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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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Re:宇宙戦艦紀伊第七十四話設定中編2
 ダークスピリッツ  - 2009/2/10 5:23 -
  
同時刻ベータ沖

「そろそろベータ基地につく頃だな・・・」と熱田中将は様々な気持ちで目の前に見えるベータ基地を見つめていた。何せ自分がカルオスへ行くきっかけとなった場所である。頭の中では色々な思いがめぐっていた。そこへ艦長である小泉少佐が「そろそろベータ基地に到着しますがいつ敵潜の攻撃を受けるかも分かりません。気を引き締めましょう」と話しかけた。そこで熱田中将は思考の海から帰った。その時聴音手が「左舷に感あり、敵潜宙艦です!!」と叫んだ。乗員は一瞬動揺が走ったが直ぐに冷静さを取り戻し小泉少佐及び熱田中将の指揮により戦闘態勢に移行、艦隊を潜宙艦に向けて進めはじめた。

発見されたグリシア帝国潜宙艦「バリッラ」では相手は駆逐艦であったため分が悪いとして僚艦を先に潜航させ自艦は僚艦脱出までの時間稼ぎをする事にした。まず潜望鏡深度から艦首魚雷4本を敵先頭艦に対して放射状に発射。更に急速反転し艦尾魚雷2本を先ほどと同様に放射状に発射しそのまま急速潜航した。

敵潜の魚雷発射を確認した先頭艦「呉竹」では熱田中将が迅速に回避運動を命令、魚雷全本の回避に成功、続けて来た2本の魚雷も回避に成功した。しかし後続の若竹型駆逐艦に魚雷が1本右舷中央部に命中し艦は機関が損傷し速度が半減したため熱田中将はその駆逐艦に戦線離脱を命じ先にベータへと向かわせた。そして残った2艦で潜航中の敵潜宙艦に爆雷攻撃を開始。しばらく爆雷攻撃は続けられたが「バリッラ」は巧みに爆雷を回避し逃亡に成功した。

敵潜を取り逃がしてしまい更にはこちらの駆逐艦1隻に損害が発生したため熱田中将は若干落ち込んだが小泉少佐が復帰早々、しかも慣れない対潜戦闘で沈没艦を出さなかったのだから充分成功の範囲ですと言ったため気を取り直し再び艦隊をベータへと向けたのだった。

熱田艦隊2隻(内1隻は先に到着)がベータ軍港内に入ると出迎えに来ていた日戦軍団兵士達から歓声が沸きあがった。何せ日戦軍団内に知られた名将が帰ってきたのだ。軍港には京城少佐や菱沼少佐も来ていた。兄である京城大佐も呼んだのだが今回は「天城」内で作業があるからこれないとの事であった。京城少佐は実はまだ兄に会っていなかった。今日は会えそうだったが急に用事で会えなくなったそうである。なんでも新米整備士が自分の愛機「電征」の整備中にヘマをやらかし発動機が逝ってしまった(どんなヘマをやらかしたらエンジンが逝くんだと京城大佐は嘆いていたという)らしく愛機の状態を見に行ったらしいのである。
実の所京城少佐は小さい頃からお兄ちゃん子であったためそれがまだ完全に抜けないでいた。そして熱田中将が現れ歓声が最高調に達していた時菱沼少佐にその事を見抜かれ見事にからかわれ怒った京城少佐と逃げる菱沼少佐で追いかけっこ状態という滑稽な事をしていた。

艦を降りた熱田中将は大勢の日戦軍団兵士が集まっているのを見て顔には出さなかったが内心嬉しくもあった。自分にはまだ帰る場所があったからだ。
こうしてベータ基地内は熱田中将で今日大きく盛り上がり日戦軍団の新聞にもその事が大きく書かれていたという・・・。

同じ頃ベータ基地の日戦軍団陸軍兵舎
仕事が終わった平岡二等兵は幽体のためあまり遠くへ離れる事が出来ない平岡上等兵と共に自室へと帰宅していた。そして夜になりそろそろ寝ようとしていた所部屋の中をフヨフヨと浮いていた平岡上等兵が「何かが近づいてくる・・・自分と同じ魂だけのチョロQのようだ」と唐突に言った。それを聞いた平岡二等兵はえっ!と驚いたが平岡上等兵が「ちょっと一緒に来てくれないか?」と言ったので仕方なくついていく事にした。そして廊下に出て直ぐ右に曲がった時見慣れないII号戦車を見かけた。それは半透明であったためすぐに幽霊だと分かったが平岡二等兵は「ついに俺にも見えるようになったか・・・」と一人落ち込んでいた。そして平岡上等兵は見覚えがあるのか表情を一変させながら「お前もしかしてモヴァークか!?」と言った。その声に気づいたようにそのII号戦車が振り返り「貴方はもしかして平岡上等兵殿ですか!?」と聞き返してきた。平岡上等兵は「そうだ」と言いながら近づきモヴァークと思われるII号戦車と話し始めた。平岡二等兵も近づいて聞いてみるとどうやら死んだ後もまだ生きていたいという思いから魂だけこの世に留まり今もベータ基地内をさまよっているとの事だった。そして平岡二等兵とも互いに自己紹介を交えながら話した後モヴァークは「また来ますね」と言い去っていった。

平岡二等兵と平岡上等兵は戻った後少し暗い気持ちでいたが気を取り直して平岡二等兵は平岡上等兵に「そういえば平岡さんは何か能力は無いのか?」と聞いた。それを聞いた平岡上等兵は無いこともないが、と言い二等兵が趣味で持っている戦車のラジコンを指指した。それを見た平岡二等兵がそれを平岡上等兵に渡すと上等兵はそれを床に置き「少し小さいが行けるか・・」といいラジコンの戦車の中にすぅっと消えていった。するといきなり操縦リモコンを操作していないのにも関わらずラジコンが動き出したのである。二等兵は驚いて聞いてみると平岡上等兵は「俺は物に憑依する事が出来るんだ。戦艦とかの大きいものにも出来る事はできるが長時間は無理だな」と答えた。すると平岡二等兵はぱぁっと明るくなり「それってCPUの代わりにボディにも入れるんじゃないか!?」すると平岡上等兵は「そうか!それをすれば他のQにも見えるし日戦軍団に復帰できるかもしれない!今度松井元帥が来た時に試してみるか!!」と叫んだ。それに呼応して平岡二等兵も「おう!そうだなそうだな!!」と叫び二両で意味もなくその日は大盛り上がりをした。
しばらくして隣室に住む同僚に怒られたというのは内緒の話である。


同じ頃ルナツー基地
ルナツー基地に帰還していた厚木准将は第3巡洋艦隊の幕僚及び極秘に集まった第5主力艦隊の幹部達と共にクーデターの段取りを決めていた。集合場所はライトウォーターとベータの間に位置していた資源小惑星「フィフスルナ」である。この小惑星は元々資源調達用として民間企業に使用されていたがライトウォーターの帝国同盟軍の占領により放棄されたもので現在は無台である。数日後にベータに向けて出航する松井艦隊の護衛を目的に出航。それに合わせて第5主力艦隊も最終調整に入りライトウォーターで松井艦隊と別れた時にクーデターの疑惑のある第3巡洋艦隊の追撃を目的に出航、その際第3巡洋艦隊の所属艦(中には誰もいない)を数隻港外に待機させておくためそれを撃沈してから来る事。(グリシネ本国へのカモフラージュ)そしてフィフスルナで落ち合うという事である。これは既に松井元帥も了承しており日戦軍団も支援をしてくれるため計画は必ず成功すると厚木准将は付け加え更に細部の確認を済ませた後解散した。両艦隊の士気は異常に高かったという・・・。

その頃セイロン基地
セイロン基地を占領している大日本帝国艦隊は次の目標をグリシネと定め現在向かっている輸送船団の到着次第進撃を開始するとの事であった。(この時輸送船団は既にラファリエス艦隊の助力を得てパレンバンに到着していた)

その頃ライトウォーターの遥か遥か沖
ライトウォーターから遥かはーるか沖に青い艦隊が停泊していた。オルキス艦隊の残党でありようやくQW星域までやって来たのだ。艦隊司令も「ようやくここまで来た・・・」と安堵していた。度重なるデトロワ、ラファリエス軍との交戦で戦力もオルキスを離れた頃より半分以下となってしまったためこれ以上のゲリラ戦は不可能としその時艦隊の近くに位置していたQW星域に行く事にしていたのだ。そしてその前に艦隊の一時寄航先としてライトウォーターとベータの間に位置していた「フィフスルナ」と呼ばれる資源小惑星に向かう事とした。この先の地で厚木艦隊と合流する事になるとは誰も予想していなかった・・・。

後編へ

引用なし
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宇宙戦艦紀伊第七十四話設定前編 ダークスピリッツ 2009/2/7 4:15
  宇宙戦艦紀伊第七十四話設定中編 ダークスピリッツ 2009/2/10 5:21
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十四話設定中編2 ダークスピリッツ 2009/2/10 5:23
   Re:宇宙戦艦紀伊第七十四話設定後編 ダークスピリッツ 2009/2/12 13:37

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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