm機銃×8(主翼固定×8)
  爆弾最大220kg(110kg×2)
  または89mmロケット弾6発(主翼下×6)
Qタンク王国海軍最新鋭艦上戦闘機。元は空軍の戦闘機「デファイアント」だったが、背面4連装の特徴的な銃座が約に立たなかったため、海軍が採用し改良を加えたもの。空気抵抗と重量低減の効果もあり、性能は背面銃座時よりも大幅に向上し速度性能・空戦能力はスピットファイアに匹敵する。現在一部の艦艇・基地に配備中。

開発中最新鋭艦上戦闘機フェアリー・フルマーMk.II
全長12.2m
馬力1700hp
最高速度560km(降下制限速度900km)
航続距離2000km(増槽使用時3000km)
武装7.7mm機銃×6(主翼固定×6)
  20mm機関砲×2(主翼固定×2)
  爆弾最大500kg(250kg×2、500kg×1)
  または89mmロケット弾10発(主翼下×10)
Qタンク王国海軍開発中最新鋭艦上戦闘機。フルマーMk.Iの改良型であり、より火力や速度・降下性能が向上している。現在開発中。
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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