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雑談板 チョロQ小説板  

どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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短編小説 栄光を求める者
 松井一真  - 2009/7/20 23:32 -
  
「青き名将(仮題)」第十六話が行き詰まっているので、とりあえず短編小説を執筆。

「栄光」を求める者

CQ暦253年、グリシネは平和だった
QQQQの内部抗争が起こり、グリシネ沖に大艦隊が襲来したあの日以来・・・
あの時はこの北町から程近い北方軍港が攻撃を受けようとしていた
政府の陰謀だった
いや、軍部の陰謀だった
だが、「民兵組織」によって、それは対処された
それ以来、グリシネは今のところ、平和である
また「敵派」が襲い掛かってこない限り・・・
北町地区は、その名の通りグリシネの北方にある
大きな貿易港があり、元来貿易で栄えてきた地域である
しかし、ここ数年で様変わりした
この付近にも防衛基地が出来、やや古めかしいビルの一室に軍の司令部が出来た
「民兵組織」の本部である
それと入れ替わりに、爆音を撒き散らしていた空軍機の姿が見えなくなった
一体どういうことがあったのかは、よく分からない
しかし、それにより北町地区は他の地域と比べ、平穏で静かな場所となっている
「・・・あれから、ものの三ヶ月。以来この北町に訪れる兵隊は無し。平和な物だ」
北町駅のベテラン駅員、藤田は、空を見上げて呟いた
「次期駅長候補」とまで呼ばれる彼は、かの「民兵組織」と縁のあるQタンクである
とはいえ、自身はホーム警備に留まっており、出札などは後輩達に任せている
「・・・駅員さん、次の電車はいつですか?」
ホームに入ってきたスポーツカーが話し掛けてきた
客だ。二面二線の対向式ホームである小さな駅ゆえ、客入りは少ない
だが、それでもいるものだ
休日のホームは普段以上に客は少ない
「あっ、一〇三〇ピッタリです」
十時を過ぎれば、後は一時間に僅か三〜四本。そういう路線だ
あまりに小さな駅なので、時刻表さえも貼っていない
それでも駅員が勤務しているのは、「民兵組織」の管理委託駅であるからだった
「どうもありがとうございます」
・・・それにしても、妙な身なりの車だ
トラックなどの大型車以外の非武装のチョロQを見るのは久々だ
ましてやスポーツカータイプなど、さらに見た事が無い
「・・・今日はレースがあるそうだから、増発してもおかしくないんですがね・・・」
二つ前の大戦が終わった辺りの頃か、それまでほとんど無かったQタンク系の国々とチョロQ系の国々が国交を交わし、いつしかQタンク系の国家にもサーキットが、チョロQ系の国家にも防衛基地ができるようになった
そうして起こったのが前の大戦であった
この日は港の近くにあるサーキットでレースがあった。確か昼前からの開催だったはずだ
「・・・実は、僕はそのレースに行くんです」
客のチョロQは、藤田の独り言を聞いて言った
「参加車、ですか?」
列車が来るまで、客も駅員も暇である
その間、雑談を交わすのがこの駅の習慣となっている
不思議と、いつもその雑談には客が乗ってくれていた
「・・・いえ、レーサーではなく・・・」
レーサーらしき客のチョロQは、少し間を置いて否定した
「・・・応援ですか?」
レースというものはチョロQにとって一大イベントである。軍事国家であるグリシネからも観戦に行くQタンクがいるほどなのだから、わざわざ海外から来るものもいてもおかしくない
だが、レーサーでないのだとしたら、何故レーサーのような格好をしているのだろうか
「・・・レーサーから足を洗ったんですよ、僕は」
「・・・そうでしたか」
レーサーから足を洗った。戦争が始まった今、レーサーを辞める者は大勢いる
しかし、「足を洗った」と表現するということは、軍部に徴兵されたわけでもないようだ
それに、彼はレースを観に行くのだ
「・・・少し前まで、筋のいい奴がいたんですがね」
「・・・少し前、まで?」
藤田は聞き返した
「・・・そう、少し前まで」
元レーサーのチョロQは、そう答えた
「ほんの二〜三年前の出来事です。そのレーサーの友人が、事故で大怪我を負った。その恐怖で、彼はレーサーを辞めた・・・」
レースというものは、常に危険と隣り合わせである
何しろ十台以上のチョロQが、一〇〇km以上の高速で走り回るのだ
衝突などすれば、ひとたまりも無い
「メディアでの扱いは散々でした。なにせ、逃げるように消えましたからね」
このグリシネやプロトン、Qシュタインといった国々ではそれ程ではないが、チョロQアイランドなどの国々において、レースは国民的人気を誇っている
それゆえに高い技量を誇っていながらも謎の失踪を遂げたレーサーについて、メディアが追究することも多々あった
軍事国家グリシネでも、それなりに記事は出ている
『レースコース建設現場で落盤 現場監督以下十二台死亡』、『ブラドン最大のサーキットで大火災 死傷車四〇〇台越える』、『チョロQ王国大統領、レースで辞任表明?』、『強豪レーサー、謎の事故死』、『闇レース疑惑 ゲープコッチ閣僚逮捕』・・・新聞に取り上げられるレース関連のニュースはろくな物が無かった
「確か三ヶ月前でしたか?ここの沖合いで、海戦があったの。僕ら・・・いや、もう僕は含みませんな。彼らレーサーたちにとっては、レースはある意味戦いです」
上空を飛行機が通過していく

続く
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Re:短編小説 栄光を求める者 あとがき
 松井一真  - 2009/7/29 11:16 -
  
> > あとがき:七月公開分の「青き名将」第十六話がどうにも進まないので、急ごしらえで作った短編です。
> すいません返信が遅れました

僕もカルオス兵器の総括のほうが遅れております。

> > 例の「青き名将」第十二話冒頭に登場した駅員のスピンオフです。主人公の駅員は「藤田」ですが、日戦軍団の藤田上等兵とは別のチョロQです。ただ、冒頭で語られているように藤田上等兵とも何らかの関連性があります。多分親戚か何か。いずれ明かす予定です。
> まさかと思いましたがやはりそうでしたか。

藤田上等兵は「紀伊」本編では上手く扱えていないので短編とかでバックステージを描いていこうかと思います。

> > ちなみに、今回登場する駅は地元の駅がモデルです。実際は十時過ぎると一時間に一本の無人駅です。
> 俺の最寄駅は大体10分に1本電車が来ます。(京浜急行)

京急ですか。「中京の赤い電車(=名鉄)」の利用者としては一度シーメンスVVVFの加速音を生で聞いてみたい物です。東京に行っても品川に寄らないからなぁ。某動画サイトで見たんですが各駅ごとに異なる接近メロディも凄い温度差。
僕の地元で15分に1本は豊橋鉄道です。名鉄グループなのに車両が東急。

> > 今回は登場チョロQの名前を台詞の鍵括弧の手前に書きませんでした。登場チョロQが二台しかないのでちょっと変わった試みを。ということで。
> 確かに名前が書いてありませんでした。ですがやはり登場チョロQが多くなると書いた方がわかりやすいかもですね。

江素弐千さんが「Crusader One」の初版で試験的に導入していました。これと同じく擬音表現の撤廃も行われましたが、いずれも第二版で復活しています。

> > ゲストとなるチョロQは元レーサー。そういえばこのシリーズってレーサーをレーサーとして登場させたことが無かったなと思って。最も今回も引退してますがね。
> 引退ってだけなら「紀伊」ではフェラーリ中将が登場したっきりでしたね。

しかもフェラーリ中将は「元レーサー」という要素があまり出てませんからね。

> > 「ろくなことが書かれて無い記事」。実は各記事ごとに元ネタがあります。一番最初から順番に「ケーニヒとノルキアの両親が死んだ事故(チョロQHG4)」、「フィズィキさんのアレンジ小説で語られた大事故」、「フォレスト大統領の辞任(チョロQHG2)」、「ノルキアの自決(チョロQHG4)」、「チャーランキ逮捕(チョロQHG4)」。もう少し小説ネタを出したかったんですが、そういえばキュワールシリーズ系列でレースものってフィスィキさんの作品しかなかったなぁと思って。
> HG4が多いですね。チョロQHGシリーズにはそんなドラマが・・・持ってないのであまり知りませんでした。

改めてみてみるとあまりネタバレになってない部分が多いですな。HG4は結構多彩なドラマが見られます。

> > 今回は「青き名将」第十二話の冒頭の続編的要素が強いです。後半部は藤田駅員が聞いたノラヒカの過去についてで占められてますし。
> >
> > 今回みたいな短編も、気が向いたらたびたび執筆する予定です。一応今回同様グリシネの北町地区を舞台とした方がやりやすいんですが、他の国々の「銃後」を題材とした物も予定してます。
> > 勿論、「青き名将」第十六話及び、「紀伊」の外伝も執筆中です。また行き詰まったらCCQ小説を続けるかな・・・
>
> こちらも第七十五話の原案がかなり行き詰ってQタンク王国の艦艇を書いてしまっている始末です。何とか今月、または来月上旬には仕上げたいです。

「青き名将」第十六話、とりあえず参考資料として借りてきた東宝怪獣映画を見ながら進めています。初期の東宝自衛隊は地味に海自が出てきて面白い。自衛隊には配備されてないはずのM4A1までいる。
引用なし
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短編小説 二両の提督
 松井一真  - 2010/2/22 22:01 -
  
今年最初のチョロQ小説は、まさかの短編小説でした。

キュワールシリーズ短編 二両の提督

薄暗い司令室に、無線機からの声が響き渡る
「第一五三師団、応答せよ!」
それは、かつての戦友からの声だった
しかし、応答するつもりはない
なぜなら、彼らはもはや敵でしかないのだから
「第一五三師団、直ちに帝国総本部指揮下に復帰せよ。さもなくば殲滅する」
無線機越しに響く声が変わる
この声は恐らく、本土防衛部隊総司令官の声だ
「・・・貴様らに、この『帝國の不死鳥』が倒せるとでも?」
無線機のマイクを握る戦車が、不敵な笑みと共に答える
廃工場を改造した司令部には、黒光りするチョロQが数台
私と、その副官ヤークト少佐
その傍らで武器の手配をしているのは、戦友のポルシェ元帥
そして、今無線機のマイクを握り、悪しき帝国の指揮官と話しているのは「帝國の不死鳥」。そう、彼だ
彼の家系は伝統的なレース家系であったのだが、厳密には分家である。「東の大陸」へ移った彼の祖先はQタンクとなり、かつて「王国」を苦しめた
本家の方は・・・「黄金の不死鳥」の異名を持つ、伝説の名レーサー。方やこっちは悪の帝国の片棒を担いでいる
その「悪しき伝統」を断ち切るため、彼は十数年前の戦争で放棄された建物に立て篭もったのだ
「・・・すまんな。俺のけじめにつき合わせて」
私は傍らに居る彼にそう言った
「それを言いたいのはこっちの方だ。『伝統』を断ち切るのは、俺だって同じだ」
本来総本部直属部隊所属の彼が、第一五三師団という一介の師団の指揮官である私と組んでいるのは、私と彼がかつてからの戦友だったからである
そしてなによりも、「悪しき伝統」を断ち切るという同じ志があるからだ

私が彼と出会ったのは、第一次キュワール大戦が開戦したころだった
私の家系は代々帝国側の家系であり、キュワール全土を「解放」すべく行動するということとなっていた
その過程で、QシュタインはQタンクを攻撃した
戦況は互角。しかし、Qタンク王国軍の作戦によって、私の指揮する部隊は壊滅状態に陥った
「こちら第八二一中隊、状況は劣勢です!」
「こちら第八三二中隊!敵の戦力が大きい!」
各方面から苦戦の報告が届いた
救援は困難と思われた
しかし、そのときであった
突然敵の部隊が、謎の部隊の強襲を受けた
瞬く間に砲撃を受け、壊滅する敵部隊
直ちに反転して、撤退していく
「よし、直ちに前進しろ!」
そして、その部隊の指揮を執っていたのは、見慣れない黒い戦車
流線型の車体に、やけに大きな前照灯
そしてその車体上部には、これまた流線型の小さな砲塔が載っていた
彼こそが、噂の「帝國の不死鳥」だったのだ
もっとも、それに気づいたのはそれから数週間後のことだったのだが
彼の考えも、私と同じだった
『キュワールの平和のため、キュワール全土を解放する』
そのために、私と彼は、命をかけて戦ったのだ
第二次キュワール大戦時、私と彼はQターレット戦線の指揮を執った
プロトンの噂の切れ者指揮官と戦うことは無かったが、いずれは戦うときが来るだろうと思っていた
しかし、現実にはその前に停戦を迎えた
そしてこの大戦でも、私と彼は大陸戦線の指揮を任された
キュワールの解放のために・・・

しかし、それは全て解放という名の侵略だった
それに気づいた我々は、今ここに居るのだ
「・・・しかし、『黒騎士』と呼ばれたあんたが、まさかクーデターとはな」
薄暗い司令室で、私は彼に言った
「君こそ『ドガスデンの虎』と呼ばれた猛将だろう」
彼はそう返した
私も前線における奮闘から、いつしか異名を授かるようになっていた
「だが、それが災いして、俺は弟子を失った。あいつが悪いんじゃない、上層部が悪いのに・・・」
CQ暦210年代、私の弟子、ドニゲッテル少将は、ザンブニール戦での敗戦を理由に更迭された
少将はザンブニール付近の平原地帯で敵の攻撃を食い止めていたのだが、敵には噂の切れ者が居たようである
少将の部隊が本隊と戦っている間に、別働隊が迂回してザンブニールに突入していたのだ
ザンブニールにこちらの別働隊が配備されていれば、話は別だった
現に、少将はそれを具申していた
しかし、増援は来なかった・・・
「我々は、過去の罪を償わなければならない。それが、このクーデターだ」
傍らで砲の手配をするポルシェ元帥が言った
「解放という名の侵略」の一番槍を担っていたのが我々なら、その罪を背負うのも我々。償うのも、勿論我々の仕事だ
そのためには、まず我が祖国を変える必要があるのだ
私達がいるのは「前の大戦」で壊滅した廃工場だ。「鉄壁の砦」と呼ばれたこの工場は、特殊部隊の鮮やかな攻撃によって破壊された
あたりは森林地帯だが、かといってこの森林を出るとほとんど木の生えない草原となり、やがて荒々とした砂漠になる
その周辺は小規模な戦闘が行われていたそうで、いくつかのQタンクの遺体が回収されたことがある
この基地を拠点にすると決めたのは、彼だった
廃工場だが元は軍事施設だ。軍事物資が運ばれていても問題は無い。そして何よりも、元々戦略的価値の無かった場所。立地条件も近場に港町があるから問題は無い
精鋭一個師団の後ろ盾もある。明らかにこちらが優位だ
その証拠に、無線機はしばらく沈黙していた
大方、説得の術を失い、攻撃の方法を模索しているところであろう
「・・・覚悟、決めたか?」
その沈黙の中で、彼はそう言った
「・・・どういう意味だ?」
私は聞き返した
「決まっているだろう。恐らく、奴らはここに攻め込むつもりだ。どうなるかは・・・分かっているだろう?」
同胞殺し。そう言うことか
「ああ、勿論だ」
私は、そう答えた
沈黙が打ち破られたのは、それから数分後のことであった
「やむを得ん、突入する!」
「司令、いいんですか?!相手は『帝國の不死鳥』ですよ!?」
「そんなもの、所詮はT−35時代の遺物に過ぎん!突撃ぃぃ!」
無線機から、「敵」の声が聞こえた
「・・・どうやら、向かってくるらしいな」
彼は、窓の外を見ながらそう呟いた
「・・・同胞を殺すことになるのか。仕方あるまい、行くぞ!」
そう言って、私はポルシェ元帥に合図を出した
「撃ち方始めぇ!」
ポルシェ元帥が叫ぶ
砲台が一斉に砲撃を始める
敵戦車、上部から砲撃を受け爆発する
機関銃の射線が、森林を突き進む敵部隊へと降り注ぐ
何両かが蜂の巣と化して、火を噴く
それをかいくぐり、一両のIV号戦車が向かってくる
部下の一両が、迫撃砲を構える
銃弾が、付近の壁に命中する
噴煙と共に、迫撃砲が放たれる
砲弾は見事IV号戦車に直撃、爆発する
さらに後続のIII号戦車が向かってくる
砲台からの一撃により、二両が吹き飛ぶ
しかし、残った数両がこちらに砲撃してきた
砲弾が辺りの壁に命中する
その間、彼はずっと窓の外を見ていた
ふと見ると、壁を無理矢理よじ登ろうとする戦車の姿があった
それらは全て機関銃によって叩き落されたが、その間、別働隊が門から突入しようとしていた
「第二陣地!門周辺の敵を狙え!」
ポルシェ元帥が直ちに指示を出す
直ちに別の陣地が、別働隊を攻撃する
猛砲撃が、敵別働隊に浴びせられる
炎上するI号戦車
II号戦車が砲台に向けて機関砲を放つ
しかし、反撃を受け炎上、横転する
II号自走榴弾砲が、こちらに向かって砲撃する
しかし、砲台からの一撃により撃破された
現在、状況はほぼ互角である
向こうが攻めてくれば、こちらは砲台からの一斉射撃で対応する
そして向こうが引けば、こちらは追撃に数発を発するにとどめる
戦線は膠着状態に陥った
続く
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Re:短編小説 二両の提督
 松井一真  - 2010/2/22 22:02 -
  
後半。どうも急ぎすぎたような気もします。

キュワールシリーズ短編 二両の提督
その膠着状態が、どれくらい続いただろうか
敵の攻撃が、突然止んだ
どうやら、攻撃を一旦中止したらしい
「・・・第一派は、何とか乗り切ったな」
窓の外を見ながら、彼が言った
「しかし、補給はどうするかだな。向こうは大量の部隊を持ってこれるが、こっちの工場は放棄されている。ある程度物資は運び込んだが・・・港町のほうはどうなったんだろうな?」
実は、港町グルンシュタットでも、同じように武装蜂起が行われた
向こうの部隊に関する報告は入っていないが、果たして大丈夫だろうか
「やはり『帝国の不死鳥』の強さは予想以上だ!」
「本部に応援を頼みましょう!」
無線機越しに騒がしい声が聞こえる
どうやら切り忘れているようだ
向こうの状況が分かるなら、こちらにとっては好都合だ
だが、増援が来るとなれば厄介だ
「・・・増援がくるらしいな。一体どんな奴らが来るだろうか・・・」
私は、敵の増援に付いて考えてみた
先ほどまでのように通常の部隊が攻めてくるなら、こちらは先ほどと同じ手段で対応する
しかし、大半の場合、別の手段で来るだろう
例えば、榴弾砲による遠距離射撃。この場合は、部隊を分散させて、被害を最小限にとどめる
あるいは、爆撃機か
この場合は、多彩な対空兵装を有しているので問題は無い
そもそも森林地帯にあるので、無闇な航空攻撃は出来ないはずだ
と思っていると、遠方から轟音が響き渡った
列車のジョイント音のように聞こえる
まさか、第三の手段を使ってくるのだろうか・・・
「遠方より敵部隊!あれは・・・PZ26型!?」
PZ26型。確かQシュタイン軍が開発した最新の装甲列車だったはずだ
従来型のドライジーネと比べ、高い火力を有している
最も、その火力の中枢となる砲車はQグリーンからの輸入品で、後は適当に寄せ集めた貨車だったはずだ
しかし、線路を破壊する術が無い現状では、装甲列車ほど厄介な物は無い
何しろ、線路は森林地帯のど真ん中を通っているので、砲撃を線路に向けることが出来ないのだ
「撃て!なんとしてでも破壊するんだ!」
砲台が、一斉に砲撃を行う
しかし、測距が上手くいかず、苦戦を強いられる
さらに、見張り員が新たな報告を向けた
「敵の別働隊を発見!」
装甲列車だけではなく、敵の大部隊がこちらに向かってきた
先ほどより、明らかに多い
もしかしたら、グルンシュタットは鎮圧されたのかもしれない
「あの戦力・・・もしやグルンシュタットは・・・」
ポルシェ元帥が呟く
「たとえそうだとしても、俺達は最後までやりぬく。ここで敵を退け、州都へ殴りこむんだ!」
そのとき、私は非常に強気だった
祖国最強の戦力が結集した武装クーデターだ
よほどのことが無ければ破られるはずは無い。そう思っていた
しかし、最大の問題点が、ここで生じていた。補給だ
グルンシュタットの反乱が鎮圧された以上、これ以上の補給は期待できない
ここの敵部隊を撃退すれば、恐らく弾薬は尽きるだろう
そうなれば、これ以上戦うことは出来なくなる
私はこのとき、それに気づくべきであった
しかし、全くそれに気づいていなかったのだ
機関砲により、撃破されていくIII号突撃砲
遠距離からの射撃により、炎上するヘッツァー
敵の第一派、第二派は、確かに退けた
しかし、その後の第三派で、それは生じた
「こちら第一陣地!弾薬が残り僅かです!」
このとき、私はようやく、弾の補給が滞っていることに気づいた
廃工場に残っている分もある程度配備しておいたが、残りはこの司令部から持ってくるしかない
その間、勿論砲撃は停止する
その隙を突いて、敵の別働隊が殴りこんできた
それは、先の装甲列車だった
「装甲列車がこちらに向かってきます!」
見張り員が叫ぶ
ポルシェ元帥が無反動砲を構える
砲撃により、装甲列車の周辺に展開する敵戦車が吹き飛ぶ
しかし、装甲列車の進撃は止まらない
「・・・よし、俺が行く!」
そう言って、彼は司令室を飛び出そうとする
「おい、待て!」
私は、彼を呼び止めた
「勝機はあるのか!絶対に生きて戻ってくる自信はあるのか!?」
私が彼を呼び止めた理由は二つ。彼はこの部隊で最大の戦力となりうる。ここで失うのは惜しい
そしてもう一つは・・・彼が私の戦友だったからだ
同じ思想を持ち、共に戦った戦友として、ここで死に別れてはいけない理由もあった
「おまえは、自分一両で罪を償って死ぬつもりか!?」
僅かな沈黙の後、彼は答えた
「・・・そんなはずが無いだろう。俺は必ず、生きて戻ってくる。忘れたのか?俺の異名」
・・・確かにそうだ。彼の異名は「不死鳥」だ
絶対に死なないのだ
敵の装甲列車の砲撃により、こちらの部隊も損害が増えていく
「敵は待ってくれない。俺は行くぜ」
そう言って、彼は司令室を出て行った
「おっ、おい!」
ヤークト大尉が呼び止めるが、彼は二度と止まらなかった
後には、私とヤークト大尉、ポルシェ元帥、そして数両の見張り兵
「・・・よし、最後まで戦うぞ。なんとしてでも、ここで止まるわけには行かない!」
ポルシェ元帥が言った
確かにここで止まるわけには行かない。ここで止まれば、粛清は目に見えている
我々は、最後の戦いに身を投じた
一両、また一両。隊員達が次々と装甲列車の前に破れていく
そして、彼の姿も、いつしか見えなくなっていた
そのとき、無線機から久々に声が響き渡った
「元帥!私です!」
それは、聞きなれた、私の弟子の声だった
「少将!まさか貴様・・・」
鎮圧部隊に参加しているのか
だとしたら、師弟がここで殺しあうことになる
「いえ、私は彼らとは違う理由でここに居ます」
ドニゲッテル少将は、なにやら別の理由で来たようだ
「一体どういうことだ?!」
「・・・元帥。我々と一緒にここから離脱しましょう!」
少将から返ってきた言葉は、予想外であった
「元帥が降伏したこととすれば、奴らだってそう手荒な真似はしないはずです」
「・・・そう見えるのか、彼らが?」
「・・・私が保証します。私の知り合いが、プロトンへの亡命手続きを行わせる予定です」
その言葉が、私の運命を変えることとなった・・・

思えば、この昔話をしたのは何度目だろうか
あれから祖国の軍に復帰するまで、一〇数年の時が経った
ドニゲッテル少将によってプロトン王国へと亡命した我々は、プロトン陸軍の軍事顧問となった
その直後だった。ドニゲッテル少将がクーデターを起こしたのは
彼はかつての総統の親戚を起用し、革命勢力の地盤を固めたのだ
クーデターにより、祖国は変わった
第四次/第五次キュワール大戦を生き残り、遂に祖国に帰れるときが来た
そして、かつての階級と地位を手にし、私はここにいる
「・・・まあ、こんなものか」
話を聞いていたチョロQは、私の昔話の間、一言も発しなかった
「ありがとうございます。『ドロワル事件』にそんな経緯があったとは知りませんでした」
青い車体に、黄色いライン。車体にアンテナまでつけたチョロQは、その見た目に反し新聞社のチョロQらしい
はるばる海外から来たとあれば、昔話もしてみたくなる物か
聞けば、その新聞記車は、普段はレースの取材をしているらしい
「・・・それにしても、レース専門と聞いている君が、どうしてQタンクの私を取材しているんだ?」
私は、記車に聞き返してみた
「・・・デスクから一つ、課題を出されましてね」
「なんだ?」
「『レース以外のチョロQの記事を書いてみろ』・・・と言う事です」
なんでも、その新聞社はそれまでほぼレース専門だったのだが、レース以外の事項を専門に取り扱っていた他の新聞社がレース分野にも乗り出してきているのだという
どうやら報道業界も大変らしい
もっとも、デスクがそのようなことを言ったのは、もうひとつ別の理由があった
『チョロQの存在意義は、レースだけではない』。デスクはそう言って、記車を送り出したそうだ
「・・・そういえば、聞き忘れたんですが・・・」
「どうした?」
「・・・ティーガー元帥の戦友・・・装甲列車に挑んでからどうなったんですか?」
この質問も、何度聞かれただろうか
「・・・それは、私にも分からない。しかし、これだけは言えるよ。彼は生きている」
「・・・何故、そう言えるんですか?」
記車は再び質問をぶつけた
「・・・聞かなかったのか?彼の異名」
私は、当然のように、そう答えた
「帝國の・・・不死鳥・・・」
記車は、そう呟いた
そう、きっと生きているはずだ
私はこうして祖国に自由を取り戻したが、彼は罪を償うことが出来ただろうか
いずれ会うことができれば、それも分かるだろう
窓の外は、平和な大地が広がっている
結局、私は記車を駅まで送ることにした
私―――ティーガー元帥は、記車との別れ際にこう言った
「・・・楽しみにしているよ。君が『チョロQの存在意義』を見つけることを」
汽笛と共に、列車は走り出していった
CQ暦245年、大戦の終結直後のことであった

終わり
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短編小説 二両の提督 あとがき
 松井一真  - 2010/2/22 22:22 -
  
あとがき:ティーガー元帥の回想として描かれるドロワル事件の経緯。あとがきの「平成22年2月2日22時22分」の投稿を狙って、前日に駆け足で書き上げた結果、なんか駆け足過ぎて訳のわからない展開になってしまいました。
結構長い間構想していた作品で、「ドロワル事件」を端的に描いて見ました。
全般的にティーガー元帥の一人称視点で描かれており、いつものように多数のチョロQの視点から、ということが出来ないので、何かと苦労しました。ティーガー元帥メインの作品ってそういえば無かったなぁ。ロドスシルト少佐主役というのも「青き名将」が初ですし。初期から居るのになぁ。
今回も前回同様、台詞鉤括弧の前にキャラクター名を書かないという手法をとりました。
そしてタイトルも何度か変えました。最初は「『自由』を手にするために」でしたが、ティーガー元帥の回想主体としたところで多数のタイトルを考え、最終的には「二両の提督」に落ち着きました。
さて、「帝國の不死鳥」といえば、勿論マッドタンク。そういえばまともにマッドタンクを出したのはCCQ小説とこれだけだなぁ。
かつてその異名と共に伝説を作り上げたマッドタンクの、明らかになっている限りでは最後の戦い。そう言う雰囲気にしてみました。
もっとも、全編回想シーンみたいなものなのであまり長めにするわけにも行かず、少し端折った感じになってしまいました。終盤ちょっと無茶振りだなぁ。
ポルシェ元帥。後にQシュタインに復帰したティーガー元帥に対し、彼はそれらしい描写が無かったりします。「青き名将」では諜報科の幹部という設定になってました。
一応本作の時間軸は第三次キュワール大戦後期、大陸南方戦線が膠着状態に陥った時期です。いずれはCCQAの小説も書く予定ですが、それとほぼ同一の時間軸です。
ティーガー元帥とマッドタンクは少し前まで最前線で戦っていましたが、一旦引き揚げてグルンシュタットに展開していました。そこで武装蜂起を行ったわけですが、思いのほか政府陣営についたチョロQが多く苦戦を強いられたようです。
後にティーガー元帥の意思を継いだドニゲッテル少将がクーデターを敢行し、Qシュタインの体制を一気に変えています。

ラストシーン。短編集はいっそのこと線路にまつわる話にしようと考え、終盤に装甲列車を出してみたり、駅を登場させたりしました。

キュワールシリーズの各国家の設定を補完する要素も担っているこの短編集。今度は何処の国にスポットを当てるか、また考えてみます。
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明けましておめでとう御座います
 ダークスピリッツ  - 2010/1/4 21:25 -
  
明けましておめでとう御座います。

新年からこんな事を言うのは何なんですが、宇宙戦艦紀伊の話です。

実は私、蒼月颯という名前で現在東方プロジェクト×軍事小説を執筆、投稿しており、そちらに集中してしまっている結果、宇宙戦艦紀伊を考える時間が全くといっていいほど無い状況です。

しかも紀伊自体も終わりが全く見えてこない状況。正直そうなるまで話を混乱させてしまった私が全面的に悪いのですが、正直完結させる自信がありません。

どうしたらいいでしょうか?
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Re:明けましておめでとう御座います
 松井一真  - 2010/1/4 23:18 -
  
> 明けましておめでとう御座います。

すでに三が日も過ぎてしまいましたが、おめでとうございます。
今年が最後になるというので、駅伝の蒲田第一踏切の部分を見てました。見切れてる主任さん。
来年からは蒲田要塞の二重高架・・・あまり絵にならないなぁ、蒲田要塞も好きだけど。

> 新年からこんな事を言うのは何なんですが、宇宙戦艦紀伊の話です。
>
> 実は私、蒼月颯という名前で現在東方プロジェクト×軍事小説を執筆、投稿しており、そちらに集中してしまっている結果、宇宙戦艦紀伊を考える時間が全くといっていいほど無い状況です。

東方ですか。かくいう僕も弾幕シューティングは好きでして、何作か所持しています。弟がやってるだけで、僕はやってませんが。
実は「青き名将」第十六話で「とうほう違い」でつい「ポンポン砲の弾幕」をやろうとしてしまったことがあります。結局ぼやかしてますが。奇しくも「弾幕」と「BGMに定評」という共通点が(ほぼこじ付けじゃないか)。キャラクター的には東映に共通点が多数(おい)。正直それをネタにして弟と笑ってます(弟はあまり知らない)。

> しかも紀伊自体も終わりが全く見えてこない状況。正直そうなるまで話を混乱させてしまった私が全面的に悪いのですが、正直完結させる自信がありません。
>
> どうしたらいいでしょうか?

とりあえず始めたからには終わらせるのが礼儀ですから、なんとか完結させましょう。張りすぎた伏線をなんとか回収して、足りない部分を外伝で補完させる、という手法が必要となりそうです。大日本帝国を巡るドラマで物語が佳境を迎えそうですが、その前に航空兵たちの話を終わらせたい。

こちらも三作並行執筆(一作はほぼ休止状態ですが)という状態の中、迫り来る就職戦線。リアルに苦戦が予想されますが、なんとか就職したいところです。安定した鉄道関係が狙い目だけど、競争は激しそう。
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Re:明けましておめでとう御座います
 ダークスピリッツ  - 2010/1/20 5:28 -
  
わかりました。とりあえず時間の合間を縫って設定を考えておきます。

つきましては、松井さんに兵器関連の設定を一任したいと思うのですが、どうでしょうか?(QW・グンナ同盟以外の各惑星)

それとこれまで出てきた設定(特にあの大規模すぎる独立艦隊)は少し修正を加えて置きたいと思います。

時間は掛かるかと思いますが、これからもよろしくお願いします<(_ _)>
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Re:明けましておめでとう御座います
 松井一真  - 2010/1/23 23:03 -
  
> わかりました。とりあえず時間の合間を縫って設定を考えておきます。
>
> つきましては、松井さんに兵器関連の設定を一任したいと思うのですが、どうでしょうか?(QW・グンナ同盟以外の各惑星)

了解しました。頑張ってみます。

> それとこれまで出てきた設定(特にあの大規模すぎる独立艦隊)は少し修正を加えて置きたいと思います。

従来のアマティス艦とプロトン艦で構成されたのがプロトン独立艦隊で、ロドリグ艦は単にロドリグから派遣された三個艦隊ぐらいにしておけば何とかなりそうです。

> 時間は掛かるかと思いますが、これからもよろしくお願いします<(_ _)>

こちらも就職戦線が迫りつつあります。その合間を縫って、何とか執筆を続けていきたいです。
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青き名将(仮題) 第十五話
 松井一真  - 2009/6/14 23:08 -
  
ようやく完成、第十五話。ぶっ飛んでますが原作が高杉さんだからしょうがない(おい)。

第十五話 北港大波乱
QQQQ、ノースポート沖
一隻の大型漁船が、沖合いで魚を獲っていた
船員A「よぉーし、揚げるぞぉー!」
停船した漁船が、網を揚げ始める
船員A「船長、今日は妙に大量ですねぇ」
網を揚げている船員が言う
船長「たまにはそう言う事だってあるだろう。このところ戦争で燃料費が高くなってるんだ。取れ高が増えりゃあ儲けもんじゃないか」
船長が答える
戦争が泥沼化する中、彼らも必死になっているのだ
この海域では数週間前、軍が核実験を行ったという
残留放射能の消滅を確認したことから、政府は禁漁を解除、彼らはようやく仕事に漕ぎ出したのだ
船員B「しかし、いくらなんでもこれは妙ですよ。それに・・・」
確かに、数週間前に核実験があった割には、奇妙なほど大漁である
魚群探知機を眺めていた船員は、通常の数倍の魚群がこの船の張った網へと飛び込んできたのを見た
そして、その奥にさらに大きな反応を確認していた
船長「とにかく、さっさと帰るぞ」
船員の言葉をさえぎるようにして、船長が答える
船員A「船長!ありゃなんですか!?」
網を揚げていた船員が、遠方を指して言う
船長「ん?なんだ、高潮・・・?」
恐ろしく大きな波が、こちらへ向かっている
船長「両舷前進全速!逃げるぞ!」
急いで急加速する漁船
船員の一台が無線機を起動させる
船員B「こちら第一六小林丸、第一六小林丸!」
大波はこちらへ向かってくる
しかも、徐々にその波は大きくなってくる
慌てて救命フロートを装着する船員達
逃げ切れない。このままでは転覆する
一瞬、波の間に何かが見える
一体あれは何者か
しかし、そのときさらに大きな波が漁船を襲った
そして、大型漁船は遂に転覆した

QQQQの海上警備隊は、緊急通信を受信。急いで現場海域へと出動した
ヘリ搭乗員A「もうすぐ現場海域だ。周辺を警戒しろ!」
操縦に当たる一両が言う
ヘリ搭乗員B「了解!・・・それにしても、妙ですね」
捜索に当たるもう一両が返す
ヘリ搭乗員A「どういうことだ?」
ヘリ搭乗員B「突然高潮が現れた件ですよ。今日はそれらしき予兆も発見できなかったって話じゃないですか」
ヘリ搭乗員A「確かに、奇妙だな・・・でっかいクジラか何かの浮上に巻き込まれたか?」
ヘリ搭乗員B「まさか、そんなでっかいクジラが、こんな北の海に居るんですかね?」
そのとき、眼下の海に、なにやら奇妙な漂流物が見つかった
ヘリ搭乗員B「高度、ちょい下げ!」
ヘリ搭乗員A「おっ、何か見つかったか!?」
ヘリ搭乗員B「何か浮いてます!二時の方向!」
操縦士も二時の方向の海面を見る
確かに何かが浮いている
どうやら船の底部らしい
ヘリ搭乗員A「・・・今確認した!寄せるぞ!」
出動したヘリコプターの一機が、転覆した漁船の近くに寄っている船員達を見つけた
ヘリ搭乗員B「こちら『北港』五番機、転覆した『第一六小林丸』を発見!」
観測員が急いで本部に打電する

通信を受けて、警備隊の艦船が現場へと急行した
生き残った船員は、警備艇によって救助された
沈没時の証言について、副長が報告する
警備艇艇長「怪物?」
警備艇副長「はい。怪物が現れたという証言です。怪物が浮上した時に発生した大波に、巻き込まれたということだと思われます」
転覆後、辛うじて脱出に成功した生存車たちは、口々に「怪物が現れた」という証言をしたのだという
警備艇艇長「先週の貨物船沈没といい、このところこの海域は妙な現象が多いな。まさかその怪物とやらと、関係があるのだろうか・・・」
実は一週間前、この付近の海域で貨物船が沈没するという事件が発生した
救出に向かった船舶も大半が謎の高潮により沈没。やはりこのときも、怪物の目撃証言があったという
警備艇副長「艇長、『怪獣』って知ってます?」
警備艇艇長「ああ、ちょっと前に流行った映画に出てくる奴だろ。街を襲撃するでっかい化物」
警備艇副長「・・・実在、するかもしれませんね」
警備艇艇長「・・・まさかな。そうなったら俺たちの仕事じゃない。軍の仕事になっちまう。この前は首都が爆撃されたんだ。これ以上軍の手を煩わせるわけには行かないぞ」
警備艇副長「でも軍も軍ですよ。核実験を強行したばかりか、未開の島占領して『独立国だ』なんて言い張ってるんですから」
警備艇艇長「・・・あまり大きいこと言えない立場なんだがね」
窓から見える海は、いつもと変わらない平静を取り戻している
警備艇艇長「怪獣、か。結局観に行かなかったな」
一体、この大海原で、何が起こったというのか
この時点で、彼らは全くわからなかった

同時刻、現場海域周辺の哨戒機
警備艇からの救助完了報告を受けて、帰投する予定だった
しかし、海中に奇妙な泡が立っているのを確認し、その周辺を旋回することとした
哨戒機乗員「機長、何かが浮かび上がっているようです!」
哨戒機機長「漂流物か?」
哨戒機乗員「いえ、この大きさは・・・」
そのとき、その泡の中から、巨大な物体が現れた
哨戒機乗員「機長!何か出てきました!巨大な・・・生物です!」
哨戒機機長「本部に連絡!急ぐんだ!」
乗員の一両が通信機のマイクを手に取る
哨戒機は、全速力で巨大生物から離れる

プロトン王国首都、バチェリット。陸軍総司令部
一両の通信兵が、司令官室をノックする
ロッキード元帥「入れ」
ドアを開け、通信兵が入る
プロトン通信兵A「司令、また北方で怪事件です」
ロッキード元帥「また原因不明の艦船沈没事件か?」
司令官席に座るロッキード元帥が言う
プロトン通信兵A「はい。今度は大型の敷網漁船です」
通信兵の報告によると、QQQQ船籍の敷網漁船「第一六小林丸」が、突如発生した大波により転覆したという
生存車の証言によると「怪物が顔を出すのを見た」とのことだが、どうにも疑わしい。世間では核実験の影響で怪獣が誕生したのではないかなどというが、少し前に流行った映画ではあるまいし、まさかそのようなことが実在するとは考えにくい
しかし、そうと考えなければ辻褄が合わないのも事実だ
少し前にも、この付近の海域で貨物船が沈没し、さらに救助に向かった艦船数隻が謎の沈没を遂げるという事件が発生している
現時点でプロトン王国に被害はないが、あの海域の付近ではキュワール連合の機動部隊がチョロ〜ンへの対地攻撃を行っている
「東の民兵」の艦艇はある程度の高波には耐えられる構造になっていると聞くが、プロトンの艦艇はどれほどの高波に対応できるかは分からない
そのとき、もう一両の通信兵が駆け込んできた
プロトン通信兵B「司令、大変です!問題の海域を哨戒飛行していたQQQQの哨戒機が、正体不明の巨大生物を発見したとのことです!」
ロッキード元帥「巨大生物!?」
プロトン通信兵B「はい、巨大生物です!哨戒機は辛うじて生還したとのことですが・・・」
通信兵は「辛うじて」と言った。一体どういうことなのだろうか
確か、件の映画に登場する「怪獣」は、熱線で攻撃していた。よもや、本当に「怪獣」が現れたのだろうか
いや、そうとしか思えない。QQQQの核実験が、本当に怪獣を生み出してしまったのだ

キョウビーチャの司令部に、幕僚達がやって来る
「怪獣」の出現による物だ
既に会議室で待機していたビスカイト中将が、フェレックス大将のほうを見る
フェレックス大将もそれに気づく
フェレックス大将「・・・始まったな」
着席したフェレックス大将は、ビスカイト中将に向かって言った
ビスカイト中将「・・・はい」
続いて、作戦課のスピシュード中佐が着席する
第二軍参謀長、ミフェイドビッチ大佐が、その隣に着席する
そして、第二軍司令、リピーレド元帥が着席する
リピーレド元帥「一体どういうことだ?」
傍らのミフェイドビッチ大佐に聞く
ミフェイドビッチ大佐「・・・巨大生物が出現しました」
ミフェイドビッチ大佐が簡潔に答える
参謀「出現した巨大生物は、恐らくここ数週間、問題の海域付近で発生している、船舶消失事件の原因と思われます。写真に写っている大きさから推測するに、身長は50mはあると思われます」
黒板に哨戒機の撮った写真を貼り、説明する参謀
参謀「Qシュタイン帝国の生物学車が、数週間前に問題の海域で、QQQQ軍の核実験が行われており、これが巨大生物出現の原因ではないかと、発表しています」
説明を終えて、着席する参謀
フェレックス大将「核の落とし子、といったところか・・・」
キュワール地図のQQQQの描かれている方を見て、フェレックス大将が呟く

復旧から間もないQQQQ軍総司令部は、ただちに防衛網の構築に当たった
巨大生物は海上にいる。当面の間、防衛の主軸は海軍となる
海軍総司令部は騒然となった
イソロク中将「第六艦隊はただちにノースポート沖に展開、巨大生物を食い止めろ!」
海軍参謀、イソロク中将が、今作戦の指揮をとることとなった
以前から海上戦闘で成果を上げており、海軍長官、ルーズベルト大将の指名により作戦指揮官に抜擢された
QQQQ通信兵「参謀!現在現場海域周辺に、ウルタンクの潜水艦が複数隻展開しているようですが・・・」
通信機を持った兵士が言う
前線の哨戒機の連絡に寄れば、ウルタンクの潜水艦数隻が問題の海域に展開していたらしい
迂闊に出るとこの潜水艦からも攻撃を受けそうだが・・・
イソロク中将「そんな物はどうでもいい!今は巨大生物の対応が先だ!」
QQQQ通信兵「参謀!?」
イソロク中将「ほっとけばバケモンにビビってずらかる!とにかく防衛網を構築しろ!ノースポートに上陸されたら、野党派閥の反抗は免れんぞ!」
イソロク中将は苦心していた。ここで巨大生物を止められなければ、せっかくカースゲース傀儡政権疑惑で株が下がっている野党派閥、橋本派が息を吹き返しかねない
与党派閥、高杉派に属するイソロク中将としては、なんとしてでも巨大生物を食い止めたい
だが、ノースポートを拠点とする第八艦隊司令、ロック大将は、橋本派に属する指揮官だったのだ
やむなく高杉派に属する蔵元少将率いる機動部隊である第六艦隊を向かわせることになったが、果たして間に合うかどうか・・・
イソロク中将「遠山中尉、陸軍の動向は?」
遠山中尉「はっ!・・・高杉元帥率いる第一軍主軸が、ノースポート近郊に展開。川本中将率いる第四軍も展開しています」
イソロク中将「川本の隊は当てにならんだろう。有安軍も加えるよう言っておけ」
川本中将も、橋本派所属である。到底イソロク中将の指揮通りに動くはずが無い
陸の指揮は高杉元帥に任せることとし、空軍の支援の元巨大生物を叩くこととする
QQQQ通信兵「参謀。日戦軍団本部から入電です。『出現した巨大生物に対し、数年前に流行った映画にちなみ、『G』というコードがつけられることが決定した。G対策の奮闘に期待する』、以上です」
実は、「巨大生物」では長いということで、当該作戦に協力することとなった日戦軍団に依頼していたのだ
大部隊を用いての防衛作戦も、元々は日戦軍団側の発案であった
果たして、この防衛作戦が功を奏すか
第十五話 続く
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Re:青き名将(仮題) 第十六話
 松井一真  - 2009/12/31 22:14 -
  
作戦。そういえば図上演習っぽいのやってる怪獣映画って少ないなぁ。

第十六話 大艦隊総攻撃
一方、激戦は地上でも行われていた
熱線の爆発により、崩れる地面
崩落に巻き込まれ、倒れる兵士
現在この地域では、シュンジ大佐率いるQQQQ精鋭部隊が「G」に地上から攻撃していた
しかし、状況は圧倒的劣勢を強いられており、精鋭部隊は壊滅的打撃を受けていた
QQQQ兵士C(通信)「こちら第582中隊!状況は劣勢!『G』の熱線の威力はかなりの物です!」
数量の戦車が、「G」に遠距離から砲撃する
その砲撃は「G」に直撃し、硝煙を上げる
しかし、「G」の背が青白く光るや否や、青白い熱線が戦車隊を襲った
QQQQ兵士C(通信)「『G』が熱線の発射態勢に入りました!あっ!青い閃光が・・・」
轟音とともに、通信が途絶える
QQQQ通信兵B「・・・第582中隊、壊滅!」
通信士の報告を聞き、シュンジ大佐は愕然とした
彼は信じていた。自分の住む国、QQQQの実力を
絶対にどの国にも負けない強い力。それこそがQQQQの軍事力だと
しかし、勝てない。キュワール最強のQQQQの力をもってしても勝てない、恐ろしい敵
ショウタ中佐「大変です!空軍爆撃飛行隊が壊滅、撤退したとの報告が入りました!」
副官のショウタ中佐が、通信文を持って駆けつける
シュンジ大佐「・・・なんてことだ・・・」
キュワール最強のはずの空軍が敗れる。動きは遅く、図体も大きい。航空機の格好の的のはずだった奴に
シュンジ大佐「ショウタ・・・嘘だろ、そんなこと」
改めて、ショウタ中佐に問いただす
ショウタ中佐「いえ、事実です。どうしてもというなら・・・上空をご覧下さい」
それを聞き、シュンジ大佐は天幕を出て上空を見上げた
QQQQの記章をつけた急降下爆撃機が、「G」に向かって急降下していく
しかし、「G」の背中が青白く発光するや否や、それと同じ色の熱線が放たれる
一撃で吹き飛ばされ、爆発四散する急降下爆撃機
「G」にはいくつもの硝煙が立ち昇るが、ダメージは僅かのようだ
やはり、撤退の報告は本当だった
最強のQQQQ空軍が敗れる。異形の恐ろしい怪物に
目の前の現状に、シュンジ大佐は落胆した
第二防御陣地、壊滅・・・

通信文を持って、一両のM3軽戦車が駆け込んできた
プロトン通信兵B「第二防御陣地、壊滅!」
リピーレド元帥「何ぃっ!?」
その報告を聞き、リピーレド元帥は驚愕した
ロドスシルト少佐「・・・さらに電撃を加えても倒れないというのか・・・」
フェレックス大将「現在の怪獣の予想針路は?!」
プロトン通信兵B「そのままノースポート市街地へと前進しています。ノースポートの壊滅は避けられません!」
壊滅。突然海から現れた異形の怪物によって、一つの大都市が壊滅する
そのようなことがあり得るのか
いや、空想の産物と思われていた「怪獣」が現実に存在することが明らかになった以上、それも考えられる
「怪獣」の能力は、その筋のチョロQによればオーソドックスなものであるらしい
核の影響で誕生し、放射能を有する熱線を放射する。事実、第一防御陣地付近に放射能が検知されたという
そんな怪物が、ノースポートへと襲来するのだ
現在QQQQ空軍の航空隊が、改めて怪獣を攻撃している
効果が薄いことは明らかだが、それでも牽制になるのだから撃っているだけマシなのだという
頼みの綱となるQシュタイン帝国軍の作戦は、一体どういうものなのだろうか
プロトン通信兵A「QQQQから通信です。『ノースポートに非常事態宣言が発令。住民の退避を急いでおり、陸上部隊を展開中』とのことです!」
報告に寄れば、怪獣は既にノースポート付近へと接近。QQQQ陸空軍の攻撃をもろともせず前進している
これを撃滅できるのは、Qシュタイン帝国の作戦しかない
フェレックス大将「そういえば、Qシュタイン帝国軍の作戦についてだが・・・」
リピーレド元帥「そうだ!忘れていたぞ!Qシュタインの作戦はどうなったんだ!?」
会議室の扉を、豪快に開ける一両の九七式中戦車
チハ大佐「それに関しては、私が説明しましょう」
日戦軍団陸軍、第一一中隊司令、チハ大佐
一個中隊指揮官としては異例なほど、単独で姿を見せることが多い彼は、かつてはグリシネ陸軍の名将であった
ある事件がきっかけで「民兵」へと移り、前線で指揮を執っている
チハ大佐とともに入室してきた九五式軽戦車が、地図に戦車の形をした駒を置く
その地図はノースポート市街地の拡大地図であった
地図の郊外に当たる部分に、映画の商品だった怪獣の模型を置く
チハ大佐「怪獣はこのまま、ノースポート市街地へと向かう物と思われます」
そういって、怪獣の模型をノースポートのほうへと進める
チハ大佐「そこで、新開発の熱線砲車を、ノースポート市街地の各所に配置します」
戦車の駒の脇に、熱線砲車に見立てた自走砲の駒を置く
チハ大佐「熱線砲車の攻撃によりダメージを受けた怪獣は、恐らくは一時後退するはずです。そこで・・・」
九五式軽戦車が、グライセンを模した空中戦艦の駒を持ってくる
チハ大佐「グライセンが誘導役を買って出ます」
スピシュード中佐「誘導役!?」
チハ大佐「はい。誘導役です」
一度は怪獣を倒すほどの実力を持っていた「グライセン」を「誘導役」とする
一体、どこへ「誘導」するというのだ
チハ大佐「沖合いにある火山島まで誘導し、火口に落とします」
それは、大方の予想を覆す作戦であった
高い技術力を持つQシュタイン帝国ならば、強力な超兵器を持って怪獣を撃滅する物だと思われていた
しかし実際は、「グライセン」を用いて怪獣を火山島まで誘導し、火口に落とすという至極原始的なものであった
リピーレド元帥「意外と単純な作戦なんだな。その割には随分と準備に時間がかかったが」
チハ大佐「グライセンに特殊装備を搭載するのに手間取っておりました。それと・・・グリシネ沖に、ウルタンク帝国の大規模航空部隊が接近しているとの報告が入りまして、そちらの対応にも追われていました」
その報告を聞き、幕僚達はざわめき始めた
フェレックス大将「ウルタンクの航空部隊!?」
スピシュード中佐「もしこのままどこかの町が襲撃されれば、大損害は免れませんね・・・」
チハ大佐「落ち着いてください。航空隊は恐らく、グリシネに向かう物と思われます。それに関してはわが海軍の航空隊が対応することとします。グリシネは空軍国家です。本国軍の実力も相当なものです」
連合軍が怪獣の襲来により、その対応に追われている隙を突いて、ウルタンク帝国軍は陸軍航空隊をグリシネへと進めていた
Qシュタイン帝国軍のQトルック攻撃において重要な補給拠点となるグリシネを叩けば、一時的とはいえ補給が滞り、高い技術力を持つQトルック軍の反攻を促すことができる。そう考えたウルタンク帝国幕僚の発案であった
チハ大佐「話を怪獣対策に戻しますが、グライセンを使う理由は、もうひとつあります。グライセンが一度怪獣に大ダメージを与えているからです」
スピシュード中佐「・・・一体、どういう意味ですか?」
チハ大佐「実は現在の怪獣の移動経路は、グライセンの飛行ルートとほぼ一致しています」
兵士の一両が、グライセンの飛行ルートを地図に描く
それに続いて、チハ大佐が怪獣の移動経路を描く
チハ大佐「何故そのようなことができるかは分かりませんが・・・一度手傷を負わせた相手を最後まで追跡するという執念を、逆に利用するというわけです」
フェレックス大将「・・・それでは、最初の熱線砲による攻撃は?」
チハ大佐「無論、グライセンが来るまでの足止めです・・・質問は、以上でしょうか?」
チハ大佐の発言の直後、会議室は沈黙に包まれた
フェレックス大将「・・・我々は、黙って状況を見守ることしか出来ない。そう言うことだな?」
チハ大佐「・・・はい、そういうことです」
チハ大佐は、この作戦説明の結論を、プロトンの幕僚達に述べた

ゲープコッチ島沖、一隻の潜水艦が、哨戒任務についていた
プロトン王国所属、潜水艦「アーチャーフィッシュ」。建造されたばかりの最新鋭艦で、試験航海を兼ねてゲープコッチ島沖を航行していた
通信士「こちら潜水艦『アーチャーフィッシュ』。現時点において周辺海域に異常なし」
定時の連絡を終えた通信士は、マイクを置いて休憩に入った
副長「北方海域で怪獣が出たそうですね」
艦長「どうもそうらしいな。連合軍が総出でかかっているようだが・・・まだ倒せていないみたいだ」
怪獣の出現についての報告は、勿論海軍にも伝わっていた
当初はこの海域には水上艦艇が警戒に当たっていたのだが、怪獣の襲来に伴い防備の強化が必要になるとして、北方海域に引き抜かれたのだ
戦時下とはいえ、泥沼の戦況とあっては、流石に現場は疲弊してくる
哨戒任務に当たっている彼らも、先の通信士のようにヘッドセットを置いて休憩しているものもいる
しかし、流石に水測員だけは、きちんとレシーバーを当てて周辺の探知に当たっていた
水雷長「しかし、あれですね。核弾頭でも倒れない怪獣だなんて、どうやって倒せばいいんですかねぇ?」
航海長「聞いた話じゃ、火口に落として動けなくするらしいぞ」
そのとき、乗員たちの雑談を遮るように、水測員が叫んだ
水測員「所属不明艦探知!恐らく駆逐艦・・・いえ、かなりの数の艦艇が!」
艦長「何っ!?」
実はこのとき、ウルタンク軍は二重に渡って攻撃計画を立てていた
陸軍航空隊がグリシネ本土を空爆しているうちに、海軍の機動部隊が補給線の中心となっているゲープコッチを爆撃、連合軍に打撃を与えるというものであった
「民兵」は陸軍航空隊の攻撃は察知していた物の、海軍の攻撃は察知できていなかった
艦長「本部に至急電だ!『ゲープコッチ沖に敵機動部隊出現!空母多数、ゲープコッチ攻撃に向かう物と思われる』!急げ!」
通信士「了解!」
通信士席に腰掛けて休んでいた通信士が、急いで無電を打つ
ゲープコッチにはチョロQアイランド解放作戦の準備のため待機するヒチニリア陸軍がいる。なんとしてでも被害は避けたい
果たして、間に合ってくれるのか
第十六話 続く
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Re:青き名将(仮題) 第十六話
 松井一真  - 2009/12/31 22:14 -
  
メーサー作戦発令。この辺、昭和と平成のチャンポンです。

第十六話 大艦隊総攻撃
同時刻、ノースポート市街地
駅のホームで、列車を待つ市民達
ホームは喧騒に包まれているが、一応近くにいるチョロQ同士の会話はできる
どこからか「また逃げなければならないのか」という声が聞こえた
どうやら空中戦艦の空爆の時に逃げてきたチョロQのようだ
市民A「核弾頭二発を受けても倒れないという怪獣を、どうやって倒すというんだろうな」
市民の一台が、隣にいるもう一台に話し掛ける
市民B「さっき通ってった自走砲。あれを使うって噂を聞いたぞ」
隣の一台が答える
市民C「自走砲って・・・あの二両連結のあれか?」
傍らで聞いていたもう一台が聞く
市民B「ああ、そうだ。Qシュタインが開発した新兵器だそうだ」
市民C「へぇ、新兵器か。随分と大きかったな」
市民A「そりゃそうだ。怪獣倒すんだもの」
三台が話をしていたのは、駅に向かう途中ですれ違った自走砲である
二両連結で、後部車両に砲塔を有し、さらにその砲塔から延びる砲身の先端には巨大なパラボラアンテナがつけられていた
新型の熱線砲車だという噂があるが、真偽は不明である
市民C「しっかし、あれだな。その怪獣が現れたのは、軍の核実験だろ。それをまた軍の都合で倒すってのもなぁ」
市民の一台が、鋭い発言をする
確かに、あの怪獣が現れたのは軍の核実験、すなわちQQQQの都合である
その怪獣をQQQQの都合で倒さなければならない。なんとも身勝手な話ではないのか
市民B「そうは言っても、その巻き添えを食うのは俺達なんだよ。このまま軍が何もしなければ、俺達は言葉無き死刑宣告をされたようなものだ」
市民C「・・・そうだけど、なんかやりきれねぇな・・・」
そのとき、構内にチャイムが鳴り響いた
「まもなく一番線に、電車が参ります。白線の内側までお下がりください」
駅員「えーサウスポート方面、快速列車です。臨時列車が続行で参ります。落ち着いてご乗車ください。現在当地区において非常事態宣言がされております」
自動放送のアナウンスに、駅員が付け足す
轟音とともに、列車がやって来る
郊外にあるこの駅は落ち着いているが、市街地では混乱状態に陥っているらしい
臨時列車の度重なる続行運転はそこから来ているようだ
快速列車も、臨時で市街地を通過するほどだった

それから数時間後、ノースポート市街地にサイレンが鳴り響いた
日戦軍団兵士A(通信)「第一班、配置よし!」
日戦軍団兵士B(通信)「第二班、配置よし!」
日戦軍団兵士C(通信)「第三班、配置よし!」
各方面の部隊から、一斉に報告が入る
部隊の指揮官、西田大尉が、各部隊に指示を出す
西田大尉(車種:61式戦車)「よし、『G』の接近を確認出来次第、陣地内の全熱線砲で砲撃を行え。奴が退いたら、そのままグライセンが誘導を行う。頼むぞ!」
日戦軍団兵士(通信)「了解!」
各方面の部隊から、一斉に返答が届く
日戦軍団通信兵「報告!『G』がノースポート市街地に突入しました!」
通信兵が、斥候からの通信を報告する
現在、この部隊に配属された最新式熱線砲車は、Qシュタイン帝国と日戦軍団が共同で開発した新兵器だ
元々は特殊弾頭弾迎撃兵器として開発されたものだが、急遽怪獣対策として導入された
二両連結式で、歩兵戦闘車を思わせる装甲車両の後部に、巨大な熱線砲塔を持つ砲車が連結されている
砲車の車体上には、巨大なパラボラアンテナを有する熱線砲塔が搭載されている
この熱線砲車が、ノースポート市街地の各所に、四両一個班が五班、計二〇両が配備されている
威力に関しては今のところ未知数だが、「G」を撃退することができるだろうか
日戦軍団兵士A(通信)「こちら第一班!『G』の接近を確認!射程圏まで引きつけます!」
前線部隊から、新たな報告が入る
西田大尉「相手は飛び道具を持っている。警戒しろ!」
日戦軍団兵士A(通信)「了解!」
その直後、通信機からの声は聞こえなくなった
代わりに、地響きが通信機越しにこだました
遠方から響く地響きは、「G」の足音か
そして他のどの生き物の鳴き声とも似つかぬ轟音は、「G」の咆哮か
その無言の攻防が数十秒続いた後、再び通信機から声が聞こえ始めた
日戦軍団兵士D(通信)「射程圏内に突入!」
日戦軍団兵士A(通信)「よし、熱線砲照射始め!」
それは、それまで怪獣に一方的に攻撃されていた連合陸軍の、反撃の始まりだった

その命令とともに放たれた熱線は、真っ先に「G」の胴体に直撃した
照射された五つの熱線の放つ光は、建物のガラスに反射してまばゆい光を放つ
「G」は今までとは違う咆哮を上げる
日戦軍団兵士D「効いているようです!」
日戦軍団兵士A「よし、続けろ!」
熱線の照射は「G」に容赦なく浴びせられ、「G」の各所に直撃する
西田大尉「ロケット砲、撃ち方始め!」
さらに畳み掛けるように、陣地に配置されていたロケット砲が咆哮を上げた
大型トラックの荷台に二八連装噴進砲を搭載した自走ロケット砲は、元々陣地攻撃用に開発されたものだった
こちらは各班ごとに十五両が配備されている
噴射煙により、周辺が一瞬だけ曇る
その攻撃は、間違いなく「G」に命中していた
さらに熱線砲の攻撃も相まって、「G」に打撃を与えた
そのとき、「G」が一瞬仰け反った
日戦軍団兵士D「班長!『G』が後退を始めました!」
日戦軍団兵士A「よし、グライセンに出撃要請急げ!」
日戦軍団兵士D「了解!」
兵士の一両が、無線機へ向かっていく
西田大尉(通信)「こちら本部、こちら本部。第一班応答せよ!」
無線機のマイクを持って、兵士が駆けつける
班長が、そのマイクを取る
日戦軍団兵士A「こちら第一班、こちら第一班。『G』が後退を開始。グライセンに出撃要請願います!」
西田大尉(通信)「こちら本部、了解。すぐに飛行場に連絡する」
日戦軍団兵士A「了解!」
通信は一旦、そこで切れた
なおもロケット砲と熱線砲の攻撃が続けられ、「G」は後退を続ける
数十秒後後、付近にジェット機の轟音が響き渡った
QQQQ空軍の誇る空中戦艦、「グライセン」だ

「グライセン」の操縦席には、リベンジに燃えるシン少尉の姿があった
シン少尉「先ほどは倒せなかったが・・・今度こそ!」
「G」をフライパスし、ロケット弾を発射する
ロケット弾は「G」に直撃し、火花を上げる
「G」は「グライセン」のほうへ振り向き、熱線を発射する
それを確認したシン少尉は、操縦桿を倒した
熱線が「グライセン」を掠めて飛んでいく
「グライセン」はそのまま、大通りを一直線に進む
「G」はそれを追って真っ直ぐに進んでくる
QQQQ通信兵C「『G』が追ってきます!」
QQQQ兵士D「誘導作戦は大成功だな」
シン少尉「そのまま海岸線まで前進する。見失うなよ!」
チハ大佐が指摘した「執念」は現実の物となった
誘導作戦の第一段階は見事成功。「グライセン」はそのまま、郊外へと向かった
その間、シン少尉は計器を眺めていた
操縦室内には地図が広げられ、ノースポート沖の火山島まで真っ直ぐの線が引かれていた
眼下の景色は大都会の大通りから、草原へと変わったが、「G」は変わらず付いてきた
時折発せられる熱線をかわしつつ、「グライセン」は「G」へロケット弾を叩き込みながら、「G」を火山島へと誘導していた
第十六話 続く
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Re:青き名将(仮題) 第十六話
 松井一真  - 2009/12/31 22:15 -
  
終結。そういえば怪獣映画の怪獣って結構呆気ない最後多いなぁ。

第十六話 大艦隊総攻撃
「グライセン」は建物の少ないところまで来たところで旋回し、海岸線へと向かった
しかし、この間にも、派閥違いが立ちはだかった
この付近には川本中将率いる第四軍が展開しており、先の戦闘で打撃を受けた有安軍に代わって「G」を撃滅しようと待ち伏せていた
榴弾砲や各種大口径火器などを有し、さらにミサイル自走砲まで有している精鋭部隊は、高杉元帥の派閥と対立する橋本派の部隊だった
「派閥軍隊」。これがQQQQ軍の実情だった
政治派閥に直結し、政治家の意向に左右される軍隊。それがQQQQの軍である
故に、正規軍の大規模クーデターという可能性さえも秘めている
QQQQ兵士E「『G』がミサイル自走砲の射程圏内に突入しました。攻撃の許可を願います!」
双眼鏡を持つ兵士が報告する
川本中将「グライセンの現状は?」
傍らの副官に問う
副官「こちらの存在には気づいていないようです」
どうやら偽装が功を奏したようだ
高性能レーダーを有する「グライセン」を欺けるステルス偽装は、このときも絶大な威力を発揮した
川本中将「よし、偽装を外せ。すぐに撃てるようにしてあるな?」
QQQQ兵士E「勿論です!」
複数の兵士が偽装に取り付き、偽装を取り外す
偽装を外すと、そこには長い砲身が突き出し、さらに砲塔上に連装ミサイル発射機を有する自走砲が現れた
このとき、「グライセン」のレーダースクリーンには、突然自走砲を示す光点が出現した
「HASHIMOTO Grand Force Missile−Tank」。その文字が、光点の周囲を埋め尽くした
川本中将「撃てぇ!」
砲塔上のミサイル発射機から、各二発のミサイルが発射される
QQQQ兵士F「主砲、攻撃始め!」
それに続いて、主砲の大口径砲が咆哮する
その集中砲火が「G」に瞬く間に襲い掛かった
爆炎に包まれる「G」
自走砲の攻撃はさらに続けられる
QQQQ通信兵D「大変です!本部から攻撃中止命令です!」
通信兵が駆け込んでくる
川本中将「構わん!どうせ本部の指揮官は近衛だろう!我々の上官は浜田大将だとでも言っておけ!」
QQQQ通信兵D「しかし・・・」
そのとき、激震が臨時司令部を襲った
川本中将「何事だっ!?」
QQQQ兵士E「『G』の反撃です!」
爆炎を拭い去り、「G」が熱線で反撃したのだ
榴弾砲の果敢な反撃も空しく、「G」の熱線は陣地の各所を粉砕していく
砲身が飴のように垂れ下がり、炎上するミサイル自走砲
QQQQ兵士F「退避!退避だ!うわぁぁぁ!」
爆発とともに、炎上する兵士
川本中将「・・・なんだ、これは・・・!」
周辺一帯が焼け野原と化し、彼らのいる臨時司令部付近だけが生き残っていた
そして、その生き残った臨時司令部に向かって、「G」が進んでいた
川本中将「おいっ、急いで逃げるぞ!」
副官「ダメです!間に合いません!」
「G」が臨時司令部のほうを注視する
直後、その背中が青白く光る
しかし、その発光は、背後からの砲撃により消えた
背中に立ち昇る硝煙
川本中将「・・・なんだっ!?」
臨時司令部をフライパスする戦闘機
確かあれは・・・日戦軍団から入手した最新鋭機だっただろうか
QQQQ兵士E「友軍の空母航空隊です!急いで退避しましょう!」
沖合いに展開していた、空母「白龍」を旗艦とする第八艦隊の艦載機だった
航空機の一機が通信文を投下する
「攻撃作戦は一時中断。沖合いにて第八艦隊が『G』を撃滅する。ただちに退避せよ 以上」
川本中将「よし、全部隊、退避急げ!」
副官「了解!」
川本中将以下、第四軍の残存勢力は、ただちに撤退。QQQQ陸軍の対「G」攻撃は、これで終了となった

さて、誘導作戦を妨害された「グライセン」は、一旦の燃料補給の後再び飛び上がった
いざ飛び上がってみれば、第八艦隊の艦載機が「G」を袋叩きにしていた
このままでは、誘導作戦の続行が困難である
しかし、第八艦隊艦載機が補給に戻るために、撤退を開始する
「グライセン」はその隙を突いた
一度見失った空中戦艦を再確認した「G」は、ただちにそれを追跡した
QQQQ通信兵C「『G』がこちらに気づきました!追って来るようです!」
QQQQ兵士D「・・・梃子摺らせてくれたな・・・」
それも、味方にである
シン少尉「仕方が無いだろう。これがQQQQの実情なんだ」
そのとき、高高度から数機の戦闘機が急降下してきた
第八艦隊の艦載機だ
シン少尉「まだ諦めきれてないのか?!」
QQQQ兵士D「もう海岸線だぞ!」
QQQQ通信兵C「第六艦隊に応援を呼びましょうか?」
少し迷った後、シン少尉は答えた
シン少尉「・・・よし、頼む!」
QQQQ通信兵C「了解!」
勿論、本気で落としに行くわけではない。あくまで牽制である
こんなところで内乱戦はしたくない。これ以上の犠牲は払いたくないのだ
それから数分後、第六艦隊の艦載機が応援に駆けつけた
第八艦隊航空隊は、第六艦隊航空隊を攻撃する
こちらもある意味では囮作戦だ
この間も、「G」は終止「グライセン」を追跡していた
そして、火山島の沖合いまで到着した
後方でいまだ続けられる、航空隊同士の派閥対立を尻目に、「グライセン」と「G」は火山へと一目散に突き進む
シン少尉は火口のほうに機首を向けると、操縦桿を引き起こした
これで「G」の視点を完全に上空に向けることが出来る
「G」は「グライセン」を注視して、そのまま火山島へと突き進んだ
火山島の沖合いには、状況を見守る第六、第八艦隊と、連合軍の哨戒艦隊
「グライセン」が火口をフライパスした数十秒後、轟音が「グライセン」の後方に響き渡った
咆哮とともに、火口へ転落する「G」
その視点は、最後まで「グライセン」へと向けられていた

火山島の沖合いに展開する軽巡「天塩」からは、火口へ転落する「G」の姿が確認できた
フォード少佐「・・・火山への影響は?」
フランクリン大尉「ほとんど無いそうです。だからこそ、この作戦が通ったそうですよ」
四条大佐は、ただ火山のほうを見つめていた
煙は見えず、雲も無く
ただ青い海原と、小さな火山島、そして連合軍の大艦隊だけが、そこに浮かんでいた
その上空を、無数の航空機がフライパスする
それぞれの母艦に戻る艦載機たちだ
攻撃目標が「自滅」したことで、第八艦隊航空隊は母艦へと帰投することとなった
そしで作戦目標を達成した第六艦隊航空隊も、母艦へと帰投するのであった
四条大佐「・・・仕方がないとはいえ・・・少し可哀想なことをしたな」
フォード少佐「・・・はい」
「まだ倒れないのか」といわれつづけた大怪獣は、火山島という自然の猛威に敗れ去った
完全に死んだとは、まだ言い切れない
しかし、火山に転落したことで、その活動を停止させることは出来た
QQQQと「G」の戦いは、このとき終わったのだ

その状況をモニターしていたクラウドポリスの幕僚達に、安堵の空気が立ち込めた
イソロク中将「・・・やりましたな」
近衛元帥「・・・そうだな。なんとか『G』を撃滅することが出来た」
ここに集結した幕僚達も、ほんの数分前まで激論を繰り広げていた
その結果、多大なる犠牲を払いつつも、辛うじて「G」の撃退に成功した
しかし、その間に露呈したのは、QQQQ特有の派閥対立であった
有安元帥「・・・しかし、我々の作戦において、最大の障害となったのが、まさか自国の軍とはな・・・」
高杉元帥「・・・仕方があるまい。建国当時からの、伝統だからな」
その言葉を最後に、会議室は沈黙に包まれた

キョウビーチャの臨時司令部も、同じような状況となっていた
プロトン通信兵A「『パーシバル』から報告です。『怪獣が火山から這い上がってくる様子は無い模様。怪獣の撃退に成功。QQQQの各艦隊は撤収を開始』。以上です」
その報告を聞き、ビスカイト中将は呟いた
ビスカイト中将「・・・あの怪獣が、また起き上がってこないとは限らない。もし、再びQQQQに派閥対立が起こり、あの近くが戦場となれば、きっと・・・」
それからしばらくの間、会議室で発言をする幕僚はいなかった
ただ黙々と、兵士達が地図や駒を片付けていた
ビスカイト中将が、兵士の一両に小声で指示を出す
地図が片付けられてしばらく後、机にチョロ〜ンとグリシネ、そしてチョロQアイランドの地図が敷かれた
それを見たロドスシルト少佐は、机を離れ、退室しようとする
スピシュード中佐「ロドスシルト少佐?!」
フェレックス大将「・・・一体どこへ行くんだ?!」
問い掛ける幕僚達に対し、ロドスシルト少佐は無言で退室した
それからしばらく後、図上演習の駒を持って戻ってきた
グリシネ沖に、いくつかの駒を置く
それは、重爆撃機の駒だった
ロドスシルト少佐「・・・忘れていませんか?グリシネ沖に、敵航空隊が飛来したとの報告」
フェレックス大将「あっ!」
リピーレド元帥「そういえば!」
思い出したように、幕僚達が答える
ロドスシルト少佐「この騒ぎに乗じて、ウルタンクが動き出したようです。QQQQ陸軍の独断行動の時に、もう一つの入電が入っていました。それが・・・これです」
ロドスシルト少佐は、ゲープコッチ沖にいくつかの駒を置いた
それは、複数の空母と艦上機の駒だった
ロドスシルト少佐「・・・ですよね、チハ大佐?」
会議室の隅で直立するチハ大佐に聞く
チハ大佐「・・・そのとおりです」
それまで黙っていたチハ大佐が答える
怪獣対策の混乱に乗じ、連合軍の警戒網をかいくぐったウルタンクの機動部隊は、チョロQアイランド沖に展開。航空隊をゲープコッチ島へと送り込んだ
さらに陸軍航空隊が、グリシネ本土を強襲した
プロトン通信兵B「グリシネから緊急入電!『重爆撃機多数を擁する航空隊が領空に侵入!現在交戦状態に突入』、以上です!」
その報告に、ざわめく幕僚達
大艦隊の総攻撃は、始まったばかりなのだ
第十六話 終わり
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青き名将(仮題) 第十六話 あとがき
 松井一真  - 2009/12/31 23:45 -
  
「行く年来る年」の鐘の音に合わせて投稿。
あとがき:遅れに遅れたから今年中には書き上げるぞ!の意気込みで書き上げた第十六話。結局ものすごくギリギリでした。前回から半年以上経ってます。本当は七月公開の予定だったのに。結局九月〜十一月分の三話が未完成(八月分は一〇月公開の「紀伊」第七十五話で穴埋め)なので、また急ごしらえで短編作るかもしれません。「紀伊外伝」も筋書きが思いつき次第進めます。来年公開分、すなわち次回から作品タイトルの「(仮題)」を取ろうと思います。
今回もSCQ第五十五話〜第五十六話に相当しますが、冒頭のカルオス帝国の内乱はSCQ第五十七話にあったカルオス軍の内乱がモチーフとなっています。
その冒頭の内乱。地名はエースコンバット5に出てきたユークトバニア(ロシアをモチーフとした架空の国家)のバストーク半島から取ってます。
ここでさりげなく初登場するカゾフ兵長。SCQでは第八十五話で初登場し、リゾニア合衆国建国に尽力したチョロQとなっていますが、このときはゲリラ鎮圧部隊の隊員。今回は出ていませんが、第四話で少しだけ登場したドドルハ軍曹もこのゲリラ鎮圧部隊に参加しています。

会議室。試作光学兵器を搭載した攻撃機。たった一行で片付けられる割には随分恐ろしい機体ですが、勿論これは平成の某水爆大怪獣映画に登場したメーサー攻撃機がモチーフ。今後も別用途で出てきて活躍するかも。
今回の唐突(?)過ぎるQQQQ主役回は、ある意味では設定資料集「謎の国家QQQQ」の活用編ともいえます。今まで名前しか出ていなかったQQQQの幕僚達がさまざまな方面で大活躍。前回登場したイルソン中将とかも同じく名前のみ登場だった幕僚の再活用だったりします。
今回真っ先に登場した軽巡「天塩」の面々もその一つ。四条大佐は元々空母艦隊の指揮官という設定でしたが、空母艦隊の指揮官が蔵元将軍に統一されてからは出番がなくなっていました。
そしてフォード少佐とフランクリン大尉はこれまた名前のみ登場の指揮官。前回のあとがきで書いた「フランクリン」は彼です。別個に「セオドア」という海軍将校がいるので、結局ルーズベルト大将の由来がどちらなのかわからなくなっています。
この爆雷攻撃から「G」上陸までの一連の流れは勿論54年版の某水爆大怪獣映画(以下「54年版」)がモチーフ。「有刺鉄条網」という聞きなれない響きもそのまま使ってます。

「G」上陸。この場面でしか登場していない長原中佐と高羽少佐ですが、ちゃんと生き残ってますのでご安心を。因みにサーチライト車が光を当てると云々は、54年版にあった「光を当ててはいけません!ますます怒るばかりです!」のくだりから。サーチライト車が光を当てるまでは熱線を一発も撃ってませんな。

高杉大佐。こちらも下の名前が未設定の兄弟の「弟」がパイロット、「兄」が陸軍の指揮官という設定です。京城兄弟の下の名前の設定さえまだ出来てないのに、またもや兄弟キャラの登場・・・というか、この兄弟はかなり前から出てるんですがね。

有安軍の登場。総司令官の有安元帥は司令部にいるので、副司令官のシュンジ大佐が指揮を執ってます。有安軍も設定のみの登場で、もちろん今回登場したシュンジ大佐とショウタ中佐は今回がシリーズ初登場。設定されてから早六年。随分長い空白でした。

チハ大佐の登場。本来の怪獣映画だったら博士の役割でしょうか。前回が平成風だったのに今回が昭和風だから少し違和感が生じます。ここでチハ大佐がウルタンクの航空隊に付いて触れてますが、ほとんどスルーされていることがラストに繋がっています。リピーレド元帥、重要事項を聞き流すってさりげなくとんでもない奴。

アーチャーフィッシュ。実在の同名艦は、空母「信濃」を撃沈した艦で、図らずして「第二次大戦で最も大きな艦を沈めた潜水艦」の称号を手にしています。
OVA版の「旭日の艦隊」で、原作小説の架空潜水艦に代わってドイツの潜水空母と戦っており、SCQにおいてもそれに似たポジションで登場していました。今回の登場もこれに由来しています。そして今回も試験航行がからんでいるという偶然も。

市民の場面。これは54年版で、国電に乗っていたダンサーが「空襲で疎開してやっと戻ってこれたところなのにまた疎開しなければならないの?」と言う場面と、こちらはカットされて脚本のみのシーンですが、都電が来るのを待ちながら「倒す方法は無いのか?」、「どのみち俺達は死刑宣告を受けたようなものだよ」と会話するサラリーマンの場面があり、これらのオマージュです。
自動放送に付け足す駅員。非常時とかにはよくありますな。特に事故などが発生した際の京急は凄まじい物だと聞いています。さすがに今回のように「本来停車するはずの駅を通過して運行」はありませんが。ちなみに逆は名鉄にあります(事故発生により本来通過するはずの国府・伊奈に停車など)。

メーサー砲。勿論怪獣映画の常連兵器ですね。西田大尉をここで登場させたのは勿論車種が61式戦車だから。
続いて放たれるロケット砲は、怪獣映画の常連の自走ロケット砲に由来。
「グライセン」。そういえばジェット機だったなぁと思い、今回ジェット機として登場させてます。モチーフがスーパーXだし。

川本中将。いわゆる橋本派の指揮官。前回は「第四軍指揮官」としていましたが、今回第四一師団の指揮官となっています。流石に「軍」は規模が大きすぎた。
この第四一師団に所属する自走砲も、某水爆大怪獣映画の昭和後期作品のいくつかに登場していたミサイル自走砲に由来。
これ以降も高杉派と橋本派の対立が続きますが、流石に本作の主役はプロトン王国で、QQQQ側のスピンオフも予定しているのであまり書いてません。多分QQQQのスピンオフでこれを書く時は三部作になるかと。

誘導先が火山。84年版の水爆大怪獣映画(以下「84年版」)に由来してますが、実は本家は見たこと無いです。空の大怪獣も火山噴火を誘発させて云々という展開でしたが。
撃退後のビスカイト中将の台詞は前回の台詞と引っ掛けています。84年版の次の作品で、小笠原諸島付近での諜報機関の小競り合いが原因で怪獣が復活するという展開があったような気がするので。

忘れられてたウルタンク軍の攻撃。ビスカイト中将とロドスシルト少佐が行動してなければ間違いなく会議が解散されていたと思います。フェレックス大将まで忘れてたことが判明し、プロトン陸軍の状況認識の薄さが良く分かります。

さて、最後に今回のサブタイトルについて。サブタイトルは某水爆大怪獣映画にあった「大怪獣総攻撃」に由来しますが、本作における「大艦隊」はウルタンクの機動部隊とQQQQの第六・第八艦隊です。第六・第八艦隊は総攻撃を行っており、またウルタンク軍も総攻撃の準備を行っているので今回のサブタイトルをこれにしました。

さて、次回は本当に総攻撃。その間、プロトン王国は如何なる行動をとるのか。そしてビットレイクの悲劇は再発してしまうのか!?
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Qタンク王国海軍宇宙艦艇 駆逐艦
 ダークスピリッツ  - 2009/10/24 21:40 -
  
年代的には駆逐艦は1930年代まで、他の艦艇は第一次世界大戦前後くらいまでとしています。

Qタンク王国海軍 宇宙艦艇:Qタンク海軍は開戦当初プロトンに次ぐ2番目の艦艇戦力を保有していたが、他主要国と同様に連戦に次ぐ連戦により消耗。現在は艦隊再編、艦艇の建造等再編の途中にあるようだ。艦艇の特徴は全体的に優れ、大型艦に至ってQW随一とも言われているが、防御力に関してはQシュタイン等と比べてやや劣っている。

Qタンク王国海軍宇宙艦艇

ヴァンパイア級駆逐艦
全長100m
排水量1470t
武装12cm単装両用砲2基2門(上部2基)
  10.2cm単装両用砲2基2門(上部2基)
  53.3cm3連装宇宙魚雷発射管2基6門(上部2基)
  12.7mm単装機銃4基4門(上部両舷各2基)
  40mm単装ポンポン砲2基2門(上部両舷各1基)
  連装爆雷投射機1基2門(艦尾1基)
  戦闘速度34kt
Qタンク王国海軍駆逐艦。王国海軍の主力駆逐艦で100m級駆逐艦とも呼ばれる。当初は10.2cm砲4門だったが後に前後2門が12cm砲へ強化されている。現在400隻程竣工。

ウースター級駆逐艦
全長104m
排水量1590t
武装12cm単装両用砲4基4門(上部4基)
  53.3cm3連装宇宙魚雷発射管2基6門(上部2基)
  12.7mm単装機銃4基4門(上部両舷各2基)
  40mm単装ポンポン砲2基2門(上部両舷各2基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  戦闘速度35kt
Qタンク王国海軍駆逐艦。王国海軍の主力駆逐艦でヴァンパイア級の拡大改良型。若干大型化し武装が強化されている。現在300隻程竣工。

アマゾン級新鋭駆逐艦
全長112m
排水量1750t
武装12cm単装両用砲5基5門(上部5基)
  53.3cm3連装宇宙魚雷発射管2基6門(上部2基)
  12.7mm単装機銃6基6門(上部両舷各3基)
  40mm連装ポンポン砲2基4門(上部両舷各1基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  戦闘速度38kt
Qタンク王国海軍新鋭駆逐艦。王国海軍の新鋭駆逐艦。より大型・高性能艦となり主砲も1基増えている。現在200隻程竣工。

アカスタ級新鋭駆逐艦(A級)
全長116m
排水量1870t
武装12cm単装両用砲5基5門(上部5基)
  53.3cm4連装宇宙魚雷発射管2基8門(上部2基)
  12.7mm単装機銃6基6門(上部両舷各3基)
  40mm連装ポンポン砲2基4門(上部両舷各1基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  戦闘速度36kt
Qタンク王国海軍新鋭駆逐艦。王国海軍の新鋭駆逐艦。アマゾン級を元とした拡大改良型。武装が強化されているがその代わり速度性能は低下している。現在150隻程竣工。

コドリントン級新鋭大型駆逐艦
全長137m
排水量3100t
武装12cm単装両用砲7基7門(上部6基、下部1基)
  53.3cm4連装宇宙魚雷発射管2基8門(上部2基)
  12.7mm4連装機銃6基24門(上部両舷各3基)
  40mm4連装ポンポン砲2基8門(上部両舷各1基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  戦闘速度38kt
Qタンク王国海軍新鋭大型駆逐艦。駆逐艦隊の指揮艦として建造されている大型駆逐艦。A級駆逐艦を元としており各種武装や指揮装備、機関出力等が強化されている。現在70隻程竣工。

バシリスク級最新鋭駆逐艦(B級)
全長120m
排水量2030t
武装12cm単装両用砲6基6門(上部5基、下部1基)
  53.3cm4連装宇宙魚雷発射管2基8門(上部2基)
  12.7mm連装機銃4基8門(上部両舷各2基)
  40mm連装ポンポン砲2基4門(上部両舷各1基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  戦闘速度36kt
Qタンク王国海軍最新鋭駆逐艦。A級の次に建造されている主力駆逐艦。新兵器として対潜ソナーが搭載され、対潜作戦がより容易となった他、砲兵装や対空兵装もA級より若干強化されている。現在70隻程竣工。

デインティ級最新鋭駆逐艦(D級)
全長124m
排水量2340t
武装12cm単装両用砲6基6門(上部5基、下部1基)
  53.3cm4連装宇宙魚雷発射管2基8門(上部2基)
  12.7mm連装機銃4基8門(上部両舷各2基)
  12.7mm4連装機銃2基8門(上部両舷各1基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  戦闘速度37kt
Qタンク王国海軍最新鋭駆逐艦。B級の次に建造されている主力駆逐艦。新型の対空兵装や主砲が搭載され、全長も若干延伸されている。それ以外でB級とあまり目立った差異は無いが、航続距離や機動性も向上している。現在20隻程竣工。

エクスマス級最新鋭大型駆逐艦
全長143m
排水量3500t
武装12cm単装両用砲8基8門(上部6基、左右側面各1基)
  53.3cm4連装宇宙魚雷発射管2基8門(上部2基)
  12.7mm連装機銃8基16門(上部両舷各4基)
  12.7mm4連装機銃4基16門(上部両舷各2基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  戦闘速度37.5kt
Qタンク王国海軍最新鋭大型駆逐艦。コドリントン級の次に建造されている旗艦用大型駆逐艦。コドリントン級より大型化し砲兵装や対空兵装も強化、対潜ソナー等新型電子機器も搭載されている。現在4隻竣工、複数建造中。

フォークナー級建造中最新鋭駆逐艦
全長128m
排水量2500t
武装12cm単装両用砲6基6門(上部5基、下部1基)
  53.3cm4連装宇宙魚雷発射管2基8門(上部2基)
  12.7mm連装機銃4基8門(上部両舷各2基)
  12.7mm4連装機銃2基8門(上部両舷各1基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  戦闘速度37kt
Qタンク王国海軍建造中最新鋭駆逐艦。D級の次に建造されている主力駆逐艦。搭載兵装等はD級とほぼ同一だが若干大型化されており、新型の魚雷発射管や電子機器が搭載されている。現在複数建造中。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i60-47-144-2.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:Qタンク王国海軍宇宙艦艇 戦艦
 ダークスピリッツ  - 2009/10/24 21:46 -
  
Qタンク王国海軍宇宙艦艇

ロイヤル・サブリン級戦艦
全長169m
排水量18500t
武装30.5cm連装砲2基4門(上部2基)
  15.2cm単装砲14基14門(上部両舷各2基、左右側面ケースメイト各5基)
  12.7mm単装機銃6基6門(上部両舷各3基)
  40mm連装ポンポン砲2基4門(上部両舷各1基)
  戦闘速度18kt
Qタンク王国海軍戦艦。王国海軍の主力戦艦。若干旧式化しているが、現在でも王国海軍の主力艦である。現在280隻程竣工。

マジェスティック級戦艦
全長186m
排水量22400t
武装30.5cm連装砲3基6門(上部2基、下部格納1基)
  15.2cm単装砲18基18門(上部両舷各3基、左右側面ケースメイト各6基)
  12.7mm単装機銃8基8門(上部両舷各4基)
  40mm連装ポンポン砲4基8門(上部両舷各2基)
  戦闘速度19kt
Qタンク王国海軍戦艦。王国海軍の主力戦艦。前級に比べて装甲厚は減少したが新型の装甲板を採用し、更に前級より広範囲に渡って張られているため防御力は逆に上昇している。また、前級より大型化し砲火力や対空火器が強化されている。現在200隻程竣工。

フォーミダブル級戦艦
全長203m
排水量28400t
武装30.5cm連装砲3基6門(上部3基)
  15.2cm単装砲18基18門(上部両舷各3基、左右側面ケースメイト各6基)
  7.6cm単装両用砲6基6門(上部両舷各3基)
  12.7mm連装機銃6基12門(上部両舷各3基)
  40mm連装ポンポン砲4基8門(上部両舷各2基)
  戦闘速度20kt
Qタンク王国海軍戦艦。王国海軍の主力戦艦。マジェスティック級の次に建造されている主力戦艦で、3インチ単装両用砲が新たに搭載され、対艦、対空砲火力が向上しまた、機関出力も高められ、機動性も若干上昇している。現在160隻程竣工。

ダンカン級新鋭戦艦(低出力電磁シールド搭載)
全長226m
排水量31500t
武装30.5cm連装砲4基8門(上部3基、下部格納1基)
  23.4cm連装砲4基8門(上部両舷各2基)
  15.2cm単装砲20基20門(上部両舷各4基、左右側面ケースメイト各6基)
  7.6cm単装両用砲8基8門(上部両舷各4基)
  12.7mm連装機銃8基16門(上部両舷各4基)
  40mm4連装ポンポン砲4基16門(上部両舷各2基)
  戦闘速度24.5kt
Qタンク王国海軍戦艦。王国海軍の新鋭戦艦。砲力強化のため、装甲巡洋艦の主砲が搭載され、船体も大型化している。また機関出力も増大し、装甲巡洋艦並みの機動力を持つ等、準高速戦艦的な性格を持つ戦艦である。現在100隻程竣工。

ロード・ネルソン級新鋭戦艦(低出力電磁シールド搭載)
全長274m
排水量42700t
武装30.5cm連装砲4基8門(上部4基)
  23.4cm連装砲8基16門(上部両舷各4基)
  7.6cm単装両用砲10基10門(上部両舷各5基)
  12.7mm連装機銃10基20門(上部両舷各5基)
  40mm4連装ポンポン砲6基24門(上部両舷各3基)
  戦闘速度21kt
Qタンク王国海軍新鋭戦艦。王国海軍の新鋭戦艦。副砲を廃し、主砲と中間砲を中心とした強力な砲火力を持ち、弩級戦艦の先駆けと言われている新型戦艦。現在70隻程竣工。

ドレッドノート級新鋭戦艦(中出力電磁シールド搭載)
全長296m
排水量50800t
武装30.5cm連装砲9基18門(上部5基、同両舷各2基)
  7.6cm単装両用砲10基10門(上部両舷各5基)
  12.7mm連装機銃10基20門(上部両舷各5基)
  40mm4連装ポンポン砲6基24門(上部両舷各3基)
  戦闘速度23kt
Qタンク王国海軍新鋭戦艦。王国海軍初の弩級戦艦。世界でも最も初期に建造が始まった弩級戦艦であり、既存の戦艦を凌駕する戦闘能力を持つ。建造数が少ないのは、既存艦の修理や再建造に追われ、新型艦の本格整備が始まったのが最近だったためである。現在35隻程竣工。

インヴィンシブル級最新鋭巡洋戦艦(低出力電磁シールド搭載)
全長328m
排水量48700t
武装30.5cm連装砲8基16門(上部4基、同両舷各2基)
  10.2cm単装両用砲12基12門(上部両舷各6基)
  20mm連装機関砲12基24門(上部両舷各6基)
  12.7mm4連装機銃6基24門(上部両舷各3基)
  戦闘速度28.5kt
Qタンク王国海軍最新鋭巡洋戦艦。王国海軍初の巡洋戦艦。Qシュタインのフォン・デア・タン級と同時期に建造が始まった最初期の巡洋戦艦。単純な攻撃力・防御力では弩級戦艦に劣る(特に防御力は装甲巡洋艦並み)が、高い機動性と航続距離を持ち、巡洋戦艦という艦種を現したような性能を持つ。また、当級から新型の対空火器が搭載されている。現在20隻程竣工。

セント・ヴィンセント級最新鋭戦艦(中出力電磁シールド搭載)
全長326m
排水量65700t
武装30.5cm連装砲9基18門(上部5基、同両舷各2基)
  10.2cm単装両用砲12基12門(上部両舷各6基)
  20mm連装機関砲12基24門(上部両舷各6基)
  12.7mm4連装機銃6基24門(上部両舷各3基)
  戦闘速度23kt
Qタンク王国海軍最新鋭戦艦。王国海軍の最新鋭弩級戦艦。ドレッドノート級に続いて建造されており、対空兵装や装甲防御が強化されている。また、主砲の梯形配置により片舷全力射撃が可能となり、砲撃力が上昇している。現在12隻竣工。

インディファティガブル級最新鋭巡洋戦艦(低出力電磁シールド搭載)
全長360m
排水量61000t
武装30.5cm連装砲8基16門(上部4基、同両舷各2基)
  10.2cm単装両用砲14基14門(上部両舷各7基)
  20mm連装機関砲14基28門(上部両舷各7基)
  12.7mm4連装機銃6基24門(上部両舷各3基)
  航空機5機搭載可能(艦後部格納庫内5機 発着口1基)
  戦闘速度30kt
Qタンク王国海軍最新鋭巡洋戦艦。王国海軍の最新鋭巡洋戦艦。インヴィンシブル級の拡大改良型として建造されており、前級より大型化し、武装・機動性が向上、航空機搭載能力も付与されている。現在6隻竣工。

オライオン級最新鋭戦艦(中出力電磁シールド搭載)
全長354m
排水量75500t
武装76.2cm連装アクティブキャノン1基2門(下部格納1基)
  34.3cm連装砲8基16門(上部6基、左右側面各1基)
  10.2cm連装両用砲10基20門(上部両舷各5基)
  20mm連装機関砲14基28門(上部両舷各7基)
  12.7mm4連装機銃6基24門(上部両舷各3基)
  航空機5機搭載可能(艦後部格納庫内5機 発着口1基)
  戦闘速度24kt
Qタンク王国海軍最新鋭戦艦。王国海軍が建造している最新鋭超弩級戦艦。既存の弩級戦艦を大きく上回る戦闘力を持ち、超弩級戦艦と呼ばれている。また、主砲の他にも艦下部には高濃度荷電粒子砲「アクティブキャノン」を搭載しており、強力な砲撃力を持つ。現在2隻竣工。2隻建造中。

ライオン級建造中最新鋭巡洋戦艦(中出力電磁シールド搭載)
全長436m
排水量92500t
武装76.2cm連装アクティブキャノン1基2門(下部格納1基)
  34.3cm連装砲7基14門(上部5基、左右側面各1基)
  10.2cm連装両用砲12基24門(上部両舷各6基)
  20mm連装機関砲16基32門(上部両舷各8基)
  12.7mm4連装機銃8基32門(上部両舷各4基)
  航空機10機搭載可能(艦後部格納庫内10機 発着口1基)
  戦闘速度31.5kt
Qタンク王国海軍建造中最新鋭巡洋戦艦。王国海軍が建造している最新鋭超弩級巡洋戦艦。所定の性能を満たすために、400mを優に超える船体を持つ。しかし、その能力は既存の巡洋戦艦を大幅に上回るものとなり、建艦が急がれている。現在3隻建造中。

キング・ジョージV世級建造中最新鋭戦艦(中出力電磁シールド搭載)
全長373m
排水量80500t
武装76.2cm連装アクティブキャノン1基2門(下部格納1基)
  34.3cm連装砲8基16門(上部6基、左右側面各1基)
  15.2cm単装砲24基24門(上部両舷各4基、左右側面ケースメイト各8基)
  10.2cm連装両用砲10基20門(上部両舷各5基)
  20mm連装機関砲14基28門(上部両舷各7基)
  12.7mm4連装機銃6基24門(上部両舷各3基)
  航空機5機搭載可能(艦後部格納庫内5機 発着口1基)
  戦闘速度24kt
Qタンク王国海軍建造中最新鋭戦艦。王国海軍が建造している超弩級戦艦。オライオン級の改良型として建造されており、副砲や装甲防御が強化されている。現在2隻建造中。6隻計画中。

アイアン・デューク級計画中最新鋭戦艦(中出力電磁シールド搭載)
全長399m
排水量98000t
武装85cm連装アクティブキャノン1基2門(下部格納1基)
  38.1cm連装砲8基16門(上部6基、左右側面各1基)
  15.2cm単装砲24基24門(左右側面ケースメイト各12基)
  10.2cm連装両用砲10基20門(上部両舷各5基)
  20mm連装機関砲14基28門(上部両舷各7基)
  12.7mm4連装機銃6基24門(上部両舷各3基)
  航空機10機搭載可能(艦後部格納庫内10機 発着口1基)
  戦闘速度24.5kt
Qタンク王国海軍計画中最新鋭戦艦。王国海軍が計画している超々弩級戦艦。より大型で強力な主砲・アクティブキャノンを有する次世代戦艦。対空能力は前級のままであるが、防御力は格段に向上しており、航空機に対しては、寄せ付けないよりも、沈められないを主眼においた設計となっている。現在数隻計画中。

タイガー級計画中最新鋭巡洋戦艦(中出力電磁シールド搭載)
全長461m
排水量101500t
武装85cm連装アクティブキャノン1基2門(下部格納1基)
  38.1cm連装砲7基14門(上部5基、左右側面各1基)
  15.2cm単装砲24基24門(左右側面ケースメイト各12基)
  10.2cm連装両用砲12基24門(上部両舷各6基)
  20mm連装機関砲16基32門(上部両舷各8基)
  12.7mm4連装機銃8基32門(上部両舷各4基)
  航空機10機搭載可能(艦後部格納庫内10機 発着口1基)
  戦闘速度34.5kt
Qタンク王国海軍計画中最新鋭巡洋戦艦。王国海軍が計画している巡洋戦艦。アイアン・デューク級と対になる巡洋戦艦として計画されており、アイアン・デューク級と同程度の武装を持つ。防御力は若干劣っているが、Qタンク巡洋戦艦らしく高い機動性で補っているのが特徴。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i60-47-144-2.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:Qタンク王国海軍宇宙艦艇 航空母艦・潜宙艦
 ダークスピリッツ  - 2009/10/24 21:46 -
  
Qタンク王国海軍宇宙艦艇

ペガサス級新鋭軽空母(低出力電磁シールド搭載)
全長180m(飛行甲板178m)
排水量12300t
武装10.2cm単装両用砲6基6門(上部両舷各3基)
  20mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  12.7mm4連装機銃4基16門(上部両舷各2基)
  航空機20機搭載可能(格納庫内17機、甲板上駐機3機 昇降機2基)
  戦闘速度28kt
Qタンク王国海軍新鋭軽空母。王国海軍が建造した初の航空母艦。量産性に優れ、海軍の主力空母として整備されている。その代わり小型で搭載機数が少ないのが欠点。現在20隻程竣工。

アーガス級最新鋭軽空母(低出力電磁シールド搭載)
全長215m(飛行甲板218m)
排水量23000t
武装10.2cm単装両用砲8基8門(上部両舷各4基)
  20mm連装機関砲10基20門(上部両舷各5基)
  12.7mm4連装機銃4基16門(上部両舷各2基)
  航空機25機搭載可能(格納庫内22機、甲板上駐機3機 昇降機2基)
  戦闘速度28kt
Qタンク王国海軍最新鋭軽空母。王国海軍が建造している航空母艦。ペガサス級と比べて大型化し、格納庫容積も拡大したため、搭載機数も25機へ増大している。また、艦主要部には駆逐艦程度の砲撃に耐えられる軽装甲が張られ、軽空母としては高い防御力を持つ。現在6隻竣工。

フューリアス級最新鋭正規空母(低出力電磁シールド搭載)
全長336m(飛行甲板310m)
排水量42500t
武装45.7cm連装砲3基6門(上部3基)
  10.2cm連装両用砲8基16門(上部両舷各4基)
  20mm連装機関砲12基24門(上部両舷各6基)
  12.7mm4連装機銃6基24門(上部両舷各3基)
  航空機45機搭載可能(格納庫内42機、甲板上駐機3機 昇降機3基)
  戦闘速度34.5kt
Qタンク王国海軍最新鋭正規空母。王国海軍が建造している航空母艦。空母ながら戦艦並みの装甲と既存の最新鋭戦艦をも超える18インチ口径の主砲を搭載した戦艦空母。そのため格納庫容積が小さく、搭載機数が少ないのが欠点。現在1隻竣工、2隻建造中。

イーグル級建造中最新鋭軽空母(低出力電磁シールド搭載)
全長258m(飛行甲板260m)
排水量38900t
武装23.4cm連装砲6基12門(上部2基、飛行甲板下部両舷各2基)
  10.2cm単装両用砲8基8門(上部両舷各4基)
  20mm連装機関砲12基24門(上部両舷各6基)
  12.7mm4連装機銃4基16門(上部両舷各2基)
  航空機25機搭載可能(格納庫内22機、甲板上駐機3機 昇降機2基)
  戦闘速度26.5kt
Qタンク王国海軍建造中最新鋭軽空母。王国海軍が建造している航空母艦。弩級戦艦の船体をベースとして建造されているため、戦艦並みの防御力と、装甲巡洋艦並みの戦闘能力を持つ軽戦闘空母。フューリアス級と同様艦載機搭載数が少ないのと、戦艦ベースのためやや機動性が低いのが欠点。現在複数建造中。

潜宙艦

C級最新鋭潜宙艦
全長60m
排水量610t
武装45.7cm宇宙魚雷発射管3門8本搭載(艦首2、艦尾1)
  10.2cm単装両用砲1基1門(上部1基)
  12.7mm連装機銃2基4門(上部2基)
  戦闘速度浮上時15.5kt、潜航時10kt
  最大潜行深度130m(安全潜行深度50m)
Qタンク王国海軍最新鋭潜宙艦。王国海軍の最新鋭潜宙艦。航続距離や戦闘能力は高くないが、哨戒任務の他、通商破壊任務にも使用されている。現在38隻竣工。

E級最新鋭潜宙艦
全長83m
排水量1410t
武装45.7cm宇宙魚雷発射管6門14本搭載(艦首4、艦尾2)
  10.2cm単装両用砲1基1門(上部1基)
  12.7mm連装機銃2基4門(上部2基)
  戦闘速度浮上時16kt、潜航時11kt
  最大潜行深度175m(安全潜行深度70m)
Qタンク王国海軍最新鋭潜宙艦。王国海軍の最新鋭潜宙艦。C級の改良型として建造されており、全体的に性能が向上している。現在11隻程竣工。

J級最新鋭潜宙艦
全長126m
排水量2900t
武装45.7cm宇宙魚雷発射管6門32本搭載(艦首4、艦尾2)
  12cm単装両用砲2基2門(上部2基)
  20mm連装機関砲3基6門(上部3基)
  戦闘速度浮上時22.5kt、潜航時12.5kt
  最大潜行深度230m(安全潜行深度90m)
Qタンク王国海軍最新鋭大型潜宙艦。王国海軍の最新鋭大型潜宙艦。艦隊に随伴できる高速潜宙艦として建造され、そのため船体は大型化し、魚雷搭載数や耐圧性能も大幅に増大している。現在3隻竣工。6隻建造中。

K級建造中最新鋭潜宙艦
全長155m
排水量5000t
武装53.3cm宇宙魚雷発射管8門40本搭載(艦首4、艦尾4)
  15.2cm連装砲2基4門(上部2基)
  12cm単装両用砲2基2門(上部2基)
  20mm連装機関砲5基10門(上部1基、同両舷各2基)
  戦闘速度浮上時28kt、潜航時13.5kt
  最大潜行深度250m(安全潜行深度100m)
Qタンク王国海軍建造中最新鋭大型潜宙艦。王国海軍の最新鋭潜宙艦。J級の拡大改良型として建造されている。所々にアマティスの技術が使用されており、Qタンク王国の潜宙艦の中では圧倒的な戦闘能力を持つ。現在複数建造中。

L級建造中最新鋭潜宙艦
全長102m
排水量2180t
武装53.3cm宇宙魚雷発射管6門20本(艦首4、艦尾2)
  10.2cm単装両用砲2基2門(上部2基)
  20mm連装機関砲3基6門(上部3基)
  戦闘速度浮上時21kt、潜航時14.5kt
  最大潜行深度200m(安全潜行深度80m)
Qタンク王国海軍建造中最新鋭潜宙艦。王国海軍の最新鋭潜宙艦。E級の改良型として建造されている中型潜宙艦。攻撃力と機動性の向上が図られており、魚雷は533mm口径の物へ拡大され、機動性も大幅に向上している。現在複数建造中。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i60-47-144-2.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:Qタンク王国海軍宇宙艦艇 その他の艦艇・特殊艦
 ダークスピリッツ  - 2009/10/24 21:51 -
  
Qタンク王国海軍宇宙艦艇

海防艦

コロッサス級海防戦艦
全長143m
排水量17000t
武装30.5cm連装砲2基4門(上部2基)
  15.2cm単装砲10基10門(左右側面ケースメイト各5基)
  7.6cm単装両用砲4基4門(上部両舷各2基)
  12.7mm連装機銃6基12門(上部両舷各3基)
  20mm単装機関砲8基8門(上部両舷各4基)
  戦闘速度18.5kt
Qタンク王国海軍海防戦艦。王国海軍の旧式戦艦。旧式となったため海防戦艦へと類別変えがされているが、改装により武装等は新式の物が搭載されている。現在50隻程竣工。

キャンパーダウン級最新鋭海防戦艦(低出力電磁シールド搭載)
全長172m
排水量25400t
武装38.1cm連装砲3基6門(上部3基)
  15.2cm単装砲14基14門(左右側面ケースメイト各7基)
  20mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  12.7mm4連装機銃4基16門(上部両舷各2基)
  戦闘速度23.1kt
Qタンク王国海軍最新鋭海防戦艦。王国海軍の旧式戦艦。旧式であるが、大改装を受け、もはや別艦とも言える外観、性能を有する。これは基地の防衛や対地攻撃支援を充分に遂行できる能力を持たせるために必要だったからである。現在20隻程竣工。

モニター艦

ハンバー級最新鋭モニター艦
全長162m
排水量11700t
武装76.2cm連装アクティブカノン1基2門(下部格納1基)
  25.4cm連装砲4基8門(上部2基、同両舷各1基)
  10.2cm単装両用砲6基6門(上部両舷各3基)
  20mm連装機関砲6基12門(上部両舷各3基)
  12.7mm4連装機銃3基12門(上部1基、同両舷各1基)
  戦闘速度16kt
Qタンク王国海軍最新鋭モニター艦。海防戦艦に代わって建造され始めた沿岸用戦闘艦。比較的小型の船体に大口径砲と高濃度荷電粒子砲「アクティブカノン」を搭載し、戦艦並みの砲火力を有する。主に基地防衛や対地支援等に運用されている。現在20隻程竣工。

アバークロンビー級最新鋭モニター艦(低出力電磁シールド搭載)
全長255m
排水量28000t
武装85cm連装アクティブカノン1基2門(下部格納1基)
  40.6cm連装砲5基10門(上部3基、同両舷各1基)
  10.2cm連装両用砲8基16門(上部両舷各4基)
  20mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  12.7mm4連装機銃4基16門(上部両舷各2基)
  戦闘速度14kt
Qタンク王国海軍最新鋭モニター艦。ハンバー級の次に建造されているモニター艦。前級とは打って変わってこちらは戦艦をも上回る強力な砲火力と防御力を持つ代わりに、機動性・航続性能を犠牲にするという移動砲台的な艦となっている。現在8隻竣工。複数建造中。

エレバス級建造中最新鋭モニター艦(中出力電磁シールド搭載)
全長380m
排水量121000t
武装120cm連装超高濃度粒子収束砲「カラドボルグ」1基2門(下部格納1基)
  85cm連装アクティブキャノン2基4門(左右側面各1基)
  45.7cm3連装砲5基15門(上部3基、同両舷各1基)
  10.2cm連装両用砲10基20門(上部両舷各5基)
  20mm連装機関砲12基24門(上部両舷各6基)
  12.7mm4連装機銃6基24門(上部両舷各3基)
  戦闘速度18kt
Qタンク王国海軍建造中最新鋭モニター艦。王国海軍が建造している大型移動砲台。主砲として「アクティブキャノン」を上回る射程と威力、効果範囲を持つ新型荷電粒子砲「カラドボルグ」と、副砲として「アクティブキャノン」、18インチ3連装砲を搭載し、圧倒的な攻撃力を持つ。移動力に乏しいため拠点防衛用として建造されている。現在少数建造中。


通報艦

アドヴェンチャー級新鋭通報艦
全長156m
排水量5300t
武装10.2cm単装両用砲10基10門(上部4基、同両舷各3基)
  53.3cm連装宇宙魚雷発射管4基8門(上部両舷各2基)
  20mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  戦闘速度28kt
Qタンク王国海軍新鋭通報艦。王国海軍の新鋭通報艦。レーダーと長距離通信設備を搭載した偵察艦であるが、対空・対潜の装備も充実しており、汎用艦として護衛艦や哨戒艦としても運用されている。現在80隻程竣工。

ボーデシア級最新鋭通報艦
全長166m
排水量6900t
武装12cm単装両用砲10基10門(上部4基、同両舷各3基)
  53.3cm連装宇宙魚雷発射管4基8門(上部両舷各2基)
  20mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  戦闘速度28kt
Qタンク王国海軍最新鋭通報艦。王国海軍の最新鋭通報艦。アドヴェンチャー級の次に建造されている通報艦で、武装や通信設備が強化されている。現在30隻程竣工。

アクティブ級建造中最新鋭通報艦
全長174m
排水量8600t
武装12cm連装両用砲10基20門(上部4基、同両舷各3基)
  53.3cm3連装宇宙魚雷発射管4基12門(上部両舷各2基)
  20mm連装機関砲10基20門(上部両舷各5基)
  連装爆雷投射機3基6門(艦尾3基)
  戦闘速度29kt
Qタンク王国海軍建造中最新鋭通報艦。王国海軍が建造している最新鋭通報艦。両用砲が連装化され、実質砲火力は2倍となっている。現在複数建造中。


大型艦

ヴィクトリア級建造中最新鋭要塞戦艦(高出力電磁シールド搭載)
全長1850m
排水量不明
武装406cm連装高濃度プラズマ収束砲「ラグナロク」1基2門(下部格納1基)
  120cm連装超高濃度粒子収束砲「カラドボルグ」2基4門(左右側面各1基)
  76cm3連装砲「ローレライ」10基30門(上部6基、左右側面各2基)
  38.1cm3連装砲4基12門(上部両舷各2基)
  12cm連装両用砲48基96門(上部両舷各16基、左右側面各8基)
  ズィーモス発射管2門4発搭載(艦後部垂直発射管2門)
  20mm連装機関砲144基288門(上部両舷各48基、左右側面各24基)
  12.7mm4連装機銃72基288門(上部両舷各24基、左右側面各12基)
  航空機140機搭載可能(艦内格納庫内140機 発着口5基)
  戦闘速度35.5kt
Qタンク王国海軍建造中最新鋭要塞戦艦。Qタンク王国が戦艦大国の威信にかけて建造している巨大戦艦。戦闘能力は既存のあらゆる艦艇を圧倒し、最大の攻撃力を誇る「ラグナロク」は最大出力で撃てばQW星の3分の1くらいの大きさの小惑星さえ木っ端微塵にできるとされ、発射には大きな制約がある。また、航空機搭載能力にも優れ、短時間で多数の航空機を展開する事が可能であるが、海軍首脳の方針により、航空機は空母へ回されているので未だ艦載機の目処は付いていない。現在1番艦「ヴィクトリア」建造中。
引用なし
パスワード
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Qタンク王国の艦艇 総括
 松井一真  - 2009/12/21 20:03 -
  
「剣」DVDを最終回まで見ました。最近のライダーもシリアス路線でやって欲しいけど「電王」が売れすぎたからなぁ。
一応冬休みが始まりましたが、就職活動が忙しいので休んでられません。そんな感じで二ヶ月も総括を滞納。小説も進まない。
航空機編とは異なり、実際の同名艦との照合が困難な艦艇編総括は意外と難しい。
今回もより世代が古い方面へ向かっているが、果たして。

・駆逐艦編
主に12cm単装両用砲、53.3cm魚雷(三連装あるいは四連装)発射管、12.7mm連装機銃、同四連装機銃、あるいは40mm多連装機関砲「ポンポン砲」などを搭載している。対潜兵装として爆雷を搭載している物も多数見られる。
単装の「ポンポン砲」ってあったのか?と思ったら、どうやら初期のポンポン砲は単装だったらしい。一般的に見られる八連装のものは、結構後の物。
最高速力は基本的には36〜7kt程度。ただし、戦隊指揮艦となるコドリントン級は38ktを発揮できる。
指揮能力を有する大型駆逐艦は比較的武装が多く、対空戦闘において高い火力を発揮できそうだ。

・防護巡洋艦/軽巡洋艦編
「防護巡洋艦」ってカテゴリーの分け方が難しいなぁ。本来は「装甲は薄いが内殻部に空洞を確保しておく巡洋艦」なんだろうけれど、Qタンク王国では「防御力を重視した小型巡洋艦」という類別のようだし。
こちらも23.4cmあるいは15.2cm砲を主兵装としている。主に23.4cm砲を甲板上、15.2cm砲をケースメイトで配置しているが、アラガント級のように15.2cm砲を甲板上に配置(23.4cm砲は搭載せず)したものや、パワフル級のように対空火器を重視した物も存在する。
対空火器は両用砲。初期は7.6cmや12cm口径が主流だったが、後に10.2cm砲が主流となる。他にもポンポン砲があったが、パワフル級以降は12.7mm機銃に統一されている。
魚雷はアラガント級やトパーズ級以降の艦艇に搭載。搭載していない艦も砲撃重視になっており火力は高い。
速力は22ktのものから30ktのものまで結構ばらつきが多い。パワフル級は戦闘能力が高いので、もしかしたら主役級の扱いを受ける艦があるかも。
「軽巡洋艦」へとカテゴリーが変更されたのはブリストル級以降。機動性を重視して主武装を15.2cm砲に統一。その分後期の防護巡洋艦に対し防御力で劣る。

・装甲巡洋艦編
こちらも本来は「ちゃんとした装甲を有する巡洋艦」なわけだが、こちらは火力重視の巡洋艦といった感じか。
雷装は無く、砲撃戦を主体としている。
こちらも23.4cm砲を主砲としており、さらに25.4cm砲を搭載した艦も存在する。
防護巡洋艦同様、15.2cm砲を副砲としてケースメイト配置している。
デューク・オブ・エジンバラ級以降は主砲を25.4cm砲と大型化している。さらにマイノーター級は戦艦並みの火力を有している。
このマイノーター級は三胴艦であり、双胴艦の後部に機関室に当たる船体を連結している。
対空火器は12.7mm機銃と40mmポンポン砲、そして7.6cm両用砲が主流。モンマス級からはポンポン砲を12.7mm四連装機銃へ、さらにウォーリア級からは両用砲を19.1cm砲としている。
速力は主に26〜7kt。オーランド級は21ktとやや鈍足。極めつけはマイノーター級の32.5kt。それまでの巡洋艦と比べあまりにも速い。
今のところ「重巡洋艦」に類別された艦は存在しない。

・戦艦編
本作の要となる戦艦も、第二次大戦前辺りまでの艦が多い。やっぱり「紀伊」自体もマル五計画の艦名から八八艦隊計画のほうに変更するべきか。その方がサポートの長門型が分かりやすい。

主兵装は早い段階で30.5cm砲に統一。実際の弩級艦は「中口径砲(=副砲)を廃し、主砲を一直線に並べた比較的高速な戦艦」あるいは「片舷砲力が基準の2倍以上の高速艦」という定義だったはず。実は日本でも同時期に計画された薩摩型戦艦をそうする計画だったが、実際には準弩級艦と呼ばれる砲配置に変更されている。そのため、弩級艦について特に革新的と感じたところは無かったとか。要するに速くて強い艦というだけで。「超弩級戦艦」のカテゴリーがいまいち分かりづらいのもそう言った所以がありそう。
ドレッドノート級以前の艦は15.2cm砲あるいは23.4cm砲を副砲として配置しているが、ドレッドノート級以降は廃しているので、本作においてドレッドノートは副砲の(一時的な)廃止という影響を残している模様。
インディファティカブル級以降は偵察機の搭載が可能。戦艦なので弾着観測あるいは個艦防衛が主な任務?
オライオン級以降は強力な大口径砲「アクティブキャノン」を装備。口径は初期は76.2cm、アイアン・デューク級以降は85cm連装となってる。
対空火器は7.6cm両用砲と12.7mm機銃。これに加えドレッドノート級までは40mmポンポン砲を装備、インヴィンシブル級以降は従来の12.7mm機銃を四連装とし、ポンポン砲の代わりに20mm連装機関砲を加えている。
速力はドレッドノートまでは18〜23kt。以降もほぼ同じだが、巡洋戦艦は30kt以上の速力を発揮できる。

・航空母艦編
「空母」というカテゴリーを最も早い段階で開発しながらも、その数自体はあまり多くなかった英国。その流れを汲んでQタンク王国も軽空母が主体となっている。

軽空母は10.2cm両用砲、20mm連装機関砲、12.7mm四連装機銃を対空火器として装備、ペガサス級は20機、アーガス級は25機の艦載機を搭載できる。
現在配備されている唯一の正規空母であるフューリアス級も、搭載対空火器自体は同様だが、18インチ(45.7cm)連装砲を自衛用に搭載しているのが大きな違い。そのため艦載機も他国正規空母と比べ少なめの45機となっている。
開発中の最新鋭軽空母、イーグル級はアーガス級の拡大発展型で、戦艦の船体をベースに設計されている。自衛用に23.4cm砲を搭載しているのが大きな特徴で、搭載対空火器もフューリアス級とほぼ同様だが、艦載機数はアーガス級と同じ25機。一方速度面はアーガス級より鈍足で戦闘速力は26.5ktとなっている。
その他の艦の速力は、軽空母がいずれも28kt、フューリアス級は34.5ktとなっている。

・潜宙艦編
戦況が悪化している状況下で、ある意味では要となるだろう潜宙艦。まだ構想段階ですが、外伝において潜宙艦開発物語とかを企画してます。
世代の旧式化に応じて、日戦軍団の準レギュラー潜宙艦だった「伊−168」と「伊−58」の登場が困難になってしまいました(今回の最新艦という設定のL級は1917年竣工、「伊−168」の竣工は1932年)。日戦軍団は大日本帝国との兼ね合い上数世代ほど先行させるのでなんとかなるにしても、QシュタインのUボート(VII型が複数隻、名前つきで登場している)も同じような状態となってしまったので、これらをどうするべきかは検討中。重要な要素を担っているわけではないけれど出番の多い艦だし。既に初期の話と最近の話では設定に大いなる矛盾を抱えているので、これらの矛盾は完結(いつになるかは分かりませんが)次第改訂版を執筆する予定です(就職してからも定期的に書ける見込みはありませんが)。

基本的に潜宙艦の搭載兵装というのは一本化されるもので、45.7cm魚雷発射管の他は10.2cm両用砲と12.7mm機銃(J級以降は20mm機関砲)を搭載している。
K級以降は搭載魚雷が53.3cmと大型化。また、K級は備砲に15.2cm連装砲が追加されている。このK級はアマティスの技術供与を元に建造された物で、それをさらに改良した物がL級である。
L級は備砲こそ従来と同じ10.2cm単装砲のみだが、機動性は従来の中型潜宙艦を凌駕している。
浮上時速力は小型の物は15〜6kt、J級は22.5kt、K級は28kt、L級は21ktとなっている。
潜航時は10kt〜14.5ktで、基本的にはほとんど同じくらい。

・海防艦/モニター艦/通報艦/特殊艦編
本編に出るかどうかも分からない艦たち。海防艦って構想段階から設定されてたけれど、今までまともに本編に出てないですね。Qシュタインでの海防艦にあたる「艦隊護衛艦」はたびたび出てるんですが。

海防艦。というか「海防戦艦」なんですが。「海防戦艦」は海防艦の中で戦艦並みの武装を有する物と聞いたことがあります。無理矢理外洋に連れて行って足手まといになったこともありますね(バルチック艦隊の「アドミラル・セニャーウィン」などの海防戦艦)。
基本的に武装は戦艦とほぼ同様で、コロッサス級は30.5cm砲、キャンパーダウン級は38.1cm砲を主兵装としている。ただし、艦砲射撃支援あるいは基地防衛が主任務のためか、対空火器は比較的少なめとなっている。副砲は15.2cmのケースメイト砲である。
速力も旧式の戦艦とほぼ同等で、コロッサス級は18.5kt、キャンパーダウン級は23.1kt。

モニター艦。「モニター」は砲撃重視の海防艦で、基本的に砲撃支援用の艦。Qタンク王国の物も同様で、強力なアクティブ・キャノンを船体下部に格納している。
ハンバー級のみ、主砲が25.4cm砲と巡洋艦クラスだが、それ以外の艦の兵装は戦艦に類しており、海防戦艦の発展系となっている。
また、エレバス級はアクティブ・キャノンのほか、高濃度粒子収束砲「カラドボルグ」を装備、高い火力を有するが、戦艦と比べると鈍足である。
対空火器は海防戦艦よりは多く、戦艦とほぼ同じくらいである。
ただし、武装を大量に積み込んだ分、速力は14〜18ktと海防戦艦以上に鈍足となっている。

通報艦。索敵任務を主体とした艦で、実は防護巡洋艦はその発展系である。Qタンク王国の通報艦は駆逐艦並みの武装を有しており、護衛艦としても運用されている。
兵装は12cm両用砲(アドヴェンチャー級のみ10.2cm両用砲)、53.3cm魚雷発射管、20mm連装機関砲、連装爆雷投射機。
速力は28kt(アクティブ級は29kt)。ちなみに、アクティブ級にアクティブ・キャノンは搭載されていない。あしからず。

さて、キュワールの列強各国がこぞって開発している特殊戦艦。Qタンク王国の物は「ヴィクトリア」と呼ばれる要塞戦艦。38.1cm三連装砲、12cm連装両用砲、20mm連装機関砲、12.7mm四連装機銃など一般的な武装や、大抵の特殊戦艦が有している高威力噴進弾のズィーモス発射管の他に、76cm三連装砲「ローレライ」、120cm連装高濃度粒子収束砲「カラドボルグ」、406cm連装高濃度プラズマ収束砲「ラグナロク」といった桁外れな大きさと威力を持つ巨砲を有している。凄まじい火力を有しているが、発射にはある制約が存在する。
巨大な飛行甲板を有し、搭載可能な一四〇機の航空機を短時間で発艦させることができるが、上層部の方針によって未だに搭載の目処は経っていない。

特殊戦艦は、最初に開発された「紀伊」は基本的に個性はあまり無いけれど汎用性の高いタイプで、キュワール連合各国の特殊戦艦は各々の個性にあわせた要素に特化したタイプと見ることができる。


さて、二ヶ月も滞納していた「Qタンク王国の艦艇 総括」。年内に纏めることが出来てよかった。実は「装甲巡洋艦編」から「航空母艦編」まで一晩でやったのに、「駆逐艦編」と「防護巡洋艦編」だけで二ヶ月も掛けてます。
「青き名将(仮題)」は「G」の撃退までのシナリオに苦心、「CCQ小説」は要塞の猛威をどう描くか、「紀伊外伝」は何処から手をつければいいのか分からないといった状態で、また短編小説でお茶を濁す可能性もあります。とりあえず年内に一つ書き上げます。
引用なし
パスワード
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お知らせとお詫びとこれから
 おすなのかたまり  - 2009/11/15 23:40 -
  
どうも、お久しぶりです。
おすなのかたまりです。

今さらですが、表向きだけスパムを掃除しました。(過去記事にはまだいます……)
以前よりは全然見やすくなったでしょう。というか、むしろこれが当然なんですけど。

まず、相変わらず放置しててすんませんでした。
使ってくれている人がいる以上、もう少しちゃんと見るようにします。

そして、こんな放置されている残りカスのようなところ(笑)を使ってくれてありがとう。
松井一真さん、ダークスピリッツさんの両名に感謝です。

余談ですが、……実はこの掲示板の管理パスワードを忘れてて少し困ってました(笑
仕方ないので、設定ファイルを直接改変してパスワードを初期化する、
っていう強引な方法を取らざるを得ませんでしたが……。
この掲示板のファイル構造を知らずに無理やり記事を削除した結果、
デフォルト掲示板 (通常は非表示なので関係ないですが) の記事が壊れました(笑
元々、記事を投稿するような場所ではなかったので、投稿制限をかけて放置しました。うん。
あ、チョロQ掲示板はちゃんと管理画面からスパムを削除したのでご安心を。多分、大丈夫。

ところで、最近、別のところでようやくウェブ サイトをリニューアルしました。
ここのトップ ページ (http://osuna.s9.xrea.com/) から飛べると思うので、暇なら是非どうぞ。
とは言っても、まだ中身はあんまりないんですけど、少しずつ充実していく、と思ってます。
そうなるよう祈りつつ……。(やれよ、とかのツッコミOKです。大歓迎です)

そいでは。
引用なし
パスワード
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.5) Gecko/20091102 Firefo...@r-118-105-148-155.g207.commufa.jp>

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Qタンク王国軍航空機 陸上・艦上戦闘機
 ダークスピリッツ  - 2009/10/26 1:05 -
  
Qタンク王国軍 航空機:海軍・陸軍双方が独自に航空部隊を編成していたが、近年合併しRAF(ロイヤル・エア・フォース)と呼ばれる空軍が編成されている。しかし、航空機よりも艦艇を優先する軍部の政策により規模は小さく、新設された空母艦隊も少なく、行動は不活発である。


Qタンク王国軍航空機

主力戦闘機ソッピース・キャメル(艦艇搭載可能)
全長6.0m
馬力300hp
最高速度225km(降下制限速度不明)
航続距離850km(増槽使用時1350km)
武装7.7mm機銃×2(機首固定×2)
Qタンク王国空軍主力戦闘機。王国空軍の主力複葉戦闘機。速度は低いが、非常に高い機動性を持つ。しかし、そのために意図的に安定性が削られており操縦の難しい機体となっている。現在一部の基地・艦艇に配備中。

主力戦闘機ソッピース・スナイプ(艦艇搭載可能)
全長6.2m
馬力500hp
最高速度255km(降下制限速度不明)
航続距離950km(増槽使用時1450km)
武装7.7mm機銃×2(機首固定×2)
  10kg軽爆弾4発(主翼下×4)
Qタンク王国空軍主力戦闘機。王国空軍の主力複葉戦闘機。キャメルの後継機であり、キャメルを更に上回る高機動性を持つ。速度性能は相変わらずだが、機体安定性は改善され、キャメルよりも扱いやすくなっている。現在各基地・艦艇に配備中。

新鋭戦闘機ブリストル・ブルドック
全長7.9m
馬力800hp
最高速度340km(降下制限速度550km)
航続距離1000km(増槽使用時1500km)
武装7.7mm機銃×2(機首固定×2)
  爆弾最大60kg(10kg×6、30kg×2)
Qタンク王国空軍新鋭戦闘機。王国空軍の新鋭複葉戦闘機。技術の進歩により、性能はスナイプを凌駕しており、量産性も優れていたため主力戦闘機として複数が生産・配備されている。現在各基地に配備中。

新鋭戦闘機ホーカー・フューリーMk.I
全長8.6m
馬力990hp
最高速度440km(降下制限速度650km)
航続距離1000km(増槽使用時1500km)
武装7.7mm機銃×4(機首固定×2、下翼根本×2)
  爆弾最大60kg(10kg×6、30kg×2)
Qタンク王国空軍新鋭戦闘機。王国空軍の新鋭複葉戦闘機。上昇力と速度性能に重点が置かれた迎撃戦闘機として開発され、優れた上昇力・操縦性を持つ優秀な戦闘機。現在一部の基地に配備中。

新鋭戦闘機グロスター・グラディエーター(艦艇搭載可能)
全長8.6m
馬力1040hp
最高速度447km(降下制限速度650km)
航続距離1000km(増槽使用時1500km)
武装7.7mm機銃×4(機首固定×2、下翼根本×2)
  爆弾最大60kg(10kg×6、30kg×2)
Qタンク王国空軍新鋭戦闘機。王国空軍の新鋭複葉戦闘機。機動性と速度性能に秀でた格闘戦闘機。現在一部の基地・艦艇に配備中(艦艇配備機はシーグラディエーターと呼ばれる)。

最新鋭戦闘機ホーカー・フューリーMk.II
全長8.6m
馬力1230hp
最高速度496km(降下制限速度720km)
航続距離1400km(増槽使用時2100km)
武装7.7mm機銃×4(機首固定×2、下翼根本×2)
  20mm機関砲×2(下翼内×2)
  爆弾最大60kg(10kg×6、30kg×2)
Qタンク王国空軍最新鋭戦闘機。王国空軍の最新鋭迎撃戦闘機。Mk.Iの改良型であり、性能や武装が大幅に強化され、王国空軍最後の複葉戦闘機としてふさわしい能力を持つ。現在一部の基地に配備中。

最新鋭戦闘機ホーカー・ハリケーンMk.IA(艦艇搭載可能)
全長9.8m
馬力1080hp
最高速度528km(降下制限速度740km)
航続距離1300km(増槽使用時2000km)
武装7.7mm機銃×8(主翼固定×8)
  爆弾最大120kg(30kg×4、60kg×2)
Qタンク王国空軍最新鋭戦闘機。王国空軍の最新鋭戦闘機。単葉低翼引き込み脚等近代的な外見を持つ戦闘機だが、布張り等従来の戦闘機と同じ面も見られる。テストの結果ブルドック等これまでの複葉戦闘機を大幅に凌駕し、修理やパイロットの脱出も容易な事から、新主力機として生産が進められている。現在一部の基地・艦艇に少数配備(艦艇配備機はシーハリケーンと呼ばれる)。

最新鋭戦闘機スーパーマリン・スピットファイアMk.II
全長9.1m
馬力1175hp
最高速度566km(降下制限速度780km)
航続距離1600km(増槽使用時2400km)
武装7.7mm機銃×8(主翼固定×8)
  爆弾最大220kg(110kg×2)
  または89mmロケット弾6発(主翼下×6)
Qタンク王国空軍最新鋭戦闘機。王国空軍の最新鋭戦闘機。ハリケーンよりも空戦性能に優れ、ハリケーンと共に新主力機として生産が進められている。現在一部の基地に少数配備。

試験中最新鋭双発戦闘機ウェストランド・ホワールウィンド
全長10.0m
馬力1920hp(960×2)
最高速度589km(降下制限速度800km)
航続距離2700km(増槽使用時4100km)
武装20mm機関砲×4(機首固定×4)
  爆弾最大500kg(110kg×4、250kg×2、500kg×1)
  または89mmロケット弾8発(主翼下×8)
Qタンク王国空軍試験中最新鋭双発戦闘機。王国空軍の最新鋭双発護衛戦闘爆撃機。爆撃機の護衛を行う長距離戦闘機で、火力と防御力・速度に重点が置かれている。現在先行量産機少数が配備。

開発中最新鋭戦闘機ホーカー・ハリケーンMk.IIB(艦艇搭載可能)
全長9.8m
馬力1280hp
最高速度560km(降下制限速度780km)
航続距離1400km(増槽使用時2100km)
武装7.7mm機銃×12(主翼固定×12)
  爆弾最大500kg(250kg×2、500kg×1)
  または89mmロケット弾8発(主翼下×8)
Qタンク王国空軍開発中最新鋭戦闘機。ハリケーンMk.Iの改良型であり、7.7mm機銃12丁の強火力を有するが、空戦能力はスピットファイアより低いため、戦闘爆撃機としても運用が予定されている。現在開発中。

Qタンク王国軍航空機

新鋭艦上戦闘機ホーカー・ニムロッド
全長8.4m
馬力990hp
最高速度411km(降下制限速度650km)
航続距離900km(増槽使用時1400km)
武装7.7mm機銃×2(機首固定×2)
  爆弾最大60kg(10kg×6、30kg×2)
Qタンク王国海軍新鋭艦上戦闘機。王国海軍の新鋭艦上戦闘機。フューリーを元にして開発されており、性能も似通っている所があるが、機動性以外ではこちらの方が若干下回っており、生産数は多くない。現在一部の艦艇に配備中。

最新鋭艦上戦闘機フェアリー・フルマーMk.I
全長12.2m
馬力1480hp
最高速度518km(降下制限速度850km)
航続距離2000km(増槽使用時3000km)
武装7.7mm機銃×8(主翼固定×8)
  爆弾最大500kg(250kg×2、500kg×1)
  または89mmロケット弾10発(主翼下×10)
Qタンク王国海軍最新鋭艦上戦闘機。王国海軍の最新鋭副座艦上戦闘機。一撃離脱戦法に重視した設計となり、機動性は低いが、重武装重防御を誇り、800km以上の降下速度での攻撃が可能。現在一部の艦艇・基地に配備中。

最新鋭艦上戦闘機ボールトンポール・トーネード(P94)
全長9.7m
馬力1280hp
最高速度590km(降下制限速度780km)
航続距離1500km(増槽使用時2200km)
武装7.7mm機銃×8(主翼固定×8)
  爆弾最大220kg(110kg×2)
  または89mmロケット弾6発(主翼下×6)
Qタンク王国海軍最新鋭艦上戦闘機。元は空軍の戦闘機「デファイアント」だったが、背面4連装の特徴的な銃座が約に立たなかったため、海軍が採用し改良を加えたもの。空気抵抗と重量低減の効果もあり、性能は背面銃座時よりも大幅に向上し速度性能・空戦能力はスピットファイアに匹敵する。現在一部の艦艇・基地に配備中。

開発中最新鋭艦上戦闘機フェアリー・フルマーMk.II
全長12.2m
馬力1700hp
最高速度560km(降下制限速度900km)
航続距離2000km(増槽使用時3000km)
武装7.7mm機銃×6(主翼固定×6)
  20mm機関砲×2(主翼固定×2)
  爆弾最大500kg(250kg×2、500kg×1)
  または89mmロケット弾10発(主翼下×10)
Qタンク王国海軍開発中最新鋭艦上戦闘機。フルマーMk.Iの改良型であり、より火力や速度・降下性能が向上している。現在開発中。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i60-47-144-2.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:Qタンク王国軍航空機 陸上大型爆撃機
 ダークスピリッツ  - 2009/10/26 1:07 -
  
Qタンク王国軍航空機

最新鋭大型爆撃機ハンドレページ・ハローMk.I
全長26.2m
馬力2060hp(1030×2)
最高速度342km(降下制限速度700km)
航続距離6000km(最大搭載時9000km)
武装7.7mm機銃×5(機首旋回1丁、後上方・尾部旋回各2丁)
  爆弾最大3500kg(250kg×14、500kg×7、1000kg×3)
Qタンク王国空軍最新鋭大型爆撃機。サイドストランドやオーヴァーストランドの後継機として開発された双発大型爆撃機。長大な航続距離を持ち搭載能力も大きいが、これは輸送機や哨戒機等にも転用できるようにしたためである。現在はその航続距離を生かして長距離爆撃機や哨戒機として生産、配備が始まっている。現在一部の基地に配備中。

最新鋭大型爆撃機ハンドレページ・ハローMk.II
全長28.2m
馬力2560hp(1280×2)
最高速度372km(降下制限速度750km)
航続距離6000km(最大搭載時9000km)
武装7.7mm機銃×6(機首・後上方・尾部旋回各2丁)
  爆弾最大5000kg(250kg×20、500kg×10、1000kg×4)
Qタンク王国空軍最新鋭大型爆撃機。ハローMk.Iの後期生産型であり、エンジン出力が高められ、爆弾槽も大型化している。現在一部の基地に少数配備。

最新鋭大型爆撃機アームストロングホイットワース・ホイットレーMk.III
全長22.7m
馬力2300hp(1150×2)
最高速度390km(降下制限速度750km)
航続距離5200km(最大搭載時7800km)
武装7.7mm機銃×5(機首旋回1丁、後上方・尾部旋回各2丁)
  爆弾最大3500kg(250kg×14、500kg×7、1000kg×3)
Qタンク王国空軍最新鋭大型爆撃機。ヘンドンの後継機として開発された双発重爆撃機。ウェリントンより機動性・防御火力は劣るが、より大型で爆弾搭載能力に優れる。現在一部の基地に少数配備。

開発中最新鋭大型爆撃機アームストロングホイットワース・ホイットレーMk.V
全長23.6m
馬力3200hp(1600×2)
最高速度450km(降下制限速度800km)
航続距離6000km(最大搭載時9000km)
武装7.7mm機銃×8(機首・後上方・尾部・後下方旋回各2丁)
  爆弾最大4500kg(250kg×18、500kg×9、1000kg×4)
Qタンク王国空軍開発中最新鋭大型爆撃機。ホイットレーMk.IIIの強化改良型。1600hpクラスの強力な発動機を搭載し、後部胴体を延長する事で爆弾槽や燃料容積が拡大した。また防御火力や速度性能も大幅に上昇し、次期主力重爆として現在試験中である。現在試験中。

開発中最新鋭大型爆撃機ショート・スターリングMk.I
全長27.8m
馬力6600hp(1650×4)
最高速度455km(降下制限速度800km)
航続距離6400km(最大搭載時9600km)
武装7.7mm機銃×8(前上方・後上方旋回各2丁、尾部旋回4丁)
  爆弾最大6500kg(250kg×26、500kg×13、1000kg×6)
  または2000kg大型爆弾3発(胴体内×3)
Qタンク王国空軍開発中最新鋭大型爆撃機。空軍初の4発重爆撃機として開発されており、既存の双発爆撃機を凌駕するペイロード・航続性能・防御能力を持つが、現在開発中の大型特殊爆弾が搭載出来ない等の欠点も存在する。現在開発中。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i60-47-144-2.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:Qタンク王国軍航空機 偵察機・輸送機・特殊機
 ダークスピリッツ  - 2009/10/26 1:08 -
  
Qタンク王国軍航空機

哨戒飛行艇フェリクッストウ・F5
全長15.2m
馬力1220hp(610×2)
最高速度189km(降下制限速度不明)
航続距離3000km(最大搭載時4500km)
武装7.7mm機銃×4(機首・後上方旋回各2丁)
  爆弾・爆雷最大500kg(110kg×4、250kg×2)
Qタンク王国海軍哨戒飛行艇。基地沿岸の対潜哨戒任務等に従事する哨戒飛行艇。長い時間低速で飛行するため低速安定性と航続性能に優れる。現在各基地に配備中。

最新鋭水陸両用哨戒飛行艇スーパーマリン・ウォーラス
全長11.4m
馬力850hp
最高速度240km(降下制限速度不明)
航続距離1900km(最大搭載時2900km)
武装7.7mm機銃×4(機首固定×2、後方旋回×2)
  爆弾・爆雷最大500kg(110kg×4、250kg×2)
Qタンク王国海軍最新鋭水陸両用哨戒飛行艇。主に大型艦艇の搭載機として運用されているが、陸上基地にも配備され対潜哨戒や偵察・捜索救難等の任務に従事している。現在一部の基地・艦艇に配備中。

最新鋭沿岸哨戒機アブロ・アンスンMk.I
全長13.0m
馬力1000hp(500×2)
最高速度330km(降下制限速度700km)
航続距離2600km(最大搭載時3900km)
武装7.7mm機銃×2(後上方旋回×2)
  20mm機関砲×2(機首固定×2)
  爆弾・爆雷最大250kg(110kg×2、250kg×1)
Qタンク王国軍最新鋭沿岸哨戒機。連絡機や軽輸送機・捜索機としても使用できる汎用機。頑丈な構造と、操縦が容易な事から操縦士には人気である。この沿岸哨戒機型には他の型より強力な武装が施されているのが特徴。現在一部の基地に配備中。

開発中最新鋭水上偵察機フェアリー・シーフォックス
全長10.8m
馬力640hp
最高速度285km(降下制限速度650km)
航続距離1400km(最大搭載時2100km)
武装7.7mm機銃×2(機首固定×1、後方旋回×1)
  爆弾最大120kg(60kg×2)
Qタンク王国海軍開発中最新鋭水上偵察機。艦載専用の水上偵察機として開発されており、偵察や、弾着観測等の任務に使用される予定である。また、艦載専用のため生産機数はそんなに多くないものと思われる。現在試験中。

開発中最新鋭哨戒飛行艇スーパーマリン・ストランラー
全長17.8m
馬力2200hp(1100×2)
最高速度306km(降下制限速度700km)
航続距離4000km(最大搭載時6000km)
武装7.7mm機銃×5(機首旋回1丁、前上方・後上方旋回各2丁)
  爆弾・爆雷最大750kg(110kg×6、250kg×3、500kg×1)
Qタンク王国海軍開発中最新鋭哨戒飛行艇。F5の後継機として開発されている長距離哨戒飛行艇。速度や航続性能・索敵能力等各種性能が大幅に向上している。現在試験中。

Qタンク王国軍航空機

新鋭大型輸送機ハンドレページ・H.P.42
全長29.3m
馬力3160hp(790×4)
最高速度295km(降下制限速度不明)
航続距離6000km(最大搭載時10000km)
武装なし
  兵員最大30両または貨物最大5000kg積載可能
Qタンク王国空軍新鋭4発大型輸送機。民間の旅客機を軍用に転用したもので、速度性能や機動性は低いが、長大な航続距離と大きなペイロードを有する。現在一部基地に配備中。

最新鋭小型輸送機デ・ハビランド・DH86A
全長16.1m
馬力2000hp(500×4)
最高速度312km(降下制限速度不明)
航続距離2600km(最大搭載時3900km)
武装なし
  兵員最大15両または貨物最大1000kg積載可能
Qタンク王国空軍最新鋭4発小型輸送機。低速のため近〜中距離の輸送任務や傷病兵輸送等の後方任務に従事している。現在一部の基地に配備中。

最新鋭小型輸送機エアスピード・AS.6JMエンボイ
全長12.5m
馬力900hp(450×2)
最高速度348km(降下制限速度700km)
航続距離2000km(最大搭載時3000km)
武装7.7mm機銃×2(後上方旋回×2)
  兵員最大5両または貨物最大500kg積載可能
Qタンク王国空軍最新鋭双発小型輸送機。H.P.42と同じく民間の旅客機を軍用に転用したもので、近距離の連絡任務や将官等軍部高官の移動等にも使用されている。現在一部の基地に配備中。

最新鋭中型輸送/爆撃機ブリストル・ボンベイMk.I
全長23.1m
馬力2400hp(1200×2)
最高速度339km(降下制限速度700km)
航続距離4200km(最大搭載時6300km)
武装7.7mm機銃×3(機首旋回×1、尾部旋回×2)
  爆弾最大2500kg(250kg×10、500kg×5、1000kg×2)
  または兵員最大25両または貨物最大3000kg
Qタンク王国空軍最新鋭双発中型輸送機兼爆撃機。主に輸送機として運用される事を目的として開発されているが、爆撃機としても運用できるように爆弾槽や防御機銃を持つ。現在一部基地に少数配備。

開発中最新鋭大型輸送機ハンドレページ・H.P.45
全長34.3m
馬力6400hp(1600×4)
最高速度445km(降下制限速度750km)
航続距離8600km(最大搭載時13900km)
武装7.7mm機銃×6(機首・後上方・尾部旋回各2丁)
  兵員最大70両または貨物最大10000kg積載可能
Qタンク王国空軍開発中最新鋭4発大型輸送機。H.P.42の後継機として開発されている近代的な大型輸送機で、H.P.42の2倍もの搭載能力と長大な航続距離を持つ。現在開発中。

開発中最新鋭大型輸送機デ・ハビランド・DH88ソーフィル
全長46.2m
馬力8720hp(2180×4)
最高速度614km(降下制限速度950km)
航続距離10600km(最大搭載時19000km)
武装20mm機関砲×4(後上方旋回×2、尾部旋回×2)
  兵員最大200両または貨物最大35000kg積載可能
Qタンク王国空軍開発中最新鋭4発大型輸送機。Qタンク王国の航空技術とアマティス公国の航空技術を結集して開発されている大型輸送機。戦闘機なみの速度で35tもの貨物を輸送可能な高速輸送機であり、現在開発が進んでいる。現在開発中。

特殊作戦機

最新鋭超大型爆撃機QTK・カリバーンMk.I
全長84m
馬力40320hp(5040×8)
最高速度700km(降下制限速度不明)
航続距離28000km(最大搭載時52000km)
武装20mm機関砲×16(前上方・後上方・後下方・前下方旋回各4丁)
  30mm機関砲×12(左右主翼上方・尾部旋回各4丁)
  爆弾最大50トン(250kg×200、500kg×100、1000kg×50)
  または2000kg大型爆弾25発(胴体内×25)
Qタンク王国空軍最新鋭六発超大型爆撃機。圧倒的なスペックを誇る大型爆撃機で、クリーク王国の各種新兵器と共に『超兵器』とまで呼ばれている。その性能は既存の戦闘機を大きく上回る速度性能、ハリネズミのような防御火器、最大50トンもの爆弾搭載能力等驚異的な戦闘能力を誇る。現在2機のみデヴォリア基地に配備、1機が本土にて製作中。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i60-47-144-2.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Qタンク王国の航空機 総括
 松井一真  - 2009/11/5 23:21 -
  
最近は一真つながりで「仮面ライダー剣」にはまってます。

これで第四版となるQタンク軍航空機。遂に第一次大戦機が本格登場。これって日戦軍団でやると輸入機ばかりになって面白みが無いんだよなぁ。大日本帝国との被り防止を兼ねて、日戦軍団だけはやや兵器設定の時系列を進めてよろしいでしょうか?

さて、当初から航空隊の出番が薄かったQタンク軍。遂に航空隊が空軍に統合されました。まともに「空軍」が出てきたのがグリシネだけなのでちょっと新鮮。

・陸上戦闘機編
時期も時期だけに複葉機が大半。しかし、スピットファイアやハリケーンなどの優秀な単葉機も登場しています。

ソッピース・キャメル。実は第一次大戦機でその名前を知っている数少ない機体の一つです。名前の由来は出っ張った機銃の銃身がラクダのコブのようだったことからだとか。
フューリー。こいつはどうやら大戦間の機体のようで、1931年に部隊配備とのこと。
グラディエイター。複葉機としてはかなり優秀で、前線から引いてからも連絡機として運用されたとか。ただ、当の主力戦闘機としての立場は結構短かったそうな。
ハリケーン。実はフューリーの発展系で、スピットファイアと比べるとやや旧態依然とした設計。ただ、簡素な構造ゆえに生存性は高かったとか。
スピットファイア。ハリケーンと同時期の機体で、次から次へとバージョンアップが行われた機体。
ホワールウィンド。東宝怪獣映画でお馴染みのヘリコプター(H−19)・・・じゃなくて、双発戦闘機のほう。エンジンに恵まれず、火力でもハリケーン、スピットファイアに劣り、戦闘爆撃機に変わってみれば今度はボーファイターの台頭と、とにかく散々な機体。

・艦上戦闘機編
陸上機の大半が艦載性能を有しているので、艦載機自体の数は少なめ。

フルマー。爆撃機ベースの艦上戦闘機。英国機らしく機関銃を八丁積み込んでいます。
トーネード。実際のトーネードはテンペストの原型となったホーカー社の機体ですが、本作においてはデファイアントの機関銃を前方に集中したもの。因みにデファイアント自体もごく短期間の間は迎撃機として活躍したとか。

・爆撃機/雷撃機編
英国の雷撃機といえばソードフィッシュ。ソードフィッシュといえば複葉機。勿論、今回登場している機体も大半が複葉機です。

リポン。輸出先で1944年まで使われた機体ですが、その設計は旧式化した前任の流用部分が多数。一方本国ではさらに優秀なソードフィッシュの台頭で早々と主役の座を降りています。
シャーク。これまた水上機型は息が長かったのに、あっさりソードフィッシュに更新されてしまった機体。
ソードフィッシュ。その戦果だけを見ればかなり優秀な機体に見えますが、要するにドイツやイタリアの軍艦が艦隊行動に適さなかっただけで、ツェルベルス作戦においては大損害を被っています。
スクア。引き込み脚、可変ピッチプロペラなどを採用した革新的な機体ですが、意外と現役期間が短かったそうな。ケーニヒスベルグ撃沈などの功労機。
アルバコア。ソードフィッシュの後釜を予定し、脱出用のボートまで搭載された機体ですが、バラクーダとアベンジャーの台頭で現役期間は短かったようです。

・陸上爆撃機編
一転して陸上爆撃機は大半が単葉機。

ハート。デザインはオーソドックスであるものの、優秀な性能を示した機体。速度はブルドッグに勝ったため、複座戦闘機仕様もあったとか。
ヴィルデビースト。沿岸防衛が主任務で雷撃も可能。実戦では偵察に使用されたり、シンガポールで僅かながら雷撃・爆撃を行ったとか。
ヘンドン。全金属・布張り低翼単葉、固定脚という、当時の英国機としては革新的な構造を持っていた機体。英空軍初の単葉双発爆撃機でしたが、ウェリントンなどの登場により僅か十五機で製造は打ち切られています。
ウェルズレイ。水平爆撃、急降下爆撃のみならず、地上支援、偵察、負傷兵後送、雷撃と様々な用途を要求された物の、結局のところ軽爆撃・偵察機として採用された機体。エジプト〜オーストラリア間の無着陸飛行に成功した高性能機。
ブレニム。元々は新聞社の専用機だった物が、空軍の要望で爆撃機に転じ、さらに戦闘機や偵察機にもなった汎用機。
バトル。複座、低翼、単葉と一見新しい設計に見えるものの、布張りの部分があったり、半引き込み脚だったりと所々で旧式な設計も残る。防御力はたいしたことが無かったが、大量に生産された。末期には半数以上が撃墜される大損害を被ったことも。
ウェリントン。ウェルズレイと似た構造を持つ大型爆撃機で、後任のランカスターが登場した後も生産されつづけた優秀機。
ハンプデン。ウェリントンよりやや早めに初飛行。視界も良好、安定性に優れ、速力も高いものの、胴体が狭く飛行中の乗員の配置転換が不可能という大型機としては致命的な欠点も。最初は爆撃に投入されましたが、数年後には哨戒機として運用されたそうです。

・大型爆撃機編
大型機ともなれば、流石に単葉機メイン。しかし、高翼機の姿もあったりします。

ハロー。複葉機から単葉機への過渡期の機体ゆえに、高翼だったり固定脚が大きかったりと旧式な部分も。爆撃/練習機として設計され、当初から輸送機への転用を予定していたとか。爆撃任務を解かれた後には空中機雷の試験運用に当たった後、輸送機に転じました。
ホイットレー。アームストロング・ホイットワース社の機体で初めてモノコック構造を採用、そして同社の機体で最も多く生産された機体。ウェリントンやハンブデンとともに爆撃任務で活躍。
スターリング。英国初の単葉四発爆撃機。しかし性能はあまり思わしくなく、ランカスターやハリファックスの台頭により早々と引退していきます。その後はグライダー曳航や輸送機として活躍しています。

・偵察機編
基本的に水上機・飛行艇がメイン。偵察以外の任務にも運用可能な機体が多い。

ウォーラス。水陸両用の哨戒機で、複葉の主翼の間にエンジン一機という当時の飛行艇らしいデザインをしている。本来の主任務は救難機で、空軍では救難機として運用された。
アンスン。溶接鋼管構造、布張り、低翼単葉と旧式設計の機体。強固で信頼性が高かったことから人気があり、練習機、哨戒機、輸送機と様々な分野で活躍。
シーフォックス。着弾観測と偵察支援を用途とする水上機で、前部操縦席が開放型、後部座席が密閉式という珍しい機体。ソードフィッシュとともに巡洋艦に搭載された。
ストランラー。沿岸哨戒用の飛行艇で、主翼操舵面以外は全金属構造。第二次大戦時は十五機が運用された。

・輸送機編
複葉機、高翼機がメインながらも、高い搭載量を誇る。

DH86。元々はオーストラリア向けの旅客機で、木製布張り、四発の複葉機。操縦席は初期は三座だったが後に四座に改められている。軍部でも機上作業練習機や輸送機として活躍。
エンボイ。双発木製、布張りの輸送機。当時の英国機としては異例の生産数を誇った。英空軍に導入された最初の機体は、初代王室専用機となっている。こちらも原型は旅客機で、日本でも旅客機として購入した物を輸送機に転用している。
ボンベイ。兵員・貨物輸送を主な用途としながら、爆撃機としても運用可能な機体。北アフリカ戦線でその性能を活かして活躍した。
DH88。恐らく架空機で、DH86の単葉型。目下開発中で、完成次第H.P.45とともにQタンクの主力輸送機となる。

・特殊機編
現時点で導入されているのはカリバーン一種のみ。

このカリバーンは、パレンバン駐留艦隊襲撃作戦「菊号作戦」で初めて投入され、敵艦隊に打撃を与えた。高い防空火力や速度性能を誇る、まさに「超兵器」と呼ぶにふさわしい機体。

現在、作品執筆は色々と行き詰まってます。「青き名将(仮題)」は怪獣の描写に苦戦、「紀伊」外伝は登場チョロQの命名に苦戦、CCQ小説のほうはそもそもストーリーが思いつかない。
そんな感じなので、グリシネ国についての解説を書いてます。各幕僚の経歴や詳細設定などを予定。
引用なし
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Re:Qタンク王国の航空機 総括
 ダークスピリッツ  - 2009/11/7 18:32 -
  
総括どうもです。遂に第一次大戦機が本格参入しているQタンク王国空軍ですが、一応技術水準の最高点は1935年に設定しています。1935年までに配備や初飛行がなされていた機体を今回の設定に反映しています。逆に最低点は1918年辺り。大体ソッピース・キャメルが活躍していた時代ですね。


日本戦車軍団は技術革新が進んでいると思いますので、大体1940年〜太平洋戦争開戦辺りで設定してみてはどうでしょうか?大日本帝国機はそれより5年程度古い水準で行きますので。


あと、この場をお借りして第七十六話の大まかすぎるあらすじを(爆)

まず最初は神聖グリシネ王国軍関係で一つ。感じ的にはグリシネ王国から王統派の政治家や貴族を亡命させる手筈として、日本戦車軍団の潜宙艦の協力を要請するみたいな感じで。

その次に外惑星連合軍の会議(議場はラファリエス宙域)で決まったQW本星侵攻延期の件で大日本帝国の話を一つ。

今この辺りまで決まってます。後どうしましょうか?とりあえずグリシア帝国及びグンナ帝国がエラム及び、ベータ基地への再侵攻の準備を整え、上からの命令を待っている状態です。
引用なし
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<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i60-47-144-2.s04.a014.ap.plala.or.jp>

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宇宙戦艦紀伊 第七十五話
 松井一真  - 2009/10/6 21:55 -
  
スパムがうっとうしいので、そろそろ公開。史上最長の話となった第七十五話です。

第七十五話 放浪の殲滅者
キュワール連合軍、デヴォリア基地
複数隻の輸送船が停泊し、慌しくなったのも束の間、再び静寂が訪れる
しかしそれはただの静寂ではない。緊張を伴う静寂である
軍施設の隅にある、真っ白な鉄筋コンクリート製の建物
戦時下でも攻撃を受けないよう、銃座も土嚢も無く、屋上には赤い十字が描かれている
その建物のある階に、エレベータが昇って来た
鐘の音が鳴り、自動扉が開く
そして、一両の四式中戦車が出てきた
かつての第一一五中隊司令、九龍少佐である
ルナツー戦で負傷してから、前線の第一一五中隊から一旦引き、パレンバンでリハビリに専念していた
このデヴォリア到着後、保留となっていた昇進が叶い、中佐となっている
パレンバン戦の直前には殆ど怪我も治りつつあったが、それでも怪我を心配した部下達の計らいで、ここまで退避してきたのだ
手引きをしたのは憲兵隊に友人がいた天城大尉、そしてその憲兵隊にいる友人、野末曹長である
天城の副官である久村は残って戦うつもりだったが、フレイ中佐の護衛要員が不足していたことから護衛に回されることになったのだ
勿論のこと、船内でリハビリを終えた九龍中佐は、ともに移ってきた天城、そして久村とともに部隊に復帰している
だが、属している部隊は第一一五中隊ではない
パレンバン戦で壊滅的打撃を受けた第一一五中隊は、砂原少佐の下、ルナツー基地において再編が行われている
そしてパレンバンが壊滅したことにより、デヴォリアからルナツーの間、パレンバン周辺に強力な敵の勢力圏が存在する
そこで、時を同じくしてデヴォリアで再編された小隊の指揮官に就任することとなった。無論、天城と久村も一緒である
九龍中佐「・・・たしか、この階だったはずだが」
彼が軍事病院に来たのは他でもない、未だ入院している戦友に会いに来たのだ
九龍中佐「おっ、あったあった」
引き戸をノックして、応答を待つ
しばらく経ってから、応答があった
引き戸を開け、個室に入る九龍中佐
ベッドに横たわっていたのは、中佐の階級章をつけたルノーB1だった
九龍中佐「やぁ、フレイ中佐」
フレイ中佐「おお、九龍・・・中佐か」
フレイ中佐はベータ攻略作戦の折、帝国軍のブービートラップにより重傷を負った
以後、同じくパレンバンで治療を受けていたが、怪我の度合いが酷く「助かったことさえ奇跡」とまで言われていた
そのため、パレンバン撤収の折には天城、久村、そして九龍により車輪つき担架に載せて搬送したほどであった
フレイ中佐「いかんな・・・どうにも、怪我がなかなか治らなくて」
九龍中佐は、持っていた短刀でリンゴの皮をむいている
綺麗に八等分し、その一つをフレイ中佐に渡した
九龍中佐「差し入れだ。憲兵の曹長から一箱貰った」
フレイ中佐「・・・器用だな」
九龍中佐「あぁ、見せて無かったな。隊のみんなから言われてたよ。『宇宙基地所属部隊で一番皮むきが上手い』って」
フレイ中佐は、手渡された一つを貰って食べる
フレイ中佐「・・・ん、うまいな、このリンゴ」
九龍中佐「曹長が厳選したらしいからな。憲兵権限って訳じゃないが」
九龍中佐も、短刀を洗った後に食べ始めた
フレイ中佐「本国の軍隊じゃないんだから、憲兵が威張っちゃいかんだろう」
九龍中佐「全くだ・・・それにしても、元気そうだな」
フレイ中佐「ああ、もうすぐ退院できそうだ」
九龍中佐「そうか、それは良かった」
窓の外の景色は、戦時下とは思えないほど平和である
いつもどおりチョロQたちは、大通りを通っている
ただ、道端のそこここには警備の兵卒の姿が見られるのが、いかにも戦時下らしい
フレイ中佐「・・・大丈夫かなぁ、この基地も」
九龍中佐「隣のセイロンがやられたからな。航空基地の士官が『もしこっちの戦力が万全なら、飛び石で本土に向かう連中を横っ腹から叩き潰したい』なんて言ってたが」
談笑をしながらも、九龍中佐はルナツーにいる戦友たちのことを思っていた
パレンバンの激戦は凄まじい規模に達し、精鋭第七分隊にも犠牲車が出たという
重傷を負った佐軒准尉は別ルートで搬送されたというが、果たして何処に着いたのか。生きて彼らに再会することができるのだろうか・・・

ほぼ同時刻、ルナツー基地
軍楽隊による行進曲の演奏とともに、盛大に出航する艦隊の姿があった
士官「これより本艦隊は、ベータ方面に進出すると見られる敵哨戒部隊の追撃に当たる!」
その艦隊を見送る、基地の住民とキュワール各国軍の兵士達
その一両、一等兵の階級章をつけた三式中戦車の上には、子チョロQが乗っていた
二両は日の丸の旗を振り、出航する大艦隊を見送っていた
周りの兵士達の言葉を真似て叫ぶ子チョロQは、決してその一等兵の家族ではなかった
この数分前、海軍の兵士達が出港式の準備をしている時、自室で準備をしていた一等兵は、子チョロQに名前を聞いた
まだ名前を聞いていなかったからである
すると、子チョロQは元気良く「あやだよ!」と答えた
グリシネ系の女の子であることは、ここまで乗ってきた艦の中での話から推測は出来ていた
一部始終を知っていた分隊長代行兼暫定隊司令の佐藤大尉は、一等兵に子チョロQの面倒を見るように命じた
それからという物、子チョロQと一等兵はまるで兄妹のように港で遊んでいたという
そんな一等兵と子チョロQの平和な姿とは裏腹に、この戦争は大きな動きを見せるようになった
この日出航した艦隊は、その象徴とも言える
任務を発表した士官は、日戦軍団海軍の精鋭、第一特務艦隊に所属している
すなわち、出航した艦隊は第一特務艦隊である。勿論、その戦力はパレンバン奇襲作戦に参加した八隻のみである
だが、その数分後、追って出航する十六隻の艦隊の姿があった
巡洋艦八、駆逐艦八。その艦影はプロトン軍の物に近かったが、識別塗装はグリシネ海軍のそれであった
だが、その日の出港命令に、グリシネ海軍の名は無かった・・・

同時刻、グリシネ国軍総司令部
いきり立つ幕僚達は、会議室の扉を勢いよく開けた
既に陸海の幕僚は集結し、「彼ら」を待ち構えていた
空軍長官「・・・一体どういうことかね!?」
長官席に座った空軍長官は、今まで以上に憤慨していた
谷村中将「即刻銃殺せよと命じたはずだ!」
藤沢中将「貴様らが躊躇したせいで、反逆を防ぐことが出来なかったではないか!」
続いて会議室に座る幕僚達も、状況を聞いて向かい側の幕僚達に敵意を剥き出しにしていた
森中将「西郷、もう貴様には騙されんぞ。士官学校で誓ったことなど、何一つ無い!」
西郷中将「それは間違いだ!厚木准将はまだ反逆など起こしていない!」
斎藤中将「厚木には謹慎命令が下されていたはずだぞ!・・・そもそも、厚木は反逆車どもに加担したから銃殺せよと、長官殿が仰ったではないか!」
湊川少佐「待ってください!今回の出航、ちゃんとした事情があります!これを見てください!」
そう言って、湊川少佐は一枚の指令書を取り出した
幕僚の一両が、指令書を取って眺める
「発 ルナツー基地司令部 宛 第一特務艦隊 哨戒機より敵偵察部隊と思しき小規模艦隊を捕捉との報告、追撃を要請す。支援のために別艦隊の支援が必要な場合は出航後追って知らせよ 以上」
「発 第一特務艦隊 宛 ルナツー基地司令部 艦載機からの報告より、小規模艦隊はベータ沖に向かう物と思われる。第三巡洋艦隊の援護を要請す 以上」
森中将「・・・どういうことかね、これは?!」
湊川少佐「ルナツー基地司令部と第一特務艦隊の通信の内容です。第一特務艦隊より、正規の命令系統で『第三巡洋艦隊』の出航を要請しています。すなわち、これは艦隊自体への出航要請なんです!」
藤沢中将「そんな物、反逆車どもの偽装工作じゃないのかね?!」
湊川少佐「ルナツーの管轄はQシュタイン連邦軍です!」
それを聞いて、幕僚達は一旦着席した
湊川少佐「とにかく、今のところ叛乱の兆候は見られません。新たな情報が入り次第・・・」
そのとき、会議室に一両のウーズレー装甲自動車が駆け込んできた
グリシネ通信兵「主任!日戦軍団から第二報!」
湊川少佐「何っ!?」
グリシネ通信兵「読み上げます!『発 第一特務艦隊 宛 ルナツー基地司令部 小規模艦隊は艦載機部隊の攻撃により撤退。これより本艦隊は艦載機の修理並びに弾薬補給のためベータに向かう 以上』!」
再び会議室は騒然となった
原田大将「報告の通り、同部隊はこれよりベータに向かう。ベータもQシュタインの管轄だ、万が一叛乱があったとしてもQシュタイン側が阻止する!」
黒田中将「そうは思えんな。連中は反逆車を庇護した。あんな連中、信頼など出来まい!」
そのとき、傍らの斎藤中将が黒田中将に耳打ちをした
斎藤中将「・・・参謀、落ち着いてください。我々には直轄部隊があります」
黒田中将「・・・そうだったな」
騒然となっていた会議室は、一応の落ち着きを見せた
「会議室の第一次攻勢」は、収束を迎えた

ほぼ同時刻、ベータ基地第一軍港
そこに停泊する大型艦の機関室で、一両の一式装甲兵車が唸っていた
機関員A「・・・どうしました?」
機関長「・・・どうもおかしいなぁ・・・昨日はこんな音は出なかったが」
この日、この艦の属する艦隊は大規模な演習を控えていた
しかし、出航五日前に限って、機関に異常が見られたのだ
機関員B「全く、演習が近いというのに機関故障だなんて、ついてないなぁ・・・」
機関長「実戦じゃないだけマシだ。これで実戦、それも緊急だったら出航前に叩かれてたぞ」
実は、この艦で起こった異常は機関だけではなかった
赤城型航空母艦、二番艦「天城」。開戦当初から、たびたび戦線に出てきた武勲艦
今まで故障など考えられなかったその艦に、突然故障が多発した
まるで、出航することを嫌がるかのように
機関員A「・・・結局、異常の原因は何なんですか?」
機関長「分からん。ちょっと資料と機材持って来い」
機関員A「はっ!」
修理作業は、なおも続く
結局のところ、全ての修理が完了するのはそれから四日後のことであったという
第七十五話 続く
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宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき その3
 松井一真  - 2009/10/6 22:18 -
  
あとがきの続き。

集中砲火を受けて沈む「おうみ」の僚艦。こちらも「紀伊」型にちなんで「するが」としました。「あさひ」の僚艦の「よねやま」は、「あさひ」が長らく上越新幹線の優等列車の名前だったことから、上越線の急行「よねやま(1985年廃止)」に由来。「あさひ」は自然現象(「朝日岳」という山もありますが)、「よねやま」は山の名前で、いずれも日本海軍の命名基準とは異なりますが、そこはグリシネ空軍。恐らく異なった命名基準があるのでしょう。これからネタに困ったら国鉄特急・急行の名前から取ろう。レパートリー多いし。
軽巡の「きたかみ」。そういえば日戦軍団の大井型出てないなぁという思いも込めて。日戦軍団の「北上」が水雷戦重視の重雷装艦で、多数の魚雷で敵を撃滅するのが目的である一方で、こちらの「きたかみ」が敵の大艦隊にフルボッコされて沈んだ艦。実は最初は名前決める予定無かったんですが、「するが」と「よねやま」を決めたところで急に思いついたので。付けてみて気づいたんだけど、オルキス側には「シラカミ」がいるんですね。この後日戦軍団に「奥入瀬」がいるし、今回は東北地方にちなんだ名前が多い。
「するが」、「よねやま」いずれも海軍艦隊の総攻撃を受けて沈んでます。逃がすタイミングがあったにも関わらず。この後の参謀も「あっているような間違っているような」ことを叫んでますね。

そして損傷してもはや戦闘不能に近い艦にも容赦なく砲撃するオルキス艦隊。もしかしてこれって「オルキス軍=悪役」な描写を期待してた?・・・そんなわけ無いか。でもデュミナスの前例があったから、もしかして・・・
今回、どうもオルキス軍の描写に困りました。あまり悪役っぽすぎると今後同盟国として登場する際にグリシネの参謀みたいな扱いになりそうだし、かといってこれは従来の内惑星連合(とりわけ、活躍の多い日戦軍団)の戦法とは大いに反しますし。でも結局オルキス悪役モード。そもそも、ゲリラ戦を主体としていたのなら一撃離脱が主軸になるはずですし、損傷して殆ど戦えないといっても過言ではない艦に砲撃をするというのは非効率ですし。ゲリラ戦の名手としては考えられない戦い方をしているなぁ。
終盤なんか完全にグリシネ海軍とオルキス軍は悪役モードですね。これは今回の相手が悪かったということで(おい)。空軍視点で無いと書く気が起きなかったのは実はここのお陰。気が付いたらどっちが主役だか分からなくなった。おかしいぞ、今回の主役は厚木准将だったはずだ。いつの間に橋本少将に入れ替わってるんだ(おい)。
今回、投降した艦が「おうみ」、「あさひ」以外に何隻いるのか分からなかったのですが、「はまかぜ」以下四隻及び軽巡「あぶくま」が艦隊を離脱していることを明記しました。日本海海戦で命からがらウラジオストックに寄港した三隻の艦艇がモチーフだったり。まあたかだか五隻が離脱したところで、強力なオルキス艦が七隻もいるわけですから何ら問題ないんですよ(おい)。「一〇数隻」じゃなくて「数隻」と書いてあったので、もしかしたら「おうみ」、「あさひ」に二〜三隻しか追随しなかったかもしれませんし(中編設定の何処にも「残存艦艇全艦」とは書いてありませんからね)。この辺は任せることにします。
ちなみに「あぶくま」が送信したデータによって、オルキス艦隊の大体の戦闘能力はグリシネ空軍に筒抜けになっているという扱いです。ご了承ください。

空母「天城」。もうここが書きたくてグリシネの内乱戦を終わらせた感じです。そういえば知らないうちに退場していた「ルアンガ(ラファリエスの潜宙艦)」ってどうなったんだろ。パナイ隊と交戦して以来出番無いからなぁ。日戦軍団ってほとほと仇討ちの機会が無い。
潜宙艦の艦内描写。日戦軍団の対潜戦闘技能が高いことが明かされています。日戦軍団は対潜戦闘に関してはQシュタイン連邦の協力を得てキュワール随一の能力を誇ってます。「ルアンガ」に船団撃滅されたことがあるのに何の対策も取らないはずがありませんからね(前半の海軍補正を根に持ってる)。

雷撃描写。多分平成初であろう「リアルな国産潜水艦映画(といっても、やっぱり不備があるのは国産の辛いところ。「ローレライ」ぐらいぶっ飛んでればどうでも良くなるんだけど)」である「真夏のオリオン」では、一本ずつばらして撃っていたのでそれに倣ってみました。前回では一斉雷撃でしたが、今回は数が違うのと見つかっているのかいないのかが分からない(前回は明らかに見つかっていた)ので慎重に。
魚雷発射後の旋回。必ず面舵と決めてます。いずれ手傷を負う展開になるときに、ここが弱点になるように(=いずれは手傷を負わせろ、の意)。ついでに油断しているわけではないのに潜望鏡を上げっぱなしというのも弱点になるようにした配慮だったり。二度目の雷撃の後にしまってますがね。
第四機動艦隊の駆逐艦。神風型駆逐艦の艦名の中ではやや異質な「夕凪」を使用しました。
「天城」の損傷。もしかしてこの損傷が後々の戦闘に響くとか?そういえばティーガー元帥の負傷は「紀伊」自体の構成の都合上あまり意味が無かったなぁ。
それにしても第四機動艦隊の損害は日戦軍団の他の艦隊に勝っている気がする。他の艦隊があまり前線に出ないからなんだけど。なんだかんだ言って第四艦隊も第七艦隊も主力艦の喪失はほぼゼロだからなぁ(第二艦隊は一度壊滅してる(再登場時にも空母数隻を失っている)けど)。
結局逃してる駆逐艦隊。日戦軍団は対潜宙艦戦闘のエキスパートなんですが、今回は敵もエースですからね。日戦軍団って潜宙艦相手の場合相手が強すぎる事が多い。しかも自軍にその方面のエースが多いにも関わらず。
演習の目的。普通に考えればグンナ・グリシアや外惑星連合の侵攻に備えてですが、タイミングがどうも謎だったようで。大日本帝国が味方になるかもしれないという展開に備えて、京城大佐が大日本帝国を敵視する発言をしています。というかこの文面だと明らかに大日本帝国は敵。
ダメコン描写。そういえば今までやったこと無かったなぁ。とりあえずは消火活動に当たる航空兵や乗員たちを描写してます。今回それっぽいのが出てますが、宇宙において応急注排水装置のような物は存在するのでしょうか。
会議室。なんだかんだ言って今回会議室出まくり。戦闘が会議室で起きてそうな雰囲気。「何が神聖だ」と言うのは最初湊川の台詞でしたが、中立目線の湊川が批判的な発言をするのはどうかと思ったので別の士官の台詞としました。
とりあえず最後は松井元帥のいかにもな振りで終わらせてます。今回は内惑星側の結束に亀裂が見え始めている雰囲気で書いてます。というか、書いていて松井元帥まで「味方側を自身のシナリオどおりに動かそうとする第三勢力のリーダー」のような雰囲気になってしまって困った。仮にも主人公なのに。

最後に。大日本帝国が味方になる経緯があまりにも酷すぎると思うのは僕だけでしょうか。このような経緯では藤岡少佐も京城大佐も、そして仇討ちに燃えていた松井元帥も浮かばれない。この点から考えれば、内惑星連合はいずれ内側から瓦解するような気が(特に日戦軍団とそれに友好的なQシュタイン連邦が大日本帝国を拒絶してそう)。
一旦は内惑星と外惑星で二極化されたこの大戦も、新たな変革を迎えそうです。

以下、作者近況。正直どうでもいい余談揃いです。
「電車でGO!」を久々にやりたくなって専用コントローラーを購入。これがあるとないとで操作感が全く違うらしい。警笛は押しにくくなった(実車は足で踏むがこのコントローラーにペダルは無い)ものの、他は向上。ブレーキが軽いぞ!惜しむらくは「電車でGO!」の方が故障してしまったことだが。買いなおそう。でも名鉄編高いなぁ。
シリーズの収録線区を見返してみるとやっぱりJR、それも関東地方が圧倒的に多い(山手線と京浜東北線は最多記録)。私鉄は名鉄ぐらいじゃないかと思った(三河地方も収録して欲しかった。TSなら金山からあったのに)。「赤い電車」つながりで京浜急行が無い(携帯アプリ版はある)のは本当に残念。携帯アプリ版の京急編をやった友人によると「モーター音も加速性能もちゃんと再現している」とのこと。Wiiあたりに移植して欲しいなぁ。あとは名鉄編のリメイク。
「オウバードフォース(初代)」ですが、三連続ミッションで詰まってます。二戦目むずい。

最近は「仮面ライダー剣」のDVDを借りてます。滑舌が悪いことで有名なライダーで、実質ネタ目当てで見たのに結構面白い。何年経っても愛されるライダーってのはこういうものだと思う。電王も好きだけど。

SCQ中期頃にやり始め、異常にはまった挙句にSCQに空戦の要素を取り入れるきっかけとなった「The Wing Bluff」が「大空軍」のタイトルでPSP化されるそうです。公式サイトを見ているとTWB時代とさほど変わらない部分もある(燃料が切れても飛べる(但し弾は無条件で切れる)、など)一方、PSPの強みか、グラフィックが3D風になっていたり(真珠湾に停泊する軍艦がちゃんと並んでいる)、登場する機体が増えていたり(零戦は一一型から六四型まで。TWBでは二一型と五二型のみ)と進化した部分も。双方向スクロールの2Dシューティングという革命的要素を持っていたこのゲームが、PSPで如何にしてリメイクされるか、期待したいところ。発売元は「零式艦上戦闘記」と同じGAE。もしかしたら機体は「零式艦上戦闘記」の登場機体をフィードバックしてる?
さらに、かなり前になりますが、戦艦の設定考察に役立つのではと高杉さんに薦めた「鋼鉄の咆哮」。シリーズ最新作の「ウォーシップガンナー2」がPSPに移植されます。シリーズ初の対戦・協力プレイ搭載、さらにPS系列版では初めてとなる「反物質砲(PC版には前からあった)」の導入など期待できる要素が盛りだくさん。ただ、「大空軍」もそうなんだけど、PSP持ってないんだよなぁ・・・
一方、こちらもSCQに大いに影響を与えた弥栄堂が久々に大きな動きを見せている様子。年内には甲鉄傳紀シリーズの新作が公開されるらしい。期待する一方で「公開されたら速攻でパロディしてやる」という野望が心の奥底で渦巻いてます。

さて、あまりにも長かったあとがきもここまで。次回は多分大日本帝国軍のグリシネ攻撃。松井元帥の決断は?「紀伊」の運命は!?そして内惑星連合の今後は?!
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Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき
 ダークスピリッツ  - 2009/10/7 18:50 -
  
> あとがき:「最初に言っておく。今回のあとがきはかーなーり、長い!(元ネタ:某仮面ライダーのサブキャラ)」。二ヶ月ほど小説を公開していなかったのと、恐ろしく長い本編に比例してやたらと長くなりました。
> 今や遅しと待っていたにも関わらず執筆意欲が低下した今回。あとがきとか言ってますが今回は本編と並行して書いていて、執筆終了後に纏めてます。今回は内乱戦、それも一方的な戦闘(日戦軍団も勿論グリシネ系なので完全にグリシネ民族同士の内乱)なので執筆意欲が湧かなかったんです。お陰で何か内惑星連合結成前後のような間延び感。
> 今回、「腕が鈍ったんじゃないか?」と思うぐらいに味方側に都合の良すぎる展開。あまりに一方的過ぎて空軍側に敵愾心が沸きました。
今回は叛乱軍の圧倒的な勝利を書くために多分にご都合主義を混ぜてしまいました。僕もまだまだ浅いです・・・
> そう言う敵愾心が災いしたか、今回の戦闘はむしろグリシネ空軍視点です。「無能な上層部によって多大なる損害を出す現場」といった雰囲気です。というか、グリシネ空軍視点にしないと執筆意欲が湧かなかったんです。「序盤で苦戦を強いられていた友軍艦隊が『紀伊』の到着で逆転」みたいなありきたりな展開ならまだできるんですが、初めから一方的というのはその前に敗走する前哨戦みたいなのがないと出来ない。グリシネ空軍(それこそ精鋭の第二艦隊とかが)がそれ以前に凄まじい戦闘技能を見せていれば話は別だったんですが、グリシネ空軍は今まで幕僚しか出てませんでしたし。
>
> 今回はどうも場面展開が多く詰め込みすぎ感がします。目まぐるしく舞台が変わるスピード感はどうも上手く出せない。いつも思うんだけど第七分隊(溝口分隊)と藤田上等兵って脇に追いやられてるなぁ。お陰で本編に比例してあとがきも長い長い。実は執筆時、テキストファイルをある一定の長さ(ファイルサイズ20kbぐらい)ごとに「A、B、C」で区切ってるんですが、まさかの「D」突入。Dパート入るなんて思わなかった・・・しかもそれでもBパートが30kbになってた。
ぶっちゃけ登場人物を増やそうとして場面展開が多くなってしまったのですが・・・藤田上等兵とかの出番をどこで出せばいいのか・・・
> そういうことで、どうもサブタイトルが思いつかない。あわや前代未聞の無題回になるところでした。「亡国の艦隊」というのが思いついたんだけど、二話前が「燃ゆる艦隊」だったし、とうの昔に「漂流艦隊」というサブタイトルもやったし・・・ということで却下。そもそも「紀伊」において「艦隊」というワードは最もサブタイトルに使われてるんですね(戦艦ものだから仕方ありませんが)。散々考えた末に現在にいたってます。グリシネ海軍厚木・三川隊、オルキス艦隊、そして潜宙艦「バリッラ」全てに当てはまる(一応拠点がある厚木・三川隊やバリッラが「放浪」と呼べるのかは疑問ですが)のでピッタリだと思いました。「殲滅者」と書いて「デストロイヤー」と読ませる感じです。
今回はかなりカオスとなってしまいましたからね^^;
> 後々構成される「神聖グリシネ王国」にちなんで「正義亡き聖戦」というのも考えましたが却下。いずれ使いますが、使い時はこちらに任せてください。
神聖という言葉はゼロの使い魔の影響でつけてしまいました。つけてから気づいた事・・・これじゃなんか悪役然として名前じゃねぇ!?
>
> デヴォリアの病院。実はここが最初に執筆意欲が湧いた部分。出てないけど天城と野末について色々と掘り下げてます。何故彼らはデヴォリアまで退避することになったのか、というのを説明してなかったので。
そういえば音沙汰が無かったフレイ中佐を出そうと思って考えました
> ルナツーの出航。池内に関するエピソードですが、今回の話の内容には合わないと思ったので出航式典の場面に統一しました。完全に脇に追いやられました。個人的には「相棒を死なせてしまった佐軒」と「止むを得ない事情があったとはいえ同僚を見捨てて逃げ延びてしまった天城」をメインに掘り下げたい。
これも前と同じ理由。でも合わなかったかなぁ・・・
>
> 会議室。前回書いたときにはものすごく熱くなったのに、どうしてここまで熱くならないのか分からない。空軍の強さが見せられていないからなのか、それとも湊川があまりにも確固たる情報をもっていて強すぎるのか。なんと言うか、こいつら本筋に関わると弱体化するなぁ・・・
>
> 機関室。「真夏のオリオン」を見た影響か、職人気質な機関長が登場。「ローレライ」のときのこちらも職人気質だけれどややコミカルな機関長とはまた違った雰囲気がありました。
> 京城大佐。兄弟という設定だからそろそろ下の名前を設定しようか検討中です。共演するとややこしくなりそうだから。因みに豊島少佐の語っている言葉は「エースコンバット5」に登場するバートレット大尉(主人公の所属する飛行隊の隊長)の台詞に由来。実は5はやったこと無いです。
下の名前は松井さんに一任します。どうぞ良い名前をつけてやってください^^
>
> 時間経過。ルナツーからライトウォーターまで行くのに二日が経過していますが、もう少し遅くすれば良かったかもしれません。いずれにせよライトウォーターからベータまで三日が経過しているので、ルナツー〜ライトウォーター間よりベータ〜ライトウォーター間のほうが距離が長いようです。第四機動艦隊との整合性のためとはいえ少し無理したなぁ。
>
> 青柳中将。別に空軍参謀一派のチョロQでもなく、ただ職務意識、というか愛国心から、松井元帥と対立しているようです。松井元帥は二度、国を捨てて逃亡していますからね。
> グリシネの参謀も一本調子じゃないんですよ。この後も森が結構騒いでるし。いくら強権的とはいえ全員あの様子じゃあとっくの昔に滅んでるわけですし、木島のようなQタンクが統合幕僚長になってるわけですし。
そうなんですか。どうも強権的な所ばかり感じてしまうので・・・
> 松井元帥と本国の関係はそれ程良好ではないのですが、陸海軍とは仲が良かったり、空軍でも現場筋とは通じてたりするので、別に敵同士というわけではないです。なんだかんだ言って北町地区には日戦軍団本部がありますし。
> グリシネ空軍は現場側には現状打破を試みる勢力もいますし(今回の橋本少将は多分そんな感じ)、かのプロトン陸軍にだってリピーレド元帥のような権力主義車がいたわけですし。
>
> 出航。正直言って場面展開が多すぎると書いてて煩わしいのと読む側も混乱するので流れを変えて「第五主力艦隊出航→第一特務艦隊入港→第四機動艦隊出航」としました。空軍精鋭艦隊の配置も解説。勿論本土にもそれ相応の部隊はいます。
>
> 二度目の会議室。フィフス・ルナに舞台を移し変えてまで書く内容ではないと思ったので会議室のみ。とりあえず今回も幕僚総出演を目指しました。原田大将は会議中は台詞が一言しかありませんが、今回は陸軍の介入余地があまり無かったので仕方ありません。
> 決起文は「亡国のイージス」原作に由来。むしろ亡国のイージス的展開を狙って(=叛乱は鎮圧される!?)。その後の「俺はチョロQであることを止めたんだ!」と、「貴様らには恥も誇りも無いのか」も「亡国のイージス」から。やっぱり叛乱といったらこれに限る。
> にしてもグリシネ軍上層部は出てくるたびにキャラが増えるなぁ。そして今更気づいたんですが、グリシネ軍参謀ってなぜか「さんずい」が多いなぁと。流石に陸軍はいませんが海空軍に多数。車種もマイナー車ばかりだ(いや、現場にメジャー車が多いから仕方ないんだけど(特に九七式中戦車))。
>
> 退室後の二両。ぶっちゃけ会議室のシーンそのものよりも気合入れて書いた。そしてこの場面書くの久々だなぁと思った。前回は高沢と湊川を中心的に書いてたからなぁ。
> 忘れてるかと思いますが、原田大将は松井元帥の旧友で、戦略思想の違いから松井と反目、「日戦軍団事件」には参加せずにグリシネの軍部に残っています。しかしそれ以降も交流を無くしていたのではなく、時折北町地区で会談をしていたようで、それは西郷中将ら海軍の面々にも影響を与えています。読み返すと初登場時と比べ相当丸くなったと思う。
> 西郷中将は根っからのグリシネ軍車で、空軍の黒田、森両中将、そして海軍の小泉少佐とは同い年で幼馴染。しかし、お互いが求める物が異なっていたために進んだ組織が異なり、結果的にそれぞれが全く別々の道を進んでしまいました。
> 実は一番微妙なポジションにいるのが、今回は出ていませんがパレンバン防衛で成果を挙げた装甲列車隊隊長の清水中佐。松井元帥、原田大将の旧友で、「日戦軍団事件」で松井と共に軍部を脱退した物の、軍時代は黒田や森といった空軍の幕僚達と仲が良かったという逸話があります。「日戦軍団事件」への参加の理由は「権力軍部を一度叩きなおし、三軍平等体制を築き上げる」と語っていたと言う設定です。仲の良かった空軍幕僚達を敵に回すことは躊躇わなかった様子。旧知の仲のほうが勝ったという意味ですな。西郷中将の「民兵に移った戦友」は実は清水中佐です。
> 今後の軍事政権壊滅後、背負う物が異なる原田大将と西郷中将、そして森中将はある意味大きな役割を担うかもしれません。
> どうでもいい話ですが、今回西郷中将が松井元帥を評した「破天荒」。読めない人が多いそうですね。「はてんこう」です(「竣工」の前例があったので)。
>
> 空軍艦隊の出撃。いくら(一応)敵扱いとはいえ、あまり弱いとかわいそうなので(そういえばQターレットってどうなった?)、今回出撃した部隊は錬度的には空軍内ではかなり低めの部隊としました。まあ橋本少将自身はなかなかの名将なんですが、駆逐艦一隻しか敵艦を沈められてない辺りでどうも実戦参加する以前の問題のような。
> 実は今回戦闘シーンの執筆意欲が湧かなかったのは「精鋭部隊が新兵をなぶり殺しにする」展開に納得いかなかったから。日戦軍団の航空支援いらんだろとも思った(いや、オルキスの乱入は想定外だったんですが)。まあたまにはこういう展開もありかとも思いました。
> 松井元帥は実はQシュタインにクーデターの連絡をしていないんです。松井元帥自身も最終的に成り行きでQシュタインに頼る結果になっただけで、初めからQシュタインに頼ったわけではありませんでした。それに倣っての行動です。というかそうでもしないとQシュタインが支援に駆けつけなかった説明が出来なかった。
>
> で、あえて空軍艦隊出撃をずらしたわけは、勿論厚木艦隊側と日戦軍団を同時に動かすため。しょっちゅう場面転換やるのもどうかと思ったので。
> 久々に登場の横田大佐。実は後述する深谷副長は横田大佐をすっかり忘れていた結果(というか横田大佐の乗務艦が「アナポリス」だったことを忘れていた)登場したキャラクターだったり。
> 「アナポリス」副長。厚木、横田と来たら次は深谷通信所から。余談ですが、厚木飛行場は厚木ではなく相模川を挟んで向かい側の大和市に存在するそうな。
> 車種の九五式軽戦車増加装甲付は実際にインドシナで見られたもの。元々防弾性に難があった九五式ならば増加装甲をつけるのも無理はない・・・というか旧軍戦車の大半がそうですな。その他にもラバウルには九五式改造の火炎放射戦車があったとか。
>
> オルキス軍。そういえばホンゴウ軍港はともかくオルキス軍自体はこれが初登場。以前のホンゴウ軍港は随分駆け足で書いてましたな。よっぽど執筆意欲が湧かなかったのか。そう言う点では不憫なオルキス。そして今回も・・・
>
> 今回のあとがき、まだまだ続きます。
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Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき 総括
 ダークスピリッツ  - 2009/10/7 19:12 -
  
思いの他長かったのでここに纏めて今回の反省を(爆)

正直今回はやりすぎたなぁ・・・と思いました。ただ叛乱軍の強さをグリシネ空軍に知らしめたかったわけなのですが、これじゃワンサイドゲーム過ぎて単なる虐殺ですね。紺碧の艦隊もビックリだ(オイ)

神聖グリシネ王国軍はグリシネ王による王政の復古と空軍等の軍部の独裁を根絶するのが第一目標となっています。厚木准将はそのためであれば非情な事もするかも知れません・・・ってこれじゃ何か悪役だなorz

今回完全に部外者となったオルキス艦隊ですが、そろそろここでオルキスを出さないとなんか忘れ去られてしまうような感じだったので出しました。
戦い方に関しては自分の描写が稚拙過ぎて一方的な虐殺となってしまいました。オルキスを悪役にするはずじゃなかったのに・・・orz

松井さんの考えている内惑星連合軍=非情ですが、正直おお!そういう考え方があるのか!と思ってしまいました(オイ)
ですがこれだと何かいつか内惑星連合VSQWになっちゃいそうで怖いですね^^;僕の考えではアマティス&デュミナス軍はそういう考えもあるようですがオルキス軍は違うと思ったのですが今回でオルキスは悪役ぶりを発揮してしまいましたね・・・これからその辺の信頼を戻していこうと思います。

橋本少将は「少将」です。間違って中将と明記してしまった所があって申し訳ありませんでした。

大日本帝国の件ですが、元々離反する事は考えて今回出したのですが、既に日本戦車軍団とは仇敵の関係となってしまったようでかなり迷ってます。歩み寄りのチャンスを逃してくうちに互いの間に深い溝が出来てしまった感じ・・・正直どうすればいいか迷ってます。日本戦車軍団と大日本帝国が手を取り合うにはどうすればいいでしょうか?
引用なし
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Re:宇宙戦艦紀伊 第七十五話 あとがき 総括
 松井一真  - 2009/10/10 11:00 -
  
> > 今回、「腕が鈍ったんじゃないか?」と思うぐらいに味方側に都合の良すぎる展開。あまりに一方的過ぎて空軍側に敵愾心が沸きました。
> 今回は叛乱軍の圧倒的な勝利を書くために多分にご都合主義を混ぜてしまいました。僕もまだまだ浅いです・・・

ちょっとオルキスの登場は都合よすぎですかね。もっと言えば当たった相手のグリシネ空軍も錬度が最底辺だったことも。

> > 今回はどうも場面展開が多く詰め込みすぎ感がします。目まぐるしく舞台が変わるスピード感はどうも上手く出せない。いつも思うんだけど第七分隊(溝口分隊)と藤田上等兵って脇に追いやられてるなぁ。お陰で本編に比例してあとがきも長い長い。実は執筆時、テキストファイルをある一定の長さ(ファイルサイズ20kbぐらい)ごとに「A、B、C」で区切ってるんですが、まさかの「D」突入。Dパート入るなんて思わなかった・・・しかもそれでもBパートが30kbになってた。
> ぶっちゃけ登場人物を増やそうとして場面展開が多くなってしまったのですが・・・藤田上等兵とかの出番をどこで出せばいいのか・・・

藤田上等兵は元々エキストラ的キャラクターを予定していたにも関わらず、平岡上等兵の戦死で結果的にメインストーリーに組み込まれてしまったため、扱いに苦労してます。結局エキストラ的通信兵は他の通信兵に譲ってます。そういえばせっかくデヴォリア出したのに勝山とディールを出し忘れた。

> > そういうことで、どうもサブタイトルが思いつかない。あわや前代未聞の無題回になるところでした。
> 今回はかなりカオスとなってしまいましたからね^^;

ここまで展開が二転三転するとは本当に思ってなかったので。

> > 後々構成される「神聖グリシネ王国」にちなんで「正義亡き聖戦」というのも考えましたが却下。いずれ使いますが、使い時はこちらに任せてください。
> 神聖という言葉はゼロの使い魔の影響でつけてしまいました。つけてから気づいた事・・・これじゃなんか悪役然として名前じゃねぇ!?

「神聖欧州帝国」ってありましたねぇ、「紺碧の艦隊」に。

> > デヴォリアの病院。実はここが最初に執筆意欲が湧いた部分。出てないけど天城と野末について色々と掘り下げてます。何故彼らはデヴォリアまで退避することになったのか、というのを説明してなかったので。
> そういえば音沙汰が無かったフレイ中佐を出そうと思って考えました

パレンバン戦が終わって散り散りになった面々、またデヴォリアやルナツーが出るなら今回出せなかった面々を出したいところです。

> > ルナツーの出航。池内に関するエピソードですが、今回の話の内容には合わないと思ったので出航式典の場面に統一しました。完全に脇に追いやられました。個人的には「相棒を死なせてしまった佐軒」と「止むを得ない事情があったとはいえ同僚を見捨てて逃げ延びてしまった天城」をメインに掘り下げたい。
> これも前と同じ理由。でも合わなかったかなぁ・・・

第七分隊メンバーが池内以外にも描写されてればもう少し書いたかもしれません。

> > 京城大佐。兄弟という設定だからそろそろ下の名前を設定しようか検討中です。共演するとややこしくなりそうだから。因みに豊島少佐の語っている言葉は「エースコンバット5」に登場するバートレット大尉(主人公の所属する飛行隊の隊長)の台詞に由来。実は5はやったこと無いです。
> 下の名前は松井さんに一任します。どうぞ良い名前をつけてやってください^^

実は今回も書こうかと考えてました。また色々と検討してみます。

> > グリシネの参謀も一本調子じゃないんですよ。この後も森が結構騒いでるし。いくら強権的とはいえ全員あの様子じゃあとっくの昔に滅んでるわけですし、木島のようなQタンクが統合幕僚長になってるわけですし。
> そうなんですか。どうも強権的な所ばかり感じてしまうので・・・

なんか本当に2〜3回の出番だけでメインストーリーに組み込まれてしまった(日戦軍団や連合各国の面々はSCQという地盤があった)ので、何かと設定面では苦労してます。
今まで、空軍参謀本部が登場した回は、以下の通りです。
話数:会議内容
第七〇話:日戦軍団を護衛するような戦い方をした第3巡洋艦隊に対する処遇
第七十三話〜第七十四話:独断で行動した第3巡洋艦隊司令、厚木准将に対する処遇
第七十五話:叛乱軍に対する処遇

・・・全部厚木がらみじゃないか。しかも出番はたった3回・・・
これに第六十七話にあった回想シーンの原田大将を加えても4回。それもここ最近の数話ほどでの登場で、地盤など無いに等しい。藤田上等兵もまともにクローズアップされるエピソードが無いままメインとなる第五十九話を迎えているほか、第七分隊もメインとなるエピソードが殆ど無い状態でパレンバン戦を迎えています。どうも彼らに関しては扱いが悪い。

そのうち会議室メンバーに関する設定とかも書きます。

> 思いの他長かったのでここに纏めて今回の反省を(爆)
>
> 正直今回はやりすぎたなぁ・・・と思いました。ただ叛乱軍の強さをグリシネ空軍に知らしめたかったわけなのですが、これじゃワンサイドゲーム過ぎて単なる虐殺ですね。紺碧の艦隊もビックリだ(オイ)

「紺碧の艦隊」でいえば、トンでも作戦が成功して、あっさりと壊滅する強力なUボート軍団のような雰囲気ですね。

> 神聖グリシネ王国軍はグリシネ王による王政の復古と空軍等の軍部の独裁を根絶するのが第一目標となっています。厚木准将はそのためであれば非情な事もするかも知れません・・・ってこれじゃ何か悪役だなorz

構成車が現時点では軍人しか見受けられないので、本当に王制が復古できるのかというのが怪しいところですね。王政復古派の政治家を味方につけるとか、そういう場面がなかったので。なんか、段取り間違えたなぁって感じが。

> 今回完全に部外者となったオルキス艦隊ですが、そろそろここでオルキスを出さないとなんか忘れ去られてしまうような感じだったので出しました。
> 戦い方に関しては自分の描写が稚拙過ぎて一方的な虐殺となってしまいました。オルキスを悪役にするはずじゃなかったのに・・・orz

オルキス。壊滅してからゲリラ戦を続けていたようなので、逆にゲリラ戦で苦戦を強いられているところに連合軍が応援を出すみたいな展開だったら今回のようにはならなかったのではと思ってます。ただこれだと前回(グリシア艦隊に苦戦を強いられたニビリア艦隊に、Qシュタイン連邦の艦隊が応援に駆けつける)と被るんですよね。
虐殺。軽巡洋艦を殲滅するくだりで、あの「きたかみ」の悲劇が真っ先に書けましたからね。

> 松井さんの考えている内惑星連合軍=非情ですが、正直おお!そういう考え方があるのか!と思ってしまいました(オイ)

デュミナスしかり、アマティスしかり、あまりにもやりすぎた場面が目立ちますからね。なんか日戦軍団がなかなか「震風」を使わなかったわけがなんとなく分かってきた(おい)。
アマティスは第一独立艦隊再編成以降出番が少ないのと、日戦軍団との共闘が少ないのでありませんでしたが、デュミナスは第六十五話でのあれがありましたからねぇ。しかも両方とも必要な時(例:パレンバン防衛戦)に限っていなくなる。

> ですがこれだと何かいつか内惑星連合VSQWになっちゃいそうで怖いですね^^;僕の考えではアマティス&デュミナス軍はそういう考えもあるようですがオルキス軍は違うと思ったのですが今回でオルキスは悪役ぶりを発揮してしまいましたね・・・これからその辺の信頼を戻していこうと思います。

確かに、このままだと内惑星連合内で内乱が発生しそうです(「内」ばっかりだな)。
オルキス軍。前述のように、これは設定の問題が(おい)。あまり干渉していないロドリグも松井元帥に半ば迷惑がられてたし。
この後第七守備艦隊が強力な外惑星軍艦隊に挑んで戦闘の勝利に貢献するエピソードでもあればちゃんと受け入れてくれるはず。

> 橋本少将は「少将」です。間違って中将と明記してしまった所があって申し訳ありませんでした。
>
> 大日本帝国の件ですが、元々離反する事は考えて今回出したのですが、既に日本戦車軍団とは仇敵の関係となってしまったようでかなり迷ってます。歩み寄りのチャンスを逃してくうちに互いの間に深い溝が出来てしまった感じ・・・正直どうすればいいか迷ってます。日本戦車軍団と大日本帝国が手を取り合うにはどうすればいいでしょうか?

なんか、古田少佐が戦死したところから完全に敵になってしまった感じです。それまでは松井元帥も戦いに迷っていたので。初登場時なんか「同族との戦いは避けたい」なんて言ってたのに。
現時点ではみんな仇討ちに燃えている状態なので、第252航空隊の隊長である有田中佐が戦死するか、あるいは有田中佐の部下が戦死するか。とりあえず有田中佐の指揮する第252航空隊に関するドラマがあってからですかね。
後は第二偵察潜宙艦隊との決着ですかね。パナイ少佐が出なくなって久しいので。とにかく大日本帝国と日戦軍団の戦闘に関する話を全部収拾つけてからでないと、大日本帝国との講和はならない。両軍にだってルナツーでの陸上戦闘で多くの部下を失ったチョロQがいますからね。
どうでもいい話。この敵対の原因となった第252航空隊の隊長、ここで書き直すまで「遠山中尉」だと思ってました(それは「真夏のオリオン」の回天特攻隊の隊長じゃないか)。おかしいと思って読み返したらやっぱり違ってた。多分乗機の名前が「遠風」だったのでそこで間違えたのかと。読み返してよかった。
大日本帝国はとりあえず味方にする割にはドラマが希薄だったので、どこかで出しておきたかったですね。壊滅した防空銃座のエピソードくらいじゃないか。外伝は基本的に内惑星側視点で書きたいので(その癖に初期構想段階でグンナ側のエピソード二つも押し付けられたんじゃぁ・・・)。

とりあえず、地味に外伝も進めていきます。グンナ帝国に関しては特に設定も無いので色々と大変だ。もしかしたらそれ以降に構想された日戦軍団編のほうが先に完成するかも。
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近況報告
 ダークスピリッツ  - 2009/9/22 19:23 -
  
現在第七十六話設定を構想中。グリシネ戦から戦局が変わっていく予定です。

並びにQタンク王国艦艇設定も進行中。進行率は60%程です。


他にも現在リリカルなのはの小説も構想中。ここには載せられませんが^^;
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Re:近況報告
 松井一真  - 2009/9/22 20:51 -
  
> 現在第七十六話設定を構想中。グリシネ戦から戦局が変わっていく予定です。
>
> 並びにQタンク王国艦艇設定も進行中。進行率は60%程です。
>
>
> 他にも現在リリカルなのはの小説も構想中。ここには載せられませんが^^;

スパムの波状攻撃が激化してきましたな。江素弐千さんと連絡が取れればよいのですが。

第七十五話、どうも「厚木准将に都合よすぎるなぁ」と思っているので次から次へとハードルを用意していくつもりです。現在その対グリシネ空軍戦まで終了。
戦況の変化と共に日戦軍団の面々も戦いに疑問を抱き始める雰囲気で書いていく予定です。今回の第七十五話は明らかに(オルキス以外は)グリシネ民族同士の戦いですので。
戦力が一方的過ぎる戦い(一時期言ってた「マンチェスターの法則」って結局どういう内容だったか最近分からなくなった。錬度と装備の差によって戦況は変化するみたいな内容だったか。「いずれにせよ一方的はありえない」みたいな感じだったか)というのが苦手なのでどうも進まない。

ということで、第七十五話が如何なる作品になるか、ご期待ください。
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宇宙戦艦紀伊 第七十五話設定前編
 ダークスピリッツ  - 2009/7/4 3:22 -
  
なんか勢いで書いた。空軍艦隊初登場(爆)ところで空軍の戦闘機の機種が知りたいです。(宇宙なので現代機はなしで・・・)

第七十五話

フィフス・ルナ沖

厚木叛乱軍及びオルキス統合軍・日本戦車軍団

叛乱艦隊

元グリシネ国第3巡洋艦隊(司令厚木准将車種五式中戦車)
旗艦レイスト級駆逐艦「ライズナ」(艦長小泉少佐車種四式中戦車)
ピッツバーグ級新鋭装甲巡洋艦1隻(アナポリス)
ロチェスター級装甲巡洋艦3隻
シカゴ級防護巡洋艦4隻
レイスト級駆逐艦3隻
ベインブリッジ級駆逐艦4隻
計16隻 航空機4機(全て偵察機)

元グリシネ国第5主力艦隊(司令三川中将車種九七式中戦車)
旗艦イリノイ級戦艦「バージニア」
イリノイ級戦艦1隻
インディアナ級戦艦6隻
ロチェスター級装甲巡洋艦4隻
ボストン級装甲巡洋艦4隻
シカゴ級防護巡洋艦1隻
ベインブリッジ級駆逐艦8隻
計25隻 航空機なし

オルキス軍ゲリラ艦隊

オルキス統合軍第7守備艦隊(司令マクベイ中将車種M2中戦車)
旗艦エルガウィン級最新鋭高速戦艦「ホンゴウ」
エネルギア級最新鋭戦艦1隻
ボルドー級最新鋭装甲巡洋艦1隻
タルウェク級最新鋭駆逐艦4隻
計7隻 航空機31機(ほぼ戦闘機)

日本戦車軍団支援部隊

日本戦車軍団陸軍飛行第361戦隊(隊長大岡少佐車種三式中戦車)
九五式戦闘機・・・30機
九七式戦闘機・・・3機
二式単座戦闘機「鍾馗」・・・3機(隊長機含む)
計36機

日本戦車軍団海軍第762航空隊(司令柴田少佐車種九五式軽戦車)
爆撃・雷撃
九五式陸上攻撃機・・・36機
九六式陸上攻撃機・・・12機
護衛
九五式艦上戦闘機・・・24機
計72機(戦闘機24、攻撃機48)

叛乱軍及びオルキス統合軍・日本戦車軍団戦力計 
艦艇48隻 航空機139機(戦闘機91、攻撃機48)

グリシネ国軍(空軍)

グリシネ国空軍第6艦隊(司令橋本少将車種九七式中戦車)
旗艦さがみ型戦艦「おうみ」
さがみ型戦艦1隻
あさま型重巡洋艦6隻
つしま型軽巡洋艦2隻
やまかぜ型駆逐艦18隻
計28隻 航空機124機(偵察機36、戦闘機88)

グリシネ国空軍第7艦隊(司令未定 車種九七式中戦車)
旗艦さがみ型戦艦「あさひ」
さがみ型戦艦1隻
あさま型重巡洋艦6隻
つしま型軽巡洋艦2隻
やまかぜ型駆逐艦18隻
計28隻 航空機124機(偵察機36、戦闘機88)

海軍にも出撃命令が下ったが命令無視、離反艦が相次いだため出撃した艦隊はなし

グリシネ国軍戦力計 艦艇56隻 航空機248機(偵察機72、戦闘機176機)


ベータ基地近辺

日本戦車軍団

日本戦車軍団第4機動艦隊一部(司令元山少将車種八九式中戦車)
旗艦:赤城型正規空母「天城」
青葉型重巡洋艦2隻
神風型駆逐艦7隻
計10隻 航空機126機(戦闘機53 雷爆撃機45 偵察機28)

グリシア帝国軍

グリシア帝国海軍通商破壊艦
バリッラ級最新鋭大型潜宙艦「バリッラ」(艦長イマノフ中佐)
計1隻 航空機なし
引用なし
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Re:第七十五話設定中編
 ダークスピリッツ  - 2009/8/25 23:18 -
  
第七十五話

経過

デヴォリア基地
デヴォリア基地内にある病院の一室の入り口に一両の四式中戦車が佇んでいた。パレンバンから退避していた九龍中佐である(デヴォリア基地に退避直後に昇進)。彼は既にリハビリも終わり新たな部隊(小隊)の指揮官として軍務に復帰していた。本来ならば第115中隊の指揮官として復帰したかったが、パレンバン戦以来中隊はルナツーへ撤退、そしてルナツー〜デヴォリア間の制空権、制宙権が敵に奪われているため、ルナツーへ行く事は危険きわまりない。だから現在は新たに編成された部隊の指揮官となっているのだ。そんな彼が病院に来る訳はこの部屋にいる車両への見舞いである。そしてノックをし応答を待ってから部屋へ入る。そこに居たのはパレンバンの病院からの付き合いであるフレイ中佐であった。九龍中佐は先に退院していたが、フレイ中佐は思ったより治りが遅く今でも病院生活を強いられている。そのため九龍中佐は退院してからも度々見舞いに訪れていた。幸い話しを聞くともうすぐ退院できるようであった。暫く雑談をした後は持ってきたリンゴを剥いてフレイ中佐と共に食べる(九龍中佐は意外にも器用である)。食べながら今は平和であるこの基地であるがいつ敵に侵攻されるのか、そして第115中隊の戦友達と会える日は来るのかと不安を募らせていた・・・(九龍中佐が病院に入院している佐軒准尉と再会を喜び会うのはそのすぐ後の事である)。

同じ頃ルナツー基地
ルナツー基地に撤退していた第115中隊の隊員である池内一等兵は佐藤大尉から家族と会える日が来るまでその子チョロQの面倒を見るように命じられていた。理由は池内一等兵に一番懐いていたからである。自室に戻った池内一等兵は子チョロQに「そういえばまだ名前を聞いていなかったね」と話しかける。すると子チョロQは元気良く「あやだよ!」と答えた。女の子でグリシネ系だとは見た目と声からわかっていたので、名前を聞いても納得する事が出来た。そしてそれを聞いて池内一等兵はその子の名前を呼びながら笑顔で答えた。そしてその後の二台の光景を見た兵士からは「まるで妹と遊ぶ兄のようだ」(特に第115中隊の隊員から)と言われるようになったのである。

そしてその日盛大に見送られながらこの基地を出航した艦隊があった。まず先に出港したのが松井元帥率いる第一特務艦隊の8隻。続いて後を追って出港したのが厚木准将率いる第3巡洋艦隊の16隻である。数隻湾外にて待機となっていたのは例の作戦のためである。謹慎中の身であるにも関わらず艦隊を動かしている事に空軍司令部は激怒し即刻拘束しようとしたが松井元帥(第3巡洋艦隊(厚木ではなく)に護衛を要請した事にしている)や西郷中将等多数の陸海軍参謀達の反対にあったためさすがに手が出せなかった。しかしベータにはようやく前線配備された(錬度はともかく)空軍直轄艦隊が存在していたため、空軍の参謀達はベータ入港後にそれら空軍の軍事力を使って厚木准将を捕らえようと画策していた・・・。

その頃のベータ基地の軍港に停泊している赤城型航空母艦2番艦「天城」が慌しく出港準備を行っていた。艦載機発着艦訓練等や爆撃演習等一連の軍事訓練に参加するためなのだが、当初の予定より遅れていた。どういう訳か天城艦内で故障が相次ぎ修理におわれていたからだ。まるでそれは天城自身が訓練に出たくないと言っているようであった・・・。(結局修理が完了したのは訓練予定日の前日の事であった)

そして格納庫では京城大佐が念入りに自機の整備を行っていた。ちなみに現在の愛機は一旦はその操縦席から降りた零戦二一型。期待の試作新型戦闘機「電征」はというとこの前新任の整備兵がやらかして発動機が使い物にならなくなり、補給の目処も立たなかったのであえなく倉庫にしまわれてしまっている。そこで前の愛機だった二一型を引っ張り出していたのだ。しかし京城大佐自身もこの妙に馴染む二一型に愛着を持っており、今では「電征」が直っても機体を変えるつもりは無かった。そして、それまでは古い機体を使い続ける弟に何か古臭いとかそういう気持ちを持っていたが、ここに至って京城大佐は弟の世代が代わっても自分の愛機を使い続けるという気持ちに共感が持てるようになっていた。そして訓練が終わったら久々に弟と会ってやろうと上機嫌に整備を進めていった。

出港してから数日後、ライトウォーター沖では二つの艦隊が停泊していた。松井元帥率いる第一特務艦隊はこのままベータへ、厚木准将率いる第3巡洋艦隊はこれより独自の意志に基づき元資源小惑星基地「フィフス・ルナ」へ向かうのである。両艦隊の乗員が上甲板へあがり第一特務艦隊からは作戦の成功を、第3巡洋艦隊からはこれからの武運長久を祈り敬礼を行った後両艦隊は別れていった・・・

更に数日後ベータに到着した松井艦隊を見て驚いたのがグリシネ国空軍である。既に第3巡洋艦隊捕縛の準備が整えられていたが、どうやら途中で別れたらしく当てが外れてしまったのだ。しかしそれと同時にルナツー基地の第5主力艦隊から「厚木准将及び第3巡洋艦隊に叛乱の恐れあり、追撃の許可求む」との連絡が入り、厚木准将を抹殺出来る口実が見つかったため、空軍司令部は大急ぎで海軍司令部に命令し、第5主力艦隊に追撃させる事とした。

それを受け取った第5主力艦隊では既に出撃準備が整えられており、艦隊司令官三川中将の号令により次々と所属艦艇が出港、港外にて待機している第3巡洋艦隊の艦艇(乗員は既に退避)を砲撃により撃沈。その後「バージニア」を旗艦とする3列単縦陣にて第3巡洋艦隊の追跡を開始した(勿論本当に追撃するわけではない)。

それと同じ頃ベータ基地では訓練のため第4機動艦隊から空母を中心とする10隻の機動部隊が出撃、ベータ沖にて訓練を開始していた。それを1隻のグリシア潜宙艦が追跡しているとも知らずに・・・。

最大戦速で追跡を開始した第5主力艦隊は無事「フィフス・ルナ」に到着、沖で待機していた第3巡洋艦隊と合流し、グリシネ国に対するクーデターを宣言したのであった・・・。

それを聞いた空軍司令部は驚きと共に怒り狂い会議において海軍に全ての責任を押し付け即刻叛乱軍を鎮圧せよと迫ったものの、海軍側も既に鎮圧の命令は出したが宇宙にいる全ての艦隊が命令を拒否しているのですぐに艦隊を動かすのは不可能、そしてQW連合軍に敵対しないと発表していると真っ向から空軍側と対決し、更に会議は熱を帯びたものとなっていった。そして遂にというかまたもや空軍の参謀がキレて海軍の参謀に発砲し、それに応戦した海軍対空軍対それを止めようと参戦した陸軍の間で三つ巴の争乱となってしまった。そしてまたもや木原元帥、そして遂にブチ切れたグリシネ国王により争乱は鎮められた。その後の会議の結果、海軍がどうしてもやらないなら自分達でやるとベータに配備されている空軍宇宙艦隊を使って鎮圧を敢行する事となった・・・。

同時期「フィフス・ルナ」の近辺において哨戒を行っていた厚木艦隊の装甲巡洋艦「アナポリス」は接近する所属不明の艦隊を発見し接触を試みていた。発光信号により連絡を取った所オルキスの残存部隊である事が判明し、「アナポリス」はオルキス艦隊の旗艦である最新鋭高速戦艦「ホンゴウ」に横付けし、事情聴取及び確認のため艦長含む複数の将校が「ホンゴウ」へ移乗する事になった。移乗する前にも一同は「ホンゴウ」の流れるような流麗で美しい船体と青色の塗装に見惚れていたが、移乗後にも驚かされていた。内装や装置は高度な技術がちりばめられ局地的には「紀伊」を上回っているようだった。そして通された部屋で司令官のマクベイ中将と会談し、これまでのゲリラ戦の内容や弾薬、食料等の不足によりこの宙域まで退避してきた事を知った。そしてマクベイ中将はこちらに寄港できる港と補給を要請してきていた。その事でこちら側もマクベイ中将に今までの経緯やグリシネ本国の情勢を話し、それをふまえて港はあるが、今のところ弾薬、食料の補給は最低限だと伝えた所マクベイ中将は快く了承し、ひとまず「フィフス・ルナ」にある、設営途上の拠点まで向かう事になった。

そのすぐ後ベータ軍港から2つの艦隊が出撃した。宇宙に配備されて間もない空軍直轄第6、第7艦隊である。彼らは空軍司令部からの強烈な要請を受け出撃したが、司令官である橋本少将は乗り気ではなかった。錬度不足で統制は低く、兵員の質もいいものでは無かった。そして艦隊の航空戦力である計180機あまりの戦闘機隊もミサイル戦に慣れたパイロットばかりのため機銃を主に扱う戦闘機に不慣れという欠点もあり、こうして多くの不安要素を抱えたまま空軍直轄艦隊は初めての戦闘に向けて出撃していった・・・。

それを松井元帥の情報で察知した厚木准将はすぐさま迎撃のため全艦艇の出撃を命令、そして敵に航空戦力が多数含まれている事も松井元帥から知らされていたため松井元帥に航空支援を要請。それを受け松井元帥はベータに配備されている海軍第762航空隊及び陸軍飛行第361戦隊に厚木艦隊の援護に向かうよう要請。要請を受けた両飛行隊は直ちに出撃準備を整えていった・・・。

「フィフス・ルナ」に寄港していたオルキス艦隊にもその情報は伝わっており、厚木准将はマクベイ中将へ退避するように伝えたが、最低限ではあるが、補給をしてもらい更に寄港して乗員の休息も取らせてもらった恩があるマクベイ中将及びオルキス艦隊の将兵は、自分達も戦列に加わると言ってきた。それを受けて厚木准将とマクベイ中将はいくつか確認をとった後、オルキス艦隊の参戦を認め、それぞれ別個で行動を取る事になった。
出撃した厚木艦隊は追撃してきた空軍直轄艦隊を迎え撃つように展開、またオルキス艦隊は開戦後、その高速力と攻撃力を生かして敵を側面から攻撃するため、一度戦闘域を離れていった。逃亡ではないか?と疑う声もでたが厚木准将や三川中将はマクベイ中将を信じてそのまま作戦を遂行する事とした。

そして追撃してきた空軍直轄艦隊が「フィフス・ルナ」沖に現れ、両艦隊はそれぞれ単縦陣で向かいあった。
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Re:第七十五話設定中編2
 ダークスピリッツ  - 2009/8/25 23:22 -
  
戦闘開始

先に動いたのはグリシネ空軍であった。まず二列単縦陣の先頭を行く「おうみ」、「あさひ」からそれぞれ「ライズナ」、「バージニア」へ80cm大型レーザー砲が発射された。しかしこの砲撃は厚木、三川両司令官と、乗員の卓越した技量により回避された。
その後先頭艦を中心とした砲撃の応酬が続くなか、両艦隊は単縦陣のまま近づいていったが、厚木艦隊が回頭し、グリシネ艦隊も同方向へ回頭したことにより、同航戦へと突入した。

当初は射程距離に優れるグリシネ艦隊が一方的に砲撃していたが、ここに錬度の低さが如実に現れ未だ厚木艦隊艦艇への命中弾はゼロだった。そして同航戦へと移行してからは厚木艦隊艦艇の砲撃が次々とグリシネ艦隊の大型艦艇に命中し始めた。厚木艦隊の砲撃が大型艦艇へと集中したのは航空機搭載艦を少しでも減らし、次に控える日本戦車軍団の航空攻撃を安易せしめるためである。そしてあさま型重巡洋艦2隻が僅差で厚木艦隊第2群(要は三川中将が指揮する第5艦隊)の戦艦群によって撃沈され、遂にグリシネ空軍艦隊に初の沈没艦が発生した。しかし、厚木艦隊側も沈没艦こそ無いものの、複数の艦艇が大なり小なりの被害を受けていた。ここで貴重な戦力を失う訳にはいかないと思った厚木准将は一度後退する事も考えていた。しかしここで「ホンゴウ」から通信が入り、これより敵艦隊に突入するとの事だった。オルキス艦隊の到着である。


被害こそこちらの方が大きいものの少しずつ叛乱艦隊を押して来ていたグリシネ空軍艦隊であったが、艦隊の将兵達の高まり始めた士気は「おうみ」の艦橋に入った見張り兵の言葉により、もろくも崩れ去る事となった。
橋本少将は所属不明艦隊報告があった方角、叛乱艦隊とは反対舷の方向に視線を向け―――――驚いた。何故なら自分の艦隊よりも遥かに高速で迫ってきていたのだ。20ktという自艦隊速度としても明らかに60kt以上は出ている。それが猛烈な勢いで自艦隊に迫ってくるのだ。艦隊の多くの将兵は大いに混乱していたが、橋本少将は迅速に速力で対抗できる艦隊の水雷戦隊に迎撃を命じた。折角叛乱艦隊に勝てそうな状況で艦隊を2分する事は得策ではないが、見知らぬ、それも猛烈な速度で迫ってくる艦隊に自艦隊に突入されるよりはましだと判断したからだ。

70ktという高速で突き進むオルキス艦隊(通常は40ktが最高だが、機関を戦闘可能な状態を保ったまま星間飛行状態にする事で、短時間だが70ktという高速を出す事ができる。実際はもっと出せるが。)旗艦「ホンゴウ」のマクベイ中将は迎撃艦隊が出てきた事を報告で聞き、速度を落とし迎撃艦隊と戦闘する事を選択。20隻の敵第6艦隊水雷戦隊と相対した。こちらは「ホンゴウ」を含め僅か7隻。数では圧倒的に不利だが伊達に修羅場を何度もくぐって来たわけではなく兵達の士気は依然最高であった。

そして双方の間で砲雷撃戦が始まった。高速水雷戦重視で設計されているグリシネ空軍艦艇であったが、やはりそれを使う兵の質は低く、次々と主砲や魚雷を発射するも、厚木艦隊をも上回る錬度と圧倒的な高性能を誇るオルキス艦隊の前にことごとく回避されてしまっていた。そうこうしている内に水雷戦隊旗艦であるつしま型2隻に、「ホンゴウ」エネルギア級戦艦「シラカミ」、ボルドー級装甲巡洋艦「アカツキ」の集中砲火が始まった。そして内1隻は「ホンゴウ」の主砲弾数発が命中し、その後貫通力・速射性に優れる102mmレールガンが多数命中し火の海に包まれた後、弾薬庫に引火し爆沈。もう1隻も3隻の集中砲火を受けあえなく撃沈された。これを受け残存した駆逐艦隊の士気・統率力は大幅に失われた。

その後オルキス艦隊と共同してグリシネ空軍艦隊を挟撃し、形成逆転となった厚木艦隊であるが、厚木准将は時計を見てそろそろ時間だ、とつぶやき艦隊を後退させるように指示した。オルキス艦隊にも同様に連絡を入れた。作戦第3段階航空支援の始まりである。

後退している両艦隊を見て怪訝に思った橋本少将だが、上空を監視していた兵士によって、敵機編隊発見の報がなされた事により叛乱艦隊の意図が判明した。しかし叛乱艦隊の航空戦力は僅かであるはずだと思ったが、大方日戦軍団がバックにいるんだろうと予想した。そしてその予想は、見張り兵の機種報告によって的中し、橋本中将は各艦に急ぎ迎撃機の発進を命じた。

日戦軍団の爆撃編成は対艦任務という事で雷撃機が多く、その数は全攻撃機48機中雷撃が30、爆撃が18であった。そしてその周囲を守る護衛戦闘機は陸海軍合わせて60。敵機総数は180あまりという事で護衛能力に大いに不安が残ったがそれまでに厚木艦隊が戦闘機搭載艦を減らすという事で出撃する事となった。
そして日戦軍団陸軍飛行第361戦隊では戦死した古田少佐に代わり、藤岡少佐(隊長就任により昇進)が勤める事になり、これが就任後の初任務であった。古田少佐に負けないようにと愛機のコクピットに古田少佐と写った写真を貼り付けて出撃していった。

そして戦闘区域に突入。誤爆を防ぐために厚木・オルキス両艦隊艦艇に味方である事を示す印が至る所に掲げられていたので間違う事なく敵艦隊を発見する事が出来た。そして発見すると同時に前方から編隊がこちらに向かって来る。グリシネ空軍の戦闘機隊であった。
そして空中戦が始まり、味方戦闘機隊が敵戦闘機隊へ突入。攻撃隊は降下、攻撃準備に入った。

最初の突入を他の僚機に任せ、藤岡少佐が率いる鍾馗隊3機は上空から敵機の状況を把握していた。敵機の数は大体90機程。総数の半分程となっていたが、それは厚木艦隊がきちんと仕事をしたという事だと思った。そして機種はプロトン海軍から供与されたF7C及びF4Bであった。どちらも複葉機であり機動性が高いが一撃離脱重視の藤岡鍾馗隊から見ればカモでしか無かった。そして一通り把握した後藤岡鍾馗隊は上空から突入、元々機銃戦に慣れていないグリシネ空軍の迎撃戦闘機隊は歴戦の猛者ばかりである日戦軍団の護衛戦闘機隊によってとても攻撃隊の攻撃など出来ない程に混乱していた。
当の藤岡少佐も一撃離脱戦法に徹した戦い方でグリシネ空軍機を蹴散らしていった・・・。

敵艦隊に辿り着いた攻撃隊は敵艦隊の陣形が対艦隊戦時の二列単縦陣を取っているためこれを好機として、左右両舷方向から同時攻撃を掛ける事とした。そして攻撃位置に付くと一斉に攻撃開始。その間も敵艦隊からの鮮烈な対空砲火に見舞われたが錬度の低さここに極まれりといった感じで1機が落とされただけに留まった。そして行われた爆弾と魚雷の波状攻撃により重巡2隻、駆逐艦3隻が沈没、他複数の艦が損傷を受けるという被害を被った。「おうみ」も例外ではなく、次々と飛来する敵攻撃機の爆弾、魚雷をよけ続けたが、遂に肉薄した3機の九六式陸攻の放った魚雷3本を右舷に喰らい更に九五式陸攻が放った魚雷2本、500kg爆弾数発を被弾し中破した。(「あさひ」も集中攻撃が行われ魚雷4本、爆弾9発を喰らい損傷した)

敵艦隊の士気が下がっていた事、錬度が低かった事、対空陣形を取っていなかった事等の事象が重なり攻撃隊の被害は被撃墜3機、損傷十数機と微々たる物であった。

そして護衛の戦闘機隊も敵迎撃戦闘機隊に勝利を収め、推定40機以上を撃墜との報告がもたらされた。特に藤岡隊は全体で9機、藤岡少佐だけで4機の撃墜を報告した。

敵艦隊に大きな損害を与えた日戦軍団航空隊が撤退した後、混乱する敵艦隊に対して厚木・オルキス両艦隊は作戦の最終段階に入った。再び射程圏内まで左右から接近。混乱し、乱れた敵艦隊に対して左右から砲撃を浴びせかけた。
厚木艦隊第2群の前弩級戦艦8隻が敵艦隊のさがみ型戦艦2隻に集中砲火を浴びせる。さがみ型戦艦は新型の超弩級戦艦であるが、統制を失った上に距離1000mという近距離まで接近されて前弩級戦艦の強みである近距離での主砲・副砲・その他備砲の一斉射撃を受けてはさすがのさがみ型でも溜まったものではない。主砲や機銃で反撃を試みるものの統制の取れた8隻相手には無駄な努力に過ぎず遂に沈黙、2隻とも爆沈した。

そのころ厚木准将座乗の駆逐艦「ライズナ」旗下の駆逐艦7隻を引きつれ敵艦隊に高速で突入、至近距離から一斉に魚雷を放った。大量の宇宙魚雷は敵艦隊に降り注ぎ更に混乱を煽った。

オルキス艦隊も反対側から戦艦・装甲巡洋艦3隻による一斉射撃を炎上する「おうみ」、「あさひ」に続けており、既に「ホンゴウ」が放った16インチ光学弾の機関部への直撃により「あさひ」は停止、完全に沈黙した。続けて「おうみ」に砲撃が集中したが、「おうみ」側も必死に反撃し数発の主砲弾を「シラカミ」「アカツキ」に命中させていた。

その後数十分の砲撃戦が続き、遂にグリシネ空軍艦隊から逃亡艦が相次ぎ空軍艦隊は完全に崩壊、橋本少将が座乗する戦艦「おうみ」も乱戦の末に大破炎上、周囲を包囲された。

艦橋では空軍司令部から派遣されてきた参謀数両が未だに無謀な抗戦論をぶち上げていた。それを聞いていた橋本少将はそれを無視し通信兵に降伏の意図を伝えるように伝えた。それを聞いた参謀達は橋本少将に詰め寄ったが、橋本少将に一喝され、更に衛兵によって逮捕されるという事態にまで発展していた。

「おうみ」の降伏を受諾した厚木・オルキス連合艦隊は降伏を受け入れた戦艦「おうみ」、「あさひ」他数隻の艦艇を引き連れて「フィフス・ルナ」へ帰還した。そして帰還後橋本少将の口から直に残存艦隊は厚木艦隊に帰順するという事が伝えられ縄につかれた参謀達が引き渡される事となった。厚木准将を捕まえに来た参謀達が逆に厚木准将に捕まるという滑稽なニュースはすぐに連合国や本国に伝わり、厚木准将の名声を大いに上げ、逆にグリシネ空軍の威信を大いに下げる事となった・・・。


所変わってベータ沖。日本戦車軍団第4機動艦隊旗艦である「天城」は9隻の護衛艦を引き連れてベータ沖にて航空訓練を行っていた。周囲は厳重な対潜警戒状態にあったが、それを遠目から監視する1隻の潜宙艦がいた。グリシア帝国海軍潜宙艦「バリッラ」である。「バリッラ」は先の戦いの後僚艦である「アントニオ・シエサ」と別れ、単独行動を取っていた所、この機動部隊を発見したのである。この獲物を逃すまいと追跡を始め今に至る。幸い敵は気づいた様子も無く航空機を発艦させ訓練を行っているようであった。そして訓練を終え艦載機を回収した後、こちらに横腹を向けるという絶好のチャンスが訪れた。艦長のイマノフ中佐はこのチャンスを逃す事無く、艦首魚雷発射管から4本の宇宙魚雷を発射、そして急速反転後時間差で更に艦尾魚雷発射管から2本の計6本の魚雷を「天城」に向けて放った。
引用なし
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Re:第七十五話設定中編3
 ダークスピリッツ  - 2009/8/25 23:23 -
  
第一報は「天城」を護衛する駆逐艦からだった。雷跡視認の報を受け、「天城」は元山少将及び艦長の命により急速回頭を行ったが時既に遅し。3本の宇宙魚雷が右舷に命中、右舷から爆発と黒煙、炎が噴き上げた。元山少将は直ちに消化復旧作業を命じ、兵が配置に付こうとした時更に右舷で爆発が起こった。時間差で発射された魚雷の内1本が命中したためである。運悪く機関部近くに命中し、機関に重大なダメージを負った。そして残った2本は直進し、内1本が外周に位置していた青葉型重巡洋艦「加古」の右舷中央に命中、艦からは炎が上がった。

これを受け護衛艦艇は「バリッラ」を探知、猛烈な爆雷攻撃を行ったがあえなく逃すという失態を演じている。

訓練を終え、仲間達と格納庫内で雑談をしていた京城大佐は突然の爆発音と振動で仲間もろともバランスを崩し倒れた。そして一早く起き上がると状況を確認、自らも消化作業に加担するため新竹大尉と数両の仲間と共に格納庫を飛び出した。
艦の右舷側は火の海であり機関も停止、艦は完全に停止したが「天城」の乗員達は諦める事無く艦を必死に救おうと消化作業を続けていた。艦は右に傾斜し乗員も多数が死傷していたが彼らは諦めなかった。京城大佐も仲間と共に航空機弾薬庫に火が回らないように奮闘していた・・・。


そして半日という時が過ぎ、遂に艦の状態は峠を越え回復に向かい始めた。火災も小康状態となり、暫くして完全に消し止められた。その代わり多大な車的被害が出たが。
しかし機関は未だ復旧せず、艦隊の中で無傷かつ一番大きい青葉型重巡洋艦「奥入瀬」がベータまで曳航する事となった。ちなみにもう1隻の被弾艦「加古」は自力航行が出来たため自力でベータまで向かう事となり、低速であるが艦隊はベータに向かって進み始めた。

ベータに到着し仕事を始めていた松井元帥もこの報には驚き一時は「天城」の放棄、自沈も考えたが、消化復旧の報を受けほっと胸を撫で下ろしたという・・・。


戦闘に勝利し、「フィフス・ルナ」へと帰還した後、厚木准将及び三川中将、そして空軍艦隊指揮官の橋本少将は連合各国へ向けてグリシネからの離脱の旨を伝える声明を発表し、未来のグリシネ軍と、王政復古、空軍支配廃絶を目指し、名前を「神聖グリシネ王国軍」と称する事とした。そして各地に展開するグリシネ国軍部隊へ賛同する部隊は「フィフス・ルナ」まで来るようにと付け加えた。ちなみにオルキス艦隊は母星奪還まで義勇軍として「神聖グリシネ王国軍」に加わる事となった。この事は空軍司令部を震撼させ、後の空軍支配廃絶、王政復古の先駆けとなっていく・・・。


数日後、セイロン基地から大規模な艦隊が発進した。日本軍グリシネ解放部隊である。この時日本軍の目的はグリシネ攻略では無く寧ろグリシネ解放を目的としたものであった(大日本帝国では既にグリシネを自分達のルーツとなった国と認識しており、天皇、そして大本営直々の命令によりグリシネを空軍の支配から解放、解放後外惑星連合軍から離反、QW連合軍に帰順する事となり、侵攻と共にそれを極秘に連合各国へと伝える。)。これは後に戦争を引っくり返す大事件となる。
引用なし
パスワード
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Re:第七十五話設定後編
 ダークスピリッツ  - 2009/8/30 0:20 -
  
戦闘結果

厚木叛乱軍及びオルキス統合軍・日本戦車軍団

叛乱艦隊

元グリシネ国第3巡洋艦隊(司令厚木准将車種五式中戦車)
旗艦レイスト級駆逐艦「ライズナ」小破
ピッツバーグ級新鋭装甲巡洋艦1隻(アナポリス)中破
ロチェスター級装甲巡洋艦3隻損傷
シカゴ級防護巡洋艦4隻損傷
レイスト級駆逐艦2隻損傷、1隻無傷
ベインブリッジ級駆逐艦3隻損傷、1隻無傷
残存16隻 航空機4機(全て偵察機)

元グリシネ国第5主力艦隊(司令三川中将車種九七式中戦車)
旗艦イリノイ級戦艦「バージニア」中破
イリノイ級戦艦1隻損傷
インディアナ級戦艦4隻損傷、2隻無傷
ロチェスター級装甲巡洋艦4隻損傷
ボストン級装甲巡洋艦4隻損傷
シカゴ級防護巡洋艦1隻損傷
ベインブリッジ級駆逐艦1隻沈没、7隻損傷
残存24隻 航空機なし

オルキス軍ゲリラ艦隊

オルキス統合軍第7守備艦隊(司令マクベイ中将車種M2中戦車)
旗艦エルガウィン級最新鋭高速戦艦「ホンゴウ」小破
エネルギア級最新鋭戦艦1隻損傷
ボルドー級最新鋭装甲巡洋艦1隻損傷
タルウェク級最新鋭駆逐艦3隻損傷、1隻無傷
残存7隻 航空機31機(ほぼ戦闘機)

日本戦車軍団支援部隊

日本戦車軍団陸軍飛行第361戦隊(隊長藤岡少佐車種三式中戦車)
九五式戦闘機・・・28機
九七式戦闘機・・・3機
二式単座戦闘機「鍾馗」・・・3機(隊長機含む)
残存34機

日本戦車軍団海軍第762航空隊(司令柴田少佐車種九五式軽戦車)
爆撃・雷撃
九五式陸上攻撃機・・・34機
九六式陸上攻撃機・・・11機
護衛
九五式艦上戦闘機・・・23機
残存68機(戦闘機23、攻撃機45)

叛乱軍及びオルキス統合軍・日本戦車軍団残存戦力計 
艦艇47隻 航空機133機(戦闘機88、攻撃機45) 損傷艦、機超多数

グリシネ国軍(空軍)

グリシネ国空軍第6艦隊(司令橋本少将車種九七式中戦車)
旗艦さがみ型戦艦「おうみ」大破炎上降伏
さがみ型戦艦1隻沈没
あさま型重巡洋艦3隻沈没、3隻損傷
つしま型軽巡洋艦2隻沈没
やまかぜ型駆逐艦12隻沈没、6隻損傷
残存10隻 航空機52機(偵察機12、戦闘機40機)

グリシネ国空軍第7艦隊(司令未定 車種九七式中戦車)
旗艦さがみ型戦艦「あさひ」大破炎上降伏
さがみ型戦艦1隻沈没
あさま型重巡洋艦4隻沈没、2隻損傷
つしま型軽巡洋艦1隻沈没、1隻損傷
やまかぜ型駆逐艦9隻沈没、9隻損傷
残存13隻 航空機34機(偵察機18、戦闘機16)

グリシネ国軍残存戦力計23隻 航空機86機(偵察機30、戦闘機56)


ベータ基地近辺

日本戦車軍団

日本戦車軍団第4機動艦隊一部(司令元山少将車種八九式中戦車)
旗艦:赤城型正規空母「天城」大破炎上、消化曳航
青葉型重巡洋艦1隻損傷、1隻無傷
神風型駆逐艦7隻無傷
残存10隻 航空機111機(戦闘機46 雷爆撃機37 偵察機28)(※延焼廃棄)

グリシア帝国軍

グリシア帝国海軍通商破壊艦
バリッラ級最新鋭大型潜宙艦「バリッラ」小破
残存1隻 航空機なし
引用なし
パスワード
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カルオス帝国海軍宇宙艦艇 駆逐艦
 ダークスピリッツ  - 2009/6/27 2:47 -
  
とりあえずこちらが先に完成。

カルオス帝国海軍 艦艇:カルオス帝国の艦艇は小型艦から大型艦まで高性能艦が多く、それゆえ全体の艦艇数はグンナ帝国・グリシア帝国に1歩譲るがそれでもグンナ星内で3番目である。

カルオス帝国海軍宇宙艦艇

フォークト級駆逐艦
全長117m
排水量2200t
武装12.7cm単装両用砲7基7門(上部5基、同両舷各1基)
  53.3cm3連装宇宙魚雷発射管2基6門(上部2基)
  25mm連装機関砲6基12門(上部両舷各3基)
  37mm連装機関砲2基4門(上部両舷各1基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  戦闘速度37kt
カルオス帝国海軍駆逐艦。カルオス海軍の主力駆逐艦。当初はミンスク級だったが、グンナ海軍の同名艦と混同を避けるためフォークト級へ改名されている。量産性に優れ、多数が配備されている。現在550隻程竣工。

エルベ級新鋭駆逐艦
全長127m
排水量3150t
武装12.7cm連装両用砲3基6門(上部3基)
  12.7cm単装両用砲2基2門(上部両舷各1基)
  53.3cm4連装宇宙魚雷発射管2基8門(上部2基)
  25mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  37mm連装機関砲2基4門(上部両舷各1基)
  連装爆雷投射機3基6門(艦尾3基)
  戦闘速度37.5kt
カルオス帝国海軍新鋭駆逐艦。カルオス海軍の新鋭駆逐艦で、当初はオブライエン級として建造されていたが、プロトン海軍に同名艦が存在する事が判明したためエルベ級へ改名されている(それに伴い一番艦も「オブライエン」から「エルベ」へ改名されている)。フォークト級に比べ、大型になり武装や装甲も強化されている。現在220隻程竣工。

ローレンス級最新鋭駆逐艦(低出力電磁シールド搭載)
全長138m
排水量3600t
武装12.7cm連装両用砲4基8門(上部4基)
  12.7cm単装両用砲2基2門(左右側面各1基)
  53.3cm5連装宇宙魚雷発射管2基10門(上部2基)
  25mm連装機関砲10基20門(上部両舷各3基、左右側面各2基)
  37mm連装機関砲4基8門(上部両舷各2基)
  連装爆雷投射機4基8門(艦尾2基、同両舷各1基)
  戦闘速度39kt
カルオス帝国海軍最新鋭駆逐艦。カルオス海軍が建造している最新鋭駆逐艦でフォークト級の後継艦。兵装が更に強化され、魚雷発射管には新たに5連装の最新型が搭載されている他、機関も強化され機動性も向上している。現在100隻程竣工。

フォレスト級最新鋭駆逐艦(低出力電磁シールド搭載)
全長144m
排水量4120t
武装13.5cm連装両用砲6基12門(上部4基、同両舷各1基)
  53.3cm5連装宇宙魚雷発射管2基10門(上部2基)
  25mm連装機関砲10基20門(上部両舷各3基、左右側面各2基)
  45mm連装機関砲4基8門(上部両舷各2基)
  連装爆雷投射機4基8門(艦尾2基、同両舷各1基)
  戦闘速度39kt
カルオス帝国海軍最新鋭駆逐艦。カルオス海軍が建造している新世代駆逐艦。新式13.5cm両用砲等最新式の兵装が多数搭載され、既存のカルオス海軍駆逐艦に比べ、艦の戦闘力は格段に向上している。現在40隻程竣工。

ヴァイゲル級建造中最新鋭駆逐艦(低出力電磁シールド搭載)
全長150m
排水量4720t
武装13.5cm連装両用砲6基12門(上部4基、同両舷各1基)
  61cm4連装宇宙魚雷発射管2基8門(上部2基)
  25mm連装機関砲12基24門(上部両舷各4基、左右側面各2基)
  45mm連装機関砲6基12門(上部両舷各3基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  インフェルノ36連装対潜爆雷投射機2基(艦首1基、艦尾1基)
  戦闘速度40kt
カルオス帝国海軍建造中最新鋭駆逐艦。カルオス海軍が建造している新世代駆逐艦。フォレスト級の拡大改良型であり船体が150m級に大型化し、対空兵装・対潜兵装(新兵器インフェルノ搭載(史実でいうヘッジホッグの強化版))も強化されている。またカルオス駆逐艦の中で始めて40ktを超える速度を出す事が出来る。現在複数建造中。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i118-19-100-38.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:カルオス帝国海軍宇宙艦艇 装甲・重巡洋艦
 ダークスピリッツ  - 2009/6/27 2:58 -
  
カルオス帝国海軍宇宙艦艇

パラデア級装甲巡洋艦
全長171m
排水量12500t
武装21cm連装メガ粒子砲4基8門(上部2基、同両舷各1基)
  15cm単装メガ粒子砲12基12門(左右側面ケースメイト各6基)
  10.5cm単装両用砲6基6門(上部両舷各3基)
  25mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  37mm連装機関砲4基8門(上部両舷各2基)
  戦闘速度23kt
カルオス帝国海軍装甲巡洋艦。カルオス海軍の装甲巡洋艦。海軍の主力艦であり優れた砲火力・生存性を持つ。現在350隻程竣工。

フォールリバー級新鋭装甲巡洋艦(低出力電磁シールド搭載)
全長210m
排水量20900t
武装21cm連装メガ粒子砲8基16門(上部4基、同両舷各2基)
  15cm単装メガ粒子砲8基8門(左右側面ケースメイト各4基)
  10.5cm単装両用砲8基8門(上部両舷各4基)
  25mm連装機関砲10基20門(上部両舷各5基)
  37mm連装機関砲6基12門(上部両舷各3基)
  戦闘速度26kt
カルオス帝国海軍新鋭装甲巡洋艦。カルオス海軍の新鋭装甲巡洋艦。パラデア級の2倍もの砲火力と優れた機動性を持つ。現在170隻程竣工。

クラーゲンフルト級最新鋭装甲巡洋艦(中出力電磁シールド搭載)
全長251m
排水量35000t
武装25.4cm連装メガ粒子砲8基16門(上部4基、同両舷各2基)
  15cm単装メガ粒子砲10基10門(左右側面ケースメイト各5基)
  12.7cm連装両用砲8基16門(上部両舷各4基)
  25mm連装機関砲12基24門(上部両舷各6基)
  45mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  戦闘速度27.9kt
カルオス帝国海軍最新鋭装甲巡洋艦。フォールリバー級の次に建造されている新世代装甲巡洋艦。最新式の10インチメガ粒子砲を搭載し、更にそれの砲撃に耐えられるだけの装甲を持つ重武装重防御艦だが、意外にも機動性は高い。現在70隻程竣工。

チベ級最新鋭重装甲巡洋艦(中出力電磁シールド搭載)
元ネタ:0080ポケットの中の戦争よりティベ型高速重巡洋艦
全長319m
排水量63200t
武装30.5cm3連装メガ粒子砲6基18門(上部4基、左右側面各1基)
  21cm連装メガ粒子砲4基8門(上部両舷各2基)
  12.7cm連装両用砲10基20門(上部両舷各5基)
  25mm連装機関砲24基48門(上部両舷各8基、左右側面各4基)
  45mm連装機関砲10基20門(上部両舷各5基)
  航空機10機搭載可能(艦前部格納庫内10機 発着口1基)
  戦闘速度40kt
カルオス帝国海軍最新鋭重装甲巡洋艦。カルオス海軍が建造している最新鋭装甲巡洋艦。300mを優に超える大型艦でありムサイ級と同じ特異なシルエットを持つが、ムサイ級よりは水上艦に近いシルエットとなっている。戦艦とも渡り合える強力な戦闘能力を誇り、強力な意味をこめて艦種は重装甲巡洋艦となっている。またムサイ級と同じく高い機動性と航空機運用能力を持つ。現在20隻程竣工。

ザンジバル級最新鋭機動巡洋艦(中出力電磁シールド搭載)
元ネタ:初代ガンダムよりザンジバル級機動巡洋艦
全長305m
排水量57800t
武装25.4cm連装メガ粒子砲5基10門(上部3基、左右側面各1基)
  21cm連装メガ粒子砲4基8門(左右側面各2基)
  12.7cm連装両用砲8基16門(上部両舷各4基)
  25mm連装機関砲20基40門(上部両舷各6基、左右側面各4基)
  45mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  航空機10機搭載可能(艦下部格納庫内10機 発着口1基)
  戦闘速度100kt
カルオス帝国海軍最新鋭機動巡洋艦。巨大なリフティングボディと主翼を有する航空機のような船体を持つ。機動巡洋艦の名の通り他の艦を圧倒する速度・機動性能を持つが、火力・耐久性はチベ級に比べると劣っている。現在数隻竣工。

バルバロッサ級建造中最新鋭装甲巡洋艦(中出力電磁シールド搭載)
全長275m
排水量40700t
武装25.4cm3連装メガ粒子砲8基24門(上部4基、左右側面各2基)
  12.7cm連装両用砲10基20門(上部両舷各5基)
  25mm連装機関砲20基40門(上部両舷各8基、左右側面各2基)
  45mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  戦闘速度29kt
カルオス帝国建造中最新鋭装甲巡洋艦。カルオス帝国が建造している新世代装甲巡洋艦。クラーゲンフルト級に比べ大型化し主砲が3連装になる等全体的に強力な兵装を持つ。また、一時期は艦首に波動粒子砲の搭載も検討されたが、防御上の欠点となりうるとされたので廃案となっている分、機関のシフト配置や装甲厚の増強等、生存性が配慮されている。現在複数建造中。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i118-19-100-38.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:カルオス帝国海軍宇宙艦艇 戦艦・空母
 ダークスピリッツ  - 2009/6/27 3:01 -
  
カルオス帝国海軍宇宙艦艇

アスタロス級戦艦(低出力電磁シールド搭載)
全長173m
排水量27000t
武装28.3cm連装メガ粒子砲4基8門(上部2基、同両舷各1基)
  15cm単装メガ粒子砲16基16門(左右側面ケースメイト各8基)
  10.5cm単装両用砲6基6門(上部両舷各3基)
  25mm連装機関砲10基20門(上部両舷各5基)
  37mm連装機関砲4基8門(上部両舷各2基)
  戦闘速度22kt
カルオス帝国海軍戦艦。カルオス海軍の主力戦艦として多数が建造されており、総合攻撃力・防御力に優れるが、やや機動性に欠ける。現在250隻程竣工。

アサルム級新鋭戦艦(中出力電磁シールド搭載)
全長234m
排水量39000t
武装30.5cm連装メガ粒子砲7基14門(上部3基、同両舷各2基)
  15cm単装メガ粒子砲16基16門(左右側面ケースメイト各8基)
  10.5cm単装両用砲8基8門(上部両舷各4基)
  25mm連装機関砲14基28門(上部両舷各7基)
  45mm連装機関砲6基12門(上部両舷各3基)
  戦闘速度24.5kt
カルオス帝国海軍新鋭戦艦。アスタロス級の次に建造されている主力戦艦。新たに12インチ口径の主砲を搭載し、攻撃力がアスタロス級に比べ大幅に向上し、機動性もやや改善されている。現在120隻程竣工。

グワジン級新鋭大型戦艦(高出力電磁シールド搭載)
元ネタ:初代ガンダムよりグワジン級戦艦
全長450m
排水量162000t
武装48.3cm連装メガ粒子砲5基10門(上部3基、下部2基)
  21cm連装メガ粒子砲6基12門(左右側面各3基)
  12.7cm連装両用砲12基24門(上部両舷各6基)
  25mm連装機関砲36基72門(上部両舷各12基、左右側面各6基)
  45mm連装機関砲16基32門(上部両舷各8基)
  航空機20機搭載可能(艦下部格納庫内20機 発着口1基)
  戦闘速度24.4kt
カルオス帝国海軍新鋭大型戦艦。カルオス海軍が建造している大型指揮戦艦。広い指揮設備を持ち、艦隊の旗艦として運用されている。戦闘能力においても当クラス用に新開発された長砲身19インチ砲、高出力電磁シールド等絶大な個艦戦闘・防御能力を持つ。その分機動性に欠けるのが難点。現在40隻程竣工。

リミア級最新鋭戦艦(中出力電磁シールド搭載)
全長310m
排水量66700t
武装35cm連装メガ粒子砲8基16門(上部4基、同両舷各2基)
  15cm単装メガ粒子砲16基16門(左右側面ケースメイト各8基)
  12.7cm連装両用砲10基20門(上部両舷各5基)
  スピキュールS回転発射管1基3発搭載(下部格納1基)
  25mm連装機関砲20基40門(上部両舷各10基)
  45mm連装機関砲12基24門(上部両舷各6基)
  戦闘速度27kt
カルオス帝国海軍最新鋭戦艦。カルオス海軍が建造している最新鋭主力戦艦。14インチ級の新型主砲を搭載し、更に国産のAD兵器も搭載する等、アサルム級を大きく上回る戦闘能力を持つ新世代戦艦だが、航空機運用能力は有していない。現在60隻程竣工。

ロンバルディア級最新鋭高速戦艦(高出力電磁シールド搭載)
全長390m
排水量86800t
武装35cm連装メガ粒子砲6基12門(上部3基、左右側面各1基、下部1基)
  12.7cm連装両用砲12基24門(上部両舷各6基)
  25mm連装機関砲28基56門(上部両舷各10基、左右側面各4基)
  45mm連装機関砲14基28門(上部両舷各7基)
  航空機15機搭載可能(艦前部格納庫内15機 発着口1基)
  戦闘速度48.8kt
カルオス帝国海軍最新鋭高速戦艦。カルオス海軍が建造している新世代高速戦艦。機動性能と航空機運用能力に重点をおいた設計となっており、既存の戦艦を圧倒する機動性を誇る。防御力も高いがその代わり攻撃力は他のカルオス戦艦に比べ劣ってしまっている。現在20隻程竣工。

グワダン級最新鋭大型戦艦(高出力高性能電磁バリア「KHEMシールド」搭載)
全長600m
排水量351000t
武装56cm連装メガ粒子砲10基20門(上部4基、同両舷各2基、下部両舷各1基)
  25.4cm連装メガ粒子砲6基12門(上部両舷各3基)
  13.5cm連装両用砲14基28門(上部両舷各7基)
  スピキュールS回転発射管1基5発搭載(下部1基)
  30mm連装機関砲52基104門(上部両舷各18基、左右側面各8基)
  55mm連装機関砲20基40門(上部両舷各10基)
  航空機60機搭載可能(艦両舷格納庫内60機 発着甲板2基)
  戦闘速度29kt
カルオス帝国海軍最新鋭大型戦艦。カルオス海軍の象徴として建造された大型指揮戦艦。数々の新兵装や紀伊型をも上回る22インチ口径の新型主砲を搭載する等、カルオス艦艇最強の戦闘能力を持つ。また、最高850mmにも及ぶ装甲とKHEMシールドと呼ばれる高性能電磁バリアにより鉄壁の防御力を持ち、名実共に「不沈艦」と呼ばれている。現在「グワダン」竣工。1隻建造中。

カルオス海軍宇宙艦艇

ロシナンテ級最新鋭対潜空母(中出力電磁シールド搭載)
全長189m(内飛行甲板189m)
排水量14000t
武装12.7cm単装両用砲4基4門(上部両舷各2基)
  25mm連装機関砲16基32門(上部両舷各6基、左右側面各2基)
  45mm連装機関砲6基12門(上部両舷各3基)
  航空機25機搭載可能(格納庫内22機、甲板上駐機3機 昇降機2基)
  戦闘速度23.5kt
カルオス帝国海軍最新鋭対潜空母。輸送船団や艦隊を敵潜から守るために建造されている護衛空母。単艦での戦闘能力は高くないが、優秀な対潜探知・攻撃能力(艦載機による)を持ち、主に船団に随伴するか、護衛艦を伴った哨戒艦隊を編成して行動している。現在60隻程竣工。

ホーフブルク級最新鋭軽空母(中出力電磁シールド搭載)
全長240m(内飛行甲板238m)
排水量21900t
武装12.7cm連装両用砲6基12門(上部両舷各3基)
  25mm連装機関砲22基44門(上部両舷各8基、左右側面各3基)
  45mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  航空機35機搭載可能(格納庫内32機、甲板上駐機3機 昇降機2基)
  戦闘速度34kt
カルオス帝国海軍最新鋭軽空母。海軍に新設された機動部隊に配備される航空母艦として建造されている軽空母。飛行甲板や舷側に装甲を施しており高い対空、対潜防御力を持つが、その代わり搭載機数はやや妥協した物となっている。現在30隻程竣工。

ソーサリス級最新鋭正規空母(中出力電磁シールド搭載)
全長321m(内飛行甲板321m)
排水量58500t
武装15cm連装メガ粒子砲3基6門(上部3基)
  12.7cm連装両用砲10基20門(上部両舷各5基)
  25mm連装機関砲34基68門(上部両舷各12基、左右側面各5基)
  45mm連装機関砲10基20門(上部両舷各5基)
  航空機85機搭載可能(格納庫内73機、甲板上駐機12機 昇降機3基)
  戦闘速度33.5kt
カルオス帝国海軍最新鋭正規空母。機動部隊の旗艦となるべく海軍が建造している最新鋭正規空母。優秀なダメージコントロール能力や対空防御能力を持ち、自身も防護巡洋艦並の砲撃力を持つ。現在9隻竣工。複数建造中。

フォラールベルク級建造中最新鋭軽空母(中出力電磁シールド搭載)
全長251m(内飛行甲板250m)
排水量29000t
武装13.5cm連装両用砲6基12門(上部両舷各3基)
  25mm連装機関砲26基52門(上部両舷各9基、左右側面各4基)
  45mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  航空機40機搭載可能(格納庫内34機、甲板上駐機6機 昇降機2基)
  戦闘速度35kt
カルオス帝国海軍建造中最新鋭軽空母。ホーフブルク級の拡大発展型として建造されている最新鋭軽空母。搭載機数や対空火力、機動性等が向上している。現在複数建造中。

バルキリー級建造中最新鋭正規空母(高出力電磁シールド搭載)
全長378m(内飛行甲板378m)
排水量89500t
武装18cm連装メガ粒子砲3基6門(上部3基)
  13.5cm連装両用砲12基24門(上部両舷各6基)
  30mm連装機関砲40基80門(上部両舷各14基、左右側面各6基)
  55mm連装機関砲12基24門(上部両舷各6基)
  航空機100機搭載可能(格納庫内88機、甲板上駐機12機 昇降機4基)
  戦闘速度34kt
カルオス帝国海軍建造中最新鋭正規空母。カルオス海軍が建造している最新鋭正規空母。新型の対空兵装や主砲を搭載し、飛行甲板、舷側は重装甲化され最大100機の艦載機を運用可能等、非常に高い戦闘能力を持つ。現在数隻建造中。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i118-19-100-38.s04.a014.ap.plala.or.jp>


Re:カルオス帝国海軍宇宙艦艇 潜宙艦・沿岸警備隊艦艇
 ダークスピリッツ  - 2009/6/27 3:02 -
  
潜宙艦

プローバー級最新鋭大型潜宙艦
全長152m
排水量5730t
武装53.3cm宇宙魚雷発射管8門32本搭載(艦首6、艦尾2)
  15cm連装メガ粒子砲2基4門(上部格納2基)
  25mm連装機関砲6基12門(上部両舷格納各3基)
  45mm連装機関砲3基6門(上部格納3基)
  戦闘速度浮上時21kt、潜航時13kt
  最大潜行深度270m(安全潜行深度110m)
カルオス帝国海軍最新鋭潜宙艦。カルオス海軍が建造している大型攻撃潜宙艦。150mを超える大型艦であり、巡洋艦の主砲を搭載し、長大な航続距離を持つ等高い戦闘能力を持つ。現在20隻程竣工。

ユーコン級最新鋭大型高速潜宙艦(低出力電磁シールド搭載)
元ネタ:初代ガンダムよりユーコン級潜水艦
全長190m
排水量11000t
武装53.3cm宇宙魚雷発射管8門40本搭載(艦首8)
  18cm連装メガ粒子砲3基6門(上部3基)
  25mm連装機関砲12基24門(上部両舷格納各6基)
  45mm連装機関砲4基8門(上部両舷格納各2基)
  戦闘速度浮上時36kt、潜航時40kt
  最大潜行深度350m(安全潜行深度150m)
カルオス帝国海軍最新鋭高速潜宙艦。カルオスが建造している大型高速潜宙艦。装甲巡洋艦並みの船体と艦尾に2基の高性能機関を搭載し、他国潜宙艦を圧倒する機動性・戦闘能力を持ち、浮上砲戦でも巡洋艦並みの強力な砲撃力を持つ。現在2隻竣工。数隻建造中。

カルオス帝国海軍宇宙艦艇

ドロス級最新鋭要塞空母(高出力電磁シールド搭載)
全長700m
排水量不明(少なくとも35万t以上)
武装56cm連装メガ粒子砲10基20門(上部両舷各5基)
  13.5cm連装両用砲36基72門(上部両舷各12基、下部両舷各6基)
  30mm連装機関砲72基144門(上部両舷各24基、左右側面各12基)
  55mm連装機関砲16基32門(上部両舷各8基)
  航空機300機搭載可能(格納庫内300機、発着口7基 格納庫内昇降機16基)
  戦闘速度21kt
カルオス帝国海軍最新鋭超大型空母。カルオス海軍が建造している最新鋭大型空母。グワダン級と同時期に建造されたカルオス海軍最大の戦闘艦であり、グワダン級と同等の攻撃力と300機もの航空機運用能力を有する。また、航空機の各種補修設備にも優れており、艦内で機体の修理等が可能となっている。反面機動性が低く、噂では亜空間ドライブシステムが搭載されているとも言われている。現在「ドロス」竣工。他2隻建造中。

カルオス帝国沿岸警備隊艦艇

カルオス帝国沿岸警備隊:グンナ同盟軍の基地やグンナ本星周辺の哨戒や警備、また不審船の臨検等も行う部隊でありカルオス海軍と基本的には指揮下の関係にあるが海軍とは別の独自の指揮系統を持つ。艦艇は主に小型艦艇が主であるが本格的な沿岸戦闘に備えて大型戦闘艦も有している。

ソドン級新鋭哨戒艇
全長106m
排水量1420t
武装10.5cm単装両用砲3基3門(上部3基)
  25mm連装機関砲4基8門(上部両舷各2基)
  37mm連装機関砲2基4門(上部両舷各1基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  戦闘速度26kt
カルオス帝国沿岸警備隊哨戒艇。沿岸警備隊が保有する近距離哨戒艇。基地周辺や輸送ルートでの対潜哨戒や救難任務等に運用されている小型艦。現在100隻程竣工。

シュライテン級最新鋭警備艇
全長128m
排水量2600t
武装12.7cm単装両用砲6基6門(上部4基、左右側面各1基)
  53.3cm4連装宇宙魚雷発射管1基4門(上部1基)
  25mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  45mm連装機関砲4基8門(上部両舷各2基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  戦闘速度32kt
カルオス帝国沿岸警備隊最新鋭警備艇。沿岸警備隊が独自に建造している警備艇。駆逐艦と同じ汎用艦として運用されているが、主に対艦用途よりも多数の対空火器を搭載し防空艦として運用される事が多い。現在40隻程竣工。

バイアラン級最新鋭大型警備艦(中出力電磁シールド搭載)
全長293m
排水量59900t
武装28.3cm3連装メガ粒子砲6基18門(上部4基、左右側面各1基)
  13.5cm連装両用砲8基16門(上部両舷各4基)
  25mm連装機関砲20基40門(上部両舷各8基、左右側面各2基)
  45mm連装機関砲8基16門(上部両舷各4基)
  戦闘速度32kt
カルオス帝国沿岸警備隊最新鋭大型警備艦。沿岸警備隊が運用している最新鋭大型戦闘艦。海軍の戦艦並みの戦闘能力と高い機動性をもつ強力な警備艦(もはや巡洋戦艦)。警備隊の強い要望により建造されている。就役艦は数少ないが警備艦隊の旗艦として配備されている。現在8隻竣工。

パンノニア級建造中最新鋭哨戒艇
全長118m
排水量2050t
武装10.5cm連装両用砲3基6門(上部3基)
  25mm連装機関砲6基12門(上部両舷各3基)
  45mm連装機関砲2基4門(上部両舷各1基)
  連装爆雷投射機2基4門(艦尾2基)
  インフェルノ36連装対潜爆雷投射機1基(艦首1基)
  戦闘速度26kt
カルオス帝国沿岸警備隊建造中最新鋭哨戒艇。ソドン級の後継艦として建造されている最新鋭哨戒艇。ソドン級より大型化し武装が強化され新型兵装も搭載されている。現在複数建造中。
引用なし
パスワード
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705; .NET CLR...@i118-19-100-38.s04.a014.ap.plala.or.jp>


カルオス帝国の艦艇 総括
 松井一真  - 2009/8/15 20:23 -
  
宮崎に行って来ました(県庁には行ってません)。ある書店でなんとオウバードフォース(初代)の攻略本を315円という超安価で入手。これで詰まってた「討伐艦隊」から先に進める。他にも両陣営のメカニックが細かく紹介されてて嬉しい。因みにアフターも買いましたが「初代をクリアするまでは手をつけない」ということにしています。

・駆逐艦編
所々グンナ帝国などと艦名の被りがあったため、いくつか修正が行われています。
たとえばミンスク級→フォークト級、オブライエン級→エルベ級といった具合。その点において日戦軍団と大日本帝国は上手い具合にかわしてますね(一部かわしきれてないものがありますが)。
搭載兵装は帝国陣営としては平均的。ローレンス級以降は魚雷発射管が五連装になっています。
フォレスト級以降の主砲は13.5cm砲。やや見慣れないタイプですが確かどこかで見たような。
ヴァイゲル級では遂に61cm魚雷を装備。対潜兵装もヘッジホッグならぬインフェルノを装備。そういえば今まで潜宙艦主役の外伝って構想自体になかったなぁ・・・

・防護/軽巡洋艦編
メガ粒子砲を主砲とする防護巡洋艦郡。50cmといえど魚雷も積んでいるのでなかなか強そう。
レムリア級。艦名を見て東宝怪獣映画を思い出しました。これ以降は類別が軽巡洋艦に。連装メガ粒子砲を有し、魚雷も53.3cmに拡大されています。
続くガールシュタウス級の主砲は18cm連装メガ粒子砲。45mmという破格の大口径機関砲まで搭載。61cm魚雷もあるので火力は絶大。
個人的には「新・紺碧の艦隊」のパロディをやったことで印象深いムサイ級。対空火力においてはガールシュタウス級に勝る物のメガ粒子砲の門数では劣る。機動性の高い航空巡洋艦。
ヴッパーダール級はガールシュタウス級の強化発展型。遂に主砲を三連装砲とした艦。

・装甲/重巡洋艦編
基本的にカルオス軍において口径15cm以上の対艦兵装はメガ粒子砲となっている模様。他国よりやや火力がありそう。
流石に装甲巡ともなると魚雷は無し。代わりに25.4cmメガ粒子砲(フォールリバー級以前は21cm)という大口径砲を装備しています。
チベ級は30.5cmメガ粒子砲を装備。実質ポケット戦艦クラス。
ザンジバル級。航空機のようなデザインが特徴。機動性重視で防御力ではチベ級に劣る。
バルバロッサ級。艦首波動砲オミットの逸話まで。今度の設定変更で大和型は最新鋭に予定してます。

・戦艦/空母編
グワジン級などのお馴染みの面々がいる一方、主兵装が軒並みメガ粒子砲に。やっぱり日戦軍団艦艇の速力設定は史実の同名艦に即したものにする予定です(紀伊だけは若干優速にする予定。主人公だからなぁ)。
グワジン級は実質的に航空戦艦。48.3cm砲を有していたりとなかなか強力。
リミア級にはAD兵器を装備。発射管が回転式・・・いわゆるリボルバー?
ロンバルディア級。こいつも結構印象深い出番のある艦。カルオス艦艇というと熱田がらみの話があった戦艦郡が印象深い。そういえば熱田はしばらく水雷戦隊の指揮を担当するという設定だった。
グワダン級。グワジン級ともども序盤から出番の多かった艦。ただ設定変更の影響でそれまで出番があった部分はグワジン級のほうになっているような。55mm機関砲というこれまた大口径の機関砲を搭載。艦載機六〇機を搭載する航空戦艦にもなっています。

空母は欧州風に各艦種一個ずつ。護衛空母の呼称が「対潜空母」になっているのが特徴。勿論搭載する音波探信儀は優秀。
ソーサリス級は航空機搭載能力の他、防護巡洋艦程度の戦闘能力も有する。いわゆるグラーフ・ツェッペリン的な艦。
フォラールベルク級以降は両用砲が12.7cmから13.5cmに拡大されています。そして最新鋭正規空母のバルキリー級は強力な戦闘能力と航空機搭載能力を有する装甲空母。艦隊指揮に当たってそう。

・潜宙艦/警備艇/その他編
あまり活躍しているイメージの無いカルオスの潜宙艦。潜宙艦主体の外伝とか書きたいところ。タイトルが思いつかないけど、「真夏のオリオン」みたいな感じの潜宙艦対沿岸警備艇の対決とか。最初期から設定に載ってるのにグンナのシグレートとか具体的に出番無かったなぁと思ったので。

シュルクーフよろしく砲撃能力を兼ね備えた潜宙艦。実はUボートも15cm砲を搭載した物が計画されていましたが、VII型の成功から取り消されたようです。
その中で一際目立つユーコン級。破格の高速と18cm連装×3という強力な浮上火力から、並みの駆逐艦など返り討ちにできる程度の性能がありそうです。

そういえば初期設定では日戦軍団の伊号潜は軒並み深度300まで潜れるという設定だった(呂号はその限りではない)なぁ。今考えると浮上火力が不足がちな日戦軍団艦は艦載機と魚雷の威力、そしてこの潜航能力でカバーしてたわけだ。

ベータを巡っての戦闘で初めて登場したドロス級。グワダン級並みの火力と三〇〇機という多数の航空機を搭載する大きさ。そのため戦艦並みの速力となっているのが欠点で、多数の艦艇が護衛についている。亜空間ドライブシステムが搭載されているという噂も。

沿岸警備艇。速力を除いては駆逐艦並みの性能。シュライデン級に代表されるように防空支援が主な任務になっている模様。
パンノニア級にはインフェルノも搭載されています。潜宙艦キラーとして活躍しそう。

余談の続き。宮崎の書店で紺碧の艦隊の今まで手に入らなかった六巻と八巻を入手。この二冊は路線が「三〜五年ほど技術が進歩した日米独の戦い」から「トンでも近未来兵器戦争(こっちはサブ)+大高流社会主義論(こっちがメイン)」に転換しつつある時期の巻とあって、F−86(あろうことか「噴式零戦」という名前で登場。零戦じゃないし。OVA版では「嶺花」に改名)だの誘導ミサイル(但し無線誘導)だの技術が六〜七年進歩したような兵器が出てたりする一方で海中要塞がいたりと結構面白いことになってます。ただ六巻の前半部は8月15日という設定のため延々と「あの戦争は間違いだった」という内容を(そもそもこの作品世界では「あの戦争(=太平洋戦争)」が続いているにもかかわらず)語る首脳陣が登場するなど、九巻以降の「大高流社会主義論」への転換が垣間見えます。巻末にはファンによる紺碧艦隊所属兵器郡の図面が描かれていたりして興味深い。
噴式零戦/嶺花は艦隊シリーズでは現実味があって好きなメカなんですが、なぜかこの六巻にしか出ないんですよね。七巻以降はまたターボプロップの電征に逆戻りしてる(但し「英軍に供与された」という設定)し、「旭日の艦隊」でジェット戦闘機が久々に出てきたかと思えば「噴式電征」になってるし(OVA版では嶺花)。
同じ六巻でデビューした噴式春嵐(エンテ型で双ブームという異形の機体。六巻巻末に図面あり)も、ちょうど紺碧艦隊にミサイルが搭載されるようになった時期に登場したので出番が薄くなってしまったのが残念。基本的に魚雷しか搭載していない紺碧艦隊だからこその艦載機だったのに。そう言う点ではストーリーにあまり貢献していない真面目な新兵器たち。
引用なし
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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