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どうも、お久しぶりです。おすなのかたまりです。
スパムがひどいので、禁止語句を設定しました。
「http://」を禁止していますので、URL を記入する場合は「ttp://」とかにして下さい。
これでこのスパムがツールを使ったものかどうかよく分かると思います(笑
この掲示板は XREA.COM が生きてる限り多分あると思いますので、どうぞよろしくお願いします。

以上、さくらがちる頃に。

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コンバットチョロQ 第二十話 松井一真 2007/9/16 13:13

   コンバットチョロQ 第二十二話 松井一真 2009/3/16 19:17
   Re:コンバットチョロQ 第二十二話 松井一真 2009/3/16 19:27
   コンバットチョロQ 特別編八 松井一真 2009/3/16 19:29


コンバットチョロQ 第二十二話
 松井一真  - 2009/3/16 19:17 -
  
他の作品の執筆が進まない時のために書いている気がするCCQ小説。今回はマッドとの本格的な戦闘です。

第二十二話 M22 黒騎士、鉄路を行く
CQ暦201年、ジーグプリン線
ここはQタンク王国の要衝であったところだ
現在、ここにはQシュタイン帝国軍の要塞が建設されている
ここで指揮を執っている黒い戦車は、ある因縁を持ったチョロQである
謎の車両「・・・軍の血筋か。仕方の無い話だ」
彼の口癖は、ただ一つだ
「強い敵に会えなくて、何とも寂しい」
これまでの戦い、彼は圧倒的な戦闘能力で打ち勝ってきた
だが、彼はそれが不服だった
もう少し、互角に戦える奴に出会いたい。そう思っていたのだ
そして、たまたまコロスク街道に赴いた際に、それらしき奴と遭遇した
だが、彼らが生き残っているかどうかは定かではない
この前のヒンジャク市の戦闘で死んだのかもしれない
だが、それはほんの数時間前に打ち消された
次元断層に突入し、見事脱出したQタンクがいたという報告が、占領された哨戒基地周辺まで出張っていた斥候から入ったのだ
それ程の技量を持ち合わせるのは彼らしかいない
謎の車両「・・・この前は思わぬ敗北をしたが・・・今度は負けん」
Qシュタイン兵士A「・・・司令、何か?」
近くにいた副官のティーガーIIが聞く
謎の車両「いや、独り言だ」
彼の考えた作戦は、装甲列車を陽動とし、自らの戦闘技能を持ってして目標を撃滅するということだった
装甲列車は以前の作戦で起用されたドライジーネ砲車。諜報部のヘタレが使っていた物と同じようで、ある部分が違う
そう、戦闘指揮車が導入されているのだ
以前使用されたものは75mm砲一門を砲塔に装備した砲車を二両繋いだ車両だが、今回の物はそれを二編成連結、その間に20mm機関砲を搭載した戦闘指揮車を配置するという計五両編成である
陽動作戦ではあるが、この装甲列車にはもう一つの任務がある
各車両内には特殊部隊が待機しており、これでヒンジャクを襲撃する予定もある
ただの陽動では終わらないのが彼らであった

同時刻、接収したランガマン基地司令部には、斥候部隊からの報告が届いていた
Qタンク元帥「・・・装甲列車だ」
参謀「・・・一体、いくついるんでしょうか?」
Qタンク元帥「分からんが、相当数が配備されているらしい」
次の目標となるのは、南東部にある要塞都市、ガリポリスである
開戦劈頭、奇襲攻撃により制圧された場所だ
この周辺にはいくつかの陣地があるのだが、勿論防衛のために線路がいくつか敷かれている。それがジーグプリン線である
参謀「・・・ここからガリポリスを押さえるには、ジーグプリン線を突破するのが最短ですが・・・ここには線路がありますからね」
Qタンク元帥「ここの防備は手薄だとの連絡だがな」
ジーグプリン線周辺の陣地郡には、それぞれ複数の装甲列車と大規模部隊が配属されているという
しかし、ジーグプリン線内の荒野にある村落に限っては、装甲列車一編成と数個中隊が配属されているだけのようだ
参謀「帝国軍の罠かもしれません。なにぶん装甲列車が待機しているのですから、もしかしたら、思わぬ伏兵が・・・」
Qタンク元帥「・・・威力偵察だ。特殊部隊を使う」
参謀「またあの部隊ですか?」
そのとき、司令室の扉が開いた
ディラット「第一特殊部隊、ただいま到着しました!」
Qタンク元帥「・・・うむ。これより、次の作戦を説明する。今度の作戦は、ジーグプリン線内の村落に待機する敵部隊の撃滅である」
ディラット「ジーグプリン線、というと・・・」
Qタンク元帥「ガリポリス要塞防衛のための防衛線だ。いくつかの村落が入っているが・・・そのうちの一つが妙に手薄なんだ。ここを偵察するのが今回の任務だ」
ディラット「・・・作戦決行は?」
Qタンク元帥「うむ。これより三時間後。先に第二分隊を派遣させ、次に君たちを送ることとする」
ディラット「了解しました。三時間後に第二分隊出撃ですね」
Qタンク元帥「そのとおりだ。健闘を祈る」
ブリーフィングは思いのほか早く終了した
司令部の通路で、二両は話している
グラン「それにしても、ヒンジャク制圧からここ数日、殆ど休んでいない。今度のジーグプリン線突破が終わったら休ませてもらいたいな」
ディラット「全くだ。要塞攻略は本隊に任せたいとこだよ」
それに第二分隊のメンバー、すなわち重戦車、突撃砲、実験用試作型が加わる
重戦車「にしても、俺たちの部隊って大使直属じゃなかったのか?」
突撃砲「だから、その大使からの命令書にガリポリスまでの突進が任務だと書いてあったんだろうが」
実験用試作型「どちらにしても、今度の敵は少なめに願いたい物だな」
ディラット「少なくても精鋭部隊って筋があるだろう。ガリポリスは奴らにとっても要衝だ」
グラン「・・・通路で話すのもなんだから、部屋に戻ろう」
そして、彼らは部屋に戻った

ジーグプリン線の司令部には、数両の自走砲の姿があった
ボルナソス大尉「敵は、防備を手薄にしてある荒野方面から攻めてくるはずです。閣下直属の特殊部隊がやってくれればそれでよいのですが、万が一、突破された場合、我々が総攻撃を仕掛ける。これでどうでしょう」
ドニゲッテル中佐「うむ、それで行こう。それで、総統閣下直属の部隊は、どこにいるのかね?」
ボルナソス大尉「先の荒野で既に待機しているとのことです」
ドニゲッテル中佐「そうか・・・それで、戦力は?」
ボルナソス大尉「ドライジーネ砲車四両、戦闘指揮車一両。あとは戦車一個分隊」
ドニゲッテル中佐「・・・ふざけているのか?!軽砲車四両と一個分隊で、Qタンク軍を叩き潰せると思っているのか?!」
ボルナソス大尉「いえ、厳密には、砲車に特殊部隊が待機しているとのことです」
ドニゲッテル中佐「この状況で本当にやれるのかね?」
ボルナソス大尉「閣下の直属部隊の戦力は強力だと聞いています」
ドニゲッテル中佐「それぐらいはわしも聞いているよ。まあ、実力はこの次の実戦で分かることだ」
ヒンジャク市防衛を果たせなかったQシュタイン陸軍第12軍は、このジーグプリン線でQタンク王国軍主力部隊を撃滅するために待機していたのだ
開戦から約二年。「彼ら」が現れてからQシュタインは敗勢へと転じた
たびたび展開した再攻撃作戦も、「彼ら」に阻止された
だが、今度は絶対的な防備がある。今度こそ「彼ら」を倒せる。ドニゲッテルは確信した

ジーグプリン線南方の荒野に、数両のQタンクがやってきた
重戦車「・・・ここだな」
自走砲「ジーグプリン線、南方202地点。西部劇にでも出てきそうなシチュエーションだな」
重戦車「ここを走ってくるのが、蒸気機関車だったらな」
実験用試作型「・・・しかし、やってくるのはディーゼルの装甲列車ですかね」
重戦車「ああ、そういうことだ」
自走砲「さて、斥候に向かってる奴と連絡をとってみるかな」
自走砲は無線機の回線を開いた
ルックス(通信)「こちら偵察班。装甲列車は今のところ駅に停車中。各砲車になにやらQタンクが乗り込んでいます」
現在偵察に向かっている数両の軽戦車たちは、駅の建物脇に隠れている
重戦車「こちら本隊、了解・・・砲車にQタンク?」
自走砲「砲車の乗員か?」
ヘッツァー(通信)「いえ・・・それにしては数が多すぎます」
重戦車「・・・一体、何なんだろうか・・・」
そのとき、無線機越しに轟音が響き渡った
エンジンの音だ
続いて衝撃音が響き、列車が動き出す音が鳴った
ルックス(通信)「装甲列車が動き出しました!」
重戦車「何っ!?」
T−34/85(通信)「推定移動方角は・・・そちらの方角です!これより追撃に移ります!」
自走砲「本隊、了解!まだ隊長たちが着いていない。俺たちがそっちに着くか、隊長たちが追いつくかまで持ち堪えろ。いいか、無茶はするなよ!」
T−34/85(通信)「了解!」
思ったより早かった。しかし、防衛線を構築しているはずの装甲列車が、敵も来ていないのに動き出すというのはどういうことだろうか
まさか、気づかれたのか?

装甲列車の追撃に移ったのは偵察班のうち火力に優れるツヴェッシェン・レーズング、高射砲車台、T−34/85の三両である
Z−レーズング「こんなこともあろうかと地雷投射機持ってきたんだが、どうする?」
高射砲車台「ダメだ、装甲列車の移動針路が分からない現状じゃ使いようが無い」
T−34/85「見たところ、燃料補給がまだみたいだから別の駅で補給するかもしれん。駅の場所さえわかればこっちの物なんだが」
自走砲(通信)「こちら本隊、現在そちらに向かっている!無茶はするな。可能な限り遠くから攻撃しろ!」
Z−レーズング「追撃班、了解!」
岩陰に隠れて装甲列車を追う三両
装甲列車はポイントを渡り、駅のほうへと向かった
ヘッツァー(通信)「こちら偵察班、現在針路上にあると思われる駅に潜入しました」
自走砲(通信)「本隊、了解。引き続き周囲を警戒せよ」
予定通りである。しかし、装甲列車の予想針路が何一つ分からない
この荒涼とした大地で、奴らは何をしようとしているのだ
高射砲車台「この分だとヘッツァーたちが待機している駅に向かいそうだ」
T−34/85「それは好都合だな。停まったところを総攻撃するか?」
高射砲車台「迂闊にやるとまずいな。砲車には大量の敵兵がいるんだ」
Z−レーズング「とりあえず、地雷でも仕掛けてみるか」
そう言って、Z−レーズングが先行した
線路上にいくつかの対戦車地雷をばら撒く
そのとき、装甲列車が撃ち始めた
反転し、列車の攻撃をかわして戻ってきた
Z−レーズング「やべぇ、気づかれた」
高射砲車台「そういう問題じゃないだろう。奴さん、敵部隊が突入したんで騒ぎだろうよ」
T−34/85「ヘッツァーたちがまずいかもしれんな」
追撃部隊は、駅の付近の岩場に隠れて、装甲列車の到着を待った

敵部隊が地雷をばら撒いたようだが、それだけで止まるような列車ではない
迂回路を通れば問題は無かった
謎の車両「・・・地雷戦法・・・特殊部隊が来たか?」
Qシュタイン兵士A「まだ断定は出来ませんが、おそらく」
謎の車両「・・・遂に来たか。次の駅で俺を降ろしてくれ。奴らと戦う」
列車は駅に近づきつつあった。地雷をばら撒いた自走砲は行方を絶ったが、すぐに戻ってくるだろう
列車は減速を開始する
謎の車両は壁に寄りかかる
決戦は目前だ
第二十二話 続く
引用なし
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Re:コンバットチョロQ 第二十二話
 松井一真  - 2009/3/16 19:27 -
  
後半。マッドとの決戦ですが、少し短め。

第二十二話 M22 黒騎士、鉄路を行く
目前に、小さな駅が見える
燃料補給用と見られるタンクが見える
潜入中の分隊と合流した第2分隊本隊は、接近してくる敵の遭遇に備えた
自走砲「地雷作戦は失敗らしい」
無線機を取っていた自走砲が言う
実験用試作型「ポイントの数が多すぎるからな。確かにこれでは無理がある」
自走砲「・・・どうする?」
重戦車「・・・よし、追撃班は我々とともに、敵装甲列車に肉薄する。死に急ぐなよ!」
轟音が響き渡る
それとともに軽い金属音が規則的に流れてくる
装甲列車がやってきたのだ
装甲列車が停車次第、建物に潜伏する隊員たちとともに強襲する。これである程度撃滅できれば良いのだが
甲高いブレーキ音とともに、装甲列車が停車した
重戦車「かかれっ!」
燃料補給のため、乗員達がこちらに気づくのは遅いはずだ。その隙を突いて攻撃する
予定通り、偵察班、追跡班の砲撃により、二両が沈黙する
そのときであった
指揮車から、一両の黒い戦車が降りてきたのだ
重戦車「お前は・・・確か・・・」
謎の車両「・・・覚えてくれて光栄だな、王国の精鋭部隊・・・街道の時は、世話になったな」
重戦車「一体、あの列車は何をするつもりで持ってきたんだ?」
轟音とともに、装甲列車が走り出す
砲塔が破壊された二両は切り離されて駅に残っていた
謎の車両「貴様らの司令部を叩く、とでも言っておこうか。さて、お喋りはここまでだ」
急加速とともに、黒い戦車は走り出した
相変わらずの速度だ
前に対決した時はレースだったが、今度は実戦。敵も本気でかかってくるだろう
自走砲「偵察班及び追撃班は敵装甲列車への攻撃を続行!我々は敵戦車を足止めする!」
加速していく装甲列車を、八両のタンクが追跡する
それを追撃しようとする黒い戦車
それに対し、三両のタンクが攻撃を開始する
黒い戦車の付近に、多数の砲弾が着弾する
ディラット(通信)「こちら隊長、どうやら奴が現れたらしいな。すぐそっちに行く!」
戦域外で待機していた隊長以下二両も、黒い戦車への対策として出撃する
流石に五対一なら、機動戦法というわけにもいかないだろう
謎の車両「やはり、そう来るか・・・」
反転した黒い戦車は、こちらに攻撃を仕掛けてきた
弾着、至近。先のドラゴンタンクと同じ榴弾だ
そして、そのまま走り去っていく
こちらも砲撃を開始するが、なかなか当たらない
一方で高速で走りながらの砲撃のためか、黒い戦車の攻撃も当たらない
状況は三対一でほぼ互角。二両が合流すれば巻き返せるか

装甲列車に肉薄する八両のタンクは、それぞれが散開して攻撃に当たった
速射性が高く機動性に優れる物が多く、さらに砲弾の投射量でも勝っていたため、こちらは優勢であった
残っていた二両も沈黙する
すると、その車両から多数のタンクが脱出してきた
Qシュタイン兵士A「思ったより早かったな・・・」
Qシュタイン兵士B「作戦変更!敵部隊を撃滅する!」
ティーガーIIを筆頭とする敵部隊は、こちら側のタンクの性能をほぼ凌駕していた
やむなく岩陰に退避する八両
地雷発射機を活かして敵部隊の進路を妨害しつつ、岩陰を隠れながら移動する
辛うじて、敵の追撃を振り切った
Z−レーズング「やっぱりあいつら、アレが狙いだったんだ」
高射砲車台「・・・さっきの連絡のことか?」
T−34/85「そういえば本隊が遭遇した謎の車両・・・『司令部を叩く』とか言っていたな」
ヘッツァー「司令部の強襲が任務ということは、やっぱりあれが本隊・・・」
Z−レーズング「本部に救援を頼もう。我々だけではあれには勝てない」
高射砲車台「・・・しかし、迂闊に救援を頼むと、奴らの思う壺だ。もしかしたらさらに別の部隊がいるかもしれない」
そのとき、近くになにやら轟音が聞こえた
さっきの部隊が追いついたのだろうか
岩陰から覗いてみると、敵のタンクが数両、こちらに向かっている
どうやら分隊規模で分かれているようだ
T−34/85「数が少ないうちに、各個撃破と行くか。奴らがもう少し近づくまで待機だ」
轟音は徐々に大きくなる
T−34/85「今だ!」
一斉に八両が飛び出し、敵タンクを砲撃する
敵タンクは通信をする間もなく撃破された
八両はそのまま別の岩へと移動する
このまま各個撃破が上手くいけばいいが、高射砲車台の推測が正しければ、別働隊が攻め込んでいる可能性もある
作戦の長期化は避けるべきだ。早いうちに倒さなければならないが・・・
T−34/85「・・・待てよ、あいつらが居る」
Z−レーズング「あいつら?」
T−34/85「・・・考えてみろ。我が国の特殊部隊は、我々だけか?」
Z−レーズング「・・・そうか!」
ある部隊の名が思い浮かんだT−34/85は、すぐに無線機のスイッチを入れた

今のところ、被弾自体は無いものの、至近弾で損傷は負っている
あれほど強力なタンクが、帝国に居たというのか
Qタンク王国最強の特殊部隊をはるかに凌駕する車両。大戦初期に活躍したという伝説の敵機「黒騎士」とは彼のことだろうか
もはや逃げに徹することしか出来ない状況となっていた
そのときであった
黒い戦車の針路上に、二両のタンクが現れた
救援に向かっていたディラットとグランであった
実験用試作型「隊長!」
重戦車「全く、上手い具合に登場しやがって・・・」
砲撃、見事命中
しかし、曲面で構成された装甲板は、その砲撃を殆ど受け付けなかった
謎の車両「・・・見事だ。しかし、惜しかったな、精鋭」
ディラット「・・・どういうことだ?!」
謎の車両「貴様らが戦っていたのは、陽動部隊だ。本隊は装甲列車に乗って司令部に向かっている」
グラン「・・・装甲列車は我々が破壊したはずだ!」
謎の車両「装甲列車は、一編成だけではない、ということだ・・・」
遠方で警笛が響き渡る
ふとその方角を見ると、装甲列車の姿があった
トンネルに向かいつつある
自走砲「あれは司令部直通の・・・そういうことか!」
謎の車両「・・・惜しかったな、これで我々の攻勢は再開だ・・・」
そのときであった
トンネルが突然大爆発を起こした
謎の車両「何があった?!」
ディラット「・・・あいつら、やってくれたな」
重戦車「精鋭部隊は、我々だけではない。そういうことだ」
トンネルを爆破したのは、第二特殊部隊であった
派手な活躍をする第一特殊部隊と比べると少々地味であるが、彼らの活躍をサポートしている工作部隊である
謎の車両「・・・どうやら、我々の負けらしいな。ひとまず退散だ」
そう言うと、黒い戦車は急加速で走っていった
重戦車の砲撃が後を追うが、やはり砲弾は黒い戦車の後方へと着弾していた
ディラット「・・・また逃したな」
グラン「・・・しかし、あいつは一体何者なんだ・・・?」
特殊部隊隊員(通信)「こちら第二特殊部隊。予定通り作戦は終了。それと・・・そちらに増員を一両、送っておきます」
ディラット「・・・増員?またしてもか」
このところ、特殊部隊の任務は過酷さを増す一方だ。そろそろ性能不足も見え始めてきたところだった
今回は斥候に回っていた軽戦車部隊だが、弾種を徐々に高威力な物に差し替えていくことで何とか対応しているところだ
増員として入ったのは、自走砲であった
一両ずつとはいえ、最近増員の数が増えている。これも特殊部隊の功績が認められているからだろう
Z−レーズング(通信)「こちら偵察・追撃班。近辺に展開する敵部隊の撤退を確認。これより合流します」
任務を終了した一同は、直ちに合流、本部へと帰還した

要塞の司令部に、黒い流線型の戦車がやってきた
ドニゲッテル中佐「・・・ダメだったようですな」
謎の車両「・・・ああ、あいつら、予想以上の切れ者だ」
ドニゲッテル中佐「彼らが現れてからという物、我が国は劣勢ですからな。国境線だけは、なんとしてでも守らなくては」
謎の車両「国境線か・・・本当にこのラインが国境線になるのかねぇ」
ドニゲッテル中佐「少なくとも、ここが我が国の最後の砦となるはずです。敵の本隊が突入してくるとなれば、守る必要がある。それだけです」
ボルナソス大尉「大丈夫です。ガリポリス要塞は難攻不落です」
謎の車両「・・・だと、信じたいね」
既に防備は完了している。後は敵の攻撃を待つだけである
ドニゲッテル中佐「・・・『帝國の不死鳥』か」
損傷した装甲板の修理に向かった謎の車両を眺めて、ドニゲッテル中佐は呟いた

無事司令部に帰還した隊員たちは、兵舎で休んでいた
ディラット「・・・しばらく、任務は無いらしいぞ」
重戦車「それはありがたいな。今のうちに休んでおこう」
Z−レーズング「要塞の攻略は本隊がやることになっているそうだ。要塞一つ潰せないようじゃ、王国の誇る大部隊の名折れだからね」
次の王国軍の攻略目標は、ガリポリス要塞
すなわち、ジーグプリン線の先にある大要塞である
Qタンク王国軍は、大要塞の攻略のため、着々と準備を進めていた
第二十二話 終わり

あとがき:CCQ小説久々の執筆。モチーフは勿論CCQのステージ22「強行!ドライジーネ」。今回はマッドとの初の交戦となりますが、勿論装甲列車の撃破も重要事項。ということで主人公達をマッドと戦わせて、ノーマルタンク組を装甲列車と戦わせるという筋にしました。最も、前回に参加したのがディラットとグランだけだったので今度はそれ以外のメンバーを活躍させよう、ということでもありましたが。
装甲列車。後々ボルナソスが重要視する装甲列車ですが、この段階ではまだまだといったところ。高性能化するのは敷島になってからのようです。
荒野のシチュエーションということで、一撃が全てを制する決闘というイメージでも良かったんですがそこは現代戦、派手な撃ち合いにしました。
別働隊。本家のミッションに登場するティーガーIIをどうやって出すか考えたらこうなりました。そういえばノーマルタンク組も性能が敵タンクに追いつかなくなってきたなぁ。このステージではSU−122が手に入りますが今回は登場せず。次回からの参入です。
「帝國の不死鳥」。「黒騎士」と並ぶマッドの異名です。不死鳥のマークは無くてもマッドスペシャルの一種ですから。
次回は要塞の大規模戦闘。友軍部隊が久々に活躍します。
引用なし
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コンバットチョロQ 特別編八
 松井一真  - 2009/3/16 19:29 -
  
特別編 8
Qタンク大使「マッドとの一回戦が終了。特別編の第八回だな」
ロドスシルト上級兵長「派生作品とかばっかりで、この作品は忘れ去られたかと思いましたよ」
ビスカイト三等軍曹「なんだかんだ言って古い企画だからな」
Qタンク大使「今はそれを言及するべきではないだろう」
ロドスシルト上級兵長「でもこの特別編ってあとがきにお株を奪われてそうなんですが・・・」
Qタンク大使「こっちはQタンク図鑑をやるんだから問題ないだろうが」
ミーンテース市民兵「そうでしたな。さて、恒例のQタンク図鑑でもやりますか」

コピック大尉(車種:パンターG型)
ランガマン基地指揮官で、ボルナソス大尉の戦友。副官のマグス中尉とは旧知の仲。

マグス中尉(車種:ケーリアン)
ランガマン基地副司令官。コピック大尉とは旧知の仲。

オイポン中将(車種:M4シャーマン)
Qタンク第一航空部隊司令。ドレッド少佐の上官である。

ビショップ
Qシュタイン軍の兵士。ランガマン基地の通信などを担当していた。
実車はバレンタイン戦車の車体に25ポンド砲を搭載した自走砲。

ランカスター
Qタンク王国軍の爆撃機。
実機はイギリスの中型爆撃機。

ハリケーン
Qタンク王国軍の戦闘機。
実機はイギリスの主力戦闘機で、スピットファイアと共に活躍した。

Me−262
Qシュタイン帝国軍の新型戦闘機。
実機はドイツのジェット戦闘機。ジェットエンジンが初期の物だったため故障が多かった。

基地要員
ランガマン基地の基地要員。車種はアメリカの軍用自動車、ハマー。

M12自走砲
Qシュタイン帝国軍の兵士。ランガマン基地の砲兵隊員だが、今回は接近戦で参加した。
実車はM3リーの車体に155mm砲を装備した重自走砲。

ブルムベア
Qシュタイン帝国軍の将校として登場。
実車は33B式突撃砲の後継としてIV号戦車を改造した突撃砲。

ドラゴンタンク
トロメイン次元断層にいた謎の車両。火炎放射ではなく榴弾が主武装。

レッドドラゴンタンク
ドラゴンタンクの亜種。赤色でやや大柄な車体。速力や速射性などで通常型に勝っている。


ロドスシルト上級兵長「今回は、これで全部ですね」
Qタンク大使「次回から久々に長くなりそうだな」
引用なし
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んー、スパムとか面倒なんで勘弁。


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