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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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コンバットチョロQ 第二十話
 松井一真  - 2007/9/16 13:13 -
  
総集編として第十九話まで投稿完了、ということで、新作の第二十話です

第二十話 M20 超兵器の出現
ヒンジャク市奪回後、突如入ったQタンク大使からの通信。それは、Qシュタインの秘密兵器の情報であった
Qタンク大使(通信)「その秘密兵器というものは、ジェット戦闘機『シュワルベ』を始め、防空光学砲など、対空兵装の類である。現在、ドレッド少佐による航空攻撃が続いているが、ランガマンは森林地帯の前線飛行場だ。したがって、爆撃も難しい。急降下爆撃は不能、焼夷弾は使えない。枯葉剤なんぞもっての他。戦後問題を考慮すれば、やはり陸地から攻め込むしかない。そこでだ。囮の爆撃隊が先に爆撃を敢行し、第一特殊部隊も基地へ突入、三ヶ所の基地に分散して配置された、防空兵器の撃破に当たってもらいたい」
Qタンク元帥「ドレッド少佐の部隊が苦戦するほどの防空兵器・・・」
ディラット「一体、どういうものなんだ・・・」
グラン「『シュワルベ』は理解できるとして、光学砲は・・・」
「光学兵器」とは大きく分けて2つある
一つは観測装置や写真標定機といった物で、もうひとつが今回の・・・
Qタンク元帥「レーザー、といったところか」
Qタンク元帥の部隊は、損害が大きい。それにこういう作業は、大部隊を動かすより、小隊規模の部隊を動かしたほうが気づかれにくいのだ
重戦車「例によって、シュタイバー建築興業に増築を頼んでおいた。ヒンジャク陥落を記念してセールやってたよ」
ディラット「なんか、セールを何度もやってるんだな・・・」
シュタイバー建設興業、考えてみれば何度もセールをやっているのだ
複数のタンクがいるので、それぞれに作業を分担すれば短時間で準備ができるのだ
今回は、実験用試作型と突撃砲が買出しを担当していた
実験用試作型「ヘルクバルトとガーブレタでまたパーツを買ってきたぞ」
突撃砲「森林地帯の任務だからカッターも用意しておいた」
グラン「準備万端か」
そのとき、ディラットはエンジンの形状を見て、実験用試作型に聞いた
ディラット「ん?このエンジン、今までのと何か違うぞ・・・」
実験用試作型「ああ、ヘルクバルトで買ったこいつか。なんでも、最新型のトルク式エンジンらしい。軍部の要求に従って必死になって開発したらしいぞ」
ディラット「必死に?」
実験用試作型「ああ。それで、今日やっと完成して、売り出すことに成功したらしい。補助用の冷却器はアドラールに売っていたから、それなりに用意してある」
冷却器があるのは、軍部の要求により早急に作るよう言われていたので、温度が上がりやすくなっていたのだ
ディラット「なんでエンジンと冷却器が別々のところに・・・」
重戦車「確か、ワルイサット奪還時にはエンジン冷却装置が開発されていて、それをトルクエンジン用に改装したって話だった気がするぞ」
グラン「わざわざトルクエンジン用に改装するなんて、なかなかすごいな」
Qタンク元帥「諸君、準備は出来たようだな」
ディラット「もちろんです」
Qタンク元帥「そろそろ、オイポン司令による、ガリポリス空爆作戦が決行される。この作戦と連動して行わないといけないからな。我々もすぐに出撃準備をしておく」
ランガマン基地
ランガマンは最前線の軍事飛行場だ。もっとも、最前線になったのはごく最近のことである
基地司令はコピック大尉、参謀長はマグス中尉だ
コピック大尉(後に中佐に昇進)「基地司令官を任されたからには頑張らなくてはいけないな」
マグス中尉(後に中佐に昇進)「それにしても、なんで尉官である我々が・・・」
コピック大尉「佐官が皆ジークプリンに行ったかららしい。まったく、良く分からん人事だ」
精鋭の指揮官たちはジークプリン防衛線などに展開することとなったらしく、それゆえに最前線に派遣されてきたのだそうだ
突如、警報が鳴り響いた
コピック大尉「なんだ!?」
Qシュタイン通信兵A(車種:ビショップ)「敵襲です!ただし、目標はどうやらガリポリスのようです!」
コピック大尉「ここでなくても、ガリポリスは重要拠点だ!急げ!シュワルベを出せ!防空光学砲も出すんだ!」
シュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォ!
Qシュタイン通信兵B「他の機体も出しますか?」
コピック大尉「当然だ!」
上空
オイポン中将(Qタンク第一航空部隊司令。車種:M4シャーマン)「各機散開!バラバラに敵飛行場を叩け!」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
大量のランカスターが飛来する。だが、それに対し敵側はMe−262を筆頭とする大量の戦闘機を出してきたのだ
当然ながら護衛機も出撃しているが、スピットファイアやハリケーンが、Me−262に勝てるはずがなかった
被害は甚大であった
更にパラボラから放たれる対空レーザー砲もかなりのものであった
その一方で、地上では第一特殊部隊が潜入していた
地上
ディラット「なんとか、潜入に成功したな」
グラン「どれ、地図はどうなってるんだ?」
見れば、かなりの森林地帯だ。一応、飛行場やレーザー砲のあるところは木々がなくなっているものの、それらも木々の合間に隠れられる構図になっていた
まずはカッターですぐに進入可能な北東の基地を目指すことにした
だが、基地には大量の両用砲が配備されていたのだ
基地要員A(車種:ハマー)「レーダーに反応あり!敵襲です!」
コピック大尉「何っ!?」
基地要員B「木々を切り倒しながら進撃してきます!」
コピック大尉「急げ!諸君らは武装がない。北東基地の基地要員は直ちに退避!後は兵員に任せろ!」
続いてサイレンが響いた
Qシュタイン兵士A(車種:M12自走砲)「攻撃開始!」
ボゴン!ボゴン!ボゴン!
一気に基地駐留軍、第215中隊に捕捉された
全方位から攻撃を受ける特殊部隊
だが、戦闘能力はかなりのものだ。次々と撃破していく
包囲網が相手であっても、優位に戦える
接近した敵をあらかたやっつけて、地図を確認することにした
ディラット「・・・レーザー砲は・・・あれか!」
迷彩柄の格納庫がある
砲撃、炸裂
格納庫の外壁が崩落、中にはパラボラ状の砲台が確認できた
グラン「よし、目標を発見!」
重戦車「攻撃開始!」
さすがのレーザー砲も、近距離からの攻撃を受ければひとたまりも無い。レーザー砲は爆発し、沈黙した
ディラット「よし、次だ!」
上空へ向けて必死に撃ち続けるレーザー砲にも、特殊部隊の猛砲撃が襲い掛かる
そして、北東基地のレーザー砲を殲滅した
次は南東基地だ
時折、敵機の機銃掃射が襲い掛かる
それをかわしつつ、森林地帯を突き進む

司令部では、数分前に受信した通信が繰り返されていた
Qシュタイン兵士A(通信)「こちら第215中隊第4分隊!特殊部隊の攻撃を受け・・・」
通信は、そこで途絶えた
コピック大尉「噂に聞いていた、特殊部隊のようだな」
マグス中尉「・・・上の予想より、強いようですね」
Qシュタイン兵士B(車種:ビショップ)(通信)「こちら第215中隊第5分隊!特殊部隊が南東部の基地へ進行中!至急援軍を・・・」
Qシュタイン通信兵A「第5分隊!第5分隊、応答をお願いします!」
コピック大尉「・・・またか・・・」
Qシュタイン将校(車種:ブルムベア)「相手は少数部隊だぞ!一体どういうことだ!?」
第215中隊指揮官が叫ぶ
コピック大尉「中隊長、冷静に状況を判断するんだ。第一特殊部隊はそれまで劣勢だったQタンク王国軍の中で、選りすぐりの兵士を集めた精鋭部隊だ。総統閣下が頭を悩ませるほどの精鋭だぞ」
Qシュタイン将校「しかし、たかだか十両弱の部隊に、我らがQシュタインが負けることなど・・・」
コピック大尉「愛国心だけではやっていけないのが戦争だ」
南東基地から上がるレーザーの束は、司令部からでも良く見える
その時、そのレーザーの束が、一つ、消えた・・・
Qシュタイン通信兵B「南東基地!南東基地!」
司令部にも激震が襲う

レーザー砲は接近戦に弱かった
防弾性に難があるレーザー砲は、次々と破壊されていく
通常砲台の攻撃も、効果は薄い
ついに、南東基地も壊滅したのであった
実験用試作型「要するに隠密侵入して接近戦に持ち込めば、呆気なく倒せるということだったのか・・・」
重戦車「そういうことらしいな。後は、飛行場か」
特殊部隊は、飛行場へと進んだ
そして、帝国の守備隊と交戦した
M12やビショップで編成されていた
だいぶ強力な相手である
ただ、特殊部隊も強力なため、徐々に優勢になっていき、撃退に成功した
そして、飛行場に到着した
ディラット「よし、着陸する機体を攻撃するぞ!」
友軍機の猛爆の中、特殊部隊は格納庫を攻撃する
補給のため着陸したシュワルベが、総攻撃を受ける
高射砲車台「喰らえ!」
高射砲の一撃により、速度を落としていたシュワルベが撃墜された
一機、また一機と、シュワルベは地上撃破されていった
そして、滑走路は破壊された

司令部でも、その報告が届いた
コピック大尉「・・・やられたな。おい、後退するぞ」
マグス中尉「了解。後退しましょう」
Qシュタイン将校「司令、逃げるんですかっ!?」
コピック大尉「この状況だったら止むを得ん。何なら、君だけ残ってもよいのだが?」
Qシュタイン将校「無論、残りますよ!」
そして、コピック大尉以下、司令部要員が待機していた輸送列車に乗って、後退した
Qシュタイン将校「よぉし、諸君!突撃するぞ!」
そして、将校は司令部を出た
だが、中隊員はほんの僅かだった

一方、特殊部隊は連戦により弾を切らしていた
高射砲車台「弾切れか。まあ、あとは空軍が片付けるだろうからな」
グラン「よし、すぐに本隊に合流して・・・」
ヘッツァー「・・・隊長、敵残存部隊が突撃してきます!」
ディラット「何っ!?」
ルックス「予想外ですな・・・」
ツヴェッシェン・レーズング「弾薬がほとんど無いからな・・・」
弾が残っている数両は、迎撃に向かう
だが、早々と弾切れになる
ソミュア「くそっ、弾切れだ!」
III号突撃砲B型「俺もだ!」
ツヴェッシェン・レーズング「ここで、終わりか・・・」
直後、残っていた数両のQタンクが、次々と撃破された
Qシュタイン将校「奇襲だとぉ!?」
そして、Qシュタインの残存部隊は壊滅した
問題の将校は、結局のところ投降した
そして、特殊部隊を救ったQタンクは・・・
T−34/85「間に合ってよかった。先ほど、特殊部隊に編入されました」
ディラット「・・・どういうことだ?」
T−34/85「コロスクで一度会いましたな。あれから、陸軍司令部に行きましたところ、特殊部隊へ編入されることが決まりまして・・・」
優秀なタンク、T−34/85は、陸軍での審議の結果最前線での活躍が多い特殊部隊への編入が決まり、ランガマンへ急行、作戦終了と同時、絶妙なタイミングで合流したのだ
Qタンク元帥(通信)「こちら総司令部。作戦は成功だ、よくやった!」
無事、ランガマン地方の奪還に成功した
Qシュタインが設営した飛行場は、そのまま前線飛行場として使うこととなった
Qタンク大使(通信)「司令部から報告を聞いた。休息の後、次の任務に当たってもらいたい」
第二十話 終わり

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コンバットチョロQ 第二十話 松井一真 2007/9/16 13:13
  コンバットチョロQ 第二十一話 松井一真 2008/7/29 17:04
   コンバットチョロQ 第二十二話 松井一真 2009/3/16 19:17
   Re:コンバットチョロQ 第二十二話 松井一真 2009/3/16 19:27
   コンバットチョロQ 特別編八 松井一真 2009/3/16 19:29

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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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