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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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コンバットチョロQ 第二十一話
 松井一真  - 2008/7/29 17:04 -
  
一年近く沈黙していたCCQ小説。無論続きを書いてました。今回はトロメイン次元。ドラゴンタンクの話です。

第二十一話 M21 次元断層の龍
ランガマンの前線基地に、Qタンク元帥たちがやってきた
しばらく、ここで作戦指揮を執ることになった
そして、Qタンク大使から渡された次の作戦は、驚くべき内容だった
Qタンク大使(通信)「臨時総司令部より作戦を発表する。今回は、Qシュタイン帝国の支配下にある次元断層に捕まった友軍諜報員を救出してもらいたい」
重戦車「次元断層!?」
Qタンク元帥「Qシュタイン帝国軍が発見した亜空間のことだ。次元の狭間にあるために、こう呼ばれる。まあ、『異次元空間』というべきか」
突撃砲「異次元空間ですか?!」
Qタンク元帥「大使が回収した情報に寄れば、空間そのものに重力が存在し、一度足場を踏み外したら、二度と土を踏むことは無い、とのことだ。帝国も犠牲車が大量に出たそうだ」
実験用試作型「大勢で行くのは、危険じゃないんですか!?」
Qタンク元帥「まあ、そうなるな。あまり大勢で行くと時間がかかるし、足場が狭い分非常に危険だ」
ディラット「では、自分とグランだけで行きます!」
重戦車「ディラット!?」
突撃砲「どんな敵がいるか、分からないんだぞ!?」
ディラット「かといって、大勢で行ける場所じゃない。隊長と副隊長だけで行くんだ、問題ないだろ」
確かに、未知の空間に大多数で挑むのは困難だ。一〜二両がベストだが・・・
グラン「確かに問題は、無いよな」
ディラット「異次元空間といっても、重力があるんなら普段と違わない、足場を踏み外さなければいいってことだからな」
重戦車「隊長に向いてるのかどうか分からん奴だ・・・」
Qタンク元帥「まあ、勇敢に越したことは無いな。よし、救出要員は二両で行こう」
Qタンク大使(通信)「了解した。諸君の健闘を祈る」
通信は終了した
グラン「・・・次元断層とはよく言ったものですが、一体その出入り口はどこにあるんですか?」
Qタンク元帥「それがだな、ここ、ランガマン地方に存在していた。どうやら敵は鉄道輸送した捕虜を即行で次元断層に転送できるようにしたらしい」
新手の捕虜収容所、ということだろう
「鉄道輸送」ということなので、駅の近くにあることは確かだ
Qタンク元帥「実は開戦当時、陸軍の実験施設周辺に妙な地下トンネルの存在が報告された。開戦劈頭、呆気なく占領された軍施設だ」
貨物列車を用いて引き上げたダンケロリ高原駐留部隊残存勢力の報告による物だった、という

Qタンク元帥に連れられてやってきたのは、駅のホームであった
ディラット「・・・『トロメイン異次元研究所前』・・・」
Qタンク元帥「随分と長い名前だが、元々そういうところだ。以前からここは、次元断層の研究に使われていた」
グラン「・・・それを、Qシュタインが完成させたってことか」
ホームの端には、なにやら地下通路への入り口のような物が見える
ディラット「あれが、次元断層への入り口ですか」
Qタンク元帥「そのとおりだ。ここから、入れるようになっている」
入り口の近くに三両がやってくる
Qタンク元帥「・・・健闘を祈る!」
2両は扉を開け、地下通路・・・もとい、次元断層へと突入した

突入した次元断層は、異様な紫色の空間であった
地面こそは緑色だが、辺り一面が紫色だ
その中心には大木があり、この地面はその大木の周辺にのみ存在する
すなわち、ここが「足場」だ
ディラット「どうやら、ついたらしいな」
グラン「・・・入り口はともかく、出口は・・・」
振り向いてみれば、先ほど入ったトンネルの姿は無い
ただ、木の幹が見えるだけだ
ディラット「上か・・・」
周りに敵の姿は無い。まあ、このようなところだったら警備の仕様がないか
まずはわざわざこんなところに連れ込まれた諜報員を捜すことにした
「足場」に開いている穴から下を見ると、異様な紫の空間が広がっている。ここに落ちればひとたまりも無いだろう
そして、その穴の向こうに、II号戦車の姿があった
友軍の諜報員だ
諜報員(通信)「救援要請!救援要請!現在燃料切れに伴い移動が不可能!」
通信が聞こえる
穴を迂回して、諜報員と合流した
ディラット「Qタンク王国陸軍、第一特殊部隊だ。救援に来た」
諜報員「ということは、信号が届いたのか。悪いが燃料が切れたから動けないんだ。最上階の脱出ゲートまで押していってくれ」
グラン「よし、俺が押していく。お前は万が一の時のために周りを見張ってくれ」
エンジンにパワーのあるグランなら、問題は無いだろう
さっきの穴の一角に、異様な緑色の立方体がある
一定時間で上昇と下降を繰り返している
ディラット「あれで上に昇るのか。一体ここはどうなっているんだ」
諜報員「実は全く分からないんだ。Qシュタイン帝国も正体が分からないままここを使っているらしい」
要するにこの空間全てが謎に包まれているのだ
移動と調整を繰り返しながら、何とか立方体の着陸地点の手前までたどり着いた
緑色の立方体が降りて来る
近くで見ると箱状の物を蔓が覆っているように見える
グランが諜報員を押して、立方体の中心に停める
後を追ってディラットが乗り込むと、立方体が上昇した
ふと、ディラットは戦車の移動音が鳴っていることに気づいた
俺たち以外に、誰かがいる
後ろのほうだ。信地旋回で反対側を向く
そして、立方体が停止した
前方には足場が無い
そして、後方には異形の戦車がいた
T−34を髣髴とさせる車体の上には、緑色のドラゴンが載っていた
ディラット「ドラゴン戦車だ!」
どうやらこの空間の主らしい。よく見るとドラゴンには後足が無い。完全に戦車と合体しているようだ
ディラットはドラゴンの載った戦車に接近、砲撃を浴びせる
グランも方向転換し、急いで諜報員を「足場」の上に載せる
ドラゴンの載った戦車が砲撃する
ディラット、回避する
着弾した砲弾が炎上する
どうやら榴弾らしい
Qタンク大使から通信が入る
Qタンク大使(通信)「次元断層に関する情報が入った!どうやら次元断層には『ドラゴンタンク』と呼ばれる新型戦車が配備されている模様。長射程の榴弾で応戦してくる!警戒しろ!」
ディラット「たった今交戦を開始しました!」
Qタンク大使(通信)「了解した!諜報員は何としてでも離脱させろ!」
一両を撃破する
もう一両が砲撃してくる
その間、グランは次の立方体を捜していた
一つ見つけたが、これは下降用だった
だが、その向こうにもう一つの「足場」があった
そして、その「足場」の上に、ドラゴンタンクがいる
しかも、緑色ではない。赤色だ
どうやらリーダー格らしい
そして、撃って来た
弾着。やはり榴弾だ
さっきの一両を撃破したディラットが戻ってきた
ディラット「そっちはどうだ!?」
グラン「敵のリーダー格がいる!どうやら性能が高いらしいぞ!」
再び立方体が上昇してくる
三両は前進する
そして、とりあえずは対岸に到着した
ディラットとグランは突撃、赤色のドラゴンタンクに肉薄する
一斉砲撃は、ドラゴンタンクの履帯に直撃した
ディラット「よし、後は撤退するだけだ!」
向こうで上昇する立方体が見える
急いでその手前まで向かう
再び立方体が降りてきた
ディラット「よし、離脱だ!」
立方体の近くにまでドラゴンタンクの砲撃が着弾する
立方体は再び上昇を始めた
そして、最上階へと到着した
グラン「よし、ここが最上階か。急いで離脱するぞ!さっきの奴が応援を呼んで来るかもしれん!」
諜報員を「足場」へと移動させたグランが言う
ディラット「おい、グラン。向こうにコンテナが見えるぞ」
その対岸に、赤色のコンテナが置いてある
今まで見てきた赤いコンテナは、パーツが入っていた
もっとも普通に工場で生産されている物であったのだが
ディラット「一応取ってくるよ。資金の節約になるからな」
グラン「まあ殆ど支給品で何とかなるから別にいいんだけどな。後で報告してくれ」
そういうと、グランは諜報員を脱出ゲートへと入れた
花火のように上昇し、諜報員は消えた
Qタンク元帥(通信)「こちら司令部、諜報員の脱出を確認。任務完了だ。諸君も脱出ゲートを通って帰還せよ」
コンテナを持ってきたディラットが戻ってくる
ディラット「・・・グラン、大変だ。見慣れないものが入っている」
グラン「・・・その前に、帰還命令が出た。戻ってから見よう」
ディラット「散々止められた割には、それ程苦戦しなかったな。まあ、足場が狭かったから大勢では無理だろうが」
二両も脱出ゲートを通って、帰還した

二両が持ち帰ったパーツは、Qシュタインの新兵器だった
「臼砲身」。大口径の臼砲で、非常に反動が大きいことから固定砲として使われる武器であった
が、これは車載式である
グラン「・・・一体、どうやって使うんだ?」
突撃砲「・・・『緩衝器』だな」
ディラット「『緩衝器』?そういえばそういうものがあったような・・・」
突撃砲「高威力大反動の武器を使用する場合に装備するパーツだ。しかし、現状ではわざわざこの武器を使うまでも無いな」
ディラット「確かに、現状ならそうだろうな。しかし・・・」
重戦車「・・・開戦時に聞いたな。『マウス』という重戦車がダンケロリを襲撃したという話を」
実験用試作型「そいつと戦う時に、使う必要がありそうだな」
通信機が鳴り響いた
Qタンク元帥「悪いがまた新しい指令が入った。作戦室に急行せよ」
ディラット「了解!」
隊員たちは、再び作戦室へ向かって走り出した

同時刻、ジークプリン線
Qタンク占領軍の重要拠点であり、ガリポリス地方への最終防衛線である
ここに、一両のタンクがやってきた
黒い車体。黄色いライン。小型の砲塔
謎の車両「・・・ドライジーネの配備は完了したな」
Qシュタイン兵士「はっ、準備は完了です。いつでもやれます」
謎の車両「わかった。・・・今度こそ、奴らを倒す」
駅のホームに、二両のQタンクがたたずんでいた
鳴り響く警笛。決戦の時は近い
第二十一話 終わり


あとがき:例のQタンク紹介とは別にあとがきを書くことにしました。多分「紀伊」ではやらないと思いますが。
出撃前の部分で止まっていたものを勢いで進めました。
捕まっていた友軍タンクを「諜報員」と解釈。II号戦車ですし、一両だから実働部隊ではないと思ってこうしました。
移動ルートはNTT出版の攻略本を参考にしました。
ドラゴンタンク。劇中でも書きましたが、実はドラゴンの部分に後足がありません。「ウルトラセブン」に戦車の上に恐竜が乗った怪獣「恐竜戦車」が登場しており、この恐竜にも後足が無いのでどうやらこれを参考にしているようです。
臼砲身。マウス戦の伏線です。マウス戦でこいつを使用する予定。
ラストシーンの謎の車両。無論マッドタンクです。Qシュタイン兵士は無論ティーガーII。
次回は勿論マッドタンクとの戦闘。いつになるかは分かりませんが地味に進めていきます。

引用なし
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コンバットチョロQ 第二十話 松井一真 2007/9/16 13:13
  コンバットチョロQ 第二十一話 松井一真 2008/7/29 17:04
   コンバットチョロQ 第二十二話 松井一真 2009/3/16 19:17
   Re:コンバットチョロQ 第二十二話 松井一真 2009/3/16 19:27
   コンバットチョロQ 特別編八 松井一真 2009/3/16 19:29

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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