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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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コンバットチョロQ 第二十二話
 松井一真  - 2009/3/16 19:17 -
  
他の作品の執筆が進まない時のために書いている気がするCCQ小説。今回はマッドとの本格的な戦闘です。

第二十二話 M22 黒騎士、鉄路を行く
CQ暦201年、ジーグプリン線
ここはQタンク王国の要衝であったところだ
現在、ここにはQシュタイン帝国軍の要塞が建設されている
ここで指揮を執っている黒い戦車は、ある因縁を持ったチョロQである
謎の車両「・・・軍の血筋か。仕方の無い話だ」
彼の口癖は、ただ一つだ
「強い敵に会えなくて、何とも寂しい」
これまでの戦い、彼は圧倒的な戦闘能力で打ち勝ってきた
だが、彼はそれが不服だった
もう少し、互角に戦える奴に出会いたい。そう思っていたのだ
そして、たまたまコロスク街道に赴いた際に、それらしき奴と遭遇した
だが、彼らが生き残っているかどうかは定かではない
この前のヒンジャク市の戦闘で死んだのかもしれない
だが、それはほんの数時間前に打ち消された
次元断層に突入し、見事脱出したQタンクがいたという報告が、占領された哨戒基地周辺まで出張っていた斥候から入ったのだ
それ程の技量を持ち合わせるのは彼らしかいない
謎の車両「・・・この前は思わぬ敗北をしたが・・・今度は負けん」
Qシュタイン兵士A「・・・司令、何か?」
近くにいた副官のティーガーIIが聞く
謎の車両「いや、独り言だ」
彼の考えた作戦は、装甲列車を陽動とし、自らの戦闘技能を持ってして目標を撃滅するということだった
装甲列車は以前の作戦で起用されたドライジーネ砲車。諜報部のヘタレが使っていた物と同じようで、ある部分が違う
そう、戦闘指揮車が導入されているのだ
以前使用されたものは75mm砲一門を砲塔に装備した砲車を二両繋いだ車両だが、今回の物はそれを二編成連結、その間に20mm機関砲を搭載した戦闘指揮車を配置するという計五両編成である
陽動作戦ではあるが、この装甲列車にはもう一つの任務がある
各車両内には特殊部隊が待機しており、これでヒンジャクを襲撃する予定もある
ただの陽動では終わらないのが彼らであった

同時刻、接収したランガマン基地司令部には、斥候部隊からの報告が届いていた
Qタンク元帥「・・・装甲列車だ」
参謀「・・・一体、いくついるんでしょうか?」
Qタンク元帥「分からんが、相当数が配備されているらしい」
次の目標となるのは、南東部にある要塞都市、ガリポリスである
開戦劈頭、奇襲攻撃により制圧された場所だ
この周辺にはいくつかの陣地があるのだが、勿論防衛のために線路がいくつか敷かれている。それがジーグプリン線である
参謀「・・・ここからガリポリスを押さえるには、ジーグプリン線を突破するのが最短ですが・・・ここには線路がありますからね」
Qタンク元帥「ここの防備は手薄だとの連絡だがな」
ジーグプリン線周辺の陣地郡には、それぞれ複数の装甲列車と大規模部隊が配属されているという
しかし、ジーグプリン線内の荒野にある村落に限っては、装甲列車一編成と数個中隊が配属されているだけのようだ
参謀「帝国軍の罠かもしれません。なにぶん装甲列車が待機しているのですから、もしかしたら、思わぬ伏兵が・・・」
Qタンク元帥「・・・威力偵察だ。特殊部隊を使う」
参謀「またあの部隊ですか?」
そのとき、司令室の扉が開いた
ディラット「第一特殊部隊、ただいま到着しました!」
Qタンク元帥「・・・うむ。これより、次の作戦を説明する。今度の作戦は、ジーグプリン線内の村落に待機する敵部隊の撃滅である」
ディラット「ジーグプリン線、というと・・・」
Qタンク元帥「ガリポリス要塞防衛のための防衛線だ。いくつかの村落が入っているが・・・そのうちの一つが妙に手薄なんだ。ここを偵察するのが今回の任務だ」
ディラット「・・・作戦決行は?」
Qタンク元帥「うむ。これより三時間後。先に第二分隊を派遣させ、次に君たちを送ることとする」
ディラット「了解しました。三時間後に第二分隊出撃ですね」
Qタンク元帥「そのとおりだ。健闘を祈る」
ブリーフィングは思いのほか早く終了した
司令部の通路で、二両は話している
グラン「それにしても、ヒンジャク制圧からここ数日、殆ど休んでいない。今度のジーグプリン線突破が終わったら休ませてもらいたいな」
ディラット「全くだ。要塞攻略は本隊に任せたいとこだよ」
それに第二分隊のメンバー、すなわち重戦車、突撃砲、実験用試作型が加わる
重戦車「にしても、俺たちの部隊って大使直属じゃなかったのか?」
突撃砲「だから、その大使からの命令書にガリポリスまでの突進が任務だと書いてあったんだろうが」
実験用試作型「どちらにしても、今度の敵は少なめに願いたい物だな」
ディラット「少なくても精鋭部隊って筋があるだろう。ガリポリスは奴らにとっても要衝だ」
グラン「・・・通路で話すのもなんだから、部屋に戻ろう」
そして、彼らは部屋に戻った

ジーグプリン線の司令部には、数両の自走砲の姿があった
ボルナソス大尉「敵は、防備を手薄にしてある荒野方面から攻めてくるはずです。閣下直属の特殊部隊がやってくれればそれでよいのですが、万が一、突破された場合、我々が総攻撃を仕掛ける。これでどうでしょう」
ドニゲッテル中佐「うむ、それで行こう。それで、総統閣下直属の部隊は、どこにいるのかね?」
ボルナソス大尉「先の荒野で既に待機しているとのことです」
ドニゲッテル中佐「そうか・・・それで、戦力は?」
ボルナソス大尉「ドライジーネ砲車四両、戦闘指揮車一両。あとは戦車一個分隊」
ドニゲッテル中佐「・・・ふざけているのか?!軽砲車四両と一個分隊で、Qタンク軍を叩き潰せると思っているのか?!」
ボルナソス大尉「いえ、厳密には、砲車に特殊部隊が待機しているとのことです」
ドニゲッテル中佐「この状況で本当にやれるのかね?」
ボルナソス大尉「閣下の直属部隊の戦力は強力だと聞いています」
ドニゲッテル中佐「それぐらいはわしも聞いているよ。まあ、実力はこの次の実戦で分かることだ」
ヒンジャク市防衛を果たせなかったQシュタイン陸軍第12軍は、このジーグプリン線でQタンク王国軍主力部隊を撃滅するために待機していたのだ
開戦から約二年。「彼ら」が現れてからQシュタインは敗勢へと転じた
たびたび展開した再攻撃作戦も、「彼ら」に阻止された
だが、今度は絶対的な防備がある。今度こそ「彼ら」を倒せる。ドニゲッテルは確信した

ジーグプリン線南方の荒野に、数両のQタンクがやってきた
重戦車「・・・ここだな」
自走砲「ジーグプリン線、南方202地点。西部劇にでも出てきそうなシチュエーションだな」
重戦車「ここを走ってくるのが、蒸気機関車だったらな」
実験用試作型「・・・しかし、やってくるのはディーゼルの装甲列車ですかね」
重戦車「ああ、そういうことだ」
自走砲「さて、斥候に向かってる奴と連絡をとってみるかな」
自走砲は無線機の回線を開いた
ルックス(通信)「こちら偵察班。装甲列車は今のところ駅に停車中。各砲車になにやらQタンクが乗り込んでいます」
現在偵察に向かっている数両の軽戦車たちは、駅の建物脇に隠れている
重戦車「こちら本隊、了解・・・砲車にQタンク?」
自走砲「砲車の乗員か?」
ヘッツァー(通信)「いえ・・・それにしては数が多すぎます」
重戦車「・・・一体、何なんだろうか・・・」
そのとき、無線機越しに轟音が響き渡った
エンジンの音だ
続いて衝撃音が響き、列車が動き出す音が鳴った
ルックス(通信)「装甲列車が動き出しました!」
重戦車「何っ!?」
T−34/85(通信)「推定移動方角は・・・そちらの方角です!これより追撃に移ります!」
自走砲「本隊、了解!まだ隊長たちが着いていない。俺たちがそっちに着くか、隊長たちが追いつくかまで持ち堪えろ。いいか、無茶はするなよ!」
T−34/85(通信)「了解!」
思ったより早かった。しかし、防衛線を構築しているはずの装甲列車が、敵も来ていないのに動き出すというのはどういうことだろうか
まさか、気づかれたのか?

装甲列車の追撃に移ったのは偵察班のうち火力に優れるツヴェッシェン・レーズング、高射砲車台、T−34/85の三両である
Z−レーズング「こんなこともあろうかと地雷投射機持ってきたんだが、どうする?」
高射砲車台「ダメだ、装甲列車の移動針路が分からない現状じゃ使いようが無い」
T−34/85「見たところ、燃料補給がまだみたいだから別の駅で補給するかもしれん。駅の場所さえわかればこっちの物なんだが」
自走砲(通信)「こちら本隊、現在そちらに向かっている!無茶はするな。可能な限り遠くから攻撃しろ!」
Z−レーズング「追撃班、了解!」
岩陰に隠れて装甲列車を追う三両
装甲列車はポイントを渡り、駅のほうへと向かった
ヘッツァー(通信)「こちら偵察班、現在針路上にあると思われる駅に潜入しました」
自走砲(通信)「本隊、了解。引き続き周囲を警戒せよ」
予定通りである。しかし、装甲列車の予想針路が何一つ分からない
この荒涼とした大地で、奴らは何をしようとしているのだ
高射砲車台「この分だとヘッツァーたちが待機している駅に向かいそうだ」
T−34/85「それは好都合だな。停まったところを総攻撃するか?」
高射砲車台「迂闊にやるとまずいな。砲車には大量の敵兵がいるんだ」
Z−レーズング「とりあえず、地雷でも仕掛けてみるか」
そう言って、Z−レーズングが先行した
線路上にいくつかの対戦車地雷をばら撒く
そのとき、装甲列車が撃ち始めた
反転し、列車の攻撃をかわして戻ってきた
Z−レーズング「やべぇ、気づかれた」
高射砲車台「そういう問題じゃないだろう。奴さん、敵部隊が突入したんで騒ぎだろうよ」
T−34/85「ヘッツァーたちがまずいかもしれんな」
追撃部隊は、駅の付近の岩場に隠れて、装甲列車の到着を待った

敵部隊が地雷をばら撒いたようだが、それだけで止まるような列車ではない
迂回路を通れば問題は無かった
謎の車両「・・・地雷戦法・・・特殊部隊が来たか?」
Qシュタイン兵士A「まだ断定は出来ませんが、おそらく」
謎の車両「・・・遂に来たか。次の駅で俺を降ろしてくれ。奴らと戦う」
列車は駅に近づきつつあった。地雷をばら撒いた自走砲は行方を絶ったが、すぐに戻ってくるだろう
列車は減速を開始する
謎の車両は壁に寄りかかる
決戦は目前だ
第二十二話 続く

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コンバットチョロQ 第二十話 松井一真 2007/9/16 13:13
  コンバットチョロQ 第二十一話 松井一真 2008/7/29 17:04
   コンバットチョロQ 第二十二話 松井一真 2009/3/16 19:17
   Re:コンバットチョロQ 第二十二話 松井一真 2009/3/16 19:27
   コンバットチョロQ 特別編八 松井一真 2009/3/16 19:29

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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