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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:コンバットチョロQ 第二十二話
 松井一真  - 2009/3/16 19:27 -
  
後半。マッドとの決戦ですが、少し短め。

第二十二話 M22 黒騎士、鉄路を行く
目前に、小さな駅が見える
燃料補給用と見られるタンクが見える
潜入中の分隊と合流した第2分隊本隊は、接近してくる敵の遭遇に備えた
自走砲「地雷作戦は失敗らしい」
無線機を取っていた自走砲が言う
実験用試作型「ポイントの数が多すぎるからな。確かにこれでは無理がある」
自走砲「・・・どうする?」
重戦車「・・・よし、追撃班は我々とともに、敵装甲列車に肉薄する。死に急ぐなよ!」
轟音が響き渡る
それとともに軽い金属音が規則的に流れてくる
装甲列車がやってきたのだ
装甲列車が停車次第、建物に潜伏する隊員たちとともに強襲する。これである程度撃滅できれば良いのだが
甲高いブレーキ音とともに、装甲列車が停車した
重戦車「かかれっ!」
燃料補給のため、乗員達がこちらに気づくのは遅いはずだ。その隙を突いて攻撃する
予定通り、偵察班、追跡班の砲撃により、二両が沈黙する
そのときであった
指揮車から、一両の黒い戦車が降りてきたのだ
重戦車「お前は・・・確か・・・」
謎の車両「・・・覚えてくれて光栄だな、王国の精鋭部隊・・・街道の時は、世話になったな」
重戦車「一体、あの列車は何をするつもりで持ってきたんだ?」
轟音とともに、装甲列車が走り出す
砲塔が破壊された二両は切り離されて駅に残っていた
謎の車両「貴様らの司令部を叩く、とでも言っておこうか。さて、お喋りはここまでだ」
急加速とともに、黒い戦車は走り出した
相変わらずの速度だ
前に対決した時はレースだったが、今度は実戦。敵も本気でかかってくるだろう
自走砲「偵察班及び追撃班は敵装甲列車への攻撃を続行!我々は敵戦車を足止めする!」
加速していく装甲列車を、八両のタンクが追跡する
それを追撃しようとする黒い戦車
それに対し、三両のタンクが攻撃を開始する
黒い戦車の付近に、多数の砲弾が着弾する
ディラット(通信)「こちら隊長、どうやら奴が現れたらしいな。すぐそっちに行く!」
戦域外で待機していた隊長以下二両も、黒い戦車への対策として出撃する
流石に五対一なら、機動戦法というわけにもいかないだろう
謎の車両「やはり、そう来るか・・・」
反転した黒い戦車は、こちらに攻撃を仕掛けてきた
弾着、至近。先のドラゴンタンクと同じ榴弾だ
そして、そのまま走り去っていく
こちらも砲撃を開始するが、なかなか当たらない
一方で高速で走りながらの砲撃のためか、黒い戦車の攻撃も当たらない
状況は三対一でほぼ互角。二両が合流すれば巻き返せるか

装甲列車に肉薄する八両のタンクは、それぞれが散開して攻撃に当たった
速射性が高く機動性に優れる物が多く、さらに砲弾の投射量でも勝っていたため、こちらは優勢であった
残っていた二両も沈黙する
すると、その車両から多数のタンクが脱出してきた
Qシュタイン兵士A「思ったより早かったな・・・」
Qシュタイン兵士B「作戦変更!敵部隊を撃滅する!」
ティーガーIIを筆頭とする敵部隊は、こちら側のタンクの性能をほぼ凌駕していた
やむなく岩陰に退避する八両
地雷発射機を活かして敵部隊の進路を妨害しつつ、岩陰を隠れながら移動する
辛うじて、敵の追撃を振り切った
Z−レーズング「やっぱりあいつら、アレが狙いだったんだ」
高射砲車台「・・・さっきの連絡のことか?」
T−34/85「そういえば本隊が遭遇した謎の車両・・・『司令部を叩く』とか言っていたな」
ヘッツァー「司令部の強襲が任務ということは、やっぱりあれが本隊・・・」
Z−レーズング「本部に救援を頼もう。我々だけではあれには勝てない」
高射砲車台「・・・しかし、迂闊に救援を頼むと、奴らの思う壺だ。もしかしたらさらに別の部隊がいるかもしれない」
そのとき、近くになにやら轟音が聞こえた
さっきの部隊が追いついたのだろうか
岩陰から覗いてみると、敵のタンクが数両、こちらに向かっている
どうやら分隊規模で分かれているようだ
T−34/85「数が少ないうちに、各個撃破と行くか。奴らがもう少し近づくまで待機だ」
轟音は徐々に大きくなる
T−34/85「今だ!」
一斉に八両が飛び出し、敵タンクを砲撃する
敵タンクは通信をする間もなく撃破された
八両はそのまま別の岩へと移動する
このまま各個撃破が上手くいけばいいが、高射砲車台の推測が正しければ、別働隊が攻め込んでいる可能性もある
作戦の長期化は避けるべきだ。早いうちに倒さなければならないが・・・
T−34/85「・・・待てよ、あいつらが居る」
Z−レーズング「あいつら?」
T−34/85「・・・考えてみろ。我が国の特殊部隊は、我々だけか?」
Z−レーズング「・・・そうか!」
ある部隊の名が思い浮かんだT−34/85は、すぐに無線機のスイッチを入れた

今のところ、被弾自体は無いものの、至近弾で損傷は負っている
あれほど強力なタンクが、帝国に居たというのか
Qタンク王国最強の特殊部隊をはるかに凌駕する車両。大戦初期に活躍したという伝説の敵機「黒騎士」とは彼のことだろうか
もはや逃げに徹することしか出来ない状況となっていた
そのときであった
黒い戦車の針路上に、二両のタンクが現れた
救援に向かっていたディラットとグランであった
実験用試作型「隊長!」
重戦車「全く、上手い具合に登場しやがって・・・」
砲撃、見事命中
しかし、曲面で構成された装甲板は、その砲撃を殆ど受け付けなかった
謎の車両「・・・見事だ。しかし、惜しかったな、精鋭」
ディラット「・・・どういうことだ?!」
謎の車両「貴様らが戦っていたのは、陽動部隊だ。本隊は装甲列車に乗って司令部に向かっている」
グラン「・・・装甲列車は我々が破壊したはずだ!」
謎の車両「装甲列車は、一編成だけではない、ということだ・・・」
遠方で警笛が響き渡る
ふとその方角を見ると、装甲列車の姿があった
トンネルに向かいつつある
自走砲「あれは司令部直通の・・・そういうことか!」
謎の車両「・・・惜しかったな、これで我々の攻勢は再開だ・・・」
そのときであった
トンネルが突然大爆発を起こした
謎の車両「何があった?!」
ディラット「・・・あいつら、やってくれたな」
重戦車「精鋭部隊は、我々だけではない。そういうことだ」
トンネルを爆破したのは、第二特殊部隊であった
派手な活躍をする第一特殊部隊と比べると少々地味であるが、彼らの活躍をサポートしている工作部隊である
謎の車両「・・・どうやら、我々の負けらしいな。ひとまず退散だ」
そう言うと、黒い戦車は急加速で走っていった
重戦車の砲撃が後を追うが、やはり砲弾は黒い戦車の後方へと着弾していた
ディラット「・・・また逃したな」
グラン「・・・しかし、あいつは一体何者なんだ・・・?」
特殊部隊隊員(通信)「こちら第二特殊部隊。予定通り作戦は終了。それと・・・そちらに増員を一両、送っておきます」
ディラット「・・・増員?またしてもか」
このところ、特殊部隊の任務は過酷さを増す一方だ。そろそろ性能不足も見え始めてきたところだった
今回は斥候に回っていた軽戦車部隊だが、弾種を徐々に高威力な物に差し替えていくことで何とか対応しているところだ
増員として入ったのは、自走砲であった
一両ずつとはいえ、最近増員の数が増えている。これも特殊部隊の功績が認められているからだろう
Z−レーズング(通信)「こちら偵察・追撃班。近辺に展開する敵部隊の撤退を確認。これより合流します」
任務を終了した一同は、直ちに合流、本部へと帰還した

要塞の司令部に、黒い流線型の戦車がやってきた
ドニゲッテル中佐「・・・ダメだったようですな」
謎の車両「・・・ああ、あいつら、予想以上の切れ者だ」
ドニゲッテル中佐「彼らが現れてからという物、我が国は劣勢ですからな。国境線だけは、なんとしてでも守らなくては」
謎の車両「国境線か・・・本当にこのラインが国境線になるのかねぇ」
ドニゲッテル中佐「少なくとも、ここが我が国の最後の砦となるはずです。敵の本隊が突入してくるとなれば、守る必要がある。それだけです」
ボルナソス大尉「大丈夫です。ガリポリス要塞は難攻不落です」
謎の車両「・・・だと、信じたいね」
既に防備は完了している。後は敵の攻撃を待つだけである
ドニゲッテル中佐「・・・『帝國の不死鳥』か」
損傷した装甲板の修理に向かった謎の車両を眺めて、ドニゲッテル中佐は呟いた

無事司令部に帰還した隊員たちは、兵舎で休んでいた
ディラット「・・・しばらく、任務は無いらしいぞ」
重戦車「それはありがたいな。今のうちに休んでおこう」
Z−レーズング「要塞の攻略は本隊がやることになっているそうだ。要塞一つ潰せないようじゃ、王国の誇る大部隊の名折れだからね」
次の王国軍の攻略目標は、ガリポリス要塞
すなわち、ジーグプリン線の先にある大要塞である
Qタンク王国軍は、大要塞の攻略のため、着々と準備を進めていた
第二十二話 終わり

あとがき:CCQ小説久々の執筆。モチーフは勿論CCQのステージ22「強行!ドライジーネ」。今回はマッドとの初の交戦となりますが、勿論装甲列車の撃破も重要事項。ということで主人公達をマッドと戦わせて、ノーマルタンク組を装甲列車と戦わせるという筋にしました。最も、前回に参加したのがディラットとグランだけだったので今度はそれ以外のメンバーを活躍させよう、ということでもありましたが。
装甲列車。後々ボルナソスが重要視する装甲列車ですが、この段階ではまだまだといったところ。高性能化するのは敷島になってからのようです。
荒野のシチュエーションということで、一撃が全てを制する決闘というイメージでも良かったんですがそこは現代戦、派手な撃ち合いにしました。
別働隊。本家のミッションに登場するティーガーIIをどうやって出すか考えたらこうなりました。そういえばノーマルタンク組も性能が敵タンクに追いつかなくなってきたなぁ。このステージではSU−122が手に入りますが今回は登場せず。次回からの参入です。
「帝國の不死鳥」。「黒騎士」と並ぶマッドの異名です。不死鳥のマークは無くてもマッドスペシャルの一種ですから。
次回は要塞の大規模戦闘。友軍部隊が久々に活躍します。

引用なし
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コンバットチョロQ 第二十話 松井一真 2007/9/16 13:13
  コンバットチョロQ 第二十一話 松井一真 2008/7/29 17:04
   コンバットチョロQ 第二十二話 松井一真 2009/3/16 19:17
   Re:コンバットチョロQ 第二十二話 松井一真 2009/3/16 19:27
   コンバットチョロQ 特別編八 松井一真 2009/3/16 19:29

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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