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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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青き名将 第十七話
 松井  - 2010/4/13 23:37 -
  
ようやく「(仮題)」が取れたわけですが、遅れに遅れた第十七話。攻撃も延期です。

第十七話 ビットレイク
彼らがその街にたどり着いたとき、街は火の海に包まれていた
数日前まで自分たちがいたはずの料亭のあった辺りには、黒く焼け爛れた木材がむなしく建っていた
近づいてみると、その木材が崩れ落ち、すでに建物の跡形をとどめていないことを示した
通りへと振り返ると、他の建物も同じようになっていた
骨組みだけが残っているもの
完全に消滅しているもの
今なお原形をとどめているが、火の手が上がっているもの
チョロ〜ン将校「・・・どうなってるんだ、これは!?」
それは、もはや街とは呼べなくなっていた
チョロ〜ン将校「誰かいないのか!?」
部下たちに生存車を探すよう命じ、自分も街中を走り回った
街にあるもの、すべてが燃え上がっている
空を見上げると、黒い煙が立ち込めていた
航空機の飛ぶ轟音は聞こえない
一体、何がどうなったというのだろうか
彼らがこの街を出たとき、異常は見られなかった
敵の部隊が接近しているという報告を受け、直ちに出動
交戦した敵部隊を撃退し、そのままキョウビーチャの奪還へと向かった
しかし、守備隊の姿が見られないことから、急いで反転したのだ
そのときだった。街のほうから黒煙が立ち上ったのは
いや、黒煙だけではなかった
巨大なきのこ雲が立ち上ったのだ
あれはおそらく、プロトン軍の新型爆弾だ
ただの一発で、街一つを吹き飛ばす
プロトン軍は本当に、そんな兵器を開発していたのだ
チョロ〜ン兵士「隊長、市街地も火の海です。生存車らしきものは・・・」
チョロ〜ン将校「よし、漁港をあたるぞ!」
しかし、漁港へ行っても、状況は変わらなかった
ただ、唯一違っているものがあった
市民の姿があったのだ
部下たちが急いで助け起こそうとする
しかし、その車体には、すでに弾痕が刻まれていた
チョロ〜ン兵士「隊長!これは・・・」
傍らにいた別の市民の車体にも、無数の弾痕が刻まれていた
将校は思った。これが大国の慢心というやつか、と
圧倒的戦力で敵を駆逐し、たとえ戦えないものであっても敵性民は皆殺し
伊達にQシュタインを打ち負かしてはいないということか
しかし、これはいくらなんでもやりすぎだ
連中だって油の通ったチョロQのはずだ
敵将の中には、これを好まないやつがいたと聞いていたが・・・
そのとき、近くで銃声が聞こえた
銃声のした方角へ向かってみると、物陰から一台のチョロQが現れた
かと思うと、噴煙を上げて爆発した
出撃前、盛大に見送ってくれた漁師だった
後を追うように現れたのは、M4A3中戦車
そのうちの一両が持っていた旗は、何度も戦場で見たデザイン
青地に、羽を広げた鳥を思わせる白い徽章
紛れも無く、「西の大国」だった
チョロ〜ン兵士「貴様らぁ・・・こんなことをして、許されると思っているのかぁ!?」
部下の一両が声を荒げる
それを見た敵の将校が、こう呟いた
プロトン将校「・・・敵性国民は、徹底的に排除する必要がある。もちろん、貴様らもだ!」
敵の将校は、冬季迷彩を思わせる白い塗装に、国籍を示すかのように青い斑点が描かれていた
車体脇に輝く階級章が、彼の階級を示していた
元帥。こんな奴が、元帥にまで上っているというのか
プロトン将校「やれ。一両たりとも残すな!」
敵将がそういうと、無数のM4A3が射撃を開始した
部隊は必死に応戦するが、一両、また一両と破壊されていく
チョロ〜ン兵士「隊長だけでも、隊長だけでも生き残ってください!生き残って、連中の非道を明かしてください!」
部隊の指揮を執った将校は何とか生き残り、あることを誓った
なんとしてでも、奴らを倒す。と
CQ暦215年、夏の出来事であった

QQQQ沖に現れた謎の大怪獣は、キュワール各国を震撼させた
連合軍の共同作戦の前にそれは崩れたが、通常火器の攻撃を寄せ付けず、最終的には空中戦艦の攻撃により撃退されたことから、キュワール連合軍内でも空中戦艦の建艦競争が始まることは大いに予想された
しかし、その建艦競争は、現時点では始まらなかった
というのも、南方における戦況が原因であった
特にQトルック帝国領グッドウェイ諸島の戦闘は熾烈を極めた
本島、グッドウェイ島に展開するQグリーン製装甲列車はQシュタイン軍地上部隊の攻撃を寄せ付けなかった
大きな島の内陸部に配置し、航空攻撃を行おうとすれば森林地帯に逃げる
線路を破壊すれば、工作部隊が夜間のうちに速攻で修理する
グッドウェイの戦闘は膠着状態に陥った
一方、チョロ〜ン方面で戦うプロトン王国軍は、一つの問題に直面した
ゲープコッチに接近しつつある航空隊の対処だ
通信士「『アーチャーフィッシュ』から入電です!『敵艦隊はゲープコッチ島へ向かいつつある模様』!」
航空基地の通信士が、司令官に報告する
基地司令「第一〇二、一〇三、一〇四航空隊、緊急発進急げ!」
基地司令官が直ちに離陸の指示を出す
管制官A「第一〇二航空隊は直ちに滑走路へ!」
管制官がそれを復誦する
ラグラ大尉(通信)「了解!」
複数のP−40戦闘機が、駐機場から滑走路へ移動を始める
そして、次々と離陸していく
管制官A「第一〇二航空隊各機、高度制限解除!」
管制官B「第一〇三航空隊は直ちに滑走路へ!」
それを見て、管制官が次の指示を出す
現在グリシネ上空では、ウルタンク帝国軍の重爆飛行隊と、グリシネ海空軍及び日戦軍団航空隊の激戦が繰り広げられている
プロトン王国軍も、急遽ロナルミックの航空基地から航空隊を出撃させた
それとほぼ同時刻、ウルタンク帝国海軍も、航空隊を発進させた
空を埋め尽くすかのような、航空機の編隊
中には中型爆撃機の姿もあった
空母から発進したまでは良いが、果たしてそれからどうするのだろうか、と少し考えた
そういえば、ここから北に行けば、彼らが占領したノイズシティがあるのだ
おそらく、そこに着陸するつもりだろう
だが、絶対にその過程で、この街を焼かせはしない
ラグラ大尉「各機、散開して敵機を撃墜せよ!」
数機のP−40が旋回し、敵爆撃機を攻撃する
ラグラ大尉機も旋回し、敵の爆撃機を捕捉する
投下体勢に入り、降下しようとする爆撃機を追う
後ろについて、機銃射撃
一機を落とし、旋回して別の機体を狙う
水平爆撃の体勢に入る中型爆撃機を狙い、上昇する
下方からの一撃で、中型爆撃機は撃墜された
付近を飛んでいた中型爆撃機も、爆炎に包まれる
僚機が撃墜したようだ
そのまま編隊の上空まで上昇し、敵戦闘機を狙い急降下
僚機を狙い、旋回する戦闘機を狙う
こちらに気づいたらしい敵機は、旋回して射線から逃れようとする
しかし、見越し射撃により、機首から銃撃を受け炎上した
再び降下し、敵の艦上爆撃機を狙う
銃座からの反撃をもろともせず、射撃を開始する
銃撃を翼に受け、爆発する艦上爆撃機
眼下の街では、無数の高射砲が砲身を持ち上げている
現状は互角。このまま押し切りたい
しかし、僚機から新たな報告が入った
プロトン航空兵A「隊長!敵の第二派です!」
遠方を見ると、いくつかの大型爆撃機がこちらに向かってきている
恐らくノイズシティから離陸した援軍だろう
護衛にはいくつかの戦闘機もついてきている
あれほどの数では、現在の戦力だけでは押さえられない
ラグラ大尉「Qシュタイン軍はどうした!?」
確かQシュタインに援軍を要請したはずだが
プロトン航空兵A「こちらに向かっているはずです!」
僚機から再び報告が入る
確かに、離陸の報告は入っていた
しかし、今のところ援軍は到着していないようだ
前方で複数の艦上爆撃機が急降下を開始した
どうやら爆弾の投下体勢に入ったようだ
直ちに追撃に移る
奇襲攻撃で一機を撃墜し、旋回して別の機体を狙う
しかし、思ったよりスピードが速かった
こちらの攻撃をすり抜け、急降下していく機体
高射砲により一機が撃墜されるが、なおも三機が残っていた
そのとき、残った三機が爆発した
その後を飛行していく、三機の戦闘機
Qシュタイン航空兵「こちらQシュタイン帝国軍第二〇三航空隊。すまない、少し出遅れた」
Qシュタインの戦闘機隊が駆けつけてくれたようだ
ラグラ大尉「いや、ちょうどいいタイミングだった。戦闘機を叩いてくれ!」
Qシュタイン航空兵「了解!」
Qシュタインの戦闘機が旋回し、敵戦闘機を攻撃に向かう
ラグラ大尉機も上昇し、敵爆撃機を攻撃する
そろそろこちらの第二派も到着するはずだ
一気に畳み掛けて、この街を守り抜くのだ
第十七話 続く
引用なし
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青き名将 第十七話 松井 2010/4/13 23:37
  Re:青き名将 第十七話 松井一真 2010/4/13 23:38
   Re:青き名将 第十七話 松井一真 2010/4/13 23:39
   Re:青き名将 第十七話 松井一真 2010/4/13 23:40
   Re:青き名将 第十七話 松井一真 2010/4/13 23:42
   青き名将 第十八話 松井一真 2015/11/3 18:59
   Re:青き名将 第十八話 松井一真 2015/11/3 19:00
   Re:青き名将 第十八話 松井一真 2015/11/3 19:01
   Re:青き名将 第十八話 松井一真 2015/11/3 19:02
   青き名将 第十八話 あとがき 松井一真 2015/11/3 19:04

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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